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『ミスミソウ』全3巻のネタバレ感想をレビュー。作者は押切蓮介。ジャンルは青年コミックのサスペンスホラー漫画。インターネット上で随分前から話題になってる「恐ろしい漫画」。

作者・押切蓮介の『ハイスコアガール』裁判が決着(和解)したらしいので、このタイミングで『ミスミソウ』が面白いかつまらないか全巻まとめて考察してみたいと思います。結論から書くと胸クソ悪いという点では面白いです。

ちなみに押切蓮介の裁判の和解内容は明らかになってませんが、おそらく強気一辺倒だったスクエニ側が折れたんでしょう。「マンガ内にキャラを使うのは引用」理論を突き詰めていけば、結果的に多くのゲーム作品を抱えるスクエニには不利に働くでしょうから。

だから既に連載は復活してるものの、既刊済みの作品は『ハイスコアガールCONTINUE』に改題されてかなりのキャラクターが変更されています。気になる方は復活「ハイスコアガール CONTINUE」の変更点や違いをあとでチェックしてみて下さい。


あらすじ物語 ストーリー内容

主人公は、野咲春花。もうすぐ中学卒業という間近になって、父親の仕事の都合で廃校寸前の大津馬中学校へ転校せざるを得なくなった。でも野咲春花は親思いの素晴らしい子供で、文句をいうことは一切なく、むしろ前の小学校ではイジメられていた妹・しょーちゃんが早く学校に慣れてくれるかを心配するほど。

でも大津馬中学校は閉鎖的でサイテーな中学だった。今度は野咲春花がイジメの標的にされてしまう。

ミスミソウ1巻相場みつると野咲春花
(1巻)
ただ、そこで出会った少年が相場みつる。この少年だけが野咲春花に優しく接してくれた。そして、相場みつるは野咲春花をある花に例えて言った。それが「はにかみや」という花言葉を持つ三角草(みすみそう)。この三角草が漫画タイトルの「ミスミソウ」になってます。

ただ相場みつるの助けとは裏腹に、野咲春花に対するそれは凄惨さを極めていく…というストーリー。


とにかく胸クソが悪い漫画

あらすじからも何となく分かると思いますが、とにかく胸クソが悪くなるマンガ。内容が常識の範囲内を超えてて、言葉にするのも中々難しい。

例えば娘がボロボロになって帰ってくるので怪しんだ、野咲春花のパパが中学校に抗議に行くものの、女教師もグルだから知らぬ存ぜぬを貫かれる。しかも中学校に来たパパの背中をドンとイジメっ子たちが蹴り飛ばす。野咲春花に関する相手だったら、もはや誰でもいい的な勢い。これがちょっとした布石にも繋がってはいます。

ミスミソウ1巻 全焼
(1巻)
何故なら、最終的に野咲春花の家を燃やす。普通の展開だったら「誰も家の中にはいませんでした」となるんですが、野咲春花以外の家族が全員家の中にいた。結果は特に言及するまでもないでしょう。

ミスミソウ1巻 妹しょーちゃん
(1巻)
妹しょーちゃんはこんなにも可愛らしかったのに、『ハンターハンター』のネテロVSメルエム戦後のメルエム状態。真っ黒焦げ。両親は亡くなったんですが、しょーちゃんはその状態でまだ生きてる。しかも作者・押切蓮介はここで終わらない。そりゃあSNKプレイモアだって怖くない。

ミスミソウ1巻 佐山
(1巻)
佐山というイジメっ子が野咲春花を更に追い詰めるため、「バーベキューの焼き具合はどうだったの?」というセリフを直接浴びせかける。あまりにヒドすぎて一周回って笑ってしまう。

ミスミソウ2巻 イジメっ子
(2巻)
こんなセリフを吐く野郎も。

じゃあ野咲春花はやられっぱなしなのか。もちろんそんなことはありません。放火の犯人は特定するのが状況的に難しいらしいですが、今回の場合は誰が考えたってイジメっ子たちしか可能性はない。野咲春花からしてみたら、ある意味、もう何も失うものはないわけですから(実際には祖父がいる)、そこからは復讐の鬼と化す。
ミスミソウ1巻 復讐の鬼と化す野咲春花
(1巻)
鬼と化した野咲春花の表情がヤバイ。冒頭に貼った相場みつると仲良く語り合ってた表情はどこへやら。


読後感がモヤッとする理由

じゃあ読後感はスッキリするのかといえば、そんなことはない。普通、復讐モノの作品は加害者や犯人たちをバッタバッタと倒していくので、読後感としては比較的スッキリしがち。実際、野咲春花は加害者たちを次々と倒していく。

でも『ミスミソウ』の読後感は何故モヤッとするのかというと、野咲春花自身に良心の呵責があるから。いくら相手がクソ人間だとしても、自分も同じダークサイドに落ちたようなもの。また復讐を遂げたとしても、亡くなった両親は帰ってこない。だから終始野咲春花の表情は冴えない。

またイジメっ子たち目線の心理描写も多い。所詮は言っても中学生。精神的にも未熟。だから死に際になって反目してた両親が頭の中に浮かぶ。そして「会いたいよぉ」と涙を流したりする。

前述の鬼畜なセリフだって、自分が犯した罪の重さに耐えられず現実に向きあえず、加害者は恐怖心をごまかすために敢えて虚勢を張ってるにすぎない。佐山が元イジメられっ子だったことからも伺えます。実際こういう非行少年も多いんだと思われます。

ミスミソウ3巻 佐山とママ
(3巻)
その佐山は野咲春花の復讐を返り討ちしてやろうと決意するものの、直前で母親に「何があってもお母さんは味方だから」と優しい言葉をかけられる。そこで初めて両親の無償の愛の深さに気付く。しっかり愛情を表現しない親も悪いと言えばそれまでですが、基本的に思春期は大人を信用しない。でもちゃんと大人を介在させてれば、ここまで大事にならずに済む。

つくづく加害少年少女達の未熟さを見せつけてくる。クソ虫をクソ虫としてしっかり描いてくれないので、読者も復讐心を抱くことに躊躇感を覚える。これが後味の悪さの要因。


そして、誰もいなくなった

そもそも野咲春花に対するそれも、家庭での些細な悩みからストレスのはけ口として行ってた側面も強い。実際、首謀者だった小黒妙子は進路で悩んでた。

また相場みつるに対して恋心を抱いてて、相場と仲良くしてる野咲春花が標的になったのもそれ。それを知った野咲春花は最終的に小黒妙子だけ許す。小黒も改心して真人間になろうとする。

そこで「唯一の救い」みたいなんが描写されるんですが、
ミスミソウ3巻 佐山と小黒が殺し合い
(3巻)
まさかの佐山VS小黒の新旧イジメっ子対決が展開される。結果、小黒も亡くなってしまう。

ミスミソウ3巻 相場みつる
(3巻)
しかも後半では野咲春花の理解者で救世主と思われた、また首謀者・小黒が恋心を抱いてた相場みつるが豹変。実は母親にDVで愛情を示す、歪んだ性格の持ち主だった。野咲春花は世界中で誰も味方がいない状態。ここまで描写されると、ただの悪趣味。

ラストのオチは「そして、誰もいなくなった」という表現がまさにピッタリ。つまり結果的に誰も救われてない。一つ一つの描写も救いようがないし、ラストのオチも救いようがない。だから読み終えても何の達成感もなく、読み終えた読者に唯一残ってるのは「後味の悪さ」だけ。


ミスミソウ全3巻の総合評価 評判口コミ


『ミスミソウ』全3巻のネタバレ感想をまとめてみると、インターネット上で評判だったから読み始めた口ですが、まさに評判以上の内容でした。これは「トラウマ」という表現を使っても問題はなく、学生さんが読む場合は閲覧注意。良くも悪くも『ミスミソウ』はとても万人にはおすすめできないサスペンスホラー漫画です。

敢えて好意的に解釈するとしたら「イジメをした方も、された方も傷つくだけ。何も得るものはない」といったテーマ性を読み取ることができなくはありません。そんな考え方を究極的に体現した漫画だとも言えそう。まあ、それでも胸クソ悪い結末であることに違いはなく、作者・押切蓮介はムダにこういう展開や空気感の漫画を描かせると上手い。これを面白いと思えるかどうかは好みが分かれまくるでしょうが(笑)

