『僕のヒーローアカデミア』8巻のネタバレ感想。作者は堀越耕平。少年ジャンプ(集英社)で連載中のヒーロー漫画。最近アニメの放送も始まったらしい。果たして人気を加速させることはできますでしょうか?詳細なあらすじは「僕のヒーローアカデミアの何が面白いか?」という考察記事を参照。

僕のヒーローアカデミア7巻 演習試験
(僕はヒーローアカデミア 7巻)
とりあえず7巻でプロヒーローである教師とヒーローの卵の生徒たちが本番さながらの演習試験が始まったんですが、その続きになります。


ヒーロー教師 VS 生徒の演習試験の結末

勝負の結末だけ簡単に書いておきます。

僕のヒーローアカデミア8巻 蛙吹と常闇
(僕はヒーローアカデミア 8巻)
蛙吹と常闇はエクトプラズムの個性「分身」に四苦八苦するものの、蛙吹が胃袋から出した「何か」でエクトプラズムを捕縛して無事クリア。「何か」はカフスってやつ。よく分かりません。

僕のヒーローアカデミア8巻 麗日と青山 ブラックホール
(僕はヒーローアカデミア 8巻)
麗日と青山は13号の個性「ブラックホール」に苦戦するものの、麗日が思わず手を離して吸い込まれそうになった瞬間、13号がブラックホールを閉じてしまい、相手の弱みに付け込んだ的な感じで成功?

僕のヒーローアカデミア8巻 峰田と瀬呂
(僕はヒーローアカデミア 8巻)
峰田と瀬呂はミッドナイトの個性「眠り香」に四苦八苦するものの、峰田が性欲を我慢することで無事クリア。イケメンすぎるぜ!峰田!

耳郎響香と口田甲司はプレゼント・マイクの個性「ボイス」に四苦八苦するものの、甲田の動物を操る個性で撃破。正確には大量の虫。森山良子風に表現すると「ぞわわ~♪ぞわわ~♪」。

僕のヒーローアカデミア8巻 八百万の閃光弾 相澤が悪役顔
(僕はヒーローアカデミア 8巻)
八百万と轟がイレイサーヘッドの個性「能力の無力化」に四苦八苦するものの、八百万が起死回生策を思いつき逆転を図ります。イレイサーヘッドの表情が極悪だぜ!ふぅ~!!

僕のヒーローアカデミア8巻 相澤の弱点
(僕はヒーローアカデミア 8巻)
八百万が発見したイレイサーヘッドの弱点を簡単に言うと、イレイサーヘッドが「瞬きした一瞬」だけはコチラの能力を使えるというもの。イレイサーヘッドはガッツリと凝視してる間しか発動できないっぽい。うーん、これって意外に致命的な弱点じゃね?(笑)

僕のヒーローアカデミア8巻 形状記憶合金で相澤を捕縛
(僕はヒーローアカデミア 8巻)
そして轟の炎と氷の能力を上手いこと使い分けることでイレイサーヘッドを無事捕縛してクリア。その形状記憶合金を創り出したのが、八百万の個性。とりあえず何でもかんでも「モノ」を産み出すことができるらしい。

僕のヒーローアカデミア8巻 八百万の能力
(僕はヒーローアカデミア 8巻)
ただ胸のところから出す。轟も思わず固まる。青少年にはちょっと刺激が強いよー!まだ胸だから良かったですが、これが股間やお尻あたりからじゃなくて良かったなと。おそらくウ◯コ座りかマングリ返しの状態にならざるを得なかったでしょうから。


オールマイト VS 緑谷出久と爆豪勝己

ラストは主人公・緑谷出久と爆豪勝己 VS オールマイト。

僕のヒーローアカデミア8巻 オールマイト戦1
(僕はヒーローアカデミア 8巻)
ただ初っ端からオールマイトにフルボッコされる緑谷出久と爆豪勝己。

僕のヒーローアカデミア8巻 盗み聞きするオールマイト
(僕はヒーローアカデミア 8巻)
脱出ゲートまで逃げ切ることができたらクリアなんですが、二人でコソコソと話してる最中に後ろから盗み聞きしてたオールマイト。「それでそれで?」の余裕しゃくしゃくっぷりが原辰徳。

ただ「うんうん」の吹き出しからも分かりますが、オール枚とは左から右へ移動してるんだから、赤い矢印で示した効果線は要らんよなーと。右から移動してきたようにも写る。それに状況的には3人しかいないのは明白なので、オールマイトは緑谷出久に被っても問題ない。もう少し右に持ってきた方が、オールマイトの「グイッと感」は出た気がする。

とりあえず何やかんやがあるんですが、いつも暴走しがちだった爆豪勝己が自己犠牲の精神を全開で、緑谷出久だけをゴールへ向かわせようと奮闘。緑谷出久もその案に乗っかるんですが、それでもことごとく粉砕してくるオールマイト。「そういう身を滅ぼすやり方はワタシ的に少しトラウマなもんで」と若干キレ気味。

でも爆豪勝己は「折れて折れて自分を捻じ曲げてでも選んだ勝ち方、それすら敵わないなんて嫌だ」と緑谷出久を悔しさと怒りが入り混じった表情で緑谷出久を見つめてくる。

僕のヒーローアカデミア8巻 オールマイト戦2
(僕はヒーローアカデミア 8巻)
それを見た緑谷出久はたまりかねて、今度は自らがオールマイトへ向かう。怖い時こそ不安な時こそ笑顔で立ち向かう。それがヒーローたる資格。そして気絶した爆豪勝己を運んで、無事緑谷出久はゴール。肉体はボロボロ状態になったものの、なんとか任務達成。

