『僕だけがいない街』7巻のネタバレ感想。作者は三部けい。ヤングエース(角川書店)で連載中のサスペンス漫画。今年2016年には実写映画化も決まってる模様。


再び眠りについた藤沼悟の1年間

6巻では主人公・藤沼悟が植物状態から15年ぶりに復活。ただ抜け落ちた記憶が多く、八代先生との対決は完全に欠落してる状態。

僕だけがいない街7巻 片桐愛梨 AIRI
(僕だけがいない街 7巻)
そこで出会ったのが片桐愛梨。1巻では同じバイト先で働いていた女子高生。八代先生に濡れ衣を着せられて警察から逃亡した時も助けてくれた。

僕だけがいない街7巻 藤沼悟
(僕だけがいない街 7巻)
そこからどういった展開が始まるのかと思いきや、再び藤沼悟は1年間ほど眠りに入った。代わりに藤沼悟はほぼほぼ記憶を取り戻す。母親の命が奪われたこと、自分が過去に遡り真犯人を追及したこと、そして過去をやり直し現在まで戻ってきたこと、人生を繰り返したことを思い出す。

ただ肝心の「八代先生が真犯人」ということは思い出せてない状態っぽい。

僕だけがいない街6巻 目次のヒント
(僕だけがいない街 6巻)
6巻にあった目次のヒントというか伏線ですが、藤沼悟が植物状態から蘇ったのは「2004年」と悟らせないため?7巻では2005年まで時間軸は進展したわけですが、この「1年間」に何か結果的に意味があるんでしょうか?


市議会議員・西園学

ただ蘇ったのは主人公・藤沼悟だけじゃない。

僕だけがいない街7巻 八代先生・藤沼悟はスパイス
(僕だけがいない街 7巻)
八代先生も再始動。殺意という欲望がムラムラと自分の中で芽生えだす。自分の毒牙にかからなかった唯一の人間、それが藤沼悟。八代先生的には、藤沼悟は自分の人生に刺激を与えてくれる「スパイス」。メラメラメラ。ふつふつふつ。

じゃあ八代先生は15年後…いや16年後の現在に何をやっているかというと、まさかの市議会議員。経済企画委員会の委員長という肩書を持つなど、かなり実績を積んだベテラン議員。しかも西園学という名前に改名済み。さすがに偽名で市議会議員にはなれないはずですから、もしかすると教職時代が偽名だった可能性も?

八代先生こと西園学は主人公・藤沼悟が入院してた病院に対して、助成金というカタチで援助してた。この助成金がなければ、もしかすると藤沼悟は途中で死んでいたかも知れない。もちろん八代先生は良心の呵責からそういったことはしてたわけではないはず。「藤沼悟が蘇ったら面白くなるに違いない」「俺を追い詰められるもんなら追い詰めてみろよ」という挑発的な意図しか感じません。

僕だけがいない街7巻 八代先生こと西園学
(僕だけがいない街 7巻)
そして八代先生は藤沼悟と母親にとどめを刺す日がやって来た…みたいなところで終了。

僕だけがいない街5巻 八代先生
(僕だけがいない街 5巻)
八代先生は犯行前には大量の飴を食べる癖があった。いよいよ物語は佳境へ。


総括


『僕だけがいない街』の実写映画がそろそろ公開されるらしいですが、原作漫画自体はあと2巻3巻は下手したら続きそうな気配。だからストーリーの進捗状況を考えると全然間に合わないのは自明なので、実写映画のオチとの兼ね合いはどうするんでしょうか?

とはいえ八代先生が真犯人であることは分かりきってるので、特に支障もなさそうですが。ちなみに僕だけがいない街 全8巻が面白いかという考察記事はアップ済み。