『ダンジョン飯』3巻のネタバレ感想。作者は九井諒子。ハルタで連載中のグルメマンガ。


人魚とクラーケンとウンディーネと

2巻でケルビー(水棲馬)を倒した続き。地下4階は水浸しの状態でしたから、この3巻では水棲系のモンスターが多数登場します。

例えば人魚は好戦的ではないものの、歌声を聞かせて混乱させてくるらしい。でも人魚を黙らせる効果的な方法が一つだけある。
ダンジョン飯3巻 人魚 ライオス ハモり
(3巻)
それが一緒にハモること。主人公・ライオスの空気の読めてない表情っぷりが笑えます。隣のチルチャックの何故か申し訳なさそうな表情も笑えます。ライオスがアニマル浜口だとすると、さしずめチルチャックは浜口京子といったところでしょうか。

人魚には二種類あって、それが哺乳類タイプと魚類タイプ。画像は前者の人間タイプですが、魚類タイプはまさに半魚人。顔がそのまんま魚。だから知性も劣って動物に近いと思うんですが、チルチャックの「食えるか食えないか」といった葛藤も垣間見れます。画像は割愛してますが、確かに間近で魚類タイプの人魚を見てみると中々のグロテスク(笑)

ダンジョン飯3巻 クラーケン
(3巻)
この人魚をダンジョン内で食べてるのが、画像のクラーケン。どうやらダンジョン内でも「食物連鎖」ってあるらしい。まさにファンタジーグルメ漫画の本髄か。

というか、クラーケンの見た目にもうちょっとデフォルメを追加してくれよ。これまんまイカ(烏賊)。海中生物独特の「死んだ目」がこえぇぇぇ。

このクラーケンの倒し方が面白かった。2巻から登場したマルシルの魔法「水上歩行」を飛び上がったクラーケンに使うことで、クラーケンは水中に潜れず水上へビタンと放り出される。そこでセンシが目と目の間をモリで付くことで瞬殺。って、やっぱりクラーケンってただのイカやん!!(笑)

ダンジョン飯3巻 クラーケンの寄生虫
(3巻)
そしてクラーケンを食すことになるものの、そこには寄生虫が棲みついてた。クラーケンは巨体だったので、寄生虫そのものも巨大。それを嬉しそうに掲げる主人公・ライオスの「残念感」が表情からビンビン伝わってきますwww

ダンジョン飯3巻 クラーケンの寄生虫のかば焼き
(3巻)
だからメインディッシュはクラーケンではなく、実はその寄生虫。これをセンシが何と蒲焼き(かばやき)にして食う。やっぱりセンシの料理知識がハンパねぇ。タイミング的に「土用の丑の日」を狙ったのか、意外と美味そう。

クラーケンの食事を終えて再び探索を始めようとした直後、マルシルがお湯を水辺に捨ててしまう。でも、そこには水の妖精・ウンディーネがいた。ウンディーネが激おこ。熱湯をかけられて喜ぶのはダチョウ倶楽部の上島竜兵ぐらいです。

そしてマルシルが重傷を負ってしまい、大量に血液を失う。マルシルは魔力も不足してたので完治もできず終い。どうしようかと考えあぐねていると、ケルビーの肉が残っていたことを思い出す。日本は法的に規制されつつありますが、レバーは鉄分が多い。ひゃっほーい!焼き肉まつりやー!

ダンジョン飯3巻 ケルビーの焼き肉
(3巻)
ただケルビーを焼肉屋のメニューみたいに紹介してんじゃねーよ!!完全に良質な馬肉にしか見えなくなったよ!!www

タテガミが、実は水草ってのも面白い。ちなみに前述の魚類タイプの人魚の髪の毛も水草。まさかのただの植毛。イングランド代表のルーニーか。

ただバラ肉やヒレ肉は脂が甘くて美味しいものの、ケルビーのレバーは美味しくないらしい。馬肉なのか海獣の肉なのか、何とも言えない微妙な味とのこと。でもマルシルにはレバーばかりを与えて、自分たちは旨いバラ肉あたりに舌鼓。