『ニーチェ先生 -コンビニにさとり世代の新人が舞い降りた-』2巻3巻のネタバレ感想。原作は松駒、作画はハシモト。月刊コミックジーン(角川書店)で連載中のギャグ漫画。ちなみに面白いかつまらないかの考察記事はアップ済み。


常連客にアダ名を付けるあるある

主人公は、仁井智慧(にいともはる)というコンビニ店員。ある仏教学部の大学生。やたら他人にシビアでクール。他人というかお客に対する言動がいちいち悟りきってる。そこで苗字の「にい」からアダ名が「ニーチェ先生」。だから、このマンガを一言で表現するとしたら「ニーチェ店員」と表現した方が分かりやすいか。

例えば、ニーチェ先生がどんな人間性か分かる発言を紹介すると、コンビニ店員では「常連客にアダ名を付けて楽しむ」という習慣があるそう。そこでもう一人の主人公・松駒という店員に「アダ名を付けてる常連客っているんですか?」と質問した。
ニーチェ先生2巻 仁井智慧ラインの工場
(2巻)
ただニーチェ先生のこたえが「ラインから流れ出てくる量産品の一つ一つに愛称をつける人がいますか?」と逆に聞き返す。お客を毎日大量に生産される缶詰か、それこそコンビニ弁当ぐらいにしか思ってない。ま、こんな人です。


華麗すぎるニーチェ先生の妙技

1巻のネタバレ感想でもニーチェ先生のセリフなどをレビューしたので割愛して、今回はニーチェ先生の華麗な技をレビュー。口先だけの青年かと思いきや、意外にも小手先が器用。

例えば、コンビニはなんでもござれ。雑誌や食べ物が売ってるだけじゃなくて、公共料金の支払いなども可能。今ではすっかり定着してるものの、店員さんの立場から考えると非常にメンドー。特に大量の領収書を持って来られたら時間がかかる。
ニーチェ先生2巻 仁井智慧の華麗すぎる技1
(2巻)
でもニーチェ先生の華麗な技をもってしたら、ものの数秒で処理することが可能。もうバトル漫画並みの百烈拳ならぬ、百烈ハンコ押し!お客様控えを引きちぎるのも一気!効果音が「ブチッ」ではなく「ブリッ」。どんだけの握力やねん。

他にも子供たちがアイスを大量に購入しようとした時も、アイスの形状からしてコロコロと転がって床に落ちそうになるものの
ニーチェ先生3巻 仁井智慧の華麗すぎる技2
(3巻)
そこをビニール袋を上手に使うことで、それらをファッサーと上へ舞い上げる。その間に袋口を広げて全て受け止める。まさにマンガの世界。でも商品を大切に扱ってるんだか扱ってないんだか不明。多分怒られる時は怒られます(笑)

ちなみにコンビニにも万引き犯がいるらしい。そこで編み出したニーチェ先生の技がすごい。コンビニの天井の四方の角には必ずミラーがありますが、そこに自分が作業してる写真をペタリと貼る。

つまり万引き犯の立場からは「今、店員は作業中だからパクる隙がある」と考える。そして実際に万引きをさせてから捕まえるという、まさかのアリジゴク方式のアイデア。ハニートラップならぬミラートラップ。ただ最初は一瞬「オー」と感心したんですが、いっそコッチを見てる写真を貼れば、それで抑止力になるやんけと思ってしまった(笑)


変人すぎるコンビニ店員たち

ニーチェ先生ゴリ押しのマンガかと思ったら、意外にも脇を固めるキャラクターは多いです。2巻からは柴田健(通称シバケン)という新キャラクターが登場。
ニーチェ先生2巻 柴田健1
(2巻)
この青年の発言からは、どう見ても裏社会と繋がってる。例えば立ち読みされないようにヒモで雑誌をくくると、何故か亀甲縛り。明らかに経歴が怪しいものの、誰もそこをツッコんで訊くものはいない。

だからかコンビニ店員に絡んでくるモンスター客に対しても、全く物怖じしない。
ニーチェ先生3巻 柴田健2くじはずれ
(3巻)
クジが外れまくると抗議に来た客に対しては、「こればかりは…お客様の日頃の行いが悪いとしか」とバッサリ。これは地味に反論しづらいかも。いちいち抗議に来ちゃう客が普段から行いが良いとは思えませんからね。

柴田健は作者のお好みなのか、ちょくちょく登場します。ただあまりにツッコミどころが多すぎて割愛。でもニーチェ先生は柴田健すら全く相手にしない。柴田健が少年ジャンプのONE PIECEを読んでないニーチェ先生を小馬鹿にする。
ニーチェ先生2巻 聖書のクダリ
(2巻)
でもニーチェ先生のそれに対する「え?聖書を読んだことがない?60億部も刷られているのに?」という反論がまさにぐうの音も出ない。敢えて言うなら、キリスト教徒が少ない日本では【60億部】という数字がどこまで意味を持つかは微妙ですが。

ちなみにONE PIECEの発行部数は【2億部】。これは聖書の30分の1。しかも新刊を発売するたびに400万部500万部を売り上げる。つまりONE PIECEは世界的な聖書をどんどん追い詰めてる。「ONE PIECEがガチでヤベーーー!」と同時に思っちゃいました。

また桐生というスーパーバイザーが登場。元々は松駒たちが働いているコンビニ店員だった。今では本部にまで出世。ただ「お客様は神様です!」を地で行くようなコンビニ社員。
ニーチェ先生2巻 桐生VS仁井智慧
(2巻)
だからニーチェ先生とは相容れない。「新興宗教の類いでしたらお断りします」ときっぱり。アルバイト店員に断る権利があるのか不明ですし、そもそもニーチェ先生は仏教学部。宗教性で言えば、どっこいどっこい?

ニーチェ先生3巻 接客五大用語
(2巻)
ちなみにニーチェ先生独自の接客五大用語が「すみやかにお帰りください」「当店では責任をおいかねます」「規則で決まっております」「まさかとは思いますが、お弁当を温めますか?」

一発目からアウト。「邪魔するでー」と客が店に入ってきたら、「邪魔するんやったら帰ってー」というよしもと新喜劇を地で行く。まさに無政府主義者ならぬ、無店員主義者。

ニーチェ先生の相方と呼べそうな松駒は、基本的にはツッコミ役。だから常識人かと思いきや、かなりどエライ性癖みたいなんを持ってる。
ニーチェ先生3巻 オッサン好きの松駒
(3巻)
それがオッサン好き。何に共感していいのか理解に苦しむ。しかも店長に「コンビニ店員は合法的にスーツ姿のオッサンと話せるから楽しいです」と暴露。結果シフトが減らされる。これを語ってる時の松駒の表情が割りとマジで危ない人。一見すると普通っぽいから尚怖い。松駒は「オッサンと小料理屋を開く」みたいなんが夢。もう怖い怖い怖い。

黒木珠子というFPSゲーム好きの女の子店員も登場。もちろんゲーム内の話ですが、銃火器類が好きらしい。そこで主人公・松駒が心を奪われる理由を訊いた。
ニーチェ先生3巻 黒木珠子
(3巻)
それに対する黒木珠子のこたえが「言葉が通じない相手でも、散弾は通じるの」。一体いつから広辞苑では「意思疎通」の意味が「致命傷を与える」に変わったんでしょうか?この理屈だと銃火器類じゃなくても、刃物類でもええやんけっていう(笑)

このコンビニ、変人ホイホイにも程があるやろ!!


