バズマン。

健全な漫画のネタバレ感想ブログ。基本的に面白いマンガだけレビューしてるつもり。

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『服を着るならこんなふうに』1巻から3巻のネタバレ感想をレビュー。作者は縞野やえ(しまのやえ)。企画協力がMBというファッションブロガー(?)。掲載誌は存在せず、インターネットサイト「コミックニュータイプ」で無料で配信中らしい。

出版会社は角川書店。ジャンルは青年コミックのファッション漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。ちなみにマンガタイトルは「服を着るならこんな風に」ではなく『服を着るならこんなふうに』です。

スバル・XVのフルモデルチェンジ情報も書き終わったので、今回も『服を着るならこんなふうに』が面白いかつまらないか考察してみました。ぜひ購入の参考に読んでいただけたら幸いです。ちなみに紙のコミックは1000円近くするので、『服を着るならこんなふうに』を買うなら電子コミックがおすすめです。


あらすじ物語 ストーリー内容・登場人物

『服を着るならこんなふうに』の主人公は佐藤祐介。年齢は20代後半。都内で働く社会人で、営業マンとしてはそこそこ優秀らしい。また性格は爽やかで人当たりも良く、仕事に対する真面目な姿勢は周囲からも評判が良かった。

服を着るならこんなふうに1巻 あらすじ 佐藤祐介
(服を着るならこんなふうに 1巻)
しかし自宅では佐藤祐介はグータラそのもの。休日はもっぱらゲームで遊ぶのが日課。家で過ごすTシャツもダサダサ。いや「ONIKU」って見たら分かるやろ。自動車の絵に「クルマ」と説明しているようなもん。超絶的なセンスの無さ。

服を着るならこんなふうに1巻 あらすじ1
(服を着るならこんなふうに 1巻)
だから初めて同窓会へ足を運んだ時に愕然としてしまう。何故なら周りの男たちは全員オシャレだったから。さすが東京恐るべし。オシャレモンスターさんばっかりやで(ゴクリ)。当然意気消沈で帰ってくる佐藤祐介。

服を着るならこんなふうに1巻 あらすじ2
(服を着るならこんなふうに 1巻)
そんな兄の姿を見かねた妹・佐藤環(たまき)が「私がお兄ちゃんにコーディネートを教えてあげる」と立ち上がる。環はおしゃれ好きで、趣味もファッション。手取り足取りファッションのいろはを教えてあげる。

服を着るならこんなふうに1巻 あらすじ3
(服を着るならこんなふうに 1巻)
ただ兄・祐介はまさか服を買いに行く服すらなかった!!自動車を買いに行くためのクルマがないようなもんか。

果たして、こんなファッションセンスがない祐介を妹・環は救うことができるのか!?そして祐介は無事シャレオツな「大人の男」として再び私服で街へ繰り出すことはできるのか!?…みたいな内容のマンガになります。

だから自分的には初めてのファッションマンガという珍しいジャンル。果たして面白いのか面白くないのか考察していきます。


ファッションセンスがないヤツあるあるが笑える

やはり主人公・祐介がダサいってことで「ファッションセンスがないヤツあるある」が満載。おそらく男子中高生や20代の若者は思わず悲しい共感を覚えてしまうはず。

服を着るならこんなふうに3巻 あるある ダサい服
(服を着るならこんなふうに 3巻)
例えば、基本的に服装は画像のようにダボダボしがち。自動車評論家もオッサンばっかりなので、こんな風体の人をよく見かけます。一つ一つのアイテムは決してダサくはないんでしょうが、何故か妙にダサい組み合わせが出来上がってしまう不思議。

服を着るならこんなふうに1巻 あるある 同じ買い
(服を着るならこんなふうに 1巻)
気に入った服 or カッコイイと褒められた服を何枚でも買ってしまう。「バリエーション」という概念はもちろんございません。お風呂上がりにだってジーンズを着ちゃうんだぜ!

服を着るならこんなふうに3巻 あるある オシャレ季節性
(服を着るならこんなふうに 3巻)
季節が変わると「オシャレの基準」が変わることに対して嘆く。オシャレの基本的な概念はオールシーズン通底するものがあるものの、やはり季節によって色の組み合わせなど細かく変化することもあって面倒くさい。特に女性はそうか。

服を着るならこんなふうに3巻 あるある スラックスの使い勝
(服を着るならこんなふうに 3巻)
スラックス(礼服)を日常的に着回していいことに対してビビる。スラックスの素材感は意外に素敵ですが、やはり礼服のイメージが強すぎてファッションセンスがダサいヤツは躊躇してしまう。

服を着るならこんなふうに1巻 あるある 他商品で置き換える
(服を着るならこんなふうに 1巻)
他にも価格が高すぎるジャケットを見て、つい別の商品に置き換えて「ゲームだったら10本買える」と諦めてしまう。

でも主人公・祐介の気持ちはよく分かります。だって漫画コミックを8万円分も買おうと思ったら冊数は約160冊にも及びます。このブログでもどんだけレビューできるか分かりません。ただ8万円で160冊ぽっちってことを考えたら『こち亀』全200巻をそろえようと思ったらえらい金額だなと改めて(笑)

服を着るならこんなふうに2巻 あるある ニット吊り干し
(服を着るならこんなふうに 2巻)
そしてニットを吊り干ししてしまう。ボロボロに縮こまったニットさんが痛々しい限りです。だって聞いてへんもん!そんなんしたらアカンって聞いてへんねんもん!!…というファッションセンスがダサいヤツの心の声が聞こえてきそうです。

自分のような人間だと「脱いだら人間みんな一緒やんけ」と思っちゃいます。他にも「そもそもダサい服を売るな」と思ったり思わなかったり(笑)


アイテムの取り入れ方など分かりやすく初心者におすすめ

そんな感じで主人公・祐介のファッションセンスは相当ヤバめ。でも、だからこそ『服を着るならこんなふうに』は初心者におすすめ。ファッションに関する基礎知識が自然と身につくので、これほど適した「入門書」もないと思います。「イケメンに限る」といった制限や排他性がなく、実に汎用性が高い。

服を着るならこんなふうに1巻 ファッション基礎2
(服を着るならこんなふうに 1巻)
例えば「おしゃれな大人の男性にはモノトーンが必要」。白と黒は地味すぎると思いきや、やはりそれが最適解。他にも「メンズは基本を押さえていればいつもオシャレに見える」といったアドバイスも。

服を着るならこんなふうに2巻 ファッション基礎
(服を着るならこんなふうに 2巻)
他にも有名な話かも知れませんが、「ファッションの潮流はトップメゾンブランドから」といった雑学も学べます。ZARAやエイチアンドエムといったファストファッションの服も、社員が行き当たりばったりでいきなり作ってるのではなく、しっかりハイブランドが作ったデザインやコンセプトを踏襲しているらしい。

確かに自動車でも高級車で流行ったアイテムや装備が、何年か経って大衆車に流れてくる。例えばドアミラーウインカーやクルーズコントロールといった機能は今でこそ軽自動車でも装備してますが、数十年前には高級車にしか設定されてませんでした。最近だとステアリングに連動して光源が動くAFSムーヴキャンバスといった軽自動車にも設定されているので、上の方から下の方に流れていく仕組みはどの業界でも言える話なのかも知れません。

服を着るならこんなふうに1巻 イージージャケット
(服を着るならこんなふうに 1巻)
またイージージャケットや、

服を着るならこんなふうに2巻 チェスターコート
(服を着るならこんなふうに 2巻)
チェスターコートなどカタログ雑誌を見ているような気分で楽しめる。しっかりストーリーの流れで説明してくれるので「コレがこういう服なのか」という情報がちゃんと頭に入る。自然とファッション知識も身についていく。


ファッション指南が具体的かつ的確

特に何が「おすすめ」なのかといえば、いちいちアドバイスが的確。以上のアドバイスはやや曖昧模糊としてましたが具体的で何を改善すればいいかが一目瞭然。

服を着るならこんなふうに1巻 ファッション基礎

(服を着るならこんなふうに 1巻)
例えば印象のベースは「ボトムス(ズボン)」にかかってる。要約すると「いかに似合うズボンを履くか」ということが大事。具体的にオシャレに見せるにはピチッとしたタイトなズボン(ボトムス)を履くのがベターらしい。先ほど貼ったダボッとした服がダサく見えたのも、これが理由になります。

服を着るならこんなふうに3巻 ファッション基礎
(服を着るならこんなふうに 3巻)
オシャレの三首である「首・手首・足首」に他人の視線が集中しやすいので、そこを細くしておけば全体的なシャープな印象を与える。マフラーもキュキュっと巻いておいたり、手首周りがダボッとした服を着ないほうがいいってこと。

服を着るならこんなふうに3巻 帽子の被り方
(服を着るならこんなふうに 3巻)
帽子の被り方も分かりやすく絵付きでレクチャー。実は『ONE PIECE』のルフィもファッション的にオシャレさんだった件。

他にも「下半身の色を同系色で統一することで足が長く見える」など、一つ一つの解説が理論めいているので自分のようなアホでも納得できちゃう。いちいち理論に納得できるからこそ、素直にリアルのファッションに取り入れようと思える。

つまり自然とダサいセンスだけが削ぎ落とされていく感じ。ステマと言われると困っちゃいますが、本当に漫画を読んでると「あ、服欲しいな」と思わせてくれる。知識が身につけば、どうしても実践したくなる気持ちに駆られる不思議。


意外とファッションと漫画の親和性は高い?

あと若干のステマ臭が匂わなくはありませんが、リアルに売られてる商品だからこそ「買いやすい」ってのも大きい。

服を着るならこんなふうに2巻 謎のユニクロ推し
(服を着るならこんなふうに 2巻)
ユニクロを筆頭として、ハッピーソックスやジーンズメイト、ABCマートなどリアル店舗が登場が登場する。他にもスニーカーだとコンバースといったリアルに存在するブランドなど、架空の商品ではないので購買意欲がなおそそられる。もしコレが狙いだとしたら大成功と言えます。

『服を着るならこんなふうに』はネットで無料配信していることも鑑みると、そのまま直接通販サイトにリンクさせても面白いはず。自分のブログもアマゾンリンクを貼ってますが(大して売れないのが悲しい)、今時の消費者はネットでお買い物が習慣化してる。ファッション雑誌を読まなくなった若者に対してのアプローチとしては有用と言えます。

前に「クルマのテレビCMに宣伝効果はあるのか」という考察記事でも触れましたが、最近のテレビ番組が観るものがなく、どんどん視聴率もグングン低下傾向。自分の父親も割りとジジイですがテレビを観ずに、レンタルした映画ばっかり観てるらしい。報道番組も自民党をヨイショするだけのクズ。バラエティ番組もマンネリでつまらない。

テレビの中に「流行がない」という中で、インターネットは非常に便利なツールとして活用できるんだと思います。コアなファッションマニアからライトなファッションユーザーまで幅広く需要を喚起できるのではないか。

ただ強いて言えば欲をかきすぎてるのか、60万円70万円の腕時計を見た主人公たちに「いいな~」と言わせてみるのは気になった。もちろん良い時計は良い時計だと思いますが、やはり金額が金額。平均年収が高いレクサス購入者ならいざ知らず、主人公はそこら辺にいる平社員。さすがに無理がある。

正直それぐらいの金額を考えたら、もっといいグレードの車を買いますよ。軽自動車だったら普通車、普通車だったら輸入車・外車と格別にグレードアップできる。例えばホンダ・バモスを買うのを止めて、ハイブリッドSUVのヴェゼルだって購入できるでしょう。それを腕時計一つを買うために我慢できる人が多いとは思えない。


佐藤環の名言がわりと深い

ファッションだけかと思いきや、主人公の妹・佐藤環の名言が意外と深い。

ファッションがテーマの漫画なので元も子もないんですが、例えば「どんな人間にとっても一番大事なのは服じゃないよ」というセリフ。結局どんな服を着るかが重要ではなく、どんな服を着るかを「楽しむ心」が重要。ファッションに対して気後れする主人公の兄を説得する時に出た名言。

他にも直感で良いと思ったファッションが実は理由が「胴長短足を隠すため」のものだった。前述の「下半身は同系色でまとめると脚長効果を生む」という理論ですが、それに対してショックを受ける主人公。
服を着るならこんなふうに1巻 環の名言1
(服を着るならこんなふうに 1巻)
それに対して妹・環が「その時の気持ちを否定しないで、そういう方法をあるってことを覚えておけばいい」とアドバイス。理屈は理屈で重要ですが、あくまで自分の感性や感情を大事にすべきという名言。

服を着るならこんなふうに1巻 環の名言2
(服を着るならこんなふうに 1巻)
同じ1巻だと「お兄ちゃんのチャレンジ精神がお兄ちゃんを新しくオシャレにしてくれる」というセリフも名言。やっぱりファッションは楽しむことが重要。ある意味、女性的な感性とも言えますが。

服を着るならこんなふうに2巻 環の名言1
(服を着るならこんなふうに 2巻)
ある時には主人公が単色のストールがレディースっぽく見えたので「俺には似合わない」と二の足を踏む。それに対して妹・環は「それを着た自分を見慣れてないからそう思うだけ。着れば着るほど当たり前になって自分に馴染む」と兄の先入観をたしなめる。

実は他人の視線がどうこうより、自分の視線が自分の存在を一番ダメにしてる。自分を磨くという行為を諦める理由として「他人の評価」を利用してるだけ。チャレンジ精神がオシャレにしてくれるという名言にも繋がる内容か。

服を着るならこんなふうに2巻 環の名言2車でも言える
(服を着るならこんなふうに 2巻)
極めつけの名言が「ファッションは他の趣味と違って、人の生活の基本の一つ」。

環というキャラクターを一言で象徴してて、環を魅力的なキャラクターに仕上げている根幹的な名言と言えます。ファッションは日常の延長にあるからこそ、いつも服装には配慮しつつも金銭的には無理せずに楽しむことが肝要。きっと自動車にも通じる話。身の丈に合ったクルマを買わないと維持できないですから。


総合評価 評判 口コミ


『服を着るならこんなふうに』のネタバレ感想をまとめると「意外と面白い」の一言に尽きます。内容は進研ゼミのような「教科書的」ではあるものの、完全に「商業漫画」として成立してるのがすごい。

しっかりマンガ的なストーリーや展開を作れてるので、全然違和感なくファッション知識が増えていく楽しみがある。問題提起(ダサい悩み)からオチ(オシャレに変身)で解決されるまでの起承転結のテンポ感が良く読みやすい。

服を着るならこんなふうに2巻 主人公 佐藤祐介の成長
(服を着るならこんなふうに 2巻)
主人公・佐藤祐介が成長していく姿は、まさに商業マンガのそれ。「ファッション」というジャンルも相まって、その成長っぷりが見た目で読み取れるのも面白い。

『服を着るならこんなふうに』は学生さんだけではなく、新人のアパレル店員さんといった本当にプロでも改めて勉強になる部分も多いでしょう。実在する企業とのコラボのしやすさなど、深夜の時間帯あたりで実写ドラマ化もあり得るか。ファッションの裾野を広げる点でも面白い作品。

スバル新型インプレッサとフォルクスワーゲンのゴルフの比較記事を書いたことがある自分としては、ファッションというジャンルから考える「クルマ選び」もご教授してもらいたい。大人の男なら国産車と輸入車のどちらを選ぶべきなのか?割りと手が出やすい価格帯の新車同士で、一体どういったアプローチで語ってくれるのか興味津々。

あと個人的には「財布の選び方」も意外と知りたい。自分は二つ折り財布を使用しているんですが、やはり大人の男は長財布がベターなのか気になります。さすがにバリバリと音が鳴るマジックテープ式ではないものの、10年以上使用してるのでマジでボロボロだから割りと切実に悩んでたりする(笑)

『かぐや様は告らせたい-天才たちの恋愛頭脳戦-』1巻2巻のネタバレ感想をレビュー。作者は赤坂アカ。掲載誌はヤングジャンプ。出版社は集英社。ジャンルは青年コミックのラブコメ漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。

どこかで見たことがある絵柄だなーと思ってたら、作者・赤坂アカはかつて『インスタントバレット』という漫画を連載してた人らしい。ダイハツ・ムーヴキャンバス VS タントの比較記事やマツダ・CX-5のフルモデルチェンジ最新情報も書き終えたので、記事タイトル通り、『かぐや様は告らせたい』が面白いかつまらないか軽く考察してみました。


あらすじ登場人物 ストーリー内容

舞台は秀知院学園。かつては貴族や士族も通っていた名門あるエリート高校。生徒たちもお金持ちの子供ばかり。その中でもとりわけお嬢様だったのが、生徒会副会長を務める四宮かぐや。そして、この漫画の主人公である。

四宮かぐやの父親は四宮グループの総裁。四宮グループは自動車メーカーや銀行、鉄道会社などを傘下に収め、グループ全体の総資産は200兆円を超える規模を誇っていた。また四宮かぐや自身も文武両道を極める天才。

かぐや様は告らせたい2巻 あらすじ 四宮かぐや
(かぐや様は告らせたい 2巻)
例えば高校生にしてフランス語を流暢に話す語学力。まさに非の打ち所がない美少女だった。

そしてもう一人の主人公が生徒会会長を務める白銀御行(しろがねみゆき)。学校の期末テストでは常に学園トップを誇る秀才。全国模試でも常に上位に名前が載るなど、もはや東京大学進学は既に約束されたも同然。性格も質実剛健そのものであり、見た目もイケメンすぎてもはや女子はうかつに近づけないレベル。

当然、こんな生徒会の二人は他の生徒たちからは憧れられており、「お似合いカップル」としてウワサは学校中に広がっていた。四宮かぐやと白銀にもこのウワサが耳に入っていたが、実際に二人は未だ付き合っていなかった。いつも笑って聞き流すだけ。

何故なら四宮かぐやは名門四宮家の令嬢であるという「絶対的プライド」があり、白銀には当然男としての「本能的なプライド」があった。恋愛たるもの自分から惚れてしまったら敗者、相手に告らせてこそ勝者なのである。恋愛とは有史以来そういうものである。

かぐや様は告らせたい1巻 あらすじ
(かぐや様は告らせたい 1巻)
つまりは半年間も二人の間で何も進展せず!!!お互いが告ってもらおうと思っているので、もはや平穏な学園生活がひたすら流れるだけ。……でしょうねッッッ!!

