『げんしけん(二代目)』全21巻のネタバレ感想をレビュー。作者は木尾士目。掲載誌はアフタヌーン。出版社は講談社。ジャンルは青年コミックの青春漫画。『げんしけん』全巻は絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。

2002年に連載が開始した『げんしけん』がついに完結。さすがに三代目はないはず。これまで何度かアニメ化されたそう。きっとコンテンツ不足にあえぐ業界の誘いもあっていずれ『げんしけん』が実写化される日も遠くはないかも知れない。

そこで漫画『げんしけん』が面白いかつまらないか考察してみました。今まで何冊か『げんしけん』の感想を書いてたんですが、気付いたら次の新作コミックの感想を書くの忘れちゃう。でも全巻まとめて今回レビューできるので、ようやく『げんしけん』を個人的に総括できます。


げんしけんのあらすじ物語 ストーリー内容

舞台は椎応大学の「現代視覚文化研究会」というサークル。略して「現視研(げんしけん)」。結論から書くと、漫画タイトルの『げんしけん』はここから来てる。

じゃあ現視研は一体どういうサークルなのか。簡単に書くと、いわゆるオタク好きが集まったサークル。漫画やラノベ好きの学生もいれば、アニメやゲーム好きの学生もいる。中にはコスプレが好きな学生など幅広いオタクたちが集結してる。腐女子属性の女子も多く、名言「ホモが嫌いな女子なんかいません」が飛び出た漫画と言えば、きっと覚えてる人も多そう。

げんしけん9巻 あらすじ 現視研のメンバー
(げんしけん 9巻)
主人公の笹原完士が新入生として現視研に入会した場面から『げんしけん』のストーリーが始まります。先輩・斑目晴信との出会い、現視研のメンバーたちの何気ないオタク活動や日常生活、そして後に彼女となる後輩・荻上千佳との出会いなど、オタク同士のもどかしく不器用な恋愛やラブコメが主に描かれます。基本的にはコメディーベースの青春マンガって感じの中身。

ちなみに特徴的なことは『げんしけん一代目(という表記が正しいかはさておき)』の時間軸は実際の「リアルの時間軸」と連動してる。こう書けばやや大言壮語な印象を与えますが、入学式の春に連載が始まって、4年後の春に主人公・笹原完士は大学を卒業したらしい。

ただ自分はコミックス派だったので実際にはピンと来なかったのは内緒。こういう試みは面白いと思いますが、それこそ実際にリアルタイムで購入してないと分かんないすよね。小学生だったら見た目的な違いを作っていけるんでしょうが、あまり意味がないと言えば意味がない。


序盤の展開はつまらない・面白くない

『げんしけん』の序盤は基本的につまらない。

一応21巻で完結してるものの、実は『げんしけん』の連載が始まったのは約15年ほど前まで遡る。だからどうしても絵柄も古臭い。笹原完士の妹は二代目から再び登場するものの、全く認識できず。作者・木尾士目の画力が決して下手ってことではありませんが、巻数(時間)の差は思った以上に大きい。

また主人公は笹原完士と書いたものの、『げんしけん』の序盤は様々なキャラクターの人間が描かれるので展開は雑多。それぞれの視点で話が展開するんで、最初は誰の視点で読めばいいか分からない。ましてや日常漫画に近いジャンルなのでストーリーに軸がないのも同じ。

『げんしけん』に登場するキャラクターは最初から多いので、正直どのキャラがどのキャラか把握するだけでも辛かった。導入部分が笹原完士から始まってる以上、普通の読者は笹原完士メインでストーリーを進行すると思い込む。そこの落差もあって読んでて辛かった・困惑したのが正直な感想。

強いて言えば序盤の展開は、イケメンオタクの高坂真琴を目当てで入部した非オタク美女・春日部咲が多く登場してる気がしますが、オタク漫画なのに「非オタ視点」が中心ってことであまり共感度的には弱かったかも。部室内で繰り広げられる展開も多く、日常漫画的な要素はひたすら地味。特筆すべき点は少ない。


笹原完士と荻上千佳の恋は難しい?

