バズマン。

健全な漫画の感想ブログ。基本的に面白いマンガだけレビューしてるつもり。

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『miifa』全4巻のネタバレ感想。作者はひなきみわ。モーニング(小学館)で連載してた下系満載の女の子向けの4コマ漫画。2年ほど最終回を迎えた4コマ漫画ですが、個人的に比較的4コマの中では上位に面白かったかも。

あらすじ

ざっくり説明すると、ミーファという20代前半ぐらいの女の子が主人公。おそらく作者の体験談が元ネタだと予想。雰囲気的には、『江古田ちゃん』に近い。ただあそこまでひねくれてはないので、キャラクターとしてはコチラの方が好感が持てる。同じように乳がポロポロしてるんですが、キューピーちゃん人形のようで悲壮感や卑猥さもない。だからお子様でも安心して読め…るかどうかは知りません。

アホすぎる男ども

このミーファが付き合う男たちがアホな男ばっか。要するにダメンズ(表現古いか)。クズ男と呼んでも構わないんですが、可愛らしい絵柄も相まってそこまでガチっぽさが伝わってこない。だから心配や怒りが先に来ないので、基本的に笑いに繋がってることが多い。

miifa1/アホ男4
(1巻)
マンションの壁をよじ登ってくる元カレ。男の自分でも思わず「怖ッ!」。まだこれには続きがあって、それを読むと「おそらく実体験だろうなー」と感じるリアリティーがある。この後玄関に移動したコイツは「別れを撤回しないと死ぬ!」と叫ぶ。ただ、何故か冷静になって「友達に笑われるからやっぱ止める」とすぐさま前言撤回。

その後、警察を呼んで対応してもらうんですが、その時警官が無線で本部に連絡したセリフが「いや、好青年でした」の一言。ミーファは思わず「騙されてる!」とツッコミ。いろいろと笑っちゃうんですが、こんなにムダに世渡り上手な男を想像だけでとても描けるとは思えない。

miifa1/アホ男5
(1巻)
ミーファの中学時代の卒アルを見てた、別のゲスい元カレは「クランキーチョコの後ろみたいな顔してんな」の一言。上手い表現やけどもっていう。そういえば言い忘れてましたが、この主人公…もとい作者は関西に住んでる。だから出てくる舞台や設定も、基本的には『関西ベース』の関西弁オンリーです。

このミーファは男運がつくづくない。付き合ってる男の3・4割は犯罪者。彼氏の家に行ったら警察が家宅捜索中であったり、自分がオキニのバッグを翌日にはネットオークションで売られてたり、リアルに描いたら結構悲惨。100円玉貯金をしてたら、彼氏にやっぱり盗られる。その手口が巧妙すぎて笑う。それが…
miifa3/アホ男2
(3巻)
50円玉と入れ替える。逆に50円玉をコツコツ集めるんも大変やろって感じですが。

ただ女の子も変なのを引き寄せる。
miifa3/2
(3巻)
彼氏との行為後の自分の膣の匂いを友達に嗅がせようとする女。まだ可愛らしい絵柄なので救われてる部分がありますが、エグい。こういうド直球な下ネタは、何気に女性の方が好んでバンバンしてますよねー。

ミーファもアホ

元カレばかりアホ呼ばわりしてますが、肝心の主人公のミーファもアホ。乙女系のゲームでめちゃくちゃ必死になって卑猥なワードを言わせようとしたり、そのゲームで失恋した傷を三次元の男に癒してもらったり。普通逆やろっていう。

基本的に生き方が明るい。悪く言えばどっかズレてる。中学生の頃ケータイに男のイチモツ全開のメールが送られてくる。それを見て、その時には「よーしこれはラブレターだー」と喜んでみせる。どちらかと言えば、アホ男の部類かも知れませんが、一方的に男を責めるんではなく『ボケをボケで返す』ノリの良さや性格の良さが全体的に伝わってきて、このキャラクターを含めて全体的に好感が持てる。

miifa2/
(2巻)
お団子ヘアがトレードマークだから、ヘルメットをかぶると案の定こんな感じ。軽い道交法違反やろって話なんですが、何か愛おしさを感じてしまう。

ただやっぱりアホなんで男を褒めようとしたことが却って裏目に出ることもある。かす汁(関西以外の読者に伝わる?)を好きでよく作ってる男に対して…
miifa3/
(3巻)
じゃあ『カス汁男子』やねっ!
何でも男子を後ろに付けたらいいもんではないと教えてもらった気がする。これを女の子版に言い換えると、「干しブドウ女子」とかになるんかな。そういえば「マン臭きつ子」というアラフォー漫画家がいたようないなかったような。

総合評価

総括すると、基本的に面白い。男でも楽しめますが、女の子の方がより笑えるかも。基本的に4コマ漫画はセリフを詰め込みすぎたりする漫画家も多くて読みづらいんですが、これは基本的に『1コマに一行ポン』という簡素さ。

だから、セリフが短いのですごく読みやすい。キャラクターもノリが良いので、漫才の掛け合いを見てるような感じで面白い。4コマの醍醐味や魅力を最大限引き出してて、「4コマ漫画を描きたいならコレを見ろ!」というお手本の一つ。誰かをコケ下ろすことも少ないので、むしろミーファ自身が悪者になるオチが多いので、読後感も悪くない。

ただジャンルが「下ネタあるある」「ビッチあるある」に近いので、そこらへんは人を選ぶ要素かな。だから、そこそこリア充を経験したことがあるなら読んだらハマるかも。

miifa(1)
ひなきみわ
講談社
2012-11-12




◯展開…★3.5◯テンポ…★4
◯キャラ…★4◯画力…★3
◯全巻大人買い…★4
◯おすすめ度…82点!!!!

『しろくまカフェ』全5巻のネタバレ感想をレビュー。作者はヒガアロハ。月刊フラワーズ(小学館)で連載してた動物ギャグ漫画。

しろくまカフェの1巻から4巻までは「すごないマンガがすごい!」の初期頃にレビューしたんですが、一向に5巻以降の新刊が発売されないなーと思ってたら、いつの間にかアニメ化にあたって小学館ともめて連載がストップしてた模様。ちょいちょい出版社と漫画家ってもめますよね(;´Д`)

結果的に打ち切りというか、作者・ヒガアロハは現在「Cocohana」という集英社の少女漫画誌に移って、昨年2014年から再び連載を再開したらしい。ちなみにタイトルは『しろくまカフェ today's special』に改名してるよう。


あらすじ物語・ストーリー内容


ちょっと大人のドロドロした嫌な部分が垣間見えた感じがしましたが、この『しろくまカフェ』はそれとは違ってものすごくゆるーいギャグ漫画。

「しろくまカフェ」と呼ばれる喫茶店でマスターをやってる白熊が主人公。
しろくまカフェ1巻 センチで小ボケをかましまくるシロクマ
(1巻)
何故かやたらとダジャレ好き。しかも見事に全部くだらない。それを冷静にツッコんでるパンダが常連客。

しろくまカフェ1巻 パンダの理想体型
(1巻)
ちなみにパンダは理想体型は逆三角形らしいんですが、それを実行したらめちゃめちゃキモい。あのフクヨカな体型だからこそパンダが愛されてるんだろうなーと強く実感。

しろくまカフェ4巻 バイトと正社員
(4巻)
このパンダは動物園で働いてるんですがバイト。正社員パンダに対して、「常勤パンダさんおはよー」と格差社会を物ともしない明るさが憎めない。


動物と人間との奇妙な共存っぷり

あらすじを読んでもらったら分かるように、『しろくまカフェ』に登場するキャラクターはみんな普通に喋る。しかも、人間社会にムダに溶け込みすぎてる。その違和感があるんだかないんだかという絶妙さが良い。

動物園ではパンダだけではなく、色んな動物が働いてる。
しろくまカフェ4巻 パワーポイントを扱うペンギン
(4巻)
例えばペンギンだと余裕でパワーポイントを扱う。そこら辺の大卒サラリーマンよりも優秀。そんな手でどうやってキーボードを打つねんというツッコミをしてしまいがちですが、乙武さんも平気でTwitterやブログをやってるぐらいですからご愛嬌。

ちなみにチョコット写ってるパンダの飼育員が、その名も半田。

しろくまカフェ2巻 トヨタFJクルーザーに乗る熊
(2巻)
他にもトヨタのFJクルーザーを乗りこなす熊。排気量4000ccのV6エンジンですからね。お前シブすぎやろ。ただFJクルーザーの室内空間は案外狭いので、こんな巨大なクマさんたちが乗りこなせるかは正直微妙ですが。

