バズマン。

健全な漫画の感想ブログ。基本的に面白いマンガだけレビューしてるつもり。

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『七つの大罪』16巻のネタバレ感想。作者は鈴木央。少年マガジン(講談社)で連載中のバトルファンタジーマンガ。面白いかつまらないか考察したので後でよかったら。


ヘンドリクセンのその後

場所は、大陸ブリタリアの大国リオネス王国。その王女であるエリザベスと、伝説の騎士団「七つの大罪」によるバトルファンタジーマンガになってます。

これまでの簡単なあらすじとしては、リオネス王国の聖騎士長・ヘンドリクセンが魔神の血を体内に入れて暴走。七つの大罪が力を合わせて無事倒すものの、「十戒」という新たな敵が登場。3000年前に封印された魔人王直属の精鋭部隊だけあって、魔神化したヘンドリクセンの比じゃない強さ。その「十戒」たちが七つの大罪…もとい人間たちを襲ってくるという展開。


ヘンドリクセンとドレファスの友情

七つの大罪16巻 ヘンドリクセン1
(16巻)
主人公メリオダスに倒された、聖騎士長・ヘンドリクセンが復活。魔神に心を支配されていたものの、「十戒」を復活させる儀式に利用された結果、悪の心だけが消え去った。

七つの大罪16巻 ヘンドリクセン2
(16巻)
「浄化(パージ)」という技で十戒の手先たちをなぎ倒していきますが、十戒の実力は魔神化したヘンドリクセンがビビるほど。

そもそもヘンドリクセンが何故魔神化するに至ったのか、10年前に起きた原因となる事件が16巻では説明されます。10年前にヘンドリクセンは、親友であり同じ聖騎士長でもあるドレファスと共に亡国ダナフォールの調査に行く。そこでドレファスに現在取り憑いている十戒・フラウドリンと出会ってしまう。

でもドレファスは意志が精神が強かったので、フラウドリンの操る能力に惑わされない。さすがやでドレファスはん!
七つの大罪16巻 ヘンドリクセンとドレファスの過去1
(16巻)
…と思ったら、隣にいたしょぼくれヘンドリクセンの精神が乗っ取られてしまう。スキだらけにも程があるヘンドリクセン。

七つの大罪16巻 ヘンドリクセンとドレファスの過去2
(16巻)
そこで心優しきドレファスはヘンドリクセンが身代わりとなって、十戒フラウドリンに自分の精神を支配させる。もしかすると自分だったらフラウドリンの支配に抗えるという過信もあったのかも知れない。

じゃあヘンドリクセンがしっかり正気に戻ったかというと、フラウドリンの術中にハマっていてやはり操作される。そして十戒フラウドリンの意思のもと、二人は主人公・メリオダス率いる七つの大罪たちをリオネス王国から追い出した。結果、十戒が復活するハメとなり現在に至る。

つまり最初から既に心は悪に支配されていたという定番のオチなんですが、ヘンドリクセンお前が全部悪いんやんけ!ひたすら落ち度しかないヤツ(笑)

今回ヘンドリクセンはしれっとカッコ良く登場してるけど、全ての元凶のくせに何ドヤ顔してくれてんねんという気もしますが、ドラゴンボールでいうピッコロやベジータ的な立ち位置で今後は活躍しそう。

七つの大罪16巻 フラウドリン
(16巻)
ちなみに十戒フラウドリンは主人公・メリオダスの最愛の人の命を奪った張本人だとか。


十戒が強すぎてモレそう

とりあえず改めて、敵の十戒が強すぎる。

七つの大罪16巻 十戒の闘級1
(16巻)
味方である七つの大罪のメンバーの戦闘力(闘級)が3000~4000そこそこ。

七つの大罪16巻 十戒の闘級2
(16巻)
十戒の一人・ガランという男の闘級は2万6000。3倍4倍の強さどころじゃなくて、もはや桁が違う。しかも十戒は復活したばかりで魔力が枯渇状態。それでもこのレベル。だからちなみに現在の状況を説明しておくと、十戒は地道に魔力をためている状態で七つの大罪をすぐ襲っては来ない。

それにしても戦闘力(闘級)に差がありすぎじゃね?さすがに今までのクダリは何だったの?レベル。

例えばドラゴンボールを思い出すと、フリーザ編のベジータの戦闘力は24000。宇宙船で修行しまくった悟空は界王拳を使って180000。ギニュー特戦隊のギニューは最大120000。ナメック星人・ネイルが42000。悟空やベジータは直後に傷を負って回復したことで更にパワーアップします。

言わずと知れたフリーザの戦闘力は初期で530000。もちろん戦闘力に差はありますが、フリーザは確か宇宙一強いという設定だった気がします。だから、ここまで差があってもさほど違和感はありません。

でも十戒は名前の通り、10人存在。その一人相手でも、七つの大罪はまともに太刀打ちできない。しかも魔力がカラッカラの状態。ここまで差がありすぎると、逆に展開の煽り方としてはイマイチな気がします。

ガランは一番弱そうなキャラクターなので、闘級8000ぐらいだとちょうど良さそう。言っちゃえば、ドドリアさんレベルに苦戦してる状態で、主人公メリオダスたちのヤムチャ感がハンパない。もし全員同じぐらいの実力だと仮定しても、十戒はフリーザが10人いる計算。色んな意味でめちゃめちゃ。

十戒の中でも実力差を付けるなど、もう少し全体のバランスを考えて欲しいかも。


総括

バトル展開の作り方は、やっぱり少年ジャンプより下手なイメージ。

七つの大罪16巻 ガラン
(16巻)
でもこういう要所要所ではやはり上手さも感じさせます。ディアンヌが十戒ガランに急襲される場面。背後からの不意打ち感が個人的には好き。

ちなみにディアンヌはゴウセルによって記憶が抹消されてます。ここらへんのクダリが意味不明。メリオダスのことを覚えてるのか覚えてないのか、どっちなん?

