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『Spotted Flower』1巻2巻のネタバレ感想をレビュー。作者は木尾士目。掲載誌は楽園 Le Paradis。出版社は白泉社。ジャンルは青年コミックのラブコメ漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入・無料で試し読みが可能です。

今回も『Spotted Flower』が面白いのか、つまらないのかさっくり感想をレビューしたいと思います。


Spotted Flowerのあらすじ物語 ストーリー内容

Spotted Flower1巻 あらすじ1
(Spotted Flower 1巻)
主人公はどこにでもいる夫婦。冴えなさそうな眼鏡のダンナと、ちよい美人の奥さん。どうやら奥さんは妊娠真っ最中らしい。クリスマスのある日、身重の奥さんがダンナさんにプレゼントしたいという。

Spotted Flower1巻 あらすじ2
(Spotted Flower 1巻)
ただクリスマスプレゼントの中身がまさかの「18禁同人誌10点セット」。ダンナは見た目よろしくゴリゴリのオタク。奥さん的には「ふぅオタクって楽だわ」と余裕の笑み。でもダンナは既に何冊か持っていたというオチ。重度なオタクにも程があるやん。

こんな気持ち悪いオタク夫婦、いや厳密には奥さんは非オタでダンナだけがオタクのラブコメ漫画になります。果たしてオタクと非オタクは一体どういう夫婦生活を送っているのか?という内容のラブコメ漫画。

「妊娠」や「子育て」が一つのテーマということで、おすすめ国産ミニバン車ランキングソリオ vs ルーミー・タンクの比較フリード vs シエンタの比較といった自動車記事もどうぞ。自分は漫画以外にも自動車ブログ[くるまン]を運営してるんですが、単なるその宣伝ですので興味がない方はスルー推奨。


オタク男子と付き合うと大変?

主人公のダンナはオタク。妊娠中の奥さんは非オタ。当然色々と問題も発生。例えば最たる例が夜の営み。男側からしたらお腹の赤ちゃんが心配だったりして、あまり乗り気にはならない旦那さんも多いか。

Spotted Flower1巻 せめてAV1
(Spotted Flower 1巻)
ただ奥さん側からしたら妊娠したことで性欲も高まるとか高まらないとかで、そんなことねーよというかまびすしいツッコミも聞こえてきそうですが、『Spotted Flower』の奥さんは「まだこの子には何も分からないよ。たとえ中で出したってね」と乗り気。ダンナは思わずたじろぎつつも、ややムラムラ感がアップ。

Spotted Flower1巻 せめてAV2
(Spotted Flower 1巻)
それでもやはりお腹の赤ちゃんが心配なこともあってか、「確かにそーゆうエロゲーはあるけども」とヤル気はみなぎりつつも丁重にお断り。でも断る理由がまさかのエロゲー。思わず奥さんは「せめてAVとか言えよ」とダンナのオタッぷりに逆に萎えー。どっちにしても大概アレですけどね(笑)

挙句の果てにダンナは男の娘モノのエロゲーで一人で営んでる場面に遭遇する。いや正確にはダンナがなかなか勃たないので、奥さんが「最初から勃ってるときにハメればいいじゃない」とマリー・アントワネット的なノリでダンナにエロゲーをやらせるものの、まさかの男の娘モノだったというオチ。リアルだったら即離婚ものか(笑)

Spotted Flower2巻 男の娘モノ
(Spotted Flower 2巻)
しかも内容が更に「男の娘+妊婦モノ」という強烈過ぎるコラボだったので、非オタの奥さんは思わず「どーやって産むの?」と聞いてくる。いや、疑問のポイントそこかよ。確かにどうやって出産するのかも激しく気になりますが、まずはそもそもどこにどう着床すんねんって話ですわ。

もちろん二次元は二次元。ホリエモンのように実際の男の娘に手を出すオトコは少ないでしょう。いわゆる別腹ってヤツ。やはりいくら女装したところで骨格は男性ですから。そこでダンナさんはそこまでシたいのであれば、ってことで奥さんにある要求する。

Spotted Flower1巻 斑目晴信の性癖
(Spotted Flower 1巻)
それが「縞パン(しまぱん)」。ヤマザキ春のパンまつりで販売すれば、きっとオタク人気間違いなしの縞パン。きっと来年のフジテレビに女子アナウンサーとして採用されそうな縞パン。確かに綿の肌触り感は素敵。

ただ奥さんからしたらギョギョギョ。女性の立場で考えると「縞パンは子供が履くもの」というイメージが強すぎて、一番有り得ない選択肢なのかも知れない。

Spotted Flower1巻 大野加奈子
(Spotted Flower 1巻)
そんなこんなで奥さんがどうやってもダンナとパコれない日々が続くので、ある時に眼鏡のママ友に相談すると「女が本気で誘惑して落ちない男なんていないですよね?」とアドバイスを受ける。なんという大胆かつ妖艶なアドバイス。

何故妖艶さを感じるかと言えば、実は眼鏡のママ友は授乳中でB地区ポロリンちょ状態。画像だとうまく隠してますが、割りと『Spotted Flower』は露出度が高いシーンが多めな漫画になってます。だから『Spotted Flower』はもはや妊婦モノと言えないこともなく、一部では「気持ち悪い」といった感想や評価が下されてることも。

Spotted Flower2巻 出産場面
(Spotted Flower 2巻)
そして最終的に奥さんが出産する場面すら直接描かれる。もちろん局部は描かれてませんが、いや敢えて局部だけ描かないことでまさかの「髪の毛」だけで赤ちゃんを表現。あまりに斬新すぎる演出で思わず笑ってしまいました。むしろ読者側が「!?」を使いたいぐらいだ。演出としてはかなり面白く、マンガやアニメだけではなく実写ドラマや映画でも使えそうです。

でも確かにコレはキモいと言われても仕方ないか(笑)

赤ちゃんが生まれてくる場面を見てるってことは、当然ダンナは出産シーンに当然立ち会ってるわけですが、この直前にまたしてもオタク魂を発揮する。

子宮口と言えばエロ漫画でよく【子宮口押されて気持ちいい】とかゆー表現あるけど、そんなこと言ったら殺されるんだろうな」とかつぶやく。もしTwitterだったら間違いなく炎上してる発言ですが、さすがに陣痛で苦しむ奥さんが「聞こえてんぞキモオタ」と激しめのツッコミを入れる。実際、昔どっかの編集者が妊娠した女性のB地区が黒くてキモいとつぶやいたら、どっかの女性漫画家がブチ切れてて笑いました。

いやぁ、世の中の女性のみなさん、やっぱりオタク男と付き合うと大変らしいですYO。


登場人物はげんしけんのメンバーたち?

『Spotted Flower』はいわゆるオタク漫画の一種。主人公のダンナや奥さんのキャラクター名も一切命名されてないなど、なんとなく「一般オタクと一般女性の日常・妊婦生活」を描いてるのかと思いきや、全くの真逆。

実は『Spotted Flower』の世界観や登場人物は、先日全巻の感想を書いた『げんしけん』のスピンオフマンガと言われてる。

げんしけん9巻 斑目晴信と春日部咲
(げんしけん 9巻)
だからダンナは斑目晴信であり、奥さんは春日部咲のこと。斑目晴信はまだしも、春日部咲については髪の毛が変わりすぎて全く気付きませんでした。

漫画タイトルの『Spotted Flower』もまさに二人のことを指し示してる。具体的には「Spotted」が「斑の」という意味で、「Flower」が「花が咲く」という意味の動詞。筑波大学卒の作者・木尾士目のインテリっぷりが鼻につきますね。

Spotted Flower2巻 大野と春日部咲
(Spotted Flower 2巻)
先程登場した奥さんのママ友も大野加奈子。そりゃあ乳もデカいはずです。やっぱり大野加奈子はママになってもコスプレ好きで、その格好の餌食になってるのが春日部咲。

Spotted Flower2巻 波戸賢二郎
(Spotted Flower 2巻)
波戸賢二郎に至っては、プロのマンガ家として矢島美怜と共に大成してるものの、完全に胸がボインボイン!!!リアル女体化されとるーーー!!!女装の壁を余裕で超えてきとるーーー!!!ただ波戸賢二郎はポコチンだけはしっかり残してる模様。お母さんきっと泣いてるぞ。

だから波戸賢二郎と思しき女性というか男性というか何と表現していいか一瞬迷いますが、そのセリフを読むと「寄った勢いでこうなる前の僕を押し倒したくらいなんですから」と完全にあの場面を差してるとしか思えません。あのときは斑目にドギマギしてやがったくせに、しっかりドS嬢化してくれちゃってます。

もう少し『Spotted Flower』のストーリーをネタバレしておくと、一応波戸賢二郎と矢島美怜の二人は男女の関係になってイチャコラを全開。性別が相変わらずややこしいものの、波戸のアソコは残ってるので矢島美怜とパコパコ可能。『げんしけん』のラストだと矢島美怜は「自分の実力を認めさせて波戸の気持ちを自分に振り向けさせる」と決意してましたが、どうやら有言実行されていた模様。

ちなみにスザンナ・ホプキンス(スー)もちゃっかり登場してて、波戸賢二郎と矢島美怜との関係が続いてるっぽいんですが謎の爆乳化してて笑いました。さすがにいくらロリ体型だったとはいえ、年齢的には20歳前後で成長期は終わってるはず。一体何があった!?

だから『Spotted Flower』はツッコミどころ満載。斑目晴信は春日部咲にガッツリ振られて、スーと付き合った。波戸賢二郎と矢島美怜の関係こそ十分有り得る展開なものの、スーの爆乳化の件然り、基本的には「げんしけんの登場人物たちにこんな未来もあったかもねー」という内容。

つまり『Spotted Flower』はいわゆるパラレルワールド的なスピンオフ漫画らしい。


Spotted Flowerの総合評価 評判 口コミ

Spotted Flower 1 (楽園コミックス)
木尾士目
白泉社
2015-12-25

『Spotted Flower』は「げんしけん」のスピンオフ漫画としては面白い。だから逆に言えば、やはり『げんしけん』を読んだことがない読者にはおすすめしません。

どっかにいるかも知れないオタク夫婦の痛いエピソードに笑いつつも、単なる妊婦モノの類いかと思いきや最初読んでると不思議な既視感に襲われる。この違和感の正体が分かりそうで分からない(分かりたくない)まま読み進めていくと、徐々に「Spotted Flowerの世界観」が明らかになっていく様は心地良い。2巻で♀化したヤツが登場した時には思わず笑ってしまった。

ハッキリと最後まで登場人物たちが何者であるかを説明しないのが心憎い演出であり、『Spotted Flower』の醍醐味。スピンオフ漫画であるにも関わらず…という逆説的な攻め方が良い意味で面白いギャップ感に繋がってる。まさに「明言しない妙」といったところ。

『げんしけん』ファンにはおすすめの一冊。今後は笹原や荻上千佳、高坂といった主要な登場人物たちの動向も気になります。きっと社会人になった彼らの姿を『げんしけん』ファンの多くが見たいはず。

ちなみにパラレルワールドの「if」な世界観ってことですが、もう『Spotted Flower』の世界観が「正史(real)」ってことでいいんじゃなかろうか。

正直、高坂と春日部咲があのままゴールインするとは思えず、スザンナ・ホプキンスもクセが強すぎるので、そのまま斑目晴信と長期に渡って付き合えるとも思えない。設定をボヤかしてる以上、ぶっちゃけ今更どっちに転んでも問題ないわけだから、このまま『げんしけん』の続きとして書いても良さそう。社会人になって変に奇をてらってない分、『げんしけん』より読みやすいかも知れない。

日産の人気ミニバン車と言えば「セレナ」。2017年1月の新車販売台数ではプリウスやアクアなどを抜いて全体で2位の快挙を達成ました。今年2017年夏頃にはセレナe-POWER(イーパワー)というハイブリッドモデルも投入される予定であります。

日産セレナ ロバート秋山0
この新型セレナは少し前にお笑い芸人・ロバート秋山とコラボしていたらしい。このコラボCMがアホすぎて笑った。

ロバート秋山は昨年2016年から割りと「架空の人物」になりきったネタを発表していて、漫画関連だと『不滅のあなたへ』の作者・大今良時とコラボしたことは記憶に新しいです。

日産セレナ ロバート秋山1
今回の新型セレナとのコラボでは、ロバート秋山は元日本代表の「伊古部 祐斗」という役。ただ見た目の雰囲気からは、全くサッカーができる気配がない。実際サッカーボールもまともに蹴れない。秋山の手の感じがヒドい。女子か。

日産セレナ ロバート秋山4
でもある意味、ロバート秋山的にはそれが狙い。プロの能力が全く備わっていないくせに、ムダにプロっぽい発言をすることで笑いを取る。だからこのイケメンっぷりのギャップ感。ムダに雰囲気を出すのだけは上手い。

ロバート秋山の背後に日産セレナが映っていますが、一応日産の狙いも説明しておくと「自動運転技術」のアピールになります。詳しくは動画をご覧いただくとして、セレナが渋滞でも自動で停止走行ができることをロバート秋山はギャグに走る一方でしっかり宣伝の役割も果たしています。

ちなみにセレナに自動運転システムが搭載されてるグレードはお馴染みの「ハイウェイスター」。この新型セレナハイウェイスターの実燃費は既に記事化してるので、もしセレナの購入を考えてる方は御覧くださいませ。自動運転システムを起動させた状態でも実燃費は悪化しないのか?


肝心の新型セレナとロバート秋山のコラボCMがコチラ。動画時間が長いだけあってテレビでは流れないので意外と貴重です。いくらセレナの自動運転システムをアピールしたいとは言え、ロバート秋山は一体何回「直感」言うねんっていう(笑)

日産セレナ ロバート秋山5
そして実は他にもセレナとロバート秋山はいろいろとコラボ済み。どんだけ日産、ロバート好きやねんっていう。一番上の女装のヤツとか割りとヒドいwww

ちなみに、この日産セレナではありますが、既にホンダ・ステップワゴンと新型セレナとの比較記事
トヨタ・ノア・ヴォクシーと新型セレナの比較記事はアップロード済みなので、もしセレナに興味が湧いた方はチェックしてみてください。

『君の名は。』1巻2巻のネタバレ感想をレビュー。作者は新海誠(原作)、琴音らんまる(漫画)。掲載誌はコミックアライブ。出版社は角川書店。ジャンルは少年コミックのSF恋愛漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入・無料で試し読みが可能です。

アニメ映画『君の名は。』の興行収入はまさかの200億円を超える大ヒット。そこに便乗するといえば聞こえが悪いですが、既にコミカライズもされています。レビュー時点では全巻が発売されてませんが、そこで漫画版の『君の名は。』が面白いのか考察してみました。


「君の名は」のあらすじ登場人物 ストーリー内容

舞台は日本の田舎街の糸森。時期は1000年ぶりぐらいの大量に彗星が降り注ぐ1ヶ月ほど前。

主人公はその糸森に住む女子高生の宮水三葉(みつは)。スマホの電波ぐらいは通ってるものの、電車は二時間に一本しか来ない故郷に嫌気を指していた。そして親が町長であり、また代々続く宮水神社の跡取り娘として当たり前のように神事の執り行うなど、三葉は様々な田舎のしがらみに縛られていた。

君の名は。1巻 三葉 あらすじ1
(君の名は。 1巻)
だから三葉は都会へ憧れを持っていた。いや正確には大都会・東京にしがらみがなく、自由に暮らしている男の子に「憧れ」や「うらやましさ」を漠然と抱いていた。三葉は友達と一緒に昼ごはんを食べていると唐突に「生まれ変わったら男の子になりたい」とポツリと口に出してしまうほど。

当然誰も相手にしなかったが、せめて夢の中だけでも三葉は自由に都会で生きたいと願った。

君の名は。1巻 三葉 あらすじ2
(君の名は。 1巻)
そしてある日、その三葉の願いは叶う。東京に住む瀧(たき)という男子高校生の体と入れ替わってしまう。思わず股間をムギュ~。いや誰得やねん。

君の名は。1巻 三葉 あらすじ3
(君の名は。 1巻)
最初は戸惑う三葉だったが、周りにあるのは自分が常々憧れていたものばかり。心躍る三葉はこの入れ替わりを存分に楽しんだ。果たしてコレは夢か現実なのか。三葉が起きると再び自分の体に戻っていた。

君の名は。1巻 三葉 あらすじ4
(君の名は。 1巻)
しかし自分の腕には「お前は何なんだ」の文字。体の入れ替わりは夢ではなく、明らかな現実だった。当然、この文字を書いたのは三葉に入れ替わった瀧。最初は瀧も当惑したものの、この入れ替わりが頻繁に繰り返されることで徐々に現実を受け入れていく二人。

そして三葉と瀧はお互いスマートフォンやノートに「今日一日は何があったか」をメモすることで、奇妙な交換日記が始まる。果たして三葉と瀧が入れ替わったことになにか意味があるのか、果たして二人が出会うことがあるのか、といった内容のストーリー。


単に三葉と瀧が入れ替わるわけじゃない

『君の名は。』のあらすじやCMの告知だけ読むと、単に田舎の少女と都会の少年の体が入れ替わっただけにしか思えないんですが、実はそれだけじゃない。もし単にそれだけの仕掛けだったら、あそこまでアニメ映画がヒットしてるわけがない。

