『銀魂』1巻から66巻のネタバレ感想をレビュー。作者は空知英秋。掲載誌は少年ジャンプ。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックのギャグ漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入や試し読みが可能です。
この『銀魂』は来年2017年に実写映画が公開予定。主演は小栗旬。他にもキンキキッズの堂本光一などが出演するらしい。サイコホラー漫画『ミュージアム』も然り、小栗旬は漫画原作以外の映画に出たくないんでしょうか(笑)
個人的に小栗旬は本当に大嫌い。最近7年8年前に購入したフライデーが部屋から出てきたんですが、小栗旬がいっぱい。田中美保は抱くわ、香椎由宇は抱くわ、小栗旬はすぐオンナを抱く。どんだけ抱くねん。きっとオグリ皮カムリキャップは女汁というスコールでザザ濡れだったに違いない。
そのくせ小栗旬は良いオンナをしこたま抱くだけ抱いて、自分は安牌の漫画原作の実写映画などにしか出演しない。どうしようもない。もし小栗旬を街中で見かけたらバリカンでコボちゃんしてやろうかと常々思ってます。その髪型でオンナにモテれるもんならモテてみろと言いたい。
ということで、個人的に『銀魂』の実写映画には一切興味がなく、せいぜい1000年に一人のダミ声少女・橋本環奈の谷間しか興味がありませんが、とりあえず漫画『銀魂』が面白いかどうか、いや結論から書くと『銀魂』はなかなか面白いので色々と考察込みの感想を書いていきたいと思います。
そういえば最近摘発や逮捕が相次ぐNAVERまとめやDeNA、サイバーエージェント、リクルートといったスパムキュレーションから奴隷並みの賃金で雇われた害虫ライターがパクりたくなる記事だと思いますが、もしパクったらブチころしまーす。
ちなみに私ドルジ露瓶尊は自動車ブログ・くるまンも運営中。「C-HR vs CX-3」、「C-HR vs ヴェゼル」の徹底比較した記事など執筆してきましたが最近めぼしいフルモデルチェンジ情報などがほとんどないので、しばらく漫画の感想レビューに集中したいと思います。
しかし、それも今は昔。20年前に「天人(あまんと)」と呼ばれる異星人が襲来し、幕府は崩壊。廃刀令が出され、侍たちは剣や地位をもぎ取られて「ただの人」と化した。文化や技術が圧倒的に発展した天人たちに江戸は完全に支配され、かつての江戸の空気や習慣は跡形もなく消えていた。
(銀魂 66巻)
ただそれでも侍たちは江戸の街にしぶとく生きていた。それが万事屋・坂田銀時、最強戦闘民族・夜兎族の神楽、アイドル好きのオタク眼鏡・志村新八の3人。愛する江戸のため、かつて失った誇りを取り戻すために立ち上がる。そして侍の最後の戦いが始まる。
『銀魂』の内容は完全なフィクションでありつつも、幕末期の新撰組や倒幕運動といった歴史的な事実とSF要素を組み合わせてる。日本の当時の歴史的な流れも加味したストーリー構成になってることが特徴。歴史漫画好きもそうじゃない読者も世界観に入りやすいかも。
例えば近藤勇は「近藤勲」というキャラクターで登場してる。他にも土方歳三は「土方十四郎」、沖田総司は「沖田総悟」、高杉晋作は「高杉晋助」、桂小五郎は「桂小太郎」。後述する『銀魂』のストーリーのカギを握る「吉田松陽」は吉田松陰をモチーフにしてる。
だからリアルの歴史上の人物にほぼほぼ寄せていったキャラクター名が多くて、たまにどっちの名前が本物やったかな…と迷う人も少なくないかも知れません。てか完全にそれは俺のことってのは内緒。吉田松陰に限っては、何故か頻繁に「松田」という名字と間違ってしまう脳みその老化っぷりに我ながら泣けます。
主人公の坂田銀時などは完全な架空の人物のはず。要は『銀魂』1巻を読むと作者と編集者曰く、「ファンタジー時代劇」とのこと。
その下ネタは面白いと言えば面白いものの、『銀魂』のアニメ化時には何度も問題視されてる曰く付き。確かに昨今はクレーマーがどうだの言われますが、こと『銀魂』に関しては批判もやむなし。もはやまともな大人たちが何故オッケーサインを出したんだと言いたくなるほどヤリ過ぎ(性的な意味はありません)。
(銀魂 10巻)
例えば平気で「チ○ポ」というワードを使っちゃう。確かに小学校の頃、フルーツポンチは給食の時に絶好のネタにされてたけども。
(銀魂 38巻)
他にも「ウ○コ」が平気で登場。画像は松平片栗虎という警察庁長官の娘がビル内で人質を取られる。娘救出のために本来はアダ敵の桂小太郎と奔走。
ただ敵の情報をソフトクリームで表現してるものの、何故か人間をコーンで表現して、上のクリンクリンをガチでウ○コで表現。だからクリンクリンはウ○コが付いたパンツを表現してる。しかもウ○コマークが途中で勝手に動き出す。まさにカオス。ほぼまるまる一話分がウ○コ。てか我ながら伏せ字を何回使ってんだと言いたくなります。
(銀魂 53巻)
挙句の果てに、マジでまるまるウ○コが登場。画像は長谷川泰三(まだお)と山崎退の魂がウ○コとヒュージョンしちゃった場面。
てかモザイクが全く意味をなしてねーよ。フォルムを隠せフォルムを。下手に輪郭を書いちゃってるから、モザイクがカラフルでポップな模様にしか見えねーよ。逆にオシャレ感が増しちゃったよ。
だから『銀魂』ではちょいちょいモザイクが出てくる。まだ百歩譲ってクリンクリンにモザイクをかけるならいい。
(銀魂 40巻)
基本的に『銀魂』ではド直球な部分にモザイクかける。コマ割りをもっと上手く使って隠せよ。画像は江戸の将軍・徳川茂茂ですが、しかもとっくりセーターの着こなし方が完全にアレ。『銀魂』に限らずですが、下ネタの定番化してますよね。このネタのお陰でどれだけの広告効果が生まれてるのか誰か教えてほしいです。
残念ながら徳川茂茂はこの状態でCMのように華麗なステップはふまないものの、沖田総悟も「下のとっくりは来たんで」とドヤ顔をかますものの、全然上手くない。むしろ下半身のとっくりは常時羽織ってる状態だろ。
(銀魂 56巻)
この徳川茂茂に至っては「完全にアレ」と以外に表現しようがない。画像は徳川茂茂が城から脱出するために影武者を用意する場面なんですが、むしろ標的にしてくださいと言わんばかりの存在感。絶対すぐSNSで広まる。
しかもモザイクをかけているにも関わらず、やはり丁寧に輪郭を描いてくれてる。だから意味ねーっつってんだろ。このネタは市川海老蔵をディスるときにも使われてる。まさに作者・空知英秋に怖いものなし。
(銀魂 20巻)
そして何か事あるごとにキャラクターがすぐ脱ぐ。画像は長谷川泰三と志村新八。ひょんなことから無人島に遭難してしまった。その圧倒的に絶望な状況を楽しもうとしてる場面。それにしてもフルスロットルにも程がある。
きっと時期が時期なら「シンゴーシンゴー」といったセリフを喋らせていたに違いない。しかしこの『銀魂』の感想を書いてる最中にSMAPが解散したんですが、最後の最後までSMAPはギスギスしてました。あんなフザけた番組を見せてフジテレビなどは一体ナニをしたかったのか。
更にヒドいのが完全に扱うネタが子供向けじゃない。
(銀魂 55巻)
例えば近藤勲は夜中に食堂のキッチンで料理をしてるのかと思いきや、コンニャクに切れ目を入れてナニかをしてる。男子だったら一度は試したいと思ったに違いないアレ。ただ小学生や中学生の女の子が読んで、この意味を理解できてるのか不安です。いや理解できてる方が不安か。
(銀魂 37巻)
他にもソープネタが登場。画像は月詠というキャラクターが市営プールで遊ぼうとしてる場面ですが、完全にスケベ椅子も登場。そしてローションばっしゃん。まだおの長谷川泰三も思わず「ここは吉原のプールじゃねぇんだよ!」とツッコミ。スケベ椅子は昔のバラエティ番組で頻繁に見ましたが、完全に子供だった自分は理解できてませんでした。
他にも主人公・坂田銀時たちがソープのマットを持って登場したり、アダルト架空請求がどうだの、「ザー面」や「クリ鳥ス」といった卑猥ワードなど枚挙にいとまがない。
(銀魂 23巻)
結果、『銀魂』を読んだ女子小学生たちがどんな行動を取ったかと言えば、雪で「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲」を満面の笑顔で作り上げてしまう。誰か空知英秋をタイホ汁!
