『ダンジョン飯』2巻のネタバレ感想。作者は九井諒子。ハルタで連載中のグルメ漫画。今年後半ぐらいに2巻が発売される?と1巻のレビューで書きましたが、今月8月に発売されてました(;´Д`)

あらすじ

主人公は戦士・ライオス。仲間は鍵師・チルチャック(シーフ的な立ち位置?)と魔法使い・マルシル。そしてもう一人・妹のファリンがいたものの、兄・ライオスを救うためレッドドラゴンに食べられた。ライオスたちは魔法でダンジョンの外へ戻された。そこでライオスやチルチャックたちはファリンを助けるためダンジョンを再び深奥まで進む…というストーリー。

ただメインはアクションやファンタジーではなく、何故かグルメ。RPGゲームで遊んでるとありがちな疑問ですが、「食事は取らなくて大丈夫なの?」ということ。いくら薬草やポーションで体力を回復した所でお腹は膨れない。

この『ダンジョン飯』ではそこに焦点を当てて、「ダンジョンでどう空腹を満たすか?」というアプローチで描かれてる若干コメディータッチな漫画。要するに「モンスターを食っちゃう」というグルメ漫画(笑)

あと1巻ではダンジョンの途中で、ドワーフのセンシ(ドワーフ語で探求者という意味らしい)も仲間に入る。この2巻ではドワーフ無双の展開が数多く見ることができます。

ゴーレムがまさかの畑代わり?

この2巻ではゴーレムが登場。RPGゲームで遊んでる方にはおなじみのモンスター。「泥と土と意志で人間を模した魔法生物」であり、一方で「主人の命令を忠実に守」ってくれるという番犬並みの性質も持ってるらしい。

ダンジョン飯2巻 ゴーレムが畑代わり
(2巻)
だからドワーフは畑として最大限に活用。ゴーレムは土で出来てるので、まさに野菜を育てるには最適。そして水分が乾いた時には自動的に水分補給する。そうしなきゃバラバラに崩壊しますからね。他にも野菜泥棒は当然追い払ってくれる。全国のJAさん!日本の技術力でゴーレム畑を開発しましょう!…と思わず唸ってしまうアイデア力(笑)

ただ問題点もあって、それが収穫方法。いくらゴーレムの体内で野菜が育った所で、それを収穫しようにもゴーレムが襲ってくる。
ダンジョン飯2巻 ゴーレム畑の収穫方法
(2巻)
じゃあドワーフが野菜をどう収穫してるかというと、まさかのゴリ押し。どんだけダイナミックな収穫方法やねん!野菜を食べるためだけに命がけにもほどがある。

ダンジョン飯2巻 ゴーレム畑で取れた野菜
(2巻)
ちなみに野菜を全部収穫した後の画像はコチラ。ライオスの首元にある人参が若干オシャレではありますが野菜邪魔!!(笑)

オチとしてはドワーフ・センシが良い話でまとめて終了。「ダンジョンも畑も一緒だ。ほったらかして恵みを享受することはできない」どうのこうの、ドワーフがただのJA職員にしか見えない。

2巻では宝石だって食べちゃうよ!

『ダンジョン飯』2巻では宝石だって食べちゃいます。

ダンジョン飯2巻 宝虫1
(2巻)
厳密には「コイン虫」というモンスター。羽根の描写がリアルすぎて気持ち悪い。記事タイトルに「グロ注意」を書けば良かったなと今更ながら。しかも失神する魔法を唱えてくる。他にも「宝虫」などがいます。

ダンジョン飯2巻 宝虫2
(2巻)
このコイン虫や宝虫をしっかり食べるんですが、見た目がそのまんま。虫というだけでもイヤなのに、見た目がまさかの金属類。食欲をそそる要素が微塵もないので、罰ゲームにもほどがある。

ライオスがいろいろと残念すぎる件

コイン虫や宝虫の延長線上で、ドワーフが「聖水」を作る。中身に宝虫を利用してるので、実質的には上記の料理と大差はない。何故聖水を作ったかというと、ゴースト(悪霊)みたいなモンスターが襲ってきたから。