ゆる~いキャラの独特の個性

とにかく『しろくまカフェ』はゆるーい動物たちが魅力の漫画。

しろくまカフェ5巻 うり坊を可愛がるパンダ
(5巻)
うり坊を見て「かっわいい~」と喜ぶパンダですが、お前の方がもっと可愛いやんけっていう。

しろくまカフェ5巻 駄々をこねるパンダ
(5巻)
マスカラを欲しいと駄々をこねるパンダ。お前、もう目の周り真っ黒やんけ。分かりやすい笑い。

しろくまカフェ3巻 ラッパー風のシロクマ
(3巻)
シロクマがラッパーを気取ってみたり悪ノリもすぎる。469MAって軽いMCAT的なノリでしょうか。

しろくまカフェ2巻 パンダを装うシロクマ
(2巻)
悪ノリといえば、パンダの代わりに出勤したシロクマは全然違和感がない。一瞬新種のパンダかな…と納得してしまう。


総合評価・評判・口コミ

『しろくまカフェ 全巻』のネタバレ感想をまとめると、ゆるい動物モノの漫画って、どうしてもエッセイ風の中身が多い。実際に起きた出来事を律儀に描く。せいぜい少しデフォルメする程度。

でもこのしろくまカフェを読んでると、人間と同じように喋らせる演出もアリだよなーと。そこまで大胆なことを描いたとしても、そういうのも全然許容されるゆるーい空気感がある。漫画家さんほど学べる点が多いかも。

『しろくまカフェ today's special』の連載が始まって8ヶ月程度なので、そろそろしろくまカフェの新刊が発売されるんじゃないかと思います。

『告白』のネタバレ感想。作者は湊かなえ。2008年ぐらいに販売された小説。たまには漫画以外での感想も書いちゃいます。

主演が松たか子で実写映画化もされました。しかし、松たか子は年齢を重ねる度に色気が増してる印象。はー結婚して養って欲しいー。はー社会的地位の高い女性のヒモになりたーい。…つか、もう結婚してるのか。やっぱり年収4・5000万円の浜田ブリトニーやな(;´Д`)ハァハァ

あらすじ

森口悠子(もりぐち・ゆうこ)という、中学校の女性教師が主人公。その娘・愛美(まなみ)がクラスのある生徒たちに殺される。渡辺修哉(わたなべ・しゅうや)という中二病全開のエリート中学生と、下村直樹(しもむら・なおき)という平凡な生徒。

その二人に対して、女教師森口が復讐を果たすという話。詳しくはウィキペディアに載ってるので割愛。

中二病的なライトノベル

内容は全体的に、中二病的。設定や展開を含めて、リアリティーや真実味は薄い。

森口の復讐してやろう的な魂胆が、いかにも幼稚じみてる。しかも復讐の仕方も幼稚で、恋人・桜宮の「HIV血液を飲ませる」というもの。結果、感染はしないんですが、小学生レベルの発想力。まず恋人が運良く(?)エイズに感染してたなんて、どんだけご都合主義的。

渡辺修哉は渡辺修哉で中二病をこじらせすぎるのはいいが、いかにもアホなマスコミが描きそうな『犯罪少年像』丸出し。さすがに露骨すぎて笑う。そこそこ悲惨な過去を持ってるので、どう犯罪に結びついたかを掘り下げれば、作品としての深みは出たはずだが、そういうのは一切ない。

しかも渡辺は、最終的に遠隔操作の爆弾を作って全校集会で他の生徒たちもろとも自爆しようとする。「爆弾て!しかも遠隔操作て!」と、いろいろ現実離れしすぎ。そして森口は森口で、その遠隔操作の爆弾を一時的に止めたり、余裕で扱える。

ツッコミどころは多々ありすぎ。

ただエンタメ作品としてはオッケー

ただ素直にエンタメ作品として読めば、そこまでツマラナイってことはない。

どんだけダラダラ読んでも3日もかからない小説。ラノベ自体を読んだことないので何とも言えないんですが、おそらくそんなんに近い。サラッと読める。ランク的に「小説>>ラノベ」と言われがちですが、こんな小説が売れてるなら案外小説というジャンルも大したことない(若干褒めてる)。

オチをネタバレしちゃうと、森口は上記の爆弾を渡辺の母親が働く大学の研究室にセットしちゃう。渡辺が爆弾のスイッチを入れた瞬間、母親ごとボーン。ちなみに、だから、松たか子はCMで「バーン!」だの「ドーン!」だの叫んでたんだと思う。

あくまでラストは森口が渡辺に対して、その事実をとうとうと告白するだけ。その爆発した瞬間や、マザコン渡辺の表情や態度などは描写されてない。

それが却って想像力をかき立てさせ、スカッとした読後感と共に、後味が悪いモヤモヤ感も残させる。森口が最終的に罪に問われないオチの無責任。しょうもない女子中学生が得意そうな陰湿さも、いかにも中二病的なラノベ。

総合評価

至って内容はシンプル。小学生から60代70代の爺さん婆さんまで、それなりに読める。平易な文章で、ストーリーの構成も複雑じゃないので、「読みづらい」ことはほとんどないはず。だから映像化もすごくしやすかったんだろうなーと、素人ながらに思う。

ただ、こういう読みやすい小説でも、やはりマンガ10冊分以上の時間はかかる。逆に言えば、小説は一冊でそれだけ「ヒマ潰し」ができるということだから、むしろコストパフォーマンス的には高いとも言える。

やっぱり小説にしろライトノベルにしろ、何か起きそうで起きない展開が漫然と続いて、最後にボーンと大ドンデン返し的な作品が多い。お化け屋敷に入ったはいいものの、ほとんど誰も脅かしに来ない。何も無いのかなーと思わせといて、ラストの出口で「ウワーッ」と登場して恐怖を倍増的な?

だから、当たりハズレが結構ラストの方にならないと分からないことも多い。個人的にレビューを続けようと考えると、小説やラノベはかなり『非効率』だと改めて痛感。マンガだと極端な話、最初の1ページ、もっと言えば、一番目のコマで「面白いか・つまらないか」が分かりますからねー。

ただ「時間つぶし」を、個人的にそこまで最優先してないので、残りの百田尚樹の小説は大便拭きにでも使おうかしら。

湊かなえ「告白」中島哲也監督インタビュー
あと映画のメガホンを取った監督・中島哲也のインタビューが載ってたりもする。名前を聞いたこともない、どこぞの評論家がグダグダ語ってるよりかは、こういうインタビューを載せた方がまだマシ。本当ああいうのでピンと来た試しがない。

告白
湊 かなえ
双葉社
2008-08-05

◯展開★4◯テンポ★4
◯キャラ★4◯画力★-
◯80点!!!!

『アイシールド 21』全37巻のネタバレ感想をレビュー。掲載誌は少年ジャンプ。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックのアメフト漫画。作者は稲垣理一郎(原作)と村田雄介(作画)。

『アイシールド21』は10年以上前に連載されていたスポーツ漫画ですが、今更ながら面白いかつまらないか考察してみました。


あらすじ物語・ストーリー内容

主人公は小早川瀬那(セナ)。私立泥門高校に通う一年生。気が弱くて、不良生徒たちからパシリの扱いを受けてる。でもパシリ経験が長いせいか、人混みをかき分けて高速で走り抜けることが身に付く。それに目をつけた蛭魔妖一(ヒルマ)たちによって、ほぼ強制的にアメフト部へ入部させられる。

アイシールド21・8巻小早川瀬那(セナ)
(8巻)
ただ身元がバレないように、グラサンのようなアイシールドを着用して試合に出場させられる。そこから『アイシールド21』としての選手生活が始まる…みたいな話。主人公のセナがフィールドを駆け抜けて巨漢選手たちを圧倒していく姿が、この『アイシールド21』という漫画の醍醐味。


魚眼レンズ的試合描写が圧倒

現在『ワンパンマン』を作画してる村田雄介だって、試合描写は迫力たっぷり。ただ個人的に線がキレイすぎて、こういうスポーツ漫画ではどうかと思ったりしますが、マンガ家の中でもトップクラスではないだろうか。

アイシールド21・33巻魚眼レンズ的
(33巻)
特徴的なのが、魚眼レンズ的な描写。後ろの背景を見ると、グニュッとちょっと曲がってる。そのことで全体的に奥行きが広がって、限られた紙面の中で効果的な役割を果たしてると思う。

アイシールド21・25巻試合描写タックル
(25巻)
タックル描写はこんな感じ。

アイシールド21・31巻試合描写キャッチ
(31巻)
キャッチ描写ではコマからはみ出て、迫力あり。

アイシールド21・27巻試合描写キャッチ
(27巻)
ジャンプしてキャッチした後の描写も手抜かりなし。ズザーッと地面とこすれる感じは、むしろ描かなきゃいけない部分。

アイシールド21・27巻試合描写タッチダウン
(27巻)
タッチダウンの描写はこんな感じ。やや魚眼レンズ的。迫力がある。

ただ見開きが多くて、ちょっとスキャンしづらかった。「何であのコマ貼ってないの?」と言われそうですが、大体そういうのって見開きなことが多いので悪しからず。主人公のセナが相手選手を抜いてる場面とか。

そもそも見開きページは「影」ができて読めなくなる部分が増えるので、あまり多用しないで欲しい。ましてやちょうど真ん中の部分に、キャラクターを描写したり重要なことを描写したりして、「おい!」と思うこともしばしば。このことは前からずっと考えてて、機会があれば個別記事化したいと思う。