七つの大罪16巻 マトローナは毒で死んだはず?
(16巻)
ラストは十戒ガランにディアンヌが圧倒されるものの、さっき毒死したマトローナという女巨人が復活。救世主としてディアンヌを救う!?的な展開。

ただマトローナはディアンヌより強いことは分かるんですが、じゃあどの程度強いのかは不明。十戒よりとても強いとは思えず、救世主のように登場されても「え?」。そこまでの期待値は正直ない。人間が用意した毒でやられた奴が、何の前触れもなく復活。地味にカオスすぎて苦笑い。

少年マガジンはこういった部分も含めて、少年ジャンプよりも展開の作り方が下手かな。うーん…。

『弱虫ペダル』41巻のネタバレ感想。作者は渡辺航。少年チャンピオン(秋田書店)で連載中のロードレースマンガ。

あらすじ

主人公は小野田坂道(おのだ・さかみち)。総北高校・自転車競技部の部員。典型的なオタクで、千葉から秋葉原まで自転車で通い続けた結果、驚異的なクライマーとしての実力を秘める。

そして小野田坂道が入部一年目のとき。ライバルである箱根学園を抑え、総北高校はインターハイ優勝を果たす。その後のストーリーとしては絶対的支柱だった三年生が抜けて新たな部員たちと共に、総北高校もとい小野田坂道たちは二度目のインターハイに挑んでいる最中。

弱虫ペダル40巻 鳴子章吉と御堂筋
(40巻)
40巻では初日ゴール争奪戦で総北高校の鳴子章吉と、京都伏見高校の御堂筋が激突!その対決が41巻で決着します。

弱虫ペダル41巻 御堂筋3
(41巻)
ちなみに御堂筋はこんなヤツ(笑)

弱虫ペダル41巻 御堂筋1
(41巻)
ロードバイクの乗り方も常軌を逸してますが、めちゃめちゃ速い。

弱虫ペダル41巻 御堂筋2
(41巻)
モンスターが羽化して「羽根が生えてるようにみえる」という演出。羽根は羽根でも虫の羽根ですから、いかに悪魔的で王道的なヒールキャラクターなのかが分かります。御堂筋は基本的に人をナメくさってる態度なんですが、勝利に対する執念だけは本物。アスリートとしては好感が持てるキャラクターに仕上がってるのが救い。

三つ巴の決着

結論から書くと、二人はほぼ同着。

弱虫ペダル41巻 葦木場1
(41巻)
しかも鳴子章吉と御堂筋のバトルから、割って入るように箱根学園の葦木場が追い付く。ちなみに葦木場は身長が2メートル近い。

弱虫ペダル41巻 葦木場2
(41巻)
結果、身長が高い分だけ有利に働いた葦木場が勝利。2位は同着で鳴子章吉と御堂筋。だから勝利したのは総北高校でも京都伏見でもなく、箱根学園。煽るだけ煽ったダークホースである御堂筋も不発に終わって、まさに一体誰が得をしたのか?というオチ。

試合は熱いがドラマはない?

試合は相変わらず熱かったんですが、個人的にはそこにドラマ性はあまり感じなかった。誰も勝たないし誰も負けないという曖昧な答えは、スポーツマンガだと一番微妙。

もちろん厳密には葦木場が勝利してますが、この答えにしても「鳴子 VS 御堂筋」という因縁の戦いに、全く関係ないキャラクターが割り込んでくるのも微妙。焦点がボヤける。親友同士で盛り上がってる会話に、いきなり喋ったことのない奴が会話に入ってくるようなもん。え?お前誰やねん?って話ですから。

これ以前のレース結果を見ても、元王者・箱根学園の復権が垣間見れます。だから箱根学園目線で読めば、肉薄した展開で結果的に勝つという答えは面白い。でも主人公たち総北目線で読んでしまうと、レース結果もレース内容も平凡で途端に面白くなくなる。

試合展開自体は熱く描写されてるものの、「一体誰にとって熱いのか?」という視点が欠けてるような気がします。言ってしまえば、総花的。人気が出てきたことも手伝って、特定のキャラクターをえこひいきするのが難しくなってるのかも知れませんが、現状の展開だと誰に感情移入していいか迷う。

御堂筋には名誉挽回ならぬ悪名挽回を期待したいところ。

総合評価

基本的に面白いと思いますが、やはり二回目のインターハイ編で何度も書いてることですが、「一体どこの誰を活躍させたいのか?」がずっと見えてこない。前述のレースを思い出しても、誰が主役だったか分かりづらい。

弱虫ペダル41巻 新開弟
(41巻)
例えば42巻以降では、箱根学園で活躍した新開隼人の弟・悠人が登場。もし箱根学園を徹底的に再び王者化するのであれば、「鳴子章吉と御堂筋が手を組む」というイレギュラーな展開もアリかも知れません。敵同士だからこそお互いに友情みたいなんが芽生えるというのも、マンガでは定番であり王道ですから。

◯展開★4◯テンポ★4.5
◯キャラ★4◯画力★4.5
◯全巻大人買い★4.5
◯おすすめ度…85点!!!!

『神さまの言うとおり弐』13巻のネタバレ感想。原作は金城宗幸、作画は藤村緋二。少年マガジン(講談社)で連載中のサバイバル漫画。

あらすじ

主人公は、明石靖人。大学進学を控えた高校生。ある日、セイン・カミという神を自称する謎の生き物から地獄のゲームに参加させられるハメになる。当然失敗すれば待っているのは「死」。終わりのないゲーム。そこで勝ち残り続けていくというサバイバルマンガ。

12巻では「空中ケンパ」という東京スカイツリー並みの上空で、正解のパネルだけを踏み続けてゴールまで移動しなければいけないというゲームで、天才・佑が無残に散る。13巻はその続き。

神さまの言うとおり弐13巻 アシッドマナ
(13巻)
基本的にストーリー性があるマンガとは思いませんが、いよいよ佳境っぽい「地獄変」がスタート。右の男が神小路かみまろ、左の少女がアシッド・マナ。前述のセイン・カミは既にマナちゃんにあぼーんされてます。

神さまの言うとおり弐13巻 青山仙一1
(13巻)
そして1巻の序盤に登場した青山仙一が復活。主人公・明石靖人の親友でケンカ別れしたままだったんですが、ようやく再会したものの青山仙一の性格はガラッと変わってたという展開。

ちなみに別々の場所で青山も同じようにゲームに参加してたんですが、途中から精神状態がヤバくなって棄権してた。ただそんなんが理由さえあれば棄権できんのかよって話ですが。

天邪鬼迷宮のルールとは?

