バズマン。

健全な漫画の感想ブログ。基本的に面白いマンガだけレビューしてるつもり。

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『ジョジョリオン』10巻のネタバレ感想。作者は荒木飛呂彦。ウルトラジャンプ(集英社)で連載中のバトル漫画。

あらすじ

主人公は東方定助という記憶喪失の青年。「壁の目」という東日本大震災で隆起した場所から発見される。そこで東方憲助に引き取られ、そこで東方家の一因となる。

その東方家は呪われていて、「岩のようになって死ぬ病」をもたらす家系だった。そこで唯一救うとされるフルーツ・ロカカカがあった。それがを栽培しているとされるのが、同じ東方家の長男・常敏。その常敏が所有するランボルギーニのカーナビを使い、フルーツの痕跡を広瀬康穂と東方つるぎ(9歳)が追う…というところから。

ちなみに、東方つるぎが「岩のようになって死ぬ病」を罹患。そして、フルーツ・ロカカカを育てている張本人である東方常敏の息子。じゃあ、何故常敏は息子の病気を助けないのか?という疑問がある。

大年寺山愛唱とは?

ジョジョリオン10巻 大年寺山愛唱
(10巻)
今回の敵は大年寺山愛唱。やたら面倒くさそうな名前ですが、読み方は「だいねんじやま・あいしょう」。杜王スタジアムで職員として働くかたわら、例のフルーツを売りさばいている売人。常敏と繋がりがある。

関係性としては、杜王スタジアムで働いているのが大年寺山愛唱。大年寺山愛唱にフルーツを売らせているのが、東方常敏。主人公・東方定助を襲った八木山夜露がその杜王スタジアムを建築。もっと言うと、東方家の家も建築済み。

ジョジョリオン8巻 八木山夜露
(8巻)
その八木山夜露は岩人間。東方家を建築したりグイグイとストーリーに絡んできたんですが、残念ながら8巻ぐらいで主人公・定助に倒される。

ジョジョリオン10巻 岩人間だった大年寺山愛唱
(10巻)
大年寺山愛唱も実は岩人間。画像は自分が岩としてベッドの下で冬眠してるものの、それを知らない彼女がその真上で別の男とギシアンしてる最中。何気に悲しいヤツ。

要するにフルーツを食べると「岩人間として生けていける」ようになるということ。使用者が売人になるというのはよくある?

ジョジョリオン10巻 フルーツの等価交換
(10巻)
そしてフルーツ・ロカカカの秘密も少しだけ明らかに。フルーツを食べると、どこかの病気を治せる代わりに、どこかの部位の機能を失うというもの。『鋼の錬金術師』でもありましたが、要するに「等価交換」。画像ではフルーツを食べたお金持ちの爺さんが失った足を取り戻す代わりに、両目を失ったところ。そのあと婆さんとギシアンします…一体誰得!!!??

大年寺山愛唱とのバトル!

ジョジョリオン10巻 大年寺山愛唱のスタンド
(10巻)
大年寺山愛唱が扱うスタンドが「ドゥービーワゥ!」。竜巻みたいなんで対象相手を攻撃してくる。攻撃力はそこそこ強いものの、精度自体はそこまで高くない。だから簡単に逃げきれるかと思いきや…

ジョジョリオン10巻 大年寺山愛唱のスタンド2
(10巻)
ただ延々と追いかけてくる遠隔操作型。射程距離は無限大。今までに射程距離無関係みたいなキャラクターっていましたっけ?

ジョジョリオン10巻 大年寺山愛唱のスタンド3
(10巻)
しかも対象相手の呼吸に反応して攻撃してくるもんだから、酸素マスクを着用したとしてもその中に竜巻が発生する。こんなん防ぎようないやんっていう、地味に最強なスタンド。

こんな大年寺山を相手にするのが、東方つるぎと広瀬康穂という最弱コンビ。無理ゲーじゃね?っていうバトル展開が織りなされるものの、大年寺山が意外にアホで負ける…というオチ。

総合評価

大年寺山愛唱ですが、華麗に登場したはいいもののソッコー死んじゃいました(笑)

八木山夜露にしても今回のシリーズはあんまり敵を引っ張らず、新キャラクターを登場させたらできるだけ速やかに消化するみたいな感じでしょうか?でも考えてみると、ジョジョシリーズで引っ張って出し惜しみした敵も少ないか。

Amazonのレビューでは厳しい評価も目立ちますが、まあ、こんなもんかなといった感じ。ただ過去のジョジョシリーズと比較すると、敵ボスの力不足感は否めないのも事実かも。『スティール・ボール・ラン』だったらアメリカ大統領みたいな大ボスの存在がいない。

だからストーリーの部分においても、一体どこへ向かって進んでるのかも分かりづらいのはあります。とりあえず11巻ではギャルっぽい新キャラが登場する予定。

◯展開★3.5◯テンポ★4
◯キャラ★4◯画力★4
◯全巻大人買い★4
◯おすすめ度…83点!!!!

『彼岸島48日後』1巻から3巻のネタバレ感想。作者は松本光司。ヤングマガジン(講談社)で連載中のアクション漫画。いわゆる彼岸島シリーズの第三弾。今日は7月24日。24日を2倍にするとピッタリ48日ということで何となくレビューしてみた。

あらすじ

吸血鬼のボス・雅によって、日本中に吸血蚊を大量にバラまかれてしまった半年後。その吸血蚊に噛まれてしまった人間は吸血鬼と化してしまう。一週間と経たずに、完全に日本は壊滅状態に陥っていた。運良く蚊に噛まれてなかった日本人は、吸血鬼に見つからないよう隠れて過ごしていた。

彼岸島48日後1巻 宮本明1
(1巻)
そんな絶望だらけの世界に救世主として現れたのが、宮本明。彼岸島という吸血鬼が棲みつく島で雅と戦っていた人間。この宮本明がバッタバッタと吸血鬼を倒していく。やはりそれだけの漫画。

だから『彼岸島』というタイトルではありますが、その島から脱出したということで舞台はかなり広大に拡大。要するに日本全土が舞台と化す。
彼岸島48日後1巻 ジャスコ
(1巻)
例えば、俺たち庶民のイオンも登場。というか最近はジャスコという店名はあまり聞きませんけどね(笑)

彼岸島48日後3巻 トンネルと車
(3巻)
トンネル内で車中泊をして暮らす人間とかもいます。だから前作の彼岸島シリーズまでは、どうしても代わり映えしない風景や景色ばかりが続きましたが、今作『彼岸島48日後』からは一新。現地点での最新話を読む限り、大阪の通天閣とかも登場するなど場面は華やかに変化してます。

ちなみに『48日後』というタイトルは、前作『彼岸島 最後の47日間』の続編という意味。日本全土に吸血蚊をバラまくという、雅の計画のリミットが「47日間」だった。つまり残念ながら、その計画を宮本明は止められなかったわけですが、「日本全土が吸血鬼化してしまった後のストーリー」という意味合いが込められた48日後。

痛快アクションは健在!