『君の名は。』のストーリーをもう少しネタバレしておくと、二人は徐々に惹かれ合う。瀧はバイト先の女先輩が最初は好きだったものの、会ったことがないからこそ三葉への想いを膨らませる。そこである日、瀧はスマホで三葉に連絡を取ろうとする。三葉は入れ替わりの過程で自分の連絡先を瀧のスマホに入力してた。

君の名は。2巻 電波が届かない
(君の名は。 2巻)
ただ何故か何度連絡しようとしても「おかけになった電話は電波の届かない場所にあるか…」と一向につながらない。最初は三葉が住む糸森が田舎すぎるからかと気に留めていなかったが、明らかに不自然。漫画版だとあっさり処理されてますが、きっとアニメ映画版だともう少し丁寧にネタフリされてるはず。

そして、ある時を境に二人の入れ替わりが起きなくなる。

君の名は。1巻 三葉 彗星 布石
(君の名は。 1巻)
その「ある境」とはあらすじでも説明した「大量の彗星」が降り注ぐ直前。もう少し具体的にネタバレすると、三葉が「いま瀧くんもこの同じ空を一緒に見てるのかな」と告げた直後あたりから、何故か体の入れ替わりが起きなくなる。これが『君の名は』のストーリーの大きな伏線・布石になってる。

君の名は。2巻 糸森町
(君の名は。 2巻)
何故なら瀧が糸森へ足を運ぶと彗星が降り注いで衝突した結果、糸森は完全に消滅してた。だから同じ時代に体が入れ替わっていたわけではなく、実は時間軸も絶妙にズレてた。なるほど、この仕掛けは面白い。ありそうでなかった。

もちろん『君の名は』のストーリーはここで終わらない。

君の名は。2巻 口噛み酒でもとに戻る
(君の名は。 2巻)
体の入れ替わりができなくなったものの、瀧は宮水神社に自らが奉納した口噛み酒を飲み干すことで再び三葉の体に入れ替わる。そして三葉たちを救うために瀧は動く。「好きな女の子を助けるために動く」という王道的な展開につい引き込まれる。

ちなみに漫画版『君の名は。』はレビューしてる時点で3巻以降は発売されてない。だから「えぇめっちゃ続き気になるやん」っていう物語の佳境で終わってくれてる。これだとアニメ映画版の『君の名は。』を観に行かざるを得ないじゃないか。角川春樹はなんという商売上手。


「君の名は。」の総合評価 評判 口コミ


『君の名は。』の漫画版は意外と面白かった。色んな評論家がゴチャゴチャ言ってますが、少なくともアニメ映画が人気が出たのもうなずけます

自分はこれまで監督・新海誠の作品は漫画でしか読んだことがなく、『秒速5センチメートル』などは大して面白くなかったので正直期待してませんでしたが、『君の名は。』は展開に山場がしっかりあってストーリーの軸もハッキリしてて読みやすかった。キャラも高校生ということで幅広い年齢層に受け入れられやすそう。

設定の仕掛けも意表を突いていて、王道要素にしっかり自分オリジナルの味付けもできて良かった。また伏線の張り方も自然でさり気ない。例えば、三葉が「来世で東京のイケメン男子にしてくださーい」と絶叫した場面がまさにそれ。

何故なら「来世」が訪れるためには、当然「一度は死ぬ」必要がある。だから瀧と入れ替わってる時点で既に「三葉の死」が強烈に描写されてしてしまってたわけです。この仕掛けが明らかになった瞬間は前述のように「おぉ!」ってなった。

漫画版の『君の名は。』を強いて批判するとしたら、アニメ映画版ほど描き込みはすごくないこと。もちろん及第点は余裕で満たせてるとは思いますが、話題になったアニメ版の映像のキレイさと比較すると見劣り感は否めないでしょう。絵重視の読者にはそこまでおすすめしません。

ただ、それでも思わずアニメ映画版の『君の名は。』を観たくなるぐらい面白かった。もしアニメ映画を何度も観たことがあるリピーターでも、しっかり満足できるクオリティーのはず。漫画版の『君の名は。』を読めば再び記憶がオーバーラップしてくること間違い無し。全3巻でおそらく完結するはずなので、サクッと楽しめる点でもおすすめか。

『先生の白い嘘』1巻から6巻のネタバレ感想をレビュー。作者は鳥飼茜。掲載誌はモーニング・ツー。出版社は講談社。ジャンルは青年コミックのレ◯プを扱った漫画。AmazonのKindleでもダウンロード購入・試し読みが可能です。

『先生の白い嘘』の内容こそショッキングですが、別にB地区などが露出するようなこともないのできっと実写ドラマ化や実写映画化しやすいはず。おそらく『先生の白い嘘』は玄人好みの内容なので個人的に業界の方におすすめしておきます。

そこでいずれ実写化される日を願って超ロングパス的に、今回も『先生の白い嘘』という漫画が面白いかおすすめかつまらないか考察したいと思います。是非この感想レビューを読んで購入の参考にして下さい。

ちなみに本来は『先生の白い嘘』の記事はもっと早くに書き上げたかったんですが、おすすめの人気ハイブリッド車ランキング| くるまン。日産セレナの自動運転した場合の実燃費| くるまン。など自動車記事に時間が取られてしまって、ここまで遅れてしまいました。


ハングレ集団・DeNAが掲載した「先生の白い嘘」の記事が面白い

そういえば話がかなり脱線するのでスクロール推奨ですが、最近何かと悪い意味で話題のDeNAのスパムまとめサイト「puul」でも、この『先生の白い嘘』も記事化されてました。現在は公開停止中ですが、なかなかツッコミどころ満載。

DeNA puul パクリ 先生の白い嘘 イメージ画像
「orange」という馬鹿ライターが作ったゴミ記事を読んでると、初っ端の『先生の白い嘘』の登場人物の紹介に、まさかの「イメージ画像でお送り致します」から盛大に笑わせてもらいました。それこそ最初実写化でもされるのかと思ったら、全然関係ないモデルの女性(いわゆるフリー画像素材)。

どうやら主人公・原美鈴を説明してる場面らしいんですが、共通点はメガネだけ。せめて髪型をポニーテールにするとか、もっと似せたモデルを探してこいと。他の登場人物も全然似てないモデルの画像ばかり貼ってある。

案の定、DeNAはネット上から薄っぺらい情報をかき集めてるだけなので、『先生の白い嘘』について大した情報も書かれてない。コイツラはマンガの内容を読んでないのは当たり前。これで検索上位に表示されるんだから迷惑千万。

しかも随分前に自分が『テラフォーマーズ』が面白いかつまらないか考察したんですが、その記事のコメント欄にpuulの記事のリンクを貼りつけて「もっと勉強しましょう」と説教を垂れてきやがったDeNAのアホ社員がいました。

コイツのすごいところが、そのpuulの記事が俺の『テラフォーマーズ』の記事をそのままパクってるということ。さすがに爆笑しました。同人作家がオリジナル漫画を描いてる作者に「俺の作品をパクるなよ」と抗議してるようなもんですから。

たまに自分のブログに批判的なコメントも頂いたりしますが、それにしても俺の記事をパクッておいて俺に直接説教を垂れるかねと。もちろんそのコメントはすぐ削除しちゃいましたが、さすがにこんな堂々とした宣戦布告を初めて見ました。

meryやwelqなど、DeNAのような社会の何の役にも立ってないゴミ企業の社員が「先進的でクリエイティブな企業活動してます」とドヤ顔してるのが本当に失笑もの。所詮は渋谷ヒカリエで残飯と空き缶集めするしか能がない、ホームレスまがいの分際ですから何をか言わんや。

きっと横浜ハジシラーズ球団を運営する企業のことでから、いずれスパム記事を再掲載してくると想像されるので、それまでに自分が『先生の白い嘘』のまともな考察記事をレビューしたいと思います。伏せ字が多いのはご愛嬌。


先生の白い嘘のあらすじ物語 ストーリー内容

少し話が脱線しましたが、『先生の白い嘘』の主人公は原美鈴(はらみすず)。桜丘高校で働く24歳の女教師。見た目は地味で性格も内気だったため、生徒の誰もが原美鈴のことを恋愛に疎いと思っていた。ただ原美鈴は冴えない見た目とは反して、誰にも言えない過去を抱えていた。

先生の白い嘘1巻 あらすじ 原美鈴 レイプアングル
(先生の白い嘘 1巻)
それが初めて処女を喪失したのがレ○プだったということ。しかも相手は原美鈴の友人・渕野美奈子の彼氏である早藤。タイミングも美奈子の引っ越しを2人で手伝っている日に、美奈子が少しだけ外出した一瞬。実は早藤は処女ばかりを狙うレ○プ常習犯。

ただ原美鈴は早藤への憎悪を抱くというより、自分の弱さに幻滅した。そして「私が女のせいでこんな目に遭う」と自身の『女性という性別』に対する嫌悪感が増大していく。はてには原美鈴は「女性である自分を幸せにしていいはずがない」と強固な考えを築き上げる。

先生の白い嘘1巻 あらすじ 新妻祐希
(先生の白い嘘 1巻)
そんな原美鈴の前に現れたのが新妻祐希(にいづま)という一人の生徒。新妻はバイト先の社長の奥さんからホテルに連れ込まれて、無理やりセクロスさせられてしまう。そのトラウマから女性のアソコが怖くなり、男性機能が一切働かなくなった。

原美鈴は普段から生徒たちにやや下に見られていたが、「先生」という立場から優劣を比較しあう様をどこか冷めた目で見ていた。当然先生を演じるために、自らの感情を吐露する経験もなかった。

しかし、この時だけは違った。

先生の白い嘘1巻 あらすじ 原美鈴
(先生の白い嘘 1巻)
新妻に対して涙を流しながら「アンタが怖いのは女のアソコじゃない…男に生まれてしまった自分自身によ」と本音全開で問い詰める。

「アンタはホテルで男と女が平等じゃないって知ったのよ。女から正しさを奪って、女から自由まで奪ってしまえる不条理な力を持ってることを誰かに許されたいだけ。男であることを許してほしいだけ」。

「でも大丈夫。そのうちすぐ慣れる。これから沢山の女をみにくく汚して生きていくのだから。そういう風にしか男は生きられないの。そんなの誰も許してくれるわけがない」と辛辣そのもの。何故同じレイプ被害者であるにも関わらず、立場が男と女というだけでこうも反目し合うのか。

そこには男と女が生まれ持って抱える「性の不平等」があった。『先生の白い嘘』とはまさに「性差の絶対的不均衡」をテーマにした漫画になります。レ○プされた女性は一体何に苦悩し、どんな問題に直面するのか。性をめぐる罪と罰、許すべき傷と許されざる蛮行、ほじくられる過去と穴。セ○クスとは何か、人を愛するとは何か、女の価値とは何なのか。

被害者が抱える透明の傷跡が語りかける残酷な現実を深く描写した内容には、思わずムナクソ悪くなる部分も多くてやや閲覧注意ですが、色んな示唆に富んでる漫画でおすすめ。いわゆる「魂の殺人説」が事実なのかも含めて読んでみることをおすすめします。


「このマンガを読め!」でおすすめされた漫画

ちなみに『先生の白い嘘』は2015年に「このマンガを読め!」で8位に選ばれた漫画らしい。世の中には色んな漫画の賞レースがありますが、割りと有名な「このマンガがすごい」ではありませんのでご注意を。


エロいシーンが全然エロくない理由

『先生の白い嘘』ではレイフ゜描写にハッとさせられることが多い。

ただいかにも下世話なエ口漫画のように直接描写せずに、とにかく「男のヒドい描写」を間接的に描く。あらすじだと自分の股間から流れ出た血液越しに早藤の背中を描く。背中を描くことで主人公・原美鈴の孤立感が余計に際立ちます。

先生の白い嘘4巻 レイプ描写 原美鈴 早藤
(先生の白い嘘 4巻)
早藤の背中の別パターンですが、コチラは明らかにガッツリとハメてると思しき場面。原美鈴の「あれに捕らえられた私が幸せになっていいわけがないじゃない」というセリフが何とも印象的。

先生の白い嘘2巻 レイプ描写 原美鈴 早藤
(先生の白い嘘 2巻)
他にも原美鈴の髪の毛をブチブチ。改めて確認しておくと『先生の白い嘘』の作者・鳥飼茜は女性。男性マンガ家でも「髪の毛」というアイテムを使った人は少ないんじゃなかろうか。

先生の白い嘘1巻 原美鈴 レイプ 表情
(先生の白い嘘 1巻)
他にも被害にあった女性の「表情」も抜群。画像は原美鈴。ズレた眼鏡具合などもリアル。

先生の白い嘘2巻 早藤と山田玲菜 トイレで立ちバック
(先生の白い嘘 2巻)
山田玲菜という女性の表情もヤバイ。相手はやはり早藤という男。合コンで知り合ったSJの山田玲菜に対して、いきなり居酒屋のトイレで立ちバック。おいおいおい。文字にしただけでも割りと強烈。

女性はことごとく「暴れない」のもミソ。いわゆる「ワーキャー」と叫んだりしない。いざという時は「男の威圧的な暴力」に大人しく屈服するだけ。これが妙にリアルに映る。見事に女性の心情が投影されてるとしか思えず、嫌なゾクゾク感しか覚えない。

特に注目したいのが「鼻の穴」。意外と女性の恥部とも思える部位だと思うので、そこを惜しげもなく表現したがるのは女性マンガ家ならではの視点ではなかろうか。だから逆に言えば、漫画的にエロいシーンになるであろうエロいシーンはエロくない。鼻の穴なども、かえって男読者からしたら冷めてしまうシーンでしょう。


早藤という最強のクズ男

何度も既に登場してきた男が早藤(はやふじ)。この早藤がとにかくクズ。男の自分から見てもクズ。

早藤には美奈子という婚約者がいる。でも早藤が性のはけ口にしてるのは、美奈子以外の女性ばかり。この時点でなかなかのクズですが、美奈子が迫っても「疲れてる」の一点張り。

先生の白い嘘2巻 早藤 最低発言
(先生の白い嘘 2巻)
挙句の果てには「俺そういう迫られるとかされると余計に引く」とバッサリ。男でも同じことを言われると傷付くかも知れませんが、特に女性は勇気を出して自分から誘ったのにこんなこと言われたらトラウマものでしょう。

先生の白い嘘6巻 早藤イズム2
(先生の白い嘘 6巻)
前述の山田玲菜から別れのメールが来たときは、「うわキンモ!要らね」と連絡先を消去。「キンモ」っていう言い方が最高すぎます。作者・鳥飼茜がきっと自分が言われたら嫌なセリフをまんま早藤に言わせてる感があり(笑)

『先生の白い嘘』の最新ストーリーをネタバレしておくと、原美鈴と新妻という男子生徒が最終的に仲良くなる。あらすじでは対立してるかのように書きましたが、同じ傷を抱えてるからこそ徐々に理解し合う。これについては更に後述。

先生の白い嘘6巻 早藤イズム
(先生の白い嘘 6巻)
二人が仲良くしてる光景を見た我らが早藤はどうしたか。原美鈴と一度ハメドリした映像をチラつかせて「二人のプレイを見せろ」などと脅してくる。いわゆるリベンジポルノの最凶版。

他にも早藤は前述の山田玲菜を山へ捨てようとしたり、もう手がつけられない。「女なんかバカで口答えできないくらいがギリギリ相手してやれてんのに、余計な知恵つけて体は劣化ってソレどこに需要あんの?」など最低なセリフも満載。これを女性のマンガ家が考えてるってのがまた面白い。


女性キャラクターもクズばかりだが…

ただ早藤だけクローズアップしてみましたが、意外と女性もクズ。むしろ『先生の白い嘘』はそこがポイントになりそうな漫画。

先生の白い嘘5巻 山本玲菜
(先生の白い嘘 5巻)
例えば山田玲菜。SJ喪失が早藤の立ちバックだったわけですが、そこから何故か早藤にベタ惚れ。山を捨てられそうになった時には、首を絞められながらも「馬鹿かもしれないけど愛してるから」と涙ながらに好きでいさせてと懇願。最終的に山田玲菜は妊娠した早藤の奥さん・美奈子に中絶薬を飲ませようとしたりする。おいおいおい。

「お前ら女は全員馬鹿なんじゃねぇの?」「人間以下の扱いされてんのにヘラヘラ笑って済まそうとしやがって幸せだ?」「頭と腹ん中怒りと絶望で真っ黒なくせにそれでも自分だけは幸せなはずだってか?」という早藤の最低すぎるセリフも思わず腑に落ちます。

そもそも主人公・原美鈴からしてどうしようもない。何故ならSJ喪失後も早藤に何度も関係を迫られても拒否しない。

先生の白い嘘2巻 原美鈴の喘ぎ表情
(先生の白い嘘 2巻)
嫌がるどころかむしろ気持ち良い。表情からして紅潮しまくり。「アソコはやる気マンマンだよ-」とスマホでパシャパシャ撮影されても表情はあながち満更でもなかったり。

先生の白い嘘4巻 原美鈴 すぐ感じるー
(先生の白い嘘 4巻)
というか、すぐ感じちゃう。どんだけ敏感やねん。早藤に服をぐいっとされただけ。

先生の白い嘘3巻 無様な美奈子を見下す
(先生の白い嘘 3巻)
ただ早藤との行為は気持ち良いだけではなくて、原美鈴にとって行為そのものが早藤のお嫁さんであり、自分の親友である美奈子に対する「当てつけ」や「復讐」になってるから。