ただあらすじでも説明したようにリアルな時間軸と漫画の世界観が連動してる。連載から一年経てば笹原完士は進級して、当然後輩もできる。

げんしけん7巻 荻上千佳
(げんしけん 7巻)
それが前述の荻上千佳(おぎうえちか)。この荻上千佳はいわゆる腐女子。中学時代からずっとBL本を書いてたような女の子。アマチュアにありがちといえばありがちな傾向ですが、自分のBL的な妄想を夜に出すのが恥ずかしい。コミフェスという同人即売会にも頑なに行きたがらなかった。

だから最初荻上千佳がげんしけんに入部したときも、いかにも自分はオタクじゃない風を装ってた。サイリウムを大量にリュックで持ち歩いて、秋葉原を毎日うろついてて、「自分はオタクじゃないっすよ」と強弁してるようなもん。著作権侵害してませんよと言いながら、NAVERまとめを運営してるLINE株式会社のようなもん。誰も信じへんぞ。

そういえば似たような名前に「荻上チキ」って人がリアルでいますが、もしかすっと『げんしけん』が由来なのか。昔不倫ネタを記事にした記憶もありますが、ああいうしょうもないサブカル系ってバンドマン並みに何故かモテますよね。

げんしけん7巻 荻上千佳2
(げんしけん 7巻)
そして「オタクと付き合いたくない」とまで豪語。意外とオタクはオタクを嫌ってる。随分前にロリコン漫画を敵視してる腐女子をネット上で見かけて爆笑しました。なんという同族嫌悪。確かに性別に限らず、ルックスがえぐいオタクは少なくないかも知れません。

ただ画像の場面は主人公・笹原完士と付き合うかどうか、をからかわれた場面のそれ。笹原完士はオタクではあるものの、ルックスは至って清潔。性格も比較的優しく、いかにも拒否されがちなオタクではない。それなのに何故?

でも荻上千佳はオタク男子…もといリアル男子を遠ざける過去があった。それが荻上千佳の中学時代、付き合ったばかりの男子をネタに自分の腐女子本を見られてしまったこと。厳密には男子と付き合った荻上千佳を妬んだ友達の女子が裏切って、男子に荻上千佳の腐女子本を見せた。結果、その男子は何も言わないまま転校してしまう。エピソードのインパクトぱねぇ(笑)

そのこともあって自分はリアルの男子と付き合ってはいけないと、荻上千佳は心の中で固く誓った。それでも主人公・笹原完士がサークルの先輩として優しく接し続けることで、荻上千佳の心が溶けていく。

げんしけん8巻 荻上千佳
(げんしけん 8巻)
しかし、そこは腐女子。一筋縄ではいかない。何故なら、すぐ周囲にいる男子たちでBL的な妄想を繰り広げる。

画像は「笹原完士と斑目晴信という先輩」をカップリングさせてることを素直に白状した場面。『げんしけん』6巻で笹原がフザケて斑目のリクルートスーツのネクタイを引っ張った場面に遭遇してからというもの、荻上千佳はずっと二人の関係性を妄想してしまった。

げんしけん9巻 斑目晴信と春日部咲
(げんしけん 9巻)
ちなみに斑目晴信は左の眼鏡の男。いかにも冴えない男。実際、右の春日部咲という美女に惚れてるものの、春日部咲は高坂真琴というイケメンオタクにぞっこん。しかも春日部は非オタ。二人の決して結ばれることのない悲恋、いや典型的なダメオタクの一方通行の恋模様も切ない。

実際リアルで腐女子に接したことがありますがマジですごい。本当にいろいろ身近な人をネタに妄想全開。自分もかつてネタにしていると目の前で宣言されたことがあります。腐女子は顔やルックスなどお構いなしの性豪だから困ります。