今回から始まった「地獄変」ですが、基本的に今までの展開と大差はありません。同じように死のサバイバルゲームをしてるだけ。

神さまの言うとおり弐13巻 天邪鬼迷宮
(13巻)
まず最初は「天邪鬼迷宮」と呼ばれる迷路。各地で配置されてるカギを集めてゴールを目指すという内容なんですが、そのカギをゲットするには更なるゲームが待ち構えてます。

神さまの言うとおり弐13巻 天邪鬼迷宮2
(13巻)
「あっちこっちハッチの部屋」では無数のハッチ(通路口)が用意されてる部屋に閉じ込められる。説明にも「ハッチを開いて脱出せよ」とある。しかも制限時間は1分。だからみんな出口らしきハッチを必死に探して脱出。

でも明石靖人は結果的に出口らしきハッチを見つけられない…アカン死ぬ…と思ったら、実は出口らしきハッチで脱出した方がアウト。何故なら、ここは「天邪鬼迷宮」だから。「脱出しろと言われたら脱出するな」、「ワタシを追いかけてこないはワタシを追いかけてこい」、「イケメンは好きじゃないよはイケメン好き」。全部意味合いが逆。

でも「何もしないでオッケー」というゲームもどうなの?逆張りを張りすぎると、もはや意味不明。そういう政治家や物書きも最近多いですが。

そして前述の空中ケンパで知り合った・天馬遊が再登場。その天野が一人だけ捕らえられて魂を抜かれてしまう。そこでパズルのピースをハメると元に戻るというゲームが始まる。

じゃあピースをハメなきゃいいんじゃね?と思いますが、ただピースをハメる天野の身体は偽物が何十体と用意されてる。もし失敗すれば脂肪。

神さまの言うとおり弐13巻 天邪鬼迷宮3
(13巻)
ちなみに全てハダカでムフフ。このオチはネタバレしませんが、「天邪鬼」という前提で読むと意外感のあるオチ。このためだけに空中ケンパで天馬遊を登場させたんでしょう。だから以後の活躍は不明か。

てかキャラクターが登場しては消えるマンガなので、いちいちコッチは誰が誰かなんて覚えてませんが。実際『神さまの言うとおり』第1シーズンでメインで活躍してた秋本クリストファー健人が、「あっちこっちハッチの部屋」であっさり死亡してる。ま、覚えるだけ損。

明石と青山の友情ストーリー

神さまの言うとおり弐13巻 釈迦蜘蛛の部屋
(13巻)
他にも「釈迦蜘蛛の部屋」というゲームも。お釈迦様が蜘蛛の糸を垂らして罪人を救うという話をモチーフにしたゲーム。ただ天邪鬼という前提があるので登ったらアウト。ひたすらその場でしがみついてればいいんですが、さすがにそれだとつまらない。蜘蛛の糸の先端から燃え始める。

神さまの言うとおり弐13巻 明石靖人と青山仙一1
(13巻)
このゲーム内容の詳細は割愛しますが、ここで明石靖人と青山仙一の友情物語が展開されます。明石靖人が賢明に頑張って、青山のため命を賭す覚悟で奮闘。とりあえず無事、青山は正気を取り戻す。

他のモブキャラとは違って、明石靖人と青山仙一は同じサッカーの部活に入ってて名コンビだった。明石のアジャラを強化するサポート的な役割でも青山はこれから担うんでしょうか?←リンク貼る?

ただ青山仙一は1巻1話2話でチョロっと登場しただけ。もちろんその後もチラホラ登場してますが、さすがにまえすぎてコッチは覚えてない。だからいくら熱い展開を描こうとしても、基本的にはピンと来ない。

しかも、まだ青山の性別が女性だったら分かる。真剣に惚れた片思いの女性のためにカッコつけて命を賭す、という設定なら理解はできます。でもこの状況で親友のために…というのは、いさかか空回り気味で大げさ。前提にBL要素があれば分かりますが。

だから特に何も感じなかったかな。

総合評価

ちょっとした感動的な展開を描きたいなら、もっとキャラクターを大事にした方が良い。何度も言いますが、キャラクターが登場してはすぐ消えるので、テラフォーマーズと同じで基本的に覚えようがない。

例えば「釈迦蜘蛛の部屋」で明石たちと一緒に生き残った真田ユキオも、どっかで見た気がしますが誰だっけ?もう少し行き当たりばったりではなく、誰を一体活躍させたいのかも考えながら作って欲しいかも。

神さまの言うとおり弐13巻 丑三清志郎
(13巻)
ストーリーとしては丑三清志郎が第一部の主人公・高畑瞬と天谷武を救う。いよいよ第一部と第二部の物語が収束しつつあるのかなと。つか、アジャラという能力は何故丑三清志郎だけ使えんの?というのもイマイチ分かりません。

それでも点数が83点の理由は一つ一つのゲーム性は悪くないと思ったから。

◯展開★3.8◯テンポ★4
◯キャラ★3.8◯画力★4
◯全巻大人買い★
◯おすすめ度…83点!!!!

『ソレミテ それでも霊が見てみたい』全3巻のネタバレ感想。作者は小野寺浩二。プロデューサー(笑)的な役割が石黒正数。ヤングキングアワーズ(少年画報社)で連載してたホラー漫画。

旧ブログでは1巻2巻を既にレビュー済みですが、今年春頃に最終3巻が発売されたらしく、夏もそろそろ終わりそうですが全巻まとめてレビューしたいと思います。

あらすじ

ソレミテ2巻 心霊スポットの雰囲気
(2巻)
作者・小野寺浩二が日本各地の心霊スポットに巡って、実際に幽霊に遭遇してやろうじゃないか!という勇猛果敢な内容。そして、ムダに取材がかかってる。だからジャンル的にはルポ漫画にも属するのかも知れない。まさに漫画タイトルである『それでも霊が見てみたい』という、まんまの内容。

ただ一人で心霊スポットに巡るのではなく、石黒正数という漫画家も同行。二人はリアルで仲が良いのかも知れませんが、何故か「総合プロデューサー」という肩書。だから作中では「石黒P」と呼ばれてます。ちなみに上の画像左の金髪っぽいのが石黒正数で、右の黒髪が小野寺浩二。

今までありそうでなかった、ある意味とてつもなく恐ろしいホラー漫画。

怖すぎる理由とは?

結論から書いてしまうと、基本的に幽霊らしきものは一切見えません。だからホラー漫画を謳っているにも関わらず、何も幽霊らしきものが出てこない。

例えば心霊スポットである橋を渡ろうとしたら、向こうの方から声が聞こえる。まさかの幽霊に出会えた!?
ソレミテ3巻 肝試しバッティング
(3巻)
…と思ったら、向こうも同じように肝試しで遊んでいたグループ。「肝試しバッティング」という表現を初めて聞いた(笑)

最近はホラーに関するネタは「ネット発信」が多いらしい。テレビや雑誌でもインターネットを追随してることも実際に多い気はします。

だから作者・小野寺浩二や石黒正数たちもネット情報をたよりに、丑三つ時に鏡を見ちゃいけない」的な禁断のことをやろうとする。でも案の定、何も起きない。
ソレミテ3巻 小野寺浩二がネット情報を恨む
(3巻)
そこで小野寺浩二が発狂!「絶対にマネをするな!と書いてあったのに!おのれネットめ!」とまさかの逆ギレ。腕から血が出てまっせ(笑)

ソレミテ2巻 石黒正数は毛虫が嫌い
(2巻)
むしろ石黒正数の表情の方が怖い。石黒は毛虫が大嫌いらしく、完全に目がイッちゃってます。確かに毛虫は気持ち悪いけど、そりゃ辺鄙な場所には虫がたくさんいるだろっていう(笑)

