『ゴールデンカムイ』4巻のネタバレ感想。作者は野田サトル。ヤングジャンプ(集英社)で連載中。面白いかどうかの考察記事も参照してね。詳しいあらすじもそちらを読んでください。


二瓶鉄造死す!

3巻から登場した二瓶鉄造。コイツも死刑囚の一人で巨大なクマをも倒す粗暴さ。
ゴールデンカムイ4巻 二瓶鉄造1
(4巻)
そこでアシリパが飼いならす最後のニホンオオカミ・レタラを狩ろうと襲ってくる。「獣と獣のコロシアイよ」と高鳴る胸はボッキング状態。このセリフは捕らえたアシリパの「レタラが人を噛みころして地獄に落ちてほしくない」という願望に対する答え。「安心しろ、人間なんぞにそこまで価値はない」というセリフもなんか良かった。

そもそも二瓶がアシリパを捕らえた理由が、レタラをおびき寄せるため。
ゴールデンカムイ4巻 レタラ
(4巻)
二瓶の思惑通りレタラが襲ってくるんですが、このときの見開きページを使った描写がヤバイ。目線の軌跡で二瓶の銃に狙われないように、激しく横にも動きながら迫ってる感じも表現されてます。

ただレタラは最後のニホンオオカミではなく、他にも家族がいた。そこでメスのニホンオオカミが最後二瓶のとどめを刺す。そして二瓶は一言「やっぱり女は恐ろしい」。

ストーリーとしては、主人公・杉元が二瓶の皮をそぐ。そして二瓶と少しコンビを組んでいた元第7師団・谷垣が毒矢にやられたので、アシリパが住んでいたアイヌの里で治療を受ける。


土方歳三 VS 鶴見中尉!?

アイヌの金塊を狙ってるのは、鶴見中尉が率いる第7師団だけではなく、新選組の土方歳三のグループもいる。史実では1869年の戊辰戦争で亡くなってますが、1905年の日露戦争後まで生きていたという設定。だから齢は70歳前後。でもめっちゃ強い。

ゴールデンカムイ4巻 土方歳三VS鶴見中尉
(4巻)
和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)という愛刀を銀行から取り戻した直後、鶴見中尉と初めて邂逅。ちょっとした応戦止まりではありますが、これからの展開を期待させます。

ゴールデンカムイ4巻 鶴見中尉、旅順攻囲戦
(4巻)
そして鶴見中尉がアイヌの金塊を狙う目的も明らかに。それがそれが「日本(北海道)に軍事政権を樹立」すること。そのためにアイヌが遺した75トン(2万貫)という莫大な金塊が必要。金額にすると8千億円。ちなみに北海道の一般会計予算が約2兆5000億円。

鶴見中尉は日露戦争で行われた旅順攻囲戦が深いトラウマになってる。旅順攻略では陸軍大将がアホだったせいで、肝心の旅順要塞の攻略を念頭に置いてなかったそう。だからそこで戦友たちが無駄死にという名の多大の犠牲を伴った。鶴見中尉は仲間の遺体を盾にしつつなんとか制圧に成功したものの、無謀な作戦で本意ではなかったが故に、自分こそが日本のトップに立つことを決意する。馬鹿げた発想ではありますが、一貫した固いイデオロギーではあります。

一方、土方歳三は蝦夷地(北海道)をアイヌ民族たちと共に独立させるのが目的。まさにイデオロギーとイデオロギーのぶつかり合い!そこに主人公・杉元たちは割って入るカタチですが、果たして勝利することはできるのか?