今作でもやはり痛快アクションは健在。吸血鬼たちがキレイに真っ二つ。豆腐か!?というぐらいに簡単にスパスパ切れる。宮本明も自暴自棄になってるのか、全然躊躇が無い。

彼岸島48日後2巻 宮本明VS吉昭という邪鬼
(2巻)
画像はグロくはないので貼っても良さそうですが、とりあえず止めておきます。この宮本明のセリフでどんな状況が待っているか想像してみてください(笑)

考えてみると、実は仲が良かった吸血鬼の隊長も宮本明は処理済み。「このまま彼岸島で一緒に暮らそうよー」という隊長の懇願も無視して、首をパーン!

彼岸島48日後1巻 宮本明3
(1巻)
しかも隊長の手によって、右腕を改造してくれたにも関わらずである。宮本明はどんだけ無慈悲…いや、雅打倒に覚悟が決まりすぎやん!ちなみに、この右腕がめっちゃ強い。剣先が曲がってることからも分かるように吸血鬼の首に引っ掛けてからの切断など、むしろこれが本来の姿じゃね?と思わせるほどの強さを発揮。

ただ逆に言うと右手は動かないので、モノや武器を持つことはできない。残ってるのは左手のみ。
彼岸島48日後1巻 宮本明2
(1巻)
でも宮本明は、その左手で巨大な丸太をブンブン振り回すwww他にも、この丸太を振り回して襲ってくる弓矢を防いだりする。木製バットでも片手でブンブン振り回すのは難しいのに、むしろ宮本明の左手の方が怖い。

邪鬼の悪趣味度が極まる

『彼岸島』シリーズでは吸血鬼が敵なんですが、それらは言っちゃえば雑魚キャラ。あくまでメインは吸血鬼を超えた「邪鬼(おに)」という中ボス。

彼岸島48日後1巻 吉昭という邪鬼1
(1巻)
今作でもイオンの中で棲みついる邪鬼がいて、その名前が「吉昭」。実は邪鬼の多くは元人間。前作シリーズでもたくさんの邪鬼が登場しましたが、元人間ということでドラマ性が意外に描かれることがあります。

彼岸島48日後1巻 吉昭という邪鬼2
(1巻)
この吉昭という邪鬼は、昔はこんな美少年だった。

ただ作者はイケメンに恨みがあるのか分かりませんが、悪趣味がとうとう極まる。邪鬼になったルックスからして相当ヒドいんですが、思いっきりブリブリと「大」をひねり出したかと思ったら、それをムンズと掴んで宮本明に投げてくる。お前はゴリラか!?

最終的に宮本明に倒されてしまうわけですが、瀕死状態の吉昭はユリという彼女を呼ぶ。
彼岸島48日後2巻 ユリという邪鬼
(2巻)
それがコチラの邪鬼。画像では見えないようにしてますが、顔面の右側には無数のチ房がある。この時点で既に悪趣味なんですが、ユリは瀕死の吉昭を見てディープキッスをかます。そして何を思ったか、まさかパコる。悪趣味って次元じゃねーぞ!

ただここで終わらないのが最新作の彼岸島。宮本明はある男と出会う。この男の親友が吉昭。そして、もっと言うと、ユリはその男の妹。もちろん男は異形と化した邪鬼同士のパコりを見てる。
彼岸島48日後2巻 ユリと吉昭
(2巻)
そして男は「人間だった当時」の光景と重ね合わせて、まさかの感涙。いやいや、見た目が正常な人間だったとしても、実妹の行為をまざまざと見せつけられてるわけですから、兄貴の心情としては間違いwwwそれだけ精神状態がヤバすぎというか、悪趣味にもほどがあるwww

でも宮本明はユリを倒さずじまいで逃がす。おそらく追々ユリは再登場しそうな気配がします。いわゆるフラグだけはビンビン。

総合評価

基本的に展開はワンパターン。究極のマンネリ。でも相変わらず、不思議と読めるアクション漫画。さすがに自分でも飽きろ…と思ってたものの、島から脱出して場面が華やかに変わったことで、また新鮮に読め出した。

ただ彼岸島シリーズも連載が始まって息が長いですが、さすがに今作でいい加減完結を迎えるはず。もし日本を飛び出して世界まで行きだすと、俺達の手には負えない。そろそろ誰かが怒ってもいいかも知れない(笑)

彼岸島48日後3巻 血が入ると危ない
(3巻)
ちなみに今更ながら吸血鬼の血液が体内へ入ると感染することに気付く。じゃあ宮本明はこれまでの戦いで感染しまくりじゃね?というツッコミはおそらく野暮w

◯展開★3◯テンポ★5
◯キャラ★4◯画力★4
◯全巻大人買い★4.5
◯おすすめ度…85点!!!!

『もののて江戸奇傑忍者絵巻』のネタバレ感想。作者は宮島礼吏。少年マガジン2015年34号で掲載された読み切り漫画。


『AKB49恋愛禁止条例』の作画を担当してる人。

あらすじ

時代は寛永4年。江戸時代初期のお話。魔物が未だにはびこる世界。

もののて江戸奇傑忍者絵巻 辰の紳1
そんな世に一人の忍者・辰の紳(偽名)がいた。

もののて江戸奇傑忍者絵巻 楓
貧しい村に住む楓と偶然知り合うものの、今にも盗賊に売られようとしていた。こういう表情を描かせると上手い作者。

もののて江戸奇傑忍者絵巻 風魔御椿
その相手が風魔御椿というボス。それを辰の紳が打倒するというストーリー。

バトル描写は秀逸!

