『亜人』1巻のネタバレ感想。原作は三浦追儺、作画は桜井画門。goodアフタヌーン(講談社)で連載中のバトル漫画。最近アニメ化がされたらしい。旧ブログ「すごないマンガがすごい」では既に記事化してますが、改めて感想を書いてみたいと思います。


永井圭という亜人

主人公は永井圭。医学部を余裕で狙えるほど秀才の高校生。一見すると平和な世界に思えたが、一点だけ社会を脅かす存在があった。それが亜人。見た目は人間そのものであるが、何をされても死ぬことはない。不死身の新人種とも言われることもあるが、それゆえに世間からは「非人間」の扱いを受けている。

高校生・永井圭は何気なくそんな世の中で日々を過ごしていたが、ある日、トラックにひかれてしまう。誰もが永井圭の「死」を予期したものの…
亜人1巻 永井圭
そこにはトラックの真下から這い上がってくる永井圭がいた。永井圭は亜人だった。そして突如として周囲から追われる身となってしまう。果たして逃亡の先に何が待っているのか?という展開。


全人類 VS 亜人!?

ちなみに、亜人を捕獲することで莫大な報奨金が貰える。だから永井圭はそこら辺の一般人が捕獲しようとどんどん襲ってくる。

亜人1巻 襲ってくる警官
昇進+報奨金が目当ての、こっすい警官も永井圭を捕まえようと襲ってくる。一応メインの敵は亜人を捕獲して人体実験(亜人体実験)を繰り返している、厚生労働省の戸崎というメガネ男。この亜人に関する部署は警察以上の権限を持っていて、手を変え品を変え永井圭を襲ってくる。

亜人1巻 佐藤
そこで永井圭を仲間にしようと考えてるのが、佐藤というオッサン。コイツも同じく亜人なんですが、穏やかな見た目とは反してかなり好戦的。この佐藤を軸にストーリーは「全人類 VS 亜人」という抗争に収束していく。2巻以降に詳細はレビューしますが、世の中でひっそり暮らしている亜人たちを集めてガッチガチのバトルが展開されていきます。

亜人1巻 カイ
ただ唯一永井圭を人間扱いして助けてくれたのが、海(カイ)。永井圭は最初カイを疎ましく、街中で会っても他人のふりをしてたんですが、それでもカイは唯一の味方。友情っぽい展開も見られます(ただしその後はあまり登場しない?)。

そこで亜人ではありつつも、人類を攻撃する「亜人」ではないというスタンスで、永井圭は独自の解決法(共存?)を模索していくという流れになります。


IBMという黒い幽霊

でも亜人とはいっても一種類ではないらしい。その亜人の中でも別種なのが、黒い幽霊みたいなんを出せる亜人がいる。後々に説明されることですが幽霊とはいっても、これは「IBM」という無色透明の存在。物理的に説明すると屈折率0%の物質だそう。亜人だけがこれを視認することが可能。

亜人1巻 黒い幽霊IBM
こんな風に遠隔操作して相手を攻撃することも可能。言っちゃえばジョジョのスタンドのような設定。当然、主人公の永井圭も黒い幽霊を操作することが可能。

亜人1巻 永井圭の黒い幽霊
実は、永井圭は昔から黒い幽霊を視認していた。亜人だと気付いた後に改めて記憶を振り返ってみると、「あの時の黒いヤツは…」ということ。

亜人1巻 IBM同士のバトル
だから『亜人』という漫画の醍醐味は、このIBM同士によるバトルが最大の見所となります。1巻の段階ではあまりバトル描写はないので採点は少し低めにこそしてますが、追々IBM以外でのバトル描写もすんごいことになっていきます。


総括

『亜人 1巻』のネタバレ感想ですが、基本的に設定の説明が大半が割かれていてそこまで惹きつけられる部分は少なめ。肝心のバトル描写も多くはないので、特に言及できる部分は少なめ。でも面白いマンガではあるので、『亜人』が面白いか面白くないか考察した記事を後でゆっくり参照してください。

そういえばニコニコ動画をたまたま観てると、そこで『亜人』の話が登場。その企画は地獄のミサワに電話してアレコレ話すという内容だったんですが、その中にジャンプSQの新人漫画家さんが地獄のミサワに熱く語ってた漫画が『亜人』。
亜人1巻 ハゲは性欲が強い?
その人曰く、「性欲が強そうなキャラクターは全員ハゲてる」という独自の推察を展開されてました。そこで軽く読み直してみると、確かに若干そう思えなくもない?(笑)