総括

今回のレビューではキャラクターメインで書きましたが、コンビニの悲惨な労働状況もいっぱい描写されてます。24時間営業という無理が見えて、コンビニはまさにブラック企業の代表格。

だから主人公・松駒は長時間労働によるストレスで、バクバク食いまくって激太り。「どうやったら働かなくて済むか」を考えた挙句の果てに、コンビニが潰れることを妄想したり、「明太チーズ」を「変態チーズ」に聞き間違えたり、たかだかバイトに働かせ過ぎ。高校生がバイトの労働組合を作ったのも頷けます。

ちなみに、松駒は大学在学中に就活が決まらなかったから、フリーターとしてコンビニで働いてる。だからそこで間を見つけては就職面接に足を運ぶ。2巻ではコンビニから離れて、面接のクダリがあったりします。理不尽で意味のない質問があまりに多すぎることを揶揄ってます。賛同に近い笑いがあります。

ニーチェ先生2巻 渡利と就職模擬面接
(2巻)
直前には、渡利という年上のコンビニ店員と面接練習するんですが、コイツはポンコツのくせに悪徳面接官役がムダに板につきすぎ。松駒の「無職の先輩に言われたくない」という心のツッコミも笑った。

ちなみに同じく就活中で、同じく無残に散った友達からの「餃子に包まれたい」というメールも笑った。むしろアツアツで地獄。それだけ就活失敗の友達は自暴自棄ということかも知れませんが、「餃子に包まれたい」の考え出すと意味不のスパイラルに襲われる。

ニーチェ先生3巻 深夜の悪ノリ
(3巻)
たまにバカッターとかネットで炎上しますが、こういう店員の深夜の悪ノリぐらい許してやれよっていう(笑)

『マッシュルーム』1巻のネタバレ感想。作者は小池ノクト。月刊バーズで連載中のサバイバル漫画。

あらすじ

時代は、1990年代後半。南太平洋上のある島で日本人研究者たちがジャングルを探索。

そしてメインキャラクターらしいのが、亜楠(あくす)という研究者。男か女か不明ですが、多分男。小太郎という息子を抱えつつ、他の仲間たちとジャングルをかき分ける。ただ密猟まがいのことをしてしまい、ボワヤ族という戦闘民族に目をつけられ襲撃される。ボワヤ族はかなり好戦的。一度目をつけるとどこまででも追いかけてくるぐらい執念深い。

…というのが冒頭の展開。ただ時間軸が1990年代後半ということからも分かりますが、あくまで前フリ。2話目以降はそこから時間が進み現代に移ります。冒頭部分では謎の幼児が一人でボワヤ族をぶっ倒す。この幼児が新種のキノコが発する菌「パンドーラ」に感染。このパンドーラという菌はウイルスの力を利用することで、全身の細胞を究極的に再生。宿主と全く同じコピー(言っちゃえばドッペルゲンガー)を作り出す。

このコピーのことをマンガ内では「マッシュルーム」と呼ばれてる。いかにもいかがわしそうな漫画タイトルではありますが、ジャンル的にはパニック系やパンデミック系のマンガになってます。マッシュルームは人工栽培された代表的な菌類らしいので、そこからこういった漫画タイトルになってるんだと思います。

自分のガチ分身が暴走!

じゃあ、このコピーマッシュルームたちは安全なのか?もちろん前述のように感染した幼児が凶悪なボワヤ族をぶっ倒すぐらいなので、とにかく凶暴。

マッシュルーム1巻 橘リン
(1巻)
橘リンという男子高校生。いつも気だるそうな、どこにでもいる高校生。ちょいイケメン。ただ、ひょんなことからコピーマッシュルームと遭遇。無事逃げおおせるものの、マッシュルームの菌というか胞子に感染してしまう。

マッシュルーム1巻 橘リン2
(1巻)
結果、自分のコピーが生まれてしまうんですが、このときの描写がなかなかエグい。定期的にネットで廃れては流行る「蓮コラ」を思い出します。

マッシュルーム1巻 橘リン3偽物コピー
(1巻)
そして最終的には宿主である橘リンを亡き者とし、自分が橘リンとして生きようとする。ちなみに「俺がコピーだとして何故お前に殺されなくちゃいけないんだ?」というセリフですが、一瞬コイツが主人公っぽく描かれるものの、メインの主役は別にいる。

マッシュルーム1巻 亜楠小太郎1
(1巻)
それが亜楠小太郎という掃除屋。コピーのマッシュルームたちを駆除することを生業としてる。

マッシュルーム1巻 亜楠小太郎2
(1巻)
ちなみにこの亜楠小太郎は、あらすじで説明した研究者が抱きかかえてた赤ちゃん。ストーリーの後半ぐらいになって話が一つに繋がります。

パニック+バトル要素も?

亜楠小太郎という掃除屋目線でストーリーが進行しそうということもあって、意外にバトル要素も。

橘リンが感染するに至った理由が、工藤という一家心中した男。橘リンは不動産屋の息子だったので、工藤の家にある事情から乗り込む。

マッシュルーム1巻 バトル描写2
(1巻)
ただマッシュルーム化した工藤が帰宅して鉢合わせ。そこに亜楠小太郎もいて、バトルチックな展開が発生。工藤の目がヤベー。

工藤は天井に張り付いてますが、工藤は直前に小太郎に腕を切られてるので、これは片腕の状態。どんな握力やねん。そもそもどんなジャンプ力やねん。このコマに注文をつけるとしたら、もう少し身体を左に傾けてバランスを悪そうにした方がリアリティは出るかも。

マッシュルーム1巻 バトル描写1構図
(1巻)
この構図なんかも見てもらうと、今後のバトル展開にも思わず期待が?

総合評価

実写映画化が決まった『6000-ロクセン-』の作者だけあって、ジワジワ来るような展開は描けてるのかなと思います。

マッシュルームは再生能力がある。橘リンのコピーは最初橘リン本人にボコボコにされるものの、すぐさま復活を遂げてる。でも再生能力の代価かは不明ですが、どんどん分裂していく。
マッシュルーム1巻 粕部
(1巻)
1巻のラストでは粕部というチーマー崩れのマッシュルームが登場。でも次々と自分の分身が生まれてて、造形のクオリティーがかなり雑。ドッペルゲンガーとは程遠く、次々と爆発的に感染していって街中がパニック…という展開になりそう。

だから「マッシュルーム=ゾンビ」的な解釈をすれば、どういうマンガであるか一番理解しやすいかも。ただ設定や世界観は相当広がりそうな上、亜楠小太郎が具体的にどう事態を収束させるのか見えないので、意外に連載は続かない可能性も。

◯展開★3.5◯テンポ★4
◯キャラ★3.5◯画力★4
◯全巻大人買い★3.5
◯おすすめ度…81点!!!!

『性食鬼』7巻のネタバレ感想。作者は稲光伸二。ヤングチャンピオン烈(秋田書店)で連載中のセクシー漫画。

あらすじ

主人公は、野川いずみ。クラス委員長を務める。見た目からして、いかにも真面目そうな女の子。でも最近はムラムラが止まらない。保健室でも一人でゴニョゴニョ。自分でも違和感を感じてる。

そんな最中、野川いずみは学校で謎の着ぐるみ星人に襲われそうになる。そこへ「うさ山」と名乗る謎のバニーガール少女が登場。野川いずみはヘンテコ宇宙人たちの戦いに巻き込まれる…という展開。

性食鬼6巻1
(6巻)
とりあえず掲載誌が掲載誌なだけに、そういう感じの内容のマンガです。

野川いずみはフェロモンが武器

ざっくり言うと、主人公・野川いずみはフェロモンが武器。このフェロモンに触れてしまうと、着ぐるみ星人たちは消滅してしまう。見た目はゆるキャラの延長線上ですが、中の人はいない。

だから野川いずみは着ぐるみ星人と戦わざるを得なくなるわけですが、コスチュームが何故かビキニ。しかも面積が極狭。そして戦ってる最中もムラムラが止まらない。最近の展開では着ぐるみ星人が女王を識別するフェロモンまで分泌してる。教育委員会に敵が潜り込んでいるので、バレないようにしなきゃいけない。つまりフェロモンを抑えなきゃいけない。

性食鬼7巻 何かを入れられる野川いずみ1
(7巻)
で、どうするかというと結局プラグで挿入する以外にない。自動車でも最近はプラグインハイブリッドカーが流行ってますが、まさにそれ!フェロモンが分泌されるのは、女性の大事な部分だから。野川いずみの表情が切なすぎる。

性食鬼7巻 何かを入れられる野川いずみ2
(7巻)
ただ別の穴まで食い止める必要がある。つまりまさかのニケツ!多くは語れませんが、おそらく自転車のニケツではありません。この場面が笑えます。「おしりから何か出てませんか?」「出してもいいから力を抜きなさい」。いや出ちゃダメだろw

性食鬼7巻 何かを入れられる野川いずみ3
(7巻)
ちなみにピコピコセンサーは健全な男子だったら反応します。ムダに焦らして焦らして…というのが良かった。怒られそうだったら画像削除します。