果てには「ヤラセをやっちゃうか?」的な展開に。ただあまりに幽霊が見えない状況が続くもんで、当初の目的を忘れてしまう。ある心霊スポットに足を運んだ時、何故か「木彫のシカ」が寝転がってた。確かに状況的に異様ではありますが…
ソレミテ2巻 石黒正数のツッコミ
(2巻)
そこで「シカが出てビックリってオチでいい?」と女編集者・星野さくらが提案するものの、石黒正数は「いや、どうせヤラセやるなら霊を出しましょうよ」と冷静なツッコミ。笑った。編集者が肝心の目的忘れたらアカンやん。もういろいろ残念すぎるw

ルポ的な感じの内容なので、霊に会おうと思って会えるもんじゃない。だからといって、ここまで心霊現象に出会えないのも珍しい。たまたま同行してた出版社とは関係ない人が心霊現象らしきものとは遭遇してる。状況的に見れる人は見れた。

それもそのはずで、小野寺浩二や石黒正数はとにかく霊感がない。というか、もはやガサツ。初めて海外旅行に来た人か!?ってぐらいにガンガン踏み込んで写真をパチャパチャ。ムードというものが必要だとしたら、完全にそんなものをぶっ壊し。そりゃ霊は出てこないわ(笑)

まさに「何も起きない」という恐怖に満ち溢れているホラー漫画。

総合評価

点数は76点と低めに採点しましたが、一応これはホラー漫画としての評価。ギャグやコメディーとして評価するなら80点ぐらいの点数でもいっかーって感じ。くれぐれも注意しておきたいのが、ガッツリとしたホラー漫画として読み始めると窓からきっと投げ捨てたくなります(笑)

漫画タイトルの『ソレミテ』の意味を独自に解釈してみると、「それみてごらん?心霊現象なんて何も起きなかったろう?石黒正数がまるでゴミのようだフハハハ」といったムスカ大佐的な感じでしょうか。あくまで購入するならギャグ漫画と思って購入しましょう。

ソレミテ3巻 生霊のオチ
(3巻)
ちなみに石黒正数のツイッターで話題になってた「奥さんが生霊だった?!」ネタの答えも載ってます。

◯展開★3◯テンポ★3.5
◯キャラ★3.5◯画力★3.5
◯全巻大人買い★3.5
◯おすすめ度…74点!!!!

『鬼灯の冷徹』19巻のネタバレ感想。作者は江口夏実。モーニング(講談社)で連載中のギャグ漫画。

あらすじ

主人公は鬼灯(ほおずき)。閻魔大王の下で働く鬼神。ただ下で働いてるとは言っても、閻魔大王をめちゃめちゃ見下してる超絶ドエス。だから舞台としては地獄。そこへ中国の神獣・白澤など個性的なキャラクターたちと笑える一悶着がありまっせ的なギャグ漫画。

一話完結のオムニバス形式なのでテキトーにピックアップしてレビューします。

156話…死因

話の順番にレビューしていきます。まずは156話「死因」。

そもそも閻魔大王が何をしてるかというと、死者が果たして天国へ行くべきなのか?地獄へ行くべきなのか?という裁判官役。つまり人間は亡くなるとまず閻魔大王のところへ行くらしい。

だから人間界と同じように裁判めいたものが行われる。そこまで強面の鬼たちに従わざるを得ない。
鬼灯の冷徹19巻156話死因
(19巻156話)
例えばオバちゃんは「子供の可愛らしい鬼が手を引いてくれたらいいわ」なんてボヤいたりする。隣のお兄ちゃんの「サッカーの入場行進じゃねーか」というツッコミがまさに。まあオバちゃんがサッカーするとは思えませんが。

でも裁判が始まるまでは長いのでヒマ。ついつい死者同士が待合室でペチャクチャと話してしまう。この156話はそういった話。じゃあどういった話で盛り上がるかといったら、タイトルにもあるように「死因」。

鬼灯の冷徹19巻156話死因3レスキュー隊
(19巻156話)
前述のツッコミお兄ちゃんの死因が「『俺のことはいいから先に逃げろ』と言った直後に亡くなった」らしい。まさにマンガ。思わず他の死者たちも立ち上がる。ちなみにお兄ちゃんの職業はレスキュー隊。自分がもう助からないことを自覚した上ででしょうから、なおさらスゴい。

そういえば東日本大震災で逃げた少女の話を思い出しました。何と生き埋めになってる自分の母親が「助けて」と懇願してるのに、「お母さん、私はしっかり生き延びるね!」と自分だけサッサと逃げた。更にスゴいのが、お涙頂戴の美談として大学入試かなにかでその逸話をアピール。しかも門田隆将というアホなジャーナリストが「ええ話やで―」とホメてて更に笑いました。

話を戻すと、そこから死者たちがスゲー死因をアピールをしだす。ある男は「この戦争が終わったら…俺結婚するんだ…」と言った直後に亡くなった傭兵。フラグビンビン丸。
鬼灯の冷徹19巻156話死因5ウソ
(19巻156話)
画像の彼女は不治の病だったものの特効薬が無事開発された。じゃあ何故亡くなったのかというと、あまりに嬉しくで踊り狂いながら特効薬を飲んだせいで喉につまらせて窒息。いや踊り狂えてる時点で、お前めちゃめちゃ元気やんけ!

…などなど話がどんどん大きくなってきてアレ?と思った直後に、主人公の鬼灯が登場。案の定というオチ。『鬼灯の冷徹』は妖怪など架空のキャラクターが多く登場するマンガですが、意外にも人間目線でストーリーを作るのもアリだなと。予備知識が必要ないので比較的他より読みやすい。

157話…縁談破棄

157話では甜瓜(てんか)という通販サイト好きのOLさん(獄卒)が登場。ただ結婚もしないので母親から縁談を半強制的に勧められる。

鬼灯の冷徹19巻157話縁談破棄1
(19巻157話)
ただ二人は上半身が裸。でも終始パンツだけ履いてるイメージの鬼なので、個人的には違和感はありませんけどね。とりあえず左右の二人は無条件で除外されて、真ん中のいかにも御曹司風の男相手に「どうやってお見合いを断ろうか?」ということがストーリーのメインになってきます。

ちなみに拷問器具メーカーの社長の息子。「性格は優しそうよ」と母親は勧めるんですが、甜瓜は御曹司である点をツッコむ。でも優しかったら拷問器具なんて作るなよって、そこをツッコめよ的な。