「ははワロスワロス」と心の中で強がってはみたものの、お互いは冷や汗。エリートであるがゆえにこのまま何もアクションを起こさなければ、きっと高校卒業までこんな調子が続くとすぐさま把握。そして四宮かぐやと白銀による「相手に告らせる」ための手練手管の策謀を張り巡らせる!

…という内容のラブコメになります。


四宮かぐやと白銀のエリート的恋愛駆け引き?

『かぐや様は告らせたい』の内容を簡単に言えば、エリート高校生の四宮かぐやと白銀の二人による恋愛駆け引きを中心にストーリーが繰り広げられます。

かぐや様は告らせたい1巻 二十の質問1
(かぐや様は告らせたい 1巻)
例えば「二十の質問(二十の扉)」というゲームを四宮かぐやが始める。このゲームは相手に質問を20回させて「自分が想像したモノ」を言い当てられるか試すゲーム。意外とキモ顔のDAIGOあたりは質問2回ぐらいで言い当ててしまいそうです。

それを仕掛けられてしまった側の白銀は「四宮かぐやをどれほど理解しているか」など試されていると当然あれこれ考える。そこで敢えてカマをかけるつもりで「四宮が好きなモノか?」と質問する。

かぐや様は告らせたい1巻 二十の質問2
(かぐや様は告らせたい 1巻)
そうすると四宮かぐやはまさかのテレ顔のリアクション。何故照れる必要がある!?好きな対象が単に食べ物や本や漫画であれば照れる要素が皆無であるはず。これは恋する乙女の表情ではありませんか!?

かぐや様は告らせたい1巻 二十の質問3
(かぐや様は告らせたい 1巻)
もちろん白銀は思考を張り巡らせるまでもなく「これは俺じゃね?」と直感。まさかの自分もテレ顔。思春期の男子は女子と話しているだけでボッキングしちゃう生き物。こういうゲームを始めてる時点で、ゼッタイコイツ気があるやんという話。

かぐや様は告らせたい1巻 二十の質問4
(かぐや様は告らせたい 1巻)
しかし結論は否!四宮かぐやの答えは、同じ生徒会の藤原書記が飼っている犬の名前。そう!あくまで「相手に告白させるのが目的」なのだ。自分から告白してしまうワケがありません。このタワケがッッッ!!(笑)

かぐや様は告らせたい2巻 ラブレター1
(かぐや様は告らせたい 2巻)
まだまだ四宮かぐやの攻勢は止まらない。ある日、「デートをして下さい」と書かれたラブレターをもらったことを生徒会で告白。白銀は当然拒否するだろうと考えていたものの、四宮かぐやは「こんな情熱的な恋文をくれる方。きっと好きになってしまいそう」とデートの誘いを快諾しようとする。もちろんこれは白銀に対する揺さぶり!

まさかの答えにドギマギする白銀。もちろん狼狽えた表情を見せてはダメ。しかしながら四宮をどこの馬の骨とも知らない男とデートさせるわけにはいかない。逆に冷静に引き止めたところで「私が他人の取られちゃうのがイヤなのですか?」と返されたら終わり。そこで白銀が取った手段とは…CMのあとで!

かぐや様は告らせたい2巻 ラブレター2
(かぐや様は告らせたい 2巻)
…みたいなつまらないテレビ番組みたいなことはしませんが、「教師に話を通しておいてやろう」とチクリで揺さぶる。何という姑息。小学生か!!とツッコミを入れたくなりますが、やはり「大人」というチートツールは今も昔も健在です。

しかし四宮かぐやは屈しない。教師にチクられても「構いません」と退学覚悟でデートに行こうとする。白銀は四宮かぐやに退学されてしまったら元も子もない。まさかのカウンターで逆に追い詰められてしまう白銀はぐぬぬ状態。

ただ白銀は捨て身覚悟で「俺がお前に告白したらその男のことを忘れるか?」と半ば告白のような質問が再び形勢逆転のチャンスを生む。四宮かぐやはシメたとばかりにブリっ子しながら「可能性はあります」と答えてしまった。しかしこれが罠。

かぐや様は告らせたい2巻 ラブレター3
(かぐや様は告らせたい 2巻)
何故なら「その程度で揺らぐ恋心が真実の恋と呼べない」からである。思わず白銀はニヤリと勝利の笑み。四宮かぐやは功を急いでしまった。何という愚か。果たして勝負の結末は!?

かぐや様は告らせたい2巻 LINE交換1
(かぐや様は告らせたい 2巻)
当然現代っ子の二人。LINEというコミュニケーションツールは欠かせない。しかし白銀はこの半年でIDを交換してないことに気付く。何故ならそもそもスマホを所有してなかったから。そこでスマホに買い替えた翌日、わざとらしく「俺スマホにしたんだー」と秘書・藤原に話しかける。

かぐや様は告らせたい2巻 LINE交換2
(かぐや様は告らせたい 2巻)
しかし四宮かぐやは一向に訊いてこない。思わず白銀は「この俺の個人情報だぞ!一体どれほどの価値があると思っているんだ!」とワナワナプルプル震え出す。しれっと不遜。誰かに例えてディスろうと思いましたが止めておきます。

でも自分から四宮のIDを訊くわけにはいかない。何故ならID訊く→好き→クラス中に知れ渡る→社会的な死に直結するからである。四宮かぐやも当然自分から訊くわけがない。

何故なら、そもそも白銀にスマホを持たせるように仕向けたのが四宮かぐやだから。金と人を使って誘導させた事実に、もちろん白銀は気付いてはいない。全ては四宮かぐやの手の平の上で行われている児戯なのだ。

そこで白銀が取った手段が「プロフィール画像に自分の幼いころの写真を貼る」という手。そして「3分後に画像を変更しよう」とまさかの時間制限を設けてくる。これは俄然自分から訊かざるを得なくなった四宮かぐや。好きな異性の卒アルってめっちゃ気になります。

かぐや様は告らせたい2巻 LINE交換3
(かぐや様は告らせたい 2巻)
それを機に今まで押し殺していた「コミュニケーションを取りたい」という思春期女子特有の感情が一気にあふれ出す。やだやだ、これが恋心ってやつーーー!?その後も互いの深謀遠慮がぶつかり合う中、秘書の藤原が重大な事実に気付く。

かぐや様は告らせたい2巻 LINE交換4よりによってFOMAではなくMOVA
(かぐや様は告らせたい 2巻)
四宮かぐやはまさかの「ガラケー持ち」だったという事実に。当然LINEはできません。白銀にスマホを持たせるように画策していたくせに何やってんだと。誰か途中で指摘してやれよと。

しかもガラケーはガラケーでも「アンテナ」があるタイプ!!今でも使われているFOMAではなく、まさかのmova(ムーバ)のパターン!!このネタが今の十代に伝わるか激しく不安ですが、編集者ももっと良い資料画像があったやろ。

だから『かぐや様は告らせたい』をトータルすれば、お前ら一周回ってホンマは付き合う気ないやろ!?という内容。サブタイトルにこそ「天才たちの恋愛頭脳戦」とありますが、あくまで恋愛に関しては天才でも非凡でもない単なるドシロートたち。

かぐや様は告らせたい2巻 モンスター童貞
(かぐや様は告らせたい 2巻)
更に言えば、クソドーテーとクソバージンによる世紀の凡戦が中心に繰り広げられます。そう。「吾輩はモンスターDTである。まだ経験はない(キリッ」。この無垢な貞操と無垢な貞操がガチンコで殴り合うのが『かぐや様は告らせたい』なのだ。


ミラクルジャンプから移籍した以降は面白い

冒頭で『かぐや様は告らせたい』の掲載誌はヤングジャンプと書きましたが、最初の1巻分だけはミラクルジャンプで掲載誌してたらしい。

だからか分かりませんが内容のクオリティーに結構差があります。これまで貼った画像の大半が2巻からという事実からも分かると思いますが、ヤングジャンプに移籍した以降はとっつきやすいネタも多くクオリティーは高め。

またヤングジャンプで掲載された2巻目以降のほうが作品として目立って読みやすい。ミラクルジャンプ掲載時はセリフや文字、展開がゴチャついててテンポが悪い。おそらく担当編集者が内容についてガッツリと絡んでるんだと思いますが、改めて編集者の存在の重要さにも気付かされます。

かぐや様は告らせたい2巻 ゴキブリ1
(かぐや様は告らせたい 2巻)
例えばヤングジャンプに移籍したからこそ書けたネタかも知れませんが、『テラフォーマーズ』をオマージュしたであろうゴキブリネタも。むしろ本家『テラフォーマーズ』よりもゴキブリの模写がムダにリアリスティック。どうせなら触覚にもモザイクを入れろよと。

かぐや様は告らせたい2巻 ゴキブリ2
(かぐや様は告らせたい 2巻)
このゴキブリネタでは四宮かぐやはブリっ子全開。「会長ゴキさん早く退治して~」とハグ。意外に大胆やなコイツ。ただ白銀は大の虫嫌い。普通の虫を見ても卒倒してしまうレベル。それでも四宮かぐやにカッコ悪い場面は見せられないと必死に耐える。

しかしよくある展開ですが、実は敵は外ではなく内にいた。

かぐや様は告らせたい2巻 ゴキブリ3
(かぐや様は告らせたい 2巻)
四宮かぐやは「殺しちゃ可哀想ですよ」とめちゃめちゃハードルを上げてくる。潰さずにどうやって部屋から追い出すというのか。四宮かぐやは慈愛に溢れた発言で女子力が高いと思い込んでるんですが、慈愛を振り向ける対象を間違えてる。きっとマザー・テレサやマハトマ・ガンディーもビツクリでありましょう。オチのネタバレは避けますが、割りと衝撃的。

そういえば夏前に自分の部屋でも何年かぶりにゴキブリが発生しました。寝てるとやたらと「カサカサ」と音がする。でも音の発生源がPC周りだったので最初はショートでもしてるのかと勘違い。さすがに火事になっても怖いのでパッと電気を点けたら、パソコン本体上部に鎮座してた。

最終的にファブリーズをブッカケて動きを弱めて、外付けHDD上部でピクピクしてるところでトドメをさしました。さすがに壊れることを覚悟しましたが、動かしてなかったこともあり無事エロg…大事な情報は無事で良かったです。ただ未だにHDDにはゴキブリの体液が…( ゚∀゚)・∵. グハッ!!

意外とファブリーズって使えるのでおすすめです…って何の話や。


総合評価 評判 口コミ


『かぐや様は告らせたい』のネタバレ感想をまとめると、設定はありそうでなかったスキマ産業。でもしっかり奇をてらったラブコメ漫画として成立してる。閉じた世界観の中でちゃんと展開を作れてて、爆笑こそ少ないですが一つ一つのネタにはクスッとできます。

作者・赤坂アカは前作『インスタントバレット』で口惜しいあとがきを残していましたが、今作『かぐや様は告らせたい』はそこそこ連載が続きそう。さすがにジャンルを考えると10巻20巻はしんどいでしょうが、作者・赤坂アカは心置きなく完結させられるでしょう。

ただ強いて言えば、ネタは「作ってる感」がしてしまうので、こういう非モテ系漫画の一種は作者の「リアルモテないエピソード」みたいなんをぶち込めると面白い。例えば『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い』が代表的なマンガだと思いますが、作者の心の奥底からの叫びはきっと読者の共感も生むはず。

『おとなりボイスチャット』1巻から3巻のネタバレ感想をレビュー。作者はこじまなおなり。掲載誌は月間コミックリュウ。出版社は徳間書店。ジャンルは青年コミックの恋愛漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。

TPP強行採決発言」などほとんど取り上げることがない日本の最底辺マスコミを代表するNHKで、現在『おとなりボイスチャット』の実写ミニドラマが放送されているらしい。そこで原作漫画『おとなりボイスチャット』が面白いかつまらないか考察してみました。

ちなみに現在「面白いおすすめ漫画100選」というランキング記事を作成中。2017年を迎えるまでには公開できてるはず。


あらすじ登場人物 ストーリー内容

『おとなりボイスチャット』の主人公は田力治(たぢから・おさむ)。田舎から都会の大学へ進学したため、現在は一人暮らし。

ただ大学へ入学する前に交通事故に遭遇して入院。しかし退院した頃には大学内では既にそれぞれにグループができていたため、完全に孤立してしまう。まあ高校じゃねーんだから…って感じもしますが、しかしながら田力は孤独感を感じることはなかった。

おとなりボイスチャット3巻 あらすじ 大神と会話
(おとなりボイスチャット 3巻)
何故なら一人暮らししてる隣の部屋に住むアパートの女管理人・大神(おおがみ)と、いつも壁越しで会話していたから。田力と大神は日々他愛もない会話を楽しみ、大神の可愛らしい声に田力は次第に惹かれていった。しかし二人が顔を合わせることは一度もない。

おとなりボイスチャット1巻 あらすじ 大神は引きこもり
(おとなりボイスチャット 1巻)
何故なら大神は「引きこもり」だったから。壁越しでは話せるけどやはり顔を見せての会話は精神的なプレッシャがのしかかる。

おとなりボイスチャット1巻 大神 差し入れ
(おとなりボイスチャット 1巻)
そのため関係性が深まっても、大神が作ってくれた手料理を差し入れしてくれる時も、やはり顔を合わせることはなくドアノブに引っ掛けてくれるだけ。画像のドアノブだと普通に落っこちそうな気もしますが…。

おとなりボイスチャット3巻 あらすじ 大神を想像
(おとなりボイスチャット 3巻)
果たして田力は大神と恋人関係になることができるのか?大神を引きこもり生活から脱出させることはできるのか?そもそも大神は一体どういう風貌をしているのか?…という基本的にはまったりした内容の日常漫画になります。


設定は面白そうだが内容は月並み

『おとなりボイスチャット』が面白いかつまらないかですが、結論から書くと微妙。一応ダラダラとは読めますがそれだけ。端的に言うと、この漫画の核となるキャラクターの管理人・大神に萌えないので面白くない。

何故、大神に魅力を感じないのか?