性食鬼7巻 修行する野川いずみ
(7巻)
修行シーンからして、変な道具が登場。敢えて多くは語りません。野川いずみの性的快感が高まると攻撃力が増す。ただ反面、ONE PIECEのルフィではないですが、大きな必殺技を繰り出すと反動も大きい。結果、ビクンビクンッとなりすぎて動けなくなる。

狛江という残念男子

とりあえず野川いずみは街中へ飛び出して、着ぐるみ星人たち相手に実践練習。何故か野川いずみはブルマー姿。でも敢えてツッコミません。キリがないからです。

結論から書くと、野川いずみは敏感すぎr…もとい修行不足だったため、着ぐるみ星人にアレコレと組んず解れつ街中でヤラれてしまう。ましてや、アキバ系オタクたちがコスプレ撮影会をしてる最中。

しかも、そこに同級生の狛江という非モテ男子がいた。野川いずみは見た目が清純。ただ野川いずみが今回のように襲われて快楽に身悶えてる場面に一度遭遇済み。それ故に、野川に対して色んな妄想が膨らんでた。

性食鬼7巻 狛江と野川1
(7巻)
結果、野川いずみを助けるどころか「お前ら!この子はもっとやって欲しいんだよ!」と着ぐるみ星人を煽る。野川いずみの「いいから早く行って」というツッコミが笑う。しかも、「規制を恐れて中途半端に妥協してたら表現はどうなる!?」と、まさかの作者の心の声も(笑)

ただ色々あって、野川いずみが女王に心が乗っ取られてしまう。女王は人間を着ぐるみ星人にすることが可能。でもそのためにはキスが必要。それを目の当たりにした狛江の錯乱っぷりが笑う。
性食鬼7巻 狛江と野川2
(7巻)
今まで散々煽っておいて、何故かキスには精神的ショックを受ける。このピュアさは一体何なんだ!「これ以上は心が壊れてしまう」とポエティックなのも気になります。

その出来事が狛江を暴走させ、野川いずみに告白するという暴挙に出る。どういう流れで勝算があると考えたのか分かりませんが、それが思春期男子の特権だ!
性食鬼7巻 狛江と野川3
(7巻)
狛江の動機があまりに理不尽で笑ってしまう。純愛だの語っておきながら、ただ野川いずみのマッパを独り占めしたいだけ。まさにヌレヌレの『潤愛』。百田尚樹の『純愛』ばりに言葉の意味を履き違えてて、空虚に空回り…ってアレは『殉愛』か。

性食鬼7巻 狛江と野川4
(7巻)
最終的には「付き合うのが嫌ならキスをしろ!キスが嫌なら付き合え!」と究極の二択を突きつける。「もう…わけがわからない」と茫然自失の野川の表情が笑う。

ただ狛江の身勝手な理屈も理解はできる。だって見ず知らずのオッサンにキスしておいて、俺とは付き合うことすらできないのか?女子は気まぐれで男子にアレコレしちゃうことってありますが、そういうのを見ると「え?俺にも当然やってくれんだよね?」と心の中で一度はそんな気持ちを抱いたことはあるはず。特に大人向けの女優さんに対する感情がまさに複雑。男子なら分かるはず。

それをまんま厚顔無恥丸出しで実行してくれてるのが、今回の狛江(笑)

総合評価

画力は高いものの、露骨な描写が多いだけのマンガかと思ってたんですが、意外に7巻は笑いました。作者の実力が向上したのか、自分の心持ちが変わったのかは不明ですが。

画像を多く貼れないのは残念ですが、少年誌ではさすがに無理でも、青年誌ぐらいではこれぐらい頑張っても良いのかなと。少なくとも応用できる技や演出がありそう。露骨に表現するより読者の想像を掻き立てる方が、ただ脱いでるだけよりピコピコセンサーは反応する気がします。

◯展開★3◯テンポ★4
◯キャラ★4◯画力★5
◯全巻大人買い★4
◯おすすめ度…85点!!!!

ドラクエ8(3DS)購入
今日8月27日に発売されたドラクエ8(3DS)を購入しました。少年ジャンプで毎週のように執拗に宣伝されたせいです。まったくムダな買い物をさせられたぜ!集英社!訴えてやる!それは冗談ですが、PS2版のドラクエ8を既にプレイ済みだったので、多分ハズレはないだろうという判断もあって何となく。

ちなみに「俺的ゲーム感想」というゲームレビューのブログもホソボソと運営してまして、3DS版ドラクエ8の感想はそちらでアップしたいと思います。10月頃までには書き上げる予定。

ただクリア時間を考えると50時間はかかるはずなので、一日2~3時間プレイするとしても20日前後は最低でもかかる計算。その間、どうしてもマンガのネタバレ感想をレビューする時間も減りそう。ここらへんゲームの場合、10~30分で読み終えられるマンガと違ってポンポンとレビューできないのが辛いところ。

ま、このブログは相変わらず検索経由が多いようなので、敢えてこんな報告も必要ないとは思いましたが。

(9月7日:追記)
ドラクエ8(3DS) 大量はぐれメタル+メタルキング
とりあえずドラゴンクエスト8のレビューをアップ。えげつないボリュームになって自分でも驚いた(;´Д`)これから徐々にマンガのレビューも増やしていきます。

『吾輩は猫である まんがで読破』のネタバレ感想。原作者は夏目漱石。言わずと知れた『吾輩は猫である』をコミカライズしたもの。作画担当した方の名前は記載されてないので不明。夏目漱石の『坊っちゃん』が実写ドラマ化されるらしいので何となくレビュー。

あらすじ

主人公は、名無しの野良猫。一人称が吾輩(わがはい)。便宜上、名前を「吾輩」ということにしておきます。その吾輩が、ひょんなことから珍野苦沙弥という偏屈な英語教師に飼われるようになる。どれだけ偏屈かは後述しますが、胃弱のくせに腹いっぱいモノを食べたりする。

ちなみにマンガの冒頭にも書かれていますが、吾輩は実在した猫がモデル。つまり偏屈な英語教師の珍野苦沙弥は、夏目漱石自身がモデル。だから珍野苦沙弥が胃弱体質となってます。

個性的なキャラクターたちを猫目線で観察

珍野苦沙弥は流行りに飛びつくのが好き。ただ三日坊主というか、何も身につくことはなく気付いたら止めてる。そのくせダラシがなくて、書斎では書物を開いてグースカ寝ている。基本的には出不精で、誰とも会いたがらない。典型的な内弁慶タイプ。

吾輩は猫である まんがで読破 珍野苦沙弥の屁理屈
奥さんや女中には態度が尊大で、背が低いことをなじられてキレた奥さんに対しては、「結婚してから伸びると思ったんだよ」と屁理屈全開。明治時代の平均初婚年齢が20代前半だったらしいので、おそらく現代と同じようにこういう理屈は成立しないでしょう。

吾輩は猫である まんがで読破 珍野苦沙弥の鼻毛
そして何故か鼻毛を抜くのが得意。これを見た奥さんが大爆笑。明治時代の下ネタは、まさかの鼻毛。ちなみにマンガでは描かれてませんが、原作小説では鼻毛を抜いてはペタペタと貼っては眺めてた気がします。だから現在でもこういう癖を持ってる人はいそう。昔自分は抜いた眉毛をテレビにペタペタと貼ってたことを思い出しました。

ただ珍野苦沙弥の元には苦沙弥に負けないぐらい、個性的なキャラクターも集まってくる。

美学者である迷亭はテキトーな嘘をついては、人を褒めあげて担いではそれを見て楽しむ。流暢な語り口ゆえに、みんなコロッとダマされる。水島寒月は珍野苦沙弥の元門下生で、イケメン。ただ話がクソ退屈。他にも多々良三平や、鼻子というまさに鼻持ちならない金持ち女など色々と登場。もしかすると彼ら彼女らも実在したのかも。

吾輩は猫である まんがで読破 吾輩が観察する人間模様
こういった面々を吾輩が観察して、猫目線で批評や感想を語らせている。この吾輩の語り口が軽妙で、また、お前はどの立場からツッコんでんねん?という態度や状況に可笑しみがあるんだと思います。というか、珍野苦沙弥の前述の屁理屈然り、確かに「会話劇的な面白さ」はあるかも知れない。