小さく説明で「小さくてゴメンナサイ」とあるんですが、きっと現在成長した彼女たちとベッドをともにした男たちが言わされているセリフでしょう。一瞬「DTは小学生までだよね~」という、棒にったじゅんの漫画が頭をよぎったのは内緒。
ちなみに何故か途中までこういったオマケページが収録されていないため、個人的には電子コミック版「銀魂」の購入はおすすめしません。
(銀魂 55巻)
更に主人公・坂田銀時が媚薬で発情してしまった場面では、「全宇宙のメスはランドセル背負った小○生からハロンパス背負ったババアまで全部俺んだあああ」と絶叫させる。少年誌ではもはや宣戦布告に近いセリフ。『トリコ』のしまぶー先生ですら守備範囲は女子高生までだってのに!!
(銀魂 36巻)
『銀魂』は下ネタだけではなく「死もネタ」も満載。画像は定食屋の親父の葬式のクダリですが、遺体をめっちゃくちゃ。棺桶から飛び出た親父に対して、坂田銀時の「かたくて戻らねぇ」は色々とヒドイ。
まさに『銀魂』という漫画は有害図書そのもの。
(銀魂 56巻)
『銀魂』…もとい作者・空知英秋の下ネタの被害はここでとどまらない。天下のお笑い芸人・志村けんも下ネタの餌食。伝説の剣を探すみたいな展開が始まるんですが、いやいやどこに伝説の剣を刺してくれてんねん。志村けん、ガバガバってレベルじゃねーぞ。
しかも世界の渡辺謙とワールドクラスのコラボレーション。編集者がよく「だいじょうぶだぁ」とオッケーしました。
(銀魂 23巻)
他にも『ドラゴンボール』の神龍もパロってるんですが、何故かローションまみれ。ドラゴンボールならぬヌメヌメボール。これはヒドイ。ボールがヌメヌメしたらどこかへ挿入するしかないじゃない。
(銀魂 36巻)
他にも『BLEACH』の斬月もパクる。その名も洞爺湖。こんなルックスのくせに思春期真っ盛りの中学生並みに母親に悪態つく可哀想なオッサン。何故坂田銀時たちに「必殺技」を伝授したがる。
(銀魂 36巻)
理由はシンプル。『銀魂』のアニメ化時にスポンサー集めに役立つから。生々しいよ。少しうがった見方をしたら、必殺技連発してる久保帯人に対する当てこすりに聞こえなくもありません。ちなみに久保帯人のルックスはリアル斬月っぽいと思ったのは俺だけ?
他にも『北斗の拳』や車田正美の『聖闘士星矢』やジブリネタも満載なものの、まだ集英社の漫画だからギリギリ許されるのかも知れない。
(銀魂 614話)
ただ『銀魂』は集英社以外の漫画もメッタ斬り。例えば、画像のキャラクターは明らかにオバケのQ太郎。せめてパロディーに使うなら血は出しちゃいかんだろ。幽霊だから血液的なものは内部に存在しないはず。もはや完全なゆるキャラ扱い。作者・空知英秋は天下の藤子不二雄先生にすら清々しいほどリスペクトの欠片もなし。
他にも名探偵コナンや『刃牙道』の花山薫も登場させてる。まさに空知英秋は怖いものなし。空知の前に空知なく、空知の後に空知なし。あとに残るのは編集者の焼き土下座の跡のみ。
(銀魂 49巻)
挙句の果てには、スーパーマリオブラザーズもパクる。任天堂の法務部は一体ナニをしているのか。しかもメーカーの垣根を超えて、バンナムのテイルズオブシリーズも同時にパクってるもんだからただただカオス。「テイルズ・オブ・スーパーマダオブラザーズ」ってなんだよ。
作者自身も思わず「他人のふんど何枚ウンコつけるつもりだ」と作中でツッコミ。きっとコレは本心に違いありません。
(銀魂 56巻)
まだまだ『銀魂』の任天堂パクリはとどまらず、最終的にはピカチュウを華麗にオマージュ。神楽の守護霊という設定なんですが、まさかの酔いどれの「アルチュウ」。パロディーするにしても、一番やっちゃいけないパターンのやつ。
(銀魂 42巻)
漫画編集者・本田ヴァンガードが登場したクダリでは、『デスノート』をパロる。今更ですが『銀魂』のジャンルはSF時代劇なものの細かい設定のツッコミは不要です。何故か囚人がネームを本田ヴァンガードに持ち込んで来るっていう流れなんですが、そのネームのタイトルは最初は「god of death」だった。でもそれが転じまくって「チャゲは飛鳥DEATH」に変わる。
『銀魂』内ではチャゲのイジりに重きを置いてた笑いだったものの、「飛鳥DEATH」は最近の情勢を予期していたようにしか思えないのは俺だけか。見事にチャゲアスは死んでしまいましたから、それこそ『銀魂』そのものがデスノートだった説も。
(銀魂 20巻)
例えば梅宮辰夫。通称辰兄。あくまでロバート秋山ではありません。神楽も思わず「超カッケー!黒光りしてるアルヨ」とテンションアップ。竜宮城に連れて行くってことで、亀のコスプレ。ただ竜宮城を模したラブホテルに連れて行かれそうな空気がプンプンです。
(銀魂 51巻)
土方十四郎が3億円当選の宝くじを拾ったときはおすぎとピーコをディスる。完全に「たま」繋がりで出したとしか思えないんですが、それにしても何回タマタマ連呼すんねん。百歩譲って、おすピーのタマタマは既に換金されてるはず。
(銀魂 55巻)
長谷川泰三が就職活動のために証明写真を撮影しようとしたクダリでは、完全に例のゴーストライター騒動の方ーーーー!!!佐村河内ジブンの権利だけは守る方ーーー!!!