おとなりボイスチャット2巻 フォントが味気ない
(おとなりボイスチャット 2巻)
やはり姿を一切現さない…いや正確には文字だけしか登場してこないから。NHKの実写ドラマではどうなってるか知りませんが、ヒロインの姿が見えないのは辛い。引きこもりが壁越しで大声で話すこと自体がハードルが高い気がする


大神がちょいちょい露出してくる

しかも設定が中途半端。

おとなりボイスチャット2巻 大神の腕や手
(おとなりボイスチャット 2巻)
何故なら大神の姿がたまに見える。例えば画像だと帰りが遅い主人公・田力を心配した大神が外出しようとする場面。そこにたまたま田力が出くわすわけですが、もちろん大神が顔を見せることはない。

おとなりボイスチャット1巻 大神 影のシルエット
(おとなりボイスチャット 1巻)
他にも影越しのシルエットの大神なんてのもあります。

もちろん「出し惜しみ」で興味を引きつけようって魂胆だと思いますが、ここまで大神を見せるならいっそ顔ぐらい見せてもいいんじゃね?とつい思ってしまいます。きっと『おとなりボイスチャット』の最終回で大神の顔を明らかにするつもりなんだと思いますが、見せるなら見せる見せないなら見せないとハッキリさせた方が良い。今更手遅れですが中途半端すぎる印象。

読者の期待値を満たせているかというと疑問だし、変に「見せない演出」を貫けば貫くほど変にハードルが上がって、最後大神をどんな風に描いても批判されるリスクを高めてるだけのような気もする。マンガの狙いは理解できるものの、どこまで神秘性を作り込めているかは疑問。大神にそこまで食指が動かされることは少ない。

あと「引きこもり」でふと思ったんですが、ホンダ・バモスのフルモデルチェンジ情報などマイナーなネタも書いてる自分としては、主人公・田力に「大神をドライブに誘う」という発想がないの残念です。一日中部屋に閉じこもっているからこそ、どこかへドライブすれば気分転換にでもなりそうな気もします。

大学生向けの「初めての車におすすめ車種ランキング」や「初心者におすすめの人気国産コンパクトSUV」といった自動車記事も作成したことがある自分としては、移動手段を制限してしまうと作風そのものも狭まってしまうように感じました。二次元でも三次元でもそうですが、移動距離が広がればそれだけ展開の選択肢も広がるわけですから。


見せないキャラの「視覚的な魅力」の引き出し方

もちろん大神の姿を見せないなら見せないで構わないと思います。

おとなりボイスチャット1巻 浴衣姿の大神
(おとなりボイスチャット 1巻)
浴衣姿の大神の腕など、確かに可愛らしい女性っぽさを見せてはいます(やはりノリノリに浴衣を羽織っておいて、頑なに姿を見せない根性は理解できませんが)。

でも姿を見せないなら見せないで、こんな風に「(想像させて)見せる」部分は作っていかないといけない。矛盾はしていますが「視覚的にどう魅力的で可愛らしい女性か」を見せるにはどうすればいいか、私ドルジ露瓶尊が簡単に考えてみました。

おとなりボイスチャット1巻 大神 グラス 可愛くない
(おとなりボイスチャット 1巻)
例えばグラス。画像は自分の代わりに草むしりしてくれている田力にお茶かなにかを出している場面ですが、このグラスが可愛らしくない。

一応女性っぽく模様をゴニョゴニョと描いてはあるものの、可愛らしい女性を演出するのであれば「サイズの小さいグラス」にすべきでした。個人的には体がゴツいオカマが出したグラスにしか見えない。もちろんリアルな女性は体裁など気にせずグビグビとビールでも飲み干してるんでしょうが、姿を見せないからこそもっと細かい部分に気を使うべき。

おとなりボイスチャット2巻 フォントが味気ない
(おとなりボイスチャット 2巻)
特に致命的なのが文字(フォント)や吹き出し。一応健気なセリフで男心をくすぐることもありますが、画像のような何の味気もない文字ではドキッという気持ちも冷めてしまいます。吹き出しも誰が話してるか分かりやすいカタチをしていますが、色気もヘッタクレもありません。女性らしさを醸し出すなら、吹き出しの輪郭はやはり薄い方がベター。

おとなりボイスチャット3巻 大神 フォント
(おとなりボイスチャット 3巻)
二人が会話のラリーをしている場面だと、情報のゴチャゴチャ感が際立ちます。そういう意味においても、文字(フォント)は使い分けるべき。むしろフォントぐらいしかキャラクターを描き分ける部分がないわけですから、ここが疎かになってるのは残念です。

実はこういう作りの甘さが目立つマンガや出版社が多い。例えば少年ジャンプの『ONE PIECE』だと、キャラクターによって細かく使い分けられてるので是非チェックしてみて下さい。売れるマンガには売れるだけの理由がしっかりあります。


「おとなりボイスチャット」の総合評価 評判 口コミ


『おとなりボイスチャット』を読んで、もしくはこの感想を読んで気付いた人も少なくないと思いますが、作風や設定は『のぼさんとカノジョ』と似てる。同居人が幽霊の女の子なんですが、主人公の男には見えない。でもホワイトボードなどで会話するなど奇妙に成立するコミュニケーションが面白い。

ただ設定は『おとなりボイスチャット』の方がよりシンプルで簡単なので、画力やストーリー性など求められるハードルは低い。その分だけボロは出ていないものの、逆に面白さという点でも至って平凡なレベルでしか実現できてない。例えば「顔に傷やコンプレックスがあって対面だと話せない美女」という設定で十分だったのではないか。

要するに失敗のダメージも少なければ、成功の果実も少ないといったところ。実写ドラマであれば声優にアテレコでもさせたらいいだけなので、まあまあ面白い作品になってる可能性もありますが、漫画だと頑張っても月並みレベルかなー。でも月並みな内容だからこそ読みやすいってのはあります。

『青春兵器ナンバーワン』1話のネタバレ感想をレビュー。作者は長谷川智広。掲載誌は少年ジャンプで2016年46号から連載が開始した新連載漫画。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックの学園漫画。マンガタイトルの青春兵器は「スプリングウェポン」と読むらしいですが、自分は面倒いのでずっと「せいしゅんへいき」と読んでます。

作者は長谷川智広はかつて『恋のキューピッド焼野原塵』を連載してた方。割りとつまらない漫画ですぐ打ち切りにされていましたが、さて今作の『青春兵器ナンバーワン』は面白いのか?つまらないのか?連載が続くか打ち切りになるかも含めて軽く考察してみました。

ちなみに先日クルマのブログ(くるまン。)に集中すると書いたばかりですが、今度こそ本当にしばらく自動車の記事作成に集中します。多分。うん。どこまで自動車に興味がある人がいるか知りませんが、それまで「スイフトのフルモデルチェンジ情報」や「新型フリード VS シエンタ 徹底比較」といったクルマ記事でも読んでおいて下さい。


あらすじ物語 ストーリー内容

青春兵器ナンバーワン1話 あらすじ 北斗英二
主人公は北斗英二(ほくとえいじ)。どこにでもいる高校生だが、実は世界の平和を守るエージェント「MAPPO(マッポ)」の一員。何故なら日本は「ナンバーズ」という犯罪組織に狙われていた。ナンバーズは科学者・ドクターモサリーナを頂点とし、次々と凶悪な人造人間を製造していた。

北斗はある高校に覆面調査員として潜入していた。しかし北斗が入学して数ヶ月は何も起きないまま平和な日々が流れる。北斗が着用している特製メガネは、ナンバーズの人造人間を見るとすぐ反応してくれる仕組みだったが、それが反応することはなかった…

青春兵器ナンバーワン1話 あらすじ 難波零一1
(青春兵器ナンバーワン 1話)
…が、ある日「難波零一(なんばぜろいち)」という転校生がやって来た瞬間、まさか特製メガネが反応しまくり。これだけ生徒たちがいる中、ナンバーズに暴れられたら大変。さすがの自分でも凶悪兵器から守りきれる自信がない。

青春兵器ナンバーワン1話 あらすじ 難波零一2
(青春兵器ナンバーワン 1話)
しかし難波は「何という学校から来たんですか?」という他の生徒の質問に対して、「平和…大好き…学園です」と返答。嘘が下手くそ。せめてそこは少年ジャンプなのだから、「世紀末大好き北斗神拳学園」などと返答するのが筋だろう。

これはますます怪しい。

青春兵器ナンバーワン1話 あらすじ 難波零一
(青春兵器ナンバーワン 1話)
ただ難波は何もすることなく、北斗に対して一言言う。「俺はただ自分の好きに生きたいだけだ。【壊す】以外の人生をな」とポツリ。実は難波はめっちゃイイ奴だった。学校に転校してきた目的も「ナンバーズが仕掛ける下らない戦争から降りて、失われた青春を取り戻す」のが目的とのこと。

果たして難波は無事青春を取り戻すことができるのか?北斗はナンバーズから人類を守ることができるのか?二人の間に友情は芽生えるのか?といった内容のマンガになります。


キャラクターはベタで面白い

主人公・難波のデザインからも分かるように、『青春兵器ナンバーワン』はとにかくキャラクターがベタ。明らかに『暗殺教室(松井優征)』をモチーフ(パロってる)にしてる感じがアリアリですが、笑い有りシリアス有りで漫画としてのバランスは絶妙。

青春兵器ナンバーワン1話 ギャグ展開1
(青春兵器ナンバーワン 1話)
難波は女の子慣れしてないので、女子に話しかけられるとテレテレ。目を合わせてしまうと思わずホレてしまう体質なのでしょう。分かります。AVでもカメラ目線でパコパコされてる女優さんに恋心を抱かずにはいられません。

青春兵器ナンバーワン1話 ギャグ展開2
(青春兵器ナンバーワン 1話)
そして北斗に対してテレパシーを使って「教科書を見せてくれ」と要求する。その程度の要求なら授業中に言えばいいだけの話。何という能力の無駄遣い。

ただ確かにスマホのLINEなども考えてみると、相当な技術の無駄遣い。大量の情報をやり取りする通信技術は二昔前ではあり得なかった最先端技術ですが、実際に人間はそれを使ってどうでもいいスタンプを送り合ってるだけですからね。もしくは、こんなつまらないブログを閲覧してるだけ(笑)

青春兵器ナンバーワン1話 ギャグ展開3
(青春兵器ナンバーワン 1話)
挙句の果てには「青春謳歌度計測器」なるものを使って北斗を計測。まさかの「推定友人数0人」「恋愛経験なし」という結果に、思わず難波は「おめえ生きてて楽しいのか?」と真顔でポツリ。せめてプークスクスと笑ってあげて。北斗は潜入捜査官ですから学校で友達0人は仕方ないにしても、さすがにDTというのは切ない。

青春兵器ナンバーワン1話 かっこいい場面
(青春兵器ナンバーワン 1話)
でもいざという時にはカッコイイ感じで登場。このギャップ感を含めて、難波は魅力的なキャラクターに仕上がっている可能性が高そう。

そして『青春兵器ナンバーワン』の今後の展開としては、敵と味方という立場で反目し合う(実際に敵意を向けてるのは北斗だけ)二人の間に徐々に友情が芽生えていくパターンが描写されるんだと思います。少年ジャンプ的にはいかにもTHE王道といったストーリー。

もちろん作者・長谷川智広がどういった展開を考えているか知りませんが、少年ジャンプには『暗殺教室』以外にも『べるぜバブ』や『家庭教師ヒットマンリボーン』といった先例となる漫画がたくさんありますので、それを参考にストーリーを作っていけると10巻~40巻程度まで連載できる可能性はありそうです。


オチはまさかのワンパンマン?

ただ『青春兵器ナンバーワン』で気になる点もあります。それが難波零一が圧倒的に強いこと。ストーリーを少しネタバレしておくとナンバーズから次々と学校に向けて刺客が送り込まれてくる。

青春兵器ナンバーワン1話 ワンパンマン
(青春兵器ナンバーワン 1話)
それに対して難波はまさかのワンパンチで撃破する。思わず「ワンパンマンか!」とツッコミを入れてしまいました。構図も含めてさすがに既視感が強すぎるので、もう少し工夫をこらすべきでした。

例えばデコピンで一発撃破というパターンではダメだったのか。中指に力を入れてるコマから、次のコマでは敵がぶっ飛んでる。バトル描写としてはテンポ感が良いはず。そして今後の方向性についても、逆にこれが足かせになってしまう危険性があるので心配。

何故ならシリアスな展開やバトル描写を描いていくとしたら、やはり敵と自分たちの「実力の拮抗(きっこう)感」が欲しくなる。「勝てるか勝てないか」というハラハラ感が読者を惹きつけて、敵を倒したときの達成感がくせになる。

でも、もし仮に一発で倒せる前提があるとしたら、ストーリーや展開の幅が制限される可能性は高いでしょう。前述の『ワンパンマン』にしても現時点で11巻程度が発売されていますが、正直既に飽きを感じなくはありません。

もちろん1話目の段階であれこれ邪推するのも失礼な話ですが、その点が『青春兵器ナンバーワン』を長期連載マンガにするかしないかの分岐点になるのかも知れません。


青春兵器ナンバーワンの総合評価 評判 口コミ

『青春兵器ナンバーワン』のネタバレ感想をまとめると、割りと面白い漫画になる可能性は秘めているかも知れません。あくまで可能性の話。

笑いそのものは小粒ですが、大きく外すことは少ない。笑いもベタではありますがコテコテすぎないので、下手に読みづらくなることはなくちょうどいい。最近の新連載漫画の中では「完成度が高い一話」だった気がする。

絵に関しても決して画力が高いわけではないものの、作者・長谷川智広の前作『恋のキューピッド焼野原塵』より大分成長した気がするので伸び代という点でも期待が持てるか。『青春兵器ナンバーワン』が今後どんな風に仕上がっていくか注目したいところ。

強いて言えば、前述のバトル展開。もしギャグ路線を強くするのであれば、『青春兵器ナンバーワン』は7~10巻程度まで続けば大成功と言ったレベルか。あとはコマ割りが意外と単調な点と、キャラクターデザインはやや狭い点なども気になりました。

『歪のアマルガム』1話のネタバレ感想をレビュー。作者は石山諒。掲載誌は少年ジャンプで、2016年45号から連載が開始した新連載漫画。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックのバトル漫画。マンガタイトルの読み方は「いびつのあまるがむ」。歪は「ゆがみ」とは読みません。

新連載が始まったということで、さっそく『歪のアマルガム』が面白いかつまらないか考察してみました。まだ現時点では2話目しか連載されていないものの打ち切りされないかどうかについても軽くレビューしてみます。あくまで競馬の予想屋以下の感想ですからテキトーに読み流しすることをおすすめします。


アマルガムの意味とは?

ちなみに「アマルガム」の意味は、作者がテキトーに付けたわけではないらしく、実際に使われている科学用語。

アマルガムとは水銀と他の金属との合金・混合物の総称を意味しているらしい。例えば歯の修復でも使われていることもあるらしく、その修復法を「アマルガム修復」と呼ぶらしい。「らしい」ばっかでいかにも理系の素養がないのがバレてしまいそうですが、とにかくそういう意味とのこと。

でも水銀は身体に悪いので歯の修復に使っても大丈夫なんでしょうか?