げんしけん8巻 荻上千佳と笹原
(げんしけん 8巻)
ただいつしか男女として惹かれ合って二人は付き合う。腐女子のくせに耳元でささやくとか、意外と大胆やん。しかも「まだデートの最中ですよ」と上から目線…でも嫌いじゃない!こういう女子のちょっとしたリード、意外と男は好きです。

そして徐々に恋愛要素が強くなって、「オタクと腐女子」のリアルな淡い恋物語に変質していく。読者は若干の共感を芽生えて、徐々に応援する気持ちも強くなっていく。不器用なオタク同士のドギマギ青春ラブストーリーに思わずドキドキキュンキュン。

げんしけん9巻 荻上千佳と笹原
(げんしけん 9巻)
お互いにオタクであるがゆえに衝突も繰り返す。画像は荻上千佳が描いた漫画に対して、笹原完士はダメ出し。それに対して荻上千佳は自分自身が全否定されたかのように錯覚。実際プロやアマチュアな漫画家さんも、読者の感想やレビューに対してこういった捉え方をされるのかも知れませんが、オタクならではのアプローチもリアリティーがあって面白いかも知れない。


リアル腐男子・波戸賢二郎とアッーーーなBLラブストーリーへ?

だから笹原と荻上のラブストーリーで徐々に面白くなってきた頃に、前述のようにリアルの時間軸と連動させているので、『げんしけん』の連載開始から4年後に笹原完士が大学を卒業。その後二部の「二代目」が始まる。

当然二人の恋愛が続くのかなーと思ってたら、全く別の角度から切り込み。今度はガチでBL恋愛チックな展開が始まる。主人公も笹原完士から、前述のさえない眼鏡の斑目晴信(まだらめはるのぶ)にチェンジ。

げんしけん15巻 波戸賢二郎と斑目晴信
(げんしけん 15巻)
そして相手は波戸賢二郎(はとけんじろう)というイケメン新入生。画像だと女性に見えますが、一応れっきとした男。いわゆる女装っ子。イケメンも性別を裏返すと美女ってことですわ。

げんしけん11巻 波戸賢二郎と斑目晴信
(げんしけん 11巻)
しかも「腐男子」と呼ばれる属性を持つ波戸賢二郎は、たびたび「波戸賢二郎と斑目晴信をカップリング」させては楽しむ。画像は斑目晴信本人にバレそうになった場面。オタク同士ではあっても腐女子の趣味は隠すべき趣味。やはり自分をネタにされてるというのは、なかなかにして辛いもんがあります(笑)

もちろん二次元では男同士の絡みに興奮するものの当然三次元では別物…と思ってた波戸賢二郎。しかしながら斑目晴信で色んな妄想を繰り広げてる内に、またリアルで斑目晴信と接するたびに徐々に恋心を芽生えだす。例えばコミケの即売会で斑目晴信に「物理的にありえない」と笑われるとショックを受けたり、さながら面倒くさい女の子。

最初は自分が描いた漫画の中で満足できてても、やはり目の前に好きな斑目晴信がいる。自分の中で一方的に膨らんでいく恋心に波戸賢二郎は戸惑いつつも、それは消えるどころか当然どんどん膨らんでいく。恋愛ってダメと言われるほど、なんだか燃えま…萌えますよね(誰やねん)。

止められない。ロマンチックは止められない。つまり『げんしけん二代目』の物語は2次元のBL漫画がリアル3次元でも実現するのか!?果たして本当にノンケ・斑目晴信が女装っ子・波戸賢二郎にオッキすることはできるのか!?という展開が始まります。

だから『げんしけん二代目』のメインは波戸賢二郎の揺れ動く乙女心がメイン。いやホモ心と表現した方が適切か。でも斑目晴信は斑目晴信で困る。もちろん斑目晴信は完全なノンケ。男から告白されたところで頑として拒否すればいいだけ。ただ前述のように波戸賢二郎は、女装したら完全に見た目が女性。

げんしけん10巻 矢島美怜と吉武莉華
(げんしけん 10巻)
例えば同じ腐女子仲間の矢島美怜は、女装したまま眠ってる波戸賢二郎のスカートをめくって、思わず股間をチェックしようとするほど。確かに佐藤かよの股間は激しく気になります。佐藤かよクラスだったら、むしろ付いてた方が興奮するかも知れない。

げんしけん19巻 波戸賢二郎と斑目晴信
(げんしけん 19巻)
でも最終的には女装してない状態の波戸賢二郎と斑目晴信は結構いい感じに?