美奈子はいわゆるモテ女。ただ自分を引き立たせるためだけに、地味な原美鈴を隣に置いてた。このことが苦痛だったものの、皮肉なことに早藤に犯されることで立場は逆転し、「早藤に抱かれる女(原美鈴)」と「早藤に抱かれない女(美奈子)」という図式が完成。

原美鈴は美奈子を見下せる立場が与えられ、しかもこの上下関係を知らないのは美奈子だけ。そのことが更に原美鈴に優越感に浸らせる。「あの吐気がするような悪魔から、私は美奈子を見下す座席を与えられたのだ」というセリフが何とも印象的。


救いようがない女たちの快楽という膿

まさにクズ女ばっかり…と言いたいんですが、結局何が問題かと言えば「女のアソコはどうやっても気持ち良くできてる」ということ。誤解を恐れずに言いえば、どうやってもレイ○されたとしても女性のアソコは気持ち良くなるようにできあがってる。

先生の白い嘘1巻 早藤「何故逃げないの?」
(先生の白い嘘 1巻)
逃げないでそこに居続けたのはなんで?」という早藤のセリフにも代表されるように、少なくとも早藤の暴力的なセ○クスから女性たちの多くは逃れようとしない。それはひとえに「恐怖」で支配されてるというより「快楽」で支配されてしまうから。

先生の白い嘘1巻 原美鈴 自分のアソコに嫌悪感
(先生の白い嘘 1巻)
だから原美鈴も自分の股間を見ながら「最低死ねばいいのに」と、どちらかと言えば早藤というより自分自身(の股間)に敵意を向けてるのはそういう理由。『先生の白い嘘』の作中の表現を借りるのであれば、まさに「快楽という膿」があふれ出て止まらない。

普通は嫌いな食べ物を無理やり食べさせられたら、多くの人間は気持ち悪くて吐いてしまうでしょう。でも無理やり白い液体を体内にぶち込まれたとしても、残念ながら女性の体は強制的にそれを吐き出してくれるような仕組みにはなってない。

つまりセ○クスそのものに罪はなく、あくまで罪作りな存在は女性の体。だから原美鈴はいくら暴力的であっても、快楽を感じてしまう自分の肉体の理不尽さに罪悪感を感じる。また早藤はイケメンのエリートサラリーマンだけあってか、これまで男にモテなかった原美鈴からしたら「女性として求められる」ことに精神的に満たされてる部分も少なからずあって、そのことがよりいっそう悩ませる。

先生の白い嘘4巻 原美鈴 名言
(先生の白い嘘 4巻)
原美鈴が「暴力なんかじゃなかったら良かったのに」と新妻とのキスシーンで本音を語ってる場面からも分かるように、あくまで大きな違いは「プロセス」でしかない。サラッとヒドいことを言えば、結局入れちゃったら一緒。

『先生の白い嘘』を読むと女性の被害者が「自分自身を嫌いになるプロセス」がよく分かります。本来は唾棄すべき・批判すべき行為であるにも関わらず、被害者である自分自身が強烈な快楽を感じてしまう。そこに強姦という犯罪が圧倒的な矛盾を抱えてる。

男側が悪意を持とうが善意を持とうが、その行為そのもので得られる肉体的な快楽は同じ。きっと後者の行為の方がもちろん気持ち良いのでしょうが、それでも「セッ○スの本質」にグッサリと切り込んだという点で『先生の白い嘘』は価値がある。

世間が「犯して気持ち良くなる加害者」を批判すればするほど、被害者は同じように「侵されて気持ち良くなる自分自身」に対して強烈な自己嫌悪や罪悪感が生まれる。これだとどうやっても自分自身を嫌いにならざるを得ない。レ○プも単なるエッチと同じに過ぎず、もし「気持ち良くなることが悪」なのであれば加害者も被害者も同様に罪。

それゆえに何故「愛した上で抱いてくれなかったのか」という強い後悔が女性の中では生まれるものの、つまり裏を返せば「白」で傷付けられた傷は同じ「白」で塗りつぶす以外に方法がない。結局セッ○スで傷ついた穴は、愛あるセック○で埋めていくしかない。

もちろんそんな簡単な話ではなく、そこに気付けない、あえて気付こうとしない被害女性も多い。そこで何の対策もしようがなく、女性は更に苦しんでいくという負のスパイラル。

先生の白い嘘4巻 早藤 妊娠 ゲロ
(先生の白い嘘 4巻)
ただ逆に早藤にとってはセッ○スは暴力の手段・女性を屈服させるためだけのツールに過ぎない。だから美奈子が妊娠した時に恐怖感や強烈な拒否感でえづく。白い液体に愛が込められてようが愛が込められてなかろうが、問答無用で「神聖な赤ちゃん」が作られてしまう。

セッ○スは「極めて単純化されてしまう快楽」であるがゆえに、いかに人間が人間を愛することが重要かってことを作者が問うてるような気がしました。では早藤は一体どんな過去やトラウマを抱えているのか?…というのが『先生の白い嘘』の最終ゴールに向かうストーリーのカギと言えそうです。


先生の白い嘘の名言

「逃げないでそこに居続けたのはなんで?」「暴力なんかじゃなかったら良かったのに」などサラッと本質を付いてくるキャラクターのセリフが多いので、ここからは『先生の白い嘘』の名言を簡単にまとめてみました。

まずは早藤の名言。

「もしこれが暴力だったら傷付くのが誰か自分が一番わかってんじゃん」
「ホントは暴力された女になんか成り下がりたくないだけなんだろ?」
「私は求められた女なんだって思い込めば楽になれる」
「暴力も愛も自分の思い込み次第って」
「女ってそういうエゲツない生き物だろ」

(2巻)

「与えられたものが何であれ死守しようとする」
「たとえそれが暴力だとしても強欲に幸せであろうとする」
「そのためなら自分を捻じ曲げてでも掴もうとする」

(5巻)

早藤が自分が犯した女性たちに対して吐きかけたセリフ。もはや自分を逆に詰ってほしいと言わんばかりの逆ギレ的なセリフですが、女性の愚かしさを痛烈に批判してる名言ではなかろうか。

他にも三郷佳奈(ミサカナ)という女子生徒は、実の兄から昔イタズラされていた。そのことで男全体に対する復讐心を目覚める。ミサカナは美女だから男が寄ってくるものの、中途半端に焦らしては最後まで行為をさせない。

ミサカナにとって「自分の処女を守ることが復讐」という位置づけになってて、そこで出た名言が「アンタ達全員コントロールしてやる。今度は私の番よ」。何とも弱々しいそれが女性の置かれてる立場の弱さも彷彿とさせて泣かせます。

先生の白い嘘3巻 ミサカナ 名言
(先生の白い嘘 3巻)
他にも「買うのはアンタたち男でしょ?一生に一人のお嫁さん。新品の方が高く売れるに決まってるじゃない。私のこと中古にしちゃったら、その責任取れないでしょ?」という名言は、男が読むと思わずグサッと刺さります。

悲惨な強○被害がクローズアップされてる漫画ですが、実は『先生の白い嘘』の本質的なテーマは「じゃあ女性の価値とは一体何なんだ?」ということを問うてる内容と言えます。

他にもそれが分かる名言が、『先生の白い嘘』2巻。美奈子と一緒に合コンに行った原美鈴は、当然冴えない格好から男たちから「ないわー」と陰口を叩かれる。そこで出た名言が、やはり「女の価値とは何なのか?」という本質をついた名言。

「私には最初から選択権さえ与えられていない」
「見も知らぬ男に、ある日、突然値札を付けられる」
「ある日突然、見も知らぬ男に何食わぬ顔で強奪される」
「それが底値で買い叩いたものであろうが、あるいは強奪したも同然であろうが」
「価値なんてあってもなくても同じこと」
「何度も何度も買い叩かれては擦り切れる」
「いつからかその擦り傷にはこの世で最も醜い膿が溜まるようになった」
「【快楽】という膿があふれてしまう」


この名言で伝えたいことは『先生の白い嘘』で一貫して描かれている、結局は「男の価値観」で「女の価値」が決まってくる現実に対する痛烈な皮肉。性行為にしてもそこに愛があろうがなかろうが、女性は平たく快楽を感じてしまう。つまり女性の意思は後回しで、結局男性の意志だけが最終的に物を言う。その男だけに与えられた圧倒的な「主導権」に対する批判や絶望が込められてる名言でありましょう。

この変えようがない厳然たる現実に向き合って絶望を抱くか、大人しく現実から逃げて幸せであろうと思いこむのか。『先生の白い嘘』を読んでる限り、女性たちに残された道はこの2パターンしかない。ストーリーとしては、登場人物たちがそれぞれの女性が傷付きつつも自問自答しながら、それぞれの幸せや自分の存在のあり方を模索していくわけですが、じゃあ「女性にとっての幸せとは何か?」も色々と考えさせられたりもします。


先生の白い嘘の総合評価 評判 口コミ


『先生の白い嘘』の最終的な評価感想としては、正直何とも言えないです。これを面白いと言ってしまうと、正直人間性が問われそうで怖いです。それだけ女性の心の傷をグリグリとほじくり返す描写が上手く、まさに「レイ○被害」の本質に切り込んだ漫画と言える気がします。

普通であれば殴られたら殴り返せばいいんですが、「殴り返す」という行為は結局は「自分も相手も気持ち良くなる行為」にしかならない。つまり強姦で女性が傷付けられたとは言いつつもそこに大きな矛盾を孕んでて、女性にとって復讐の方法は現実的に何も用意されてない

だから冒頭で問いかけた疑問に答えると、つまらないマスコミは強姦を「魂の殺人」などと煽ったりしますが大きな間違い。むしろ女性の魂はビンビンにイキイキしてる。ただ亡霊のように魂が歪んで地縛霊のように、ずっとそこにとどまっている状態。つまるところ「価値観が壊れる」といった方が表現としては適切でしょうか。

実際『おそ松さん』というアニメが好きな「下痢ラ豪雨」というツイッターアカウントの持ち主は、割りと大きなレ○プ事件の被害者だったらしいんですが、そのことがキッカケで色んな男に股を開く女性に悪い意味で開眼したらしい。「下痢ラ豪雨」はかなりクレイジー女性なので、詳細を知りたい方は勝手にググってください。

こういった被害の本質を理解してアプローチしなければ、現実の被害者女性も救われないことが分かります。要は被害女性が「暴力の被害だけに合ってる」という発想そのものが大きな「白い嘘」。だから漫画タイトルの『先生の白い嘘』の「白」は言うまでもなく「男の精液」のことを指してるのだと考えられます。

先生の白い嘘6巻 早藤の暴力トラウマ
(先生の白い嘘 6巻)
『先生の白い嘘』の最新刊をネタバレしておくと、ついに早藤が暴走。

これまでの感想を読んでも分かるように、どこか女性に怯えていた早藤。レ○プにしても「女性より優位の立場に立つ」という手段でしかなかった。必要以上に女性を貶めるという背景には、早藤の過去に何かがあった。きっと『先生の白い嘘』7巻以降は「男の弱さ」みたいなもんも描かれるのかも知れません。

でも個人的には原美鈴も早藤も全員救われないまま完結を迎えて欲しい。それでこそ胸糞漫画ってもんでしょう。以上、高畑くん、おときたくんに是非おすすめしたい漫画『先生の白い嘘』の感想レビューでした。

『ハンターハンター(HUNTER X HUNTER)』1巻から32巻のネタバレ感想まとめ。作者は冨樫義博。少年ジャンプ(集英社)で一応連載中。

何故「一応」と書いたかといえば、長期の休載に入っては連載再開を繰り返す典型的なマンガだから。気付けばハンターハンターの連載からそろそろ20年が経とうとしている現実に軽い恐怖を覚えますが、それでも根強い人気を誇るバトル漫画。

いつ完結を迎えるのかは作者・冨樫義博もおそらく分かってないと思いますが、最近また連載が再開したってことで「HUNTER x HUNTERはそこまで面白いのか?」という考察記事をレビューしてみた。


ハンターハンターの命名理由

ちなみに『HUNTER X HUNTER』という漫画タイトルですが、作者・冨樫義博に収集癖があったから。自分が欲しかったものをゲットした時の快感がたまらなかったので「ハンター」を題材としたマンガをを随分前から書きたかったそう。

じゃあ何故二回連呼してるかというと、作者・冨樫義博が当時テレビに出ていたダウンタウンの浜田が「なんで2回言うねん」とツッコミを観たから。そこでインスピレーションがビビビと来たらしい。確かに1990年代を振り返ると、松本は好んで二回同じフレーズを繰り返すボケを連発してました。この話は6巻のオマケページを参照。

しかし未だにダウンタウンはテレビに出ていますが低視聴率の惨敗っぷりはエグい。よく平然とテレビに出ているな~と感心すら覚えますが、面白くないお笑い芸人が面白くないテレビと共に落ちぶれていくのはある意味自然でお似合いであります。


NAVERまとめの考察記事は完全アウトじゃね?

ハンターハンターに関する考察はネット上に溢れかえってるんですが、特に酷いのがNAVERまとめ。犯罪企業のLINEが運営するスパムキュレーション。

ハンターハンター考察 NAVER1
(NAVERまとめ)
何がヒドいのかというと海外で違法アップロードされた画像をそのまま使ってる。「日本語ではありませんが」という部分は爆笑するところ。堂々と違法行為を行っているハンターハンターの考察記事を書いたのは誰なのか。

ハンターハンター考察 NAVER2 逮捕しろよ
(NAVERまとめ)
それが「Quoll-x-llv」という方。集英社さんは対応しなくていいのでしょうか。自分以外も含めて健全なブログを書いてる人たちのやる気を奪うだけです。他のまとめブログもそうですが、コレを認めたらもはや何でもありですよね?


HUNTERXHUNTERのあらすじ物語・ストーリー内容

主人公は少年のゴン。孤島・くじら島で生活していたが、父親・ジンは死亡し、ミトという女性に育てられた。しかし、ひょんなことからゴンの父親・ジンが世界有数のプロハンターであり、現在も生存している事実を知る。そしてゴンはジンに会いに行くため同じくプロハンターを目指す。

ハンターハンター15巻 ゴンとキルア
(ハンターハンター 15巻)
数々の困難がゴンを待ち受ける中、キルアやクラピカ、レオリオといった仲間たちと共に乗り越えていく。果たしてゴンはプロハンターになれるのか?無事父親であるジンに会うことはできるのか?…みたいなあらすじのバトル漫画。画像は左がゴン、右がキルア。腐女子の方は変な妄想しちゃいけませんよ。


圧倒的なネーム力

『HUNTER X HUNTER』の面白さや醍醐味は、やはり展開力やネーム力。『進撃の巨人』さながら、次の展開が気になってページをめくる手が止まらない。

もちろん奇想天外なだけでは読者は付いていけない and 付いていかない。でも『ハンターハンター』の場合には展開に納得感があって「そーきたかー」「ここでそれが来る?」としっかり唸らせてくれる。ストーリーの下地に大きな話の軸がしっかりあるので、いきなり場面転換が起きても混乱しない。

「展開が読めない=ストーリーが分かりづらいだけ」で終わってるマンガも多い中、読みやすくてハラハラした展開を作れるのはすごい。やはり分かりやすいストーリーの上で予想外の仕掛けが待ってるのが大事。言うのは簡単でも、これをできてる作家さんは少ないでしょう。

また伏線も堂々と張ってる。14巻でグリードアイランド編の「ニッグ(NIGG)」など、読者の目の前にはっきり置かれているのにそこに気付かない。むしろ、堂々と置かれてるからこそ読者が気付きづらい。まさに大胆不敵。作者が隠そうとするあまり読者は覚えておらず、いざネタばらしされても驚かないという伏線はダサい。

しかも、その伏線が読者を騙す引っ掛けってだけでなく、次の展開へと繋がる仕掛けになってるのがすごい。グリードアイランドだとアカンパニーからのカイト、キメラアントという存在も暗黒大陸編に繋がる壮大なアイテムでした。作者・冨樫義博はストーリーの動線の作り方や誘導の仕方が巧み

バトル描写については後述しますが、冨樫義博は画力も高い。キャラクターの表情の描写力もストーリーの読みやすさに貢献してて、例えばキャラの目線がどこに向いてるか、誰がどこを見ているか、一体どういった感情を抱いているのかが一目瞭然。

もちろん当たり前の部分でありますが、キャラクターの行動や言動が視覚的に分かりやすくなるだけで、次の展開や話の流れを読者はスラスラっと読める。基礎的な画力レベルは見た目の派手さだけを生むわけじゃありません。


心理描写を展開の中で活かす

ハンターハンター30巻 メルエムとコムギ
(ハンターハンター 30巻)
また作者・冨樫義博はキャラクターの描き分けや心情描写も巧みで、そういうのを大オチに持って来ることで感動にも繋がる。画像のキメラアント編のメルエムとコムギの最期の一局は泣けました。だから読後感は余韻アリアリ。

ハンターハンター24巻 敵同士で対立
(ハンターハンター 24巻)
他にも敵同士内での対立があったり、ドラマとしてしっかり面白い。画像の少女・コムギは盲目なんですが、「軍儀」というボードゲームのプロでもある。このコムギを敵の王・メルエムは気に入ってる。ただコムギとメルエムが近づけば近づくほど、本来メルエムが持っている圧倒的な悪意や狂気が薄れていく。