歪のアマルガムのあらすじストーリー内容

主人公は久佐場六道(くさば・ろくみち)。どこにでもいる男子高校生は幼馴染の火野彌生(ひの・やよい)のことが好きだった。ちょっと暴力的だけど、根は照れ屋さんな女の子。

ある日、六道は彌生をデートに誘うと成功。学校の帰り道もニヤニヤが止まらない。踏切で電車が通り過ぎるのを待っている時もニヤニヤ。しかしその瞬間、子供が遮断機の下をくぐり抜けて走り抜けようとする。思わず止めに入った六道はあえなく死亡…したかに思えた。

歪のアマルガム1話 あらすじ 六道
(歪のアマルガム 1話)
六道が気付くと上半身だけで何故か生きていた。目の前にはナゾの女性科学者・サラが話す「実験」という不気味なフレーズ。そして転校生・黒水影洲(くろみず・えいしゅう)の姿もあった。六道は助けを求めるジェスチャーを送るものの、「俺は正義の味方だ。応援を呼んだから助かる」と声をかけてくれた。

歪のアマルガム1話 あらすじ 妖細胞
(歪のアマルガム 1話)
しかしサラは見逃さない。実験を早めて六道の体内に「妖細胞(あやかしさいぼう)」を注入。六道の身体は妖細胞に冒され、思わず絶叫する六道。サラ曰く、死を乞うほどの痛み。耐えられるはずがなかった。あえなく六道は「ガシャドクロ化」してしまう…はずだった。

歪のアマルガム1話 あらすじ 六道2
(歪のアマルガム 1話)
「彌生とのデートの約束」が六道の自我を目覚めさせる。六道が失った下半身はガシャドクロで補い合い生還。見事に人間と妖怪が合体させる。

先程「アマルガム」の意味を書きましたが、つまり漫画タイトルは「妖怪・妖かしとの混合・ハーフ」である主人公・六道を指していると考えられます。水銀は超絶的に有害ではあるものの、モノとしての有用性は高い。漫画で言うなら「戦闘能力」に置き換えられると思いますが、その水銀を妖怪に置き換えて例えているわけです(多分)。

だから果たして妖怪とシンクロしてしまった六道を待ち構えている運命とは!?…といった内容の新連載漫画になります。


東京喰種にインスパイアされたっぽい世界観など

『歪のアマルガム』は自分だけではないと思いますが、既に貼った画像を見るといかにも『東京喰種(東京グール)』あたりを意識した絵柄や雰囲気がします。

歪のアマルガム1話 六道の表情
(歪のアマルガム 1話)
例えば六道が悪徳教授・サラを睨んでいる場面は、『東京喰種』の金木研を彷彿とさせます。そもそも髪型など含めてクリソツ。面倒くさい人名からして、明らかに『歪のアマルガム』が影響を受けている臭いがプンプン。

歪のアマルガム1話 妖細胞 ガシャドクロ
(歪のアマルガム 1話)
六道が最初妖怪化(ガシャドクロ化)した場面の見開きページを見ても、何となくグール(喰種)を彷彿とさせてる印象。これが今後果たして、どう奏功するのかといったところ。その点も含めてバトル描写をゴリゴリ前面に押し出してくる可能性が高そうです。


展開をまとめ上げる力は不足気味

ただ『歪のアマルガム』が面白いか面白くないかはやや微妙。まず気になった点がストーリーの構成力。1話目の最後は妖怪化してしまった六道と、正義の味方である黒水が反目し合う。

歪のアマルガム2話 ろくろ首 妖かし
(歪のアマルガム 2話)
でも『歪のアマルガム』2話目では、ろくろ首の実験体女子高生が登場。明らかに自分の意識が制御できなくて常軌を逸している状態。黒水は六道のことをひとまず置いておいてコイツと戦う。ただろくろ首JKは人間時代の記憶が若干残っている様子。

歪のアマルガム2話 六道
(歪のアマルガム 2話)
それを見た六道は妖怪の細胞を取り入れられているせいもあってか、「他人が勝手に人の命を諦めていいのかよ」と身を挺して守ってあげる。その言葉を聞いて一瞬だけ我に返ったろくろ首JKは、尊厳がある間に死ぬべきだと自ら命を絶つ。

この光景を見た黒水は六道を「自我が呑まれない」限りは生かすことを決意。そしてガッツリと手を取り合ってこれから二人で戦っていくみたいな展開が始まる模様。ようやく2話目で『歪のアマルガム』のストーリーの流れが見えていくカタチ。

でもコレを1話目で表現しようよって話。つまり現地点で妖怪と合体した主人公・六道は一切バトルってない。それだけ全体的に説明描写が多くてテンポ感が悪い証拠。最初の冒頭でここまでマゴマゴしていると、これから先の展開に不安感を感じざるを得ない。

前述の『東京喰種』のクダリも含めて考えると、『歪のアマルガム』は基本的にバトル漫画になるはずですが目ぼしいバトル描写は少ない。普通は2話目で派手なバトル描写を持ってきて読者に印象付けるべきでした。

『歪のアマルガム』はどういった内容で楽しませてくれるの?という点を見せるのが遅く、現時点で既に展開に間延び感も感じなくはないので、割りと早々と「エンスト」を起こす可能性があります。できるならどんどんマイナーチェンジマイナーチェンジやった方が良いでしょう。


ヒロインの彌生がかわいくない

あと致命的にダメな部分がヒロイン・火野彌生の魅力のなさ。まだ1話目しか登場していないものの、主人公・六道が人間に戻ったキーマンであるはずなのにかなり微妙。

歪のアマルガム1話 彌生1
(歪のアマルガム 1話)
とにかく彌生は暴力的ですぐ殴ってくる。リアルでは女性の好みは人それぞれだと思いますが、さすがにガサツすぎる。いくら空手の有段者だからといって、コレはないでしょう。

歪のアマルガム1話 彌生2
(歪のアマルガム 1話)
そして、彌生はまさかの「ツンデレ」ちゃん。しかも痛いだけのツンデレちゃん。ただの情緒不安定な女の子以上でも以下でもない。何度もこの「バズマン。」でも書いてますが、やはりツンデレキャラクターは本当に危険。メインヒロインとして使うなんて無謀そのもの。

だから彌生はヒロインとして力不足と評価して良い。きっと六道が人間に戻った(下半身以外)わけですから、きっと彌生とのやり取りが始まるんだと思いますが、路線変更するなら早い内にしないと打ち切りコースは免れ得ないでしょう。


総合評価 評判 口コミ

『歪のアマルガム』のネタバレ感想をまとめると、主人公・六道の心の叫びや妖怪のキャラクターデザイン、怪物の壮大な描き込みなど期待が持てる部分もありますが、全体的にはやや低調気味。やはり打ち切り臭は臭ってくるので、個人的にどこまで『歪のアマルガム』に期待できるかは微妙か。

先程も書きましたが、大きな「惹き(ひき)」を見せる・出すタイミングが遅い。具体的には漫画の核になるであろう「バトル描写」を描くのが遅い。このペースの遅さは致命的。読者の多くがどこまで気長に待ってくれるかは正直疑問。

作者視点でラストの感想を語るなら「自分の実力を最後まで出し切れずに打ち切りにされてしまった」といった感じか。最悪月刊誌に移籍するのも有りか。


「Kindle Paperwhite」の新しいモデルが10月21日から発売されるらしい。その名も「Kindle Paperwhite マンガモデル」。なんというセンスのない名前なんだと愕然としてしまいましたが、その名の通り、マンガ(電子コミック)に特化させたモデルとのこと。

そこでせっかく漫画の感想やレビューを書いてるので、この「Kindle Paperwhite マンガモデル」がおすすめできるか、買ってもいいのか軽く考察してみた。


基本的にマンガモデルは買い

結論から書いておくと「Kindle Paperwhite マンガモデル」はおすすめできると思います。

この「Kindle Paperwhite マンガモデル」の特徴としては、容量が32GBとタブレット端末の中では割りと多い。そのため電子コミックだと700冊程度保存できるらしい。一方、ノーマルの「Kindle Paperwhite」の容量はたった4GB(実際にはOSなどが入ってるので3GB程度しか保存できないとのこと)。そのためノーマルノーマルの「Paperwhite」では50冊60冊も保存できたら上等でした。

だから50冊程度であれば割りとすぐ使い切ってしまうと思いますが、この「Kindle Paperwhite マンガモデル」並に700冊もマンガやコミックが保存できたら一般的な読者であればまず一年で使い切るのは大変だと思います。

つまり新たに「Kindle Paperwhite」を買い足す必要や、新たにデータを削除する手間も省かれるので、それだけマンガモデルはコスパが高いと言えます。

じゃあノーマルモデルとマンガモデルの価格差はいかほどなのかと言えば、たった2000円。ノーマルの「Kindle Paperwhite」の価格が14280円に対して、今回の「Kindle Paperwhite マンガモデル」が16280円。ちなみにプライム会員なら4000円引きの1万2000円前後で購入可能。

しかも「Kindle Paperwhite マンガモデル」はページをめくる速度が3割ほどスピードアップ。性能をアップさせたのかどうかは不明ですが、特にマンガは一冊200ページと割りとボリューミーでいて、なおかつ小説と違ってめくるスピードも早い。それだけマンガモデルはノーマルよストレスレスに仕上がってるということであり、地味に良いおすすめポイント。


例えば「Dragon Touch」という海外メーカーのタブレット端末だと、容量が16GBで特価価格で1万6千円前後。AmazonのFire8 HD タブレットでも容量が16GBで13000円ということからも、決して「Kindle Paperwhite マンガモデル」の価格が安いとは言いませんが、そこまで割高とも言えないことが分かります。

改めて結論付けると、あくまでタブレット端末で電子コミックを読む場合はおすすめできる。いや漫画という名前につい騙されてしまいますが、小説やラノベメインのキンドルユーザーにも余裕でおすすめできます。少なくとも「Kindle Paperwhite」のノーマルモデルの存在価値が無くなったとまで言い切って構わないでしょう。


100GBクラスの更なる高性能Kindle Paperwhiteが発売へ?

今回の一件で気付かされたのは、それだけAmazonのキンドルコミックが普及しているという歴然たる事実。そしてここまで普及したからこそ、改めて「Kindle Paperwhite」の存在価値にも気付かされます。世界中を探しても、ここまでフルカラーに非対応のタブレット端末が普及した「異常」な国もないでしょう。

そこで個人的に予想されるのが「Kindle Paperwhite」の更なる展開。

何故なら、本当の漫画好きなら32GB程度では全然物足りないはずだから。パソコンのHDD容量だと1TBや2TBが常識化してるのでまず何冊買っても困りませんが、32GBというボリュームは意外とすぐ消費してしまう気がする。特に今後は読み放題サービスの「キンドルアンリミテッド」の問題も解消されるはずですから、割りと700冊という数字はあっという間ではないか?

だから今後はページめくり速度を更に高速にさせた、そして容量も100GBぐらいの高性能モデルの「Kindle Paperwhite」がいずれ発売されると予想してみます。別にこの予想が当たったから外れたからって何もないんですが、さすがに100GBもあれば最低でも5年6年は保つので結果的には更にコスパが高くなるはず。

ということで紙のコミックスもいいけど、たまには電子コミックも買いましょうというお話でした。電子コミックは紙よりも紹介率が良いので割りと儲かるらしいので、是非このブログ経由で電子コミックなどを購入してみてください。


電子コミックならこのブログで経由で買いましょう

そういえば、どこぞのキンドル本のセール品を紹介してるだけの役に立たないブログが大儲けしてるらしい。しかもただただマンガ業界や出版業界が身銭を切ってるだけなのに、「俺が1万冊エヴァンゲリオンを売ってやったぜ!」みたいな勘違いが甚だしい。

更に痛々しいのが、それをドヤ顔でプロフィールでアピールしてること。お前は何の仕事もしてないだろっていう…まさかの最後のコレが言いたかっただけの記事でした。別に具体名を出して個別記事で批判しても良いんですが、ライブドアやラインが優遇していたりこういうネタはあまり好かれないので、また気が向けばディスりたいと思います。

読者さんに言いたいのは役に立たないブログが儲かっても、誰も得しないよってことです。

『少女不十分』全3巻のネタバレ感想をレビュー。作者は西尾維新(原作)とはっとりみつる(作画)。掲載誌はヤングマガジン。出版社は講談社。ジャンルは青年コミックのサスペンス漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。

『少女不十分』は西尾維新が2011年に発表した小説なんですが、それを2015年にはっとりみつるがヤングマガジンでコミカライズしたらしい。その漫画版にあたる『少女不十分』がつい先日完結、単行本コミックスの最終3巻も数週間ほど前に発売されました。

そこで漫画版『少女不十分』が面白いかつまらないか全巻まとめて考察してみました。ちなみに私事ですが「新型セレナ VS ステップワゴン」や「パッソ VS イグニス」といった車種比較記事を何個か増やしていくつもりなので、再び自動車ブログ「くるまン。」に時間を割くようになるかも知れません。


「少女不十分」のあらすじストーリー・登場人物

主人公は小説家の「僕」。10年前に起きた出来事を回想する、という形式でストーリーが進行されます。

少女不十分1巻 あらすじ1
(少女不十分 1巻)
この「僕」は10年前はどこにでもいる小説家志望の大学生だった。文章を書くのはスラスラと早いものの、そこから出来上がる内容は毎回至って平凡なものばかり。

まさに「いかにも小説家志望が書きそうな薄っぺらい内容」しか書けず、つまりはプロの小説家が紡ぎ出す『物語』を作れなかった。当然出版社に現行を持ち込んでも、持ち前のコミュ力のなさも手伝って「良い返事」を貰えることはなかった。

そんな小説家志望としてくすぶっていた僕が偶然出会ったのが、当時小学4年生だった「U・U(仮名)」という少女。少女自身は自らの名前を名乗っているが、あくまで『物語』ではなく『事件』や出来事であるから公開するわけにはいかない(という設定)。

この「UU」と「僕」が出会ったのはまったくの偶然だった。

少女不十分1巻 あらすじ2
(少女不十分 1巻)
いつものように出版社に持ち込んで良い返事がもらえなかった帰り、僕の目の前でランドセルを背負った二人の女子小学生がトラックに巻き込まれる交通事故が発生する。一人の少女は身体が完全にバラバラに損壊。誰が見ても死亡したのは明らかだったが、一人の少女だけは無傷で生き残った。

あまりに衝撃的な事故だったことも手伝って、すぐには動けずに呆然とする僕。そこで生き残った方の少女をふと見ていると、更に異様な光景を目の当たりにした。

少女不十分1巻 あらすじ3
(少女不十分 1巻)
何故なら生き残った少女は遊んでいた携帯ゲーム機を一度セーブ。更にそのゲーム機をランドセルの中に丁寧にしまってから、亡くなった友達の元へ駆け寄ったのだ。明らかに常軌を逸した順番。見ようによれば冷静沈着な判断、いや一種の演技とも思える行動の意図は何だったのか。

少女不十分1巻 あらすじ4
(少女不十分 1巻)
つまりこの不気味な少女こそが「U・U」である。ちなみに画像で持っているのは友達の首ですから、この時点でも常軌を逸してるといえば常軌を逸してる。

もちろん『事件』はここで終わらない。何故なら僕がUUという少女を見てしまったように、UUも僕という大学生を見てしまったからである。「見てしまってはいけない」ものを見てしまったように、「見られてはいけない」ものを見られてしまったのだ。

少女不十分1巻 あらすじ5
(少女不十分 1巻)
そして僕はUUによって監禁されてしまう。「こうするしかないんです。閉じ込めて飼うしか」とポツリ。そこから「女子小学生」と「男子大学生」の異様な監禁生活が始まる。何故少女は監禁しなければいけないのか?その目的は?何故少女は友達を見捨てるような行為を取ったのか?

『少女不十分』はそういうサスペンス仕立てな内容のマンガになります。


最終回はキレイにオチてる

『少女不十分』のボリュームは全3巻ということで、最終回のネタバレについては割愛します。西尾維新の原作小説のストーリーがそもそも短いのか、正直『少女不十分』の中身はそこまで濃い or 長いものではありませんでした。なおさら最終話に関するネタバレは避けた方が良いと考えます。

ただ一切何も触れないというわけにはいかないので、『少女不十分』の最終回についての簡単な感想を書いておくと「ラストのオチは一応きれいにまとまっていた」と思います。さすがに西尾維新が原作ということで大きく「外し」てくることはしてきてません。

少女不十分3巻 最終回
(少女不十分 1巻)
最終話では主人公の僕がU・Uのためにたくさんの「物語」を即興で作っては読み聞かせしてあげる。このことがキッカケで小説家として欠けていた「何か」を見つけ、僕は小説家として必要な「何か」を手に入れることとなる。言ってしまえば小説家としての本質に気付く。

そして「事件」を機に小説家として成功した僕は10年後…という終わり方。小説好きの読者や西尾維新好きの読者なら、どういったオチが待っているか簡単に予想が付きそうですが、何の意外感もなく想像通りのベタなオチが待っていると思います。でも『少女不十分』の読後感は決して悪いものではありません。


「少女不十分」の総合評価 評判 口コミ


ただ『少女不十分』全3巻のネタバレ感想をまとめると、そこまで駄作でもありませんが正直そこまで面白いとも思いません。読み切りマンガ的なテイストが強く、内容はやや薄っぺらい。わざわざ全3巻まで費やす必要性があったとは感じなかった。もっと全1巻2巻程度のボリュームで完結させることはできなかったのか。

特に『少女不十分』で致命的だったのが「緊迫感のなさ」。主人公・僕の語りで緊張感を作ろうとはしているものの、大げさな表現や口ぶりに空々しさを感じざるを得ない。もちろん『少女不十分』1巻1話の出だしではある程度成功していた気がしますが、サスペンス漫画として読むなら「じりじり感のなさ」は読み味として全然物足りない

また物語としての起伏に乏しく山場となりそうな場面も少なく、下手にダラダラと読めてしまう分だけに緊迫感のなさがより際立ってしまったカタチ。やはり「僕」に敵意(?)を向けてくる対象が「女子小学生」だったので設定的な難しさがあったとは思いますが、だからこそサクッと1巻程度で完結すべきだったのかも知れません。

やはり『少女不十分』は小説やラノベだから成立している・していた作品と言えそう。西尾維新の原作を読んでないのでその論評は避けますが、小説を読む「ゆっくりとしたスピード」だから成立する世界観だったのかなと思います。どうしても漫画やコミックだと読むスピードが早いので、正直テンポ感がやや遅く感じた。