読み切りマンガということでネタバレに気を使っても仕方ないので、結論から書くと…
もののて江戸奇傑忍者絵巻 辰の紳2
主人公の辰の紳自身が魔物?そして手が左右逆にくっついてる。要するに左右反転してる。だから誰かを斬る場合でも上から下ではなく、下から上。とにかく強い。

もののて江戸奇傑忍者絵巻 バトル描写
バトル描写もなかなか秀逸。だから斬り終わった後の腕も下ではなく、上方向に位置してる。迫力もある。

序盤の流れがくどい

でも序盤の流れがくどい。パッと説明すればその後の展開は予想できることを、長々と丁寧に説明されてる感じ。後半のバトル描写のために展開をタメてる節もあって、全体的なテンポ感は決して良いとは言えない。サクサク感がなくて読んでて辛かった部分もなくはなかった。

主人公も熱いといえば熱いものの、AKB49のような健全な明るさはない。どうしても暗い過去を抱えてるので、どこか「抑えた感じ」に描かれてる。普段の明るい雰囲気とのギャップ感を出そうとしてるんでしょうが、正直微妙。

総合評価

『AKB49』の作画を担当してる方ということで期待して読んだものの、画力以外はイマイチ。キャラクターはそこまで悪くないものの、展開作りはイマイチ。原作がいないとやはりダメ?

もののて江戸奇傑忍者絵巻1手を見せたらアカンやん?
例えば扉絵で「手」が写ってしまってる。ある意味、オチっちゃオチの部分。そこを最初に見せたらダメじゃね?

せめて「実は改めて見直すと気付く」というパターンだったらまだしも、画像を見る限りは「右腕の右手」。逆手になってなくね?悪い意味で違和感を感じない。何も考えてなかったのか、単に作り込みが甘かったのかは知りませんが。

そも「異形」や「魔物」と煽ってる割に、そういった要素が主人公の「逆さの手」だけ。そういった煽り方では妖怪でも出るのかと勘違いしてしまってインパクトに欠ける上に、ストーリーの理解に遅れが生じそう。またタイトルでは「忍者」とありますが、主人公に忍者感みたいなものはやはり少ない。

『AKB49』みたいなんを期待して読むと失敗する。短編に向いてないという解釈も可能ですが、画力以外は平凡さだけが際立った読み切り。

週刊少年マガジン34号
ちなみに少年マガジン来週号の予告に『鋼の錬金術師』の主人公エルリック役をやってた朴璐美が載ってたんですが、ただのフジテレビのカトパンやないか!!このオバちゃんこんな可愛かったっけ?これで確か40代半ばぐらいでしたっけ?

◯展開★3.5◯テンポ★3
◯キャラ★4◯画力★5
◯おすすめ度…81点!!!!

『エンバンメイズ』1巻2巻のネタバレ感想。作者は田中一行。goodアフタヌーン(講談社)で連載中。

あらすじ

講談組の絹守一馬が仕切る、ウラの賭けダーツバトルで負けなしの男がいた。
エンバンメイズ1巻 烏丸徨
(1巻)
それが主人公は烏丸徨(からすまこう)。最強のダーツプレイヤー。どんな状況でも、どんなに苦境でも、烏丸の心は絶えず迷わない。常に平常心を保つことができるがゆえの強さだった。

この烏丸が次々とクセのある強敵・難敵ダーツプレイヤーを倒していくという話。烏丸は「迷路の悪魔」という異名で恐れられ、次々と相手を追い詰めていく展開が見もの。

烏丸徨の表情が悪魔的!

基本的に、主人公・烏丸は「負けない」という前提でバトルが描かれてる。もちろんバトルの展開では一進一退の攻防はあるものの、ラストは烏丸が敵を圧倒していく。

エンバンメイズ1巻 烏丸徨の表情
(1巻)
この時の表情が悪魔そのもの。画像の敵は、空山蒼治という自由大好きナルシスト。烏丸のどこを見てるか分からない「焦点」の不気味さが恐怖を誘う。

後述もしますが、2巻では毒ガスを用いた賭けダーツバトルが行われる。烏丸は散々自分も毒ガスを大量に吸っているフリを続け油断させ、敵に自分以上に毒ガスを吸わせ続ける。そして烏丸は毒ガスで床に倒れたフリをして、時間稼ぎ。結果、敵は毒ガスで自分が死ぬ以外に選択がない状況に追い込まれる。
エンバンメイズ2巻 烏丸徨の表情
(2巻)
それを烏丸がネタバレしたときの「毒ガス吸ってませんでした―!」という勝利の笑みがエグい。まさにm9(^Д^)プギャー状態。烏丸のお目目が釣り上がりすぎて眉毛と被ってるw

エンバンメイズ1巻 負けた敵の表情
(1巻)
烏丸の勝利の表情だけではなく、敵のダーツプレイヤーの負けっぷりの表情もヤバイ。ヤングジャンプの『嘘喰い』をモチーフというかオマージュしてる感が強いですが。

でも烏丸は単なる狂気的キャラクターというわけではなく、実は人間味あふれたキャラクターだったりもする。1話目では、女子高生の依頼主が登場。両親が神谷総一朗という金貸しに死に追い込まれる。そこで烏丸にダーツバトルで神谷に復讐してくれという内容。
エンバンメイズ1巻 烏丸徨の親切
(1巻)
結果的に神谷の命を奪える状況になって、女子高生が「とどめを刺して!」と叫ぶものの、烏丸は「そっちは行き止まりだ」と冷静に諭す。結局同じ穴のムジナになってしまったら、女子高生も神谷と変わらなくなる。実は男気が溢れてるのも魅力的。

ダーツバトルにハラハラ!

基本的に「烏丸は負けない」という大前提で展開は進むものの、しっかりハラハラドキドキさせてくれる。

エンバンメイズ1巻 ダーツのルール
(1巻)
ちなみにダーツのルールはこんな感じ。ポイントが高い部分にダーツを刺していく競技ですが、実は真ん中が高得点かと思いきや、そこより少し上の長方形の部分が一番ポイントが高い。

でも普通のダーツで戦っても面白くはない。
エンバンメイズ1巻 ダーツバトル2
(1巻)
空山蒼治とのダーツバトルでは、ポイントのマス目がコロコロと入れ替わる。しかもポイントが隠された状態。だからいくらダーツ技術が高くても、高得点ポイントが分からないので完全な運勝負。

もちろん普通のダーツ勝負っぽいのもあるものの、神谷総一朗とのバトルではどちらかが負けるまで延々と勝負が続く。その間は誰も外へは出ることができない。
エンバンメイズ1巻 ダーツバトル
(1巻)
結果、782ラウンドまで続く(最終的には1000ラウンド前後まで続く)。じゃあ勝負つかへんやん、って話なんですが、「どちらかが負けるまで☆外へは出られない」というルールが活きてくる。神谷は実は病気を持ってて、常に薬を打たないと死んでしまう。つまり逆に言うと、延々と勝負が続くこと自体が神谷にとっての負け。