かなり趣向を凝らしたというか、奇をてらった設定で最初は微妙だったものの、読み進めていく内に最後の方には「意外とアリかも」と思わせる。波戸賢二郎の切ない恋心をしっかり描写されており、ストーリーとしてキャラクターとしてそれぞれちゃんと仕上がってるのかなーと思います。

それゆえに読後感としては「このドキドキ感」は一体自分のどこから来るものなのか、一体誰に対する「キュンキュン感」なのか、やはり波戸賢二郎の揺れ動く乙女心に対するものなんだとしたら、作中の波戸賢二郎のように自分自身の価値観に戸惑うことも。でも正直ルックスさえ可愛らしい女の子だったらチムチムチェリーをぶら下げてても構わないかも…(*´ェ`*)ポッ

げんしけん16巻 波戸賢二郎と神永みちる
(げんしけん 16巻)
もし『げんしけん』を読んで自分の感情に戸惑ったときは「心のチ○コで考えろ」という作中のアドバイスを送っておきます。画像は波戸賢二郎が義理の姉・神永みちるに相談した時の場面ですが、確かに心だろうが肉体だろうがチ○コというソウルが勃○したら「守備範囲」ってことですからね。


最終回で斑目晴信が選んだ女性は?いや男性は?

ただ『げんしけん二代目』の恋物語は斑目と波戸の二人だけじゃない。正確に言えば、斑目ハーレム状態が発生。

げんしけん17巻 笹原恵子と斑目晴信
(げんしけん 17巻)
だから斑目晴信は波戸賢二郎以外にも、画像の笹原完士の妹・恵子からもアプローチされる。通称「ささいも」は春日部咲と同様に非オタ。しかもキャバクラ嬢。明らかに好きになる接点は、中学の数学で学ぶ平行線並に生まれへんやろ。

でも笹原妹的には「自分は女性」だからこそ男には恋愛ごとで負けたくない。まさに暴風雨のような三角関係の中に恋愛経験値がスライム並みの斑目晴信が一人ぽつんと立たされる。ちなみに、この笹原恵子が先程書いた、初期と顔が違いすぎて全く認識できなかったキャラクター。

しかも他にもスザンナ・ホプキンスといった金髪幼女風の女の子も斑目晴信を好きになる。言ってしまえば、まさに「部屋とYシャツと私」ならぬ「ホモと嬢キャバとキンパ」。実際にはもう一人アンジェラというパイオツカイデーがいますが割愛。

春日部咲との悲恋を帳消しにしたいと言わんがばかりの、作者・木尾士目の優遇っぷりには若干の反吐すら覚えますが、逆に考えると『げんしけん』の最終的なストーリーの目的地は「じゃあ斑目晴信は一体誰を選ぶの?」ってことになります。

『げんしけん』のストーリーを読んでる限り、大本命であり大穴場でもある波戸賢二郎が有力。もう斑目晴信程度の男だったら十分お釣りが来るぐらいの上玉。フツーにお尻の穴を攻め合えばいいやん、という空気感や展開の流れ。この感想記事を読んでる人も、きっとアッーーーなオチや最終回を期待してしまうはず。

げんしけん21巻 最終回 スーと斑目晴信
(げんしけん 21巻)
ただ最終回のオチを出し惜しみせずにネタバレしておくと、斑目晴信が選択したのはスザンナ・ホプキンス。通称スー。