チームカラーを表現した登場人物やキャラデザが見事

アイシールド21では、色んな個性的なキャタクターが登場。特にデザインが秀逸。明確なチームカラーがそれぞれの高校にあるんですが、それを如実に表現出来てる。

アイシールド21・5巻太陽スフィンクス
(5巻)
例えば、太陽スフィンクスだったら、選手全員がエジプトチックなキャラデザ。でも普通デザインを似通らせてしまうと、キャラの見分けが付きづらくなる。ましてやヘルメットみたいなんを被って髪型を隠してしまうと、なおさら識別が困難になる。

でも、このアイシールド21の場合、そういうことが少ないのがスゴい。

見た目のデザインだけではなく、試合描写にも反映。
アイシールド21・14巻ポセイドン
(14巻)
例えば、巨深ポセイドンではタックルandパスカットする描写だと『大津波』のように表現。こういうのが随所に見られて、アメフトというスポーツを知らなくても、視覚的に楽しめる仕掛けが作れてる。

アイシールド21・20巻ナーガ阿含1
(20巻)
個人的に好きだったキャラクターが、神龍寺ナーガの阿含。めちゃめちゃ反応が早い。身体能力もかなり上。でも天賦の才に恵まれすぎてて、努力や練習はしない。だから試合よりオンナを取るような、絵に描いたように悪いヤツ。まさに中二病がホレそうなキャラ。

アイシールド21・20巻ナーガ阿含2
(20巻)
ヘルメットから飛び出たドレッドヘアーがなびく感じが、素敵。描くのは難しいんでしょうが、「躍動感」を表現できる道具として髪の毛ほど優れてるもんはないのかも。

魅力的な敵キャラクターが多いスポーツ漫画の一つだと思う。


早めに全国大会編を始めるべし!

ただ後半になるにつれ、読むテンションは下がっていく。アイシールド21に限らず、どうしてもスポーツ漫画や部活漫画は、最初の県予選1回戦あたりからコツコツ丁寧に描きたがる。でも、それだと色んな意味で「引き出し」が無くなっちゃう。

アイシールド21・35巻ミスタードン
(35巻)
最後は、アメリカ代表のミスタードンというラスボス的なキャラクターが登場するも、ヒゲもたくわえてリムジンを乗り回すは、さすがに無茶苦茶。却って陳腐で意味不明。もっと言えば、それ以前の日本編の我王というキャラもヒドイ。相手選手を次々と骨折させていって、もはやスポーツちゃうやん、とかなり興ざめした。

どうしても予選の段階で強敵ばっか登場させすぎると、え?全国大会編ではモンスターや宇宙人が出てくんの?みたいにハードルが上がりまくる。こんな有能な選手たちが予選の段階で登場する日本って、どんだけアメフト先進国やねんと笑ってしまうほど。

先日連載が完結した『黒子のバスケ』の場合、最初からキセキの世代という「限界点」を作ってるので強敵は言うほど必要ない。その「限界点」を最低限作者の中で作ってないと、無制限に広がって際限がなくなる。スポーツ漫画はモタモタと律儀に予選を描くな!と言いたい。


試合以外の展開がつまらない

冒頭で「試合描写がスゴい」と書きましたが、ただその試合を読み終わった読後感はフツー。想像以上に「何か」が残らない。なんと表現すればいいか難しいですが、「読み物」としてはちょっと物足りない。画はスゴいけど、展開としては「?」という疑問符。

試合前(試合外)のクダリがあーだこーだ結構長くて、なかなか試合が始まらない。時間を掛けて下地作りを頑張った割に、肝心の試合のボリューム感は薄い印象。見開きページや大ゴマも多用してるので尚更そういう風に感じるかも知れませんが。少年マガジンで言えば、『ダイヤのエース』みたいな感じ。

もっと言えば、展開の煽り方も、やや稚拙。

武蔵や真のアイシールド21(大和猛)といったキャラクターも引っ張って登場させた割に、そんなに大したことない。武蔵の場合だと、高校を退学(実際は休学扱い)した理由もすごい過去が待ってるかと思ったら、単なる父親の怪我。しかも、そこそこピンピンしてて、肩透かしもいいところ。重大なトラウマ的なもんがあるかと思いきや、結構ありがちな理由。蛭魔妖一がいれば、お金という現実的な問題はどうにでもなりそう。

ストーリー展開も付け焼刃的で、話の整合性も気になった。関西の高校は、主人公たちがいる関東よりも強いと言ってたのに、アメフトワールドカップで日本代表に選ばれてるのは、ほぼ関東のメンバー。

主人公のセナが日本国内で最後に戦うのが、真のアイシールド21・大和猛が率いる帝黒アレキサンダーズ。それが関西大会では、無失点の完勝で勝ち上がってくる。あまりに雑すぎる設定で、そこにドラマがない。そんな相手に勝利しても達成感は少ない。なんか違うなーって感じ。ドラマを作ろうとしてるんですが、そのドラマを作れてない印象。


最終回のその後

ちなみに全巻のネタバレ感想記事ですので、簡単にラストの結末を書いておきます。ネタバレが嫌な方はスクロールをズバズバっとお願いします。もう忘れてる人もいるかも知れませんが、最終回はワールドカップユースでアメリカと引き分けという決着から2年後から物語が始まります。

雷門(モン太)や甲斐谷陸たちは炎馬大学へ進学。一足早く入学していたのは、栗田。再び同じようなアメフト人生が始まるのかと思いきや、蛭魔妖一は最京大学へ進学。また武蔵は社会人チーム・武蔵工バベルズへ入団。それぞれ別々の道を歩んでいた。

他にも炎馬大学には金剛雲水、最京大学には金剛阿含や大和猛や本庄鷹、武蔵工バベルズには蛾王力哉にキッド。他にも進清十郎が率いる王城大学など、再びライスボウルを巡っての戦いが始まる。特に最京大学が最強・最凶すぎる。

そしてクリフォードから誘われてアメリカ留学してたセナが最終話で日本へ帰国し、炎馬大学に合流。一網打尽に敵選手を追い抜いて、そのまま完結を迎えます。いわゆる「俺達の物語はまだまだ続くぜ」的なノリのオチ。

ちなみに姉崎まもりは蛭魔妖一と同じく最京大学へ進学してるっぽいです。


総合評価・評判・口コミ


『アイシールド21 全巻』のネタバレ感想をまとめると、序盤の方は毎週リアルタイムで読んでただけあって「面白いマンガ」でした。アメフトという激しいけれども、日本ではマイナーなスポーツをここまで激しく描いた漫画は史上初でしょう。その圧倒的な描写が魅入られます。リアルタイムで読んでいた当初はあまり高く評価されてなかったことに軽く憤慨してたぐらいです。

ただ少年ジャンプそのものを読まなくなったと同時に、『アイシールド 21』も途中から読まなくなりました。連載そのものが続いてたのは知ってたので、あの調子で面白いままかなーとてっきり思い込んでた。

ただ改めて全巻まとめて読み直してみると「あれ?」。試合が始まるまでは期待できる雰囲気だけど、いざ試合が終わると「うん?単調?つまらない?」。作者の村田雄介は画力が高く絵が上手いし、キャラクターデザインなども良いはずなんですが、何故かあまり面白くない…という不思議な感想も同時に抱きます。どこが具体的に悪いかを問われると答えづらいんですが、ちょっと物足りないかなーとも感じます。

『All You Need is Kill』全2巻のネタバレ感想。ヤングジャンプ(小学館)で連載されてたSF漫画。作画は小畑健で、原作は桜坂洋の小説。2014年にトムクルーズ主演で実写映画化もされたマンガ。

あらすじ


あらすじを簡単に説明すると、「ギタイ」と呼ばれる化け物に侵略されそうになる近未来。人類は統合防疫軍結成して、対抗。そこで主人公のキリヤ・ケイジも兵士として任務にあたっていた。

そして戦地に駆り出されるも敢えなく死亡…したかに見えた。ふと気付くと、戦地に駆り出される直前の朝だった。そこから「タイムループ」を繰り返すこととなるケイジ。これがギタイたちを殲滅するまで続く。こんな話。

AllYouNeedIsKill1巻ひたすら繰り返す地獄
(1巻)
100回200回と、ただただ繰り返す。ちょっとグロい描写も多め。

アクションゲーム的進化!

