バズマン。

健全な漫画の感想ブログ。基本的に面白いマンガだけレビューしてるつもり。

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『絶歌』のネタバレ感想。作者は少年A。太田出版から発売された本。いわゆる1997年に起きた神戸の事件の犯人(当時14歳)が書いた手記。事件の内容が内容なので「殺 人」といったワードは極力この記事では使いませんが、特に他意はありませんので悪しからず。

あふれ出る自己愛

少年Aと自分はほぼ同世代。派手なことをして目立ちたいという願望があって、同時に自分なんていなくなれ!という破滅的な願望を持ち合わせてる年頃。実際に行動を起こした究極が「少年A」と言えそう。自分で言うのもなんですが、また敢えて具体的に列挙もしませんが、この世代はろくでもない連中ばっかり、おりまーす(小保方風)。

で、少年Aがどういう変貌を遂げたかと『絶歌』を読んでみると「変わってるようで変わってない」というのが個人的な印象。破滅的な願望が無くなったものの、「自分を見て欲しい」という自己愛的な願望はグラグラと煮えたぎってる。

ネットでも話題になってましたが小説ではないにも関わらず、表現がラノベ的・小説的。しかもムダに難しい言葉を使ってみせたり、少年Aの言いたいことが情報として全く頭に入ってこない。ただ最初から最後まで終始こんな調子ではなく、部分的な描写にすぎない。

じゃあ、どういった場面でこんなポエムチックな描写になるかと言えば、自分が犯行を犯した前後や最中のときのみ。しかも生首を家に持って帰ったなど、描写が少し生々しくて吐き気しかしない。だから「コイツ反省してんのかな?」と思わせることも多い。当時の自分も自己分析してくれちゃってるんですが、それ自体が一種の自己肯定に近いもんもあって、「え?ちょっと大丈夫?」と思ってしまうことも。

結局これが犯行を「美化」してるものなのか、また言葉で着飾ることで「現実逃避」してるものなのかは不明。とんでもない犯行だったからこそ、そこはボカした表現をして逃げないと、まだまだ自分という人間を保てないのかも知れない。敢えて同情的な見方をすると、少年Aの人生には「そこ」しかない以上、完全に否定もしきれていないのかも知れない。

とにかく事件当時の心情や考え方は比較的ベラベラと甘美的に喋るものの、少年院時代からの話は至ってドライで事務的。常に土師くんの顔が浮かび悪夢にうなされたといったエピソードや、懺悔という心情の吐露という部分では弱い。土師くんとは元々が仲良く遊んでいた間柄ということも考慮すると、出所後の人生において土師くんという存在がもっと登場しても良いはず。

つまり内容としては「自分」という存在のアピールに終始してる。遺族に対する謝罪をラストの第二部に持ってきてる時点からも明らか。もし遺族に反省をアピールするのであれば、基本的には一番最初にこれを持って来るべきだった。2009年頃から自分の手紙を遺族が少し肯定的に受け止めてたことも、「こちらの気持ちを汲み取ったコメントをいただけるようになった」という述懐も鼻にはつく?

例えば、仕事の先輩の家に遊びに行ったら幼い子供たちが迎えてくれて、「自分は足を踏み入れてはならない」と仕事そのものすら辞めてしまう場面。テレビや雑誌でも取り上げられていましたが、肝心の先輩に対する記述が弱いので、本当にそんな感情が芽生えたのか?は疑わしい。

他にも自分を支えてくれたサポートメンバーも「サゴジョウ」といったアダ名で呼んでみせたり、自分を物語の主人公として俯瞰的に眺めてる節があって、自分以外はあくまでモブといった感じか。

少年Aは反省や後悔をしているか?

じゃあ少年Aが反省や後悔をしてないか?開き直ってるのか?ということですが、それも違うと思う。

本の中ではしっかり反省や後悔、また自責の言葉が綴られていて、それ自体にウソや偽りを感じることは少ない。特に「自分の家族」へのバッシングや加熱取材には怒りを見せたり、自分の身内に対する反省や後悔は本音(多分)を語っていてグッとなった部分もある。

ただそれは言い方を変えると、「自分の人生を台無しにしてしまった」ことに対する痛切な後悔。言っちゃえば「何でオレはこんなアホなことやっちまったんだろ~」的なノリに近い。だから「人間をあやめることは何故いけないか?」という架空の問いに対しても、「あなた自身が苦しむことになるから」と書いてる。別にこれ自体は間違った発言ではないと思いますが、あくまで「他人が苦しむから」ということは優先順位的には二番目三番目?

だから全編を通して読んでも、現在の自分が置かれてる状況に対する嘆きがメイン。契約社員という不安定で劣悪な労働環境や、社会から隔離されていた少年院時代を「コンプレックス」と表現してみたり、「何故オレがこんな人生を歩まなきゃいけないんだ?歩んでるんだ?」という後悔。もっと苛烈な表現を使うなら、「ネコだけでとどめてりゃあ良かったなー」ということ。

つまり後悔の内容としては、一般的な良心の呵責以上でも以下でもない。実は少年Aとしての「オリジナルの贖罪」感には乏しい。一応犯行に意味を見出そうとしてますが、おそらく犯行に意味や動機もない気がするので反省の拠り所を探すのが難しいのかも。

だから土師くんの件にしても「何故自分たちを積極的に引き離してくれなかったのか?」という主張すら垣間見れる。事件前に少年Aは土師くんをボコボコにしばいてたらしく、そこで危険人物として少年Aが逮捕なりされていたら一線を越えることはなかったんじゃないか…という遠回しの言い訳に聞こえる。

生きたいという少年A

そして本の締めくくりとしては、少年Aが「生きたい」という気持ちを吐露して終わる。「生きることは尊い」「生命は無条件に美しい」といったセリフには怒りを覚える人も多そうですが、個人的にはグッと来るものがあった。

もし相変わらず人生に自暴自棄のままだったら大阪池田小の宅間守などのように、それこそ反省をする余地はないはず。「生きたい」と執着するからこそ、この世界でまともに生きていこうと思う。だから希望を持たせることは更生の第一歩。

実際に少年Aはここ10年以上は何もおかしておらず、イジメられてる同僚に対する同情も抱いてみたり、遺族の方々が満足するかは一先ず置いておいて、少年法にはやはり一定の意義があるとは感じた。

反省してない辛坊治郎

あの辛坊治郎が「出版社がタブーを犯した」と少年Aを批判してたらしい。タブーを犯すのがダメなんだったら、安保法制でタブーを犯しまくりの安倍晋三を批判しないんだろうか?弱い相手だと途端に威勢がよくなる典型的な使えないやつ。

出版社が犯したとされるタブーの意味を軽く説明しておくと、アメリカでは「サムの息子法」というのがあって、これは元犯罪者の出版物で得た利益は遺族に印税を渡せというもの。このアメリカの法律を持ちだして太田出版を批判してる。辛坊治郎はさも自分は前から知っていたような口ぶりですが、ネットで拾ってきたということがバレバレというのが悲しいところ。

それはさて置き、Yahoo!とかの情報によればサムの息子法は別に出版自体は禁止してない。だからタブーという表現はやや大げさで、しかも「被害者側の申立て」が必要。つまり、この法律が日本にあろうがなかろうが、基本的にあんま関係はない話。何故なら遺族がそれ以前から賠償金の請求を行ってるはずだから。