完全な赤面症の女の子であり、なおかつ日本語もたどたどしいオタク少女。結局、斑目晴信はまともなヤツと付き合えねーのかよと思ったりしますが、それでも二次元好きのオタク男子的には「金髪蒼眼女子」はまさに夢のような女性。スーの返答もオタク丸出しで笑えます。

一方のフラレてしまったカタチの波戸賢二郎の顛末はどうなったのか。このまま焼けを起こして、そのまま新宿二丁目あたりで成宮寛貴くんばりにズッコンバッコン色んな男と…とはならず。あくまで波戸が股間ムズムズしたのは斑目晴信だけ。

げんしけん21巻 矢島美怜と波戸賢二郎
(げんしけん 21巻)
その後は、同じ「げんしけん」サークルの矢島美怜と一緒に漫画を描くんじゃないか?という前フリ。波戸も矢島も漫画を描く才能はありつつも、どこか重要な部分が欠けてる。それ故にライバル心を一時期は燃やすものの、だからこそお互いが補え合えると気付く。

しかも面倒くさいことに矢島美怜は矢島美怜で波戸賢二郎のことが好き。まさにシッチャカメッチャカとも言える設定ですが、それでも最後の最終回は青春臭くまとまってる。

ちなみにスピンオフ漫画『spotted flower』では『げんしけん』の世界から5年後10年後を描いたパラレルワールド的な世界観なんですが、そこでは矢島と波戸はコンビを組んでプロ漫画家として成功してるっぽい。既に男女の仲になって更にカオス化してる模様。いずれこの『spotted flower』が面白いかつまらないかの考察レビューも書きたいと思います(笑)

げんしけん18巻 矢島美怜
(げんしけん 18巻)
矢島美怜で一番面白かったのが、画像の場面。矢島美怜はいかにも女子っ気はない、いかにもなデブオタ女子。それゆえ自分の家に波戸賢二郎を筆頭にサークルのメンバーが泊まりに来た時に、実の母親からも「どー見てもお前が男じゃないか」とすらツッコミを入れられる始末。

矢島美怜は事前に「女装した男子が来る」と伝えてた。でも母親はあたりを見渡しても女子しか確認できず、自分の娘にツッコミを入れる。もちろん自分が産んだ子供の性別が分かってないわけがないので、親子関係の良さも感じ取れてホッコリさせられた。


げんしけん全21巻の総合評価 評判 口コミ


最後に『げんしけん』全21巻の感想をまとめると、最初はそんなに面白くありませんでしたが5巻10巻程度まで読んで面白い欠片を一つでも発見できたら全巻買う価値はあると思います。最後の最後は「奇妙なオタクたちの恋愛ゲーム」が楽しめるはず。『ヲタクに恋は難しい』というラブコメ漫画がありましたが、アレとは更に一風変わったテイストの元祖ヲタクラブコメといった感じ。

ただ明らかに奇をてらった奇妙な設定やキャラクターばかり登場するものの、実は中身は王道にキュンキュンできるラブストーリーだったりして、不思議と誰でもキャラクターに共感できるはずなので、意外と万人におすすめできるのではないか。

他にもオタクがオタクを嫌う心理、オタクがオタク文化を恥じる心理、オタクだからこそ二の足を踏んでしまう場面など、『げんしけん』はキャラクターの心理描写に長けていて、また客観的かつ感情的に描かれているので、一人ぐらいは感情移入できる自分好みのキャラを見つけられると思います。

個人的に好きというか何というか、結局最後まで誰からも好かれなかったKYすぎるクッチー先輩がおすすめでしょうか。男からも女からもいまいち好かれず人望もなし。きっと『げんしけん』の多くの読者からも好かれていなかったはずの哀れなキャラクター。

ただ、それでもポジティブに行きていけるメンタルの強さは、著作権侵害よろしくのLINE執行部並以上に学びたいものです。果たしてクッチー先輩が脱DTできる日が来るんでしょうか。はてさて。