主人公・鬼灯がアイデアを出す。「やっぱり見合いで大事なのは顔だよ顔」という流れになる。そこで鬼灯は秀逸な喩え話をする。

もしディズニーのラプンツェル(髪長姫)の歌声に惹かれて、王子様がラプンツェルの髪の毛をよじ登ってきたとしよう。でも遠目では顔が見えない。もう少しで辿り着くぞという場面でようやく顔の造形がハッキリと見え出す。

鬼灯の冷徹19巻157話縁談破棄4ラプンツェル例え
(19巻157話)
でもラプンツェルがもしブサイクだったら、消防士の出動場面よろしくシャーッと降りていくだろう。きっと王子が滑り落ちる摩擦熱で、ラプンツェルの髪の毛も燃える可能性も。想像しただけで男の自分が読んでもヒドい話(笑)

そして鬼灯に負けてられないとばかりに、甜瓜の弟・唐瓜(からうり)の同僚・茄子が更なる喩え話。
鬼灯の冷徹19巻157話縁談破棄5一寸法師例え
(19巻157話)
一寸法師のルックスがもしブサイクだったら、打ち出の小槌ですぐ小さく戻されるはず。姫らしき女性の「思いのほか画素数が粗かった」というセリフがヒドい。一気に巨大化、そして一気にミクロ化。きっと一寸法師の身体への負担感はハンパない。ちなみに一寸法師は一応イケメンらしい。

どうやって見合いを断るかという目的から脱線しすぎて、「何の話よ!こっちゃ真剣なの!」という甜瓜のツッコミも鋭かった。

161話…よきにはからえ

宋帝庁という組織に務める漢(かん)という獄卒が登場。死者(亡者)の邪淫を見抜くのが得意。ヒマができたから鬼灯の職場へ遊びに来る。この時点で色々とアレ。ただ想像以上に空気が読めない。というか他人の話を聞かない。働いてる鬼灯を本人は自覚がないだけで、ものっすご邪魔してくる。

鬼灯の冷徹19巻161話よきにはからえ1漢 宋帝庁
(19巻161話)
その延長線上で、漢は「エジプトのツタンカーメンのアゴの部分って何入ってるの?」という疑問をふと抱く。何故か「栗ようかん」が入ってると思い込む。エジプトに栗ようかんはないやろ。せめてパンとかやろ。

一応ツタンカーメンのアゴの部分は「ヒゲ」らしい。どんだけぶっといヒゲやねんと思ってしましますが、当然それを聞いた漢も納得。ただ色々と思考を巡らせていくうちに…
鬼灯の冷徹19巻161話よきにはからえ2漢 宋帝庁
(19巻161話)
「やっぱ軽石じゃね?だって軽いから重くねーし、角質もとれてツルツルだ!」とピピンと勝手に閃き直す。アゴの角質って何?ちなみにスクラブは「ゴシゴシ洗う」という意味の医療用語?

鬼灯の冷徹19巻161話よきにはからえ3漢 宋帝庁
(19巻161話)
ただ間髪入れずに「イヤ、だからヒゲだっつってるでしょうが」と鬼灯のツッコミ。この不毛なやり取りが何回か続きます。漢ウゼー!!(笑)

総合評価

あまりレビューし過ぎると怒られそうなので、3話分程度にネタバレは留めておきます。

鬼灯の冷徹19巻159話和風1シロ 
(19巻161話)
161話の「和風」だと欧米かぶれにキレるネタ。犬のシロはゴールデンレトリバーの自慢にキレるものの、ゴールデンレトリバーは日本育ち。ネタの展開のさせ方とかは好き。賽の河原の子供たちのクダリや、地獄江戸村のクダリなど。

そういえば、エジプト人を気取ってるオバハンのフィフィを彷彿。こいつは1歳2歳ぐらいから日本で育ってるくせに、やたら外国は…と上から目線でほざいてる。そのくせ日本国籍でもないらしく、お前はどの立場から物を語ってるんだと。冗談は顔だけにしてろ。というか、犬のシロも確か品種は不明らしいので、冷静に考えてみたらシロもどの立場からキレてるのか不明(笑)

鬼灯の冷徹19巻162話楽しげな見た目
(19巻162話)
座敷わらしたちオシャレをしようと自分でパーマをかけたら、ただのミュージカルのアニー。トゥモロー♪トゥモロー♪じゃねーよ(笑)

鬼灯の冷徹19巻なかよし出張版 面接
(19巻)
少女漫画『なかよし』に出張した読み切りも掲載されてます。タイトルが「面接」。正直小学生中学生ぐらいの女の子に伝わるネタとは思えません。

◯展開★3.5◯テンポ★3.5
◯キャラ★4◯画力★4
◯全巻大人買い★4
◯おすすめ度…85点!!!!

最近は中古漫画を購入してる読者も多いはず。その証拠に不況の中でも、BOOKOFFの決算も比較的好調らしい。そこで読者にとって「中古漫画を買うのはお得か?損か?」を感覚的に考えてみた。

中古漫画は臭いが染み付いている

確かに中古漫画を購入すると、作者や出版社に利益が還元されません。『スイッチガール』という下品な少女漫画の作者もブチ切れていましたが、あくまで読者目線ということで今回はスルー。

やっぱり読者として一番気になるのが「臭い」。一週間かそこらで売り飛ばしてくれてたら良いですが、ずっと家の中にあるのでその家庭の臭いが染み付いてる。まだPS4や3DSのようなゲームだったら問題ない。何故なら顔を近づけることも、その商品をベタベタと触ることもないから。

ただ漫画は顔を近づけて読むことが多い。となると、その臭いが想像以上にきつい。まだ前の所有者が女子だったらいいんでしょうが、男子だったらと思うと…。かなり昔、ハンターハンターの25巻だけ買い忘れてた。不定期連載だったのが影響したのかもと自分なりに分析しましたが、その中古の25巻に見事に鼻クソが付いてた。

「これが冨樫義博の呪いかーー!!」と思わず叫んだ。BOOKOFFだと表面の見た目こそキレイにしてくれてますが、中身を1ページ1ページまではキレイにしてくれてない。だからこういう惨事も発生する。

たかだか安くなっても数百円かそこら

また中古漫画の価格は安くても100円かそこら。人気漫画になれば300円という価格も漫画もあって、ゲームのように数千円も安くなることは有り得ない。

だから、たかだか100~300円ぐらいを節約するために不快な思いはしたくないのが本音。せいぜい全巻大人買いする場合や10巻20巻まとめ買いする場合以外では、中古漫画は正直価格に見合ってない気はする。

『僕だけがいない街』6巻のネタバレ感想。作者は三部けい。ヤングエース(角川書店)で連載中のサスペンス漫画。


過去へリバイバル

時間は2006年5月。

主人公は元漫画家・藤沼悟。一度デビューしたことはあるものの、その後は鳴かず飛ばず。ピザ屋のアルバイトとして働いていた。ただ妙な能力があり、一瞬だけタイムスリップして未来を見ることが可能。厳密には不幸な未来を見ることができて、その原因が除去されるまで何度も「リバイバル」してしまう。

藤沼悟はこのリバイバルの能力があったことで、幸か不幸か、1988年に起きた未解決事件・連続児童誘拐◯人事件の真犯人と接触してしまう。しかし犯人に察知されてしまい、自分の母親が命を落とす。しかも自分が母殺しの犯人に仕立てあげられる。

そして藤沼悟は1988年にタイムスリップ。被害児童の命を守り、真犯人に迫っていくという展開。過去を変えることで母親の命は救えるのか?自分の無実は証明されるのか?