そのことに対して、メルエムの部下・シャウアプフが一方的にコムギを敵視してる。シャウアプフはBLマンガを彷彿とさせるほど、王・メルエムに心酔に近い忠誠を誓ってるので、このもどかしさに四苦八苦する。こういったキャラクターの相関関係や心理描写を巧みに展開の中で生かしてる。

ハンターハンター28巻 イカルゴの男気 敵キャラもイケてる
(ハンターハンター 28巻)
またイカルゴというキメラアント(敵)は男気に溢れてる。主人公・ゴンやキルアたち側に付いてキメラアントを裏切るんですが、自分の生き様を優先させる姿勢に読者は共感を抱きます。むしろ敵キャラだったからこそのギャップ感に惹かれる。

ハンターハンター32巻 パリストンとチードル心理戦
(ハンターハンター 31巻)
ハンターハンターの会長選挙では、海千山千たちの知略謀略が複雑に交錯したバチバチの頭脳戦が展開されます。各々のキャラクターが個性を出しつつも、それらがストーリーの中でちゃんと回っていくのはすごい。

画像上の十二支ん・パリストンは悪魔的な頭脳の持ち主で、性格は祭り好きのチャランポラン。だから思考パターンが読みづらく、選挙では余裕しゃくしゃくで詰将棋を展開。逆に画像下の十二支ん・チードルは同じく頭脳派ですが、性格はクソ真面目。だからこそ思考が読まれやすい。対照的な二人の心理戦はチードル不利かと思われてたんですが、フタを開けてみると実は…みたいなオチが待ってます。

ちなみに、この会長選挙の裏では第三者のイルミとヒソカたちが暗躍。そしてキルアはゴンの復活を孤軍奮闘で模索する。しかもゴンの復活が会長選挙にも大きな影響を与えてて…という展開は見事。精緻なプロットを織り成すだけではなく、それとは相反する大胆な展開力でストーリーを進めて、同時に複数のキャラクターを見事に使いこなす操作性にプロの漫画家さんはきっと嫉妬で狂ってしまうでしょう。


飽きさせないバトル

とはいっても『HUNTER X HUNTER』はバトル漫画。肝心のバトル描写が面白くなくっちゃ意味がありません。結論から書くと、バトル描写も面白い。読者を飽きさせない工夫が随所に見られます。

ハンターハンター21巻 キルア vs シュート バトル描写
(ハンターハンター 21巻)
キルアとシュートのバトル。シュートは複数の手を操作できる念能力者なんですが、それをキルアがヨーヨーを使って見事にさばいてる場面。どうしてもゴチャゴチャしがちなシーンだったりしますが、キルアをしっかり中心を据えて見やすい。描くところは描いて、描かないところはちゃんと描かない。またキルアが焦点を合わせず周辺視野で対応してるのがリアル。

ハンターハンター21巻 シュート高速移動 表現に挑戦
(ハンターハンター 21巻)
同じくキルアとシュートのバトルですが、シュートが先程の手をオトリにしてキルアの前にスンッと現れた場面。擬音は「ガガガ」とか「バーン」とかってのが多いですが、素直に「速い!!」。まさかの文章による擬音。作者・冨樫義博は大御所のくせに、こういった新しい表現にちょくちょく挑戦して既成概念にとらわれないのが好感を持てます。

ハンターハンター2巻 ヒソカ vs レオリオ 構図
(ハンターハンター 2巻)
また構図もワンパターンじゃない。画像はヒソカにぶん殴られてるレオリオ。

プロの漫画家といってもピンきりですが、画力に長けた人でも苦手な構図や好きな角度やアングルがある。どうしても長く続けているとワンパターンな画になりがち。だから毎週毎週こんなことは無理だとしても、要所要所に光る構図を一つでも二つでも見せることで読者に与える印象は違います。

ハンターハンター27巻 メルエム vs ネテロ 構図
(ハンターハンター 27巻)
画像はメルエムに立ち向かっていくネテロ会長ですが、こちらは魚眼レンズ的な構図。奇をてらってるだけではなく、しっかり見やすさは損なわれてない。お互いの目線が合ってるのが分かるってのもポイントかも。

ハンターハンター31巻 ヒソカのバンジーガム
(ハンターハンター 31巻)
コマ割りも工夫されていて読者を飽きさせない or 作者・冨樫義博の挑戦心が読み取れます。コマ間は必ずしも空けなくても、それなりに見やすくできます。画像はヒソカが「バンジーガム」という念能力使ってゴトーのコイン攻撃を防いでる場面。


見せ場としての必殺技(念)

先程から「念」というフレーズを使ってますが、『HUNTER X HUNTER』の中だけで使われるいわゆる「必殺技」の類い。バトル漫画では「必殺技(念)」はやはり欠かせない大事な要素であります。

簡単に言うと「オーラ(生命エネルギー)」を使って攻撃したり防御したりするのが念。「纏」や「練」や「絶」など色んな修行がありますが、メインは「発」。「発」には強化系や変化形、特質系など様々なタイプがあって、ここがいわゆる「必殺技」になります。

ハンターハンター18巻 ゲンスルーのリトルフラワー
(ハンターハンター 18巻)
画像はゲンスルーの念である「リトルフラワー」。自分の手で掴んだものを爆発させられる能力。

ハンターハンター9巻 クラピカの念 チェーンジェイル
(ハンターハンター 9巻)
クラピカの念である「チェーンジェイル」。鎖を具現化させて、それを鞭のように攻撃したり、相手を捕縛できたりする。

どちらも見せ方が上手い。効果線の使い方はシンプルで見やすく、ポージングもカッコいい。これぞ見せ場としての必殺技。更に念をかっこ良く発動させた後に必殺技名をバーンと持って来るのがまた男心をそそらせます。

ハンターハンター11巻 団長クロロの念・必殺技
(ハンターハンター 11巻)
クロロの念である「スキルハンター(盗賊の極意)」

ハンターハンター27巻 モラウの念 ディープパープル
(ハンターハンター 27巻)
モラウの念である「ディープパープル」。

ハンターハンター27巻 キルアの念 疾風迅雷
(ハンターハンター 27巻)
キルアの念である「疾風迅雷」。

ハンターハンター28巻 パームの念 暗黒の鬼婦人
(ハンターハンター 28巻)
パームの念である「暗黒の鬼婦人」。

定番すぎる演出ではありますが、いや定番な演出だからこそ、読者のテンションは上がります。こういう一つ一つの見せ場が展開にアクセントを生む。念能力のネーミングセンスもあって、基本的に既存の単語を上手に組み合わせてるだけなので覚えやすい。また能力の内容と合った名前なのでシックリ感がハンパない。

ハンターハンター23巻 オロソ兄妹 ダツdeダーツ
(ハンターハンター 23巻)
念能力のアイデアもまた幅広い。画像はオロソ兄妹の「ダツdeダーツ」という念能力。オロソ兄妹は遠く離れた場所でダーツをしてるだけなんですが、画像のキルアの身体とリンクしてる。だから攻撃は完全不可避。

念能力は様々な「制約」を設けることで能力を引き上げることが可能。オロソ兄妹の場合はダーツの矢を外すと「死」が待ってる。これぞ能力バトル漫画だよなー…と感動することもしばしば。

ハンターハンター27巻 メレオロンの透明化
(ハンターハンター 27巻)
しかも「念」という必殺技も展開の中で活かしてるのがすごい。画像はメレオロンの透明化(実際は存在を気付かせないだけ)ですが、この念能力がなかったら次の展開は生まれない…みたいなことが多々ある。

他にも例えば、メルエムの「吸収する能力」とシャウアプフの「人の心を読み取る能力」を見事に融和させて、これが最後の大オチに繋がってる。当然付け焼刃的なストーリーを進めていたら、こんな所業は行えない。


キャラを出し惜しまない冨樫の姿勢

一般的な漫画家ほど自分が作ったキャラクターを大事にして愛でる傾向があります。結果、無難な扱い方に終始することが多い。ただ『HUNTER X HUNTER』ではキャラクターを大胆に壊す。そして、とことんイジり倒す。

ハンターハンター18巻 ゴンが右腕を無くす
(ハンターハンター 18巻)
ゲンスルー戦では主人公なのにが、ゴンが左手を吹き飛ばされたりする。

ハンターハンター25巻 ネテロ登場 まさかのタイミング
(ハンターハンター 25巻)
ハンター協会の会長・ネテロの表情は、どちらが悪役か分かりません。この時のネテロの登場も意外感があった展開で素晴らしかった。

ハンターハンター28巻 ネテロの醜悪極悪表情
(HUNTER X HUNTER 28巻)
更に話が進むと、ネテロ会長の背後にドクロマーク。完全なる極悪すぎる表情。間違いなく味方ではないと断言できるほど醜悪で悪魔的。もちろんこの時のネテロの犠牲がなければ、次の大きな展開へは進めないんですが。

ハンターハンター28巻 シャウアプフの恍惚
(HUNTER X HUNTER 28巻)
敵のシャウアプフに至っては、この恍惚の表情である。一周回ってただの悪ノリとしか思えませんが、何度もしつこく繰り返さなかったら問題ないのかなーと。

だからといってキャラクターを大事にしなけりゃ良いってもんではない。例えば『神様の言うとおり』や『テラフォーマーズ』のように無闇矢鱈にキャラクターを死なせたところで、読者は何のショックも感銘も受けない。やはりキャラクターに愛着を持たせた上での「死」や「壊し」。この落差に読者の心は動く。

以上をトータルすると、冨樫義博には常に「読者を飽きさせない」という意識が随所に見られます。その貪欲さ足るや、男子中学生の性欲並であります。是非マンガ家さんの卵も見習うべきでしょう。


連載→休載→連載再開→休載…の繰り返し

ただ『ハンターハンター』のダメな部分を強いて挙げるとしたら、冒頭でも触れましたが休載がとにかく多い。もう少し正確に言うと、休載期間がえらく長い。最近の『ONE PIECE』のようにたまに休載するとかってレベルではなく、お前は『こち亀』の日暮熟睡男(ひぐらし ねるお)かッッ!ってぐらい一度休載すると連載が再開するまでに年単位の時間を要することも多い。

『HUNTER X HUNTER』の連載開始からそろそろ20年が経とうとしているのに、まだ32巻しか発売できてない時点でお察し。普通だったら60巻70巻ぐらい発売されててもおかしくないですからね。今回の連載再開にしても、一体何度目のそれか分かりません。面白いマンガだからこそ、このの繰り返しに読者は精神的なストレスがたまります。


ハンターハンターの総合評価 評判 口コミ



『HUNTER X HUNTER』の考察レビューをまとめると「面白い」の一言バトル描写良し、キャラクター良し、展開良し。ムダに休載してるだけあります。総じてレベルがトップクラスに高い。少年漫画ではありますが、老若男女問わず買って損はしないでしょう。

ストーリーの流れに淀みがなく分かりやすい。だからといって、大人でも満足できるような展開の振り回し方をしてくれる。叙述トリックといえば大げさですが、読み手をダマスのが上手い。ものすごい頭が良い人が作った面白いネタを、ものすごく話術に長けた人が面白おかしく話してるみたいな感じ。序盤の展開こそフツーですが、徐々にボルテージが上がっていく。

マンガの中に「光るもの」が一つでもあれば、読者はそのマンガに期待感を持てる。その期待感は「面白さ」と言い換えることもできて、それが長期連載に繋がっていく秘訣だと思います。ただ『HUNTER X HUNTER』はそれが一つ二つどころではない。『HUNTER X HUNTER』は読者があれこれ言わなくても、コッチの要求以上のことを毎回提供してくれるので安心感がハンパない。

やはり強いて言えば、読者には忍耐力が求められること。「漫画家は連載して当たり前」という価値観が作者・冨樫義博にまともに通用すると思ったら、とんでもないストレスを抱えてしまいます。冨樫義博ッ!頼むから『HUNTER X HUNTER』を絶対に完結させてくれッッ!(笑)

『外道の歌』1巻2巻のネタバレ感想をレビュー。作者は渡邉ダイスケ。掲載誌はヤングキング。出版社は少年画報社。ジャンルは青年コミックのアングラ漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入や無料で試し読みが可能です。

『外道の歌』は『善悪の屑』の続編にあたる漫画。『善悪の屑』のレビューでは面白いと評価しましたが、果たして『外道の歌』も面白いのかつまらないのか。基本的に内容は変わらないので、あらすじは割愛します。

ちなみにTwitterで言ってたマツダ・アテンザのフルモデルチェンジ情報は既に執筆済み。


鴨ノ目武の額に傷ができた理由(カモの過去)

『外道の歌』の最初はまず主人公・鴨ノ目武(かものめ・たけし)の4年前に起きた惨劇から始まります。

外道の歌1巻 鴨ノ目武1
(外道の歌 1巻)
現在復讐代行屋の鴨ノ目武は、どこにでもいる優しいパパだった。生意気盛りの娘・里奈に手を焼きながらも、自分に甘えてくる里奈を溺愛していた。作者・渡邉ダイスケの子供の描き方が上手い。頭の顔のバランスやプニプニ感など。

外道の歌1巻 鴨ノ目武2
(外道の歌 1巻)
鴨ノ目武は娘・里奈が猫を飼いたいと言い出したときも、猫の平均寿命を考えて「里奈が思春期になる頃には別れが来る。それぐらいの年齢に生き物の死を経験するのはいいこと」とめっちゃ将来のことまで考えてくれてる良いパパ。決して裕福な暮らしはしてなかったものの、まさにTHE幸せな家庭を築いていた。

この鴨ノ目武の奥さんにフラッと街中で目をつけたのが、ある犯人。「お子さんがお菓子の箱を落としましたよ」とアパートのブザーを鳴らす。不審に思うものの、お菓子を玄関前に置いて立ち去る男をドアの覗き穴から確認して少し安心したのかドアを開ける。

その瞬間にガバッと男の手。「人妻って欲情してるんだろ?」と案の定な展開。娘の里奈は大泣き。犯人は当然…

外道の歌1巻 鴨ノ目武3
(外道の歌 1巻)
巨大な扇風機を持ってズガン。悲しいかな、自分もこのタイプの扇風機を持ってます。確かに鈍器としては最適なぐらいの重量感があります(T_T)

娘・里奈は結果的にズタボロ。奥さんも娘をかばうようにして守るものの、それも虚しく息絶える。パパである鴨ノ目武は仕事から帰宅直後、この惨劇を目の当たりにする。でも鴨ノ目武は泣かなかった。

外道の歌1巻 鴨ノ目武4
(外道の歌 1巻)
何故なら人間は本当の絶望を目の当たりにすると過呼吸で息ができなくなるから。鴨ノ目武は自分の母親が亡くなった時はヒドく落ち込んだが、父親の場合は比較的早く立ち直ることができた。

それは娘・里奈の存在があったから。人間は親よりも自分の子供を優先するように生きているらしい。ただ逆に言えば、自分の子供が亡くなったら何を糧に立ち直ればいいのか。つまりは鴨ノ目武にとって、それが「復讐」だった。

犯人は「警察官僚の息子」ということで逮捕されず。高畑裕太くんのように、今まさに海外留学という名の逃避行間近。実際、警察官の犯罪者や身内が容疑者だとほとんど実名が公開されないので割りとありうるケースなんでしょう。

外道の歌1巻 鴨ノ目武5
(外道の歌 1巻)
そして無言で犯人に向かっていく、鴨ノ目武がこえええ。この時に犯人に抗われて、鴨ノ目武の額に傷がつく。当然DNAの付着が気になるところですが、犯人の体はバラバラに遺棄されて行方不明。

いずれ犯人の父親の「警察官僚」も登場しそう。いくら息子がグズだとしても我が息子。それこそ鴨ノ目武の理屈を借りるのであれば、そのまま何もないまま終わるとは思いにくい。ましてや警察官僚としてのメンツも考えると…といった感じ。

最後のオチも切ない。娘・里奈が飼い始めた猫の名前が「日曜日」。これは里奈が仕事で忙しい父親・鴨ノ目武がずっと家にいてほしいという意味を込めて付けた。ただ経緯を知らない、トラや奈々子は不思議がって聞いてくる。

それに対して鴨ノ目武は寂しそうな目で猫を見つめながら「さあねえ」とごまかす。娘は死んでるにも関わらず、娘のために飼い始めた猫はまだ生きてるという対比が切ない。飼い始めた動機も含めて、現在から考えると何とも全てが皮肉めいている。

鴨ノ目武が復讐の鬼と化すのであれば、どうしても娘の存在が思い返される猫を捨てるべき。それでも娘の存在が唯一思い返されるのが猫だけだからこそ捨てられない。未だに鴨ノ目武の悲しみや心の傷は当然ながら癒えてない。

「素人が遊び半分でやるような仕事じゃない」と商売敵の鶴巻にディスられる


ウシジマくんばりに過去を回想

だから基本的には同じくオムニバス形式ってことは変わらないものの、前作と違って『外道の歌』では一エピソードあたりのボリューム感がアップ。

前作だと明らかに実際の事件をモチーフにした犯人をポンポンと登場させてましたが、今作の『外道の歌』からは『闇金ウシジマくん』のように一人の犯人を深く掘り下げるテイストに変更されてるっぽい。もちろんこの感想をレビューしてる段階ではまだ2巻しか発売されてないので、3巻4巻以降の展開がどうなるかまでは分からないですが。

外道の歌2巻 横澤夏子
(外道の歌 2巻)
2巻だとお笑い芸人の横澤夏子にしか見えない女が登場。「どぉもう」という挨拶がウザすぎるます。ただどう見てもブスではありますが、犯罪をおかすような女には見えません。でも横に小さい子供を連れてるママさんらしい。「嫌な予感」を感じた方は、まさにその嫌な予感がきっと的中。