ちなみにこのタイムループの原因は、軽くネタバレするとギタイのせい。ギタイはタキオン粒子を放つことで、何度も同じバトルを繰り返す。その結果、人間たちよりも強くなることが可能。それが地球を侵略できた理由。

でもそのタキオン粒子をケイジが浴びたことで、今度は人間である自分もそこに巻き込まれた。ある意味、どっちが先に強くなるのかみたいなこと。

だからアクションゲーム的な進化が描写されてて、単調な展開ではありつつもそれなりに読ませる。徐々に強くなっていく感じが、まさに少年漫画チックでもある。

とは言えストーリー的には、やはり単調な繰り返しだから飽きてしまう。ただケイジだけではなく、実はもう一人はタイムループを繰り返してる女性兵士が現れる。そのタイミングがちょうどいい。
AllYouNeedIsKill1巻リタ・ヴラタスキ2

(2巻)
それがリタ・ヴラタスキ。むしろリタの方がタイムループは先に経験してる。だからコイツがめっちゃ強い。

AllYouNeedIsKill2巻キリヤとリタでバトル
(2巻)
同じタイムループしてるってことで、意気投合。一緒にギタイを駆逐していく。その過程で…とは言っても二人は初対面の状態を繰り返すだけなんですが、距離感が縮まっていく。当然良い歳した男女ですから、ケイジとリタはそういう関係になっていく。その描き方が自然。

実は恋愛マンガ?

だからギタイという敵に目が行きがちですが、SFアクション漫画でありつつも実は恋愛漫画。

AllYouNeedIsKill2巻キリヤ・ケイジ
(2巻)
「ジャパンのレストランでは確かにグリーンティーは無料だ」というケイジのセリフなんかは、結構オシャレな演出。このセリフはある小説の一節。リタはずっとそれが本当かを不思議に思ってた。リタは出会っても毎回記憶がないので、それは本当だよとケイジが教える。

そこでハッとリタは気付く。そして安堵して、ブワッと泣き出すリタ。なんかハリウッドとかめっちゃ好きそー(笑)

AllYouNeedIsKill2巻キリヤとリタがバトル
(2巻)
最終的には二人で殺し合う羽目になるんですが、これが切ない。

あまりネタバレしすぎても怒られそうなので控えますが、やはりギタイの影響。「何故ギタイを殺してもタイムループし続けるのか?」を考えると…って感じ。作者・桜坂洋の設定・伏線作りの上手さが光る。最後の「お前が死ぬまで一緒にいよう」というセリフもしびれる。

総合評価


2巻とボリュームは少ないですが、展開としては飽きさせない。オチの読後感も良かった。色んな設定や伏線を用意しつつも、しっかりコンパクトにまとまってる。

恋愛要素もあるので、実は女の子にもオススメ。グロ描写に耐性があるのが、ある程度前提ですが。作画を担当してるのが小畑健ということもあって、画もキレイ。SFの世界観を壊すどころか、しっかり表現できてる。

欠点が少なく、純粋に作品としての完成度が高い。「集めやすさ」も考慮して90点。



◯展開★4.5◯テンポ★5
◯キャラ★4.5◯画力★5
◯全巻大人買い…5★
◯90点!!!!

『かもめ☆チャンス』全20巻のネタバレ感想。作者は玉井雪雄。ビッグコミックスピリッツ(小学館)で連載されてたロードレース漫画。

あらすじ

かもめ☆チャンス1
(1巻)
シングルファーザーの営業マンがひょんなことからロードレース用の自転車にハマって、ツール・ド・フランスまで目指しちゃおうか…みたいな漫画。

かもめ☆チャンス14/空気が硬い
(14巻)
この漫画の大部分が自転車レースで占められてる。その描写自体には迫力があって、見所はあると言えばある。画像は選手に当たってくる空気・風の硬さを表現してる場面。他にも自転車が勢い良く走る「滑走感」もシャッシャッという線の描写で表現されてる。

ストーリーの軸が不明

ただ色んなエピソードを盛り込みすぎてて、全体的には「話の軸」が見えてこない。妻が事故で死亡、その原因が主人公?、娘も小さくやかましいだけで邪魔、営業という仕事は大変、それでもフランスを目指します、etc。そのエピソード自体もストーリー性がなく、例えば妻が死んだのではお涙頂戴の展開が待ってるわけでもなく、その設定には意味自体持たない。

しかも最終的にそのほとんどが目的を達成できずに終わって、回収しきれてない。オチとしては「次世代に全てを託すんだ!」とそれっぽく終わるんですが、「いやまだまだお前若いやん」と主人公にツッコミたくもなるし、次世代と言っても自分の子供は女の子。これが男の子なら10年後20年後も想像できるが的外れもいいとこ。

レースに関しても、いまいち動機や目的が分からないので感情移入しにくい。例えば、高校野球の漫画であれば地方大会の準決勝なら「次は決勝…そしてそこで勝てば全国大会の甲子園!」と想像もつく。でも描写されてるレースの大会が、具体的にどうツール・ド・フランスに繋がってるのか分からない。結局何のために走ってるのか物語性がない。

総合評価

かもめ☆チャンス9巻
(9巻)
全てにおいてどっちらけ。主人公が9巻で「全てを取り戻す」と意気込むんですが、娘を捨ててレースに邁進するかと思いきや、「娘も取る!レースも取る!」というまさかの二足のわらじを選択。結果やはり何も実らず終わるので、読後感は決していいものではない。じゃあ「子供って大好き・素敵」という展開になるのかと思いきや、それもあまりない。むしろ「子供はお荷物」という印象しか与えない。

シングルファーザーに夢や勇気を与えるわけでもなく、子育ての楽しさを教える内容にもなっておらず、最終的に何を描きたかったのかが分からない漫画。

かもめ☆チャンス4/娘のふく
(4巻)
また、この娘が不思議ちゃんで意味不明な内容ばかりを話す。それも若干狙いすぎててキャラクターとして魅力に欠ける。主人公の父親よろしく鬱陶しいとしか思えない。普通の可愛らしい女の子を描いて、それに応援してもらってツール・ド・フランスで初めて日本人が(それもしがない元営業マン)優勝するというシンプルな展開で良かったんじゃないかと思う。

そういうゴチャツキが全体を通しての読みづらさに繋がってる。レースの描写も主人公の主観的なセリフよりも周囲からの解説が多く、描写の割に迫力にも欠けた。





◯展開…★2◯テンポ…★3
◯キャラ…★2.5◯画力…★4
◯全巻大人買い…★2.5
◯おすすめ度…68点!!!!

わたくし管理人・ドルジ露瓶尊はこれまでたくさん漫画の感想を画像つきでレビューしてきました。旧ブログ「すごないマンガがすごい!」時代を含めると、マンガの感想は数千タイトルでは収まりません(おおげさ)。

そこで今回は自分が今までレビューした中から、ガチで面白いと思った人気のおすすめ漫画をピックアップしてみたいと思います。こういう「おすすめの面白い漫画ランキング」は意外とネットにありがちですが、あまりイマイチ説得力に欠けます。

BLEACH全74巻のネタバレ感想 使用ノート
(BLEACHのネタバレ感想)
一方、自分の場合は毎回ノートでアイデア出しや構成を整理してから漫画の感想を書いてます。画像は『BLEACH』全巻のネタバレ感想を書いた時のノート。つまりは、そこら辺のおすすめランキングとは違って「説得力」しかないってことです!(ドヤァァァァ)

既に自動車ブログ「くるまン。」では「おすすめミニバン車ランキング」や「おすすめハイブリッド車ランキング」「おすすめ国産コンパクトSUVランキング」など自動車のおすすめランキングは既に何個も書いてるので、いずれ「おすすめギャグ漫画」や「おすすめバトル漫画」などジャンル別のランキングも書く予定。


オモシロイ漫画ランキングを読む前の注意点

まだ少し前置きが長くなりますが、「おすすめマンガランキング」ではできるだけ一般ウケしそうなジャンルから選んでます。

例えばギャグ漫画やホラー漫画、恋愛漫画といった「面白いの基準」が人によってバラケそうなジャンルを基本排除。また「Amazonで購入する」ことが前提のランキングなので、電子コミック化されてない漫画や発行年が古い漫画もできるだけ省いてます。

2017年2018年2019年と毎年おすすめランキングを作ってもいいんですが、基本面白い漫画のラインナップは大きく変わらないので今後は定期的にマンガタイトルを追記 or 修正していくカタチで対応。だからあえて細かい順位も付けてません。順位を一つ修正すれば、その度に全体の順位を毎回修正しなければいけなくなるのが面倒だから。

とりあえず下へ下がるほど面白い漫画になってるのでご容赦を…ってことでようやく本題。おすすめ100番目ぐらいの面白い漫画から紹介。既にレビューした漫画には感想記事のリンクを貼ってますが、そこでは多少の辛辣な評価も下してるのはご愛嬌。


バクマン。


『バクマン。』は少年ジャンプで連載されていた漫画家漫画。

主人公・真城最高(ましろもりたか)と高木秋人(たかぎあきと)が少年ジャンプで成り上がっていくストーリー。この「バズマン。」というブログタイトル名もオマージュさせていただてるってことで、さすがに「面白いおすすめ漫画」で取り上げないわけには参りません。

おすすめポイントは、割りとガチな少年ジャンプの内情を暴露してくれてる点。ストーリーはデフォルメに軸足を置いてる感もありますが、漫画家志望の方は一度読んでおいて損はしないかも。成り上がりストーリーってことで読後感は決して悪くなく、自分のモチベーションも上げてくれるはず。