それに辛坊治郎が少年Aが印税を渡さないという根拠を取材したかは極めて疑わしく、そもそも前科がある人間が出版してはいけないなら、ホリエモンあたりはどうなるの?また前科がある芸能人はたくさんいて、ビートたけしやデヴィ夫人、草なぎ剛など枚挙にいとまがないですが、平然とテレビに出演して暴利を貪ってる。コイツと仲が良かった故・やしきたかじんだって名誉毀損で敗訴しまくり。でも辛坊治郎がホリエモンの出版などを批判した過去は知らない。

それに辛坊治郎だって障害者とヨット旅行して、無様に遭難。少年Aとまでは比較しないものの、お前も似たような存在であることに違いはない。こんな減らず口を叩ける時点で、それこそ辛坊治郎は全く何も反省していない証拠。まるで何をか言わんや。

ただアホキャスターが言わんとすることも分からないではないです。実際、少年Aがどれだけ遺族にお金を支払っているかは重要なこと。

でも、この『絶歌』を読む限りは、自分の経済的な窮状は描かれるものの、どれだけ遺族に尽くしてきたかという描写は全くない。前述の通り、ここまで自己愛に溢れてる人間なので、もし遺族に賠償金を支払っていたとしたらその事実を嬉々として書くはず。だから個人的にはこの本の売上をしっかり遺族に渡すもんだと思っていましたが、内容を読む限りはなかなか疑わしいと言わざるを得ない。

売れるとダメ?

でも『絶歌』が売れるのがダメと主張するのであれば、お前が黙ってたらいいだけの話。

結局、辛坊治郎だって他の連中だって、少年Aや起こした事件を盾に売名行為かつ宣伝行為してるに過ぎない。ここまでテレビ番組や週刊誌で宣伝されたら、むしろ売れない方が不思議。「やったらアカンって分かってんのに…むふぅ…むふぅ…やってまぅ~」って、それこそお前は少年Aか。

自分たちこそが宣伝行為に散々加担しておきながら、「何故売れるんでしょうね?」「買った購読者が悪い」なんてよく空々しいことを言えるなと。それこそお門違いの正義感に酔ってるんでしょうが、厚顔無恥も甚だしい。

ただデヴィ夫人のようなコバエみたいなのが湧いても嫌なので、『絶歌』のAmazonのリンクは貼らず遺族の土師守さんの書籍を貼っておきます。決して辛坊治郎のように自著を宣伝するような悪どいこともしません(キリリッ。

総合評価

ポエムっぽい部分以外は比較的スラスラと読める。300ページぐらいのボリュームですが1~2時間程度もかからない。

でも文才があるかないかで言えば微妙。三島由紀夫が好きだそうですが難しいワードを羅列したかと思ったら、途中で「パニクる」といった砕けた表現を突然使ってみたり、文体がまず安定しない。情緒そのものにムラがあるのかも知れないですが、小手先のテクニックをつまみ食いしてるだけ。

あとは読者が望む「ズッシリと重い」何かもない。結局読者が知りたいのは「事件後」の話。それを最後まで淡々と読めちゃうということは、そこに少年Aとしての苦悩や懺悔が乏しいから。

自分の家族に対しては本音を比較的書かれてる気がしましたが、肝心の遺族に対するそれは弱い。自分の家族に抱く感情以上に、遺族に対してもそれをシンクロさせるべき。言っちゃえば『核心部分』の周りをずっとグルグルとうろうろしてるだけ。その後の人生を淡々と描写するものの、情報としての密度は薄くて涙で読めなくなることはなかった。

だから少年Aがもっと自分の過去に恐れずに向き合えてたら、評価の内容も違ってきたのかも知れない。現在の劣悪とされる労働環境などは置いておいて、まだまだ甘えてる部分も垣間見れます。ただ個人的には再犯さえおかさなかったら、社会に対する反省はもう十分かなとは思います。

ちなみに少年Aが作中で大好きだと言ってたマンガ『ヒメアノ~ル』は既にレビュー済み。

淳 (新潮文庫)
土師 守
新潮社
2002-05


◯展開…★3◯テンポ…★4.5
◯おすすめ度…73点!!!!

『まんが家さんの修羅場めし』1巻2巻3巻のネタバレ感想。作者は奥原まむ。ウェブで連載してた漫画らしい。

色んな漫画家たちが登場

『まんが家さんの修羅場めし』というタイトルからなんとなく想像が付きますが、色んなマンガ家さんが登場して、自らが体験したマンガ家人生における修羅場を語るという内容。

そんな修羅場でどういう料理やご飯を食べてきたか?という経験を後付的に描写。だからその両者にあまり関連性や親和性はないと思います。

マンガ家さんは儲かる職業。最近発覚しましたが、『ログ・ホライズン』の作者・橙乃ままれの儲けっぷりがエグい。でもそういう勝ち組センセーたちは、一体どういう食生活を送ってるんだろうと気になるところ。そんな裏話的なことが描かれてます。

佐藤秀峰の嫌いなマンガ家とは?

まんが家さんの修羅場めし 1巻佐藤秀峰
(1巻)
色んなマンガ家さんが登場するんですが、テキトーにピックアップするとまずは佐藤秀峰。『海猿』などを連載してた人。

ただ佐藤秀峰の私生活はそこそこ破天荒で、この作者の奥原まむに「女の敵」呼ばわりされてて笑った。ちなみに取材したセクシー女優と不倫したとかで、奥さんと離婚した経緯があるとかないとか。そもそも、その奥さん自体が元アシスタントで、半径数メートル以内でいろいろ手広くしすぎw

そんな佐藤秀峰が結構毒づいてる。マンガ家としてデビューする前に、2人のマンガ家の元でアシスタントをしていたそう。それが『スカイハイ』や『士道』で有名な高橋ツトムと、『カイジシリーズ』で有名な福本伸行。

まんが家さんの修羅場めし 1巻佐藤秀峰2「福本伸行と高橋ツトム」
(1巻)
その中でも福本伸行に対するそれがえぐい。「3日徹夜は当たり前」「ご飯を食べたいと言うと怒る」「ご飯を食べるお金をくださいと催促すると怒る」「福本伸行の怒りのスイッチが分からない」と、これだけ聞いてると福本伸行の良い所全くなし(;´∀`)笑

最後は脱走したそうですが、特に「怒りのスイッチが分からない」という発言は笑った。

佐藤秀峰「先生、カイジのこの鼻の部分なんですけど…」
福本伸行「ちげーよ!そこは鼻じゃねーよ!アゴだよ!ア・ゴ!」
佐藤秀峰「はっ!(ざわざわ…ざわざわ…)」
…みたいなやり取りもあったりして。その時の効果音は「あごあご…」あたりかw

ちなみに、佐藤秀峰の修羅場飯は半年キャベツを食べてたことらしい。

漫画家のルックスを美化しすぎ?