外道の歌2巻 横澤夏子4
(外道の歌 2巻)
ママ友の子供を…。見事な身長差と表情。リアルの事件ではきっと「言葉」は不要。

この場面でも「小さい子供の描写」がやはり上手い。ちょこんと座ってる姿など、まさに子供。色んな漫画を読んでますが、意外と子供を描くのって難しい。ただ体のサイズを小さくすればいいってもんじゃないから。

この横澤夏子のストーリーは、実は高校生時代から話が始まる。最初は被害者かと思って読んでいると、一向に事件が起きない。そして大学生、就活、彼氏に甘いプロポーズをされ、娘を出産するまでを淡々と横澤夏子の人生が描かれる。

外道の歌2巻 横澤夏子2
(外道の歌 2巻)
この一件無意味にも思える過程で何を伝えたいかといえば、横澤夏子の人間性や性格。出産直後に娘が隣で泣いてるにも関わらず、スマホを片手にSNSでポチポチ報告。一見すると同情や共感を誘ってるように見えて「ダンナは仕事でニューヨーク」と虚勢を張る。

こういう性格をしてるもんだから、ママ友のリーダー格の女性から少し嫌われてハブられる。

外道の歌2巻 横澤夏子3
(外道の歌 2巻)
例えば「そのカバンってグッチじゃない?うらやましい…でも4・5年前のよね?」と嫌味をチクリと言われる。横澤夏子はブランドで全身固めるものの全て中古。この虚勢を張るためだけに、隣町までしがないアルバイトまで行ってるぐらい。

横澤夏子は田舎育ちだから「東京でカッコ良く生きる自分像」を高校時代から思い描いてて、それが少しでも崩れるのが嫌。更に周囲とは疎遠になって孤独感を募らせていく…という、どんどん落ちぶれていくプロセスを丁寧に描いてる。

だから前述の被害にあった子供は、このリーダー格の娘。言ってしまえばやや自業自得感もあるんですが、それ故に闇金ウシジマくんばりにリアル。一人のキャラクターを時間をかけて作り上げていく様は、一人の人生を垣間見てるようで面白い。悪い連中がどうこうってよりも「人間を描写」するのが上手い漫画家。

しかしブスって怖い。イケメンや美女が持つ殺意より、やっぱりブスが持つ殺意の方が怖い。特にキャラクターの髪型が顕著なんですが、『外道の歌』のどうしようもないクズは髪型が気持ち悪いwww


外道の歌 総合評価 評判 口コミ


『外道の歌』はやっぱり安定してそこそこ面白い。前作の『外道の歌(全5巻)』が面白いと思ったなら今作の『外道の歌』を買ってもハズレはないはず。

外道の歌2巻 園田夢二
(外道の歌 2巻)
練馬区の殺人鬼・園田夢二も今作でも登場しますが、まさかの初っ端からホモの漫画家志望者に襲撃される!?という展開に。果たして凶行は止まるのか。

ちなみに前作はいたずらに悪意を煽ってるだけって感じでしたが、『外道の歌』ではテーマ性をより掘り下げた内容になってる。前述の横澤夏子はやはり鴨ノ目武らに復讐されるものの、遺族である依頼した元リーダー格のママ友は言う。

外道の歌2巻 人を許すとは
(外道の歌 2巻)
「死んだあの子はそんなこと望んじゃいないとか、私と同じ目に遭ってもない人達が私に言うのよ。でも私はぜったいに許すことはできない。許すことが人間として正しいことなら、許せない私は人として間違ってるの?」。

それを聞いた鴨ノ目武は更に言う。「周囲の人間はただの一つも被害者遺族に何かを要求するべきじゃない」。一見すると死刑廃止論者だけをディスってるのかと思いきや、最終的にリーダー格のママ友は横澤夏子を生かす。

何故なら、横澤夏子は部屋の中でずっと徘徊しながらお漏らしするなど、まともな精神状態じゃなくなってる。鴨ノ目武と対峙したときも「早く死んで楽になりたい」とつぶやく。このことからも死刑大好きな連中に対しても「恨め」や「復讐しろ」と遺族に要求するなと言ってるようにも見えます。

だから純粋な怖い度合い・胸糞度合いでは前作が上回るかも知れませんが、それでも作品としての深みは『外道の歌』で増してるのかなーと思いました。犯人にも共感や同情というか、何と表現していいか不明ですが、無性に心を動かされる部分があります。

『彼方のアストラ』1巻2巻のネタバレ感想をレビュー。作者は篠原健太。少年シャンププラスで配信中。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックのSF漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入や試し読みが可能です。

作者・篠原健太といえば学園ギャグ漫画『スケットダンス』で有名なマンガ家さん。個人的にも面白い漫画だった印象が強いです。その篠原健太の新連載漫画ってことで自ずと期待も高まるってもんです。そこで今回は『彼方のアストラ』が面白いかつまらないか簡単に考察してみました。

ちなみに最近、ガチで面白いおすすめ人気漫画ランキングも作ったのでよかったらどうぞ。クルマブログ・くるまン。ではおすすめ軽自動車ランキングってのも書いてます。


彼方のアストラのあらすじ物語 ストーリー内容

時代は宇宙旅行が当たり前となった近未来。主人公は高校生のカナタ・ホシジマ。カナタの夢は、誰も踏み入れたことがない惑星に探検すること。いわゆる冒険家。SF漫画とは一件相容れない夢のようにも思えますが、人類にとって地球以外にも未知の世界が広がったからこそ少年たちは冒険家に憧れる。

ある日、カナタはアリエス・スプリングなど他の同級生たちと共に惑星マクパへキャンプに向かうこととなる。惑星キャンプとは高校で出された特別課題の一つで、5日間を生き抜くという内容。

彼方のアストラ1巻 あらすじ1
(彼方のアストラ 1巻)
しかし惑星マクパで待ち構えていたのは謎の球体。お調子者のルカが手を突っ込むと全身が吸収されて消滅。明らかに危険な異物。次々と呑み込まれていく生徒たち。

彼方のアストラ1巻 あらすじ2
(彼方のアストラ 1巻)
そしてカナタたちが気付くと、そこは地球から5000光年以上も離れた場所だった。果たしてカナタたちは無事地球に帰還することはできるのか。だから『彼方のアストラ』はSFサバイバル漫画といった内容になります。


SF漫画として一応そつなくまとまってる

『彼方のアストラ』はSF漫画としては一応そつなくまとまってる。

彼方のアストラ2巻 宇宙船内で事故
(彼方のアストラ 2巻)
例えば無重力空間や宇宙空間でプカプカ浮遊する感じは上手い。『彼方のアストラ』は少年ジャンプ+で一部無料配信されてるわけですが、描き込みやトーンなど絵の完成度の高さは週刊誌バリと言えます。

また宇宙船内で次々と起こる事故など、SF漫画にありがちな展開も割りと描けてて、それぞれの少年少女たちが必死に生き抜こうとする様を描こうとする意気込みは伝わってきます。

彼方のアストラ2巻 グルッピー
(彼方のアストラ 2巻)
他にも地球にはいない宇宙生物と戯れるといった描写も。画像はグルッピーと呼ばれる二足歩行の鳥類っぽい生物。


彼方のアストラの総合評価 評判 口コミ


ただ結論から書くと、『彼方のアストラ』はさして面白くない漫画。例えば初っ端からキャラクターがゴチャゴチャ。異世界に生徒たちが全員飛ばされるという展開のため、どうしても都合上新キャラなどが途中参加できないとはいえ、この時点で読む気が失せた。

彼方のアストラ1巻 何故か推理
(彼方のアストラ 1巻)
そして作者・篠原健太はサバイバル要素だけだと満足できなかったのか、何故か推理展開が始まる。

謎の球体に飛ばされた直後、運良く見つけた宇宙船に生徒たちは逃げ込む。しかし誰かが通信機を壊してしまったため更にピンチへ…という展開が待ってる。しかも実は惑星キャンプそのものが「誰かをころす」ために仕組まれたものだったらしい。

でも、これもストーリーがゴチャゴチャしただけ。書きたいこと詰め込みすぎて、てんこ盛りの設定にお腹いっぱい。別に話の軸はサバイバル要素だけで十分のはず。まだ1巻の段階でコレですから、読者としてはどこを読めばいいか戸惑うのではなかろうか。

彼方のアストラ2巻 笑いが中途半端
(彼方のアストラ 2巻)
更に言えば、個人的に期待した笑いやボケもいかんせん中途半端。ツッコミもあるにはありますが、いまいちパッとしない。『スケットダンス』だともっと面白かった気がするのに何故。

せめてボケるならボケる、ボケないならボケないとハッキリさせて欲しい。よく分かんない紛らわしい笑いが多い。

彼方のアストラ1巻 絵の意味がない ギャグ
(彼方のアストラ 1巻)
例えば画像の「毒の可食性テスト」を行ってる場面だと、一瞬笑いを探したものの、残念ながら何も発掘できず。せっかく変なキャラクターの絵を用いてるのだから、何かしらの笑いを作れたような気がします。

カナタの登場シーンなど序盤はムダにボケが渋滞したかと思いきや、その後は基本的にはシリアスな展開が続くなど、つまるところ『彼方のアストラ』とは一体何を描きたいのかよく分からない。ストーリーにしてもキャラにしても笑いにしても。

随分前に少し批判的な感想を書きましたが、これだとまだ完全にギャグ路線に割り切ってた畑健二郎の『アド・アストラ・ペル・アスペラ』の方が面白い。もちろん必ずしも作品の路線を一つの方向性のみに割り切る必要性はありませんが、『彼方のアストラ』の場合はハッキリさせた方が良いかも。

しかも前述のように『彼方のアストラ』は、一応SF漫画として大きな欠点もないから余計に厄介。何故なら技術的に何か足りないのであれば、その部分を一つ二つを改善すれば漫画全体の印象や評価も変えられますが、根本的にストーリーや設定がつまらないなら何も変えようがない。

『彼方のアストラ』は若干ハードルを高めに期待して読んだとはいえ、もう少し漫画を描くのが上手い作者だと思ってただけに、読後感としては残念感がひとしお。作者・篠原健太が「SF漫画を前から描きたかったら、とりあえず描いてます」という域を出てない内容。

『げんしけん(二代目)』全21巻のネタバレ感想をレビュー。作者は木尾士目。掲載誌はアフタヌーン。出版社は講談社。ジャンルは青年コミックの青春漫画。『げんしけん』全巻は絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。

2002年に連載が開始した『げんしけん』がついに完結。さすがに三代目はないはず。これまで何度かアニメ化されたそう。きっとコンテンツ不足にあえぐ業界の誘いもあっていずれ『げんしけん』が実写化される日も遠くはないかも知れない。

そこで漫画『げんしけん』が面白いかつまらないか考察してみました。今まで何冊か『げんしけん』の感想を書いてたんですが、気付いたら次の新作コミックの感想を書くの忘れちゃう。でも全巻まとめて今回レビューできるので、ようやく『げんしけん』を個人的に総括できます。


げんしけんのあらすじ物語 ストーリー内容

舞台は椎応大学の「現代視覚文化研究会」というサークル。略して「現視研(げんしけん)」。結論から書くと、漫画タイトルの『げんしけん』はここから来てる。

じゃあ現視研は一体どういうサークルなのか。簡単に書くと、いわゆるオタク好きが集まったサークル。漫画やラノベ好きの学生もいれば、アニメやゲーム好きの学生もいる。中にはコスプレが好きな学生など幅広いオタクたちが集結してる。腐女子属性の女子も多く、名言「ホモが嫌いな女子なんかいません」が飛び出た漫画と言えば、きっと覚えてる人も多そう。

げんしけん9巻 あらすじ 現視研のメンバー
(げんしけん 9巻)
主人公の笹原完士が新入生として現視研に入会した場面から『げんしけん』のストーリーが始まります。先輩・斑目晴信との出会い、現視研のメンバーたちの何気ないオタク活動や日常生活、そして後に彼女となる後輩・荻上千佳との出会いなど、オタク同士のもどかしく不器用な恋愛やラブコメが主に描かれます。基本的にはコメディーベースの青春マンガって感じの中身。

ちなみに特徴的なことは『げんしけん一代目(という表記が正しいかはさておき)』の時間軸は実際の「リアルの時間軸」と連動してる。こう書けばやや大言壮語な印象を与えますが、入学式の春に連載が始まって、4年後の春に主人公・笹原完士は大学を卒業したらしい。

ただ自分はコミックス派だったので実際にはピンと来なかったのは内緒。こういう試みは面白いと思いますが、それこそ実際にリアルタイムで購入してないと分かんないすよね。小学生だったら見た目的な違いを作っていけるんでしょうが、あまり意味がないと言えば意味がない。


序盤の展開はつまらない・面白くない

『げんしけん』の序盤は基本的につまらない。

一応21巻で完結してるものの、実は『げんしけん』の連載が始まったのは約15年ほど前まで遡る。だからどうしても絵柄も古臭い。笹原完士の妹は二代目から再び登場するものの、全く認識できず。作者・木尾士目の画力が決して下手ってことではありませんが、巻数(時間)の差は思った以上に大きい。

また主人公は笹原完士と書いたものの、『げんしけん』の序盤は様々なキャラクターの人間が描かれるので展開は雑多。それぞれの視点で話が展開するんで、最初は誰の視点で読めばいいか分からない。ましてや日常漫画に近いジャンルなのでストーリーに軸がないのも同じ。

『げんしけん』に登場するキャラクターは最初から多いので、正直どのキャラがどのキャラか把握するだけでも辛かった。導入部分が笹原完士から始まってる以上、普通の読者は笹原完士メインでストーリーを進行すると思い込む。そこの落差もあって読んでて辛かった・困惑したのが正直な感想。

強いて言えば序盤の展開は、イケメンオタクの高坂真琴を目当てで入部した非オタク美女・春日部咲が多く登場してる気がしますが、オタク漫画なのに「非オタ視点」が中心ってことであまり共感度的には弱かったかも。部室内で繰り広げられる展開も多く、日常漫画的な要素はひたすら地味。特筆すべき点は少ない。


笹原完士と荻上千佳の恋は難しい?

ただあらすじでも説明したようにリアルな時間軸と漫画の世界観が連動してる。連載から一年経てば笹原完士は進級して、当然後輩もできる。

げんしけん7巻 荻上千佳
(げんしけん 7巻)
それが前述の荻上千佳(おぎうえちか)。この荻上千佳はいわゆる腐女子。中学時代からずっとBL本を書いてたような女の子。アマチュアにありがちといえばありがちな傾向ですが、自分のBL的な妄想を夜に出すのが恥ずかしい。コミフェスという同人即売会にも頑なに行きたがらなかった。

だから最初荻上千佳がげんしけんに入部したときも、いかにも自分はオタクじゃない風を装ってた。サイリウムを大量にリュックで持ち歩いて、秋葉原を毎日うろついてて、「自分はオタクじゃないっすよ」と強弁してるようなもん。著作権侵害してませんよと言いながら、NAVERまとめを運営してるLINE株式会社のようなもん。誰も信じへんぞ。

そういえば似たような名前に「荻上チキ」って人がリアルでいますが、もしかすっと『げんしけん』が由来なのか。昔不倫ネタを記事にした記憶もありますが、ああいうしょうもないサブカル系ってバンドマン並みに何故かモテますよね。

げんしけん7巻 荻上千佳2
(げんしけん 7巻)
そして「オタクと付き合いたくない」とまで豪語。意外とオタクはオタクを嫌ってる。随分前にロリコン漫画を敵視してる腐女子をネット上で見かけて爆笑しました。なんという同族嫌悪。確かに性別に限らず、ルックスがえぐいオタクは少なくないかも知れません。

ただ画像の場面は主人公・笹原完士と付き合うかどうか、をからかわれた場面のそれ。笹原完士はオタクではあるものの、ルックスは至って清潔。性格も比較的優しく、いかにも拒否されがちなオタクではない。それなのに何故?