エンバンメイズ2巻 ダーツバトル
(2巻)
毒ガスを用いたダーツバトルでは、二種類の矢が用意されてる。ガスを止める矢と得点を得ることができる矢。でも衆人環視の元でダーツバトルが行われるので、敵は客の中にスパイを送り込む。そして烏丸の投げる矢が全部筒抜け状態。ただ烏丸は全部お見通して、逆にそこを利用。そして最終的には上記にある悪魔的な表情に繋がりますw

ちゃんと独特のルールを設定することができて、なおかつそのルール上において独自の展開を作ることができてる。これってなかなかできそうで、できない。烏丸のキャラクターが一見すると目立ちがちですが、実は根底のストーリー部分がしっかりしてる。

総合評価

期待せずに読み始めたんですが面白かった。good!アフタヌーンという漫画雑誌は意外に良作が多いかも知れない。

ダーツバトルの種類もワンパターンではなく、現在のところ飽きはない。烏丸の苦境を描く場面はあるものの、それはあくまで敵を倒すための布石やフェイク。下手に意味なく烏丸を負けさせようとしないのでシンプルで読みやすい。また烏丸の悪魔的な表情がスパイスとして効いていて、トドメのようにワクワク感やドキドキ感を倍増させる。

また月刊というペースがちょうどいい。普通はどうしても月刊連載のマンガは一話一話が間延びしがちなんですが、不思議と週刊連載のマンガを読んでるようなテンポ感の良さがあった。ただ画力は下手ではないですが、もう少し頑張れる部分はありそうですが。

◯展開★4.5◯テンポ★4.5
◯キャラ★4.5◯画力★3.5
◯全巻大人買い★5
◯おすすめ度…88点!!!!

『俺物語!!』2巻のネタバレ感想。原作は河原和音、作画はアルコ。別冊マーガレット(集英社)で連載中のラブコメ漫画。

あらすじ

主人公は剛田猛男。驚異の15歳。身体能力は上の上。パッと見は単なるゴリラ。

俺物語2巻 ベビーカーを助ける
ただ心根は優しい人間で、ベビーカーを黙って持ち上げて、見ず知らずのママンを助けてあげる。見た目の怖さから誤解を生むこともしばしばだが、本人は至って介さず。

そんな剛田猛男にホレて彼女になったのが、大和という女子高生。まさにリアル美女と野獣。そして、剛田猛男のマブダチ砂川とが織りなす青春ラブコメディー。

合コンで起きたまさかの惨事?

俺物語2巻では、大和が剛田猛男を女友達にお披露目する意味もあって、ワイワイガヤガヤと集まって合コンを開催。でも最初に剛田猛男を見た女子たちはドン引き。

俺物語2巻 合コン1
なんてったってジュースの瓶のフタを手で開ける。もちろんコレだけじゃありませんが、女子たちの間では「ギリギリ人類」というアダ名が早くも付けられる剛田猛男。早い話、女子が大好きな悪口。

そして、彼女である大和は偶然にもそれを聞いてた。じゃあ大和はどうするのかと言うと…
俺物語2巻 合コン2
たけおくんは、すごくかっこいいよ!」と涙を流しながら抗議+剛田猛男を擁護。あまりに健気で、でも強い言葉に全俺が泣いた。世の中のオンナはもっと見習えよ!w

でも剛田猛男に対する「ギリギリ人類」という表現は言い得て妙。1巻では落ちてきた鉄筋を受け止めるなど、むしろ「ギリギリ人類を超えたヤツ」と表現してもいい男。

俺物語2巻 合コン3
例えばこの2巻でも、まさか合コンを開催してたカラオケ店で火事。剛田猛男は大和の女友達を次々と救うものの、最期はカラオケ店で取り残されてしまう。ちょっとしたシリアスシーン。実写版『俺物語!!』でもこんなシリアス展開があるんでしょうか?

ただ意識が遠のきながらも大和への愛がふつふつとわいてきたかと思ったら、
俺物語2巻 合コン4
そのままカラオケ店の3階ぐらいからパリーンと脱出!ハリウッド映画か!

俺物語2巻 合コン5
そしてほぼ無傷の状態で大和の前に現れた時の、この剛田猛男のドヤ顔!!若干チリ毛のパンチパーマっぽくなっててダンディーさが無駄に増す。ここまで華麗に人助けをされたら消防士の出る幕なし。つか、ここだけ見たら何の漫画やねん?

人類をギリギリ軽く超越なされた剛田猛男。もはや「愛」という名の星に住む、ただのスペースゴリラ。

砂川との友情

2巻では大和が誕生日を迎える。付き合って初めてのバースデー。当然、剛田猛男が祝わないはずがない。むしろ大和から「ずっと一緒にいてもらってもいいですか?」と照れながら言われる。

俺物語2巻 胸キュン中の剛田猛男
それを言われた時の剛田猛男の表情がヤバイ。なに、この無駄に澄んだイケメン風の眼差しは?それだけ心を見事に撃ち抜かれた的な表現。

ただ大和のバースデーと同じタイミングで、剛田猛男の親友である砂川のお父さんが倒れる。もちろん剛田猛男は砂川に寄り添ってやろうとするものの、砂川的には初彼女のバースデーを自分なんかのために台無しにしてほしくない。
俺物語2巻 砂川との友情1
その砂川の意思をくんで、剛田猛男は大和と一緒にバースデーを過ごそうと後ろ髪を引かれながらも決意。この時の剛田猛男の表情が何とも切ない。

俺物語2巻 砂川との友情2
でも剛田猛男は大和とのデートを早く切り上げて、結果的に砂川の方を選ぶ。マジ熱い友情ぱねー!

じゃあ大和は剛田猛男の選択に文句タラタラ?いいえ。剛田猛男の悪口に泣きながら抗議した女の子がそんな文句を言うはずがない。むしろ「何でそんな大事なこと言ってくれなかったの?」と少し剛田猛男に怒る。「たけおくんがいてくれたらゼッタイ心強いよ」と、剛田猛男の背中を押してくれる。

アカン!大和ができたオンナすぎてホレてまう…もし「何で私のことを優先してくれないの?」なんて駄々をこねだしたら、どんだけ美少女でも少しなえる。世の中の女子はもっと見習えーー!!

