『ハンターハンター(HUNTERxHUNTER)』34巻のネタバレ感想。作者は冨樫義博。少年ジャンプで連載中のバトルマンガ。


天空闘技場でコ・ロ・シ・愛♡

ハンターハンター33巻から、クラピカの話からいきなり飛んで場所は天空闘技場へ。どうやら天空闘技場でも「命がけの勝負」は可能だったらしい(笑)

ハンターハンター34巻351話 ヒソカ クロロ
(ハンターハンター34巻351話)
除念に関する記述は一切ないものの、いつの間にか復活したクロロ団長とヒソカがようやく戦うことになります。割りと壮絶な戦い。いや結論をネタバレしておくと「挑発する訳ではなく100%オレが勝つ」と豪語してしまうほど、クロロの一方的な展開。ちなみに複雑で難しい展開が続くので、できるだけ簡略化してみました。自分でもいまいち完全に分かってなかったりするので間違っている箇所もあるかも。

理由はヒソカに勝利するために「色んな念能力をかき集めていた」から。クロロは除念後もヒソカからずっと逃げ回っていたので、ようやくの対戦という運び。だからこの34巻ではクロロの新能力がどんどこ登場して、かなりややこしいことになってます。おそらくすぐには理解できないと思うので、「クロロ・ルシルフルの念能力一覧」を参考にしてください。

ハンターハンター34巻352話 ギャラリーフェイク
(ハンターハンター34巻352話)
例えばクロロはコルトピの「神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」をいきなり使用してくる。実は驚きはそこではなく、「栞のテーマ(ダブルフェイス)」という技で「クロロは両手が使える」ようになってること。しかもダブルフェイスは併用できるので、本を開くと同時に2個の能力が使えるというチートっぷり(笑)

ハンターハンター34巻351話 ブラックボイスを警戒
(ハンターハンター34巻352話)
そしてシャルナークの「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」も使える用意周到さ。だからアンテナが刺されないようにヒソカはキック主体で応戦。クロロはこのとき本を広げている状態ですが、それでもヒソカと互角か圧倒している事実。

二人は観客席まで乱入。普通に負けちゃうんか?って感じですが、クロロはギャラリーフェイクを使って、審判や観客の死体を大量に複製。それに「人間の証明(オーダースタンプ)」を使って操作。ヒソカを攻撃するように命令してくる。当然、戦闘能力は知れているのでヒソカは一蹴するものの…
ハンターハンター34巻353話 人間の証明 ギャラリーフェイク2
(34巻353話)
大量にコピー人形を複製して一斉に攻撃されたら?(笑)

どんだけ近寄って来んねん。もはやただのゾンビ。そしてクロロは更にヒソカの隙を付いて攻撃してくる。まさにヒットアンドアウェイを繰り返す。観客は数百人数千人規模。いくらでもコピー人形を作り放題のクロロ。まさに戦略勝ち。

しかもクロロは「転校生(コンバートハンズ)」で観客の姿になりすまし。観客の中に潜り込まれて、ヒソカは容易に手が出せない状態。更にはクロロと瓜二つの身代わりを作ってブラックボイスを使って操作。ヒソカを惑乱させてくる。

またクロロを仮に発見できても右手を隠しながら移動してる。この問題は隠された右手が本(盗賊の極意)を開いているのか、シャルナークのブラックボイスを持っているのか分からない点。やはり容易には近づけないヒソカ。ただヒソカが何もせず放置しておくと、どんどんコピー人形が増やされるジレンマを抱える。

ハンターハンター34巻353話 クロロに踏まれるヒソカ
(34巻353話)
そしてヒソカは顔面を思いっきり踏まれるなど防戦一方。実況アナウンサーの言葉を借りるなら「無慈悲な連続スタンプ!スタンプ!スタンプー!」。

ハンターハンター34巻353話 ヒソカ興奮
(34巻353話)
でもヒソカはこの状況をマーベラス!!と興奮も一入。ボクが求めてたのはコレだよ!コレ!って感じでしょうか。思わずズキューーーン!というか『ゴールデンカムイ』でもそうですが股間に吹き出しはヤメろって(笑)


オーダースタンプが先か?サンアンドムーンが先か?