『バクマン。』全20巻のネタバレ感想も参照。


乙嫁語り


まずは『乙嫁語り』。作者は森薫という女性漫画家。『乙嫁語り』の舞台は18世紀19世紀頃の中央アジア。そこで暮らす花嫁や女性の生活や生き様に焦点を当てた日常漫画テイスト。

だから特定の主人公はいないものの、中央アジアの美しい風俗や文化を的確に描写。特におすすめしたい点が「絨毯などの模様」。かなり緻密に美しく描かれてる。カイジが見たらきっと「圧倒的」「圧倒的」を連発するに違いない。

基本的に女性読者におすすめできるものの、意外と血なまぐさい紛争が勃発するなどアクション描写も楽しめる漫画。しかもムッチリした女体もあるとかないとか。このおすすめランキングでは画像は割愛してますが、詳細は『乙嫁語り』の感想レビューも参照。


カイジシリーズ



『賭博黙示録カイジ』や『賭博破戒録カイジ』といったカイジシリーズ。言わずと知れたギャンブル漫画。藤原竜也で実写映画化されるなど、漫画以外のメディアでも好評だった作品。

何と言ってもゲーム性の高さ、心理的駆け引きがシンプルに面白い。作者・福本伸行の絵柄や画力はヒドいと言われつつも、「ざわざわ」など分かりやすい演出に素直にハマってしまう。

また主人公・カイジの度重なるクズっぷりにも笑わせてもらえますが、このクズがLINEやDeNA並の最凶犯罪企業「帝愛グループ」に立ち向かっていく展開が胸熱。まさに「成り上がり」っぷりに読者が共感できるおすすめポイントと言えそう。


賭ケグルイ



『賭ケグルイ』の舞台はエリート高校・私立百花王学園。しかし他の高校とは圧倒的に違う点があった。それが生徒の順位が「ギャンブルの強さ」で決まること。まさに理不尽なまでの弱肉強食の世界。

そこに突如として転校生したのが主人公の蛇喰夢子(じゃばみ・ゆめこ)。一見すると清楚そのものの黒髪乙女。しかし中身は病的なまでのギャンブラー。この蛇喰夢子が学園を支配する生徒会に立ち向かう。

『賭ケグルイ』の面白いおすすめポイントは、キャラクターの強烈な極悪表情。しかも何故か蛇喰の表情に至っては官能的ですらある。特に作画・河本ほむらの画力が高く、絵が美麗な漫画が好きな読者にもおすすめ。ゲーム性はそれなりに高いですが、ギャンブル漫画としてはスピンオフマンガの『賭ケグルイ双』の方がおすすめ。

『賭ケグルイ』が面白いかどうかの考察レビューも参照。


新宿スワン 全38巻


『新宿スワン』は新宿歌舞伎町を舞台にした漫画。主人公・白鳥龍彦は東京へ上京するものの鳴かず飛ばず。そこで出会ったのがスカウトマンの真虎(まこ)。水商売、風俗、AV女優の仕事を紹介する、まさにアングラ世界の住人。

ただ真虎の生き様や考え方はまさに「かっこいい男」そのものだった。そこに白鳥龍彦はホレて、自分も同じスカウトマンの道へ歩む。金、暴力、クスリにまみれた世界。何が正しいか誰も分からない。しかし白鳥龍彦はひたすら自分の信念を貫く。

ここまでだったら「そこそこ面白い程度の漫画」で終わってたと思うんですが、『新宿スワン』のおすすめポイントはストーリー終盤の最後が面白い。日本を牛耳るヤクザ・天野修善と真虎による壮大な復讐劇が手に汗握る。まさに暴力と悲しみの先に訪れる結末とは!?

詳細は『新宿スワン』全38巻の感想まとめも参照。


エンバンメイズ


『エンバンメイズ』の主人公は天才ダーツプレイヤーの烏丸。「迷路の悪魔」と呼ばれる烏丸は、ただのダーツプレイヤーではなかった。いわゆる「賭けダーツ」の天才。いかなる困難な状況に置かれても、圧倒的なセンスと心理的駆け引きで強敵から常に勝利をもぎ取る展開が面白い。

『エンバンメイズ』はいわゆるギャンブル漫画に属する漫画ですが、とにかく「ダーツ」というアイテム一本だけで話を広げる展開力はお見事。麻雀などは既に先駆者がたくさんいますが、マイナーとも思えるダーツだけで面白い展開を生むギャンブル漫画はかつて存在しなかった。

特に『エンバンメイズ』で面白いのが、キャラクターの表情。恐怖に満ちた醜悪な表情、 勝利を確信した時の自信に満ち溢れた醜悪な表情、しかも結果的にその自信があとあと打ち砕かれた時の表情たるや…(笑)。既に同ジャンルの漫画をおすすめしましたが、実はギャンブルマンガはゲーム性より表情におもしろポイントが秘められているのかも。

キャラクターも良く、ゲーム性も高く、意味もなく超常現象的な展開にも走らない。しっかり地に足の着いたリアルに近い展開は、きっとギャンブル漫画好きだったらお気に召すはず。絵柄こそ多少クセがあるもののおすすめ。


トリコ 全43巻


『トリコ』は少年ジャンプで連載されていた、おすすめバトル漫画。ただバトル要素に「グルメ」を盛り込むという異色作。フツーはどう考えても「食い合わせ」が最悪としか思えないものの、しっかり絶妙にマッチ。バトル漫画らしい必殺技と組み合わせることで、なんとも言えない香ばしい美味しさ(面白さ)を体現してる。

詳細は『トリコ』全42巻の感想レビューを参考にして頂くとして終盤こそやや失速したものの、基本的には無難に面白いバトル漫画としておすすめできると思います。


富士山さんは思春期 全8巻


『富士山さんは思春期』は漫画タイトル通り、富士山(ふじやま)という女子中学生が主人公。名は体を表すとは言いますが、とにかく富士山は身長が高くて181cm。基本的に男子は小さい女の子が好きなようですが、もう一人の主人公・上場と富士山と繰り広げられる凸凹青春ラブストーリー。

『富士山さんは思春期』のおすすめポイントは、富士山のキャラクター。活発でありつつも、どこかノホホンとした幼さも見せる。まさに上場との友達のような恋愛は、さも自分も学生時代に帰れるような錯覚を与えてくれる。

そして富士山は身長が高いだけではなく、出る部分は出てる女の子。ちょいちょい胸チラやパンチラもチラホラ。その富士山が見せる絶妙な隙きが男子としてはたまらない。富士山と上場の進みそうで進まない絶妙な距離感が面白い。下手にケンカさせて山場を作るようなことをしないのもおすすめ。

『富士山さんは思春期』が面白いかどうかの考察レビューも参照。


火ノ丸相撲


『火ノ丸相撲』は大相撲の横綱を目指す主人公・潮火ノ丸が、弱小相撲部がある大太刀高校に入学した場面からストーリーが始まります。

しかしながら気弱な部長・小関、元不良のゴロツキ・五條、レスリング日本チャンピオン・國崎など一癖ある部員ばかり。ましてや潮火ノ丸の身長は160cmにも満たない池乃めだかサイズ。果たして潮火ノ丸は弱小相撲部を高校日本一に成り上がらせることができるのか?横綱になれるのか?

『火ノ丸相撲』のおすすめポイントは、やはり取り組み。とにかく迫力があるのでおすすめ。キャラクターの表情や作者の構図力も見事。また五條だと不良経験を活かした取り組み、國崎だとレスリングを活かした取り組みなど、しっかりキャラクターの特性に合わせた試合展開を作れてるのも面白い。

『火ノ丸相撲』が面白いかの考察レビューも参照。


食戟のソーマ


『食戟のソーマ』は少年ジャンプで連載中のグルメ漫画。

とにかくおすすめポイントは、絵がキレイで上手いなこと。料理描写の緻密な描写はいかにも美味そうってのは当たり前として、しっかりマンガ的なデフォルメも効いて面白い。特に食後のリアクションなどフザけた描写がアホらしさ全開で面白い。

しかも意外とシリアスな展開も描写できてるなどストーリー性も高め。例えば料理描写もバトル漫画さながらにカッコイイ。確かに考えてみると包丁やナイフは使いようによっては完全なる武器。

『食戟のソーマ』は現時点で他のグルメ漫画と比較すると、かなり上位に位置するといってもいいマンガ。ところどころネタに走ってる場面は好みが分かれそうですが、とりあえずグルメ漫画好きなら一度は読んどけって感じのおすすめマンガ。

『食戟のソーマ』が面白いかどうかの考察記事も参照。


ニセコイ 全25巻


『ニセコイ』は少年ジャンプで連載されていたラブコメ漫画。主人公・一条楽はヤクザの息子。ひょんなことからマフィアの娘・桐崎千棘と偽りの恋人関係を演じるハメになる。その「ニセモノの恋」が行き着く先に「ホンモノの恋」があるのか?