総合評価

俺物語2巻では女子好みの恋愛キュンキュンだけではなく、しっかりした熱い友情を見せてくれた巻。ストーリーの締め方も湿っぽくなく、ちゃんと笑わせてくれる終わり方。男子が読んでもきっと読後感は爽快のはず。

俺物語2巻 富士山のような剛田猛男
(2巻)
こういったデフォルメというか大げさな表現も面白い。大和に応援されて柔道部の仮部員として活躍する場面。まさに大和への愛の大きさが富士山のごとし!こういった演出や表現がピッタリ似合うキャラクターは少年誌を探しても稀有かも知れない。

ちなみにこの2巻では剛田猛男の母親が妊娠。弟を孕みます。5巻か6巻ぐらいに出産します。



◯展開★4◯テンポ★4
◯キャラ★5◯画力★3.5
◯全巻大人買い★5
◯おすすめ度…90点!!!!

『MAJOR 2nd』1巻のネタバレ感想。作者は満田拓也。少年サンデー(小学館)で連載中の野球漫画。いわゆる『MAJOR』の続編。茂野吾郎と佐藤寿也の息子たちが主人公。

あらすじ

主人公は茂野大吾。小学6年生。メジャーリーグなどでも活躍した茂野吾郎の息子。

MAJORキャラクター名鑑
前作『MAJOR』でも登場済みでこんなに可愛げがあった男の子。

ただ不幸なことに茂野吾郎の遺伝子が引き継がれることはなく(姉いずみに体育会系遺伝子が引き継がれてる感がある)、運動神経は人並み。特に野球をする上で一番大事であろう「肩の強さ」がてんでダメ。おそらくアンガールズ田中並。

当然周囲からは元メジャーリーガーの息子ということで変な期待があり、もちろん自分でも父親・吾郎に追い付き認められたいという願望が強かったからこそ、その現実を前に打ちのめされる。
MAJOR2nd1巻 茂野大吾1
だから茂野大吾はちょっと陰気なキャラに育ってしまってる…というストーリー。

MAJOR2nd1巻 佐藤光1
そんな不貞腐れてる茂野大吾の元へ、新しく転校生がやってくる。名前が佐藤光。なんと茂野吾郎のライバルだった佐藤寿也の息子。偶然にも二人が運命的な出会いを果たす。どちらも父親が超有名野球選手ということもあり、どのような運命を歩むのか?

野球漫画というより青春漫画?

野球漫画やスポーツ漫画というより、どちらかと言うと青春漫画に近いノリを感じる。

茂野吾郎という偉大な父の前に、野球を続ける度に自分の無力さだけが際立つ。一向に野球が上達しない自分が恥ずかしい茂野大吾。でも一方では父・吾朗を尊敬していて、野球選手として成長してホメられたいという願望がある。

その狭間で期待に応えられない自分に葛藤する。野球やスポーツに限った話ではないですが、青春時代の子供にありがちな苦悩には共感を覚える読者は多そう。

MAJOR2nd1巻 佐藤光2
ちなみに佐藤光はもったいぶって登場したもんだから、また茂野大吾は野球が下手というフリもあったので、てっきり野球が上手いかと思ったら、むしろ実は野球初心者。

MAJOR2nd1巻 佐藤光3
でもめちゃめちゃ肩が強い佐藤光。野球初心者にも関わらず、佐藤寿也の遺伝子を見事に引き継いでて、あっという間に野球選手としての頭角をめきめき現す。おそらく勉強もできそうな雰囲気で、いわゆる天才タイプ。性格は楽天家だけど合理主義者。まさに真逆。

だから親子間で生まれるコンプレックスだけではなく、友達間でのコンプレックスも描かれてる。スポーツだけじゃなく勉強でも、例えばテストでも点数化されるので目に見えて優劣化されちゃう。そこでも友達に対して変なコンプレックスを抱いた人も多そう。

MAJOR2nd1巻 茂野大吾2
ストーリーとしてはどんどん主人公・茂野大吾はコンプレックスを深めるものの、この佐藤光に刺激されて野球熱が同時に自分の中で高まっていく。熱いスポーツ漫画というより、熱い青春マンガに近い雰囲気。「やりたいならやればいいんじゃね?」的な合理的というか軽いノリで佐藤光が挑発or誘うことで、佐藤大吾がリードされていく展開。

高級外車を乗り回す茂野と佐藤

ちなみに父・吾郎はまだプロ野球選手として引退しておらず、現在は台湾リーグで活動しているという設定。日本のプロ野球でこそ年俸数千万円単位の選手もザラでしょうが、だから吾朗はそこまで年俸は高くないはず。

MAJOR2nd1巻 茂野薫 ベンツBクラス?
それにも関わらず、嫁である薫はメルセデスベンツ(おそらくBクラスあたり?)をバリバリ乗りこなす。しかも、これ一台だけではなく他にもBMWも華麗に乗りこなす。『MAJOR』では庶民派を気取ってた感じがしますが、めちゃめちゃハイソサエティーやんけ!お前!

更に言うと、かつて高校時代のチームメイトだった、現在は少年野球チームの監督を務める大仏みたいなキャラクターにいわゆるマイクロバス一台をプレゼント済み。さすがに、もっと落ちぶれとけや!wwwと叫んでしまった(;´∀`)

MAJOR2nd1巻 佐藤寿也 ポルシェ・カイエン
佐藤寿也も1巻で少しだけ登場するものの、こちらはまさかのポルシェ・カイエン。新車価格は余裕で1000万円を越える。しかも吾朗と違って完全にプロ野球選手は引退してるようですから、佐藤寿也は一体何で稼いでるの?本当もう一体コイツラ何なんだ…と無性に反感を覚えてしまう自分が情けない。

ただプロ野球選手を引退したんだから、トヨタアクアやスズキスイフトといった国産車にでも乗っとけ!という。例えば軽自動車のハスラーはコンスタントにかなり売れてる(ハスラーの人気アンケート
も参照)。スバルといえばEyeSightという安全性。でもスバル・レヴォーグの実燃費だって決して悪くはないぞ…と自動車のブログもさり気なくアピールしてみる。

総合評価

『MAJOR』の完全な続編として読むと少し違和感はあるものの、一つの作品としては純粋に面白そう。まだ一巻の段階なので踏み込んだ感想は避けますが、熱い展開が用意されてるものの基本的にはゆるーいノリなので読みやすい。コメディータッチな要素やお色気描写もあって、テンポ良く楽しめる。

既存のMAJORファンは良い意味で裏切られる?でも基本的には二人が野球選手として徐々に頭角を現していく展開をベースに描かれると思いますが。

MAJOR2nd1巻3佐倉
おそらくヒロインは佐倉という女の子になるっぽい?前作『BUYUDEN』のようにデブ化しないことを祈るばかり。



◯展開★3.5◯テンポ★4.5
◯キャラ★4◯画力★4
◯全巻大人買い★4
◯おすすめ度…86点!!!!