でも荻上千佳はオタク男子…もといリアル男子を遠ざける過去があった。それが荻上千佳の中学時代、付き合ったばかりの男子をネタに自分の腐女子本を見られてしまったこと。厳密には男子と付き合った荻上千佳を妬んだ友達の女子が裏切って、男子に荻上千佳の腐女子本を見せた。結果、その男子は何も言わないまま転校してしまう。エピソードのインパクトぱねぇ(笑)

そのこともあって自分はリアルの男子と付き合ってはいけないと、荻上千佳は心の中で固く誓った。それでも主人公・笹原完士がサークルの先輩として優しく接し続けることで、荻上千佳の心が溶けていく。

げんしけん8巻 荻上千佳
(げんしけん 8巻)
しかし、そこは腐女子。一筋縄ではいかない。何故なら、すぐ周囲にいる男子たちでBL的な妄想を繰り広げる。

画像は「笹原完士と斑目晴信という先輩」をカップリングさせてることを素直に白状した場面。『げんしけん』6巻で笹原がフザケて斑目のリクルートスーツのネクタイを引っ張った場面に遭遇してからというもの、荻上千佳はずっと二人の関係性を妄想してしまった。

げんしけん9巻 斑目晴信と春日部咲
(げんしけん 9巻)
ちなみに斑目晴信は左の眼鏡の男。いかにも冴えない男。実際、右の春日部咲という美女に惚れてるものの、春日部咲は高坂真琴というイケメンオタクにぞっこん。しかも春日部は非オタ。二人の決して結ばれることのない悲恋、いや典型的なダメオタクの一方通行の恋模様も切ない。

実際リアルで腐女子に接したことがありますがマジですごい。本当にいろいろ身近な人をネタに妄想全開。自分もかつてネタにしていると目の前で宣言されたことがあります。腐女子は顔やルックスなどお構いなしの性豪だから困ります。

げんしけん8巻 荻上千佳と笹原
(げんしけん 8巻)
ただいつしか男女として惹かれ合って二人は付き合う。腐女子のくせに耳元でささやくとか、意外と大胆やん。しかも「まだデートの最中ですよ」と上から目線…でも嫌いじゃない!こういう女子のちょっとしたリード、意外と男は好きです。

そして徐々に恋愛要素が強くなって、「オタクと腐女子」のリアルな淡い恋物語に変質していく。読者は若干の共感を芽生えて、徐々に応援する気持ちも強くなっていく。不器用なオタク同士のドギマギ青春ラブストーリーに思わずドキドキキュンキュン。

げんしけん9巻 荻上千佳と笹原
(げんしけん 9巻)
お互いにオタクであるがゆえに衝突も繰り返す。画像は荻上千佳が描いた漫画に対して、笹原完士はダメ出し。それに対して荻上千佳は自分自身が全否定されたかのように錯覚。実際プロやアマチュアな漫画家さんも、読者の感想やレビューに対してこういった捉え方をされるのかも知れませんが、オタクならではのアプローチもリアリティーがあって面白いかも知れない。


リアル腐男子・波戸賢二郎とアッーーーなBLラブストーリーへ?

だから笹原と荻上のラブストーリーで徐々に面白くなってきた頃に、前述のようにリアルの時間軸と連動させているので、『げんしけん』の連載開始から4年後に笹原完士が大学を卒業。その後二部の「二代目」が始まる。

当然二人の恋愛が続くのかなーと思ってたら、全く別の角度から切り込み。今度はガチでBL恋愛チックな展開が始まる。主人公も笹原完士から、前述のさえない眼鏡の斑目晴信(まだらめはるのぶ)にチェンジ。

げんしけん15巻 波戸賢二郎と斑目晴信
(げんしけん 15巻)
そして相手は波戸賢二郎(はとけんじろう)というイケメン新入生。画像だと女性に見えますが、一応れっきとした男。いわゆる女装っ子。イケメンも性別を裏返すと美女ってことですわ。

げんしけん11巻 波戸賢二郎と斑目晴信
(げんしけん 11巻)
しかも「腐男子」と呼ばれる属性を持つ波戸賢二郎は、たびたび「波戸賢二郎と斑目晴信をカップリング」させては楽しむ。画像は斑目晴信本人にバレそうになった場面。オタク同士ではあっても腐女子の趣味は隠すべき趣味。やはり自分をネタにされてるというのは、なかなかにして辛いもんがあります(笑)

もちろん二次元では男同士の絡みに興奮するものの当然三次元では別物…と思ってた波戸賢二郎。しかしながら斑目晴信で色んな妄想を繰り広げてる内に、またリアルで斑目晴信と接するたびに徐々に恋心を芽生えだす。例えばコミケの即売会で斑目晴信に「物理的にありえない」と笑われるとショックを受けたり、さながら面倒くさい女の子。

最初は自分が描いた漫画の中で満足できてても、やはり目の前に好きな斑目晴信がいる。自分の中で一方的に膨らんでいく恋心に波戸賢二郎は戸惑いつつも、それは消えるどころか当然どんどん膨らんでいく。恋愛ってダメと言われるほど、なんだか燃えま…萌えますよね(誰やねん)。

止められない。ロマンチックは止められない。つまり『げんしけん二代目』の物語は2次元のBL漫画がリアル3次元でも実現するのか!?果たして本当にノンケ・斑目晴信が女装っ子・波戸賢二郎にオッキすることはできるのか!?という展開が始まります。

だから『げんしけん二代目』のメインは波戸賢二郎の揺れ動く乙女心がメイン。いやホモ心と表現した方が適切か。でも斑目晴信は斑目晴信で困る。もちろん斑目晴信は完全なノンケ。男から告白されたところで頑として拒否すればいいだけ。ただ前述のように波戸賢二郎は、女装したら完全に見た目が女性。

げんしけん10巻 矢島美怜と吉武莉華
(げんしけん 10巻)
例えば同じ腐女子仲間の矢島美怜は、女装したまま眠ってる波戸賢二郎のスカートをめくって、思わず股間をチェックしようとするほど。確かに佐藤かよの股間は激しく気になります。佐藤かよクラスだったら、むしろ付いてた方が興奮するかも知れない。

げんしけん19巻 波戸賢二郎と斑目晴信
(げんしけん 19巻)
でも最終的には女装してない状態の波戸賢二郎と斑目晴信は結構いい感じに?

かなり趣向を凝らしたというか、奇をてらった設定で最初は微妙だったものの、読み進めていく内に最後の方には「意外とアリかも」と思わせる。波戸賢二郎の切ない恋心をしっかり描写されており、ストーリーとしてキャラクターとしてそれぞれちゃんと仕上がってるのかなーと思います。

それゆえに読後感としては「このドキドキ感」は一体自分のどこから来るものなのか、一体誰に対する「キュンキュン感」なのか、やはり波戸賢二郎の揺れ動く乙女心に対するものなんだとしたら、作中の波戸賢二郎のように自分自身の価値観に戸惑うことも。でも正直ルックスさえ可愛らしい女の子だったらチムチムチェリーをぶら下げてても構わないかも…(*´ェ`*)ポッ

げんしけん16巻 波戸賢二郎と神永みちる
(げんしけん 16巻)
もし『げんしけん』を読んで自分の感情に戸惑ったときは「心のチ○コで考えろ」という作中のアドバイスを送っておきます。画像は波戸賢二郎が義理の姉・神永みちるに相談した時の場面ですが、確かに心だろうが肉体だろうがチ○コというソウルが勃○したら「守備範囲」ってことですからね。


最終回で斑目晴信が選んだ女性は?いや男性は?

ただ『げんしけん二代目』の恋物語は斑目と波戸の二人だけじゃない。正確に言えば、斑目ハーレム状態が発生。

げんしけん17巻 笹原恵子と斑目晴信
(げんしけん 17巻)
だから斑目晴信は波戸賢二郎以外にも、画像の笹原完士の妹・恵子からもアプローチされる。通称「ささいも」は春日部咲と同様に非オタ。しかもキャバクラ嬢。明らかに好きになる接点は、中学の数学で学ぶ平行線並に生まれへんやろ。

でも笹原妹的には「自分は女性」だからこそ男には恋愛ごとで負けたくない。まさに暴風雨のような三角関係の中に恋愛経験値がスライム並みの斑目晴信が一人ぽつんと立たされる。ちなみに、この笹原恵子が先程書いた、初期と顔が違いすぎて全く認識できなかったキャラクター。

しかも他にもスザンナ・ホプキンスといった金髪幼女風の女の子も斑目晴信を好きになる。言ってしまえば、まさに「部屋とYシャツと私」ならぬ「ホモと嬢キャバとキンパ」。実際にはもう一人アンジェラというパイオツカイデーがいますが割愛。

春日部咲との悲恋を帳消しにしたいと言わんがばかりの、作者・木尾士目の優遇っぷりには若干の反吐すら覚えますが、逆に考えると『げんしけん』の最終的なストーリーの目的地は「じゃあ斑目晴信は一体誰を選ぶの?」ってことになります。

『げんしけん』のストーリーを読んでる限り、大本命であり大穴場でもある波戸賢二郎が有力。もう斑目晴信程度の男だったら十分お釣りが来るぐらいの上玉。フツーにお尻の穴を攻め合えばいいやん、という空気感や展開の流れ。この感想記事を読んでる人も、きっとアッーーーなオチや最終回を期待してしまうはず。

げんしけん21巻 最終回 スーと斑目晴信
(げんしけん 21巻)
ただ最終回のオチを出し惜しみせずにネタバレしておくと、斑目晴信が選択したのはスザンナ・ホプキンス。通称スー。

完全な赤面症の女の子であり、なおかつ日本語もたどたどしいオタク少女。結局、斑目晴信はまともなヤツと付き合えねーのかよと思ったりしますが、それでも二次元好きのオタク男子的には「金髪蒼眼女子」はまさに夢のような女性。スーの返答もオタク丸出しで笑えます。

一方のフラレてしまったカタチの波戸賢二郎の顛末はどうなったのか。このまま焼けを起こして、そのまま新宿二丁目あたりで成宮寛貴くんばりにズッコンバッコン色んな男と…とはならず。あくまで波戸が股間ムズムズしたのは斑目晴信だけ。

げんしけん21巻 矢島美怜と波戸賢二郎
(げんしけん 21巻)
その後は、同じ「げんしけん」サークルの矢島美怜と一緒に漫画を描くんじゃないか?という前フリ。波戸も矢島も漫画を描く才能はありつつも、どこか重要な部分が欠けてる。それ故にライバル心を一時期は燃やすものの、だからこそお互いが補え合えると気付く。

しかも面倒くさいことに矢島美怜は矢島美怜で波戸賢二郎のことが好き。まさにシッチャカメッチャカとも言える設定ですが、それでも最後の最終回は青春臭くまとまってる。

ちなみにスピンオフ漫画『spotted flower』では『げんしけん』の世界から5年後10年後を描いたパラレルワールド的な世界観なんですが、そこでは矢島と波戸はコンビを組んでプロ漫画家として成功してるっぽい。既に男女の仲になって更にカオス化してる模様。いずれこの『spotted flower』が面白いかつまらないかの考察レビューも書きたいと思います(笑)

げんしけん18巻 矢島美怜
(げんしけん 18巻)
矢島美怜で一番面白かったのが、画像の場面。矢島美怜はいかにも女子っ気はない、いかにもなデブオタ女子。それゆえ自分の家に波戸賢二郎を筆頭にサークルのメンバーが泊まりに来た時に、実の母親からも「どー見てもお前が男じゃないか」とすらツッコミを入れられる始末。

矢島美怜は事前に「女装した男子が来る」と伝えてた。でも母親はあたりを見渡しても女子しか確認できず、自分の娘にツッコミを入れる。もちろん自分が産んだ子供の性別が分かってないわけがないので、親子関係の良さも感じ取れてホッコリさせられた。


げんしけん全21巻の総合評価 評判 口コミ


最後に『げんしけん』全21巻の感想をまとめると、最初はそんなに面白くありませんでしたが5巻10巻程度まで読んで面白い欠片を一つでも発見できたら全巻買う価値はあると思います。最後の最後は「奇妙なオタクたちの恋愛ゲーム」が楽しめるはず。『ヲタクに恋は難しい』というラブコメ漫画がありましたが、アレとは更に一風変わったテイストの元祖ヲタクラブコメといった感じ。

ただ明らかに奇をてらった奇妙な設定やキャラクターばかり登場するものの、実は中身は王道にキュンキュンできるラブストーリーだったりして、不思議と誰でもキャラクターに共感できるはずなので、意外と万人におすすめできるのではないか。

他にもオタクがオタクを嫌う心理、オタクがオタク文化を恥じる心理、オタクだからこそ二の足を踏んでしまう場面など、『げんしけん』はキャラクターの心理描写に長けていて、また客観的かつ感情的に描かれているので、一人ぐらいは感情移入できる自分好みのキャラを見つけられると思います。

個人的に好きというか何というか、結局最後まで誰からも好かれなかったKYすぎるクッチー先輩がおすすめでしょうか。男からも女からもいまいち好かれず人望もなし。きっと『げんしけん』の多くの読者からも好かれていなかったはずの哀れなキャラクター。

ただ、それでもポジティブに行きていけるメンタルの強さは、著作権侵害よろしくのLINE執行部並以上に学びたいものです。果たしてクッチー先輩が脱DTできる日が来るんでしょうか。はてさて。

『銀魂』1巻から66巻のネタバレ感想をレビュー。作者は空知英秋。掲載誌は少年ジャンプ。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックのギャグ漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入や試し読みが可能です。

この『銀魂』は来年2017年に実写映画が公開予定。主演は小栗旬。他にもキンキキッズの堂本光一などが出演するらしい。サイコホラー漫画『ミュージアム』も然り、小栗旬は漫画原作以外の映画に出たくないんでしょうか(笑)

個人的に小栗旬は本当に大嫌い。最近7年8年前に購入したフライデーが部屋から出てきたんですが、小栗旬がいっぱい。田中美保は抱くわ、香椎由宇は抱くわ、小栗旬はすぐオンナを抱く。どんだけ抱くねん。きっとオグリ皮カムリキャップは女汁というスコールでザザ濡れだったに違いない。

そのくせ小栗旬は良いオンナをしこたま抱くだけ抱いて、自分は安牌の漫画原作の実写映画などにしか出演しない。どうしようもない。もし小栗旬を街中で見かけたらバリカンでコボちゃんしてやろうかと常々思ってます。その髪型でオンナにモテれるもんならモテてみろと言いたい。

ということで、個人的に『銀魂』の実写映画には一切興味がなく、せいぜい1000年に一人のダミ声少女・橋本環奈の谷間しか興味がありませんが、とりあえず漫画『銀魂』が面白いかどうか、いや結論から書くと『銀魂』はなかなか面白いので色々と考察込みの感想を書いていきたいと思います。

ちなみにNAVERまとめやDeNA、サイバーエージェント、リクルートといったスパムキュレーションから奴隷並みの賃金で雇われた害虫ライターがパクりたくなる記事だと思いますが、もしパクったらブチころしまーす。


銀魂のあらすじ物語 ストーリー内容

『銀魂』の舞台は江戸。かつては侍たちが栄華を誇り、「サムライの国」と呼ばれていた。侍たちは刀という魂を誇りに夢を語り合った。

しかし、それも今は昔。20年前に「天人(あまんと)」と呼ばれる異星人が襲来し、幕府は崩壊。廃刀令が出され、侍たちは剣や地位をもぎ取られて「ただの人」と化した。文化や技術が圧倒的に発展した天人たちに江戸は完全に支配され、かつての江戸の空気や習慣は跡形もなく消えていた。

銀魂66巻 あらすじ 坂田銀時 志村新八 神楽
(銀魂 66巻)
ただそれでも侍たちは江戸の街にしぶとく生きていた。それが万事屋・坂田銀時、最強戦闘民族・夜兎族の神楽、アイドル好きのオタク眼鏡・志村新八の3人。愛する江戸のため、かつて失った誇りを取り戻すために立ち上がる。そして侍の最後の戦いが始まる。

『銀魂』の内容は完全なフィクションでありつつも、幕末期の新撰組や倒幕運動といった歴史的な事実とSF要素を組み合わせてる。日本の当時の歴史的な流れも加味したストーリー構成になってることが特徴。歴史漫画好きもそうじゃない読者も世界観に入りやすいかも。

例えば近藤勇は「近藤勲」というキャラクターで登場してる。他にも土方歳三は「土方十四郎」沖田総司は「沖田総悟」高杉晋作は「高杉晋助」桂小五郎は「桂小太郎」。後述する『銀魂』のストーリーのカギを握る「吉田松陽」は吉田松陰をモチーフにしてる。

だからリアルの歴史上の人物にほぼほぼ寄せていったキャラクター名が多くて、たまにどっちの名前が本物やったかな…と迷う人も少なくないかも知れません。てか完全にそれは俺のことってのは内緒。吉田松陰に限っては、何故か頻繁に「松田」という名字と間違ってしまう脳みその老化っぷりに我ながら泣けます。

主人公の坂田銀時などは完全な架空の人物のはず。要は『銀魂』1巻を読むと作者と編集者曰く、「ファンタジー時代劇」とのこと。


下ネタ炸裂でモザイク率がハンパないwww

時代劇がどうとか説明したばかりですが、とにかく『銀魂』は下ネタ満載。

その下ネタは面白いと言えば面白いものの、『銀魂』のアニメ化時には何度も問題視されてる曰く付き。確かに昨今はクレーマーがどうだの言われますが、こと『銀魂』に関しては批判もやむなし。もはやまともな大人たちが何故オッケーサインを出したんだと言いたくなるほどヤリ過ぎ(性的な意味はありません)。

銀魂10巻 桂小太郎のハンドルネーム
(銀魂 10巻)
例えば平気で「チ○ポ」というワードを使っちゃう。確かに小学校の頃、フルーツポンチは給食の時に絶好のネタにされてたけども。

銀魂38巻 下ネタ 松平片栗虎 桂小太郎
(銀魂 38巻)
他にも「ウ○コ」が平気で登場。画像は松平片栗虎という警察庁長官の娘がビル内で人質を取られる。娘救出のために本来はアダ敵の桂小太郎と奔走。

ただ敵の情報をソフトクリームで表現してるものの、何故か人間をコーンで表現して、上のクリンクリンをガチでウ○コで表現。だからクリンクリンはウ○コが付いたパンツを表現してる。しかもウ○コマークが途中で勝手に動き出す。まさにカオス。ほぼまるまる一話分がウ○コ。てか我ながら伏せ字を何回使ってんだと言いたくなります。

銀魂53巻 うんこ 長谷川泰三 まだお
(銀魂 53巻)
挙句の果てに、マジでまるまるウ○コが登場。画像は長谷川泰三(まだお)と山崎退の魂がウ○コとヒュージョンしちゃった場面。