僕だけがいない街6巻 八代先生
(6巻)
5巻では真犯人の正体が既に明らかになってるので、ネタバレしておくと元担任教師の八代先生という男が真犯人。話は藤沼悟は最後まで正体を見抜けず、八代先生のクルマに同乗したところから。


八代先生に完敗した藤沼悟の行く末

結論から描いてしまうと、主人公・藤沼悟は八代先生に完敗。八代先生が盗んだクルマにうっかり同乗してしまってる時点で詰んでるのは明らかですが。

僕だけがいない街6巻 車ごと海へドボン
(6巻)
車ごと藤沼悟は極寒の海へドボン。まさか海底へ沈められてしまう。

僕だけがいない街6巻 植物状態だった藤沼悟
(6巻)
運良く救出されて一命は取り留めるものの、藤沼悟は植物状態。逆に極寒の海だったから、体温だけが28度未満に下がり脳死状態を維持できた。そして15年後の2003年8月に目を覚ます。

僕だけがいない街6巻 藤沼悟が記憶喪失
(6巻)
ただ1988年3月に八代先生に襲われた当時の記憶が喪失。藤沼悟は反撃の刃を保持しているものの、八代先生とのやり取りを思い出すことができない。だから、また一からフリダシに戻ったような状態。確かに子供時代のままだったら、大人である八代先生を追い詰めることは無理だったかも知れない。

一応、未来は変わる。藤沼悟が少し追い詰めたことで、八代先生は殺人を止めて街から去る。結果、本来は死ぬはずだった杉田広美や雛月加代は生きてる。杉田広美は医者の卵として、雛月加代は立派な母親として人生を謳歌していた。藤沼悟の母親も生存。

でも記憶喪失状態の藤沼悟には、この喜びはイマイチ実感できない状態。
僕だけがいない街6巻 片桐愛梨
(6巻)
ただかつてのアルバイト仲間・片桐愛梨が登場して、藤沼悟の記憶がよみがえる?という場面で7巻へ。3巻で片桐が店長を殴ったときのように、奇跡的に復活した藤沼悟を盗撮しようとしたカメラマンの顔面をドーン。その全く同じ状況が藤沼悟の記憶をこじ開けた?

僕だけがいない街6巻 八代先生の過去
(6巻)
ちなみに八代先生の過去編もあり、どうしてそういう人間になったのか、もっと言うと元からどういう人間だったのかも描写されてます。


しょぼい考察してみたよ

個人的には意外な展開だった。八代先生に何かされても、藤沼悟は無傷のまま未来に戻るもんだと勝手に思ってた。もしタイムスリップしても最悪の結果だったら、基本的にプラマイゼロになることが多かったはず。例えばもう一回同じ過去をやり直すというパターンもあった。

でも逆に考えると、「15年間も植物状態だったことは最悪の結果ではない」という解釈も可能?つまり八代先生を追い詰めるために必要な過程?確かに過去へタイムスリップした所で子供のままでは八代先生に勝てる見込みもないか。それに少なくとも本来は死んでたキャラも死んでないわけだし。

片桐愛梨が再登場ということで少し振り返ってみると、2006年に八代先生にカノジョは放火で一度焼かれかけてる。ただ藤沼悟が容疑者として警察にマークされた以上、片桐が狙われる理由は基本的にない。だから片桐愛梨と八代先生に何かしらの接点があったか、はたまた藤沼悟が利する情報、八代にとって不利な情報を持っているかは未だに不明。

そして八代先生の現況。果たして、2006年当時は一体何をしてたのか?3巻では片桐愛梨が「西園」という市議が怪しいのではないかと推察。だから八代はセンセイはセンセイでも、教師ではなく政治家をやってる?藤沼悟が植物状態から目覚めたのは2003年。市議の任期は基本的に4年、なおかつ二期三期と務めるのが一般的なので、2003年でも八代は市議をやってる可能性が。

藤沼悟が起きたのは2003年。2006年まではあと3年ぐらいあるので、この期間でどう八代先生を追い詰めるか?という展開が待ってるんでしょうか、この時間軸の違いに何かしらの意味合いがありそう。


総括

『僕だけがいない街』は来年2016年1月からTVアニメが放映され、藤原達也で実写映画化も決まってるらしい。個人的には成功してほしいと思いますが、その前にちゃんと物語は完結するんだろうか?

もしオチを迎えないままアニメを始めてもグズグズになりそう…いや、2016年までに完結する確証があるからアニメや映画化も決まってると信じたい。だから物語もいよいよ佳境で大詰めという裏返しでしょうか。

果たして八代先生をどう追い詰めていくのか?主人公・藤沼悟を極寒の海に突き落とした以降は、何かしらの犯行を行ってるのか。そういった確証がなければ追い詰める武器がない気はする。

僕だけがいない街6巻 目次のヒント
(6巻)
そういえば目次がヒントというか、ネタバレが含まれてるらしい。ちなみに隠されてる部分が「日付」。藤沼悟が目覚めた2003年8月から、片桐愛梨に再会する2004年4月まで。ここが重要部分らしいんですが、どういう意味が込められてるかは皆目検討が尽きません(;´Д`)

ちなみに漫画「僕だけがいない街」全8巻が面白いか考察というレビューはアップ済み

『こちら葛飾区亀有公園前派出所』195巻のネタバレ感想。作者は秋本治。少年ジャンプ(集英社)で連載中の漫画。ちなみに既に『こちら葛飾区亀有公園前派出所』最終200巻のネタバレ感想はレビュー済みなので良かったらどうぞ。


あらすじ

舞台は東京都の葛飾区亀有公園前にある派出所。だから漫画タイトルはまんま。主人公はそこで働く両津勘吉という巡査長。その両津が派出所内だけではなく、あるときは世界にまで飛び出して大暴れする話。よくこんな奴が警官やってられんな、っていう内容(笑)