『干物妹うまるちゃん』2巻のネタバレ感想。作者はサンカクヘッド。ヤングジャンプ(集英社)で連載中の日常漫画。

あらすじ

主人公は土間うまる。才色兼備の女子高生として学校では評判。ただ家に帰宅すると、途端にだらしない干物妹に変身。中身は典型的なオタク。

こんな妹うまるちゃんと、兄タイヘイによる日常をコメディータッチに描いたホンワカする漫画。

うまる最大のピンチ?

1巻のラストでは、兄タイヘイが帰宅したと思って玄関を開けたら、同級生の本場切絵(キリエ)だったという続き。当然うまるは学校では大人しい美少女を装ってるので、グータラな格好を見られるとバレる。

干物妹うまるちゃん2巻 本場切絵とうまる1
(2巻)
ただ、うまるはまさかの妹キャラ「こまる」を通す。グータラな恰好(ハムスター風フード)なおかげで、逆にバレずに済んだ。正々堂々とウソをつけば案外ナントカなることもありますが、さすにがリアルでやったら絶対無理がある。こういうのは漫画ならではの特権。

キリエはネクラな人見知り。そのせいで周囲からは誤解を生んでる。でも「こまる」の前では素直に自分を出せる。確かに小さい子供相手だと、気が大きくなるというのか、ちゃんとコミュニケーションを取れる人はいる。

干物妹うまるちゃん2巻 本場切絵とうまる2
(2巻)
特に、うまるの人懐っこい可愛らしさが気に入ったもよう。画像は寝ぼけ眼でウトウトしてるうまるが、何故かキリエの体をよじ登ってきた場面。思わず「お前はサルか」とツッコんでしまった。

干物妹うまるちゃん2巻 本場切絵とうまる3
(2巻)
キリエは「こまる」もとい「うまる」と仲良くなるものの、すっかり舎弟と化す。うまるも使い勝手良い子分を見つけたとばかりに、キリエにウチワをパタパタさせる表情が完全な悪者。グラサンがここまで似合わないキャラも珍しい。

うまるのウザいリアクション集

新キャラ・キリエの紹介はこんな感じで。他にも海老名菜々やタイヘイの同僚・ぼんばなど、結構新キャラクターがちょいちょい登場しだす巻かも。個人的に、うまるちゃんだけで十分ではありますが、それだけだとページ数が消化できないんでしょうね。

ここからは個人的にハマったうまるちゃんのリアクションをピックアップ。

干物妹うまるちゃん2巻 ズサー
(2巻)
やっぱり2巻でも⊂(゚Д゚⊂⌒`つズザーは健在。

干物妹うまるちゃん2巻 弁当を嗅ぐうまる
(2巻)
兄タイヘイが弁当を作ったものの、うまるが嫌いなピーマンが入ってないか匂いを嗅いでる場面。「スンスンスーン」してる仕草が可愛らしい。というか、お前は警察犬か。

干物妹うまるちゃん2巻 風邪からの復活1
(2巻)
他には風邪を引いたものの、翌日に完治した場面のテンションの高さがいかにもアホっぽい。いちいち大声で報告したがるのが絶妙にウザい。ちなみに完治と寛解の意味は違います。

干物妹うまるちゃん2巻 風邪からの復活2
(2巻)
そして、その直後の「さすがうまるのウイルスはヤル気なし!」という解説が笑う。確かに、うまるに寄生するウイルスもめちゃめちゃ弱そうw

干物妹うまるちゃん2巻 華麗なフットワークのうまる
(2巻)
個人的に一番好きだったのがコレ。兄タイヘイとホラー映画を夜一緒に観てた時、タイヘイがうまるちゃんに「お前怖いの平気だったっけ?」と尋ねる。そこでうまるちゃんは「幽霊とか全然怖くないよ」と強がってる場面。オチも可愛らしい。

「これだもん!」の説得力のなさがハンパない。グータラな美少女とシャドウボクシングって組み合わせとしては一番最弱。ミライース並みの軽自動車で車中泊するぐらい心もとない。ちなみに8月にダイハツから新型キャストが発売される予定。

総合評価

個人的には、うまるの華麗なフットワークと風邪からの復活のクダリが笑った。まさに「ウザ可愛い」とはこのこと。ま、こんな感じで5巻ぐらいまで一通りレビューしたいと思います。



◯展開★3◯テンポ★4.5
◯キャラ★5◯画力★3.5
◯全巻大人買い★5
◯おすすめ度…88点!!!!

漫画家・木多康昭と言えば『喧嘩稼業』をヤングマガジンで現在連載中。『喧嘩商売』の続編にあたる作品で面白いものの、何が原因かは不明なものの休載回数が多い。また休載期間も長い。

今週号というか先週号というか、ヤングマガジン2015年34号も案の定休載。そこでお詫び文が掲載されてたんですが、編集者の木多康昭への当て付け丸出しな文面に笑った。

喧嘩稼業ヤングマガジン34号
作者・木多康昭氏の作画作業が遅れ印刷工程に間に合わなかったため休載とさせていただきます」。

普通だったら「作者急病のため…」とかテキトーに誤魔化して、作者の名誉や尊厳を守るものなんですが、「木多康昭の仕事がとにかく遅えーんだよ」と編集者がまさかの暴露。もはや言うに事欠いて、「木多康昭が100%悪いんだぜ?むしろ俺たち編集者は完全な被害者だぜ?」と言わんばかりの責任転嫁っぷり。

喧嘩稼業ヤングマガジン34号2
しかも、木多康昭への呼称が「作者・木多康昭氏」。他人行儀感がハンパねぇ!!!!