笑いあり、キュンキュンあり、キャラクターも可愛らしく、無難に面白いラブコメ漫画。インターネットなどを見てると男読者に人気だったように思いますが、普通に女性読者にもおすすめ。

オチについては賛否両論あったようですが、それも読者を引きつけるだけ内容が面白かった証拠だと思ってます。『ニセコイ』全25巻のネタバレ感想まとめも参照。


デスノート


『デスノート』は一人の死神・リュークが人間界に落とした謎のノートから物語が始まる。

その名も「デスノート」。名前が書かれたものは確実に死ぬというノートを、ある天才高校生・夜神月が拾ってしまう。夜神月は揺るぎない正義心を持ち、世の中の犯罪者に対して常々敵意を抱いていた。そして次々と粛清を行っていった。

しかし夜神月の前に現れたのが、謎の凄腕の探偵「L」。夜神月が行っている行為はただの犯罪でしかなく、処罰されるべきは夜神月だった。そして国家ぐるみの対決が始まるというストーリー。

『デスノート』のおすすめポイントは、やはり展開力。「デスノート」という設定はある意味出オチと言えるものの、デスノートが持つ制約や条件を巧みに活かした展開に手に汗握る。設定こそ全くリアリティはないものの、物語自体はリアリティそのもの。

また「天才 vs 天才」という構図も少年心をくすぐってくれる。死神リュークもキャラとして良い味を出してる。『デスノート』全13巻のネタバレ感想も参照。


君に届け


『君に届け』の主人公は15歳の黒沼爽子(くろぬま・さわこ)。真っ黒な長い髪と夏でも白い肌から付いたアダ名は「貞子」。そんなアダ名が付くぐらいなので周囲から「貞子と目が合うと呪われる」と恐れられていたものの、爽子の性格はいたって優しい。だって座右の銘が一日一善だから。

爽子は周囲と打ち解けたいが、見た目とのギャップ感もありクラスの生徒と溶け込めない。ただ唯一自分にフツーに接してくれたのが、風早(かぜはや)。誰とでも偏見を持たずに接してくれる、名字以上に爽やかなクラス一のイケメン。果たして真逆とも思える二人に恋は芽生えるのか?

『君に届け』のおすすめポイントは、やはり黒沼爽子のキャラクター。根暗ではありつつも、善意で動いてるだけあって嫌な根暗さじゃない。周囲ときたすスレ違いや勘違いも素直に笑えて面白い。

また風早の底抜けのイケメンっぷりもヤバイ。男でもキュンキュンできるぐらいの爽やかっぷり。きっと女性読者が読んだらまさに「キュン死に」しちゃいそう。どっちのキャラクターも「マンガにありがちな白々しさ」がなく、青春要素も多いので大人でも普通に面白いはず。


こちら葛飾区亀有公園前派出所 全200巻



『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は週刊少年ジャンプで40年近く一度の休載もなく連載されたギャグ漫画。通称「こち亀」。主人公・両津勘吉という警察官の日常をコミカルに描いてるオムニバス作品。

やはり40年以上も連載が続いたのは伊達ではなく、一話一話がそつなく面白い。世の中に落ちてる・話題になってる旬なネタを丁寧に拾い上げて、しっかり笑いに還元する能力は衰え知らず。

さすがに200巻も発売されてるので購入しづらいかも知れませんが、旬なネタを扱っているからこそ「過去を振り返る楽しみ」があります。昔何が流行ったかなど『こち亀』を通して思い出すってのもおすすめ。『こち亀』最終200巻のネタバレ感想も参照。


ケンガンアシュラ


『ケンガンアシュラ』は格闘漫画。世の大企業たちが「闘技者」を雇用し、それぞれで戦い合わせる「拳願仕合」が行われていた。勝利した企業は莫大な利権を得ることができる、まさに日本経済の裏の顔。

主人公はその闘技者の一人・十鬼蛇王馬(ときたおうま)。何故かひょっこり参加することになった、しがないサラリーマン山下と共に日本企業のナンバーワンを決める戦いに参戦する。

『ケンガンアシュラ』のおすすめポイントは、やはり個性的なキャラクターたち。

絞め技最強の今井コスモ、元ヒマラヤ最強のデブオタ河野春男、雷神・御雷零、犯罪者を次々と処刑する警察官・阿古谷清秋、最強レスラー・関林ジュン、そして拳眼試合最凶、いや人類最強の加納アギトなど多種多様なファイターたちを取り揃えてる。

そして、それぞれが命を摩耗として戦う生き様が染み出した「表情の迫力」も見どころ。格闘描写も派手そのものであり、格闘漫画好きなら一度は読んでおきたいおすすめマンガ。『ケンガンアシュラ』が面白いかの考察も参照。


裁判長!ここは懲役4年でどうですか?

『裁判長!ここは懲役4年でどうですか?』は、裁判の傍聴マニアの北尾トロの同名原作を松橋犬輔をコミカライズしたマンガ。

だからストーリーは実際の裁判をベースにしてるので、内容はリアルで緊迫感に溢れてる。まさに裁判は「人間ドラマ」そのもの。被害者にも加害者にもそれぞれ人生を抱えてる。それが事件を境にして裁判を境にして、天国から地獄の奈落へ落とされる。

実在する裁判や事件をモチーフにしてるから地味な展開が続くかと思いきや、作者・松橋犬輔がいい感じにデフォルメ(多分)を効かせてるので、しっかりドラマとして仕上がってて面白い。殺人事件だけではなく、万引きや痴漢売春など一見地味そうな事件でも「面白いドラマ」が詰まってる。

続編の『裁判長ここは懲役4年でどうですか?ぼくに死刑と言えるのか』では裁判員裁判をテーマにした内容になってて、実際に裁判員裁判をやられた方も随分増加してると思うので、そういった方が読んでも十分「リアル」と感じるに内容に仕上がってると思います。

「人が人を裁くとは何か?」ということも深く考えさせられる内容に幅広い方に読んで欲しいおすすめ漫画。


はんだくん


『はんだくん』は『ばらかもん』という漫画のスピンオフ。書道家の半田清舟の高校時代を扱った4コマ学園漫画。

『はんだくん』が面白いのは、やはり主人公・半田清のキャラクター。イケメンにも関わらず、被害妄想全開で性格が根暗。ただ嫌な「負のオーラ感」がなくて、不思議と爽やかに笑える。本編『ばらかもん』が未読の読者にもおすすめ。

『はんだくん』全7巻のネタバレ感想も参照。


信長協奏曲


『信長協奏曲』の主人公はサブロー。運動神経だけは抜群で、お調子者の高校生。退屈すぎる日々をすごいていたが、ひょんなことからタイムスリップ。気付くとそこは戦国時代。しかも目の前には自分の顔と瓜二つの男。そいつはまさかの織田信長だった。

病弱だった織田信長は半ば強引にサブローを自分の身代わりに仕立て上げる。サブローは元来お調子者。次期お殿様という自覚も当然のようにない。百姓の子供と相撲を取ったり、信長の妻・帰蝶を馬に乗せて街に降りたり、まさに「うつけ三昧」を繰り返す。つまり実は歴史上で語られる「織田信長はサブローだったのではないか」という展開。

『信長協奏曲』のおすすめポイントは、サブローのキャラクター。ひょうひょうとした性格の中に、どこか得体の知れなさや凄みがある。例えば自分が殺されそうになると、「歴史が変わっちゃうんだぞ。こんなところで殺されちゃいけないんだ。信長は天下を取る男だぞ」と相手にすごむ。

サブロー的には「歴史を変えるのはダメなこと」程度の認識ではないものの、当時の人間からしたら「国家天下を考えるTHE殿様」にしか見えない。どんどんサブローは歴史に巻き込まれていくものの、次々重大な局面において重要な役割を果たしていく。

設定はいかにも奇をてらってるSF歴史ものではあるものの、このちょっとした成り上がりストーリーは素直に面白い。


ボールルームへようこそ


『ボールルームへようこそ』は社交ダンスをテーマにした漫画。

主人公・富士田多々良は冴えない中学生。将来の夢もなく、これからの進路や人生に迷っていた。しかしひょんなことから仙石という競技ダンスのプロと出会い、富士田多々良は社交ダンスを始めるとメキメキと頭角を現す。『ボールルームへようこそ』はそんな富士田多々良が世界トップのダンサーに上り詰める物語。

『ボールルームへようこそ』のおすすめ見所は、何と言ってもダンス描写。圧倒的にみずみずしく艶めかしい踊りの中に、荒々しいまでのエネルギーと刺々しいまでの自己主張が詰まってる。それを一本のペンだけで表現する画力の高さ。きっとこの迫力に誰もが魅了されるはず。

また富士田多々良の覚醒状態の表情なども圧倒されて面白い。『ボールルームへようこそ』が面白いかどうかの考察も参照。


背筋をピンと!鹿高競技ダンス部へようこそ


『背筋をピンと!ダンス部へようこそ』は漫画タイトル通り、社交ダンスを題材にした漫画。

主人公・土屋雅春は女子が苦手な高校一年生。しかし入学式直後の部活動紹介で見た競技ダンス部に圧倒される。キレッキレのダンス、ほとばしる男女の情熱的な汗、土屋雅春の目は全てが新鮮に写った。そこから同じく魅了された初心者の亘理英里と共に社交ダンスの道へ進んでいく。