ただ佐藤秀峰の画像を見てもらったら分かるんですが、やや美化しすぎ。奥原まむの画力の問題もあるんでしょうが、やたら可愛らしいマンガ家が登場してくる。

まんが家さんの修羅場めし 1巻くるねこ大和
(1巻)
例えば、くるねこ大和はどんだけ美人やねん!(*´Д`)ハァハァ

くるねこ1巻くるねこ大和
(くるねこ1巻)
そこで『くるねこ』の自画像を見てみると、こんなみすぼらしいキャラ。いつも眠たそうな一重まぶたが、何故これだけキラキラなパッチリ二重まぶたになるんでしょうか。もちろん謙虚にブサ面に描いてるんでしょうが、くるねこ大和の人物像がつかめない。

お互いにデフォルメがきつすぎて、この落差に思わず耳キーンなるわ!!!…と思わずつまらない一発ギャグをかましてしまいました(;´Д`)

もちろん実際のくるねこ大和は可愛らしいんでしょうが、前述の佐藤秀峰を見てしまうと、実際はそこそこブスなのかと疑ってしまう自分がいる。もしくるねこ大和が可愛かったら、これほど切ない疑惑はないw

その中でも一番強烈だったのが、『極食キング』などを連載していた土山しげる。男臭いグルメマンガが人気。
まんが家さんの修羅場めし 3巻土山しげる
(3巻)
ただやっぱり可愛らしい。こんな可愛らしいオッサンを見たことないんですが?w

というか可愛らしい表情を描くのであれば、毛髪量をもっとふさふさにしてあげてッ!何故髪型だけ忠実に描くんだという、ちょっと悪意すら感じなくはないo(`ω´*)o

登場する漫画家がスケールダウン?

あと最初こそ「さいとうたかを」など大御所漫画家が登場するものの、そこから漫画家のレベルも徐々にスケールダウンしていってる感はある。正直「この人誰?」という人も少なくなかった。

幅広いジャンルのマンガを読んでる自分ですらこの調子なので、手広く色んなマンガ家の話を聞くより、取り上げるマンガ家の傾向はある程度絞って一人のマンガ家を掘り下げていった方が無難だった気がする。やたらランダムに登場させる演出だと、読者としてはやや手が出づらいかも知れない。

総合評価

『まんが家さんの修羅場めし』の着眼点は良いと思った。普段は読者が見れないマンガ家の一面を知れるのは嬉しいかも。
まんが家さんの修羅場めし 2巻高瀬志帆2
(2巻)
例えば、『おとりよせ王子飯田好実』を連載してる高瀬志帆の場合、陣痛の合間にペン入れをしてたり、結構壮絶な修羅場を体験してる。

ただタイトルの「修羅場めし」はやや煽りすぎ。前述のくるねこ大和の場合だと、ほとんど修羅場なんか体験してない。冒頭でも少し触れましたが、タイトルの名前倒れの感は否めないので、ややハードルは下げて読んだ方が良い。

敢えて個人的に見たい漫画家をグルメ漫画にジャンルを絞って上げておくと、『ダンジョン飯』の九井諒子や『ワカコ酒』の新久千映あたりのご尊顔を伺ってみたいかも知れない。

まんが家さんの修羅場めし
奥原まむ
リイド社
2015-01-16


◯展開…★3◯テンポ…★4
◯キャラ…★3.5◯画力…★3
◯全巻大人買い…★4
◯おすすめ度…81点!!!!

『デビルマン対闇の帝王』全3巻のネタバレ感想。原案は永井豪、作者はTEAM MOON。月刊ヤングマガジンで連載してたスピンオフ漫画。

あらすじ

主人公はデビルマン。
デビルマン対闇の帝王1巻 不動明
(1巻)
人間だった不動明(ふどう・あきら)とデーモン族最強のアモンが合体したハーフ。このデビルマンが世界を滅ぼしたものの、それはサタンにダマサれていただけ。そこで不動明が居候していた牧村美樹(とその家族)の魂を探し歩く。

デビルマン対闇の帝王2巻 ハデス
(1巻)
そして闇の帝王・ハデスに牧村美樹を生き返らせようとしていた。ハデスは人間でも悪魔でも一度死んだ対象を生き返らせる能力を持っていた。デビルマンはハデスの妻・ペルセフォネを殺め、二人の確執は本格。そこでデビルマンVSハデスのバトルが勃発する…的な展開のマンガ。

デビルマン VS グレートマジンガー

ちなみに闇の帝王・ハデスは『グレートマジンガー』という作品に登場する。

デビルマン対闇の帝王3巻 グレートマジンガー
(3巻)
だから途中からグレートマジンガーが登場する。いわゆるロボット。デビルマンはハデスとは少し戦うものの、最終的なボスはグレートマジンガー。悪魔と悪魔が戦う物語かと思ってたら、デビルマンとロボットが壮絶なバトルを繰り広げる展開になる。

つまり『デビルマン』とは別の作品の設定が混じってる。剣鉄也や兜甲児、光量子テクノロジーうんぬんかんぬん。永井豪作品を熟知していれば別ですが、少々の説明をされた程度では展開に付いていけないぐらいカオス。まさに「混ぜるな危険」状態。せめてもっと丁寧に展開していってもらわないと、置いてけぼり感がハンパない。風呂敷を広げただけで打ち切りになるのもうなずける。

しかもマジンガーZと本格的に戦った上で完結するならまだしも、戦う直前で終わった。「ストーリーはどっちらけ」という以外に評価しようがない。

バトル描写は見事!

ただTEAM MOON(会社?)の画力は圧倒的。まさに見事。

デビルマン対闇の帝王2巻 バトル描写
(2巻)
とにかくスケール感がデカイということもあって「ストーリーダメでもいっかー」と勘違いさせてしまうレベル。正直ここだけでも十分お金を払う価値はある。

総合評価

全体的にはシリアスな空気感を維持してて、永井豪作品にありがちなお色気要素は皆無。だから読む側からすると気が滅入る。ましてやその割に設定やストーリーを作りこめていないので尚更。まさにカオスカオスカオス。

ただそのどっちらけストーリーを相殺するぐらいの、画力の高さは指折り。まさに圧倒的な迫力。3巻という短めのボリュームということもあって、そこまでムダ使いしたとは感じないかも。


◯展開…★2.5◯テンポ…★4
◯キャラ…★3.5◯画力…★5
◯全巻大人買い…★3.5
◯おすすめ度…72点!!!!

『ポイズンガール』1巻2巻のネタバレ感想。作者は瀬野反人。まんがライフで連載中の4コマ漫画。

あらすじ

主人公は薬丸桃子。とにかく口から出る言葉が毒舌すぎるという女子高生。
ポイズンガール1巻 薬丸桃子
(1巻)
その被害を受けているのが、ツン子やマゾ谷、沢田さんといったサブキャラクター。そんな日常4コマ漫画。

悪口を言ってるだけ

毒舌という設定やテーマのマンガですが、ただ主人公の薬丸桃子が悪口を言ってるだけにしか見えない。先ほどの画像のツン子が「いきなり何よ!」とツッコんでますが、薬丸桃子の毒舌に脈絡がない。

ポイズンガール1巻 センスある毒舌
(1巻)
比較的センスのあるワードチョイスは見られるものの、

ポイズンガール1巻 直球すぎる毒舌
(1巻)
基本的に直球すぎる悪口が大半を占めてる。だからあまり笑いには繋がっていない。

特に4コマという一瞬芸に近いジャンルの場合、余計に他人を罵倒してるだけで終わってる印象。だから薬丸桃子というキャラクターに対しても、あまり好感が持てない。毒舌に限らずツンデレといった設定もそうですが扱い方を間違えると危険。

毒舌の先にあるものとは?

