『ぼくは麻理のなか』6巻のネタバレ感想。作者は押見修造。漫画アクションで連載中の漫画。

あらすじ

主人公は、小森功。引きこもりがちの大学生。毎日シコってはゲームの繰り返し。小森はコンビニで会う美少女・吉崎麻里に内心ホレていた。小森は「コンビニの天使」と呼んでいた。

そしてある日。朝起きると小森の魂(?)は吉崎麻里の中にあった。女の子の身体にドギマギしつつ、吉崎麻里が好きな同級生・柿口依(より)という女の子と共に、吉崎麻里の本体を取り戻すために奔走するという展開。

5巻では、吉崎麻里と柿口依が保健室で「またここで一緒に寝よう」という体験を、麻里の中の小森功が知っていた。だから、もしかすると「実は既に吉崎麻里は、吉崎麻里の身体の中にいる?」というクダリから。

柿口依がうっとうしい件

柿口依は「吉崎麻里の中に小森功しかいない」と思っていたので、常に吉崎麻里(身体)に対してはツッケンドンな態度しか取ってこなかった。ただ前述のとおり、吉崎麻里(魂)は吉崎麻里の中にいる可能性が高いことを知る。

ぼくは麻里のなか6巻 依2
(6巻)
だから、グイグイと二人の距離感を縮めてくる。これまでは苗字の「吉崎さん」と呼んでたのに、いきなり下の名前である「麻里」と呼んでくる。5巻から兆候がありましたが。

ぼくは麻里のなか6巻 依
(6巻)
昼休憩のお弁当も作ってくる。口の尖らせ具合が無性に腹が立つ。初めて彼氏ができた女の子みたいな「重さ」がある。

ぼくは麻里のなか6巻 依3
(6巻)
極めつけは、この表情。思わず爆笑してしまった。直前に吉崎麻里(小森功)に下の名前の「依?」と呼ばれてる。嬉しいけどちょっと表情に出さないようにしてる時の表情。「ん?」と聞き返すことで、あわよくばもう一度「依?」と言わせようとする、浅はかな小悪魔っぷりも垣間見れる。

お前は単なる非モテ女やぞ!!と教えてやりたくなった。

カオスすぎる三角関係

ただこんな柿口依にあとで天罰が下ります。直後に小森功から電話がかかってきて、二人で小森功に会いに行く。厳密には少し違いますが。

ちなみに小森功の魂(?)は吉崎麻里の身体の中に入ってるものの、小森功の身体は小森功の魂(?)が入ってるという設定。でも小森功(魂:小森功)は吉崎麻里(魂:小森功)の事情を知らない。意中の女の子・吉崎麻里がちょくちょく会いに来る(理由は謎の解決のため)もんだから、6巻の序盤では吉崎麻里(魂:小森功)に勢い余って告白する。

ただ本人であるにも関わらず、吉崎麻里(魂:小森功)は「お前なんか気持ち悪いんだよ!」と罵倒して、小森功(魂:小森功)を思いっきり振る。3年近く引きこもりがちだった小森功は防御力がDQの「ぬののふく」レベル。想像を絶する。

ぼくは麻里のなか6巻 慟哭する小森
(6巻)
結果、布団の中で思いっきり号泣。もし隣人が「ぐおおおお」と慟哭してたら、自分だったら警察に通報してしまいそう。これが少し伏線となって、前述の吉崎麻里(魂:小森功)を呼び出す場面に繋がる。

とりあえず小森功の部屋へ二人が行く。そこで何やかんやがあって、5巻での小森功と吉崎麻里がトイレの中でチョメチョメ的な展開があったことを柿口依が知る。そしたらブチ切れ。
ぼくは麻里のなか6巻 依4
(6巻)
小森功をビターン!軽くまんぐり返し状態。か弱そうに見える女子高生にも、実はこれだけのパワーが秘められてるんです!女子をナメたらいかんぜよ!

ぼくは麻里のなか6巻 依5
(6巻)
そして「潰してやる!」とまさか小森の股間を!?ふぎー!!

ぼくは麻里のなか6巻 依3
(6巻)
ちなみに、さっきまでの柿口依のイキった表情がコチラ。それを諌めるため。吉崎麻里(魂:小森功)は依にキス。パニクった依は飛び出して、6巻のラストで飛び降り?という場面で7巻へ続く。ちなみに、このキスは小森功(魂)ではなく吉崎麻里(魂)の意志でやった?というフリがあります。

この訳の分かんない三角関係(吉崎麻里の魂も含めると四角関係?)がカオスすぎて笑っちゃう。真面目に描いてるからこそ尚更爆笑。

「ふみこ」とは誰?

柿口依が飛び降りしそうな直前に、ストーリーとしては重大な事実も判明。吉崎麻里(魂:小森功)が家の中で写真を漁っていると…
ぼくは麻里のなか6巻 ふみこって誰?
(6巻)
一度ビリっと破いたけどセロハンテープで直した形跡がある、意味深な写真を発見する。そこでふと思い出される、写真が撮影された当時の記憶。小森功の記憶ではなく、きっと中にいる吉崎麻里の記憶が刺激されたカタチ。

ぼくは麻里のなか6巻 ふみこって誰?2
(6巻)
一緒に観覧車に乗っているであろうオバサンが自分を呼ぶ名前が「ふみこ」。吉崎麻里は言うまでもなく、下の名前は「まり」。吉崎麻里の実母らしきオバサンのパーマ感がサザエさんばりなのが気になりますが。

しかも、この事実を吉崎麻里の母親に確認しようとした時の、母親の表情が怖すぎ。明らかに何か隠してる。是非マンガで確認してみてください。母親の麻里に対する偏執的な愛も、この過去が関係してそう。

総合評価

この6巻の「ふみこ」の件とかを見ると、最初は『ぼくは麻理のなか』を出オチの漫画かと思ってたんですが、意外にストーリー性がありそう。

吉崎麻里の過去に一体何があったのか?拾われた子供なのか、無理やり奪われた子供なのか。現在の母親に愛着が持てなかった原因もそこ?吉崎麻里はその事実を知っていたのか?それらはおいおい明らかになっていくと思われますが楽しみではあります。

その前に柿口依の精神状態も心配になるところですが(笑)

◯展開★4.5◯テンポ★4.5
◯キャラ★4◯画力★4
◯全巻大人買い★5
◯おすすめ度…89点!!!!