ダンジョン飯3巻 ケルビーの焼き肉 マルシル
(3巻)
ついにマルシルがブチ切れ。確かにごもっとも(笑)

怒ってる女子は意外に怖い。すぐモノに当たりますからね。音にビクッとする。考えてみると肉体が弱いが故の、効果的な威嚇行動か。


ナマリとテンタクルスとカエルと

ダンジョン飯3巻 マルシルとナマリ
(3巻)
そこでケルビー肉を食べていると、ファリスが襲われるで仲間だったナマリと遭遇。女同士のバチバチ感が怖いです。ナマリは現在「ノーム」という人種のタンス夫婦に動向。学者らしく迷宮内を探索するためのボディーガードとして活動してた。

何やかんやがありましてウンディーネを倒す。ウンディーネが放ってくる水鉄砲が強烈なものの、センシが持っていた鍋がアダマント製でどんな攻撃も跳ね返す。その鍋とフタを使ってウンディーネを閉じ込めて、そのまま火あぶりにした。

ダンジョン飯3巻 ウンディーネシチュー
(3巻)
そして出来上がった料理が「ウンディーネで煮込んだテンタクルスとケルビーのシチュー」。羅列された食材を見てみると、ウンディーネの単位がまさかの「リットル」。確かに「匹」や「頭」ではないか。料理がシチューじゃなかったら、「ウンディーネ 大さじ1杯分」とかになったのか(笑)

ちなみに「テンタクルス」とは蔦(つた)のこと。「痺れ」の属性を持った攻撃をしてくる厄介なモンスター。主人公・ライオスは顔を攻撃されてエライことになっちゃいます。画像は割愛。そのテンタクルスも食べるんですが、完全なるバナナ。

とりあえず、このウンディーネシチューを食べてマルシルは魔力を回復させて、妹ファリンを奪還する旅が再び始まる。でもやはり大量のテンタクルスが探索の邪魔をしてくる。そこで役に立ったのがカエル。テンタクルスに触れても全く痺れることがない。いわゆる「耐性」を持ってるってヤツですな。

ダンジョン飯3巻 カエルのコスプレ
(3巻)
そんで皮を剥いで全身にまとったはいいものの、完全なるおちゃらけたコスプレ。真ん中のライオスとマルシルは可愛い耳の部分いる?というか端っこのチルチャックとセンシは、逆に雑すぎんだろ。センシに至っては体毛がはみ出ちゃってんし!

ダンジョン飯3巻 カエルとチルチャック
(3巻)
ちなみにカエルを倒す前にチルチャックは軽く丸呑みされる。割りと衝撃的なシーン(笑)

ダンジョン飯3巻 マルシルとファリン
(3巻)
この3巻ではライオスの妹・ファリンが登場。マルシルとの学生時代の過去話が掲載されてます。意外にファリンがぽっちゃり体型。ストーリーはいよいよ妹ファリンの奪還…つまりはレッドドラゴンと戦うような雰囲気のまま4巻へ。


ダンジョンでは死が禁じられている


先程も書いたように、元仲間のナマリはノームと共に行動してる。このノーム曰く、「迷宮には人の魂を肉体に束縛する結界」みたいなんが張られてるそう。だからどれだけ肉体が傷つけられても死ぬことはなく、損傷さえ治せば結果的に魂が戻って生き返る。

ということは、つまり死んだ人間が生き返ってるというより、「死そのものが禁じられている」とのこと。ちょっとした伏線っぽい前フリですが、RPGゲーム全体のご都合主義的なシステムを誠実に解釈すると、そういった理屈が「世界観全体で成立」してるということかも知れない。製作者たちの「クリアするまでは死なせないぞ」という強烈な『呪い』とも解釈できます(笑)

とりあえずこのノームの話を信用する限り、妹のファリンが死亡してることはなく、少なくとも結果的に生き返ることを示しています。ただ妹ファリンをレッドドラゴンから奪還以降、どういった展開を描くか分かりませんが、そろそろ『ダンジョン飯』も完結かなー。アイデア出しが大変な漫画だと思うので尚更タイミング的には潮時かなって感じもします。