また漫画はキャラクターなどを視覚化・ビジュアル化する以上、どうしてもツッコミどころもチラホラと目立った。

例えばU・Uと友達が二人で歩いていた横からトラックが横断してきた冒頭シーン。おそらく原作小説の『少女不十分』だったら文字情報だけなので読者はそこまで気にならなかったはずですが、二人はガッツリと横並びで歩いてた。じゃあ何故U・Uだけが完全に無事だったのは解せない。

他にも最終回のオチを読むとわざわざ仮名にする必要なかったやんなど、そういった部分はテンポ感で誤魔化してくれれば良かったんですがそれについては前述の通り。西尾維新が好きで原作小説しか読んだことがないという読者ならおすすめか。全22巻もある『めだかボックス』と違ってサクッと買い集めやすいでしょう。

『魔王城でおやすみ』1巻のネタバレ感想をレビュー。作者は熊乃股鍵次(くまのまたかぎじ)。掲載誌は少年サンデー。出版社は小学館。ジャンルは少年コミックの日常ファンタジー漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。

少年サンデーといえば「老害の墓場」と本当にろくなヤツがいないヤフコメで批判されていましたが、割りと最近は新人漫画家の発掘に力を入れているらしい。その中の一つが『魔王城でおやすみ』。『魔王城でおやすみ』の連載は2016年24号から開始した比較的新しい作品で、他には『古見さんはコミュ障です。』などがあります。

そこで記事タイトルに「面白い」と既に結論を書いちゃってるんですが、『魔王城でおやすみ』が面白いかつまらないか簡単にレビューしてみました。『魔王城でおやすみ』の購入を考えてる方は参考にしてみてください。


あらすじ登場人物 ストーリー内容

人間と魔物が入り混じっていた平和な時代。しかし地底から凶悪な魔王が現れて、突然そんな時代が終わりを告げる。そして魔王の手によってスヤリス姫が魔王城に連れ去られてしまう。国中は怒りと悲しみに暮れていたが、勇者たちは「必ず姫を魔王城から救い出すぞ!」と気勢を上げる。

魔王城でおやすみ1巻 あらすじ1
(魔王城でおやすみ 1巻)
一方その頃、連れ去られたスヤリス姫は何をしてるかというと猛烈にヒマだった。そりゃあ監禁された少女がスマホでポチポチYouTubeを見漁ってるなんて話は聞いたことがありません。「ヒマ」も含めての仕打ちなのである。

しかも困ったことに「安眠」できた試しがない。日夜おどろおどろしいモンスターがスヤリス姫の監視や観光にやって来る。まさに動物園に囚われのパンダのようである。ただスヤリス姫は重大な事実に気付く。

魔王城でおやすみ1巻 あらすじ2
(魔王城でおやすみ 1巻)
「これってもしかして枕の質が悪いからじゃね!?」。そりゃあモンスターのお肌はゴツゴツ。スベスベで肌感に優れた寝具を用意できるはずがない、用意しようという発想すら湧かなくても当然である。そしてスヤリス姫は「もう自分で安眠寝具を作ったらいいやん」と思い立つ。

魔王城でおやすみ1巻 あらすじ3
(魔王城でおやすみ 1巻)
そこで最初に狙われたのが「でびあくま」というモッフモフモンスター。アカーン!姫が完全に悪人の目してるー!!女子中学生が夏休みについデパートで万引してしまう時の顔してるー!!人が追い詰められるときっとこんな顔するー!!

…というグロシーンはさすがに描かれません。スヤリス姫はブラシを使って、でびあくまの背中をワシワシしてあげることで体毛を優しくむしり取る。

魔王城でおやすみ1巻 あらすじ4
(魔王城でおやすみ 1巻)
ただ、でびあくまは気持ち良さのあまり何度もブラシを要求する。つまりは形勢逆転。再びスヤリス姫がわっるい顔して「牢屋を脱出するためのカギ」も要求する。何という策士。よっしゃ!これで魔王城から脱出できるやん!

…と思いきや、スヤリス姫は快眠枕を作るために色んな素材を魔王城から集めまくる。そして快眠枕を完成させた姫がすることと言えば、もちろん。
魔王城でおやすみ1巻 あらすじ5
(魔王城でおやすみ 1巻)
つまりは爆の睡。気持ち良さそうにしてる顔がひたすら愛おしいけど、コイツめっちゃアホー!アホの子!こんなアホすぎる姫様を待っている国民たちが不憫でならない。だから『魔王城でおやすみ』の内容はそんな感じでかなりゆる~い日常ファンタジー漫画になります。


「眠る」というテーマだけで広げる展開力は面白い

この『魔王城でおやすみ』は基本的に話の軸はシンプル。本当に「眠る」というテーマにだけ絞られていて話が展開されるので非常に読みやすい。

魔王城でおやすみ1巻 ベッドの安眠シーツ
(魔王城でおやすみ 1巻)
例えばあらすじで触れた枕があれば、当然ベッドシーツも必要。そこでスヤリス姫は「おばけふろしき」というモンスターを襲う。そのハサミで顔と手を部分をハサミでジョキッと切ってしまう時の表情が悪魔。冷静に考えると怖すぎる。

魔王城でおやすみ1巻 毒キノコの胞子
(魔王城でおやすみ 1巻)
他にも毒キノコの胞子を布団にして寝ることも。思わず魔王も「もしかしてバカなのか?」とツッコミを入れるものの、もしかしなくてもスヤリス姫は完全アホです!!残念!!

当然毒に耐性があるはずがないので、こんな風に頻繁にスヤリス姫は死んでしまう。そこで「あくましゅうどうし」というモンスターが姫をたびたび生き返らせてくれる。

魔王城でおやすみ1巻 棺桶1
(魔王城でおやすみ 1巻)
でもスヤリス姫が蘇るのは棺桶の中。スヤリス姫は最初愕然とするものの、あくまで驚いてるのは「なんだこの寝床は…安眠要素ゼロじゃないか」と寝る視点。やはり考えるのは、いつも眠れるか眠れないかの二点。

だからこそスヤリス姫は最悪だと感じた棺桶に対しても、すぐ「あれ?これ使えそうやん?」と見方を変えることが可能。何故なら棺桶の中は密閉されているので、周囲の騒音が入ってこない。しかも常に真っ暗。これほど眠るのに適した環境も実は存在しない。

魔王城でおやすみ1巻 棺桶2
(魔王城でおやすみ 1巻)
もちろん質が悪い一面があるのは確か。木の表面や角はゴツゴツしてる。そこでスヤリス姫が目を付けたのがあくましゅうどうしの角。「いやあ…君のツノ…ギザギザして良いツノだね?」。もう嫌な予感しかしませんが…

魔王城でおやすみ1巻 棺桶3
(魔王城でおやすみ 1巻)
やっぱり、またまたDIY精神キタ━━(゚∀゚)━━!!

人の頭は意外と重いはずので、特にモンスターとなれば尚の事だと思われますが、それを左右にゴリゴリと華麗に動かすスヤリス姫の腕力の強さが意外とヤバイ。もしガチンコで殴り合えば、普通に魔王も倒せそうです。そもそも悪魔修道士は自分を生き返らせてくれたわけですから、これほど「恩を仇で返す」というシチュエーションが似合う場面もないでしょう。

魔王城でおやすみ1巻 棺桶4
(魔王城でおやすみ 1巻)
そしてラストは「なめらかグミ」というモンスターで研ぎまくる。まさかのツヤ出しのためのワックス代わり。なかなかのグロテスクな場面ですが、作品に対する徹底したこだわり、作り込みや意気込みに感服・敬意の念しか浮かばない。まさに日本の宮大工も真っ青の職人芸を発揮させるスヤリス姫。

他にも「風の盾」や「サンダードラゴン」などファンタジー要素を活かした設定も巧みで面白い。話の構成に窮屈感や無理がなく、ストーリーや展開作りに余裕感すら感じさせます。そのことからきっと『魔王城でおやすみ』がすぐさま失速やネタ切れを起こすことはないと思います。

またファンタジーならではのアイテムを巧みに使うことで、しっかりマンガの世界観を崩すことなく読者が没入できるのも良い。『ダンジョン飯』といった漫画が好きな読者なら多分面白いと感じるかも知れません。


魔王城でおやすみの総合評価 評判 口コミ


『魔王城でおやすみ』のネタバレ感想をまとめると、日常漫画としては割りと面白い部類に入る気がします。

主人公・スヤリス姫のキャラクターが良い意味でヒドい。見た目は可愛らしいものの、中身は意外と腹黒くてドス黒い。囚われの身であるはずなのに、全くもって切迫感や緊張感に欠けたゆる~い空気感。それと相反するような必死なモンスターたちとのギャップ感も面白く、日常漫画好きならきっとハマりそう。

展開力という点でもアイデアが豊富。スヤリス姫の眠りに対する執念を見ていると、つい魔王城からの逃亡に活かせよとツッコミを入れたくなります。一話目が面白くても二話目で急激に失速してしまうガッカリ漫画も世の中には多いですが、少なくとも『魔王城でおやすみ』は1巻の最後まで失速することはなかった。つまりは自ずと『魔王城でおやすみ』の2巻目以降への期待感も膨らみます。

作者・熊乃股鍵次の画力も割りと高くて、細かく端々まで描き込まれてる。同じ少年サンデーのギャグ漫画だと『だがしかし』が先に人気が出ましたが、絵的には未熟でした。でも『魔王城でおやすみ』は全体的に絵の完成度も高く、『だがしかし』よりも間違いなく絵は上手い。トーンも多用されているなど、漫画としてのコスパの高さも際立ちます。

でも強いて言えば、しっかり仕上がっているが故に「ガチのゆるさ」は意外に乏しく、ややテンポ感の悪さは感じるかも。日常漫画として本気で読むなら、もっとテキトーに描く部分を増やしてもいいのかもとは思った。どうしても色々描き込まれていたら、無意識的にジッと見てしまう。

ただ今後の期待値の高さも含めて、現段階では『魔王城でおやすみ』を高評価したいと思います。もしこの感想レビューを読んでビビビッと来た方なら、とりあえず1巻だけは読むことをおすすめしておきます。さすがにジャンルは日常ギャグ漫画なので長期連載はしんどいかも知れませんが、それでも3巻4巻ぐらいまでは面白さは持続しそうです。

『日刊ヤンデレ夫婦漫画』1巻のネタバレ感想をレビュー。作者はキュン妻。現在もPixivや作者自身のブログで配信されているコミックらしい。出版社は角川書店。ジャンルは4コマのラブコメマンガになります。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能。

基本的にウェブ上で無料に公開されているマンガではありますが、色々と物議をかもしているらしいので『日刊ヤンデレ夫婦漫画』が面白いかつまらないかを簡単に考察してみました。


あらすじ登場人物 ストーリー内容

主人公はキュン妻。一見するとどこにでもいる可愛らしい若奥さん…かに思われた。ただ一点、普通の夫婦と異なる点があった。それが夫・ケナガイタチが束縛好きのヤンデレ男だったということ。例えば「俺以外の人間と話すな」「仕事はするな」など無理難題を要求してくる。

日刊ヤンデレ夫婦漫画 あらすじ
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
でもキュン妻はほとほと困り果ててるのかと思いきや、まさかの「最高です」と全受け。CCBが発売した往年の名曲のように、むしろ胸キュンが止まらない。思わず髪の毛をピンクに染めて、ドラムどこどこして叩きまくりそうな勢い。

だから『日刊ヤンデレ夫妻漫画』の内容は、こんなヤンデレ夫妻の日常がメインの4コマになります。つまり割りと気持ち悪い内容になります(笑)


気持ち悪い痛すぎる夫婦の日常

では一体どういった気持ち悪い日常が送られているかを見ていきたいと思います。

日刊ヤンデレ夫婦漫画 携帯を折る
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
キュン妻が夫・ケナガイタチの友達と話しているだけで、携帯をポッキリ折ることは朝飯前。もちろんキュン妻がドッキンコ股間を濡らしちゃうのも夜飯前。

日刊ヤンデレ夫婦漫画 2LDKより1DK
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
新婚生活をスタートさせるため新居を決める時。キュン妻は個室が欲しいかもと気遣って「2LDK」にしようと提案してみるものの、夫・ケナガイタチは「部屋が一つならずっとお前を監視できるだろ」と一言。もちろんキュン妻は快諾だよーアハハー!ウフフー!

日刊ヤンデレ夫婦漫画 ボイス録音
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
店員の男と話しているキュン妻に対して、夫・ケナガイタチは「俺以外の男と喋ってんじゃねーよ!本気で閉じ込めるぞ」と脅す。でもキュン妻は「今のボイス録音したい」と、まさかの斜め上方向からのテンションアップ。

日刊ヤンデレ夫婦漫画 気持ち悪いストーカー
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
もし二人が別れたらとどうする?みたいなif話をしていると、夫・ケナガイタチは「お前のストーカーになる」と軽い犯行予告。もちろんキュン妻は「嬉しい」とテレ顔。どっちも変わり者やんという、ベタすぎるツッコミをしたら負けです。

日刊ヤンデレ夫婦漫画 胎内回帰
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
極めつけが「キュン妻の体内に入って内蔵を食べたい」宣言。もはや「病む」というより「闇」。まさにヤミデレ夫がキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

ただ当然、夫・ケナガイタチのデレ部分もあります。もはやデレ部分を貰うために我慢してるところもあります。半年ぐらいずっとお茶を飲み続けたあとに飲むコーラや禁酒後のビールは美味いもんです。

日刊ヤンデレ夫婦漫画 荷物を持つなら俺の手
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
例えば二人でたまにデートをしている時、夫・ケナガイタチはキュン妻の荷物を持ってあげて一言。「荷物を持つぐらいだったら、俺の手を握ってろよ」。あま~い!!一夜漬けで慶応大学を受験するぐらい甘いよー!

日刊ヤンデレ夫婦漫画 デレ気持ち悪い
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
そして唐突に「今日も太陽のように素敵な笑顔だね。愛しくてたまらないよ」と愛のささやきを笑顔でニコ。お客さん?どうです痛いでしょう?気持ち悪いでしょう?そのお気持ち分かります~。

でも、そんな批判的な言葉がホメ言葉になってしまう皮肉。何故なら『日刊ヤンデレ夫婦漫画』では、この痛さや気持ち悪さが笑いに繋がっているから。キュン妻の同人誌レベルの絵柄が更にそれを助長させてくれていて、むしろ個人的にはベタで笑いやすい。まさにイライラさせるのも才能の一つ。


アンチが気になる実話か嘘か論争

そこで気になるのが『日刊ヤンデレ夫婦漫画』は実話なのかどうか。さすがに大げさなネタや描写が多いので、こんな常軌を逸した気持ち悪い夫婦が世の中にいるのかどうか。s

日刊ヤンデレ夫婦漫画 嘘ではなく実話
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
作者・キュン妻曰く、「この話はノンフィクション(実話)」だとのこと。もちろん作者のブログを読む限りは「美化200%」とあるので、かなり嘘や脚色や虚飾もされているんでしょうが、基本的には実話をベースにしていると考えて良さそう。

ただ一部のネット上では「自演がどうのこうの」や「矛盾が多い」といった指摘もされて騒動になっているそう。初対面ではお互いがウブだったはずなので、その割に夫・ケナガイタチが究極のドS。確かに『日刊ヤンデレ夫婦漫画』に対して色々とツッコミどころや気になる点がなくはありません。

でも伝記漫画などであれば真実性は大事ですが、正直わざわざ検証したくなるほどの漫画でもないのも事実でしょう。所詮たかだか4コマ漫画ですから、『日刊ヤンデレ夫婦漫画』のいちいちの疑惑などについては割愛(というか知らない)します。

だからこの感想記事は「おそらく事実であろう」という前提でレビューしてはいますが、あくまで嘘だとか嘘じゃないとか本気で信じてるわけではなく「激しくどうでもいい」というスタンスになります。良くも悪くも真剣に読んだら負けだと思ってるので、真剣に議論すること自体が実に不毛でありましょう。


後半はフツーの家族モノに?