しかし佐村河内さんの覚醒後のお姿は何だったんでしょうか。完全に前述のおすぎ。確かに新垣隆は眼鏡を着用してて、さながらハゲあがったピーコに見えなくありませんが、さすがに人間はここまで変わることができるのか感心しきり。きっと名探偵コナンでも見分けが付かないでしょう。
他にも蓮舫や舛添要一なども『銀魂』のディスりの対象に。残念ながら、安倍晋三やワイロ大好きの甘利明、維新の名前だけで当選した号泣議員はディスられていないのが残念です。
(銀魂 54巻)
極めつけがエグザイルに対するディスり。まさかの伏せ字なし。説明が色々とヒドい。「彼らが主に食べるのは女優やモデルだけだ」とやらしい生物扱い。他にも億という金を注ぎ込んで、音楽の賞をことごとく食い漁るのも特徴です。てかEXILE時代ってなんだ!?
ちなみにエグザイル時代と双璧をなすのが「小栗時代」。矢口真里から山田優まで、まさに雑食モンスター。他にも冒頭で説明したように、漫画原作の映画がとにかく大好物。センター試験によく出題されるので是非覚えておきましょう。
(銀魂 47巻)
EXILEのメンバーでは、何故かMAKIDAIこと眞木大輔をピンポイントにディスったことも。「美しすぎるMAKIDAIは好きですか」とか知らねーよ。どっちかっつーと美しくねーだろ。ひたすら雄々しいだけだろ。
そういや最近MAKIDAIは交通事故を起こしたらしいですが、前述の飛鳥も含めて『銀魂』が完全なデスノート化してるのはガチっぽい((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
(銀魂 47巻)
このMAKIDAIディスりでは、何故か糸井重里も犠牲になる。映画とか本当観ないんで知りませんが、『銀魂』のアニメ映画でも美しすぎる糸井重里は餌食になってたらしい。SHIGESATOの美しすぎる鼻穴はイジっちゃいかん。糸井重里の身に何もないことを望むばかり。
特に空知英秋のすごさが分かるのが、セリフや文字数が多さ。とにかく『銀魂』はセリフ量が多い。作者・空知英秋も作中で「こんなセリフだらけの漫画なんて誰も読まねーよ」みたいな自虐を飛ばすぐらい自他共に認める文字数が多い漫画。
でも長文のセリフや文章を読みこむのは不思議と苦痛にならない。自分はレビューのために再び一から『銀魂』を読み直したものの60巻分以上を読み終えるのにも意外と時間を消費しなかったのはちょっとした発見でした。長文満載のギャグ漫画も多い中、『銀魂』の場合はセリフにしっかりメリハリが効いてる。単に言葉を詰め込んでるのではなく、しっかり「文字を削る作業」もできてるのかも。
例えば神楽のパパ・星海坊主の過去話。星海坊主はとにかく最強に強い。悪者ってことではなく、エイリアンバスターという異名を持つなど人助けマニアな節もある。そこで星海坊主は絶滅の危機に瀕したある星の住人を助けに行く。
(銀魂 20巻)
まさに救世主の登場と喜んだものの、星海坊主の頭がヅラ全開。オヅラさんでももっと丁寧に頭皮を隠すぞ、のように一言ツッコめばいいだけだと思うんですが、それを星の住人の二人が「ダメだそんなにじっと見つめたら…気付かないフリをするんだ」「頭の上にナイロン乗ってるだけだよな」など長々と会話しながらイジりまくり。
しかも、このあとも二話に渡ってオチまでハゲネタ一本が続く。セリフ回しの妙もありますが、『銀魂』はネタの広げ方や展開のさせ方が充実してるんだと思います。この後も「ハゲ」という単語に反応しまくる星海坊主に対して「ガラス細工のオッサンだよ。何でこんな敏感なくせにあんな鈍感なヅラかぶってんだ」など色々と面白いというかヒドい。
(銀魂 20巻)
たまーに『銀魂』では担当編集者が登場するんですが、このときもセリフが長め。
「担当が作家を引っ張っていけるのもせいぜい赤マルジャンプまでだよ」とか、「どーせジャンプの編集なんて高学歴だかなんだかしらねーけど、勉強しかやってきてねー少年の心もしらん野郎ばっかりなんだろ」とか、ムダに本音をズバズバ。きっと実際の漫画の現場でも売れない場合は、お互いに責任をなすり付けあってるんでしょうね(T_T)
(銀魂 36巻)
他にもアグネス・チャンをディスってる場面だと、ほとんどページの大半がセリフと吹き出し。「何でもかんでも悪いことが起こるたびにネットやら携帯やらのせいにしやがってマグネスチャンか」と言えば、坂田銀時が「ちゃんとチャンを混ぜるなマグネスチャンちゃんだ!」とナゾの切り返し。
この理屈だとKABAちゃんは「KABAちゃんちゃん」。いやKABAの場合は「KABAちんちん」か。しかしKABAちゃんの声は一体どういう仕組であんなことになったのか。ちなみに少し前に話題になった非実在青少年問題に関するネタなんですが、ただ空知英秋自身は抗議してる人たちも同時にディスってる模様。
と少し脱線しましたが、漫画は「セリフが少ない方がベター」と一般的に言われてます。自分もその考え方に圧倒的に賛同するんですが、『銀魂』に限ってはそうじゃない。ここまで銀魂の長期連載を支えてきたのは、むしろセリフ量の多さ・セリフの面白さにあるとすら断言できる。
『銀魂』の発行部数は既に2巻の段階で100万部を超えるなど、じわじわ人気が出たタイプの漫画ではなく初っ端からロケットスタート。そう考えると少年少女読者も活字に飢えてる証拠なのかも知れない。
冒頭のあらすじでも書いたように、『銀魂』はSF要素全開の時代劇活劇。さんざん下ネタや芸能人ディスりの一面ばかりクローズアップしてきましたので、ここまで読むと「単なるゲテモノ漫画」としか思えません。
ただ意外としっかりシリアスな展開も描かれる。
(銀魂 66巻)
例えば朧(おぼろ)という敵の最後は割りとグッと来ました。かつて師匠だった吉田松陽を軸に、朧と主人公・坂田銀時たちの人生が対比的に描かれてて、つくづく寂しい朧の最後に敵ながら胸にこみ上げてくるものがありました。最初は悪に染まりたかったわけではなかったがゆえに…みたいなところ。
(銀魂 58巻)
他にもバトル描写もしっかり上手い。先程はセリフ回しの上手さも褒めましたが、作者・空知英秋は実はコマ割りや構図・構成といった「漫画そのものの読ませ方」が上手いことが分かります。『銀魂』を参考にする限り、漫画の読みやすさは「セリフ量の多さ」だけで図ることはできない模様。
(銀魂 57巻)
坂田銀時の鬼気迫る表情など、先程のしまぶー先生ばりに不謹慎なセリフを絶叫してたヤツと同一人物とは思えません。このギャップ感が少年少女読者の心を鷲掴みにしているのかも。
特に『銀魂』50巻台後半からはシリアス展開がずーっと続いてる。理由はシンプル。『銀魂』が最終回・完結に向けて最終章に突入してるから。むしろ前述のギャグ要素は最近だとほとんど封印されてる状態で、ほぼほぼストーリー物。