結局、何故薬丸桃子が毒舌を放つのか?毒舌を放ったことで一体何が生まれるのか?その毒舌の先にあるものが見えてこない。

お笑い芸人の有吉弘行の「おしゃべりクソ野郎」を考えてみると、毒舌を言う側だけじゃなくて毒舌を言われる側のキャラクターも大事。何年前の話を蒸し返してるんだって感じですが、きっと品川祐に対して言ったからこそ、その毒舌の先には「強い共感」みたいなもんがあったはず。

でもツン子やマゾ谷などサブキャラクターが立ってないので、どうしても薬丸桃子の毒舌には共感もなければ、溜飲が下がることもない。ただ悪口を言って、けなしてるだけ。全く意味が伴ってない毒舌。

例えば実在する政治家や芸能人など時事ネタを絡めてディスるとか、下ネタを絡めた毒舌しか言えないなど一定の方向性を作るとか、そういうのがあればまた違ってきたのかも。

総合評価

『ポイズンガール』のキャラクターの絵柄は可愛らしいものの、愛嬌がない。

変にテンションが高かったりして、キャラクターが理解不能。ちびまる子ちゃんの野口さんのように超絶根暗だったら、ちょうどいいギャップ感も生むんでしょうが、薬丸桃子がただの頭のおかしいキャラにしか見えない。

女子高生という設定も微妙。どうしても考えた上で発言してる感じが拭えない。考えた上での毒舌だったら、何故そんな発言をそもそもしてしまうのかも理解に苦しむ。これが幼稚園生ぐらいまで年齢設定を引き下げると、唐突すぎる毒舌もかえって生きた可能性もある。

まだ心の中だけで毒舌を思ってるとかならいい。上辺では優しい発言をして愛想は良いから、薬丸桃子は周囲から好かれている。でもそんな周囲の反応とは違って、実は心では腹黒な感情が渦巻いている。一見何も起きないんだけど、実は周囲とのギャップ感がめちゃめちゃあって…という方向性だったら無難かなーと。

ただお笑い芸人のポインズンガールバンドよりは、よっぽどポイズンガールはしてる。



◯展開…★2◯テンポ…★3.5
◯キャラ…★3◯画力…★3.5
◯全巻大人買い…★2
◯おすすめ度…65点!!!!

漫画のキャラクターの見た目の描き分けは難しい。特に表情。目や鼻を何パターンもキャラによって描き分けるのは至難の作業。

ただ黒子のバスケの「ちびきゅんキャラ」という商品を見て感じましたが、髪の毛という要素だったら比較的に容易に描き分けられそうということに気付いた。


何故なら、それぞれのキャラクターの「毛束感」が大げさにデフォルメが効いてて違いがパッと見分けられやすい。毛束が太いキャラクターもいれば、毛束が細 いキャラクターもいる。髪の毛の流れ方も左から右に流れてるのか、また逆に右から左に流れてるのか。または一直線にピーンと上から下へ流れてるのか。色ん な違いがある。

毛束感の違いで性格を肉付け

じゃあこの毛束感の違いで何が表現できるかというと「髪の毛の柔らかさ」。

火神大我の毛束2
例えば火神大我。髪の毛が固かったら毛束が太くなりがち。また髪の毛の長さも短いので、左右に流れることは少なく、真っ直ぐピーンと上から下へ流れてる。こういった髪の毛のキャラクターは明るくて活発で、物怖じしない肉食系な性格が似合ってる。目の感じは一重よりも、大きくパッチリした二重が似合いそう。まさに火神大我っぽい髪型。

逆に少し髪の毛が長くて柔らかかったら、髪の毛が左右どちらかに流れてることも多い。草食系の性格がベター。目は細めが似合う。だから髪の毛の毛束感から性格や顔の表情を肉付けしていく方が、変なキャラクターを生み出す可能性は低まるかも。

また髪の毛のどの部分から毛束を作るかも重要。
ちびきゅんキャラ2 紫原敦の毛束2
例えば紫原敦の場合。髪の毛が柔らかく長髪。頭頂部から毛束を作るのではなく、毛先部分から毛束が生まれてる。その分だけ髪の毛の重たさを与えて、根暗な印象を与える。のっぺりした陰湿な性格は紫原敦っぽい。継続的に描き続ける手間を考えると、こういう楽ができるキャラクターは一人は入れておきたい。

ちびきゅんキャラ4 青峰大輝の毛束
他にも青峰大輝の場合は、髪の毛が短いものの柔らかい。毛束は頭頂部から生まれてるものの、左から右へ髪の毛が流れてる。一見すると毛束感が太いので頑固な性格かと思いきや、実は他者を受け入れる性格の柔軟性が潜在的に持ち合わせてる。そういった演出が可能。

ちびきゅんキャラ 緑間と黄瀬
緑間真太郎と黄瀬涼太の髪の毛は一見すると似てますが、緑間の方が毛束感が太い。頭頂部からグイグイと毛束が生まれてて、そこからは自己主張の強さが見て取れる。一方、黄瀬涼太はあくまで毛先の周辺だけに毛束が生まれてる。その分だけ緑間よりナヨっとしたチャラさが見て取れる。緑間の頑固な性格、黄瀬涼太のチャラい性格の違いっぷりが表現されてる。

ちびきゅんキャラ2 赤司征十郎の毛束
また赤司征十郎の場合は髪の毛が短いので、頭頂部から毛束をツンツンと生まれてる。火神大我とほぼソックリですが、ここは「眠たそうな目」にすることで差別化ができてる。髪の毛をしっかり描くことで、顔の表情をちょっと変化させるだけでもキャラの違いを印象づけられる。

髪の毛を描き分けられるだけで、これだけキャラの違いを見せることが可能。だから裏を返せば髪の毛をちゃんと描けないと、キャラクターをいかに量産するのが大変かということ。髪の毛という視覚的な特徴から性格の肉付けをしていけるので、ストーリーの展開を作っていく上でも楽ができそう。

特に少女マンガでは髪の毛が重要

特に少女マンガを描く上では、髪の毛をしっかり描く必要があると思う。何故なら少年マンガとは違って、、登場する男子キャラクターが角刈り頭のいかにもゴリゴリした男子を登場させるわけにはいかないから(俺物語は除く)。

いくらお笑い役を担当する三枚目のキャラクターでも、やはり見た目はカッコ良くないと女性読者は付いてこない。だから顔の造形やルックスは整ってなきゃいけない。じゃあどこでキャラクターの描き分けをすればいいかを考えたら、やはり髪の毛ぐらいの特徴しか残ってない。

でも逆にその特徴を使いこなせるようになるだけで、特にイケメン男子のキャラ作りは楽になるのかも。キャラをコピペするわけにはいかないので毎回毎回描く手間を考えると、少しでも毛束感が弱いキャラクターを作れると漫画全体を作り上げる労力はかなり軽減されるはず。

『無頼伝 涯』全5巻のネタバレ感想。作者は福本伸行。少年マガジン(講談社)で連載されてたマンガ。

あらすじ

主人公は、工藤涯(くどうがい)という流浪の少年。ただひょんなことから、平田隆鳳という大富豪が殺害された事件の犯人にされてしまう。

無頼伝涯3巻 人間学園1
(3巻)
そして、人間学園という地獄な矯正施設に収監されてしまう。ただし「人間」とは名ばかりの「非人間的な学園」だった。だからこの記事タイトルでは「少年院」としてますが厳密には違う。でもニュアンス的には少年院の方が分かりやすいのでそうしてみました。