『日刊ヤンデレ夫婦漫画』のジャンルは夫婦モノということですが、後半はやや家族モノのテイストが増えます。どうやら長男次男がいるらしく、そういった子供たちが登場する。

日刊ヤンデレ夫婦漫画 長男の夢
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
「ぼく大きくなったらパパみたいになりたい」と夢を語る長男に対して、思わずキュン妻はいかがわしい妄想してしまう。もちろん長男はそんなことを考えておらず、純粋に「クルマを運転したり仕事をしたい」だけ。

日刊ヤンデレ夫婦漫画 長男に嫉妬
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
こんな可愛らしい長男。キュン妻は夫・ケナガイタチと一緒にいる時も、つい長男の名前を口に出してしまう。ただいたいけな長男に対しても、ついつい嫉妬心をメラメラと抱いてしまう夫・ケナガイタチ。

日刊ヤンデレ夫婦漫画 父親らしい
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
でも夫・ケナガイタチはさすがに長男次男に対して、救いようがない痛さを発揮することはない。良くも悪くも常識的な範囲内のリアクションに留まっている。そのため長男次男が登場する場面では、むしろヤンデレ夫が「蚊帳の外(かやのそと)」に置かれることが多くなり、どちらかと言えば後半はヤンデレものというより育児漫画要素が強くなっている印象を受けます。

ちなみに自分は「くるまン。」という自動車ブログも運営してるんですが、ファミリーカーといえばミニバン車。「新型セレナ VS ノア・ヴォクシー」や「新型フリード VS シエンタ」といった車種の比較記事も書いてるので、自動車に興味がある方は是非どうぞ。

あと何故頻繁に自動車などマンガと関係ない記事を貼っているかというと「SEO対策」というやつ。色んな場所からリンクされるとブログの価値が上がって検索上位に表示される可能性が高まる。もし「バズマン。」を応援してくださる方がいたら、ここのトップページや記事のリンクを是非貴方のブログで貼ってご紹介ください。だからアクセスの流入などは元より期待してなくても、実はカンパ(現金)よりも助かります。


キュン妻の生い立ち

…とそれはさて置き、そして更にはキュン妻の生い立ちも描かれます。いかにもドMキャラクターを気取ってますが、むしろ若い頃は出川哲朗のように尖ったナイフで性格がトゲトゲしていたそう。その片鱗は今でもTwitterなどを通して見れるようですが、某番組「はじめてのおつかい」を見てもつまらないと感じていたぐらい子供嫌いだった。

この理由はシンプル。キュン妻は父親に殴られたり虐待されて育ったからとのこと。虐待というと大げさですが、父親から愛情を受けて育った記憶がない。だから自分も父親と同じように子供を傷つけてしまうのではないか。そういう不安から子供を作るのを5年ぐらい拒否していたらしい。

それを夫・ケナガイタチが時間をかけてゆっくりと説得。「5年間君の中に降り積もった、君の中にある俺の愛情を信じてくれないか?」との一言でキュン妻は子供を作ることを決心。日々自分の胎内で新しい生命が大きくなっていくことに不安や恐怖を覚えるものの…

日刊ヤンデレ夫婦漫画 子育て
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
初めて長男と対面した時は思わず感動。夫ですら埋められない「深い穴」が愛情で埋まっていくのを感じたらしい。

だから先程は痛い・気持ち悪い場面ばかりを紹介しましたが、最終的にはお涙ちょうだいのエッセイモノに仕上がっています。それが良いか悪いかは置いておいて、少なくとも序盤のテイストとは全く違った読み味を後半では得られるはずです。


総合評価 評判 口コミ

日刊ヤンデレ夫婦漫画 (ジーンピクシブシリーズ)
キュン妻
KADOKAWA/メディアファクトリー
2016-03-26

『日刊ヤンデレ夫婦漫画』のネタバレ感想をまとめると、ベタなヤンデレ漫画として読めばそれなりに面白いのではないか。現実感には乏しい内容や設定なので、余程のアンチでもなければ一部で騒がれている醜聞もそんなに気にならない気がする。

もちろん確かに細かいツッコミどころは多いものの、そういう部分を意図的に作って笑いにしている以上、いちいち作者も「リアルでー」とか反論する必要性もない気がする。そんなことしても下手に話がややこしくなるだけでしょう。

また長男・次男も割りと登場するので、結果的に二人の気持ち悪さも中和してくれる気がします。お寒いお涙モノと切って捨ててしまえばそれまでですが、良くも悪くも終始痛いばかりではありません。

ま、『日刊ヤンデレ夫婦漫画』の内容が実話かネタか知りませんが、あくまで漫画としてテキトーにサラッと楽しめばいいのではないか。来月11月には2巻目も発売されるらしいのでレビューしてみた。あまりに炎上しすぎると逆に購入意欲が湧いてしまうパティーン?

『亜人』9巻のネタバレ感想。作者は桜井画門。goodアフタヌーンで連載中のバトル漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。ちなみに漫画『亜人』が面白い理由を考察した感想記事はアップロード済み。あとで良かったらどうぞチェックしてみてください。


佐藤のIBMが暴投しまくりwww

9巻は「フォージ安全」という警備会社に潜入した佐藤と戦っている続き。佐藤は当然武器を持っていないので、警官や警備員から次々と武器を奪う。それでも多勢に無勢か、麻酔銃を撃たれてしまうことで眠りにつく。

そこで佐藤は最終手段として、自分のIBMを発動させる。逆にここまで自らの手で戦っていた事実と佐藤の余裕しゃくしゃくっぷり・遊びっぷりに愕然とさせられます。

亜人9巻 佐藤のIBM暴走1
(亜人 9巻)
しかも佐藤のIBMがヤバイ奴だった。「プレイボール」と試合開始の合図を呟いたかと思ったら、笑顔でニター。完全に佐藤の性質を受け継いでる。

亜人9巻 佐藤のIBM暴走2
(亜人 9巻)
フォージ安全の社員たちを笑いながら壁にこすりつけてからの…

亜人9巻 佐藤のIBM暴走3
(亜人 9巻)
床へビターーーン!!メンコ(べったん)なら間違いなく優勝。しかも間髪入れずにトドメのマウンティングパンチ。

亜人9巻 佐藤のIBM暴走4
(亜人 9巻)
佐藤のIBMは戦闘力が高いだけではなく凶暴性も当然兼ね備えてる。この画像に至っては、ただの猛獣。深海1万メートルあたりに生息していそうな海獣。

もちろん佐藤は眠ってしまっているので自走式。普通はコントロールは難しいはずですが、どうやら佐藤の口ぶりから察するにある程度は命令通りに動く模様。そして自分自身をコロさせることで麻酔状態から復活。再び佐藤の一方的なワンサイドゲームがプレイボール。


フォージ安全の社長は余裕で…?

佐藤が向かった先はフォージ安全の社長がいる場所。ただ一流の警備会社だけあって、社長がいる場所は完全防備が施されたセーフルーム。誰も侵入することは不可能。

亜人9巻 佐藤とフォージ安全1
(亜人 9巻)
フォージ安全の社長は「好きにしてくれ。コーヒーでも入れようか?」と余裕しゃくしゃく。でも完全なる死亡フラグ。

戦地に向かう兵士が「戦争が終わったら結婚しよう」と恋人に向かって言うセリフと同じぐらい嫌な予感しかしない。元フジテレビアナウンサーが「レギュラー番組8本舐めるなよ」と震え声で粋がるぐらい嫌な予感しかしない。

亜人9巻 佐藤とフォージ安全2
(亜人 9巻)
つまりはフォージ安全の社長の命は余裕で風前の灯。ネット住民が言いがちな「ちょwwwおまwww」というセリフがここまで似合う場面もないでしょう。後に永井圭がネタバレしてくれますが、どうやって佐藤が壁に穴を開けることができたかまでのネタバレはさすがに避けておきます。


永井圭はやればできる子

つまりは永井圭は色んな策を講じたものの、その全てが佐藤に破られてしまった状態。

フォージ安全内に侵入されたこと自体がミス。社長もコロされてしまったこと自体もミス。当然壁に穴を開けることができる以上、フォージ安全内に閉じ込めておくことも不可能。むしろ封鎖してしまったこと自体が裏目に出たカタチ。完全にもて遊ばれてしまったといってもいい状況。

亜人9巻 永井圭と佐藤1
(亜人 9巻)
直前の場面でも佐藤に麻酔銃を放つものの、

亜人9巻 永井圭と佐藤2
(亜人 9巻)
まさかの素手でフルボッコ状態の永井圭。これぞ「This is 右フック」といったお手本。佐藤の拳が親指あたりが下に向いてるんですが、それだけ上から勢いをつけて叩きつけている感じがよく表現されています。

まさに完膚なきまでに叩きのめされてライフゼロ状態の永井圭。ただ佐藤は見捨てない。館内放送で永井圭に語りかける。

「君は実にあさはか。だが、君はいいものを持っている。なのに今のままじゃあもったいない。だからこうしよう。君を一度断頭させてくれ。一回経験すれば踏ん切りがつくんじゃあないかな?もっと自由な発想で戦えるようになるハズだ。」

亜人9巻 佐藤 一度断頭させてくれ
(亜人 9巻)
君ならできる。じゃあ今から行くよ」とポツリ。まるでライザップのトレーニングのようなノリで励ます。確かに人間で一番重たい部位は頭部ですから、そこをちょん切っちゃえばダイエットなんて楽勝です。いずれ断酒ダイエットならぬ断首ダイエットが流行るのか。

いや提案と言えば聞こえは良いですが、佐藤は「じゃあ今から行くよ」と言っている以上はほぼ強制的。友達が「モンハンしようぜ」と言ってきたら断ることはできますが、佐藤が「断首しようぜ」と言ってきたら断ることはできません。

亜人9巻 佐藤 一度断頭させてくれ2
(亜人 9巻)
つまりは芝刈り機みたいなんを持って襲ってくる。軽くホラー。コエーよ。せめて笑うとかしてくれwww


中野と衝突、永井圭はどこへ向かう?

何やかんやがありまして永井圭や中野たちは屋上から飛び降りることで無事佐藤から逃亡。ちなみに後を追うように佐藤も屋上から飛び降りますが、その後の接触はない模様。

ただ永井圭は佐藤討伐を諦めてしまう。「あんな奴勝てへん勝てへんwwwしかも世間は亜人というひと括りに扱うんだもんイヤになっちゃうわwwwもう山の中で原始的な生活をしてひっそり暮らすわwwwほんだらね(^_^)/~」と中野に告げる。

でも中野は納得しない。佐藤の手によって大勢の人間が死ぬ。許される訳がない。ただ永井圭は「人なんざいつだって理不尽に殺される。僕は佐藤が何万人殺そうが自分のほうが大切」と反論。二人は激しく口論するものの、永井圭の「全ての人間が無意識的に他人の命の重さを秤にかけてる」という発言に反論できない中野。

亜人9巻 永井圭と中野1
(亜人 9巻)
それでも中野は「俺を拾ってくれて仕事を与えてくれて!使ってくれる人達がいた!だから俺を頼ってくれる人がいたなら俺は絶対に応える!ずっとそうしてきたんだ!悔しくねぇのかよ」と涙ながらに永井圭を再び説得。やはり永井圭の心には響かない…かと思われた。

亜人9巻 永井圭と中野2
(亜人 9巻)
しかしながら永井圭の目には涙が浮かぶ。永井圭の涙の意味するところとは?果たして永井圭は一体どういう選択をするのか!?


亜人9巻の総括


『亜人』9巻のネタバレ感想ですが、やっぱりバトル描写が良い。佐藤の強さが改めて実感できたクダリでしたが、一体どうやって倒すつもりなのか。佐藤の語る「最終フェーズ」とは一体何を意味しているのか??いよいよ『亜人』の物語も佳境を迎えようとしているのか?最期の平沢と佐藤のジジイ同士の殴り合いも刮目。

亜人9巻 佐藤と田中が反目
(亜人 9巻)
そしてストーリーで言うと、田中の揺れる乙女心がポイント。厚労省・戸崎の部下である下村のIBMと頭突きし合ったことで下村の記憶を読み取る。その結果、田中の中ではテロという愚行に「ためらい」が更に生まれる。違った考え方や思考を取り入れることで…ということを視覚的に演出したかったんだと思われます。

そもそも厚労省の戸崎の消息が不明。正確には佐藤とのバトル中に電話がかかってきた。その後、一切9巻では登場しない。もしかすると植物状態だった奥さんの訃報を告げる電話だったのかも知れない。もしそうだと仮定したら戸崎の中で活躍する動機が失われた。果たして、戸崎の動向がストーリーにどういった影響をあたえるのか?…みたいな感じ。

『亜人ちゃんは語りたい』4巻のネタバレ感想。作者はペトス。ヤングマガジンサードで連載中の学園漫画。少し前に発売された単行本なのでテキトーにざっくり感想を書いていきます。


バンパイアは鏡に映らない説

小鳥遊ひかりは今日も学校へ遅刻。いつものように双子の妹・ひまりに髪の毛のセットを頼むものの、断固拒否。ズボラな姉の性格を治そうと荒療治。そのことを主人公の教師・高橋鉄男に話すものの、高橋は思わず苦笑い。

亜人ちゃんは語りたい4巻 バンパイア鏡1
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
ただ高橋鉄男はふと疑問がよぎる。それが「バンパイアは鏡に映らない」という迷信。もしかすると小鳥遊ひかりは自分の顔が鏡に映らないから、妹・ひまりに髪の毛のセットを頼むではないか。

亜人ちゃんは語りたい4巻 バンパイア鏡2
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
姉が必死に助けを求めているにも関わらず、それを無碍に扱ってしまった自分に罪悪感が生まれる。そして謝罪しようと必死に姉・ひかりの元へ駆けつけるひまり。「何故そんな辛いことを自分に話してくれなかったの?お姉ちゃん。もうこれからは冷たくあしらわないから」と涙。しょうもないミュージックビデオにありそうなワンシーンです。

亜人ちゃんは語りたい4巻 バンパイア鏡3
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
でも実際はしっかりバンパイアでも鏡に映りましたー!!残念!!!!ですよねーーー!!!

そもそも髪の毛をセットするときに一緒に鏡に映ってた。もし映ってなかったら、その時点で気付けていたはず。それもこれも「姉に対する愛」があったからこその早合点であり勘違い。当然ただのズボラだから髪の毛のセットを手伝わせているだけ。

亜人ちゃんは語りたい4巻 バンパイア鏡4
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
思わず姉・ひかりの耳を引っ張る。ちなみにこの画像で今更ながらに小鳥遊ひかりに耳が生えてることに気付いたのは内緒。なにか帽子かと勘違いしてたのか。ラストのオチは高橋鉄男の「妹の鑑やな」のドヤ顔で終了。


日下部雪は笑い上戸

いつも大人しい日下部雪。でもこの雪女(雪少女?)には重大な秘密があった。

亜人ちゃんは語りたい4巻 日下部雪 笑い上戸1
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
それが大のギャグ漫画好きという事実。まさかのキャラクターが隠されていた。でも日下部雪は自他ともに認める大人しい性格。どうしても周囲の目を気にしてお笑い好きであると公言しにくい。特に思春期真っ盛りの女の子。ノンスタイル井上が大好きなんて口が裂けても言えません。

亜人ちゃんは語りたい4巻 日下部雪 笑い上戸2
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
ストーリーは日下部雪が学校に持ち込んだ「かいけつヴァンデルセン」というバンパイアを主人公とした往年のファンタジーギャグ漫画を佐藤先生に拾われた場面から始まります。思わず自分は読んでないと否定してしまったことで、このギャグ漫画が好きだった佐藤先生との微妙に噛み合いそうで噛み合わない会話が展開される。

亜人ちゃんは語りたい4巻 日下部雪 笑い上戸3
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
佐藤先生は「暗号が雑で面白かったわー」と回想すると、思わず日下部雪はブフッと吹き出す。まさかの佐藤先生とツボが一緒。そして佐藤先生が語る笑えるシーンが、ことごとく自分のツボとハマる。

亜人ちゃんは語りたい4巻 日下部雪 笑い上戸4
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
その結果、日下部雪、壊れる。盛大に壊れる。震え出したらいよいよ救急車とか呼ばれるぞ。お前は『ちびまる子ちゃん』の野口さんか!!ここで『新世紀エヴァンゲリオン』の名言を授けたいと思います。「笑えばいいと思うよ」。


4巻の総括


『亜人ちゃんは語りたい』4巻のネタバレ感想ですが、ギャグあり青春あり。相変わらず爆笑することは少ないものの、ホッコリ笑わせてもらえます。

少し良い話だと、亜人の生徒たちと近づきすぎてはいないかと悩む高橋鉄男。力になれればいいと頑張っていたものの、それが出しゃばりに繋がっていないか。そもそも生徒たちはしっかりしているので、自分の力は必要ないのではないか。