てかモザイクが全く意味をなしてねーよ。フォルムを隠せフォルムを。下手に輪郭を書いちゃってるから、モザイクがカラフルでポップな模様にしか見えねーよ。逆にオシャレ感が増しちゃったよ。

だから『銀魂』ではちょいちょいモザイクが出てくる。まだ百歩譲ってクリンクリンにモザイクをかけるならいい。

銀魂40巻 下ネタ 徳川茂茂 市川海老蔵
(銀魂 40巻)
基本的に『銀魂』ではド直球な部分にモザイクかける。コマ割りをもっと上手く使って隠せよ。画像は江戸の将軍・徳川茂茂ですが、しかもとっくりセーターの着こなし方が完全にアレ。『銀魂』に限らずですが、下ネタの定番化してますよね。このネタのお陰でどれだけの広告効果が生まれてるのか誰か教えてほしいです。

残念ながら徳川茂茂はこの状態でCMのように華麗なステップはふまないものの、沖田総悟も「下のとっくりは来たんで」とドヤ顔をかますものの、全然上手くない。むしろ下半身のとっくりは常時羽織ってる状態だろ。

銀魂56巻 徳川茂茂 下ネタ モザイク
(銀魂 56巻)
この徳川茂茂に至っては「完全にアレ」と以外に表現しようがない。画像は徳川茂茂が城から脱出するために影武者を用意する場面なんですが、むしろ標的にしてくださいと言わんばかりの存在感。絶対すぐSNSで広まる。

しかもモザイクをかけているにも関わらず、やはり丁寧に輪郭を描いてくれてる。だから意味ねーっつってんだろ。このネタは市川海老蔵をディスるときにも使われてる。まさに作者・空知英秋に怖いものなし。

銀魂20巻 下ネタ
(銀魂 20巻)
そして何か事あるごとにキャラクターがすぐ脱ぐ。画像は長谷川泰三と志村新八。ひょんなことから無人島に遭難してしまった。その圧倒的に絶望な状況を楽しもうとしてる場面。それにしてもフルスロットルにも程がある。

きっと時期が時期なら「シンゴーシンゴー」といったセリフを喋らせていたに違いない。しかしこの『銀魂』の感想を書いてる最中にSMAPが解散したんですが、最後の最後までSMAPはギスギスしてました。あんなフザけた番組を見せてフジテレビなどは一体ナニをしたかったのか。

更にヒドいのが完全に扱うネタが子供向けじゃない。

銀魂55巻 斎藤終 近藤勲
(銀魂 55巻)
例えば近藤勲は夜中に食堂のキッチンで料理をしてるのかと思いきや、コンニャクに切れ目を入れてナニかをしてる。男子だったら一度は試したいと思ったに違いないアレ。ただ小学生や中学生の女の子が読んで、この意味を理解できてるのか不安です。いや理解できてる方が不安か。

銀魂37巻 月詠 ソープのマット
(銀魂 37巻)
他にもソープネタが登場。画像は月詠というキャラクターが市営プールで遊ぼうとしてる場面ですが、完全にスケベ椅子も登場。そしてローションばっしゃん。まだおの長谷川泰三も思わず「ここは吉原のプールじゃねぇんだよ!」とツッコミ。スケベ椅子は昔のバラエティ番組で頻繁に見ましたが、完全に子供だった自分は理解できてませんでした。

他にも主人公・坂田銀時たちがソープのマットを持って登場したり、アダルト架空請求がどうだの、「ザー面」や「クリ鳥ス」といった卑猥ワードなど枚挙にいとまがない。

銀魂23巻 読者の女子小学生 下ネタ
(銀魂 23巻)
結果、『銀魂』を読んだ女子小学生たちがどんな行動を取ったかと言えば、雪で「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲」を満面の笑顔で作り上げてしまう。誰か空知英秋をタイホ汁!

小さく説明で「小さくてゴメンナサイ」とあるんですが、きっと現在成長した彼女たちとベッドをともにした男たちが言わされているセリフでしょう。ちなみに一瞬「DTは小学生までだよね~」という、にったじゅんのエ口漫画が頭をよぎったのは内緒。

銀魂55巻 しまぶーですら女子高生までなのに
(銀魂 55巻)
更に主人公・坂田銀時が媚薬で発情してしまった場面では、「全宇宙のメスはランドセル背負った小○生からハロンパス背負ったババアまで全部俺んだあああ」と絶叫させる。少年誌ではもはや宣戦布告に近いセリフ。『トリコ』のしまぶー先生ですら守備範囲は女子高生までだってのに!!

銀魂36巻 定食屋の親父の葬式
(銀魂 36巻)
『銀魂』は下ネタだけではなく「死もネタ」も満載。画像は定食屋の親父の葬式のクダリですが、遺体をめっちゃくちゃ。棺桶から飛び出た親父に対して、坂田銀時の「かたくて戻らねぇ」は色々とヒドイ。

まさに『銀魂』という漫画は有害図書そのもの。

銀魂56巻 志村けん 渡辺謙
(銀魂 56巻)
『銀魂』…もとい作者・空知英秋の下ネタの被害はここでとどまらない。天下のお笑い芸人・志村けんも下ネタの餌食。伝説の剣を探すみたいな展開が始まるんですが、いやいやどこに伝説の剣を刺してくれてんねん。志村けん、ガバガバってレベルじゃねーぞ。

しかも世界の渡辺謙とワールドクラスのコラボレーション。編集者がよく「だいじょうぶだぁ」とオッケーしました。


ドラゴンボールやBLEACH、任天堂もパクリまくりwww

だから『銀魂』では下ネタ以外にもタブーをおかしまくり。最たる例が有名漫画作品をディスる・パロディーにすることもザラ。

銀魂23巻 ドラゴンボールパロディー
(銀魂 23巻)
他にも『ドラゴンボール』の神龍もパロってるんですが、何故かローションまみれ。ドラゴンボールならぬヌメヌメボール。これはヒドイ。ボールがヌメヌメしたらどこかへ挿入するしかないじゃない。

銀魂36巻 ブリーチパロディ 洞爺湖
(銀魂 36巻)
他にも『BLEACH』の斬月もパクる。その名も洞爺湖。こんなルックスのくせに思春期真っ盛りの中学生並みに母親に悪態つく可哀想なオッサン。何故坂田銀時たちに「必殺技」を伝授したがる。

銀魂36巻 ブリーチパロディ2
(銀魂 36巻)
理由はシンプル。『銀魂』のアニメ化時にスポンサー集めに役立つから。生々しいよ。少しうがった見方をしたら、必殺技連発してる久保帯人に対する当てこすりに聞こえなくもありません。ちなみに久保帯人のルックスはリアル斬月っぽいと思ったのは俺だけ?

他にも『北斗の拳』や車田正美の『聖闘士星矢』やジブリネタも満載なものの、まだ集英社の漫画だからギリギリ許されるのかも知れない。

銀魂614話 オバケのQ太郎
(銀魂 614話)
ただ『銀魂』は集英社以外の漫画もメッタ斬り。例えば、画像のキャラクターは明らかにオバケのQ太郎。せめてパロディーに使うなら血は出しちゃいかんだろ。幽霊だから血液的なものは内部に存在しないはず。もはや完全なゆるキャラ扱い。作者・空知英秋は天下の藤子不二雄先生にすら清々しいほどリスペクトの欠片もなし。

他にも名探偵コナンや『刃牙道』の花山薫も登場させてる。まさに空知英秋は怖いものなし。空知の前に空知なく、空知の後に空知なし。あとに残るのは編集者の焼き土下座の跡のみ。

銀魂49巻 テイルズオブ マリオ パロディー
(銀魂 49巻)
挙句の果てには、スーパーマリオブラザーズもパクる。任天堂の法務部は一体ナニをしているのか。しかもメーカーの垣根を超えて、バンナムのテイルズオブシリーズも同時にパクってるもんだからただただカオス。「テイルズ・オブ・スーパーマダオブラザーズ」ってなんだよ。

作者自身も思わず「他人のふんど何枚ウンコつけるつもりだ」と作中でツッコミ。きっとコレは本心に違いありません。

銀魂56巻 神楽の守護霊 ピカチュウ
(銀魂 56巻)
まだまだ『銀魂』の任天堂パクリはとどまらず、最終的にはピカチュウを華麗にオマージュ。神楽の守護霊という設定なんですが、まさかの酔いどれの「アルチュウ」。パロディーするにしても、一番やっちゃいけないパターンのやつ。

銀魂42巻 本田ヴァンガード ゴッドオブデス
(銀魂 42巻)
漫画編集者・本田ヴァンガードが登場したクダリでは、『デスノート』をパロる。今更ですが『銀魂』のジャンルはSF時代劇なものの細かい設定のツッコミは不要です。何故か囚人がネームを本田ヴァンガードに持ち込んで来るっていう流れなんですが、そのネームのタイトルは最初は「god of death」だった。でもそれが転じまくって「チャゲは飛鳥DEATH」に変わる。

『銀魂』内ではチャゲのイジりに重きを置いてた笑いだったものの、「飛鳥DEATH」は最近の情勢を予期していたようにしか思えないのは俺だけか。見事にチャゲアスは死んでしまいましたから、それこそ『銀魂』そのものがデスノートだった説も。


エグザイルなど有名人もディスりまくり

前述の志村アッーーーけんも然り、こんな風に『銀魂』では有名人もディスりまくり。そこで続いては『銀魂』が何故怒られないのか不思議でたまらない「ディスりという名の無断コラボ」を確認したいと思います。犯罪パクリサイト・NAVERもビツクリに違いない。

銀魂20巻 梅宮辰夫
(銀魂 20巻)
例えば梅宮辰夫。通称辰兄。あくまでロバート秋山ではありません。神楽も思わず「超カッケー!黒光りしてるアルヨ」とテンションアップ。竜宮城に連れて行くってことで、亀のコスプレ。ただ竜宮城を模したラブホテルに連れて行かれそうな空気がプンプンです。

銀魂51巻 おすぎとピーコ 土方十四郎
(銀魂 51巻)
土方十四郎が3億円当選の宝くじを拾ったときはおすぎとピーコをディスる。完全に「たま」繋がりで出したとしか思えないんですが、それにしても何回タマタマ連呼すんねん。百歩譲って、おすピーのタマタマは既に換金されてるはず。

銀魂55巻 長谷川泰三 まだお 佐村河内守
(銀魂 55巻)
長谷川泰三が就職活動のために証明写真を撮影しようとしたクダリでは、完全に例のゴーストライター騒動の方ーーーー!!!佐村河内ジブンの権利だけは守る方ーーー!!!

しかし佐村河内さんの覚醒後のお姿は何だったんでしょうか。完全に前述のおすぎ。確かに新垣隆は眼鏡を着用してて、さながらハゲあがったピーコに見えなくありませんが、さすがに人間はここまで変わることができるのか感心しきり。きっと名探偵コナンでも見分けが付かないでしょう。

他にも蓮舫や舛添要一なども『銀魂』のディスりの対象に。残念ながら、安倍晋三やワイロ大好きの甘利明、維新の名前だけで当選した号泣議員はディスられていないのが残念です。

銀魂54巻 EXILE
(銀魂 54巻)
極めつけがエグザイルに対するディスり。まさかの伏せ字なし。説明が色々とヒドい。「彼らが主に食べるのは女優やモデルだけだ」とやらしい生物扱い。他にも億という金を注ぎ込んで、音楽の賞をことごとく食い漁るのも特徴です。てかEXILE時代ってなんだ!?

ちなみにエグザイル時代と双璧をなすのが「小栗時代」。矢口真里から山田優まで、まさに雑食モンスター。他にも冒頭で説明したように、漫画原作の映画がとにかく大好物。センター試験によく出題されるので是非覚えておきましょう。

銀魂47巻 EXILEディスり
(銀魂 47巻)
EXILEのメンバーでは、何故かMAKIDAIこと眞木大輔をピンポイントにディスったことも。「美しすぎるMAKIDAIは好きですか」とか知らねーよ。どっちかっつーと美しくねーだろ。ひたすら雄々しいだけだろ。

そういや最近MAKIDAIは交通事故を起こしたらしいですが、前述の飛鳥も含めて『銀魂』が完全なデスノート化してるのはガチっぽい((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

銀魂47巻 EXILEディスり 糸井重里 鼻の穴
(銀魂 47巻)
このMAKIDAIディスりでは、何故か糸井重里も犠牲になる。映画とか本当観ないんで知りませんが、『銀魂』のアニメ映画でも美しすぎる糸井重里は餌食になってたらしい。SHIGESATOの美しすぎる鼻穴はイジっちゃいかん。糸井重里の身に何もないことを望むばかり。


セリフ過多は漫画にとって悪か?

まさに『銀魂』の内容はお下品・ゲテモノもいいところ。だから一発芸や奇抜なネタにだけ走ってるのかと思いきや、実は違う。前述の画像などを見たら分かるように、『銀魂』は王道漫才のようにセリフで笑わせてくる。むしろ『銀魂』の笑いのメインは「言葉」にこそあると言えます。

特に空知英秋のすごさが分かるのが、セリフや文字数が多さ。とにかく『銀魂』はセリフ量が多い。作者・空知英秋も作中で「こんなセリフだらけの漫画なんて誰も読まねーよ」みたいな自虐を飛ばすぐらい自他共に認める文字数が多い漫画。

でも長文のセリフや文章を読みこむのは不思議と苦痛にならない。自分はレビューのために再び一から『銀魂』を読み直したものの60巻分以上を読み終えるのにも意外と時間を消費しなかったのはちょっとした発見でした。長文満載のギャグ漫画も多い中、『銀魂』の場合はセリフにしっかりメリハリが効いてる。単に言葉を詰め込んでるのではなく、しっかり「文字を削る作業」もできてるのかも。

例えば神楽のパパ・星海坊主の過去話。星海坊主はとにかく最強に強い。悪者ってことではなく、エイリアンバスターという異名を持つなど人助けマニアな節もある。そこで星海坊主は絶滅の危機に瀕したある星の住人を助けに行く。

銀魂20巻 セリフ過多 星海坊主
(銀魂 20巻)
まさに救世主の登場と喜んだものの、星海坊主の頭がヅラ全開。オヅラさんでももっと丁寧に頭皮を隠すぞ、のように一言ツッコめばいいだけだと思うんですが、それを星の住人の二人が「ダメだそんなにじっと見つめたら…気付かないフリをするんだ」「頭の上にナイロン乗ってるだけだよな」など長々と会話しながらイジりまくり。

しかも、このあとも二話に渡ってオチまでハゲネタ一本が続く。セリフ回しの妙もありますが、『銀魂』はネタの広げ方や展開のさせ方が充実してるんだと思います。この後も「ハゲ」という単語に反応しまくる星海坊主に対して「ガラス細工のオッサンだよ。何でこんな敏感なくせにあんな鈍感なヅラかぶってんだ」など色々と面白いというかヒドい。

銀魂20巻 セリフ過多 編集者小西
(銀魂 20巻)
たまーに『銀魂』では担当編集者が登場するんですが、このときもセリフが長め。

担当が作家を引っ張っていけるのもせいぜい赤マルジャンプまでだよ」とか、「どーせジャンプの編集なんて高学歴だかなんだかしらねーけど、勉強しかやってきてねー少年の心もしらん野郎ばっかりなんだろ」とか、ムダに本音をズバズバ。きっと実際の漫画の現場でも売れない場合は、お互いに責任をなすり付けあってるんでしょうね(T_T)

銀魂36巻 アグネス・チャン ロリコン
(銀魂 36巻)
他にもアグネス・チャンをディスってる場面だと、ほとんどページの大半がセリフと吹き出し。「何でもかんでも悪いことが起こるたびにネットやら携帯やらのせいにしやがってマグネスチャンか」と言えば、坂田銀時が「ちゃんとチャンを混ぜるなマグネスチャンちゃんだ!」とナゾの切り返し。

この理屈だとKABAちゃんは「KABAちゃんちゃん」。いやKABAの場合は「KABAちんちん」か。しかしKABAちゃんの声は一体どういう仕組であんなことになったのか。ちなみに少し前に話題になった非実在青少年問題に関するネタなんですが、ただ空知英秋自身は抗議してる人たちも同時にディスってる模様。

と少し脱線しましたが、漫画は「セリフが少ない方がベター」と一般的に言われてます。自分もその考え方に圧倒的に賛同するんですが、『銀魂』に限ってはそうじゃない。ここまで銀魂の長期連載を支えてきたのは、むしろセリフ量の多さ・セリフの面白さにあるとすら断言できる。

『銀魂』の発行部数は既に2巻の段階で100万部を超えるなど、じわじわ人気が出たタイプの漫画ではなく初っ端からロケットスタート。そう考えると少年少女読者も活字に飢えてる証拠なのかも知れない。


シリアス展開が意外に熱くて王道に泣ける?