(銀魂 66巻)
『銀魂』のストーリーのカギを握ってる男が虚(うつろ)こと吉田松陽。言ってしまえば、ラスボス。ドラゴンクエストでいうところのバラモス。芸能界でいうところの和田アキ子。実際の吉田松陰もそうでしたが、吉田松陽は主人公・坂田銀時や高杉晋助たちの師匠だった。つまりまさに最大の味方がラスボスだった、という漫画としてはコレ以外にない王道な展開。
ここらへんのストーリーを説明するとゴチャゴチャするとややこしいんですが、簡単にいえば「アルタナ」と呼ばれるエネルギーを巡って戦いが勃発する。アルタナは全宇宙を支配する天導衆が管理してたものの、吉田松陽こと虚がアルタナを管理するカギを奪う。そして各星でアルタナを暴発させて星ごと破壊していく。
結果、裏で暗躍する吉田松陽の存在を知らない、様々な星人たちが天導衆に対して敵意を向ける。そして「アルタナ解放軍」を結成。天導衆の本拠地・地球に次々と血気盛んな宇宙人たちが襲来。まさに全宇宙的な「維新」が地球という小さい星の中で起きようとしている。この宇宙レベルの抗争を坂田銀時たちが、いや侍たちが止めることができるのか?!みたいな展開が続いてます。
(銀魂 65巻)
ただ吉田松陽は何度でも生き返る。最強の星海坊主ですら全く刃が立たず。当然、坂田銀時にとって吉田松陽はお師匠だった。しかも一度吉田松陽を手に掛けてる悲しいエピソードもありつつ、『007は二度死ぬ』ではないですが坂田銀時は二度殺せるのか。
『幕張』というゲテモノギャグ漫画で一世風靡したものの、最近は『喧嘩稼業』といった本格格闘漫画を描いてる木多康昭を彷彿とさせます。「あれ?お前ギャグ漫画家だったんじゃねーの?」とツッコミを入れたくなるぐらい、熱い展開泣ける展開の応酬。今田耕司に乳をもまれてただけの篠原涼子が、いつの間にか本格女優として扱われてるぐらいの衝撃・ギャップ感。
この落差が余りに激しすぎて、連載開始時の読者に今の作者の状況を教えてもきっと誰も信用しないはず。しかし描いてる中身に大差はないのに、二人の間でここまで好感度の差が開いたのは、きっと締め切りを守るか守らないか発行部数の差か。現実ってなんて残酷。
自分はほぼ間違いなく観ないと思いますが、おそらく実写版『銀魂』もシリアス路線をベースにストーリーが展開されるものと思います。もし橋本環奈ちゃんのパイズリシーンでもあれば別ですが、きっと男臭い内容になりそう。
『銀魂』はついに66巻から最終章に突入したということで、気になるのは最終回。果たしていつ完結するのか。2016年12月地点ではまだまだ『銀魂』は連載中で終わる兆しがありません。『銀魂』のこれまでのストーリーの長さを考えると、おそらく早くて2017年後半ぐらいに完結するのではないかと予想してみる。
時間や期間で考えるとやや長いように思いますが、巻数のボリュームで考えると分かりやすい。普通の週刊連載の漫画は一年で4冊ペースで新刊コミックスが発売される。じゃあ残り4巻分程度で全ての『銀魂』のストーリーが消化されるのか?と考えた場合、あまり現実的ではない。
また2016年12月31日に67巻が発売されるので最終巻はおそらく70巻を超えてくるはず。とはいえストーリーを無意味に引き伸ばす漫画でもないので、『銀魂』は長くて75巻前後には完結しそうです。そこから逆算して時間を計算すると、やはり少年ジャンプ誌上だと2017年後半か2018年中には『銀魂』が完結すると考えられます。
ってことで、2017年は作者・空知英秋の最後の金儲けに突っ走る一年になりそうやでぇ(^q^)
以上、『銀魂』が面白いかどうか考察してきたわけですが、ここまでで約1万文字。最後はサクッと感想をまとめたいと思います。
『銀魂』のジャンルを定義付けるのは難しいですが、SF要素やバトル要素もあり、ギャグも面白いし、シリアスな展開も引きつけられる。実は『銀魂』は万能タイプの漫画。セリフや文字数の多さは「読み応え」の裏返しと言えるので、本来はマイナスに働く面もプラスに働いてる珍しい漫画。
作者・空知英秋のネタの引き出しの多さと、軽妙なセリフ回しは色んな漫画家も参考にできるぐらい面白いはず。だから読者によっては「銀魂さえあったら他の漫画は不要」と感じる読者もいるはず。それぐらい色んな面白さが詰まってる。
強いて言えば、やはり巻数の多さはネック。『銀魂』全巻を集めようと思ったら平気で3万円近い出費が必要。これを今から小学生や中学生が集めようと思ったら地獄。だから未見の方は実写映画版『銀魂』から作品に入るのも一つの手かも知れません。うーん我ながらさり気ない宣伝アピール。集英社から広告費をもらいたいぐらい。
ちなみに【ワロタ】銀魂で個人的に面白かった回まとめや【名シーン】銀魂の名言集まとめといった銀魂の考察レビューはマンガブログ「ドル漫」でなどは増やしていく予定。ただ時間や労力が足りないため銀魂に限らず、色んな考察ネタをメール(dorj.robinson@gmail.com)などで教えてもらえると喜びます。
この『銀魂』は来年2017年に実写映画が公開予定。主演は小栗旬。他にもキンキキッズの堂本光一などが出演するらしい。サイコホラー漫画『ミュージアム』も然り、小栗旬は漫画原作以外の映画に出たくないんでしょうか(笑)
個人的に小栗旬は本当に大嫌い。最近7年8年前に購入したフライデーが部屋から出てきたんですが、小栗旬がいっぱい。田中美保は抱くわ、香椎由宇は抱くわ、小栗旬はすぐオンナを抱く。どんだけ抱くねん。きっとオグリ皮カムリキャップは女汁というスコールでザザ濡れだったに違いない。
そのくせ小栗旬は良いオンナをしこたま抱くだけ抱いて、自分は安牌の漫画原作の実写映画などにしか出演しない。どうしようもない。もし小栗旬を街中で見かけたらバリカンでコボちゃんしてやろうかと常々思ってます。その髪型でオンナにモテれるもんならモテてみろと言いたい。
ということで、個人的に『銀魂』の実写映画には一切興味がなく、せいぜい1000年に一人のダミ声少女・橋本環奈の谷間しか興味がありませんが、とりあえず漫画『銀魂』が面白いかどうか、いや結論から書くと『銀魂』はなかなか面白いので色々と考察込みの感想を書いていきたいと思います。
そういえば最近摘発や逮捕が相次ぐNAVERまとめやDeNA、サイバーエージェント、リクルートといったスパムキュレーションから奴隷並みの賃金で雇われた害虫ライターがパクりたくなる記事だと思いますが、もしパクったらブチころしまーす。
