『ゴールデンカムイ』7巻のネタバレ感想。作者は野田サトル。ヤングジャンプ(集英社)で連載中。


白石由竹の顔芸の破壊力www

一応7巻のストーリーを簡単に説明しておくと、6巻で登場した死刑囚・家永カノから、北海道で牧場を経営するエディー・ダンというアメリカ人と会おうとしていた、ある脱獄死刑囚の存在を白石由竹が知らされる。そこで主人公・杉元佐一やアシリパ、キロランケたちと共にその牧場へ向かう…みたいな展開。

ただ白石由竹はまさかの散財。
ゴールデンカムイ7巻 白石由竹1
(ゴールデンカムイ 7巻)
しかも競馬。それをキロランケから暴露された瞬間の、白石の表情がヤバイ。「きゃはぁぁ☆言っちゃったぁぁああ」じゃねーよ。直前のテヘペロも相当腹が立ちますが、絶妙な口と目の開き具合が笑えます。

ゴールデンカムイ7巻 インカラマツという占い師
(ゴールデンカムイ 7巻)
その後のストーリーとしては、インカラマツという謎の女占い師が登場。このインカラマツの予言が当たりまくる。アシリパたちが父親(アイヌの金塊を隠したのっぺらぼう)を探していることも言い当てられる。アシリパの背後にチラッと写ってる白石由竹の細かい顔芸も腹が立ちます(笑)

そうなれば白石由竹の頭の中にあるのは、インカラマツを使って競馬で一攫千金。
ゴールデンカムイ7巻 白石由竹2
(ゴールデンカムイ 7巻)
扉絵も安物雑誌に後ろに載ってる広告風。この時の白石由竹の表情も絶妙にムカつきます。

ちなみにこんな胡散臭い広告商品を誰が買うねんと疑問に持たれる人が多いと思いますが、さすがにこういった類いのものはないものの、これまたよく載ってる運動器具やカレンダーなど自分は昔よく買ってました。だから割りと世の中には白石由竹のようなアホが実は多いんだと思います(笑)

ゴールデンカムイ7巻 白石由竹3
(ゴールデンカムイ 7巻)
そして競馬場ではインカラマツの言われた通り、変な木片をかじりながらバンバン一等を当てていく白石の表情は極悪そのもの、思わずアシリパも「息が臭い!」としかめっ面。このアシリパの表情も絶妙で笑ってしまう。不細工にも程がある。

ゴールデンカムイ7巻 アシリパの表情
(ゴールデンカムイ 7巻)
後述する死刑囚のクダリでは、アシリパの白目全開の表情も笑えました。表情の原形を一切とどめてない。『ママはテンパリスト(東村アキコ)』のごっちゃんを思い出したのは俺だけか?ヒロインがこんなチョケ方をしたらいよいよ終わり(笑)

完全に作者・野田サトルは顔芸を習得されていらっしゃる様子。


若山輝一郎と仲沢達弥のラブストーリーが泣ける?

白石由竹が馬券を買っていたのは、苫小牧競馬場。日本初の洋式競馬場らしい。『ゴールデンカムイ』は史実に基づいてる部分も多いので、おそらく事実。

ただ明治末期までは馬券の発売を認められてなかったので、賭博行為はもっぱら個人間で行われていたそう。つまり苫小牧競馬場は公で運営されていない。つまりはプロ野球・巨人の選手たちと同様に、賭博の背後にはヤクザ屋さんが付き物。

そこで八百長レースも頻繁に行われていた。巨人軍や読売新聞は何の反省もせず、しれっとプロ野球を開催しててムナクソが悪いですが、そこである騎手の代わりにキロランケが出場することとなる。

八百長の内容としては、キロランケとは別の騎手を一着にしなければいけなかったんですが、キロランケはアイヌ民族ってことで馬の気持ちとシンクロして空気を読まずに爆走。一着でゴールインしてしまう。つまりヤクザ屋さんは激おこプンプン丸。これがエディー・ダンの牧場との一件に繋がっていきます。

エディーが経営する牧場では、赤毛のヒグマが次々と家畜の馬を食べてしまう事件が発生。猟銃で何度撃ち抜こうが蘇ってくる、まさにモンスター。
ゴールデンカムイ7巻 ヒグマのモンスター
(ゴールデンカムイ 7巻)
このヒグマが家の中に逃げ込んだ杉元佐一たちを襲ってくる。まさに絶体絶命のピンチ。

ゴールデンカムイ7巻 若山輝一郎
(ゴールデンカムイ 7巻)
しかも最悪なのがキロランケが怒らせたヤクザ・若山輝一郎が、その家の中に同時に逃げ込んでた。『座頭市』の勝新太郎のような出で立ちですが、それを彷彿とさせるほどの腕っ節。ミステリー仕立ての展開もあったり、今回もゴールデンカムイの惚れ惚れするようなシリアス展開が待ってると期待も膨らんだ。

ゴールデンカムイ7巻 若山輝一郎と仲沢達弥
(ゴールデンカムイ 7巻)
でも実際にはまさかのBL展開。期待ではなく、おゲイな方の股間が膨らんだだけ。

画像はサイコロを使った丁半賭博で誰がヒグマと戦うかを決める場面で、子分のイカサマのプロ・仲沢達弥と共謀して主人公・杉元佐一らに行かせようと若山輝一郎は目論む。でも結果的に裏切って、親分である若山輝一郎を負けさせてしまう。理由は画像を参照。そりゃ白石みたいな表情にもなります。

だからゲイの心理は女子より面倒くせー!!命の危機って場面で恋人を裏切るかね!?しかも親分の若山輝一郎がピンチになったら、「ヤダ…親分…」とめっちゃ心配しだす。いよいよ救いようがない。

ただ若山輝一郎は若山輝一郎で、仲沢達弥のことが大好き。普段読んでる呼び名は、まさかの「姫」。仲沢達弥の体毛がまた笑えるんですが、きっとこんな剛毛をした姫はディズニーのラプンツェル以来でしょう。

ラストのオチはヒグマに食われて瀕死の仲沢達弥を助けるために、若山輝一郎も大怪我をしながらもヒグマをバッタバッタと斬り倒していく。突き出たヒグマの鼻先を斬り落とすなど、なかなか見ものなアクション。

二人が手を握りしめながら、雄大な牧草地帯を背景に朝陽が薄っすらを顔を出す幻想的なシーンに思わず涙が…なんてことはなく、やはり笑えるオチ。色々と二人の普段の関係性は想像したくないですが、これでも世の腐女子は喜んでるんでしょうか、はてさて。


総合評価


『ゴールデンカムイ 7巻』のネタバレ感想としては、さすがにギャグに走りすぎ。せっかく「ゴールデンカムイは面白い」という考察記事も書いたんですが、これでは「面白い」の方向性が全く違うやんけと(笑)最近何かの賞をもらったそうですが、選考委員たちもきっと「話が違う!」と激怒してることでしょう。

ちなみに若山輝一郎は往年の「若山騎一郎」、仲沢達弥は「仲代達矢」のオマージュなんだと思いますが、何か意図が込められているんでしょうか。彼らが暗にゲイだと伝えたかったとしても、そのディスりにどういった意味があるのかよく分かりませんでした。そもそも作者・野田サトル自体がゲイ・腐男子ってこと?