例えば、吾輩は泥棒にツッコんだりもする。珍野苦沙弥が寝床に大事そうに置いてた箱があったそれを泥棒は金目の物がどっさり入ってると勘違い。喜び勇んで持って帰るものの、実は山芋が入ってるだけ。
吾輩は猫である まんがで読破 泥棒
それを「ただの山芋であるぞ!」とツッコミ。ツッコミという文化が最初に形として花開いたのは、吾輩は猫であるだったりして?(笑)

どんな内容か分かりやすい

明治時代に発行された小説ということもあって内容が面白いかどうかは別として、『吾輩は猫である』という小説は一体どういう内容であるか?は分かりやすい。

吾輩は猫である原作小説は意外に分厚い
実は『吾輩は猫である』って、意外にもこれぐらい分厚い小説。およそ475ページ。「吾輩は猫である。名前はまだない」というアホっぽい書き出しから最初は舐めてかかったものの、ボリューム感たっぷりで文章量がエグい。

自分は高校生ぐらいに読んだ気がしますが、だから読み終えるのにかなり時間がかかった。小説のカバーがボロボロであることからも何となく察してもらえると思います。

しかも知らない単語も多い。例えば、女中。今で言うところの家政婦さん。そこそこ裕福な家庭だと一家に一人ぐらいいたらしく、珍野苦沙弥家(夏目漱石家?)では「おさん」という勝ち気な女中がいた。ちなみに吾輩はおさんに何度もシバかれそうになる。

他には「車夫(しゃふ)」。明治時代には当然自動車はほとんど存在しなかったので、もっぱら移動手段は「人力車」。この人力車を引いてる人を車夫と呼ぶそう。最初は「変な人名のオッサンやなー」とか思ってました。

でもマンガだと視覚化されるので混乱することは比較的少ない。

例えば、前述の泥棒は結果的に捕まる。個人的に驚いたのが明治時代の風習だったのか、刑事と泥棒が珍野苦沙弥に二人で謝罪しに来る。明治時代にも警官には 警官用の制服があった気はしますが、刑事の服装はいかにも私服っぽい。だから珍野苦沙弥は刑事と泥棒を間違えるというオチ。きっと実際の夏目漱石も間違えたのかも知れませんが、これは小説だと分かりづらかった笑いかも。

だから明治時代の歴史的な知識が少なくても簡単に読み進められる。前述のように475ページある小説が、200ページ前後のマンガにまとまってるので窮屈さはない。だからといって内容に過不足もないので中学生や高校生向けのマンガに仕上がってます。

吾輩は猫である まんがで読破 オチは水死
オチを書いておくと、吾輩が水ガメに落っこちて死んでしまう。リアルの吾輩は病死だったそうですが、あっけない幕切れに「何やねんこれ」と思ったのが最初の感想。ここまでダラダラと書いておいて、最後はまさかのバッドエンド。

総合評価

また明治時代の時代背景や世相や生活っぷりを読み取れて面白い。当然いろいろと変わってる部分もあれば、意外に変わってない部分もある。

吾輩は猫である まんがで読破 楽雲館の私立中学生
例えば、中学生は明治時代から生意気。珍野苦沙弥家のすぐ近くに楽運館という私立中学校がある。休み時間などになれば野球をするもんだから、ボールが珍野苦沙弥家の庭にバンバン入ってくる。

ウラで金田家というお金持ちが画策してたんですが、思わずドラえもんか!とツッコんでしまった。大人になって初めて分かりますが、ヒトの敷地に入ってくる無法さはエグい。マンガではあっさり処理されてる感はありますが、ここらへんの生意気な生徒たちのやり取りは『坊っちゃん』でも活かされてるのかも。

ちなみに野球(ベースボール)は明治時代からあったんですね。というか、アメリカからちょうど輸入された時期。夏目漱石と親友だった正岡子規が「死球」といった単語を翻訳したと言われてますが、だから意外に最先端のネタを取り入れてたりもする。ちなみに正岡子規が亡くなった気分転換で書き始めた小説が『吾輩は猫である』だそう。

他にも警察のマニュアル対応のダメっぷりも伺えます。前述の泥棒のクダリでは深夜に寝てる最中に空き巣に入られたのに、「何時頃に入られたんですか?」と警官から質問される珍野苦沙弥。それが分かってたら、コッチで泥棒をとっ捕まえてるやろっていう(笑)

『まんがで読破』シリーズはしっかり勉強になって、意外に面白いと思いました。そろそろ夏休みも終わってしまいますが、小中学生が大嫌いな読書感想文の宿題をする上では役立ちそう。小説はボリュームがあるので、マンガ一冊分で内容がまとまってある価値や意義は相当大きいはず。

吾輩は猫である ―まんがで読破―
夏目漱石
イースト・プレス
2013-06-28


◯展開★3◯テンポ★4
◯キャラ★4.5◯画力★4
◯おすすめ度…81点!!!!

『げんしけん-二代目の九-』18巻のネタバレ感想。作者は木尾士目。アフタヌーン(講談社)で連載中。

あらすじ

舞台はそこそこ偏差値が高そうな大学のサークル・現代視覚文化研究会。名前を見ただけだと一体どんなサークルかは分かりませんが、ざっくり言うと「ヲタク文化研究会」的なこと。要するにオタクたちが集まってワイワイガヤガヤしてるようなサークル。この現代視覚文化研究会を略して「げんしけん」。それが漫画タイトルそのものになってます。

げんしけん二代目というタイトルからも分かりますが、途中から主人公が若干変更されてます。巻数で言うと10巻を境界に、笹原から斑目というメガネの男にシフトチェンジ。第一部では笹原と荻上の恋愛ストーリーがメインだったんですが、第二部からは斑目と波戸という女装男子のラブコメディーが展開されます。というか斑目が色んな女から好かれるハーレム状態。そこでまさかの女装男子を選ぶ?的な内容。

17巻では斑目が第一部の主人公・笹原の妹・恵子とキャバクラでバッチリ遭遇。その流れで何故か斑目が笹原妹の家まで逆にお持ち帰りされる。そして、斑目とチョメチョメしそうになった直前、笹原妹の彼氏が家まで来るということでお流れ。「女コエー!(斑目談)」で終わったところから。

誰の卒業旅行なのか?

第二部の主人公・斑目は既に社会人。じゃあ誰の卒業旅行なのか?それが朽木という空気読めないキャラ。卒論を書き上げたので無事大学を卒業できる「お祝い」を兼ねて卒業旅行を提案をするものの、朽木の普段の言動からみんな乗り気ではない。

げんしけん18巻 朽木の卒業旅行
(18巻)
そこで朽木は「これでワタクシがいなくなると思ったらアリじゃないですか!?」と自虐全開。吉武や大野は乗り気。

ただ心の中では「一切思い残すことがないように!二度と帰ってくることがないように!」とボロカス。朽木がそんな心中を知らずに「おお!分かっていただけましたか」と涙してるのが泣ける。お盆ですら先祖の霊は帰ってくるのに、それすらも許さない送り出し。朽木には人生すら卒業して欲しい的な意味合いの旅行なので、軽いイジメ。

卒業旅行では矢島の実家(日光)へ泊まりに行く。笹原妹やアンジェラなども同行することになり、何故か斑目も行くハメに。結果、斑目ハーレムが発生。案の定というか、朽木は不遇な扱いを受けます。それでもメゲない無敵メンタルが素敵。きっと社会人になった時にすごく役に立つであろう。アディオス朽木!

波戸が嫉妬丸出し!