本庁配置係

ネットでも少し話題になってた気がしますが、今回のレビューは「本庁配置係」という話だけ。

ニュース映像では警察が押収した証拠が放送されることもあります。これは誰が一体並べているのかなーと思っていたら、警察職員自身が並べているそう。それが警視庁の場合は「警視庁広報課配置係」と呼ばれるところ。

そりゃあ冷静に考えてみると、証拠物をマスコミの人が勝手にイジクリ回すというのも変な話。そこへ両津勘吉が異動させられる場面から話は始まります。ちなみに上司は「屯出茂坂」というオッサン。一瞬、お笑い芸人の芋洗坂係長を思い出したのは自分だけではないはず。

こち亀195巻 本庁配置係3
(195巻)
ただ証拠物を並べるにはマナーやルールがしっかりあるそう。AランクBランクCランクと盗品などの質によって、あらかじめ配置される位置は決まってる。

こち亀195巻 本庁配置係7
(195巻)
それもそのはず。テレビには「テロップ」なるものがあるので、そこと被ってしまうと盗品・証拠物が見えなくなってしまう。こういった証拠物に限った話ではありませんが、広告の提供文字とタレントやキャラクターの目の位置が被って爆笑…みたいな奇跡も起きたりもします。

こち亀195巻 本庁配置係8
(195巻)
何故ここまで配置に力を入れるかというと、「模倣犯の根絶」が背景にある。要するにこんなこと真似しちゃダメよってこと。だから「一秒で犯罪の悪質度が伝わる」ように日々頑張っておられるそう。

こち亀195巻 本庁配置係9
(195巻)
確かにピストルやマシンガン(実際にある?)の場合、野ざらしで並べるよりも弾倉を抜いて銃弾も一緒に並べた方がインパクトは大きい。一見するとモデルガンのようにしか見えないこともあるでしょうから。

こち亀195巻 本庁配置係10
(195巻)
ただ下着といった盗品の場合は、何が重要視されるかというと「変態度合い」。だからピンクやパープルといったビビッドカラーなやつを手前に盛るそう(笑)確かにベージュといった地味な色の下着よりはインパクトはデカい。ピンクの色のそれを見たら、ちょっと男は赤面してしまう。女性からしてみたら嫌悪感が最高潮でしょう。

でも下着など分かりやすいパターンの事件ばかりではない。ネットニュースを読んでいたりしても「何故こんなものを盗んだんや?」と思う事件もしばしば。

例えば自転車のサドルの場合。おそらく黒っぽいサドルばかり。仮にホワイトやパープル色があったとしても、そこに卑猥性みたいなもんは皆無のはず。じゃあ両津勘吉はどう並べたのか?
こち亀195巻 本庁配置係11もはや前衛アート
(195巻)
まさかの放射線状に並べる。これただの前衛アートやんけ!っていう。確かにムダに異様さだけは伝わってきますが(笑)

こち亀195巻 本庁配置係5確かに詳しくなる
(195巻)
作者・秋本治が取材して、実際に市民が見えない所でこんな攻防が行われているのか知りませんが、警視庁的には神奈川県警あたりをライバル視しているらしい。確かに神奈川県は犯罪が多そう。てか、動機が不純すぎて警察を少し応援しづらい(笑)

その他の面白かったネタ

個人的に他に面白かったネタを軽くピックアップしておくと、『二人の夏休み』と『リボーンサイ』。

『二人の夏休み』では働き過ぎの中川を両津が強引に連れだして、二人で南の島へ海外旅行。でも中川はスマートフォンなどを使ってビジネスモードが抜け切れない。そこで中川を無人島に連れて行き、完全に身ぐるみもはいでしまう両津。

ただ限定超合金の発売日が近かったことを思い出して、両津だけ勝手に日本へとんぼ返り。しかも嬉しさのあまり中川の存在を忘れてしまう。そこで中川に待っていたのが台風などの災害嵐。
こち亀195巻 男二人の夏休み
(195巻)
なんとか無事救出するものの、中川が放った「おせぇよ~角刈り~」というセリフが衝撃的。そこはゲジマユとかじゃないんですね(笑)中川の壊れっぷりが素敵。

こち亀195巻 リボーンサイ
(195巻)
『リボーンサイ』では大原部長から預かった盆栽を枯らしてしまい、ロボット化させるという話。コミカルに動く盆栽が笑った。

総括


『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は長期連載漫画なので色々と言われてますが、なんやかんやで面白いと思います。そういえば最新196巻は9月4日に発売予定。いよいよ200巻の大台も見えてきました。ただ秋本治の年齢も年齢なのでそろそろ最終回なんてことも?200巻でキリよく終わるというのも一つの手?

こち亀195巻 アルコール抜きすぎよ
(195巻)
ちなみにノンアルコール飲料に関する作者・秋本治の叫びが笑った。少年誌でよくやるな。確かにアルコールが入ってないんだから、普通のジュースと同じように扱うべきというのが正論。日本人特有の本音と建前ってやつでしょうか。その割に政治問題(特に中韓相手)では建前すら言わない政治家も多いですが。

◯展開★4◯テンポ★4
◯キャラ★4.5◯画力★3.5
◯全巻大人買い★3
◯おすすめ度…85点!!!!

『逆転検事』全4巻のネタバレ感想。原作は黒田研二、作画は前川かずお。月刊ヤングマガジン(講談社)で連載してた推理漫画。いわゆる逆転裁判シリーズの一つ『逆転検事』をコミカライズしたもの。最近大逆転裁判という新しいゲームが発売されてたので何となくレビュー。

あらすじ

逆転検事2巻 御剣怜侍
(2巻)
主人公は検事である御剣怜侍(みつるぎれいじ)。冷徹な推理力…いや検事という職業柄、冷徹な思考力・分析力と表現した方がいいか、で犯人を追い詰めていく。その御剣怜侍が名探偵コナンばりに色んな事件に出くわして、華麗に解決しちゃうという、ある意味王道的な推理漫画。

逆転検事2巻 御剣怜侍のフリフリ
(2巻)
何故か、普段の服装からしてフリフリ。お前はどこの貴族やねん。一応この姿の状態で法廷にも立ってたはずなので、私服で裁判をやってるような状態(笑)

そして相棒はポンコツ刑事である糸鋸圭介(いとのこぎりけいすけ)。捜査能力という点では全くダメなものの、御剣怜侍とは反して情に厚く、そして情に脆い。自分は逆転検事というゲームで遊んだことがないんですが、どっちもスゲー名前(笑)

逆転検事3巻 犯人逆ギレ
(3巻)
堂々と自分の出世のために逆ギレする犯人がいたり、犯人側のキャラクターもなかなか良い味してる。

ボリュームがちょうど良い

漫画版『逆転検事』ですが、ボリューム感がちょうど良い。一巻あたり2事件分が収録されてて、まさに長すぎず短すぎず。『名探偵コナン』のようにセリフ量も多くはないので読みやすい。