でも聖水をゴーストにぶっかけるわけじゃない。
ダンジョン飯2巻 ドワーフ格闘シーン(聖水)
(2巻)
ヒモに聖水を縛って、ドワーフが思いっきりぶん殴っていく。ゴースト相手に肉弾戦にもほどがある!!ドワーフがムダにカッコ良すぎ。

ここで面白いのがゴーストを倒した瞬間、聖水が冷えていくこと。確かに幽霊は体温がなく冷たいイメージ。例えば打ち水でも分かるように、水分でも昇華する度に周囲の温度を奪っていく。ゴーストが倒れた瞬間、聖水が冷えるのも物理的に理解できなくもない。

だから聖水がまさかのシャーベット状に変化。もちろん実際に食べると美味い。この発想が割と好き。そこで主人公ライオスもアイス聖水を食べるんですが、
ダンジョン飯2巻 ドワーフ(聖水)主人公ライオスのトンデモ発言
(2巻)
「妹・ファリンがいたら今頃こんな美味しいものは食べられなかっただろうな(笑)」とまさかの一言。

ちなみに妹ファリンは僧侶的な職業なので、ゴーストといった類いのモンスターは簡単に倒してしまう。だからこその発言なんですが、冒険の目的がそのファリン救出であり、しかも実の兄と妹という関係性。仲間であるチルチャックとマルシルたちの表情が「これぞ蔑視」という表情(笑)

他にも絵の中に棲みついてるモンスターがいたんですが、ライオスは絵の中に入って描かれてる食事を食べようとした。でも絵の状況が「お姫様に子供が産まれたとき」の絵。つまり喜ばしい状況なので、自分が盗み食いするのは不謹慎。
ダンジョン飯2巻 ライオス優柔不断(絵の中)
(2巻)
だから「盗み食いする雰囲気じゃなかった」と逃げて帰ってくる。お前から食いたいって言うたんやんけ!雰囲気って何?雰囲気って。ライオスが優柔不断にもほどがある。

総合評価

ダンジョン飯2巻も面白かった。特にドワーフが大活躍。まさにドワーフ無双と呼べる展開。きっと作者・九井諒子はドワーフみたいな異性が好きなんだと思います。

ただ15話のクダリでは若干悲しい展開が待ってます。地下4階にはドワーフがゴーレムと同様に、少し手なづけていたモンスターがいた。それがケルビムというユニコーン的な馬。空中ではなく水中を闊歩できる特徴があるらしい。名前は「アンヌ」。そんなケルビムが生息してるぐらいなので、地下4階は水浸し。

ダンジョン飯2巻 ケルビム・アンヌとドワーフ
(2巻)
でもドワーフは泳げない。そこで水面を渡るためケルビム・アンヌに乗った瞬間、アンヌが水中へ潜ってドワーフを攻撃してくる。ケルビム・アンヌは確実にドワーフを仕留める瞬間を虎視眈々と待っていた。

その計算高さと狡猾さにモンスターに対する恐怖を改めて覚えるとともに、ドワーフの精神を思うといかばかりか…。実際オチではドワーフが「石鹸が目に染みるわい」と強がるものの、ドワーフのショックっぷりが伺えます。ギャグ展開が多い漫画だと思いますが、オークとのクダリなど今回はしんみり系のオチも多かった。

ちなみにマルシルが水中でも浮かぶ魔法をかけてくれるんですが、ドワーフだけ魔法の効果がほぼ効かない。だから一人だけケルビムに乗ろうとしたんですが、その理由が「ヒゲが汚い」から。まさかの食器洗剤的なノリ。
ダンジョン飯2巻 ケルビム・アンヌとドワーフ2
(2巻)
結果止むに止まれずドワーフはヒゲを洗うんですが、「お前は犬のわさおか!」というぐらいにフッサフサになる。もはや毛皮のコート。今までどんだけ汚かったのか想像できて辛い(笑)

『ダンジョン飯』は一話完結のオムニバス形式なので、あまりネタバレしすぎるのもアレなのでここらへんにしておきます。

◯展開★4◯テンポ★4
◯キャラ★4◯画力★4
◯全巻大人買い★5
◯おすすめ度…88点!!!!