笹原妹やアンジェラが同行してるってことで、斑目を誘惑しまくり。特にお酒が絡めば、その度合が増していく。胸をピッタリ寄せられてベタベタ。斑目はふおおおお状態。

げんしけん18巻 波戸とスーがドギマギ
(18巻)
それを目の前で見た波戸とスーの表情がコチラ。嫉妬丸出し。むしろ3P状態の光景に照れてるレベル。自分にはない武器に軽くやけ酒。まさかの朽木に「先輩が卒業したら私さびしいです」と誘惑のお酌。そして、斑目に逆に嫉妬させようとする。

おいおい、波戸がいよいよ面倒くさい「女」になってるやんけ!(笑)

ちなみに卒業旅行直前のクダリでは、波戸と矢島が自作マンガを描いてきた。
げんしけん18巻 波戸はマンガの才能なし
(18巻)
でも斑目は絵が上手いだけで、中身がない。吉武からは「話はよくわかんなかったけど」と言われる始末。実際こういうマンガって多いイメージ。

ただ一方の矢島は絵は未熟なものの、内容(4コマギャグ漫画)が面白かった。吉武や荻上は思わず大爆笑。あまりに賞賛の嵐だったので、矢島は火照りまくり。
げんしけん18巻 矢島に嫉妬する波戸
(18巻)
波戸が「何でコイツが…」という嫉妬丸出しの表情で矢島を凝視。シリアスな表情すぎてちょっと怖い。軽く殺意すら読み取れてしまう。それだけ波戸からしてみたら矢島という存在はちっぽけだった。ここで二人は何となく対等に立てた雰囲気。

げんしけん18巻 波戸と矢島
(18巻)
そこからは波戸と矢島はマンガのアドバイスをし合うことで、関係性や結び付きが強化されていく感じに。なんか最終的に原作は矢島で作画は波戸というコンビを組みそうなフラグがピンコ立ち。ちなみに矢島は波戸にホレてるので全然快諾しそう。ただ波戸は斑目にホレてるので、性別不明の究極の三角関係の出来上がり?

一応ストーリーとしては、ラストで酔い潰れた(厳密には面倒くさいから酔い潰された)朽木を斑目と波戸がホテルへ送るという場面で終わる。「誰も邪魔する者はいない!え?この直後にヤっちゃうの?」的な煽り方。ただ波戸はこのとき見た目が男子状態なので、ここで斑目がなにかアクションを起こしたら「いよいよ」。今までの葛藤は何だったんだという話でもあるし、斑目のヘタレっぷりを考えるといかがでしょう?

スーの赤面っぷりが度を超えて?

卒業旅行のクダリでは影が薄かった留学生のスー(スザンナ)ですが、直前に斑目の家に乗り込んで軽く暴走。そして斑目を使っての赤面症対策を実行。

げんしけん18巻 スーと斑目0
(18巻)
でも斑目の顔に何を付けても、顔面が爆発してしまうスー。お前どんだけ斑目にホレてんねん。

げんしけん18巻 スーと斑目1
(18巻)
最終的には銀行強盗風の紙袋を斑目にかぶせることで、ようやくスーの赤面症が止まる。ここまでヒドいと日常生活に支障しかきたさないだろっていう。

でも鈍感な斑目はまだスーが自分にホレてるはずがないと思い込んでた。だからカマをかける意味の汚いウインクをかます。そしたらスーの顔面はこれまで以上に爆発。ようやく確信を得て、スーに「オレのこと好きなの?」みたいなことを訊く。

げんしけん18巻 スーと斑目2
(18巻)
そしたら「ソンナノ私ダッテワカンナイ!」と涙。ロシアっ子はきっと初恋だったんでしょう。ちょっとキュンキュンしちゃいました。でもオチは斑目のデリカシーのない発言で空気が台無し。

オマケではスーと斑目のこのクダリの続きが掲載されてます。カギを服の中に入れて隠そうとするスー。確かに女性にはお胸があるので、どこかしかにカギが引っかかりそう。でもスーはツルペタ。だからカギが1秒もかからずに床にコーンと落ちる。その音が虚しく響く。
げんしけん18巻 スーが赤面を通り越す
(18巻)
スーは赤面どころかドス黒く変色する。軽いホラー。思いっきりど突かれでもしない限り、肌がドス黒く変色なんてしないと思いますが、それだけスーにはダメージがデカかったんだと思います(笑)

総合評価

『げんしけん』を1巻まるまる面白かったと初めて思えた巻かも。

特に矢島ママの暴走っぷりが素敵。前述のように卒業旅行では矢島の実家に泊まりに行く。お年ごろということを考えて斑目や朽木の男子だけはホテル。でも波戸(女装っ子)だけは女子扱い。でも話だけ聞いてるだけなので、矢島ママには一体誰が「女装っ子」か分からない。

げんしけん18巻 矢島ママ
(18巻)
一通り全員見た後に、自分の娘に向かって「どー見てもお前じゃないか!!!」と詰め寄る。確かに分からんでもないけど、矢島を産んだのお前やん。一番性別がどうか分かるやん。

ただどう見ても矢島はママの遺伝子を強烈に受け継いでるので、軽い自虐。ちなみに性格は真反対っぽいので、矢島の性格は父譲りっぽい。

げんしけん18巻 矢島ママ2
(18巻)
大野のチチを揉もうと絡み酒全開だった朽木に対しては、まさかの誘惑。ただママンはお腹も大きいので、どこらへんが境目か分からない。ヘナヘナとしおれていく朽木に同情できるやらできないやら。

矢島ママは正直良い感じにウザいんですが、グイグイ来るようなキャラに見えて距離感が適度なので、意外にそこまでウザくないという不思議。

◯展開★3◯テンポ★4.5
◯キャラ★4◯画力★4
◯全巻大人買い★3.5
◯おすすめ度…87点!!!!

『下ネタという概念が存在しない退屈した世界 マン◯編』1巻2巻のネタバレ感想。月刊コミックブレイドで配信中。原作が赤木大空、作画が柚木N’。同名の原作ラノベをコミカライズしたもので、一応「マン◯」は「マンガ」ということになってます。だからそれ以外に特別な意味はありません(笑)

あらすじ

日本では公序良俗健全育成法が施行。人々は下ネタというお下品な風紀を乱す発言や卑猥な行動を規制、罰せられるようになる。それは未成年者であっても同じ。タグのようなもの(PM)を身体に付けられ、一日中監視されているような状態。

場所は時岡学園という高校。全国屈指の風紀に関して厳しい高校。学校内の風紀を取り締まっているのが生徒会。その時岡学園へ新たに編入してきたのが、主人公である奥間狸吉(おくま・たぬきち)。実は父親・善十郎が公序良俗健全育成法に反対し、国会議事堂に大量のゴムの近藤さんをバラまいて逮捕された血筋を持つ。

下ネタという概念が存在しない退屈な世界マン◯編1巻 アンナ
(1巻)
ただ風紀に関して最も厳しい生徒会長であるアンナ・錦ノ宮に憧れ、父親・善十郎とは一線を画する公序良俗の塊であろうとする。平穏無事な学生生活を送ろうとしていた矢先、そこへもう一人の主人公・華城綾女(かじょうあやめ)という生徒会副会長がとんでもない暴露をかます。

下ネタという概念が存在しない退屈な世界マン◯編1巻 華城綾女
(1巻)
実は自分が公序良俗健全育成法に反対する、下ネタテロリスト「雪原の青」であることを白状する。

下ネタという概念が存在しない退屈な世界マン◯編1巻 華城綾女2
(1巻)
てっきり善十郎の息子だから、ついコッチ側の人間だと思い込んでた。ウッカリというか、ズッポリというか、ヌプヌプというか、華城綾女は嬉々としてペラペラぺろぺろと話してしまう。この必死さが盛大に気持ち悪い。

最初奥間は拒むものの、華城とアンナは親友。親友が下ネタ好きとバレたら「アンナが傷つく」という理由で止むなく奥間は協力。そして「SOX」という組織を結成。ストーリーとしては更なる規制強化(エイチ規制法)に対して立ち向かう…という展開。SOXメンバーには口で春画を描ける早乙女乙女などもいます。

下ネタという概念が存在しない退屈な世界マン◯編1巻 奥間狸吉
(1巻)
最終的には奥間は同じように仮面をかぶったりもします。一応顔を隠してるという設定なんですが、一番自分の素性がバレてしまう被りモノじゃね?

ちなみに漫画タイトルからも分かりますが、大成功を「大性交」と言ってみたり、オヤジギャグ全開的なギャグ漫画になってます。

躊躇なくブッコキ…もといブッコミ!