ここも普通、漫画の編集者だったら漫画家のことを「先生」と呼ぶ。むしろ、しつこいぐらいに「先生」呼ばわりして漫画家を持ち上げる。例えば少年ジャンプでも「◯◯先生の漫画が読めるのはジャンプだけ!」という煽り文句を昔から頻繁に見かける。

それをまさかの「氏」。親しみ感もなければ尊崇の念すらねぇ!ここまで漫画家が編集者から露骨に突き放されたことってありましたでしょうか?!きっとヤンマガ編集部内では「また木多が原稿落として逃げやがったよー!」と呼び捨てされてること間違いなし!www

改めて人望の大事さをしみじみ痛感したとともに、ヤンマガ編集者の冷淡っぷりに社会の恐ろしさを垣間見た気がして、ちょっと恐ろしさでガクガク震えてます((;゚Д゚))ガクブル

3Dを使うメリット

ただ思うのは3Dソフトを使って漫画を描く意味ってあるの?木多康昭は言うまでもなく怠け者というか、楽したがり。むしろコレが普通だと思われますが、その延長線上で3Dソフトも使ってるはず。それだけ2Dで手書きで描くよりも時間短縮できるから、というノリから始めたはず。

でも結局、締め切りに間に合わず何度も原稿を落とすぐらいだったら本末転倒じゃね?ガンツの奥浩哉や浅野いにおあたりも、それっぽいことやってんのかなと思いますが、木多康昭の場合は絵に関してはムラがある。2D手描きとの違いが分からない。

そもそも木多康昭はネームだけ描いて、他はプロに任せるという手法ではダメなんでしょうかね?

『12連休』のネタバレ感想。作者は吉田覚。Fellows(ハルタ)で掲載された読み切りマンガを集めたもの。何となく察しがつくかも知れませんが、12連休ということで12作品収録されてます。


あらすじ物語・ストーリー内容

吉田覚は、『働かない二人』の作者。おそらくデビュー直後か、本格的な連載を持つ前の作品かも知れない。だからかクオリティーにムラがあって及第点のタイトルは半分もないかなー。

とりあえず、何となく良かった回を3つ4つピックアップしてその感想を書きたいと思います。


エ口キネシス

終電に近い電車の中。

12連休「エロキネシス」
何故か超能力者が乗り合わせて、仕事疲れで軽く眠っている女性のスカートを!!!

ただ超能力者にパワーが足りないのか成功せず。肩を落とす超能力者。そして周囲でそれを見ていた、電車の乗客(男)も落胆。
12連休「エロキネシス」2
そこでまさかの意気投合。超能力者に必死にパワーを送り込もうとする男たち。これぞ王道バトル漫画で見られるような熱い友情!

12連休「エロキネシス」3
結果!プロバスケット選手か!というぐらいの高速ダムダム具合!桜木花道も真っ青やで!!!

話のオチとしては、そのダムダム具合を見ていた電車の乗客(男)が更なる集結。超能力者にパワーを送り込む。こういう場面を見ると「俺オトコに生まれてきて良かった」と心底思えるで!でもパワーが有り余りすぎて女性の衣服がバーン!…でチャンチャン。なんじゃそりゃっていう。


コーポ田中の序列

主人公は、コーポ田中という安アパートに引っ越してきた相川という女性。ただめちゃめちゃ巨人的なチチの持ち主。そこでコーポ田中の3人の住人たち(男)がざわめきだす。

12連休「コーポ田中の序列」
結果、相川に対して軽く集団ストーカー的な行動を取りだす。ちなみに画像はドアの隙間から臭ってくる靴の匂いを嗅いで、「カーくさいのう!」「ツンとしたにおいがしますねぇ!」と品評してる場面。表現があまりに下劣すぎて思わず笑った。

12連休「コーポ田中の序列」2
当然のように相川の隣に住む西君の部屋の壁に聴診器を当てて、相川の生活に探りを入れる。とことんサイテーすぎる3人の話。オチとしては相川が3人に対して復讐を遂げるという展開。


岸本貞夫の終わりなき胸キュン地獄

主人公はタイトル通り、岸本貞夫という男。

高校生時代に、めちゃめちゃ美人の葉子に告白されるところから話が始まる。岸本はオッケーの返事を出すかと思いきや、美人と一緒にいると緊張しすぎるという理由で最初は断る。正直分からなくはない。この着想をベースに展開を作った話。

でも周りの生徒たちが激怒して、ほぼ半ば強引に二人は付き合うことになる。
12連休「岸本貞夫の終わりなき胸キュン地獄」2
そして20数年後、二人が40歳になった場面にまで一気に飛ぶ。ただ葉子はまだまだキレイで、岸本貞夫は現在進行形で緊張しまくり。だから自分の家にいても居心地が悪い悪い。

しかも娘たち3人もやっぱり美人で、終始家の中では緊張感が絶えない。岸本貞夫の「おかしいだろ!俺の半分混ざった遺伝子はどこいったんだよ!」というセリフは笑った。
12連休「岸本貞夫の終わりなき胸キュン地獄」3
そんで嫌いな食べ物をどんどん娘たちから渡されるものの、美人の娘に嫌われたくないからずっと黙ってる。不憫なんだか不憫じゃないんだか。そもそも美人の葉子に緊張しまくってるくせに、どんだけ子供作ってんねん!という話ですが。普通ならタちませんから。

オチはやっぱり緊張しまくって…という終わり方。


真夏の亡霊チキンレース

12連休「真夏の亡霊チキンレース」
ラストは女の亡霊に取り憑かれた男の話。延々と怖い内容の独り言をブツブツとつぶやいてる亡霊。会話は一向に成立しない。でも男はかなりガサツ。いい加減、面倒くさくなった男は最終手段を取る。

亡霊の目の前でC・W・ニコルならぬ、C・W・シコる!でもそこは亡霊。今更少しも怖くないわ―(アナと雪の女王風)♪♪
12連休「真夏の亡霊チキンレース」2
…と思いきや、男のフィニッシュ時には華麗に避ける。「あっぶ」じゃねーよ。そして最後はバカらしくなった亡霊はさくっと成仏しちゃうというオチ。


総合評価・評判・口コミ

冒頭にも書きましたが、作者・吉田覚はゆる~いギャグ漫画を描いてる方。だからこの『12連休』というタイトルのニュアンスからもゆる~い内容をつい想像しがち。

でもおそらく本格的な連載を持つ前の段階だからかも知れませんが、新人さんにありがちな肩に力が入ってる作品が多め。むしろ品性下劣で下世話なネタも多い。だから『働かない二人』みたいなんを期待すると失敗する。

展開としてはアイデアありき。一応笑いは取れてるものの、見切り発車的な内容も多く、全体的にちょっとオチが弱め。一話完結の読み切りオムニバスだったら、最後の最後まで気を抜かずに詰め切れると良かった。

『キングダム』38巻のネタバレ感想。作者は原泰久。ヤングジャンプ(集英社)で連載中の歴史漫画。いわゆる秦の始皇帝(政)を主人公とした、中国歴史もの。だから舞台は秦という国。また主人公は始皇帝以外には、それを支える信という架空の少年兵士がいます。詳しいあらすじは「面白いかつまらないか」という考察記事を参照。