亜人ちゃんは語りたい4巻 小鳥遊ひかり
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
ただそんな思い悩む高橋鉄男に対して、小鳥遊ひかりが「頑張るにやりすぎなんてないよ。頑張って前に出てる人に出過ぎだなんて文句言うのはおかしい」と励まされる。そして「センセーがくれる頑張りに負けないくらい、私も頑張っていろんな人に返していきたい」と川に向かって絶叫。…こんな娘が欲しい…

他にも新キャラクター・相馬が登場。高橋鉄男の大学時代の学友。表情が一つしかない気持ち悪いヤツですが、現在は理科大学の助教授を務めてる天才。そこでデュラハンの町京子についてアレコレ考察を始める。

確かにデュラハンは亜人の中でも不思議な生態をしてる。例えば口に食べ物を入れた瞬間、それが身体の方に移動する。明らかに時空を超えていて、作中の相馬は「ワームホール」と分析。ましてや食べ物よりは、まず空気を取り込まないと人間や生き物は死んでしまう。つまりは町京子の顔と身体は「何か」を以って繋がっている状態と推察される。もはや内容は「SF漫画」の様相を呈してくる。

亜人ちゃんは語りたい4巻 町京子 股間部分からモッコリ登場
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
もちろん簡単に結論は出ないものの、町京子は興味しんしん丸。さすがに他人に自分の体を分析させるのは倫理的にもいろいろ問題が発生するので、じゃあ自分が研究者となってデュラハンの身体の構造を研究しようと思い立つ。青春マンガ的な成長を見せてくれる。

ただ画像は角度的に、股間からニョッキリ町京子の顔面が飛びてる状態なので少しヤバイ(笑)

亜人ちゃんは語りたい4巻 透明人間 目隠しプレイ
(亜人ちゃんは語りたい 4巻)
オマケページには透明人間の女子高生も登場。高橋鉄男がペタペタ触って顔の形を確認するものの、思春期の女の子にとってそれは少しエロすぎる(笑)

『ガンツG(GANTZ G)』1巻のネタバレ感想をレビュー。掲載誌はミラクルジャンプ。出版社は集英社。ジャンルは青年コミックのいわゆる『ガンツ-GANTZ-』のスピンオフ漫画。

だから原作者は現在『いぬやしき』を執筆中の奥浩哉。最近江川達也を強烈にディスったことでも有名な漫画家さん。あくまで今作は原作担当ということで、実際に作画をしている作者はイイヅカケイという方らしい。この『ガンツG』は絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。

『ガンツG』は2015年から連載が始まったらしいんですが、本編である『GANTZ』の3Dアニメ映画が今月10月から既に公開中。そこに合わせて『ガンツG』の最新コミックも発売してきたらしい。なんという商魂たくましい戦略。

そこで『GANTZ』のアニメ映画が公開されたことを記念して、今回は「ガンツGが面白いかつまらない漫画か」を軽く考察してみました。


ガンツGのあらすじ物語内容

『ガンツG』の主人公は黒名(くろな)という女子高生。これから修学旅行先へ向かうため他の生徒たちと共にバスに乗っていた。バスの中はテンションが上がった生徒たちが色んな歌を楽しく歌い合っていた。

黒名は圧倒的な身体能力を誇るものの音痴だったので参加しなかったが、大好きな内木(ないき)が歌うことを強要されているのを見て自分が率先的に参加するなど健気な一面も見せた。まさに淡い青春が漂うバス車内は微笑ましい幸せに満ち溢れていた。

しかしながら突然バスに乗用車が衝突。その衝撃でバスの運転手は気絶。黒名はハンドルを操作するものの時既に遅し。つまりは橋の下へバスごと全員真っ逆さま。青春真っ盛りの生徒たちに突然に訪れた死…

ガンツG1巻 あらすじ GANTZ
(ガンツG 1巻)
だったはずだが気付くとそこは山村にある校舎内。生徒たちは生きていた。そして目の前にはナゾの黒い球体。その球体には「てめえ達の命は、無くなりました。新しい命をどう使おうと私の勝手です」というフザケた文字。戸惑う生徒たち。

そこへ先客と思しきナゾの男・我孫子と藤本が語り出す。

「これからみなさんは違う場所に強制移動させられます。その先で待つのは奇妙なハンティングゲーム。星人(せいじん)と呼ばれる生き物をコロします。いっぱいコロして点数を集めると自由になれます。ただし星人に殺されたら本当に死んでしまいます」

「我々はその黒い球をガンツと呼んでいます。そしてガンツからもうすぐ指令が出ます」。ナゾの男たちの言葉に大半の生徒たちは信じなかったが、唯一信じたのは主人公・黒名など一部の生徒たち。そして黒名が指示通り武器などを手に取り、内木にも戦闘スーツを渡した瞬間、生徒たちは某動物園に飛ばされる。

ガンツG1巻 あらすじ 星人
(ガンツG 1巻)
つまりは星人たちの無条件の戦闘開始。次々と星人にコロされていく生徒たち。まさに一方的。スーツを着用した黒名や内木はザコ星人相手では健闘するものの、ボス星人の「けだもの星人」には全く刃が立たず。内木は上半身を真っ二つ。愕然とする黒名。

しかし内木は叫ぶ。「黒名さん。君ならできる。諦めるな。諦めるな!生きるんだ!」。その声に何かが覚醒した黒名が互角の戦いを見せる。その間にナゾの男・我孫子と藤本がけだもの星人を倒す。星人を無事倒せればそのまま生還できる…はずだった。運悪く内木は死亡。再びガンツがある部屋に戻ってくることはなかった。

ガンツG1巻 あらすじ 黒名
(ガンツG 1巻)
そこで黒名は「内木を生き返らせること」を固く誓う。ガンツで100点集めることに成功すれば、死んだ人間を生き返らせることができた。黒名が内木を生き返らせるための長い戦いが始まる!…みたいな内容の漫画です。

だから基本的には本編の『GANTZ』と大きくストーリーの流れは変わらず、主人公が男の玄野計(くろの)が女の黒名(くろな)に変わって恋愛要素が強くなった程度か。


GANTZな世界観っぽいが、微妙に絵が下手

『GANTZ:G』はスピンオフ漫画ということで、一見すると確かに『GANTZ』の世界観が踏襲されている気がします。

ガンツG1巻 GANTZの世界観
(ガンツG 1巻)
例えば「ピンポロパン」という効果音をあらわす文字の表現具合。

ガンツG1巻 けだもの星人
(ガンツG 1巻)
ガンツが表示させてる「けだもの星人」の情報も本編『GANTZ』を彷彿とさせます。さすがに『GANTZ』そのものと表現したら奥浩哉に怒られそうですが。

ガンツG1巻 星人
(ガンツG 1巻)
他にも巨大な星人のキャラクターデザインや細かい緻密な背景描写など、やはり「リアルさ」を追求している感じは『GANTZ:G』にも決して完全に引けを取らないか。

ただ既にあらすじを読めば分かりますが、主にキャラクターデザインが下手。同人誌レベル。もちろんスピンオフ漫画だからといって本編の絵柄とソックリである必要はありませんが、それにしても『GANTZ:G』のキャラ描写が微妙。

ガンツG1巻 我孫子と藤本
(ガンツG 1巻)
例えばキーマンとなりそうな我孫子(あびこ)と藤本(ふじもと)はほとんど見分けが付かない。もちろん髪型は長かったり短かったり違いがあるものの、何故ここまで同じ顔に見えてしまうのか逆に不思議。しかもキャラクターの見た目が主人公・黒名も含めて、大して可愛くもなければカッコ良くもない。

それと設定の関係もあると思いますが登場人物は若者ばかりで、キャラクターの幅が狭い。そのことが更にキャラクターの識別を困難にさせている要因。もちろん今後は『ガンツG』でもオッサンやオバさんなどが登場するのかも知れませんが、作者・イイヅカケイの描き分けレベルを見ていると期待薄か。


ストーリー展開がまどろっこしい

あとは『ガンツG』はストーリーの展開がまどろっこしい。本編『GANTZ』もそこまでテンポ感があったわけではない、いや正確にはストーリーの進捗度が早いわけではありませんでしたが、やらたと『ガンツG』は足踏みしている感じで読んでて変にまどろっこしい。

『ガンツG』の冒頭からして生徒たちがひたすらカラオケしてる場面が10ページ近くある。ここで『GANTZ:G』を読む気が軽く失せました。だから1巻の内容もあらすじで書いたことが全て。いかにどうでもいい描写が多いか分かるはず。

せめて本編『GANTZ』のようにバトル描写が面白ければ良かったんですが、これも何だかイマイチ。確かに前述の通り、星人はリアル。でも気付いたら星人が倒れてることが多い。説明が難しいですが、「攻撃した」「攻撃された」のメリハリある描写が少ない。だから読後感にあまり達成感がない。

もちろん本編『GANTZ』からしてCGで描かれてるので漫画的な躍動感こそ乏しいものの、それでも見せ方は上手。もし奥浩哉レベルを少しでも期待してしまうと、『ガンツG』に対するガッカリ感が急激に膨らんでしまうでしょう。

本編『GANTZ』もストーリーを楽しむような漫画でもありませんでしたが、それにしても『ガンツG』は面白くない退屈な時間が続く。奥浩哉が原作を担当してるってことですが、どうせ『ガンツG』を読むならハードルを下げて読むことをおすすめします。


ガンツGの総合評価 評判 口コミ


『ガンツG』のネタバレ感想をまとめると「面白い」こともなければ「面白くない」こともないといったところ。内容は至って平凡なレベル。辛辣な評価をしたら再び『GANTZ』シリーズが読めること or 『ガンツG』はスピンオフ漫画ということにだけ価値があって、それ以上でもそれ以下でもありません。

具体的に指摘しづらいですが、全体的には「微妙に漂うコレジャナイ感」に支配されています。どこまで連載が続くのか分かりませんが、『ガンツG』が中途半端に5巻も6巻も続くとガンツファンも買い集めるのはしんどいか。

せめて面白くないなら面白くないなりにエロ描写がもっと欲しい。『ガンツ』といえば実写映画のヤリマン夏菜も含めて、女性の艶めかしい肢体が売りでした。しかも冒頭でも書きましたが『GANTZ:G』の掲載誌はミラクルジャンプ。いわゆる大人が読む青年誌なので当然B地区はジャブ程度やろ?と期待してしまいます。

ただ『ガンツG』の女性に関する描写は少年コミックレベルに健全。冒頭にチョコッと黒名のパソチラがある程度では、さすがに寂しい。しかも主人公・黒名などは女子高生。男性読者が思わずムホムホするような色んな展開が当然考えられたはず。

もちろんセクシー描写がないからといって『ガンツG』の評価を大きく下げることはしませんが、そこで色々と「ごまかせる」のも事実だと思います。何を思ったのか分かりませんが、全く放棄しちゃってるのは「もったいない」の一言です。だから本当に『ガンツG』で読者を引きつける部分が「スピンオフ漫画」以外にないのかなーと思います。

『サユリ』全2巻のネタバレ感想をレビュー。作者は押切蓮介。掲載誌は月刊コミックバーズ。出版社は幻冬舎。AmazonのKindleでも絶賛ダウンロード購入可能です。

『サユリ』というタイトルは可愛らしい女の子の名前ですが、ジャンルは青年コミックのホラー漫画。作者・押切蓮介といえば最近連載が復活した『ハイスコアガール』が有名ですが、実はホラー漫画の方が得意というか好んで描いてらっしゃいます。

夏も終わって完全に秋めいた今。特に感想を書くタイミングでもない、むしろ絶好の機会を逃した感はハンパないですが、何となく『サユリ(押切蓮介)』が面白いかつまらない漫画か全巻まとめて考察してみました。ただ記事タイトルにも描いてあるように割りとオッサンでも怖いホラー漫画なので閲覧注意。


「サユリ」のあらすじ物語 ストーリー内容

主人公はとある一家の息子・則雄(のりお)。年齢は中学生か高校生。今まで狭いアパートで暮らしていたものの、父親が長年の夢だった念願のマイホーム(中古物件)を手に入れたことをキッカケに引っ越しをする。

その家から見える景色がとにかく抜群だった。まさに幸せ絶頂の仲睦まじい家族。これから順風満帆な生活が待っているかと思われた。しかし、それは「絶望」の始まりでしかなかった。何故なら、その一戸建ては「凶悪な地縛霊」が住み憑くいわく付きの中古物件だった。

サユリ1巻 あらすじ 九条小百合
(サユリ 1巻)
その地縛霊の名前は「九条小百合(くじょう・さゆり)」。つまり漫画タイトルの『サユリ』はこの地縛霊のことを指します。何故ここまでサユリは人間に対して憎悪の感情を抱くのか?

サユリ1巻 あらすじ 近所のオバさん
(サユリ 1巻)
サユリの悪評は近所にもとどろき、「ここに住む人は皆不幸になるの…このままここに住んでるとね…」とすげい剣幕で早く逃げるように警告してくる近所のオバさんも。ただ既に父親は貯金を全額を使い果たして手に入れたマイホーム。今すぐ別の場所へ引越しすることは常識的に考えて有り得ない。

サユリ1巻 あらすじ ジジイ
(サユリ 1巻)
しかしながら、その言葉の正しさを証明するように、次々と則雄の家族は地縛霊の毒牙にかかっていく。気付けばまた一人また一人と家族の命を奪われていく。

当然、一家にはもう貯金が残されていない。ましてや学生である主人公・則雄は為す術がない。果たして則雄はサユリに一方的になぶり殺されるのを待つだけなのか?!…といった内容のホラー漫画になります。


とにかくホラー描写が怖すぎる

とにかく『サユリ』はホラー描写が視覚的にシンプルに怖い。ここからはサユリの恐怖画像を貼っていくので、記事を離脱するなら今の内に離脱しておくことをおすすめします。

オッサンでもまあまあ怖いぐらいですので、子供が見たら間違いなくトラウマものでしょう。このブログ読者さんにお子さまはいないと信じてレビューしてます。ちなみに『サユリ』は全2巻しかないので画像は少なめにしてるのでご了承を

まずは九条小百合。何と言いましても、この悪霊がとにかく怖い。でもあらすじに貼った画像はまだおとなしめ。じゃあサユリが本領を発揮するとどれだけ怖いのか。

サユリ2巻 ホラー描写 九条小百合2
(サユリ 2巻)
主人公・則雄がご飯を食べてる時に、不意にその背後にこんな形相でヌッと立つ。この顔はアカン。あまりに怖すぎて「志村うしろうしろー」と叫ぶこともできません。このサユリに次々と家族が襲われるわけですが、発狂した時の家族が色々とヤバすぎる。

サユリ1巻 ホラー描写 姉
(サユリ 1巻)
例えば、則雄の姉ちゃん。弟が先程の近所のオバさんに脅されていると、ふと姉ちゃんがバットを持ってすごい形相で現れる。

この顔と無言の組み合わせが反則的にヤバイ。まだ「うぇえぇえー!」など発狂してる方が逆にリアリティに欠ける。しかも状況は雨の中で素足。この異常感。まだオバさんを狙うなら分かりますが、姉が狙ってるのは弟の命。あまりに怖すぎて思わず笑う。

あらすじでも説明してますが、そもそも『サユリ』は状況からして有り得ないぐらい怖い。じわじわと家族が殺されていくわけですが、サユリはとりわけ大人たちから狙っていく。ということは、「引越し」をして逃げるという可能性や余地が気付けば奪われている

つまり主人公・則雄にとっては「安息の地」であるはずの家が「凶悪な地縛霊との共同生活」を問答無用で強いられる。普通は数十分でも心霊スポット巡りや肝試しするだけでも怖いですが、明らかに自分たちに敵意や殺意を向けている悪霊が住み憑く家に四六時中に居なければいけない。もはや罰ゲームというレベルを超えてる。これぞ地獄。

ただ何度も言うように『サユリ』は視覚的に怖い。説明してるだけでも恐怖感はひとしおですが、実際の漫画はそんなもんじゃありません。サユリはひたひたと則雄を追い詰めていく。

サユリ2巻 ホラー描写 母親
(サユリ 2巻)
例えば既に首吊りで死んだはずの母親を則雄に見せつけてくるんですが、明らかに首が長すぎる。しかも母親は則雄のことをずーっと凝視してくる。

サユリ2巻 ホラー描写 九条小百合1
(サユリ 2巻)
そして極めつけは外から帰ってきた則雄に対して、玄関から自分の顔面ドーン!玄関から顔全体が出てるという発想がホラー漫画として面白いですが、このインパクトは凄まじい。則雄が「自宅に帰らなければいけない」ということが分かった上でのコレ。フツー幽霊はもっとコソコソするもんやで!