ちなみに私ドルジ露瓶尊は自動車ブログ・くるまンも運営中。「C-HR vs CX-3」、「C-HR vs ヴェゼル」の徹底比較した記事など執筆してきましたが最近めぼしいフルモデルチェンジ情報などがほとんどないので、しばらく漫画の感想レビューに集中したいと思います。
銀魂のあらすじ物語 ストーリー内容
『銀魂』の舞台は江戸。かつては侍たちが栄華を誇り、「サムライの国」と呼ばれていた。侍たちは刀という魂を誇りに夢を語り合った。しかし、それも今は昔。20年前に「天人(あまんと)」と呼ばれる異星人が襲来し、幕府は崩壊。廃刀令が出され、侍たちは剣や地位をもぎ取られて「ただの人」と化した。文化や技術が圧倒的に発展した天人たちに江戸は完全に支配され、かつての江戸の空気や習慣は跡形もなく消えていた。
(銀魂 66巻)
ただそれでも侍たちは江戸の街にしぶとく生きていた。それが万事屋・坂田銀時、最強戦闘民族・夜兎族の神楽、アイドル好きのオタク眼鏡・志村新八の3人。愛する江戸のため、かつて失った誇りを取り戻すために立ち上がる。そして侍の最後の戦いが始まる。
『銀魂』の内容は完全なフィクションでありつつも、幕末期の新撰組や倒幕運動といった歴史的な事実とSF要素を組み合わせてる。日本の当時の歴史的な流れも加味したストーリー構成になってることが特徴。歴史漫画好きもそうじゃない読者も世界観に入りやすいかも。
例えば近藤勇は「近藤勲」というキャラクターで登場してる。他にも土方歳三は「土方十四郎」、沖田総司は「沖田総悟」、高杉晋作は「高杉晋助」、桂小五郎は「桂小太郎」。後述する『銀魂』のストーリーのカギを握る「吉田松陽」は吉田松陰をモチーフにしてる。
だからリアルの歴史上の人物にほぼほぼ寄せていったキャラクター名が多くて、たまにどっちの名前が本物やったかな…と迷う人も少なくないかも知れません。てか完全にそれは俺のことってのは内緒。吉田松陰に限っては、何故か頻繁に「松田」という名字と間違ってしまう脳みその老化っぷりに我ながら泣けます。
主人公の坂田銀時などは完全な架空の人物のはず。要は『銀魂』1巻を読むと作者と編集者曰く、「ファンタジー時代劇」とのこと。
下ネタ炸裂でモザイク率がハンパないwww
時代劇がどうとか説明したばかりですが、とにかく『銀魂』は下ネタ満載。その下ネタは面白いと言えば面白いものの、『銀魂』のアニメ化時には何度も問題視されてる曰く付き。確かに昨今はクレーマーがどうだの言われますが、こと『銀魂』に関しては批判もやむなし。もはやまともな大人たちが何故オッケーサインを出したんだと言いたくなるほどヤリ過ぎ(性的な意味はありません)。
(銀魂 10巻)
例えば平気で「チ○ポ」というワードを使っちゃう。確かに小学校の頃、フルーツポンチは給食の時に絶好のネタにされてたけども。
(銀魂 38巻)
他にも「ウ○コ」が平気で登場。画像は松平片栗虎という警察庁長官の娘がビル内で人質を取られる。娘救出のために本来はアダ敵の桂小太郎と奔走。
ただ敵の情報をソフトクリームで表現してるものの、何故か人間をコーンで表現して、上のクリンクリンをガチでウ○コで表現。だからクリンクリンはウ○コが付いたパンツを表現してる。しかもウ○コマークが途中で勝手に動き出す。まさにカオス。ほぼまるまる一話分がウ○コ。てか我ながら伏せ字を何回使ってんだと言いたくなります。
(銀魂 53巻)
挙句の果てに、マジでまるまるウ○コが登場。画像は長谷川泰三(まだお)と山崎退の魂がウ○コとヒュージョンしちゃった場面。
てかモザイクが全く意味をなしてねーよ。フォルムを隠せフォルムを。下手に輪郭を書いちゃってるから、モザイクがカラフルでポップな模様にしか見えねーよ。逆にオシャレ感が増しちゃったよ。
だから『銀魂』ではちょいちょいモザイクが出てくる。まだ百歩譲ってクリンクリンにモザイクをかけるならいい。
(銀魂 40巻)
基本的に『銀魂』ではド直球な部分にモザイクかける。コマ割りをもっと上手く使って隠せよ。画像は江戸の将軍・徳川茂茂ですが、しかもとっくりセーターの着こなし方が完全にアレ。『銀魂』に限らずですが、下ネタの定番化してますよね。このネタのお陰でどれだけの広告効果が生まれてるのか誰か教えてほしいです。
残念ながら徳川茂茂はこの状態でCMのように華麗なステップはふまないものの、沖田総悟も「下のとっくりは来たんで」とドヤ顔をかますものの、全然上手くない。むしろ下半身のとっくりは常時羽織ってる状態だろ。
(銀魂 56巻)
この徳川茂茂に至っては「完全にアレ」と以外に表現しようがない。画像は徳川茂茂が城から脱出するために影武者を用意する場面なんですが、むしろ標的にしてくださいと言わんばかりの存在感。絶対すぐSNSで広まる。
しかもモザイクをかけているにも関わらず、やはり丁寧に輪郭を描いてくれてる。だから意味ねーっつってんだろ。このネタは市川海老蔵をディスるときにも使われてる。まさに作者・空知英秋に怖いものなし。
(銀魂 20巻)
そして何か事あるごとにキャラクターがすぐ脱ぐ。画像は長谷川泰三と志村新八。ひょんなことから無人島に遭難してしまった。その圧倒的に絶望な状況を楽しもうとしてる場面。それにしてもフルスロットルにも程がある。
きっと時期が時期なら「シンゴーシンゴー」といったセリフを喋らせていたに違いない。しかしこの『銀魂』の感想を書いてる最中にSMAPが解散したんですが、最後の最後までSMAPはギスギスしてました。あんなフザけた番組を見せてフジテレビなどは一体ナニをしたかったのか。
更にヒドいのが完全に扱うネタが子供向けじゃない。
(銀魂 55巻)
例えば近藤勲は夜中に食堂のキッチンで料理をしてるのかと思いきや、コンニャクに切れ目を入れてナニかをしてる。男子だったら一度は試したいと思ったに違いないアレ。ただ小学生や中学生の女の子が読んで、この意味を理解できてるのか不安です。いや理解できてる方が不安か。
(銀魂 37巻)
他にもソープネタが登場。画像は月詠というキャラクターが市営プールで遊ぼうとしてる場面ですが、完全にスケベ椅子も登場。そしてローションばっしゃん。まだおの長谷川泰三も思わず「ここは吉原のプールじゃねぇんだよ!」とツッコミ。スケベ椅子は昔のバラエティ番組で頻繁に見ましたが、完全に子供だった自分は理解できてませんでした。
他にも主人公・坂田銀時たちがソープのマットを持って登場したり、アダルト架空請求がどうだの、「ザー面」や「クリ鳥ス」といった卑猥ワードなど枚挙にいとまがない。
(銀魂 23巻)
結果、『銀魂』を読んだ女子小学生たちがどんな行動を取ったかと言えば、雪で「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲」を満面の笑顔で作り上げてしまう。誰か空知英秋をタイホ汁!