とにかく日本は抑圧された社会になったということで、主人公・華城綾女は表現が直接的。前述までの説明を読んでもらったら何となく察しはつくと思いますが。

例えば、鬼頭鼓修理(おにがしら・こすり)というSOXメンバーが当初加入しようとしたものの、華城綾女(かじょう・あやめ)に断られるシーンがある。このときの華城の表現がヤバイ。ちなみに鬼頭鼓修理は、下ネタテロリストをまとめる一大勢力「鬼頭グループ」の総裁の愛娘。
下ネタという概念が存在しない退屈な世界マン◯編2巻 伏せ字
(2巻)
「さっさとお家に帰ってパパのチ◯チ△でもしゃぶってなさい!」。色んな意味でアウト。思わず吹いてしまいました。

何故かセリフには修正が入ってなかったので自分で修正しました。頭文字に「お」を付けると修正が入り、「お」がないと修正が入らない漫画内のナゾ基準がよく分かりません(笑)

下ネタという概念が存在しない退屈な世界マン◯編2巻 二回言う
(2巻)
そして華城は、大事なことじゃなくても二回言う。このクダリは「群れた布地」という一見するとSOXに同調するグループなんですが、そこにはモラルや信念がない。SOXの名前を騙って、とにかく暴走が止まらない。そこでコイツラは一線を越えた的な内容の発言。

ちなみに2巻のストーリーとしては、SOXが群れた布地を捕まえるという展開になります。いわゆる群れた布地は、イスラム国や日本でいう在特会のような連中。

このときの華城の憎々しい表現のセリフもヒドい。「大量の白ダク液を無理やり胃袋を注ぎ込まれたみたいに胸くそ悪い」。いやありがちな出来事のように語ってるけど、まずこういう状況がないやろっていう。想像しただけでオエッときます。

下ネタという概念が存在しない退屈な世界マン◯編2巻 下ネタ
(2巻)
個人的に地味に来たのが「オーラルはここまで!明日からが本番よ!」。さり気ないけど、かなりブッコンでる内容。オーラルの説明は敢えてしませんが、意外にアイデアに溢れててクスッときた。他にも工口本を学園内に大量にバラまこうと計画した時も、「外と中で両方にぶちまけてやるのよ」というセリフもヒドかった。

下ネタという概念が存在しない退屈な世界マン◯編2巻 説得力皆無
(2巻)
だから、こんな華城綾女がいくら正義感あふれる発言をしても、見た目も含めて全然説得力がない。そもそも冷静に考えると、この状況で喋ろうとしたらフゴフゴなってしゃーないやろっていう(笑)

セクシーな展開はありません

ただ大人向けビデオでもありがちな内容ですが、現在の漫画タイトルだと読んでない段階から、下手に色んな部分でハードルがモッコリ…いや高く上がってしまうかも。

自分の場合がそうですが、どうしても「下ネタという概念が存在しない」からみんながアチコチでやりまくる?と、ついハーレム状態の展開を期待してしまいがち。でも前述のようにセクシーな展開はまず期待できません。というか、セクシー描写はほとんどなく皆無に近いです。

むしろ「下ネタという概念が存在してる」。だから、色んな法規制が施行されている。つまり正確に表現するとしたら、「下ネタという概念が存在してはいけないから退屈な世界になった」というタイトルの方が正しい。もっと言えば、キャラクター描写や展開の進め方なども気になる。

例えば、主人公・奥間狸吉が好きなアンナという生徒会長。
下ネタという概念が存在しない退屈な世界マン◯編1巻 アンナ発情
(1巻)
奥間狸吉はアンナと偶然キスをしてしまう。そこでアンナは初めての体験だからか、奥底で眠ってる感情が呼び覚まされてムラムラ。奥間にベタボレ。女子に触れられただけで好きになる男子中学生か!って感じですが、結果、アンナは奥間狸吉をマッパで夜這いまがいのことをしちゃう。

じゃあアンナもSOXメンバーに入るのかと思ったら、むしろ風紀に関しては依然として厳しいまま。アンナは性知識に無知であるが故に、自分の行為や感情をいかがわしいと思ってないだけなのか、ここらへんの設定の描写や説明が意味不明。

こういうちょっとした違和感の積み重ねもあって、ストーリーの展開も全体的に意外に読みづらいことも。

総合評価

あくまでギャグマンガとしてですが、そこそこ面白い(下ネタ耐性ある人限定)。原作のラノベ小説が10巻ぐらいまで発売されてることからも人気は伺えます。

良い意味でベタさが追及されてて、こういう方向性の4コマ漫画も世の中には多いですが、そういうジャンルが好きな読者さんだったらきっと満足できるでしょう。作者が頭の中で変に考えすぎてないのが良いのかも。ちなみに最新3巻は今月半ば頃に発売済み。

◯展開★3◯テンポ★3.5
◯キャラ★4◯画力★3.5
◯全巻大人買い★3.5
◯おすすめ度…82点!!!!

『モンスター娘のいる日常』8巻のネタバレ感想。作者はオカヤド。COMICリュウで連載中のセクシー漫画。先月7月からアニメも放送中。別ブログでは1巻から5巻までレビュー済み。改めてこのブログでレビューし直すかは不明。

あらすじ

人間と様々な亜人種(人外)があふれるようになった社会。そこで日本政府は他種族間交流法を施行。亜人種たちの人権(?)を保護するようになる。ただ人間と亜人種が恋愛をして子作りをしてもダメという厳しいもの。そこで政府は改正案を模索し、人間と亜人種の結婚を許可すべきかどうかを検討。

そのテストケースとして選ばれたのが、主人公・来留主公人(くるす・きみひと)という人間。最終的に花嫁を選ぶことを強いられる。そして可愛らしい亜人の女の子(モンスター娘)たちと同居するハメになり、色んなムフフな展開に巻き込まれるという話。もっぱらメインはラミアのミーア?

雪女が経営する温泉旅館って大丈夫なん?

一応説明しておくと、7巻ではラストでコーディネーターの墨須に旅行を勧められた。そこで来留主やミーアがどこに旅行をしたかというと、
モンスター娘のいる日常8巻 雪女・雪緒1
(8巻)
雪女・雪緒が女将をつとめる旅館「雪の宿」。ただ雪女と温泉との相性って最悪すぎね?溶けちゃわないの?と思ってしまいますが、案外大丈夫。

モンスター娘のいる日常8巻 雪女・雪緒2
(8巻)
何故なら、完全防備で対応するから。ダースベイダー並にシュコーシュコー。ここまで熱を通さないとしても、逆に中は蒸し暑くないか?という疑問も抱いてしまいますが。ちなみに短時間だったらお湯に入ることも可能らしく、主人公・来留主と仲良く混浴。このスーツの意味!?

とりあえずストーリーとしては雪緒が女将として接客するものの、愛想がなさすぎて客が怖がって逃げる。結果、他種族完全対応の旅館であるにも関わらず、経営は傾きっぱなし。そこでラミアであるミーアたちが経営を立て直すアイデアを考えようと提案。

オチをネタバレしておくと、合コンを開催しよう的な流れになります。ただ法律はまだガチガチで改正されてないはずなので、人間と他種族を付き合わせようと試みること自体がアウトじゃねーの?とは思いましたが。

見所としては、敢えて詳しく説明するまでもないでしょう。たまにテレビ番組ではやってますが、基本的に温泉では「タオルを巻くのはマナー違反」。何故なら、お湯が汚れてしまうから。つまり、そういう展開が待ってます。

モンスター娘のいる日常8巻 スライムのスー
(8巻)
ちなみにスライムのスーが温泉に入ると、泉質が硬水だったのでお固いキャラクターに変身するというネタは好きだった。泉質や効能は多種多様にあるはずなので、もっと色んなネタを展開しても良かったかも。

家畜系モンスター娘にムフフ?