『背筋をピンと!』の面白い点は、やはりダンス描写。効果線を巧みに多用した、まさにキレッキレでダイナミズムそのもの。『ボールルームへようこそ』と負けずとも劣らないレベル。『背筋をピンと』を上に持ってきた理由を敷いてあげるなら、それなりにストーリー性があって読みやすいから。


透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記


『透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記』は作者・沖田×華(おきたばっか)が高校時代に産婦人科でアルバイトしていた時の話をコミカライズしたエッセイ風漫画。

エッセイ漫画が面白い漫画にランクインさせるのはどうなんだという声もありそうですが、おすすめポイントは「中絶という残酷さ」にあります。

作者の絵柄が一見ヘタクソに見えますが、情報を伝える力は天下一品。テレビや教科書では教えてくれない中絶の真実を教えてくれる。読んでて本当に怒りや悲しみや嫌悪感など様々な感情が湧いてくる。ただ最終的に「命の尊さ」について認識させられる。

これが普通の産婦人科で日夜行われている「中絶」や「出産」の現実だとしたら、今の日本の現状についても考えさせられます。男女問わずにおすすめで、政治家センセーも一度は読んでみるといいかも。


のぼさんとカノジョ


『のぼさんとカノジョ』は少し変わったラブコメ漫画。

主人公は野保康久(通称のぼ)。野保の実家はお寺ってことで、仏教系大学に通う大学二年生。1ヶ月前に前に住んでたアパートが火事になり、急遽探した部屋が格安の事故物件。事故物件とは、前の住人が殺人や自殺したという曰く付きのアパート。

野保は元来霊感体質がなく、そもそもユーレイなんているはずがない…と思い込んでいたら、まさかの前の「女性の住人」が地縛霊としてコンニチワしてくれちゃいました、というストーリー。

『のぼさんとカノジョ』のおすすめポイントは、カノジョである幽霊のキャラクター。普通は「見える」ように描くと思うんですが、全部「携帯用ホワイトボードによる筆談」でカノジョの存在を表現してる。これが見事。面白いだけではなく単純にすごい。

さながら可愛い女の子とメールしてるような錯覚にさせる。またカノジョの性格も絶妙に嫉妬深くて、女子がよく言う「彼氏に嫉妬して欲しい」という気持ちが男でも何となく分かる。


ザ・ファブル


『ザ・ファブル』の主人公は最強の殺し屋・ファブル。本当の名前は誰も、いや本人すらも知らない生まれ持ってのアサシン。まさに殺せないものは誰もいない。しかしご時世もご時世。街中には監視カメラがあふれ、裏社会の人間も生きにくくなった。

そこでファブルは雇用主から一年ほど何もせず潜れと要求される。『ファブル』は生粋の殺し屋が果たしてまともな「一般人」として生活できるのか、誰も人を殺さずに潜伏できるのかという内容の漫画になります。

『ザ・ファブル』のおすすめポイントは、軽妙な会話劇。一見するとアクション描写がメインになるのかと思いきや、なんてことはない会話なんですがズイズイ読み進んでしまう。それが不思議と面白い。相方の元カーナビ美女のツッコミや悪ノリも冴え渡る。

もちろんファブルが普通の生活を送ろうとしても、裏社会は放っておかない。自然と893同士の血なまぐさい抗争に巻き込まれるなど、その絶妙なギャップ感も飽きさせない。『ザ・ファブル』はヤングマガジンで連載されてるだけあって、特に男性読者におすすめ。


七つの大罪


『七つの大罪』は鈴木央が週刊マガジンで連載してるファンタジー漫画。10年前に国家転覆という大罪をはかった7人の騎士たちがいた。その名も「七つの大罪」。王国を守る聖騎士たちは七つの大罪たちを指名手配をするものの、未だに誰一人として捕まらなかった。

しかしヒロイン・エリザベス王女は言う。現実に国民を苦しめているのは聖騎士であると。七つの大罪に国を守って欲しいと。そのエリザベスの前に現れたのが、七つの大罪の一人・メリオダス。そして七つの大罪の汚名をすすぐ2人の旅が始まる。

『七つの大罪』のおすすめポイントは、とにかくファンタジーバトル描写。大ゴマを多用したそれは迫力満載。「必殺技要素」も上手く使いこなせてて、少年マガジンの中ではトップクラスに面白いファンタジー漫画。実際、『七つの大罪』の2015年だかの発行部数の伸び率は『ワンピース』に匹敵するほどだったらしい。

『七つの大罪』が面白いマンガかの考察も参照。


銃夢 ラストオーダー 全19巻


『銃夢(がんむ) ラストオーダー』は近未来の地球。天空に浮かぶ人口の楽園都市・ザレムが世界を支配していた。

主人公は火星生まれの戦闘サイボーグ・ガリィ。スクラップ状態だったが、数百年の時を超えて蘇る。しかし記憶は欠落していた。ひょんなことから森羅天頂武闘大会・ZOTTに出場することとなるが、果たしてガリィは記憶を取り戻すことができるのか。

『銃夢 ラストオーダー』のおすすめポイントは、とにかく画力の高さとバトル描写。「天下一品」の一言に尽きます。格闘描写をしつつも、様々なサイボーグ同士が己の武器を自在に組み合わせて攻撃する。この壮絶な戦いがまたカッコイイんだ。SF漫画好き、バトル漫画好き、格闘漫画好きなら一度は読んでおきたい。

設定が複雑で難しいのでストーリーが面白いかはやや微妙な部分があるので少し注意が必要。『銃夢ラストオーダー』全19巻のネタバレ感想も参照。


刻々 全8巻


『刻々』はある日どこにでもいる佑河家で事件が始まった。ある日、末妹の息子・真がさらわれる。そこで普段は祖父が突如、時間を止めてみせた。

果たして無事真を助けることはできるのか。佑河家が持つ時間を止める力の正体とは。それを狙う佐河。全ての動きが停止した世界・止界(しかい)で繰り広げられる命をかけた戦いが始まる。

『刻々』が面白いのは「時間を止める」という設定と画力の妙。本当に世界が止まってるようにしか見えない。それがどこにでもある家の中など日常空間で繰り広げられる気持ち良い違和感。

設定もかなり奇をてらってるからこそ、風呂敷がややもすると広がりすぎてストーリーにまとまりが無くなりそうですが、しっかり全8巻というボリュームの中に収めてあるので安心して購入できるはず。一風変わった漫画を読みたい方におすすめ。

漫画『刻々』が面白いかの考察も参照。


アサギロ-浅葱狼-


『アサギロ-浅葱狼-』は「新撰組」ができあがるまでを扱った時代劇漫画。後の沖田総司となる沖田惣次郎や後の近藤勇となる島崎勝太を中心にストーリーが展開。浅葱(あさぎ)は新撰組のカラーそのものを意味。まだ侍や武士が生きていた歴史の節目の、まさに「オオカミ」たちの生き様が描かれます。

『アサギロ-浅葱狼-』のおすすめポイントは、あまりに残酷な剣戟シーン。「人間が斬られる」「人間を斬る」とはこういうこと。鬼気迫る描写に手汗を握る。それ故にグロさ全開なわけですが、それ故に侍。

新撰組の傍若無人っぷり、正義の遂行、徐々に影響力を増していく過程、意味もなく死んでいく者、武士道とは何かを葛藤する者、当時の時代背景や匂いが生々しく伝わってくるのが面白い。やはり男性読者におすすめの漫画。


SIDOOH―士道―  全25巻


『士道-ライジング-』の舞台は1855年の日本。コロリが蔓延し、安政の大地震が発生。外交を見渡せばアメリカ軍の脅威にさらされる。四方八方から弱体化した日本は、もはや刀に頼る時代ではなくなった。

しかし激変する幕末の日本で「刀」を手に立ち上がる少年たちがいた。それが雪村翔太郎とその弟・源太郎。果たして刀だけで成り上がることはできるのか。武士道精神とは何か。時代の流れに翻弄されていく。

『士道-ライジング-』の面白い部分はやはり剣戟アクションシーン。バトル漫画さながらのそれは素直に楽しめる。またストーリーという点でも最終的にオチがキレイにまとまってるので全巻買い集めやすいはず。


亜人



漫画『亜人』が面白いかの考察も参照。


マギ-The Labyrinth of Magic-


『マギ-The Labyrinth of Magic-』は少年サンデーで連載中のファンタジー漫画。世界に突如として迷宮(ダンジョン)が次々と現れる。そのダンジョンを攻略すると莫大な富やジンと呼ばれる魔神を手に入れることができる。

しかしダンジョンは数千人の兵士を派兵しても全滅するほど凶悪な生物や魔物が巣食う場所だった。主人公はアリババと謎の巨人・ウーゴを従えるアラジン。二人が今ダンジョン攻略の旅が始まる。王の選定者・マギとは一体何なのか。