小さく説明で「小さくてゴメンナサイ」とあるんですが、きっと現在成長した彼女たちとベッドをともにした男たちが言わされているセリフでしょう。一瞬「DTは小学生までだよね~」という、棒にったじゅんの漫画が頭をよぎったのは内緒。
ちなみに何故か途中までこういったオマケページが収録されていないため、個人的には電子コミック版「銀魂」の購入はおすすめしません。
(銀魂 55巻)
更に主人公・坂田銀時が媚薬で発情してしまった場面では、「全宇宙のメスはランドセル背負った小○生からハロンパス背負ったババアまで全部俺んだあああ」と絶叫させる。少年誌ではもはや宣戦布告に近いセリフ。『トリコ』のしまぶー先生ですら守備範囲は女子高生までだってのに!!
(銀魂 36巻)
『銀魂』は下ネタだけではなく「死もネタ」も満載。画像は定食屋の親父の葬式のクダリですが、遺体をめっちゃくちゃ。棺桶から飛び出た親父に対して、坂田銀時の「かたくて戻らねぇ」は色々とヒドイ。
まさに『銀魂』という漫画は有害図書そのもの。
(銀魂 56巻)
『銀魂』…もとい作者・空知英秋の下ネタの被害はここでとどまらない。天下のお笑い芸人・志村けんも下ネタの餌食。伝説の剣を探すみたいな展開が始まるんですが、いやいやどこに伝説の剣を刺してくれてんねん。志村けん、ガバガバってレベルじゃねーぞ。
しかも世界の渡辺謙とワールドクラスのコラボレーション。編集者がよく「だいじょうぶだぁ」とオッケーしました。
ドラゴンボールやBLEACH、任天堂もパクリまくりwww
だから『銀魂』では下ネタ以外にもタブーをおかしまくり。最たる例が有名漫画作品をディスる・パロディーにすることもザラ。(銀魂 23巻)
他にも『ドラゴンボール』の神龍もパロってるんですが、何故かローションまみれ。ドラゴンボールならぬヌメヌメボール。これはヒドイ。ボールがヌメヌメしたらどこかへ挿入するしかないじゃない。
(銀魂 36巻)
他にも『BLEACH』の斬月もパクる。その名も洞爺湖。こんなルックスのくせに思春期真っ盛りの中学生並みに母親に悪態つく可哀想なオッサン。何故坂田銀時たちに「必殺技」を伝授したがる。
(銀魂 36巻)
理由はシンプル。『銀魂』のアニメ化時にスポンサー集めに役立つから。生々しいよ。少しうがった見方をしたら、必殺技連発してる久保帯人に対する当てこすりに聞こえなくもありません。ちなみに久保帯人のルックスはリアル斬月っぽいと思ったのは俺だけ?
他にも『北斗の拳』や車田正美の『聖闘士星矢』やジブリネタも満載なものの、まだ集英社の漫画だからギリギリ許されるのかも知れない。
(銀魂 614話)
ただ『銀魂』は集英社以外の漫画もメッタ斬り。例えば、画像のキャラクターは明らかにオバケのQ太郎。せめてパロディーに使うなら血は出しちゃいかんだろ。幽霊だから血液的なものは内部に存在しないはず。もはや完全なゆるキャラ扱い。作者・空知英秋は天下の藤子不二雄先生にすら清々しいほどリスペクトの欠片もなし。
他にも名探偵コナンや『刃牙道』の花山薫も登場させてる。まさに空知英秋は怖いものなし。空知の前に空知なく、空知の後に空知なし。あとに残るのは編集者の焼き土下座の跡のみ。
(銀魂 49巻)
挙句の果てには、スーパーマリオブラザーズもパクる。任天堂の法務部は一体ナニをしているのか。しかもメーカーの垣根を超えて、バンナムのテイルズオブシリーズも同時にパクってるもんだからただただカオス。「テイルズ・オブ・スーパーマダオブラザーズ」ってなんだよ。
作者自身も思わず「他人のふんど何枚ウンコつけるつもりだ」と作中でツッコミ。きっとコレは本心に違いありません。
(銀魂 56巻)
まだまだ『銀魂』の任天堂パクリはとどまらず、最終的にはピカチュウを華麗にオマージュ。神楽の守護霊という設定なんですが、まさかの酔いどれの「アルチュウ」。パロディーするにしても、一番やっちゃいけないパターンのやつ。
(銀魂 42巻)
漫画編集者・本田ヴァンガードが登場したクダリでは、『デスノート』をパロる。今更ですが『銀魂』のジャンルはSF時代劇なものの細かい設定のツッコミは不要です。何故か囚人がネームを本田ヴァンガードに持ち込んで来るっていう流れなんですが、そのネームのタイトルは最初は「god of death」だった。でもそれが転じまくって「チャゲは飛鳥DEATH」に変わる。
『銀魂』内ではチャゲのイジりに重きを置いてた笑いだったものの、「飛鳥DEATH」は最近の情勢を予期していたようにしか思えないのは俺だけか。見事にチャゲアスは死んでしまいましたから、それこそ『銀魂』そのものがデスノートだった説も。
エグザイルなど有名人もディスりまくり
前述の志村アッーーーけんも然り、こんな風に『銀魂』では有名人もディスりまくり。そこで続いては『銀魂』が何故怒られないのか不思議でたまらない「ディスりという名の無断コラボ」を確認したいと思います。犯罪パクリサイト・NAVERもビツクリに違いない。(銀魂 20巻)
例えば梅宮辰夫。通称辰兄。あくまでロバート秋山ではありません。神楽も思わず「超カッケー!黒光りしてるアルヨ」とテンションアップ。竜宮城に連れて行くってことで、亀のコスプレ。ただ竜宮城を模したラブホテルに連れて行かれそうな空気がプンプンです。
(銀魂 51巻)
土方十四郎が3億円当選の宝くじを拾ったときはおすぎとピーコをディスる。完全に「たま」繋がりで出したとしか思えないんですが、それにしても何回タマタマ連呼すんねん。百歩譲って、おすピーのタマタマは既に換金されてるはず。
(銀魂 55巻)
長谷川泰三が就職活動のために証明写真を撮影しようとしたクダリでは、完全に例のゴーストライター騒動の方ーーーー!!!佐村河内ジブンの権利だけは守る方ーーー!!!