あと一歩駆けていればクリア出来てたかもしれんのに!初めからそうだったよ…君は【救けてしまう】。そしてその時にそこに壁など一つもないんだ」とオールマイトは2人のことを賞賛。

ちなみにコチラも緑谷出久の表情は良かったんですが、この場面で強いて言うなら、オールマイトの殴られ方がやや微妙。右のホッペタを右手で殴られるっていうのは、絵的に無理矢理感があります。倒れ方も分かりづらいので、ましてやオールマイトの肉体がデカいんだから、別にお腹あたりを殴っとけば良かった気がする。顔面をピンポイントに狙って殴るのは大変な気もする。


ヒーロー仮免取得へ

そして演習試験を終えた生徒たちは林間合宿へ行きます。言葉を変えると「強化合宿」なんですが、実質的には「ヒーロー活動認可資格」を得るための修行。

その資格は街中での個性行使を限定的に許可するもので、分かりやすく言えばいわゆる「仮免」ってやつ。小中学生の読者にピンと来るかは知りませんが、本来であれば2年生の前期からヒーロー仮免を取得するところを1年生に前倒しされてます。

僕のヒーローアカデミア8巻 プッシーキャット
(僕はヒーローアカデミア 8巻)
指導教員に「プッシーキャット」なる4名一チームのヒーロー集団が付いてきてくれる。普段は山岳救助などを得意としてるそうですが、キャリア12年のそこそこベテラン。年齢は30ふふん歳。『こち亀』の特殊刑事に出てきそうな雰囲気ですが、一応れっきとしたヒーローです。

しかし考えてみると女子生徒たちもムチムチキャラクターばっかり。作者・堀越耕平の性癖が自ずと透けて見えてきます。ヒザのゴツゴツ感や太ましさが意外にツボだったりします。

僕のヒーローアカデミア8巻 自衛の術を学ぶ
(僕はヒーローアカデミア 8巻)
山に到着した瞬間、さっそく魔獣っぽいモンスターが襲来してきたりテンヤワンヤの展開へ。峰田くん逃げてー!!…みたいな感じで、とりあえず緑谷出久たちの修行が始まります。

ちなみに、このあと魔獣っぽいモンスターを倒すんですが、何故緑谷出久が右手で殴らなかったのか。左手で殴っちゃってるので顔が隠れてしまってる。他のキャラクターも表情がほとんど見えず、せっかくの見開きページでしたのでもったいない。


オールマイトが全部悪いんや!そうに決まってるんやで!

僕のヒーローアカデミア8巻 死柄木弔2
(僕はヒーローアカデミア 8巻)
そもそも何故ヒーロー仮免の取得を教師たちが早めたかというと、ヴィラン(敵)の活動が活発化したから。この8巻でも死柄木弔(しがらきとむら)が緑谷出久に接触してきます。こんな風にナンパされたら、きっと女子なら大泣きしてるでしょう。

死柄木弔は相変わらずなかなか屈折してます。自分たちは雄英高校(主人公たちが通ってる高校名)を襲撃したのに、ステインというヒーロー殺しばかりに耳目が集まる。「(世間は)誰も俺を見ないんだよ?何故だ?俺とステインは何が違うと思う?」と緑谷出久に訊いてくる。

緑谷出久は応える。「僕もステインも始まりはオールマイトだった。少なくともステインは壊したいがために壊してたんじゃない。いたずらに自分の計画を投げ出したりもしなかった。やり方は間違ってても理想に生きようとしていた」と、暗に死柄木弔を批判。

そして死柄木弔はブチブチピーン。「全部オールマイトが悪いんだ」と全て納得したかのように、不敵な笑みを浮かべる。このエグすぎる表情は面白いかどうかの考察記事にも貼りましたが、「オールマイトのいない世界を創り、正義がどれだけ脆弱かを暴いてやる。今日からそれを信念と呼ぼう」と決意を固める死柄木弔。このことが次の林間合宿での展開(9巻)へ繋がっていきます。

僕のヒーローアカデミア8巻 死柄木弔1
(僕はヒーローアカデミア 8巻)
しかし死柄木弔は仲間内でもバリバリ浮いてるので、何とも言えません。誰からも好かれてない。本当に寂しいキャラクター。意図的に描いてるんだとしたら、その狙いは成功してると言えます。死柄木弔は最期も悲しく死んでいくんだろうなーと。


総括


『僕はヒーローアカデミア 8巻』の感想としては、やっぱりキャラクターの表情の描き方が上手い。デフォルメと写実が絶妙に組み合わさった感じで何とも言えません。ただ今月からアニメ化が始まったわけですが、それを考えると内容にパンチ力が欲しかった印象。でも次の9巻からは怒涛の展開が待ってるので、コミックス派の読者は楽しみにしておくといいかも?

ちなみに、少し前にもっと画像を大きくしろというコメントを頂いたので、最近心持ち大きくしてみた。やっぱり電子書籍は便利だと思います。特に『僕はヒーローアカデミア』は見開きページが多いので、その良さが最大限発揮されます。