ハンターハンター34巻351話 サンアンドムーン
(34巻351話)
更にヒソカにとって問題だったのは「番いの破壊者(サンアンドムーン)」というクロロの新しい技。

これは左手で太陽の刻印、右手で月の刻印を付ける。太陽と月の刻印が合わさると爆発する仕組み。ちなみに流星街の長老が持っていた技。この技を使ってずっと外の世界で復讐していた模様。だからコピー人形に刻印をすれば、それ自体が爆弾化してしまう。いわば特攻人間爆弾の完成。

しかもサンアンドムーンは自体は死後こそ強まる能力。やはり前述のクロロの念能力一覧を読んで欲しいんですが、流星街の長老そのものは既に亡くなっているらしい。スキルハンターでは念能力を奪った対象者が死ねば、その念能力も使用できなくなる。でも「サンアンドムーン」だけは違った。

だから普通はギャラリーフェイクで作った人形にオーダースタンプを貼り付けると、首が引きちぎられるとオーダースタンプは消滅するものの人形は消えない。あくまでギャラリーフェイクで作った人形だから。でも間に「サンアンドムーン」を挟むことで、ギャラリーフェイクの使用を止めても人形そのものが消えなくなる。

ハンターハンター34巻354話 焦るヒソカ
(34巻354話)
ヒソカもようやく気付いて、「厄介なのはボクに刻印がつけば爆発するまで消えないことではなく、刻印されたコピー人形がきえないこと」と険しい表情。敵が減らない。つまりは絶体絶命のヒソカさん。

ハンターハンター34巻355話 怒るヒソカ
(34巻355話)
ただそこで燃えるのがヒソカ。悪魔的表情で本気を出す。バンジーガムを使って襲ってくる数百体のコピー人形を人間ハンマーでフルボッコ。いやフルスイング。その画像は実際に見てみてください。何という力押し。

ハンターハンター34巻356話 人間爆弾
(34巻356話)
しかしながら、さすがのヒソカも数には勝てない。あらゆる場面に観客が潜んでいるので、左右に逃げようが上空に逃げようが万事休す。コピー人形が近寄ってきては自爆自爆自爆。説明は割愛してますが、画像の時点でヒソカは左手や右足が既に粉砕済み。

ヒソカは天井にバンジーガムを張りつけて逃げようとするものの、クロロがどんどんコピー人形を投げつけて邪魔してくる。その間もコピー人形による自爆は止まらない。つまりは?


ヒソカさん ついに死亡?

ハンターハンター34巻357話 ヒソカついに死亡
(34巻357話)
そしてクロロとの対決をネタバレしておくと、まさかヒソカさんがお陀仏へ。トガシの名物キャラクターごろしは有名ですが、ついにヒソカさんも餌食になりました。

…と言いたいところなんですが、直後にヒソカは復活。前述のように念は死後に強まる。そこで死を覚悟したヒソカはバンジーガムに対して「ボクが死んだ後、心臓と肺を伸縮せよ」と命令してた。この伸縮の当て字が「愛撫」ってのが笑えます。そして見事に蘇生。死体を確認しに来た旅団のマチに対して、「やあマチ。ボク今ちゃんと死んでた?」と爽やかにアイサツ。色々と、えええええええ!!(笑)

こんなんが許されるなら何回でも生き返れそうな感じもしますが、ヒソカは念が使えなくなったクロロに対して「壊れたオモチャに興味ない」とか言ってましたが、無様なまでに返り討ち。「確実に勝てる条件が揃うまで待」ったクロロに軍配がアガリました。さすがに何も戦術を考えてなかった(正確には土壇場になってから考える)ヒソカでは太刀打ちできなかったとしても当然。

ただ気になるのはヒソカ戦後、クロロに盗まれた念能力はどうするつもりだったのか?という点。要するにシャルナーク、コルトピの念能力がもしクロロから返ってこなかった場合、二人にとっては大問題。コルトピに至ってはザコすぎて複製能力しか能がなかった。そこが無くなってしまったらまさに用済み。

だからおそらく盗賊の極意のページを引きちぎると、きっと相手に念能力を返還できる仕組みが隠されているはず。でなきゃいくら同じ幻影旅団同士とはいえ、クロロ団長に念能力を奪われるのはリスクが高すぎますから。いずれそういった説明も追加されるかも。

…とはいえ、そこらへんはまだ想像の範疇でしかないので「念能力は返還できない」と仮定しておくと、結果としては完敗だったものの、クロロや旅団もそれだけのリスクを選択し、準備が必要なほどヒソカがやはり強かったと言えます。


カキン王子の跡目争いと幻影旅団が繋がっていく

ハンターハンター34巻357話 コルトピ シャルナーク 死亡
(34巻357話)
ちなみにヒソカは死ななかったものの、シャルナークとコルトピが軽やかに死亡。実はヒソカは「戦う相手と場所を選んだことが敗因」と気付いたのか、次々と旅団員を襲っていく。コルトピは論外として、シャルナークは22巻で披露した自分を無敵化させる念能力が使えなかったのも痛そう。