しかし佐村河内さんの覚醒後のお姿は何だったんでしょうか。完全に前述のおすぎ。確かに新垣隆は眼鏡を着用してて、さながらハゲあがったピーコに見えなくありませんが、さすがに人間はここまで変わることができるのか感心しきり。きっと名探偵コナンでも見分けが付かないでしょう。
他にも蓮舫や舛添要一なども『銀魂』のディスりの対象に。残念ながら、安倍晋三やワイロ大好きの甘利明、維新の名前だけで当選した号泣議員はディスられていないのが残念です。
(銀魂 54巻)
極めつけがエグザイルに対するディスり。まさかの伏せ字なし。説明が色々とヒドい。「彼らが主に食べるのは女優やモデルだけだ」とやらしい生物扱い。他にも億という金を注ぎ込んで、音楽の賞をことごとく食い漁るのも特徴です。てかEXILE時代ってなんだ!?
ちなみにエグザイル時代と双璧をなすのが「小栗時代」。矢口真里から山田優まで、まさに雑食モンスター。他にも冒頭で説明したように、漫画原作の映画がとにかく大好物。センター試験によく出題されるので是非覚えておきましょう。
(銀魂 47巻)
EXILEのメンバーでは、何故かMAKIDAIこと眞木大輔をピンポイントにディスったことも。「美しすぎるMAKIDAIは好きですか」とか知らねーよ。どっちかっつーと美しくねーだろ。ひたすら雄々しいだけだろ。
そういや最近MAKIDAIは交通事故を起こしたらしいですが、前述の飛鳥も含めて『銀魂』が完全なデスノート化してるのはガチっぽい((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
(銀魂 47巻)
このMAKIDAIディスりでは、何故か糸井重里も犠牲になる。映画とか本当観ないんで知りませんが、『銀魂』のアニメ映画でも美しすぎる糸井重里は餌食になってたらしい。SHIGESATOの美しすぎる鼻穴はイジっちゃいかん。糸井重里の身に何もないことを望むばかり。
セリフ過多は漫画にとって悪か?
まさに『銀魂』の内容はお下品・ゲテモノもいいところ。だから一発芸や奇抜なネタにだけ走ってるのかと思いきや、実は違う。前述の画像などを見たら分かるように、『銀魂』は王道漫才のようにセリフで笑わせてくる。むしろ『銀魂』の笑いのメインは「言葉」にこそあると言えます。特に空知英秋のすごさが分かるのが、セリフや文字数が多さ。とにかく『銀魂』はセリフ量が多い。作者・空知英秋も作中で「こんなセリフだらけの漫画なんて誰も読まねーよ」みたいな自虐を飛ばすぐらい自他共に認める文字数が多い漫画。
でも長文のセリフや文章を読みこむのは不思議と苦痛にならない。自分はレビューのために再び一から『銀魂』を読み直したものの60巻分以上を読み終えるのにも意外と時間を消費しなかったのはちょっとした発見でした。長文満載のギャグ漫画も多い中、『銀魂』の場合はセリフにしっかりメリハリが効いてる。単に言葉を詰め込んでるのではなく、しっかり「文字を削る作業」もできてるのかも。
例えば神楽のパパ・星海坊主の過去話。星海坊主はとにかく最強に強い。悪者ってことではなく、エイリアンバスターという異名を持つなど人助けマニアな節もある。そこで星海坊主は絶滅の危機に瀕したある星の住人を助けに行く。
(銀魂 20巻)
まさに救世主の登場と喜んだものの、星海坊主の頭がヅラ全開。オヅラさんでももっと丁寧に頭皮を隠すぞ、のように一言ツッコめばいいだけだと思うんですが、それを星の住人の二人が「ダメだそんなにじっと見つめたら…気付かないフリをするんだ」「頭の上にナイロン乗ってるだけだよな」など長々と会話しながらイジりまくり。
しかも、このあとも二話に渡ってオチまでハゲネタ一本が続く。セリフ回しの妙もありますが、『銀魂』はネタの広げ方や展開のさせ方が充実してるんだと思います。この後も「ハゲ」という単語に反応しまくる星海坊主に対して「ガラス細工のオッサンだよ。何でこんな敏感なくせにあんな鈍感なヅラかぶってんだ」など色々と面白いというかヒドい。
(銀魂 20巻)
たまーに『銀魂』では担当編集者が登場するんですが、このときもセリフが長め。
「担当が作家を引っ張っていけるのもせいぜい赤マルジャンプまでだよ」とか、「どーせジャンプの編集なんて高学歴だかなんだかしらねーけど、勉強しかやってきてねー少年の心もしらん野郎ばっかりなんだろ」とか、ムダに本音をズバズバ。きっと実際の漫画の現場でも売れない場合は、お互いに責任をなすり付けあってるんでしょうね(T_T)
(銀魂 36巻)
他にもアグネス・チャンをディスってる場面だと、ほとんどページの大半がセリフと吹き出し。「何でもかんでも悪いことが起こるたびにネットやら携帯やらのせいにしやがってマグネスチャンか」と言えば、坂田銀時が「ちゃんとチャンを混ぜるなマグネスチャンちゃんだ!」とナゾの切り返し。
この理屈だとKABAちゃんは「KABAちゃんちゃん」。いやKABAの場合は「KABAちんちん」か。しかしKABAちゃんの声は一体どういう仕組であんなことになったのか。ちなみに少し前に話題になった非実在青少年問題に関するネタなんですが、ただ空知英秋自身は抗議してる人たちも同時にディスってる模様。
と少し脱線しましたが、漫画は「セリフが少ない方がベター」と一般的に言われてます。自分もその考え方に圧倒的に賛同するんですが、『銀魂』に限ってはそうじゃない。ここまで銀魂の長期連載を支えてきたのは、むしろセリフ量の多さ・セリフの面白さにあるとすら断言できる。
『銀魂』の発行部数は既に2巻の段階で100万部を超えるなど、じわじわ人気が出たタイプの漫画ではなく初っ端からロケットスタート。そう考えると少年少女読者も活字に飢えてる証拠なのかも知れない。
シリアス展開も意外と熱くて王道に泣ける?