それでいて毎事件は読み応えがあって、しっかり読後感も残る。『ダンガンロンパ(PSP)』をレビューしたこともありますが、実は意外にゲームのシナリオってクオリティーが高い。もちろんこの原作者がゲーム制作に携わったわけでもないんでしょうが、スピンオフ・コミカライズだからといって馬鹿にできない。

逆転検事4巻 鬼が犯人?
(4巻)
前フリも王道かつシンプルで良い。普通に考えたら鬼がいるわけないんですが、それを信用してしまうほどの心理状態が背景としてある。それが事件全体に緊迫感を与える。ミステリーや推理漫画は、周りのリアクションもこれぐらい大げさでちょうど良い。

難易度もちょうど良い

何故読み応えがあるのかと考えたら、事件の難易度もちょうど良い。犯人やトリックが分かりそうで分からない、分からなさそうで分かる、という絶妙なライン。だから最後まで飽きずに読める。

逆転検事4巻 トリック
(4巻)
「逆転!鬼々怪々」という事件では『エレベーター』がトリックのミソ。現場である斧々鬼ホテルは火事があって、ある階とある階は黒焦げ状態。それと思い込みを使った心理トリックが合わさったものになってます。

また名探偵コナンも然り、推理漫画にありがちな特徴として「次の巻へトリック解決を引っ張る」ことも多い。でも前述のように『逆転検事』では一巻の中で全てが完結。次巻へ変に引っ張ったりしないので、キチンと読み終えられることも評価。

総合評価

意外にグイグイ読めちゃう。原作ゲームを知らなくてもオッケー。ただ原作ゲームを知ってると、御剣怜侍というキャラクターに不満がある方もいる模様。

逆転検事2巻 御剣怜侍の異議あり
(2巻)
御剣怜侍の十八番である「異議あり!」という攻め文句がほとんど登場しない。多分この一回だけ。しかも、めちゃめちゃ控えめ。ゲームを忠実に再現・踏襲してほしかった方からすると、やや物足りなさがあるのも事実かも。ただ実際問題として、この一点だけで漫画全体の評価を大きく下げる人もさすがに少ないでしょう。

この御剣怜侍のキャラが立ってて、探偵さながらに犯人を追及していく様は見応えあり。相棒である刑事・糸鋸圭介のポンコツっぷりも良い清涼剤になってる。二人の凸凹コンビっぷりも板につく。

名探偵コナンのようなミステリー推理漫画好きにはおすすめ。意外に掘り出し物で、きっと満足できるはず。良くも悪くも巻数が少ないのでコスパもGood。

◯展開★4◯テンポ★4.5
◯キャラ★4.5◯画力★4
◯全巻大人買い★5
◯おすすめ度…87点!!!!

『進撃の巨人 LOST GIRLS』1話のネタバレ感想。瀬古浩司による小説を、不二涼介がコミカライズ。別冊少年マガジン9月号から連載が開始したスピンオフ漫画。ちなみに本編『進撃の巨人』が面白いかの考察はレビュー済み。


あらすじ

進撃の巨人 LOST GIRLS1話 アニ
(1話)
主人公はアニ。壁外の謎の勢力の一味。「女型の巨人」としても有名。本編では現在氷漬け真っ最中。このアニは氷漬けになる前、本編の主人公・エレンを襲撃したことは記憶に新しいです。あのニヤーっとした表情が印象的でした。

今回連載が始まった『進撃の巨人 LOST GIRLS』は、その「エレン襲撃前日(第57回の壁外調査前日)にアニが何をやっていたのか?」ということが描写されてます。

ということで、場所は憲兵団支部があるストヘス区。主な任務は区内を巡回すること。ただエレン襲撃が失敗する可能性も高く、また憲兵団に戻ってくる必要がある。だから理由もなく無断欠勤をするリスクは高く、そのためアニは同部屋のヒッチに「病欠」扱いにしておいてもらうように頼んでおく。

進撃の巨人 LOST GIRLS1話 ヒッチから家出少女捜索を願い
(1話)
でも代わりにアニは「家出少女のカーリー・ストラットマンを探す」ことをお願いされる。『進撃の巨人 LOST GIRLS』はこの家出少女をアニが探すという展開。


アニが巡らせる推理と心理戦と、そして過去

既に発売されてる原作小説は読んでない上、まだ一話だけしか読んでないので確かなことは言えませんが、アニが家出少女の足取りを追っていく推理が見もの。

またカーリー・ストラットマンは、マルレーン商会会長であるエリオット・G・ストラットマンの娘。このオッサンがなかなかの曲者。
進撃の巨人 LOST GIRLS1話 心理戦
(1話)
お互いがお互いの嘘を見抜きつつ、お互いの腹を探りあう。その心理戦も見もの。それでいて本心を隠しつつ、カーリーを見つけるという共通の目的に邁進していく。奇妙なギャップも面白いかも。

カーリーとエリオットは父娘ではありつつも、関係性が不可思議。ここにアニは違和感を持つ。もしかするとカーリーが家出に至る原因が隠されているかもしれないから。
進撃の巨人 LOST GIRLS1話 アニの過去掘り下げる
(1巻)
ただ奇妙な親子関係でいえば、アニと父親の関係性も奇妙なものだった。家出少女を捜索していく過程で、アニの過去を掘り下げるようなアプローチも見られます。


総合評価

アニがエレン捕獲という重大な任務を前に、高ぶる気持ちを落ち着かせるために始めた家出少女の探索。ある意味、箸休め的なイベント。でも読者としても進撃の巨人を読む上で、しっかり箸休め的なスピンオフになってる雰囲気。

エレン捕獲の前にやった軽い任務ということで、進撃の巨人本編の世界観も絶妙に崩さない設定。またエレン捕獲が失敗するかも知れないから…という保険的な付け足しが、本編の世界観に更にリアリティーをもたらし、アニの過去を掘り下げることでキャラクターに深みをもたらしてくれる。

進撃の巨人17巻を読む限りは、本編でそろそろアニが再び登場しそうな気配なので、こういったタイミングも重なって講談社がこのスピンオフをぶち込んできたんだと思われます。『LOST GIRLS』と複数形になってますので、もしかするとカーリー以外の家出少女が登場する可能性もありそう。

ちなみにこの漫画の2016年4月頃に完結となる1巻が発売されたんですが、その総括となるレビューFC2のすごないマンガがすごい!の方でアップロード済みです。是非ご参照を。



◯展開★3.5◯テンポ★4
◯キャラ★4◯画力★4
◯おすすめ度…85点!!!!