無頼伝涯3巻 人間学園2
(3巻)
日常的な体罰や拘禁は当たり前。人間学園から逃れるには満期まで耐えるか、あの世へ行って肉塊となって外へ運び出されるしかなかった。ましてや絶海の孤島ということもあり、まさに逃げ場がゼロ。

果たして、工藤涯は自らの無実を証明することができるのか?人間学園から脱獄することができるのか?…みたいなストーリー。

工藤涯と脱獄と謎解き

『無頼伝 涯』の見所は、脱獄と謎解き。

無頼伝涯1巻 工藤涯
(1巻)
あとは主人公・工藤涯のキャラクターが良い。天涯孤独を好み、自分の力で現状を打ち破りたくてウズウズしてるような少年。ただ不良少年ではない。初っ端から何十人もの警察官に囲まれても、自らの武力と頭脳で展開を打開しようとする。

立ち向かってくる警察官に言う。「突破の可能性は限りなくゼロ。俺はせいぜい先頭の4・5人を蹴散らしてオワリ。しかし、その5人は失明する!お前らは誰かの安全のために体を張る盾!立派に成し遂げろ公僕!」というセリフが好き。

そんな工藤涯だから、のんべんだらりとした学生生活がイヤ。とにかく自活したい。そこである空き家に居座るんですが、幸か不幸か893さんに見つかる。結果的に出ざるを得なくなるんですが、そこへクラスメイトの平田がやって来る。両親が工藤涯をボディーガードとして雇いたいという依頼。

無頼伝涯3巻 平田家
(3巻)
いかにも小汚い金持ちキャラクターって感じ。画力をあれこれ言われがちな福本伸行ですが、実は悪人顔を描かせたら天下一品じゃないでしょうか?

ただ未成年者の工藤涯をボディーガードとして雇いたいというのは不自然。しかも、平田が工藤涯のもとへやって来たのは深夜11時。おかしいことだらけ。実際は、平田家の当主・隆鳳がさつがいされた犯人に仕立てあげるために工藤涯を呼んだ。それが冒頭のあらすじに繋がる。

そこには平田家が仕組んだ狡猾なトリックが隠されてる。平田隆鳳の死亡時刻は夜の9時にも関わらず、工藤涯は平田邸に夜の11時に行ったと主張。でも工藤涯が平田邸から逃げる様子を撮影した監視カメラには、それは夜の9時15分を指す時計が映ってた。

無頼伝涯4巻 トリック判明
(4巻)
そこで工藤涯は更に窮地に陥るわけですがヒントとしては、「夜11時の110番通報」。逆に監視カメラの工作をしてしまったせいで平田家が追い詰められる。ミステリー漫画として読んでも、実はプロットやトリックはしっかりしてる。

無頼伝涯4巻 工藤涯の脱獄劇
(4巻)
工藤涯としてはビデオテープの奪還とともに脱獄しなきゃいけないわけですが、この場面もハラハラドキドキさせられる。工藤涯は大胆不敵で、しかも良い意味で狡猾。ラストも収容されてる他の少年たちに語りかけ、自らの意志で立ち上がるように促す場面も良かった。

やや物足りなさも?

『無頼伝 涯』は基本的に面白いマンガだと思いますが、やや物足りない展開も。最後に平田家がどうなったか明らかにならない。もちろん普通の想像力があれば、どうなったかは推察できますが、やはり画として「倒された」という結果がほしかった。

ラストは平凡な生活に戻った工藤涯のコマで終わるんですが、ちょっとモヤーっとする。テーマは「独り立ち」や「青春時代の漠然とした苦悩」みたいなもんがあるので、一応間違いではないんでしょうが、オチとしては単純に打ち負かしたという実感がほしい。

ストーリーも比較的まとまってますが、ペース配分がやや気になる。冒頭の警官に囲まれたクダリも面白い展開ですが、初っ端を考えるとやや長ったるかった感は否めない。あと回想のクダリもやや長い。その割にオチはバタバタっと終わったので、だから打ち切り臭がしなくもない

『無頼伝 涯』がちょうど5巻分で完結することは最初から決まっていたのか知りませんが、全体的にペース配分はやや難だったかも。

総合評価

『無頼伝 涯』はリアルタイムで読んでましたが、10年以上経っても記憶には鮮明に残ってるぐらいだから、当時から面白いと感じてたとは思う。

工藤涯の精神力のタフさ、セリフの力強さ、頭の回転の早さはホレる。工藤涯の理不尽に対して、武力と頭脳で果敢に立ち向かっていく様も胸熱。

無頼伝涯4巻 人間学園の澤井課長
(4巻)
人間学園の澤井課長もぶっ飛びすぎてて笑う。敵でありながら信念に基づいた行動を取ってて、実は嫌いじゃないという読者も多そう。

あとは少年法…というより少年事件の裁判の欠陥も書かれてて、今読んでも考えさせられる部分があった。ちなみに、いかにもマスコミやネットの一部が叫んでるようなことではなく、家庭裁判所では事実関係が一切争われずに「本人が反省してるか否か」のみで判断されてしまう。結果、工藤涯のような冤罪を生んだ。この司法の欠陥は未だに改善されてはいないので、なんだかなぁ~と。

無頼伝 涯 1 (highstone comic)
福本 伸行
フクモトプロ/highstone, Inc.
2013-07-25


◯展開…★4◯テンポ…★3.5
◯キャラ…★4.5◯画力…★3
◯全巻大人買い…★4.5
◯おすすめ度…84点!!!!

『コンプレックスエイジ』全6巻のネタバレ感想。作者は佐久間結衣。モーニング(講談社)で連載中のマンガ。URLからも分かりますが1巻から4巻までのネタバレ感想記事として書いたものの、結構すぐ完結しちゃってたのでこのまま「コンプレックス・エイジ全6巻は面白い?」という考察記事に鞍替えさせます。

あらすじ

主人公は26歳の派遣OL・片浦渚。趣味はコスプレ。下の名前を少し文字って「凪(なぎ)」という名前で活動。衣装を作る才能には長けていて、その情熱も人並み以上。

コンプレックスエイジ1巻 片浦渚
(1巻)
ただバレーボール選手並みに背が高く、いくらそっくりな衣装を作ったところで可愛らしいアニメキャラクターとは似ても似つかない。

そして世間はコスプレに偏見を持っていることから、周囲に打ち明けられずにいた。でも両親からは早くコスプレを止めて欲しいという無言のプレッシャーもかけられる。そういった状況で片浦渚はどうコスプレに向き合っていくのか的な展開の漫画。

全体的に根暗なオーラが漂う

主人公の片浦渚が根暗。根暗という表現は語弊があるかも知れないですが、ひたすら鬱屈した感情を抱えてる。コスプレに対する世間の偏見にひたすら耐えてるだけ。

コンプレックスエイジ1巻 他人に当たる片浦渚
(1巻)
そのくせコスプレに対する偏愛っぷりが酷くて、軽い気持ちでコスプレに参加した女の子に辛く当たることもザラ。ひらすらメンドーな女。好感を持つどころじゃない。

ましてや現実では派遣OLという不安定な立場ということもあってか負のオーラがハンパない。その割に普段は「普通の人」っぽく装ってるので全くつかみどころがない。また見た目は比較的美人だから、それが余計にメンヘラ臭がぷんぷん漂わせる。

作品のテイストやテーマも、ひたすら偏見の目で見られるコスプレの不満を吐露してるだけ。せめて大人向けビデオの女優さんだったらいざ知らず、そもそもコスプレごときが今の時代にそこまで偏見も持たれてないだろうと…。そういうことが余計に「被害妄想」的な感じを読者に与える。

作者というのか主人公というのか、勘違いBBAの八つ当たりにちょっと付いていけない。

展開の軸は何?