作者・大高忍は女性らしいんですが、男性漫画家以上に魔法アクションが満載。しっかり少年心を刺激してくれる。衣装の模様や背景など描き込みも緻密。可愛らしい絵柄は少女心も刺激してくれる。

また国とはどうあるべきか、人を統べる王とはどうあるべきか、割りと観念的なテーマ性も強く、大人でも面白いストーリー性の高さがおすすめ。どちらかといえば少年誌というより、青年誌向けに近い内容かも知れない。

スピンオフマンガの『マジシンドバッドの冒険』もおすすめ。


ゴッドハンド輝 全62巻



『ゴッドハンド輝』全62巻は通称ヴァルハラと呼ばれる安田記念病院を舞台とした医療漫画。主人公の新人外科医・真東輝(まひがしてる)が外科部長・北見やライバル・四宮と共に日々奮闘する熱血ストーリー。

『ゴッドハンド輝』のおすすめポイントは、主人公・真東輝の熱血っぷり。「患者さんの命を救うんだ」という圧倒的な情熱が胸熱。ストーリーそのものも胸にグッと来る内容で、医療漫画のあるべきヒューマンドラマがそこにある。

輝は昔大きな事故に遭遇するものの、医者である父が必死に心臓マッサージをしてくれたことで蘇生する。父親の手形の跡が胸にくっきり残ってる。真東輝が命を救うため覚醒するとそこが輝く。それが必殺技のようで面白い。

ちなみに「ゴッドハンド」だけでググると加藤鷹師匠が表示されますが、当然この漫画とは一切関係ありません。もちろん加藤鷹のビデオはおすすめします(*´Д`)ハァハァ


刃牙シリーズ





『バキシリーズ(刃牙シリーズ)』は板垣恵介による少年チャンピオンで1990年頃から連載されている長編の格闘漫画。主人公の少年・範馬刃牙(はんまばき)が様々な強敵と戦うことで強くなっていくストーリー。特に父親の範馬勇次郎が人類最強。

『刃牙シリーズ』のおすすめポイントは、シンプルに格闘描写。また刑務所を自由に出入りする最強の囚人・ビスケット・オリバ、6000万年以上前にティラノサウルスと戦っていた原人・ピクル、DNAから再生したクローン・宮本武蔵など登場キャラクターが個性的で面白い。

格闘漫画好きなら一度は読んどけ、いや一度は読んでるはずっていうぐらい無難中の無難なマンガ。長編漫画ではあるもののシリーズごとに30巻40巻と分かれてるので、比較的手も出しやすいはず。最新シリーズ『刃牙道』が面白いかの考察も参照。


医龍チームメディカルドラゴン 全25巻


『医龍チームメディカルドラゴン』は主人公の天才外科医・朝田龍太郎を中心とした医療漫画。フジテレビ系で何度か実写ドラマ化されたことがあるマンガなので、既に内容は薄っすら知ってる読者も多いかも知れませんが、いわゆる心臓を直接切るバチスタ手術など「心臓手術」が主に行われます。

『医龍』のおすすめポイントは、画力。とにかく絵が上手い。キャラクターの表情が抜群。特に難敵・野口教授の表情は極悪そのもの。一見するとチンチクリンのハゲなんですが、ここまで醜悪に描けるものなのか実写ドラマが全く霞む。

ストーリーも病院改革や教授選挙を中心としたバチバチの派閥抗争を背景として、医者とは何か?人命とは何か?など考えさせられる深さもある。野口教授もただの悪者じゃなく、良くも悪くも人間味あふれてて面白い。個人的におすすめシーンが、スネ夫キャラの木原と霧島の師弟愛に満ちあふれた15巻のクダリ。

『医龍』全25巻のネタバレ感想も参照。


ビン孫子異伝 全21巻


『ビン~孫子異伝~』の舞台は紀元前3世紀頃の中国戦国時代にある斉。そこに両足が動かない軍師がいた。その名は孫臏(そんびん)。かの有名な「兵法書・孫子」を書き上げた孫武の子孫である。

しかし孫臏は、膝頭の骨を抜くという刑罰「臏(びん)」を受けて両足で歩くことができなかったことから。そこから名前の由来が来ているとされる。この孫臏は兵法書・孫子を駆使して圧倒的に戦果を収めたとされる人物。つまりは『ビン~孫子異伝~』とはもう一人の「孫子」の物語。

『ビン~孫子異伝~』のおすすめポイントは、何と言っても軍略性の豊富さ・高度さ。「真の兵法家とは覇王すら畏れぬ」など、兵法書・孫子に実際に書かれてる文章や理論を軸に展開される戦地での戦いが見どころ。セリフの力強さ、また兵法理論に思わず納得してしまう。

しかもただ戦争に勝つってだけではなく、その根底には「人の心」があるってのが面白い。孫子の人心掌握術など多岐にわたる戦略性に、きっと男読者は心を鷲掴みにされるはず。孫臏というキャラクターの良さも相まって、歴史漫画・戦争漫画としては奥深い内容で面白い。

特に最凶最悪のラスボス・単于(ぜんう)との戦いは、まさに凄絶そのもの。アクション描写も派手で引き込まれるので、意外と難しい内容に思えますが万人の読者におすすめ。あまり話題になってないのが残念なマンガの一つ。


ぐらんぶる


『ぐらんぶる』は伊豆大学に入学した新一年生・北原。上京と同時に叔父が経営するダイビングショップ「グランドブルー」に住むことになる。しかし、そこは伊豆大学のダイビングサークル「ピーカブー」のメンバーが集う酒乱の悪魔たちが集う地獄だった。

『ぐらんぶる』のおすすめポイントは、大学生特有の悪ノリを惜しげもなく具現化してる部分。とにかく脱ぐ、とにかく飲む、とにかく下ネタ、とにかく下世話。とにかくモテナイ男たちの悲哀に溢れた大学生活が面白い。

ツッコミやセリフのセンスも冴えて、大人こそ読みたいアホマンガ。たまに始まるシリアスな展開もハマる要素。『ぐらんぶる』が面白いか考察したレビューも参照。


ワンパンマン


『ワンパンマン』の主人公はサイタマ。趣味でヒーローをやってるハゲ男。ただ見た目とは違って、めちゃくちゃ強い。街に現れる凶悪な怪人たちを一撃で粉砕。しかしながら圧倒的に強すぎるがゆえに、逆に誰からも評価されないジレンマに陥る。果たしてサイタマがヒーローとして崇められる日が来るのか?

『ワンパンマン』のおすすめポイントは、作画・村田雄介の圧倒的な画力で作られるアクション描写。モノクロのマンガだけでここまで奥行き感やスピード感を出せる漫画家は少ない。また原作・ONEの抜けた笑いも面白い。

大人から子供まで何も考えずにアッサリ楽しめる面白いおすすめ漫画。『ワンパンマン』が面白いか考察したレビューも参照。


俺物語


上位5位のおすすめ漫画だけは紹介してるんですが、以下はまだ未完成ですのであしからず。

なかなか毎日は更新できてませんが、いつも拙ブログを閲覧してくださってありがとうございます。

ただ漫画コミック一冊の価格は400~500円とあまり大した価格ではありませんが、長期連載マンガなどをまとめてレビューしようと思うとなかなか大変。そこでできるだけ継続して更新するために、みなさまのご協力をお願いできれば嬉しいなと思います。

さすがに直接現金を求めるというのはアレなので、アマゾンギフト券でカンパしてもらえたらそのまま購入の足しにできるのかなと思います。結果的にマンガ家さんや出版社さんなども少しは潤うかも。

操作は簡単。送りたい相手のメールアドレスを入力するだけ。「dorj.robinson@gmail.com」宛に送ってくだされば、こちらにギフト券が届きます。便利な時代になりました。どちらかと言うと精神的なモチベーションの維持につながってるので、わずかばかりのご支援でも助かります(*´∀`*)

ちなみに最近割りと本気で「世の中のマンガを全てレビューしてやろう」と考えてます。Amazonの商品ページでもレビューすらされてないコミックはたくさんあります。その感想を知りたくても知れない人は世の中に多いはず。そこで自分がその役割を果たせたらいいなとおこがましくも思ってます!!(`・ω・´)

でもそのためには自分には足らない部分が数多くあるのが現実です。もし支援してもらえたら、このブログの血肉となりアクセスとなって必ず活かされるはずでありますッッ!もはやアクセスの大半はアナタ様のカンパと言っても構いません!きっと一日10万PV…いや100万PVを達成することだって可能なはずッ!!Σヽ(`д´;)ノ うおおおお!

あとカンパとは別に、レビューのリクエストも募集してます。必ずしもレビューするとは限りませんが、まだまだ知らないマンガも多いので「こういうマンガが面白いよ」「スポーツマンガのレビューを増やしてほしい」と気軽に教えてもらえれば喜びます。コメント欄ではなく前述のメール宛でも構いません。