そして、記事タイトルに関する内容が載ってるのが33話。雪緒の旅館に宿泊した続きで、温泉街の付近に何故か牧場があった。来留主とケンタウロスのセントレア、ハーピーのパピとその牧場付近でジョギングしてると出会ったのが、ミノタウロスのキャトルとパーンのメリノ。

パーンはギリシャ神話に登場する半分人間半分ヤギの神様らしい。
モンスター娘のいる日常8巻 パーン・メリノ
(8巻)
ただ無暗にやたらデカい。たまにこんな衣装のグラビアを出してるアイドルがいます。でも首元を見てもらったら分かるように、意外に体毛が多い。季節的にはどうやら春っぽい感じですが、ヤギさん的には体毛があったら暑苦しい。そこで主人公に毛刈りを頼む。

モンスター娘のいる日常8巻 パーン・メリノ2
(8巻)
でもパーンのメリノはやたら敏感。このあと最後の大事なお毛毛まで!?確かにムダ毛がなくなると気持ち良いですが、ムダ毛がなくなる瞬間はそこまで気持ち良いか?まあどちらかと言えば羞恥プレイ的な意味合いが強そう。

モンスター娘のいる日常8巻 ミノタウロス・キャトル
(8巻)
ミノタウロスのキャトルにいたっては、もっと直接的。ミノタウロスのキャトルは見た目が筋肉質なアスリート系。この時点でハマる人はハマる。いやハメたいの間違いか。だから性格がSっ気たっぷりかと思ったら、意外にデレる。このギャップ感が良いと感じる読者も多そう。

モンスター娘のいる日常8巻 ミノタウロス・キャトル2
(8巻)
結果どれだけミノタウロスが搾乳されたかというと、バケツ一杯分。どんだけパンパンに張ってたかは、直後のミノタウロス・キャトルの表情を見れば一目瞭然です(笑)

ちなみに牛がミルクを出すということは、人間と同じく「行為があった」ということ。だから、そういう展開が「思い出す」という設定で少しでも描写されるのかと思いきや、意外にもミルクを出すだけ。内容が内容のマンガなので、多分作者がそういう知識がなかっただけかも知れません。

総合評価

個人的にはミノタウロスとパーンの発想がスゴいなと思った。デカ女系は意外に需要があると思うので、これからもっと登場させても良いのかも知れません。

他には、九尾のルズ・ナインティという変幻自在の亜人も登場。変身するのが得意なので、デカデカもツルペタも一挙両得なキャラクターに仕上がってます。というか、オタクってムダに神社とか好きですよね。

モンスター娘のいる日常8巻 人魚メロウヌ
(8巻)
ストーリーとしては、人魚のメロウヌ・ローレライがどっかの国のお姫様だったことが発覚。ナゾが多かったキャラだったと思いますが、9巻でそのナゾが明らかになるのかも。このクダリに登場したモンスター娘は、鬼族の鬼怒とリザード族のリズ。民間警備会社TAILOから派遣されてメロウヌを守れという依頼を受けてた(結果的に違う亜人を護衛してたんですが)。

敢えてツッコむと、メロウヌの下半身の魚の部分が見えないのは気になります。ケンタウロスのセントレア・シアヌスが一番酷いんですが、「亜人らしい部分」を巧妙に見切れさせてることが多い。作者が楽するのは別に良いし、演出方法として全然アリだと思いますがあまりに数が多い。

連載漫画である以上、またそういうキャラを作った以上、いつまでも「描かない」という選択は許されない。上手くなろうとする努力や姿勢が垣間見れないのは残念。ということで画力は★4に評価してますが、「これ以上は伸び代がない★4」という意味を含んだ★4になってます。

◯展開★3.5◯テンポ★4
◯キャラ★4◯画力★4
◯全巻大人買い★4
◯おすすめ度…83点!!!!

『干物妹うまるちゃん』4巻5巻のネタバレ感想。作者はサンカクヘッド。ヤングジャンプ(集英社)で連載中の日常漫画。

あらすじ

主人公は土間うまる。美人女子高生なものの、家に帰宅すると途端にグータラになってしまう。表では才色兼備を気取っているが、ウラではネット三昧ゲーム三昧のオタク女子。兄タイヘイと同居しつつ、うまるの暴走キャラクターが面白い漫画。

うまるちゃん4巻 地味に乳デカい
(4巻)
ちなみに乳がそこそこデカかったうまる。着痩せするのにも程があるだろ!!

悪い子だぜ、うまるちゃん

この4巻5巻では、うまるの悪い顔がたくさん見れます。

干物妹うまるちゃん5巻 ズル休み
(5巻)
例えば、学校をズル休みしたときは、こんな表情。ただ良心の呵責や罪悪感におそわれてるときの表情なので、厳密には違うかも知れませんが。ちなみに、このあと罪悪感に耐え切れず、昼ぐらいから登校します。どんだけ小心者(笑)

干物妹うまるちゃん5巻 もぐもぐウォッチング1
(5巻)
妖怪ウォッチならぬ「もぐもぐウォッチング」という3DS風のゲームにハマったときは、完全に目が死んでる。ネトゲー廃人ならぬ、3DSゲー廃人。確かに面白いゲームってついつい止め時を見失いがちですけどね。

干物妹うまるちゃん5巻 もぐもぐウォッチング2
(5巻)
果てには、3DSゲーム用のスティックでゴハンを食べる。いや、あんな細くて短い棒一本だけで、どうやって食材を掴むねん?(笑)

ちなみに見かねた兄タイヘイがうまるを改心させる方法が素敵。自分ももぐもぐウォッチングを購入して、うまると一緒にゲームを楽しむ。そして自分から止め時を提供してあげる。駄々をこねるうまるに対しては、キツく叱るのではなく「こんなに面白いゲーム、一気にやったらつまらないだろ?」と説得。うーん、スマート!

干物妹うまるちゃん5巻 耳かき
(5巻)
そんなうまるに天罰が下ったのかは知りませんが、今回うまるウイルスが優勢に活動。耳かきをなくしたうまるに対して、耳の中で攻撃しまくる。「かゆませてくれる」という表現が日本語的に正しいかは知りませんが(笑)

うまるちゃん4巻 通販人を駄目にする枕
(5巻)
あとは通販番組で気に入った商品を見かけたうまるが2chに投稿するかのようなノリで、何の躊躇もなく注文の電話をかけようとした時の表情も、地味に悪い表情のような気がします(笑)

ちなみに、このときに注文しようとしていた商品が「人を駄目にする枕」。どんなネーミングセンスだ!

個人的に面白かった表情

個人的に面白かったのが、神アニメに遭遇した時のうまるの表情。

うまるちゃん4巻 神アニメ1
(4巻)
最初は「何だよ、二期アニメばっかじゃん」とふてくされ気味だったものの、いざ録画したアニメ番組を再生するとどんどん食い入るように観始める。徐々に変遷していく様が何だか可愛らしい。

うまるちゃん4巻 神アニメ2
(4巻)
最終的にはすっかり信者化しちゃう、うまるちゃん。すぐ感化されやすいってのがポンコツっぷりを如実に象徴してるんじゃないでしょうか。前フリも手伝って「良いものは良い」と言えるうまるが素敵。

ちなみに最近、うまるちゃんのアニメをようやく視聴(記事を書いてるのは8月10日前後)。

ただ漫画と比較すると、意外にアニメが面白くない。主人公・うまるの「痛い」感じが出てない。真面目なスタッフと真面目な声優が、律儀に世界観をトレースしようと頑張ってるんですが全体的にハッチャケ感がない。もっと悪乗りとかあっても良かったのかなと。

あと「うまる」のイントネーションが激しく気になった。今までずっと明石家さんまの娘・IMARU的な感じで呼ぶもんだと思ったら、トイレの「おまる」的な 感じで呼んでたからビックリした。訛ってるようにしか聞こえない。誰も注意しなかっただけなのか、自分が思っていた発音が世間からズレているだけなのか… はてさて。

総合評価

最新号のヤングジャンプをチラッと立ち読みしたら、なんと『うまるちゃん』が100万部を突破したらしい。ヤンジャン最近ノリノリやな!3巻4巻の段階では20万部ちょこっとだった気がするので、まさに爆進爆売れ。アニメ効果もありますが、自分が応援してたのもきっと貢献してるはず!(*´Д`)(…と思いたい)

そういえば『うまるちゃん』3巻のレビューで「うまるがスマホを持ってない」と書きましたが、
うまるちゃん4巻 スマホ所有
(4巻)
4巻でガッツリとスマホを所有してました。画像はシルフィンという女同級生とのメールをしてる場面。うは!とんだ赤っ恥(ノ∀`)アチャー ただその割にうまるがスマホを使いこなしてる場面はやはり少ないですが。

◯展開★3.5◯テンポ★4
◯キャラ★4.5◯画力★3.5
◯全巻大人買い★5
◯おすすめ度…87点!!!!