だからストーリーのゴールも不明。展開がどうなったら主人公的にはオッケーなのか分からない。社会全体のコスプレに対する偏見を変えるのか、また主人公・片浦渚が偏見に開き直って「一人の大人」として「一人のオタク」として成長する物語なのか。全然漫画の軸足が見えない。

コンプレックスエイジ1巻 栗原綾
(1巻)
一話目に栗原綾という背が小さくて可愛らしい女性が登場する。その栗原は片浦渚が大好きなアニメ・マジカルずきんウルルの主人公そっくり。だから片浦が自分の裁縫技術を活かすことで、「栗原綾という一人のコスプレイヤーを育てる」物語なのかなーと思った。でも栗原綾はいつの間にか消滅。あの壮絶なフリとしか思えない、劇的に登場した一話目は何だったの?

作者・佐久間結衣は主人公の片浦渚を成長させたいのか?はたまた成長させなくてもいいからどうしたいのか?読者に読ませるための「大きなテーマ」をしっかり作りきれてない。

総合評価

ストーリーもキャラクターも微妙。

コンプレックスエイジ4巻 葉山に冷たい
(4巻)
主人公・片浦渚がツンケンしてて、だからといって読者の同情を誘う愛嬌さもない。弱い相手にだけ強く出るという典型。画像は同じコスプレ仲間だった葉山が実家に逃げたんですが、そこを追いかけて問い詰めてる場面。

情緒不安定の長身女ってただの凶器。せめてルックスがブスなら女性票も集まりそうですが、ただただ近寄りがたい。せめてメンヘラという扱いをして欲しい。作者・佐久間結衣の不満を秩序なくぶちまけてるだけで、もっとキャラクターを客観的に見て欲しい。

コンプレックスエイジ2巻 片浦渚の母もコスプレマニア
(2巻)
ストーリーもご都合主義的。コスプレを止めろと要求してた片浦渚の母親も、実は元々コスプレイヤー。さすがにどうなんだ?しかも年齢的に(おそらく50代)がコスプレにハマってたのかもギリギリ怪しい。後半は片浦渚の親友が「コスプレを辞める」と言い出したり、全体的に明るさがなくて読んでて気分が沈む。だからといって泣ける要素もないので救いようがないマンガ。



◯展開…★2.5◯テンポ…★3.5
◯キャラ…★2.5◯画力…★3.5
◯全巻大人買い…★2.5
◯おすすめ度…72点!!!!

『上京アフロ田中』全10巻のネタバレ感想。作者はのりつけ雅春。ビッグコミックスピリッツ(小学館)で連載されてた青春漫画。

いわゆるアフロ田中シリーズの第三弾。次の『さすらいアフロ田中』でシリーズは完結するんですが、また旧ブログで更新した『高校アフロ田中』、『中退アフロ田中』はいずれこちらに移行させたいと思います。

あらすじ

主人公は田中広。髪型はいわゆるアフロ。

田中広は埼玉県出身だったので、これまではずっと舞台もダサイタマだったんですが、『上京アフロ田中』からはタイトル通り東京へ上京。高校編・中退編のグータラ生活とは違って、田中がバリバリ働き出す。東京の地下15メートルでトンネルを掘ってる。もしかすると、あの地下鉄はアフロが掘った可能性?

だからアフロ田中だけが上京してるので、かつてのキャラクター(同級生)の登場機会はグンと減る。

アフロ田中、東京で働くの巻

上京したアフロ田中は住み込みで最初は働いてたんですが、同居人がいたりして落ち着かない。そこで一人暮らしを決意するんですが、とにかく敷金礼金が高い。

東京に限った話ではないですが、7万の家賃のアパートに住むだけでも45万円。もっと言えば、東京の賃貸アパートだと毎年「更新料」なるものも必要らしい。
上京アフロ田中1巻 敷金礼金が高すぎて嘆く田中
(1巻)
だから敷金礼金の金額を聞いた、アフロ田中も「どーして意地悪をいうのだろう…」と思わず愕然。まさに心の底からの叫び。「意地悪」という表現が幼稚っぽくて笑った。

結果的にボロアパートに引っ越すものの、隣人はワケありのキャバクラ嬢。田中があいさつ代わりに持っていった粗品を、躊躇なくゴミ箱に捨てるようなやつ。そのときの田中の切なすぎる表情ったらない。

ある日、部屋に出没したゴキブリを退治してもらおうと、そのキャバクラ嬢が田中の部屋に助けを求めに来る。
上京アフロ田中3巻 隣人のキャバクラ嬢
(3巻)
でも、いきなり「くさっ!!」と絶叫。髪の毛舞い上がり過ぎ。しかも単純に臭いってことではなく、「貧乏の臭い」がするという超絶的な因縁。今回の女性キャラクターもなかなか笑う。

上京アフロ田中2巻 クリスマスパーティーではしゃぐ
(2巻)
そのアパートでかつての同級生・井上や村田とクリスマスパーティーを開催するんですが、無駄に張り切るアフロ田中。「ついはりきってしまった!」という表情がなんとも言えない。東京で一人という寂しさも手伝ったんでしょうが、やっぱり都会に住むとついイキっちゃう人も多そう(笑)

ただ一人だけ東京で無心に働いてるアフロ田中だけあって、たまに地元の埼玉に戻ると井上や村田たちと感覚が合わないことも多い。しばらく会ってないとギクシャクすることは誰にでもありそう。
上京アフロ田中8巻 カンチョーする村田
(8巻)
でも村田たちはあまりに幼稚すぎて、思わず「こいつ今年で何歳になったんだ…」とアフロ田中は愕然。「お、おまえマジか?!」という表情に笑う。同じアフロ頭のお母さんに感謝したり、今作では大人として成長したアフロ田中が垣間見れて悲しいやら。

それもそのはずで、自分よりかなり年上なのにガサツでルーズな職場仲間が多い。
上京アフロ田中5巻 西田
(5巻)
西田だと失恋した田中に「まだヘコんでんのかよ、いい加減にしろよ」と若干キレ気味。確かにいつまでもウジウジされてたら鬱陶しいですが、さすがにコレは酷い。

また鈴木というオッサンは、女性だったら誰でもオッケーというヤリチソ。この鈴木のことが好きなSFのナオミがまた切ない。美人なのにおちゃらけキャラクター。芸能人で言ったら井森美幸的な立ち位置。全然意中のスズキに見向きもされず、使い勝手の良い女扱いのまま老けていく(笑)

上京アフロ田中3巻 キャバクラなど水商売
(3巻)
社会人として独り立ちしたってことで、いわゆる水商売系のネタもそこそこ盛りだくさん。おっパブやらキャバクラやら。果たして「一人前のオトコ」としてアフロ田中は一歩踏み出すことはできるんでしょうか?はてさて?

