『亜人ちゃんは語りたい』4巻のネタバレ感想。作者はペトス。ヤングマガジンサードで連載中の学園漫画。少し前に発売された単行本なのでテキトーにざっくり感想を書いていきます。


バンパイアは鏡に映らない説

小鳥遊ひかりは今日も学校へ遅刻。いつものように双子の妹・ひまりに髪の毛のセットを頼むものの、断固拒否。ズボラな姉の性格を治そうと荒療治。そのことを主人公の教師・高橋鉄男に話すものの、高橋は思わず苦笑い。

亜人ちゃんは語りたい4巻 バンパイア鏡1
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
ただ高橋鉄男はふと疑問がよぎる。それが「バンパイアは鏡に映らない」という迷信。もしかすると小鳥遊ひかりは自分の顔が鏡に映らないから、妹・ひまりに髪の毛のセットを頼むではないか。

亜人ちゃんは語りたい4巻 バンパイア鏡2
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
姉が必死に助けを求めているにも関わらず、それを無碍に扱ってしまった自分に罪悪感が生まれる。そして謝罪しようと必死に姉・ひかりの元へ駆けつけるひまり。「何故そんな辛いことを自分に話してくれなかったの?お姉ちゃん。もうこれからは冷たくあしらわないから」と涙。しょうもないミュージックビデオにありそうなワンシーンです。

亜人ちゃんは語りたい4巻 バンパイア鏡3
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
でも実際はしっかりバンパイアでも鏡に映りましたー!!残念!!!!ですよねーーー!!!

そもそも髪の毛をセットするときに一緒に鏡に映ってた。もし映ってなかったら、その時点で気付けていたはず。それもこれも「姉に対する愛」があったからこその早合点であり勘違い。当然ただのズボラだから髪の毛のセットを手伝わせているだけ。

亜人ちゃんは語りたい4巻 バンパイア鏡4
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
思わず姉・ひかりの耳を引っ張る。ちなみにこの画像で今更ながらに小鳥遊ひかりに耳が生えてることに気付いたのは内緒。なにか帽子かと勘違いしてたのか。ラストのオチは高橋鉄男の「妹の鑑やな」のドヤ顔で終了。


日下部雪は笑い上戸

いつも大人しい日下部雪。でもこの雪女(雪少女?)には重大な秘密があった。

亜人ちゃんは語りたい4巻 日下部雪 笑い上戸1
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
それが大のギャグ漫画好きという事実。まさかのキャラクターが隠されていた。でも日下部雪は自他ともに認める大人しい性格。どうしても周囲の目を気にしてお笑い好きであると公言しにくい。特に思春期真っ盛りの女の子。ノンスタイル井上が大好きなんて口が裂けても言えません。

亜人ちゃんは語りたい4巻 日下部雪 笑い上戸2
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
ストーリーは日下部雪が学校に持ち込んだ「かいけつヴァンデルセン」というバンパイアを主人公とした往年のファンタジーギャグ漫画を佐藤先生に拾われた場面から始まります。思わず自分は読んでないと否定してしまったことで、このギャグ漫画が好きだった佐藤先生との微妙に噛み合いそうで噛み合わない会話が展開される。

亜人ちゃんは語りたい4巻 日下部雪 笑い上戸3
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
佐藤先生は「暗号が雑で面白かったわー」と回想すると、思わず日下部雪はブフッと吹き出す。まさかの佐藤先生とツボが一緒。そして佐藤先生が語る笑えるシーンが、ことごとく自分のツボとハマる。

亜人ちゃんは語りたい4巻 日下部雪 笑い上戸4
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
その結果、日下部雪、壊れる。盛大に壊れる。震え出したらいよいよ救急車とか呼ばれるぞ。お前は『ちびまる子ちゃん』の野口さんか!!ここで『新世紀エヴァンゲリオン』の名言を授けたいと思います。「笑えばいいと思うよ」。


4巻の総括


『亜人ちゃんは語りたい』4巻のネタバレ感想ですが、ギャグあり青春あり。相変わらず爆笑することは少ないものの、ホッコリ笑わせてもらえます。

少し良い話だと、亜人の生徒たちと近づきすぎてはいないかと悩む高橋鉄男。力になれればいいと頑張っていたものの、それが出しゃばりに繋がっていないか。そもそも生徒たちはしっかりしているので、自分の力は必要ないのではないか。

亜人ちゃんは語りたい4巻 小鳥遊ひかり
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
ただそんな思い悩む高橋鉄男に対して、小鳥遊ひかりが「頑張るにやりすぎなんてないよ。頑張って前に出てる人に出過ぎだなんて文句言うのはおかしい」と励まされる。そして「センセーがくれる頑張りに負けないくらい、私も頑張っていろんな人に返していきたい」と川に向かって絶叫。…こんな娘が欲しい…

他にも新キャラクター・相馬が登場。高橋鉄男の大学時代の学友。表情が一つしかない気持ち悪いヤツですが、現在は理科大学の助教授を務めてる天才。そこでデュラハンの町京子についてアレコレ考察を始める。

確かにデュラハンは亜人の中でも不思議な生態をしてる。例えば口に食べ物を入れた瞬間、それが身体の方に移動する。明らかに時空を超えていて、作中の相馬は「ワームホール」と分析。ましてや食べ物よりは、まず空気を取り込まないと人間や生き物は死んでしまう。つまりは町京子の顔と身体は「何か」を以って繋がっている状態と推察される。もはや内容は「SF漫画」の様相を呈してくる。

亜人ちゃんは語りたい4巻 町京子 股間部分からモッコリ登場
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
もちろん簡単に結論は出ないものの、町京子は興味しんしん丸。さすがに他人に自分の体を分析させるのは倫理的にもいろいろ問題が発生するので、じゃあ自分が研究者となってデュラハンの身体の構造を研究しようと思い立つ。青春マンガ的な成長を見せてくれる。

ただ画像は角度的に、股間からニョッキリ町京子の顔面が飛びてる状態なので少しヤバイ(笑)

亜人ちゃんは語りたい4巻 透明人間 目隠しプレイ
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
オマケページには透明人間の女子高生も登場。高橋鉄男がペタペタ触って顔の形を確認するものの、思春期の女の子にとってそれは少しエロすぎる(笑)