だから記事タイトルでは「三つ巴」と表現してみましたが、ただ主人公・杉元と行動を共にしてる、白石という元脱獄犯が土方歳三に捕まってしまう。そこで杉元の存在を暴露。どうやって開放されたのかは不明ですが、白石は土方歳三グループに擦り寄ってそうな雰囲気。これから白石は間者(スパイ)的な役割をしつつ、頃合いを見て杉元と土方歳三を近づけるのかも。どういった構図になるかは不明。

ゴールデンカムイ4巻 牛山1
(4巻)
ちなみに白石を結果的に捕まえるのが、牛山というクマのような柔道家。雰囲気からも分かりますが、やっぱりめっちゃ強い。「よぉ…」と声をかけられても、もはや逃げるしかない。白石は元脱獄犯なので、スルッと簡単に逃げおおせることが可能。

ゴールデンカムイ4巻 牛山2
(4巻)
ただ逃げても逃げても追いかけて来るしつこさ。白石は馬のケツを叩いて牛山を襲わせるものの、片足でドンと蹴り上げて体重1トン以上はある馬をこかす。ヤベー!


オソマが大好きなアシリパちゃん

今回もアシリパの表情がやたらとウザいです。二瓶戦後に鹿肉の鍋をみんなでつつく。最初アシリパは味噌をウ◯コ(オソマ)と思っててやたらと拒否してたものの、3巻で初めて食って味噌の旨さを知る。

どうやらアシリパは味噌に病みつきになってる模様なんですが、過去の発言が発言だけに自分からは「食いたい」とは言わない。
ゴールデンカムイ4巻 アシリパ1
(4巻)
だから「杉元…この鍋にまた…オソマ入れなきゃいいけど」と、やたらチラ見してくる。上島竜兵「押すなよ!」ばりの露骨なフリ。しかも何故不敵な笑み。相変わらず、こういったときに浮かべる表情が腹立つ。

そして大人の杉元は仕方なく味噌を入れてあげるんですが、
ゴールデンカムイ4巻 アシリパ2
(4巻)
「ええー?またか杉元ぉー、お前は本当にオソマが好きだなぁー」と、さも杉元が食いたいようだから私も食ってあげるわよと言わんばかり。「たっはー」じゃねーよ。何この陳腐なコント?という杉元の表情が切なすぎる。

そもそも女性ってまず「私はヤリたくないけど…」という前置きを作りたがるイメージ。「ヤダヤダ、絶対変なことするでしょ?」「カラオケするだけ!マジで!大丈夫だから!」「えー……うん…じゃあカラオケだけなら…」。でも20分後ぐらいにズコバコやっちゃいまーす!カラオケしたかったらビッグエコーにでも行っとけよ!って話ですが、この一種の通過儀礼みたいなんって一体何なんでしょう?

とにかく幼い頃から面倒くさい女性の片鱗を見せるアシリパちゃんでした。

ゴールデンカムイ4巻 アシリパ3
(4巻)
そういえばアシリパは巨大なワシに連れ去られそうになるものの、頑として無表情。ここはもっと騒げよ!状況的に一番無表情やったらアカンやろ!「え?巨大なワシに掴まれると、これぐらい浮いて当然ですけど?知ってますけど?」的なノリ。

実際、ワシはヤギや牛を掴んで地面に叩き落として食うこともあるそうだから、みなさん注意しましょう。


総括


二瓶鉄造は良いキャラしてましたが、残念ながらフェードアウト。というかアシリパが従えてたニホンオオカミ・レタラは半野生だったんですね。何じゃそりゃ。代わりと言ってはなんですが、二瓶鉄造の狩猟犬が仲間に入ります。

ストーリーとしては、「ヤン衆」というニシン漁のための集まった季節労働者が漁場でどんどん犠牲になってる。その裏で暗躍してるのが辺見和雄。例の地図を示した刺青が掘られてる脱獄死刑囚。
ゴールデンカムイ4巻 辺見和雄
(4巻)
一応金塊探しの目的もあるようですが、基本的に性的に気持ち良いからやってるだけ。どこ光らせてくれてんねん。また変なキャラが登場しよります。漁場ではアシリパの親戚たちも働いてるので、クジラを食べるのも兼ねてそこへ行こうとなる。アシリパあたりが狙われそうか。

ちなみに海岸に辿り着いた瞬間の三人が、ただのキャピキャピの女子大生。トーキョーブックマークの広告にでも載ってそうな絵面。