つまりクロロはシャルナークとコルトピの念能力を使用できなくなったので、今回長々と説明したクロロの戦法は今後使えなくなった点は大きい。複数の人間爆弾はチートとも言えたので、敢えて潰しておく意味もあったのでしょう。とりあえずクロロの念能力としては「ダブルフェイス」だけ覚えておけばいいと思われます。

そして今後ポイントになっていくのが、やはりカキン王子たちの跡目争い。クロロも「カキンの王族だ。今一般人の渡航者を募ってる。王と王子が新大陸を目指すんだが相当大事なお宝みたいで船内に持っていくらしい」と、まさかのクロロも暗黒大陸編に参戦・合流フラグがピンコ勃ち。

カキン王子たちの一件では、言うまでもなくクラピカがガッツリと絡んでいる。クロロと再会した時にクラピカはどういった行動を取るのか。クロロは既にゲットしたお宝には興味がなかったはずなので、緋の眼を奪い合う可能性は低そう。だからお互い打算的なキャラクターだからこそ、利害さえ一致すればこれまでの恩讐を乗り越えて「クラピカとクロロが共闘」する可能性も高そう。

また、注目すべきはカルトの存在。グリードアイランド編で旅団に入ったキルアの弟。ヒソカの餌食になる可能性がある以上、兄であるキルアが動かざるを得ないはず。いや、その前にイルミか。アルカの存在もあってキルアが参戦してくる可能性は前々から薄っすらあったわけですが、今回の一件で更に強くなったと言えるでしょう。カルトの「兄さんを取り戻すため」という伏線も回収されるか。

ヒソカとイルミの本気バトルも期待大。強いて言えば仲間の旅団員が倒される前に(ヒソカ戦の前に)、何故クロロはノストラードの娘の予知能力を使わなかったのかという素朴な疑問は残りましたが。


ブラックホエール号が新大陸へ向けて出発


フェイタンやフィンクスはキメラアントに苦戦してたぐらいなので、実力的にヒソカは難なく全員旅団員を倒せるとは思います。でも「ヒソカ VS 幻影旅団」が34巻では描かれてない。再び話はクラピカに戻って、ついにブラックホエール号は新大陸に向けて出発します。

だから気になるのはタイミング。クロロやヒソカが暗黒大陸編に絡んでくるとしたら、既にブラックホエール号に乗っていなければいけない。ということはクラピカの話が始まった時点で「ヒソカは幻影旅団を10人全員を倒している」と考えるべき。

じゃあヒソカといえども旅団員を短い期間で倒せるのか?倒せなかった場合はどうなるのか?生き残った一部の旅団員がクロロと共にブラックホエール号に乗っているのか?もしそう仮定したらブラックホエール号内でのヒソカと旅団員のバトルがあるのか?そこにはキルアなど旅団員以外も乗船しているのか?
ハンターハンター34巻359話 ベンジャミン
(34巻359話)
また第一王子・ベンジャミンも早くも殺気ムンムン。王子という肩書ではあるものの戦闘力は高いはず。このカキン王子たちとクロロやヒソカとの衝突があるのか?どう絡んでいくのか?などなど想像が膨らみます。だから相変わらずゴンだけがどう絡んでくるのかは見えませんが、暗黒大陸編では「全員集合」的な匂いがプンプンして楽しみです。

カキン王子たちやクラピカの思惑はヒソカ VS クロロ戦以上に様々に入り乱れるんですが、一つの感想の記事としてはあまりにボリュームが長くなってしまうのでBW船内での詳細は割愛します。

とりあえず33巻で登場した謎の壺は「壺中卵」という名前らしい。いわゆる蠱毒(こどく)。冨樫が読んだ漫画がなんとなく想像が付くのは自分だけか。そして、その儀式を行った王子の誰かが念能力を自動的に、無意識的に発動。
ハンターハンター34巻360話 壺中卵の儀 蠱毒
(34巻359話)
奇怪な念獣たちがクラピカたちを襲ってきた場面で34巻は終了します。ついでに少年ジャンプもこの場面で中断中。またトガシは一体何をやらかしたんだよ!ちゃんと少年ジャンプも説明せんかい!

ハンターハンター34巻359話 ラムちゃん
(ハンターハンター34巻359話)
ちなみにブラックホエール号で司会をしているお姉ちゃんがラムちゃんにしか見えないのは内緒(笑)

ハンターハンターが面白い理由を考察した記事』もアップしたのでお暇な時にでも読んで下さい。