『ヘルシング』全10巻のネタバレ感想をレビュー。作者は平野耕太。掲載誌はヤングキングアワーズ。出版社は少年画報社。ジャンルは青年コミックので吸血鬼漫画。とりあえず全巻まとめて面白いかつまらないか考察してみた。


あらすじ物語・ストーリー内容

吸血鬼ヘルシング一族が100年間懸けて作り上げた最強アンデッド・アーカードが主人公。それがなんやかんやする話。リクエストがあったレビューしたマンガですが、個人的にあまり面白いと感じることはなかった。


アクション描写はそこそこ

敢えて良かった部分を挙げると『アクション描写』。

ヘルシング2巻/アクション
(2巻)

ヘルシング7巻/アクション
(7巻)
そこそこ魅せてくれる描写。作者・平野耕太が現在連載してる『ドリフターズ』にも繋がる「カッコよさ」みたいなんは豊富に描かれてる。


銃の描写はかっこいい


ヘルシング10巻/銃描写1
(10巻)

ヘルシング10巻/銃描写2
(10巻)
あとはヴァンパイアのマンガなのに、いやだからこそ?、銃描写が多め。色んなパターンの銃があって、なおかつ緻密にしっかり描き込みがされてるので「銃好き」読者にはオススメか。


コマ割りが単調すぎ

ただその「良かった」アクション描写も、ある一つのことで台無しにしてる。それが「単調すぎるコマ割り」。

ヘルシング7巻/単調すぎるコマ割り
(7巻)
基本的に「横長長方形」のコマが多い。後半になるにつれて若干マシになってくるものの、それでも全体的には多い小回り。これは現在連載中のドリフターズでも言える平野耕太の欠点。むしろ敢えて狙ってやってる演出かも知れないが、「ダイナミズム」という点でかなり欠損してる。

何故、いま進撃の巨人が売れてるのか?そういうアクション部分での大胆なコマ割り・構図も一つの理由として挙げられる。作者はもっと色んなマンガを読んで勉強した方がいいかも。一番学ぶ必要がないアメコミ要素を取り入れてしまった印象。


ストーリーの軸が分かりづらい

個人的に致命的だと思った部分が、ヘルシングは「一体何をして何がどうなるマンガ」なのかが読めない。

シンプルなストーリーの軸やゴールの設定が曖昧模糊としてる。それにも関わらずストーリーだけはずんずんと進行していって、読者としては置いてけぼり状態。自分の読解力がないだけかも知れませんが、主人公が誰かなのかすらイマイチ分からなかった。要するに展開やストーリーを作れない

現在連載中のドリフターズは内容がない割に読めるのが、おそらくそこら辺をシンプルに割り切ってるからかも。この『ヘルシング』では、変にストーリー性があるかのように装おうとしてる浅はかさすら感じた。

だから、しっかり「内容はない」と割り切って読んだほうが普通に楽しめて、そうすることで優れたアクション部分だけに感動できるはず。


総合評価 口コミ 評判


『ヘルシング 全10巻』の感想考察をまとめると、アクションと独特のアメコミ風(?)の絵柄が気に入れば買いかな。ただ連載が10年以上続いた割に、そこまで価値を見出すのは難しかったかな。ちなみに平野耕太ファンには独特なセリフ回しや名言がウケてるようです。

基本的に、ダラダラと長期連載が続いてるマンガでは「完結させたこと」自体に評価が集まりがちが、あくまでそれがプラスに働くのはリアルタイムで読んで焦らされた読者限定の話だと思う。

でも自分はリアルタイムで読んでおらず、一気に10巻分というボリュームを読みきった。良くも悪くも、マンガの中身以外での要素は評価に含まれない。だから少し辛口気味の考察レビューだったかも知れませんが、そこら辺を少し差し引いて考えてもらえるとありがたいかも。