マキというツンデレ女

ただアフロ田中は、途中からマキというツンデレな美人な女の子と出会う。
上京アフロ田中6巻 ツンデレすぎるマキ
(6巻)
ツンツンっぷりが露骨すぎる。さとう珠緒がプンプンと怒るぐらい表現が露骨。美人だから学生時代はモテてそうなもんですが、男性の前だと緊張するパターンのやつ。ATフィールド並みのバリアを張っちゃう。

しかも、マキはとにかくドジ。男性でもちょっとした仕草で、相手にダサいと思われるんじゃないかと不安になる。それはマキも同じ。
上京アフロ田中7巻 天ぷらが噛みきれないマキ
(7巻)
ある時、アフロ田中と食事に行ったんですが、天ぷらがまさか噛みきれない。「ぜんぜん切れなぃぃぃぃ!ちょ…ちょっと…ちょっとー!」とひたすら四苦八苦する姿がお茶目というのか何というのか。

普通にちょっとお椀やお皿に戻せばいいんですが、一度口に入れたものを出すのは恥ずかしい。ましてやそこそこ大きい天ぷらだから、歯型が鮮明に見える。特に女性だとそういう気持ちは強く芽生えるか。当然天ぷらを口にしたまま微動だにしないマキを見て、アフロ田中も異変に気づく。

その異変に気付かれたことに気付いたマキがどうしたかというと…
上京アフロ田中7巻 天ぷらを飲み込むマキ
(7巻)
でっかい天ぷらを一気に飲み込んだー!!!お前は大道芸人か。

一応、二人は両想いで付き合うことになるんですが、どっちも奥手だから付き合うまでが長い。最終的に、しびれを切らしたマキの方から告るんですが、
上京アフロ田中9巻 マキが喉をつまらせ吐く
(9巻)
その直前で思いっきりゲボを吐いてしまうマキ。やはり天ぷらのクダリもそうですが、マキが咀嚼力というか嚥下力が弱い。

せめて後日にまた告白をすればいいと思うんですが、さすがに色んなことが同時に起きすぎてテンパッたのか、そのまま鼻からラーメンが飛び出しながら告る。状況的には最悪すぎやん。ここまで来ると、ひとすら愛おしいマキ。

ただ最終的に付き合い始めたにも関わらず、このマキがワーキングホリデーという制度を利用して海外留学しちゃう。だから『上京アフロ田中』のオチとしては、彼氏として働きながら待つアフロ田中…という終わり方。

でも何が悲しいかっていうと、ここまで積極的に田中にアプローチしてたにも関わらず、続編に当たる『さすらいアフロ田中』でマキは初っ端から浮気しよる。この『上京アフロ田中』のラストでは、マキの方から「浮気しちゃダメだからね」と言っておきながら。

しかも、まだ海外留学中だから外国人だったら分かりますが、がっつりハゲた日本人のヨシオだから泣ける。もはやマキはただ異常な髪型のオトコが好きなだけやんけっていう。

総合評価

『上京アフロ田中』は笑いがベタで良い。だからといって、特別変なことをキャラクターにさせてるわけではないんだけど、何故か笑っちゃう。

上京アフロ田中9巻 マキの鼻くそ
(9巻)
特にキャラクターの表情力が秀逸。画像の状況は、マキが顔に枝が刺さってハナクソみたいに見える。それを発見した時のアフロ田中のひたすら戸惑うリアクション。

セリフも少なくてシンプルで読みやすい。安定してダラダラと読める、ちょっと大人向けの青春マンガ・日常マンガ。『モテキ』や『ボーイズ・オン・ザ・ラン』と作風が似てるわけではないですが、もっとこういう大人を題材とした日常マンガ・青春マンガが増えてもいいのになーといつも思う。

10巻というボリュームではやや物足りないぐらい。だから全巻大人買いでは★5の評価にしてみた。



◯展開…★3.5◯テンポ…★5
◯キャラ…★4◯画力…★4
◯全巻大人買い…★5
◯おすすめ度…92点!!!!

『ストレッチ』1巻2巻のネタバレ感想。作者はアキリ。やわらかスピリッツ(小学館)で配信中のマンガ。最新3巻は5月12日に発売済み。旧ブログで更新しようと思ってた漫画で、この記事を書いてた時にはまだ発売されてなかったので悪しからず。

あらすじ

主人公は、小松慧子(こまつけいこ)という20代半ばと思しきOL。そしてもう一人の主人公が、佐伯蘭(さえきらん)という医学生。間柄としては、同じ高校の先輩と後輩という仲。

ストレッチ1巻 柔軟体操の説明
(1巻)
そんな二人の同居生活をのんべんだらりと描写してるんが、タイトルからも分かるように一日の終りにストレッチをしてワーキャーやってる…という内容。だから日常マンガのそれを想像してもらえるといいかも。

凸凹コンビな慧子と蘭

慧子と蘭のやり取りや掛け合いが、学生時代さながら幼稚なノリで笑える。慧子は身長が高くて大柄なんだけど、蘭は背が小さい。まさに二人の凸凹コンビっぷりがハマる。

ストレッチ1巻 慧子と蘭の掛け合い1
(1巻)
蘭が基本的にちょっかいをかけるんですが、その仕打ちとして慧子がまさかの電気あんま。慧子の体格がそこそこデカいので、この攻撃は想像以上に強烈かも知れない。「お前らは男子小学生かッ!?」と思わず心の中でツッコんでしまった。

自分も小中学生のころはよく電気あんまをやった記憶がありますが、実は当時女子でも電気あんまとかやってたりしたんでしょうか?今になって考えてみると、何気に女子の方が電気あんまのダメージが大きいのかも。ダメージというか気持ち良さというか(*´Д`)

でも慧子が大柄とは言っても、胸はショボーン。一方、蘭は軽く伸びをしただけで服のボタンが外れるぐらいのボイン。だから凸凹という意味では、まさに胸ほどイジリがあるものはない。
ストレッチ2巻 パイデカな佐伯蘭
(2巻)
胸イジリの場面では、慧子の哀愁だけしか誘わない。「それ以上言ったら死なす」というセリフはガクブルもの。

ただ自分の偏見かもしれませんが、大柄女性ってものすごく大きいか、ものすごく小さいか、地味に両極端に分かれるイメージ。例えば、『富士山は思春期』の主人公もめっちゃ大きいですからね。でも大柄女性は少なくともケツはデカそうなので、そこは立派な武器になるんじゃないだろうかと思ったり。

さすが蘭のちょっかいが面倒くさくなる日もある。ある日、マンションのベランダ・テラスから花火大会が見えた。テンションが上がった蘭が「行きましょう」と誘うんですが華麗にスルー。そこで一人で花火大会を見に行くんですが…
ストレッチ2巻 慧子と蘭の掛け合い1
(2巻)
慧子が全く追いかけてくる気配がないので帰宅する。「来てよぉ!」という心からの叫びが切ない。とんだ放置プレイ。

でも蘭が慧子に仕返しをする場面ある。
ストレッチ1巻 慧子と蘭の掛け合い2
(1巻)
電気を消した部屋で懐中電灯を顔に当てて待ってる慧子を、一瞥することもなくスルーする蘭。こっちはこっちで、地味にドエス。無視されることほど辛いことはないですからね。