覚醒したババアとサユリの戦いが熱すぎる

じゃあ主人公・則雄は一方的にサユリになぶり殺されるのを待つだけなのか。いや、そうじゃない。『サユリ』はホラー漫画ではありますが、実は2巻以降はサユリに立ち向かっていく。どうやってサユリを倒すのかにページが割かれます。でも立ち上がるのは則雄じゃない。一体誰なのか?

サユリ2巻 ババアが覚醒1
(サユリ 2巻)
それが祖母(以下ババア)。実はこれまで認知症を患っていたものの、自分の目の前で祖父が倒れてしまったこと(あらすじ参照)で何かが覚醒。認知症を患う前の気性が荒いババアに戻った。このババアがとにかく男前すぎて惚れる。

まず画像にもありますが覚醒した初っ端、タバコをプカーっと吸い始めたかと思いきや、主人公・則雄に対して「このままでいいんか?やられ損のままいいんか?」と宣戦布告をかます。ババアが吸ってるタバコは「無念を晴らす」ための開戦の合図だった。

例の近所のお節介オバさんが「ここのお父さんとお爺ちゃんがヘンな死に方したらしいじゃないですか」とニタニタと語りかけてくる。まだ先程の画像は心配してくれてる余地はかすかに残ってますが、さすがに遺族に対してこんな質問を投げかけるのは悪趣味。悪霊がどうこう以前にカスすぎます。某元フジテレビアナウンサー並み。

サユリ2巻 ババアが覚醒2
(サユリ 2巻)
でもババアは「何じゃあ!」という絶叫と共にビターン!ビターン!ビターン!何という心地いいリズムのビンタの数々。そして「地縛霊をお祓いした方がいいって忠告しに来てあげたのに」とホザくオバさんに対して、ババアは一言。「祓って済ませるつもりはねぇ」。やだ…かっこいい。

先程のすごい形相で立ちふさがってる九条小百合に対しても、「そんな顔をすればワシらの心が弱くなるとでも思ったか…いかにも小便臭い小娘の考え方じゃ」と九条小百合の目の前で一刀両断。やだ、やだ、このババア、本気でアタイの股間が濡れちゃいそう。

この大げさすぎるキャラクターはややもするとギャグ寄りに展開を持っていく危険性もはらむものの、それでもババアが必死にサユリを倒すために立ち向かう様が胸アツすぎる。ホラー漫画で「バトル漫画で感じるそれ」を感じたのは個人的に初めて。

だからババアの気迫はマジで狂気じみてる。いや、九条小百合の凶気以上。しかしながら「狂気」と「凶気」がぶつかり合う様に、もはや「オラわくわくしてくっぞ」状態でワクテカが止まらない。思わずグイグイ読まされてしまう。

一方で不安で眠れない主人公・則雄に対して、フスマ越しに「安心しろや。わしゃあ隣で寝てっから何かあったら呼べや」と語りかけるなど実はしっかり心根は優しい。また料理を毎日大量に作って「甘えは聞かんぞ。食べて命を濃くせんとワシャ許さん」と気が滅入って食欲がない主人公・則雄を叱る。この温かい言葉に緊張とのギャップ感が泣きそうになる。

何故なら、悪霊に勝てる唯一の武器は「生命力」だから。よく食べよく寝てよく活きる。しっかり心の臓を活発に動かして人間としての当たり前の行動を続けることで、実体のない石鹸水の泡のようにかよわい悪霊はその「命の濃さ」に気圧される。

つまり単に無茶苦茶で破天荒なババアかと思いきや、意外と理屈が通ってて言動のいちいちに説得力があるので読者としても展開の流れに逆らえない。しっかり魅力的なキャラクターとして成立してる。

サユリ2巻 九条小百合 ババアにも魔の手
(サユリ 2巻)
しかしながらババアにも遂に九条小百合の魔の手が迫る。ババアも常に気を張って戦っていたものの、ふとジジイに対する惜別の想いが蘇る。サユリは感傷的になって弱みを見せたババアの隙(すき)を見逃さなかった。天井から大量に垂れ下がるサユリの髪の毛がエグい。


ただ最終回は意外にも後味が良い

ただ『サユリ』のボリュームは全2巻程度しかありませんので、最終回や結末についてのネタバレは割愛しておきますが、ここまで感想記事を読んで同じ作者・押見修造が描いた漫画『ミスミソウ』を彷彿とした方もいるかも知れません。

前に『ミスミソウ』全巻をレビューしたことがありますが、中身はとにかく胸クソ悪い。これが最終回まで続いて、本当に後味が悪い。「おすすめ鬱漫画ランキング」にも勝手にランクインさせていただきました。だから『サユリ』も似たような結末を辿るのではないかと想像しがち。

でも『サユリ』のラストはハッピーエンドで終わる。もちろんホラー漫画ではあるので、何故サユリが悪霊に至ったのか、そこには悲しくて切ないドロドロとした物語が背景にあります。それでも割りと読後感や後味が良い。

生粋のホラー漫画好きからしたら「最後まで鬱展開を描けよ」という方もいるかも知れませんが、単に『サユリ』は怖いだけで終わってないのが良い。怖いからこそハッピーエンドが良い意味でギャップ感に繋がってる。安心して読めるという点では、割りと幅広い読者に『サユリ』はおすすめできます。


「サユリ」の総合評価 評判 口コミ


『サユリ』全2巻のネタバレ感想をまとめると、記事タイトルでも書いたように「怖い」の一言に尽きます。

フツーのホラー漫画だったら、単に悪霊から逃げて話は終わり。キャラクターが大人だったら引っ越しすればいいだけですから、それも成立する。でも子供が主人公だったら一人で対応できない以前に、再び家に帰らなければいけない。

じゃあ確実に逃げられない状況に陥ればどうすればいいの?」という極めて現実的な視点で展開が広げられてる。ホラー漫画の中では「奇をてらった設定」とも言えますが、だからこそ逆にリアリティーに溢れてる作品として仕上がってる。

また九条小百合(サユリ)の過去やポジティブな最終回のオチなど含めて、意外にストーリー性がある。そしてサユリを追い詰めるババア、愛する家族を失った少年が必死に立ち向かう姿など読み応えは多い。

そして、これら全てが2巻で収まってるサイズ感とパッケージング力が絶妙。つまり、それは起承転結のテンポ感が見事である証明の裏返しであり、それらの小気味良い展開に思わず読者はグイグイ読まされてしまう。だからホラー漫画どうこうってのは関係なく、『サユリ』はそもそも漫画としての完成度が高くて面白いと言えます。

ちなみに、この『サユリ』のネタバレ感想記事をゼッタイにSNSでシェアするなよ!メールやLINEでURLを送りつけるなよ!2ちゃんねるや嫌いなヤツのブログやユーチューバーのコメント欄に貼るのもアカンぞ!マジで呪われるからヤメロよ!ゼッタイだぞ!(ダチョウ倶楽部風)

『アダムとイブ』全2巻のネタバレ感想をレビュー。掲載誌はビッグコミックスペリオール。出版社は小学館。ジャンルは青年コミックのバトル漫画。

作者は山本英夫(原作)、池上遼一(作画)。山本英夫は『ホムンクルス』などで有名な漫画家さんですが、今作の『アダムとイブ』では原作を担当されたらしい。AmazonのKindleでも絶賛ダウンロード購入が可能です。

『アダムとイブ』最終2巻のKindle版が先日発売されたので「アダムとイブが面白い漫画かつまらないマンガか」を全巻まとめて考察してみました。


「アダムとイブ」のあらすじ内容・登場人物

現在日本ではナントカ組が分裂して抗争が真っ只中らしい。安倍総理や警察は一体何をボケーッとしているのかといった感じですが、まさに日本の裏社会を牛耳っている反社会的勢力が893。

アダムとイブ1巻 五感を極めた893たち 透明を捉えるには十分
(アダムとイブ 1巻)
この893業界を根本から覆そうという武闘派秘密結社集団がいた。893同士の縦の関係や組織の垣根を超えて集まり、まるで「透明人間」のように裏から影から秘密裏に裏社会を操ろうと目論む。いわば893の中の若き革命家集団。彼ら最大の特徴は、それぞれ人間の五感を究極的に秀でてた能力を持っていた。

アダムとイブ1巻 味覚の男1
(アダムとイブ 1巻)
ある者は「味覚」に特化した能力を持っていた。人間の体液を口にすることで、その全てが分かってしまう。画像はキャバクラ嬢の血をパンに塗り付けている場面。口癖は「血はウソをつかない」「俺が味見してやろう」。

アダムとイブ1巻 視覚の男1
(アダムとイブ 1巻)
ある者は「視覚」に特化した能力を持っていた。あまりに色覚異常が進みすぎて、常人には見えないモノが見えてしまう。しかも特殊なコンタクトを着用すると温度や赤外線がサーモグラフィーのように観測することが可能となり、女性の妊娠や他人の病気すらもきっと見えてしまう持ち主。

アダムとイブ1巻 スメル 嗅覚の男 だってやめられない
(アダムとイブ 1巻)
他にも「触覚」「第六感といった能力の持ち主がいるんですが、『アダムとイブ』の主人公は「嗅覚」に能力を特化させた通称・スメルが主人公。臭いを嗅ぐことで人間の感情が読み取れてしまう。頭脳明晰でありながら常に冷静沈着な判断を行う、この893の集まりを統括しているリーダー。

ただ性嗜好があまりにぶっ飛びすぎてて、鼻からウイスキーを飲み干したり、女性の髪の毛を燃やしてそれを嗅いでハイにキマってしまうのが悪い趣味とのこと。

まさに個性的ではありつつも各々の欠点を各々の長所で補い合う、絶対的にバランスが調和された最高のメンバーたちだった。ただし目的遂行のためには「欲求」や「快楽」も必要。維新の橋下徹風に言えば「軍人さんには風俗って必要ですやんガハハ」。

今宵も彼らはあるキャバクラを貸し切って、いつものようにどんちゃん騒ぎを繰り返していた。『アダムとイブ』の物語はそんなパーティーが繰り広げらrているキャバクラを舞台に起きた凄惨な死闘劇である。

スメルを筆頭に完全にシークレットに開催されたパーティーは、誰にもバレることはなかった…はずだった。しかし、そこへ謎の訪問者が襲来。誰も通さないようにガードしていた次々と倒されていく護衛たち。

アダムとイブ1巻 味覚の男3
(アダムとイブ 1巻)
ついには「味覚の男」などメンバーたちも殺されていく。一体何が起きたか分からない……はずがなかった。百戦錬磨のメンバーたちは一切動じることはなく、それぞれの五感を駆使させる。そして「コイツはホンモノの透明人間の仕業だ」と気付く。彼らにとって透明を捉えるには十分だった。

果たして最強に五感が冴え渡った武闘派893とナゾの透明人間による死闘の結末は!?果たして一体誰が生き残ることができるのか?!透明人間の目的とは!?…みたいな内容の漫画。だから『アダムとイブ』のジャンルは青年コミックですが、割りと少年コミック(能力バトル漫画)的な要素もある感じのストーリーになります。


透明人間とのバトルが見所

『アダムとイブ』の見所はやはり透明人間とのバトル描写になるのかなーと思います。

透明人間がひたひたとにじり寄ってくる演出が上手く、「完全に見えない」はずの透明人間が「しっかり見える」。だから読者は読んでて混乱したり戸惑うことが少なく、素直にマンガに引き込まれていく。また見えないからこそ893たちが試行錯誤して対抗する様が面白い。

アダムとイブ1巻 視覚の男2
(アダムとイブ 1巻)
例えば「視覚の男」だったら透明人間の足跡がクリアに見える。その足のサイズから「コイツは女性か?」などと推察する。当然足跡が見えたら、透明人間の位置だって把握することは可能なはず。

アダムとイブ1巻 聴覚の男
(アダムとイブ 1巻)
「聴覚の男」だと女性に高音で絶叫させることで、その反響した音波から周囲の状況を把握する。実際に視力はないけども、こんな超音波を発することで周囲の状況を把握する動物もいます。つまりは透明人間が見えなくても無問題。左下コマにかすかに透明人間を捉えることに成功する。

アダムとイブ1巻 透明人間とのバトル3
(アダムとイブ 1巻)
一方、透明人間は身体能力が凄まじく縦横無尽に動き回ることが可能で、壁や天井を移動することも。だから地味な内容かと一瞬疑うものの、実は三次元的なバトル描写が展開されるなど意外にダイナミックで大胆なそれに引き込まれる。透明だからこそ読者の想像力が良い意味で功を奏しているのも。

アダムとイブ2巻 透明人間とのバトル
(アダムとイブ 2巻)
蹴りの連打をかましてくる透明人間に対して、それを避けまくる「触覚の男」。これもハイヒールだけしか描かれていませんが、それでもしっかり「透明人間が見える」と思います。ここも透明だからこそ普通は見えなさそうな角度からでも相手の表情が見える。描き手からしてみたら難しいかも知れませんが、意外に面白い設定なのかも。

でも壁や天井を走るぐらいですら透明人間がめっちゃ強い。結論から書いておくと、まず893さんたちは太刀打ちできずにフルボッコされます。

アダムとイブ1巻 透明人間とのバトル2
(アダムとイブ 1巻)
例えば思いっきり顔面ドーン!!顔が透明人間の足の形状にベッコリ凹む(笑)

アダムとイブ1巻 透明人間とのバトル1
(アダムとイブ 1巻)
他にも桜井という男は、目ン玉もメキョっと指をツッコまれる。ただコチラも透明人間だからこそ負傷する「独特のダメージ」っぷりの描写が見事で面白いと思います。


最終回はまさにアダムとイブ的な終わり方

さすがに全2巻しかないのでネタバレは避けますが、『アダムとイブ』の最終回はまさに「アダムとイブ」に相応しい終わり方をしてます。正直かなりぶっ飛んだ最終話ではあるものの、それでも序盤で面白いと感じた読者なら最終話まで素直に読めるはず。良くも悪くも「超常性」を保持したまま終わってるので読後感は不思議な感じ。

また透明人間たちが一体どういう目的で襲ってきたのかなど、目的や動機がハッキリ判然とするわけではないのでモヤッと感はゼロではないものの、作者の筆致の力強さから細かい部分がそこまで気になることはないでしょう。

Amazonだと「後半がダレた」というレビューがあった気がしますが、個人的にそういった感想を抱いたことはありません。


「アダムとイブ」の総合評価 評判 口コミ


『アダムとイブ』全2巻のネタバレ感想をまとめると、「透明人間 VS 五感を極めた893たち」という設定がシンプルで良い。キャラクターもそれぞれ個性的(雑魚っぷりも含めて)で面白い。普通の少年コミックだとキャラクターごとに能力を身につけた背景などをウダウダと作りがちですが、説明は至って端的。

でもそれで読者には十分伝わる。序盤の導入部分に「まどろっこしさ」がゼロなので、最初から素直にマンガの世界観に没入できた。この導入部分でつまづいてしまっている漫画も多く、下手にストーリー性に走っていないことが読みやすさにも寄与してる。

だから『アダムとイブ』は全体的にテンポ感が良い。2巻というボリューム感も長すぎず短すぎずで、読み切り感覚で良い意味でライトに楽しめる。むしろ『アダムとイブ』は発想やノリを含めて、どちらかと言えば「アメコミ(アメリカンコミック)」に近いかも知れない。

アダムとイブ2巻 触覚の男
(アダムとイブ 2巻)
例えば「触覚の男」が透明人間(♀)のアソコに指を突っ込んでるシーンだと、透明人間のアソコをどうこねくり回したか知りませんが、触覚の男の指がボキボキに折りまくる。そもそも指を突っ込んでる時点でツッコミどころ満載。

しかも直前にはスメルが「この女陰臭…極上の女!」とドヤ顔をかましてる。他にも何故そのタイミングでそんなことすんねん、というオンパレード。正直アホくさいとしか表現しようがない部分もありますが、この「B級感」は意外と嫌いじゃない。きっとアメリカ人などはものすごい好きなノリだと思います(笑)

最後に感想や考察をまとめると、『アダムとイブ』は「サスペンス+バイオレンス+能力バトル+微エロ」が程よい分量で配合された良質なジャンクフードといったところ。映画の片手間に貪り食うようなポップコーン感覚で購入すれば、そこまで損はしないでしょう。