信は五千人将へ

チョヨウで将軍・騰や王賁とともに、主人公・信が魏を撃破した続き。魏の将軍・呉鳳明や、魏火龍という中ボス連中を前巻37巻では倒しました。

この功績が認められて、主人公・信と王賁はこの38巻で5千人将にランクアップします。騰曰く、「五千はただの踏み段にあらず」「五千人将の目を通してこそ将軍の存在がいかなるか見えてくる」。

そして、秦国では新たな問題が勃発。政の母親である太后が自分たちだけの国を勝手に建国。ましてや、ロウアイという今で言うところの加藤鷹的な男と共に。だから、新しい国名もロウアイからもじった「アイ国」。秦国は後の始皇帝となる政以外に、呂不韋と太后の勢力が3グループいた。いわゆる太后は政敵。

しかも、息子である政が「加冠の儀」という秦国の皇帝としてようやく認められるイベントを行うタイミングで、秦国(咸陽)に攻め入ろうとする…みたいな感じの展開。


太后の変遷と嫉妬が無様で愛しい?

この38巻ではとにかく太后(始皇帝の母親)がメイン。

キングダム38巻 太后1
最初の太后は、こんな風にウブな美少女だった。「邯鄲(かんたん)の宝石」と表現されるぐらい輝いてた。でも呂不韋という男に出会ってからは一変。呂不韋は秦国の中でも、政治的なパワーを持つ一大勢力の長。

キングダム38巻 太后2
まさに魔女に進化。口がデカくなりすぎやろwww
おそらく色んなブツを咥えこんでここまで成長したんだと思います(TдT)

この太后は前述のように、ブツが大きいのだけが取り柄のロウアイと共に「アイ国」を建国。だから36巻か37巻では、ただのアバズレのようにしか描かれない。でも実際は違ってる。
キングダム38巻 太后3
ロウアイとの鬼気迫る行為の最中も、実は太后は泣いてる。呂不韋にフラれたことに対する自暴自棄から、こういった行為に走ってる節もある。ちょっとした不良の女子高生か!とツッコミたくなりますが、この涙に少し胸キュン。個人的にいきなり女性に号泣されたら立ちませんけどね。

だからアイ国の建国も、呂不韋に対する当て付けに近いものもある。お前がいなくてもこの国でロウアイという下賎な男と共に幸せになってやる的な。言っちゃえば、BBAの醜い嫉妬。
キングダム38巻 呂不韋
でも、そのアイ国に乗り込んで呂不韋は言う。「ワシは変わらずずっとそなたを愛している」と太后に揺さぶりをかける。実際、呂不韋は太后のことが好きだったようですが、そういった恋心よりも自分の野望を優先させる男。

そして呂不韋の策略と謀略に太后がまんまとハマる。どんどん戦の道へと突き進んでいく。


戦争が始まるリアリティー

これまでのキングダムといえば、超人的な偉人たちが超人的に戦争をおっ始めてた気がしますが、今回の太后は至って平凡といえば平凡。

いや太后は正確には権謀術数にはある程度長けてはいそうですが、精◯をかけた性欲には好戦的でも、生死をかけた戦争には消極的。特にロウアイとの間に子供が産まれたということもあって。また、少なくとも、ロウアイに至っては凡庸な人間。

だからこそ、アイ国が秦国と戦いを始めるまでの過程が現在にも通じるものがありそう。

アイ国は急増で建国した故に脆さもはらんでた。一応急拡大して他国も無視できない存在にはなっていたものの、アイ国には色んな国からのスパイが紛れ込んでいた。そこで凡庸なロウアイを担ぎあげて、どんどん自分たちの思惑通りに動くように操っていく。頃合いを見ては戦争をするように煽り立てていく。結果、秦国にダメージを与えることができたら、周辺の国は喜ぶ。

キングダム38巻 呂不韋VS太后
そして、この秦国との戦いを始めるようトドメをさしたのが、やはり呂不韋。太后とロウアイは不適切な関係だったので、二人の間に産まれた子供の存在は必死に隠してた。いわゆる隠し子。でもそれが秦国にバレたことで、主人公・始皇帝(政)などは激怒。今にも「アイ国の攻め入ってくるぞ!その前に秦国を潰せ!」とアイ国に潜ませたスパイを使って、ロウアイを煽り立てた。

最も愛した女性をも利用する呂不韋の冷淡さ。呂不韋の目的としては、太后とその息子である政(始皇帝)を潰し合わせることで、彼らの血を根絶やしにする。そこで救世主のようにして現れた自分が秦国の皇帝に成り上がろうという計算。発想が常人離れしてて笑う。

キングダム38巻 太后4
太后は太后で、「加冠の儀」になってようやくハメられたことに気付く。その時には既にアイ国の軍隊を秦国内(咸陽)に送り込んでいるので、もう止めるに止められない。だから最愛の呂不韋を返り討ちしてやろうと覚悟を決めた表情が切ない。最期まで哀れなBBA、それが太后。

またアイ国は軍隊も烏合の衆の集まりなので、思い通りに統率できない。結果、もうめちゃめちゃなことが秦国の中で起きる…というところで最新39巻に繋がります。


総括


戦争を始めざるを得ない状況に追い込まれていく、抗えない流れに巻き込まれていく「無能な政治家」の様を見ていると、戦前の日本…今後の日本を彷彿とさせるんではないでしょうか。身の程知らずの政治家や為政者が踊らされていく過程は比較的丁寧に描かれてた。

キングダム38巻 ロウアイ
最初こそ無能なロウアイは戦争に及び腰だったものの、戦争が本格的に始まってから、ようやく決意が固まる。一見カッコ良く描写されてるものの、ただ単に雰囲気に呑まれてるだけ。最終的には「フワッ」とした気持ちの高ぶりに誤魔化されて、戦争に歯止めが効かない。これはおそらく実際の戦争でも似たようなことが言えそう。

太后BBAの嫉妬、その太后BBAにホレた平凡な男が守ろうとする決意、その太后BBAの感情を利用して戦を煽る呂不韋の打算、戦争は「人間の感情」で起こすものなんだなーと。だからこそ戦争は止められそうなものですが、同時に人間は昔から成長してないことも痛感。

ちなみに最新39巻は既に発売済み。印刷が追いつかないほど人気だとか。ただ電子版は何故か3ヶ月遅れ。つまり、このキングダム38巻のKindle版が配信されたのは、紙の39巻の発売日と同じ。ワンピースも同じなんですが、すぐ電子版が配信されないのは残念。