蘭の性格は基本的に明るめで、慧子を盛り立ててる部分もある。後述もしますが、慧子の過去を知ってるのか無意識的に慧子を楽しませようと努めてる。例えば、自分が先にバイトに行ったときは、置き手紙を残すんですが…
ストレッチ2巻 慧子と蘭の掛け合い2
(2巻)
この黒人さんは誰やねん。結構手が混んでる絵なので時間がかかったんだと思いますが、慧子は慧子で一切何もツッコまないのがまた素敵。二人の仲の良さを象徴するような部分。

慧子の涙

『ストレッチ』のベースはコメディータッチなんですが、実は「女性の悲哀」にあふれてる。『34歳無職さん』を前にレビューしましたが、テイスト的にはそれに似てる。『34歳無職さん』の主人公の場合、実は結婚歴があって子供もいるんですが、親権は父親にある状態なので頻繁には会えない。

でもあからさまには説明されないものの、慧子の場合はちょっとヘビー。慧子は20代前半から半ばという年齢設定のはずですが、既に婚約寸前まで行った。ただ無理して働きすぎたため、妊娠してたのに流産。

ストレッチ2巻 小松慧子の過去
(2巻)
その結果、二人は別れてしまう。「安定期」という言葉があるように、妊娠初期は特に不安定。家族(結婚や出産)も仕事も全部離したくないという、女性特有の葛藤の狭間でこういう不幸が起きた。男性が支えてあげたらいいんですが、現実問題それも難しいのかなと。

また更に慧子の過去を遡ると、母親に愛されなかったという事実…もはやトラウマが現在でも影を落としてる。初体験もほぼ投げやりに捨ててる。女子に実はありがち?
ストレッチ2巻 小松慧子の悪夢
(2巻)
例えば、小学生時代の自分が謎の化け物に襲われるという悪夢を頻繁に見る。そして起きると涙をポロポロ流して、それを見た相棒である蘭が包み込んだりしてあげる。だから笑いがなく、しんみり終わる話も多い。

慧子には家族に対する一種の憧れや執着があって、それが蘭との同居生活に繋がってる面もあるのかも。
ストレッチ2巻 佐伯蘭の過去
(2巻)
じゃあ蘭には何もないかと言えば、蘭にも重篤な病気に罹患したと思われる母親がいる。つまり、ちょっとした共依存のような関係性なのかも知れない。二人の明るいノリからは想像できない『陰』の部分が実は濃い。

グルメマンガとかと同じノリでストレッチマンガが描かれてるのかと思いきや、実は「心をほぐすストレッチ」というテーマが根底にはあるのかなと推察できる。

総合評価

世の中のOLさんはこんなにも病んでるんでしょうか?と思わず訊きたくなるマンガ。男読者を意識した抜き目的のセクシー描写が少しあるものの、そこにダマされて読み進めると、女性の負の側面がイヤってほど見せつけられて少し憂鬱になるというかテンションが下がる。正直こんな女性にどう接してやったらいいか分からない(´;ェ;`)笑

前述のように『34歳無職さん』とマンガのテイストは似てて、そのコンビ版みたいなマンガ。出産と仕事に揺れる部分とか、特に女性は強がりたがりたがる部分に共感できる女性は多そう。ただ負のオーラが強いので、ちょっと1点だけ下げてみた。ここまで闇の部分を描かれると、作者のアキリが病んでるとしか思えないw

でも女性読者さんには、その色濃い悲哀は自嘲的に気分を落ち込ませてくれるかも知れない。良い意味で。根暗な中島みゆきの曲を聴いてストレス解消をする人もいるようですから、そういう女性読者さんは一度読んでもいいのかも。「うつマンガBEST10」には入れてませんが、こういうアプローチの仕方もありと考えさせられるマンガだった。



◯展開…★3.5◯テンポ…★4
◯キャラ…★4.5◯画力…★4
◯全巻大人買い…★4.5
◯おすすめ度…83点!!!!

漫画や映画、アニメ・小説ラノベのレビューに「あらすじ」を書く必要があるのか考えてみました。

あらすじは書かなくていい

確かに検索からのアクセスの流入を考えたら「作品名+あらすじ」の複合キーワードで検索する人は多い。メリットがないわけではないですが、ただし注意も必要。

何故なら、あらすじは誰が書いても同じ内容になりがちだから。ジャンプのネタバレサイトなども好例ですが、AというブログもBというブログも似たような内容になってしまいやすく、それがグーグルなど検索サイトから「低品質なサイト」としてペナルティーを受けてしまうこともある。最近まとめブログやNAVERの検索順位がガンガン下がってる理屈と同じ。

もちろん「あらすじ」がメインのコンテンツにならなければ問題もないですが、実際あらすじが大半を占めているブログやサイトが多いのも現実。そんな危険地帯にわざわざ飛び込む人も少ないでしょう。

そもそも閲覧してくれてる方は既に作品の中身や内容を知ってることも多い。例えば自分が読んだり観たりした作品を他人はどんな感想を持っているか?また自分と同じ感想を持っているか?を知りたいがためにレビューブログといった他人の感想を読みたがる人も多い。つまりあらすじを必要としない訪問者も多い。

また世の中にはBOOKOFFなど中古漫画を大量に安く販売するお店やマンガ喫茶、最近は出版社が率先的にサイトやKindleで最初の数話分や数巻分を無料公開してることもザラ。そんな時代にわざわざ「あらすじ」を調べる人が多いでしょうか?

要するに極論を言えば、漫画などのレビューブログにおいて「あらすじは不要」だという結論を導き出したいと思います。

あらすじを書くのは案外難しい

前述のように「あらすじ」で個性やオリジナリティを出すのは難しい。結局ストーリーの筋道だけを説明するだけなので、余計な脚色や捏造や意見も本来は不要。

だから「あらすじ」とは簡単に言うけれど、実際問題として「どこからどこまでの話」を記述すればいいのか案外悩みどころ。ここまでの展開を記述したら、じゃあ次のあそこの展開まで説明した方が良いんじゃね?…的なことをどんどん考えちゃう。だから「あらすじ」の説明の止め時、文章の締め方が実は難しい。要するに情報をコンパクトにまとめる力が必要。

もちろん全部ストーリーの展開を書ききってしまうと割り切るのもオッケーですが、さすがにもはやレビューブログとは言えないのでおすすめしません。時間も相当消費する上、法的にもアウト?

しかも映画や小説とは違って、マンガやアニメの場合は連作。1巻が発売されたらその後もその作品が発売され続ける。まだ一作品で完結してればいいんですが、例えばコミック5巻をレビューしたい場合は「1巻からの流れ」を書くのか、「4巻のラストまでの流れ」を書くのか、ここも悩みどころ。

また既に「あらすじ」が他人のブログで細かく載っている場合、わざわざ改めて自分が一から書き上げる手間を考えると、ものすごいムダな労力に思える。だからモチベーションを維持するのも実は難しい。だからと言って、その他人のあらすじをパクるのは論外ですから。

まあ閲覧してくれてる方には全くもってどうでもいい話でしょうが、以上のことからレビューブログであらすじを書かないという選択肢は全然アリだということ。