非常に長々と8000文字ぐらい『銀魂』について考察してきましたが、まだまだ続きます。ただ、ここからはやや真面目に感想を書きたいと思います。冒頭のあらすじでも書いたように、『銀魂』はSF要素全開の時代劇活劇。さんざん下ネタや芸能人ディスりの一面ばかりクローズアップしてきましたので、ここまで読むと「単なるゲテモノ漫画」としか思えません。
ただ意外としっかりシリアスな展開も描かれる。
(銀魂 66巻)
例えば朧(おぼろ)という敵の最後は割りとグッと来ました。かつて師匠だった吉田松陽を軸に、朧と主人公・坂田銀時たちの人生が対比的に描かれてて、つくづく寂しい朧の最後に敵ながら胸にこみ上げてくるものがありました。最初は悪に染まりたかったわけではなかったがゆえに…みたいなところ。
(銀魂 58巻)
他にもバトル描写もしっかり上手い。先程はセリフ回しの上手さも褒めましたが、作者・空知英秋は実はコマ割りや構図・構成といった「漫画そのものの読ませ方」が上手いことが分かります。『銀魂』を参考にする限り、漫画の読みやすさは「セリフ量の多さ」だけで図ることはできない模様。
(銀魂 57巻)
坂田銀時の鬼気迫る表情など、先程のしまぶー先生ばりに不謹慎なセリフを絶叫してたヤツと同一人物とは思えません。このギャップ感が少年少女読者の心を鷲掴みにしているのかも。
特に『銀魂』50巻台後半からはシリアス展開がずーっと続いてる。理由はシンプル。『銀魂』が最終回・完結に向けて最終章に突入してるから。むしろ前述のギャグ要素は最近だとほとんど封印されてる状態で、ほぼほぼストーリー物。
(銀魂 66巻)
『銀魂』のストーリーのカギを握ってる男が虚(うつろ)こと吉田松陽。言ってしまえば、ラスボス。ドラゴンクエストでいうところのバラモス。芸能界でいうところの和田アキ子。実際の吉田松陰もそうでしたが、吉田松陽は主人公・坂田銀時や高杉晋助たちの師匠だった。つまりまさに最大の味方がラスボスだった、という漫画としてはコレ以外にない王道な展開。
ここらへんのストーリーを説明するとゴチャゴチャするとややこしいんですが、簡単にいえば「アルタナ」と呼ばれるエネルギーを巡って戦いが勃発する。アルタナは全宇宙を支配する天導衆が管理してたものの、吉田松陽こと虚がアルタナを管理するカギを奪う。そして各星でアルタナを暴発させて星ごと破壊していく。
結果、裏で暗躍する吉田松陽の存在を知らない、様々な星人たちが天導衆に対して敵意を向ける。そして「アルタナ解放軍」を結成。天導衆の本拠地・地球に次々と血気盛んな宇宙人たちが襲来。まさに全宇宙的な「維新」が地球という小さい星の中で起きようとしている。この宇宙レベルの抗争を坂田銀時たちが、いや侍たちが止めることができるのか?!みたいな展開が続いてます。
(銀魂 65巻)
ただ吉田松陽は何度でも生き返る。最強の星海坊主ですら全く刃が立たず。当然、坂田銀時にとって吉田松陽はお師匠だった。しかも一度吉田松陽を手に掛けてる悲しいエピソードもありつつ、『007は二度死ぬ』ではないですが坂田銀時は二度殺せるのか。
『幕張』というゲテモノギャグ漫画で一世風靡したものの、最近は『喧嘩稼業』といった本格格闘漫画を描いてる木多康昭を彷彿とさせます。「あれ?お前ギャグ漫画家だったんじゃねーの?」とツッコミを入れたくなるぐらい、熱い展開泣ける展開の応酬。今田耕司に乳をもまれてただけの篠原涼子が、いつの間にか本格女優として扱われてるぐらいの衝撃・ギャップ感。
この落差が余りに激しすぎて、連載開始時の読者に今の作者の状況を教えてもきっと誰も信用しないはず。しかし描いてる中身に大差はないのに、二人の間でここまで好感度の差が開いたのは、きっと締め切りを守るか守らないか発行部数の差か。現実ってなんて残酷。
自分はほぼ間違いなく観ないと思いますが、おそらく実写版『銀魂』もシリアス路線をベースにストーリーが展開されるものと思います。もし橋本環奈ちゃんのパイズリシーンでもあれば別ですが、きっと男臭い内容になりそう。
銀魂の最終回は2017年後半か2018年を超える?
『銀魂』はついに66巻から最終章に突入したということで、気になるのは最終回。果たしていつ完結するのか。2016年12月地点ではまだまだ『銀魂』は連載中で終わる兆しがありません。『銀魂』のこれまでのストーリーの長さを考えると、おそらく早くて2017年後半ぐらいに完結するのではないかと予想してみる。
時間や期間で考えるとやや長いように思いますが、巻数のボリュームで考えると分かりやすい。普通の週刊連載の漫画は一年で4冊ペースで新刊コミックスが発売される。じゃあ残り4巻分程度で全ての『銀魂』のストーリーが消化されるのか?と考えた場合、あまり現実的ではない。
また2016年12月31日に67巻が発売されるので最終巻はおそらく70巻を超えてくるはず。とはいえストーリーを無意味に引き伸ばす漫画でもないので、『銀魂』は長くて75巻前後には完結しそうです。そこから逆算して時間を計算すると、やはり少年ジャンプ誌上だと2017年後半か2018年中には『銀魂』が完結すると考えられます。
ってことで、2017年は作者・空知英秋の最後の金儲けに突っ走る一年になりそうやでぇ(^q^)
銀魂全巻の総合評価 評判 口コミ
以上、『銀魂』が面白いかどうか考察してきたわけですが、ここまでで約1万文字。最後はサクッと感想をまとめたいと思います。
『銀魂』のジャンルを定義付けるのは難しいですが、SF要素やバトル要素もあり、ギャグも面白いし、シリアスな展開も引きつけられる。実は『銀魂』は万能タイプの漫画。セリフや文字数の多さは「読み応え」の裏返しと言えるので、本来はマイナスに働く面もプラスに働いてる珍しい漫画。
作者・空知英秋のネタの引き出しの多さと、軽妙なセリフ回しは色んな漫画家も参考にできるぐらい面白いはず。だから読者によっては「銀魂さえあったら他の漫画は不要」と感じる読者もいるはず。それぐらい色んな面白さが詰まってる。
強いて言えば、やはり巻数の多さはネック。『銀魂』全巻を集めようと思ったら平気で3万円近い出費が必要。これを今から小学生や中学生が集めようと思ったら地獄。だから未見の方は実写映画版『銀魂』から作品に入るのも一つの手かも知れません。うーん我ながらさり気ない宣伝アピール。集英社から広告費をもらいたいぐらい。
ちなみに【ワロタ】銀魂で個人的に面白かった回まとめや【名シーン】銀魂の名言集まとめといった銀魂の考察レビューはマンガブログ「ドル漫」でなどは増やしていく予定。ただ時間や労力が足りないため銀魂に限らず、色んな考察ネタをメール(dorj.robinson@gmail.com)などで教えてもらえると喜びます。
コメント
コメント一覧 (2)
ドルジロビンソンさんのレビューを読んでますます銀魂が好きになりました
ありがとうでした
やっぱり銀魂は最強のおすすめ漫画!
ドルジくんいつもありがとうやで!