マツダ・CX-3は2015年2月に発売されたコンパクトクロスオーバー。CX-3はデミオをベースとしているものの見た目の質感などは高く、同カテゴリーの中では良くも悪くも異質。

その最たる理由が「ディーゼルしか設定されてない」という特異なエンジンラインナップにあると言えるでしょう。でもそれゆえにCX-3の価格は全体的に割高。エントリー価格でも240万円近く、それゆえにCX-3の販売の足かせになっていると言われます。

CX-3 ガソリン車追加 マガジンX5月号
(マガジンX5月号)
ただようやくCX-3にもガソリン車グレードが投入されるとのこと。発売時期は画像にも書かれているように2017年8月頃。そこで今回はCX-3のガソリン車グレードについて簡単に情報をまとめてみました。


海外版CX-3には既にガソリンモデルは投入済み


じゃあ一体どんなガソリンエンジンが投入されるのか?

結論から書くと、実は既に海外版CX-3には2.0Lガソリンエンジン(スカイアクティブG)が設定されてる。そのガソリンエンジンを今回日本にも投入しようという、ある意味それだけの話。だから既にガソリンエンジンのスペックは判明済み。

そこで2.0L直4ガソリンエンジンのスペックを確認しておくと、最高出力は108kW(146PS)/6000rpm最大トルクは197Nm(146lb-ft)/2800rpm。既にマツダのCX-5やアテンザにも2.0Lガソリンエンジンが設定されてますが、それらのエンジンよりも若干パワーは落ちる模様。

だからそれらを参考にすると、ガソリンエンジン版CX3のカタログ燃費はギリギリ20km/Lに達成するかしないか程度だと推察されます。とりあえずCX-3程度の車格であれば、十分すぎるほどのスペックのはず。ちなみに変速機は6速ATになります。


CX-3のエントリー価格はどれだけ下がるのか?


でも一番重要なのがCX-3の価格。やはりガソリンモデルを投入する最たる目的が、いかに割高すぎる価格を引き下げるかだから。

自動車総合ブログ・くるまン。では「CX-3と新型CX-5の比較記事」も既に書きましたが、実はそこまで両者の価格が変わらない。それにも関わらず、やはりデミオがベースということもあってCX-3の内装の質感はやや見劣りする。当然車格はCX-5の方が全然上なので、そうなってくるとCX-3を選択するメリットを探すのが大変。

ただ個人的な予想では、そこまでガソリンモデルの価格は安くならない気がする。何故ならアメリカのCX-3のエントリー価格が19960ドル。日本円に換算すると220万円ちょい。現行CX-3の最低価格が237万円なので20万円も安くなってない。

もちろんマツダは基本的に海外へは輸出しているので、また他にも為替なども関係してくるので一概には言えないものの、それでもCX-3のガソリンモデルの価格は200万円を切る可能性は低そうです。果たして今夏のCX-3のテコ入れは成功するのでしょうか!?はてさて。

ちなみにCX-3 vs トヨタ・C-HRの比較記事も良かったら御覧くださいませませ。