非常に長々と8000文字ぐらい『銀魂』について考察してきましたが、まだまだ続きます。ただ、ここからはやや真面目に感想を書きたいと思います。

冒頭のあらすじでも書いたように、『銀魂』はSF要素全開の時代劇活劇。さんざん下ネタや芸能人ディスりの一面ばかりクローズアップしてきましたので、ここまで読むと「単なるゲテモノ漫画」としか思えません。

ただ意外としっかりシリアスな展開も描かれる。

銀魂66巻 朧
(銀魂 66巻)
例えば朧(おぼろ)という敵の最後は割りとグッと来ました。かつて師匠だった吉田松陽を軸に、朧と主人公・坂田銀時たちの人生が対比的に描かれてて、つくづく寂しい朧の最後に敵ながら胸にこみ上げてくるものがありました。最初は悪に染まりたかったわけではなかったがゆえに…みたいなところ。

銀魂58巻 坂田銀時 高杉晋助
(銀魂 58巻)
他にもバトル描写もしっかり上手い。先程はセリフ回しの上手さも褒めましたが、作者・空知英秋は実はコマ割りや構図・構成といった「漫画そのものの読ませ方」が上手いことが分かります。『銀魂』を参考にする限り、漫画の読みやすさは「セリフ量の多さ」だけで図ることはできない模様。

銀魂57巻 服部全蔵 徳川茂茂 シリアス
(銀魂 57巻)
坂田銀時の鬼気迫る表情など、先程のしまぶー先生ばりに不謹慎なセリフを絶叫してたヤツと同一人物とは思えません。このギャップ感が少年少女読者の心を鷲掴みにしているのかも。

特に『銀魂』50巻台後半からはシリアス展開がずーっと続いてる。理由はシンプル。『銀魂』が最終回・完結に向けて最終章に突入してるから。むしろ前述のギャグ要素は最近だとほとんど封印されてる状態で、ほぼほぼストーリー物。

銀魂66巻 吉田松陽 虚
(銀魂 66巻)
『銀魂』のストーリーのカギを握ってる男が虚(うつろ)こと吉田松陽。言ってしまえば、ラスボス。ドラゴンクエストでいうところのバラモス。芸能界でいうところの和田アキ子。実際の吉田松陰もそうでしたが、吉田松陽は主人公・坂田銀時や高杉晋助たちの師匠だった。つまりまさに最大の味方がラスボスだった、という漫画としてはコレ以外にない王道な展開。

ここらへんのストーリーを説明するとゴチャゴチャするとややこしいんですが、簡単にいえば「アルタナ」と呼ばれるエネルギーを巡って戦いが勃発する。アルタナは全宇宙を支配する天導衆が管理してたものの、吉田松陽こと虚がアルタナを管理するカギを奪う。そして各星でアルタナを暴発させて星ごと破壊していく。

結果、裏で暗躍する吉田松陽の存在を知らない、様々な星人たちが天導衆に対して敵意を向ける。そして「アルタナ解放軍」を結成。天導衆の本拠地・地球に次々と血気盛んな宇宙人たちが襲来。まさに全宇宙的な「維新」が地球という小さい星の中で起きようとしている。この宇宙レベルの抗争を坂田銀時たちが、いや侍たちが止めることができるのか?!みたいな展開が続いてます。

銀魂65巻 吉田松陽 虚
(銀魂 65巻)
ただ吉田松陽は何度でも生き返る。最強の星海坊主ですら全く刃が立たず。当然、坂田銀時にとって吉田松陽はお師匠だった。しかも一度吉田松陽を手に掛けてる悲しいエピソードもありつつ、『007は二度死ぬ』ではないですが坂田銀時は二度殺せるのか。

『幕張』というゲテモノギャグ漫画で一世風靡したものの、最近は『喧嘩稼業』といった本格格闘漫画を描いてる木多康昭を彷彿とさせます。「あれ?お前ギャグ漫画家だったんじゃねーの?」とツッコミを入れたくなるぐらい、熱い展開泣ける展開の応酬。今田耕司に乳をもまれてただけの篠原涼子が、いつの間にか本格女優として扱われてるぐらいの衝撃・ギャップ感。

この落差が余りに激しすぎて、連載開始時の読者に今の作者の状況を教えてもきっと誰も信用しないはず。しかし描いてる中身に大差はないのに、二人の間でここまで好感度の差が開いたのは、きっと締め切りを守るか守らないか発行部数の差か。現実ってなんて残酷。

自分はほぼ間違いなく観ないと思いますが、おそらく実写版『銀魂』もシリアス路線をベースにストーリーが展開されるものと思います。もし橋本環奈ちゃんのパイズリシーンでもあれば別ですが、きっと男臭い内容になりそう。


銀魂の最終回は2017年後半か2018年を超える?

『銀魂』はついに66巻から最終章に突入したということで、気になるのは最終回。果たしていつ完結するのか。2016年12月地点ではまだまだ『銀魂』は連載中で終わる兆しがありません。『銀魂』のこれまでのストーリーの長さを考えると、おそらく早くて2017年後半ぐらいに完結するのではないかと予想してみる。

時間や期間で考えるとやや長いように思いますが、巻数のボリュームで考えると分かりやすい。普通の週刊連載の漫画は一年で4冊ペースで新刊コミックスが発売される。じゃあ残り4巻分程度で全ての『銀魂』のストーリーが消化されるのか?と考えた場合、あまり現実的ではない。

また2016年12月31日に67巻が発売されるので最終巻はおそらく70巻を超えてくるはず。とはいえストーリーを無意味に引き伸ばす漫画でもないので、『銀魂』は長くて75巻前後には完結しそうです。そこから逆算して時間を計算すると、やはり少年ジャンプ誌上だと2017年後半か2018年中には『銀魂』が完結すると考えられます。

ってことで、2017年は作者・空知英秋の最後の金儲けに突っ走る一年になりそうやでぇ(^q^)


銀魂全巻の総合評価 評判 口コミ



以上、『銀魂』が面白いかどうか考察してきたわけですが、ここまでで約1万文字。最後はサクッと感想をまとめたいと思います。

『銀魂』のジャンルを定義付けるのは難しいですが、SF要素やバトル要素もあり、ギャグも面白いし、シリアスな展開も引きつけられる。実は『銀魂』は万能タイプの漫画。セリフや文字数の多さは「読み応え」の裏返しと言えるので、本来はマイナスに働く面もプラスに働いてる珍しい漫画。

作者・空知英秋のネタの引き出しの多さと、軽妙なセリフ回しは色んな漫画家も参考にできるぐらい面白いはず。だから読者によっては「銀魂さえあったら他の漫画は不要」と感じる読者もいるはず。それぐらい色んな面白さが詰まってる。

強いて言えば、やはり巻数の多さはネック。『銀魂』全巻を集めようと思ったら平気で3万円近い出費が必要。これを今から小学生や中学生が集めようと思ったら地獄。内容も内容ですし。だから未見の方は実写映画版『銀魂』から作品に入るのも一つの手かも知れません。うーん我ながらさり気ない宣伝アピール。集英社から広告費をもらいたいぐらい。

ちなみに私ドルジ露瓶尊は自動車ブログ・くるまンも運営中。「C-HR vs CX-3」、「C-HR vs ヴェゼル」の徹底比較した記事など執筆してきましたが最近めぼしいフルモデルチェンジ情報などがほとんどないので、しばらく漫画の感想レビューに集中したいと思います。

『東京グール・東京喰種:re』9巻のネタバレ感想。作者は石田スイ。ヤングジャンプで連載中のバトル漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入や試し読みが可能です。

「東京喰種が面白いか考察」した記事は別ブログ「すごないマンガがすごい」でレビュー済みです。9巻は主人公・金木研が「隻眼の王」にとうとう君臨した続きが描かれると思いきや、残念ながら今巻で金木研は登場せず。端役というか脇役キャラ中心でお送りします。金木きゅんがいなくて寂しおぺろぺろ


篠原 on the 鈴屋什造

まずはクロ。鈴屋什造に一度倒されたシロをお腹の中に取り込んでパワーアップ。その結果8巻では鈴屋什造の心臓を貫き勝利した…かに思われたものの、実際にはやはり鈴屋什造。

東京喰種re9巻 篠原のアラタ
(東京喰種:re 9巻)
篠原特等のクインケ「アラタ」を所有してた。相変わらずカグネやら何やらという設定をいまいち理解できてませんが、武器や必殺技を踏襲できるのは面白い。そこにドラマを作ることもできるので、鈴屋什造と篠原特等の「絆」みたいなんも暗に読み取れます。

きっと篠原のアラタと同様に所有者の肉体を食べて強くなる性質を持ってそうですが、鈴屋什造の場合は完全にコントロールできてるっぽい。篠原版アラタは完全防御に徹していたようですが、鈴屋版アラタは攻撃も同時に可能っぽい。

これ以上、鈴屋什造は強くなってどうしたいんでしょうか?誰か教えてください。

当然クロは鈴屋什造にフルボッコ。情けないまま遁走。そして嘉納教授の元へ再び戻る。クロはプライドをかなぐり捨てて、嘉納にシロを復活させてほしいと懇願。鈴屋什造を倒す順番は逆になったが、それでも愛するシロが生き返ることが先決。

シロの顔は前述のようにクロの腹に合体してる状態。『ドラえもん』のポケットと『ど根性ガエル』のピョン太が組み合わさったような状態。シロの「口」らしき部分から何かを喋ってることからも今でも生きてるように「見える」。

でも嘉納教授は「で?何?」と草生えるんですけどー状態。

東京喰種re9巻 嘉納とクロ
(東京喰種:re 9巻)
何故ならシロが発している声らしきものは単なるガスが漏れ出てるに過ぎなかったから。いわゆる屁。「隣の家に囲いができたんだってね?へぇ」の屁。嘉納のナチュラルに舐めきった言動が素敵。

つまりはクロがブチ切れ。逆ギレとも言えますが、嘉納はオカヒラという一等捜査官をコピーした複数のクインクスを使って応戦。多勢に無勢。クロは鈴屋什造との一戦もあって不利な状況。

東京喰種re9巻 クロと西尾錦
(東京喰種:re 9巻)
そこへ現れたのが西尾錦。敵の敵は味方ではないものの、二人は共闘。「嘉納」を今後追い詰めていく模様。ただクロは「壁パイ」というより、腹黒ならぬ「腹ジロ」ですけどね。ちなみに今更ですが「西尾錦(にしおにしき)」って名前が意外と呼びづらい。「西西尾錦、東西尾錦、南西尾錦」「赤西尾錦、黄西尾錦、青西尾錦」みたいな早口言葉も作れそう。

東京喰種re9巻 月山 ナキ 宇井
(東京喰種:re 9巻)
他にもナキとミザたちに月山習が加勢。コイツも割りとしぶとい。宇井や富楽といった捜査官たちと応戦。更には「あんていく」の元店員・入見カヤが参戦。徐々に喰種たちの間で勢力が集約化されつつある模様。

ちなみに犬顔の入見カヤが生きてたってこと、実はあんなヤツも死なずに生き残ってたりします。つか、この9巻の感想記事のタイトルで既にネタバレ全開か。そういや前にタイトルでネタバレしすぎて怒られたっけ(T_T)うるうる


まさかの亜門鋼太朗が生き延びてた件

一方、タタラという喰種と法寺という捜査官とのバトル。法寺の部下に真戸暁がいる模様。このタタラと法寺には浅からぬ因縁があり、かつてタタラの兄を法寺が倒したらしい。まさに復讐。

東京喰種re9巻 タタラ
(東京喰種:re 9巻)
タタラがクインケを解放すると、ただの化け物。こんな怪獣ってウルトラマンにいなかったっけ?w前述の鈴屋什造のアラタがかすむほど。タタラは中国系喰種。更に正確に言えば、赤舌連と呼ばれる部族。その名の通り、4000℃を超える炎を吐く。当然捜査官たちは「ぴゃ」っと燃え盛る。まさに炎の舌。

東京喰種re9巻 タタラ オウル 法寺
(東京喰種:re 9巻)
ただ二人のバトルに突如として割って入ったのが、オウルの滝澤。まさかの仲間割れかと思いきや、滝澤はずっとこの時を待ってた。

滝澤は元々捜査官だった。喰種の力を結果的に手に入れてしまったものの、それを逆手に取ってCCGを救おうと虎視眈々と狙ってた。そのままタタラを倒した滝澤はかつての上官・法寺に褒められるのかと思いきや…。

東京喰種re9巻 タタラ オウル 法寺2
(東京喰種:re 9巻)
完全な喰種扱い。「SSレート喰種オウルを攻撃準備」とまさに臨戦態勢。滝澤っちは思わず「どしてぇどうしてどうして」。そのまま法寺もあやめてしまう。確かに完全にぶっ飛んだと思ってたので、滝澤に「わて味方でしてん。正常な思考回路でしてん」と今更言われてもピンと来ない。

そして最後に同僚だった真戸暁に手をかけようとした瞬間、そこに現れたのがヤツ。

東京喰種re9巻 オウル滝澤と亜門鋼太朗2
(東京喰種:re 9巻)
肛門太朗こと亜門鋼太朗。

ってえぇぇぇッッッお前生きてたんかい!!!!!!しかも愛しの女性がピンチになった時にだけ現れるという。前述の入見カヤも然り、さすがに過去キャラが生き残りすぎてやしないか。亜門鋼太朗が生き残ってるようなフリってありましたっけ?…と思ったら7巻で堂々と登場してました。清々しいほど覚えてなかった(笑)

画像の説明をしておくと、実は亜門鋼太朗も喰種化してる。滝澤と同様に嘉納教授の実験台にされてた。ただ結果的に滝澤が成功し、亜門鋼太朗は失敗。バトル能力の点では立場が逆転。これまで亜門鋼太朗はコソコソと隠れてた。ちなみに「フロッピー」という喰種が亜門鋼太朗のことだった。

ただ亜門鋼太朗は滝澤の過去を知ってる。弱かった過去を知ってる。だからこそ滝澤を命を賭してでも救いたい。だから喰種としてではなく、「喰種捜査官」として滝澤に向き合おうとしてる。

東京喰種re9巻 六月透 オウル滝澤
(東京喰種:re 9巻)
そこへ六月透が登場。六月透はシリアルキラーだった記憶を取り戻したので、そのまま喰種としてフェードアウトするのかと思いきや、しっかりCCGに戻るらしい。「イケる」という意味はさておき、実力的にはオウル滝澤より格上っぽい。ただ滝澤のタマキンを潰してみたり、嗜虐心はニコニコプンプン。ヤバくないか。

東京喰種re9巻 真戸暁 オウル滝澤
(東京喰種:re 9巻)
このままオウル滝澤が倒されるのかと思いきや、真戸暁が六月透からの攻撃を身を挺して守る。二人は学生時代からライバルだった。いくら喰種化したとはいえ、滝澤はかつての同士。無意識に足が動いていた。

もちろん喰種をかばうことは重罪。瓜江たちも駆けつけた中、滝澤はピンチ。そこで亜門鋼太朗が言う。「真戸暁を連れて逃げろ。次こそちゃんと逃げてくれ」。最初は反発したものの、かつての上司と部下の姿がそこにはあった。

オウル滝澤と真戸暁が再び立場を替えて仲間になり、トータルすると月山家やナキやミザといったアオギリの樹、オウル滝澤、真戸暁、笛口雛実あたりが合流。つまりは「隻眼の王」こと金木研の元に集結。ここには平子など元捜査官も含まれるので、この9巻で一大勢力を築き上げたってことになる模様。

これから金木研たちはCCGといったグール捜査官たちと戦うのかと言えば、おそらく否。じゃあ一体誰と戦うのか。

東京喰種re9巻 和集旧多宗太
(東京喰種:re 9巻)
それが旧多宗太(ふるたそうた)。CCGを裏でも表でも牛耳っていた和修一族を根絶やし。しかも旧多そのものが和修家の分家だった。コチラのネタもエト(高槻泉)が既に「おい和修」と呼ぶなど伏線がありました。

だからフルネームも「和修旧多宗太」。ただ「和修旧多」が名字なのか、「旧多宗太」が名前になるのか、さすがに意味不明。旧多はミドルネーム的な扱いなのだとしたら、カタカナで良くなかったか。

それはさておき、旧多宗太は金木研をグール化させるキッカケを作った張本人であり、嘉納教授とズブズブの繋がりがある。つまり簡単に言ってしまえば「金木研 vs 旧多宗太(嘉納教授)」的な構図になりそうです。


東京喰種:re9巻総括


『東京グール:re』9巻の見どころは、オウル滝澤と亜門鋼太朗、真戸暁のやり取り。

かつて喰種捜査官として一緒に働いていたからこそ、全く違う立場に立たされた時にどういった行動を取るのか。取らなければいけないのか。その瀬戸際におけるギリギリの選択の過酷さに、何とも心が締め付けられる思いがさせられます。

この9巻でようやくガチで死亡した亜門鋼太朗のセリフが象徴的。

東京喰種re9巻 亜門鋼太朗 米林
(東京喰種:re 9巻)
かつて自分が助けた捜査官・米林に対して「この世界は歪んでる。なにが正しいかなにが間違っているか。簡単に分からなくなる。だから考え続けるんだお前の選択が間違っていないか。その行為だけは正しいと言えるはずだ」。

果たして作者・石田スイは『東京喰種:re』のラストに一体どういった選択を選ぶのか。どういった答えを出すのか。どうしてもバトル描写など絵的に派手な部分ばかりに目が行きがちですが、グールであるがゆえの迫害、差別、葛藤。そういった繊細かつドロドロした心理描写も見どころと言えます。

しかし相変わらず、作者・石田スイの画力の進化がハンパない。

最初は『進撃の巨人』と同様に芋臭い絵柄で、正直どうかなーと思ってましたが気付けば漫画家の中でもトップレベルではなかろうか。中学や高校で入っていたサッカー部では補欠だったのに、数年後にはリーガエスパニョーラのトップチームでレギュラーを張ってるようなもん。