バズマン。

健全な漫画の感想ブログ。基本的に面白いマンガだけレビューしてるつもり。

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『バキ外伝 疵面 スカーフェイス』1巻から5巻のネタバレ感想。原作は板垣恵介、作画は山内雪奈生(やまうちゆきなお)。別冊少年チャンピオンで連載中の格闘漫画。いわゆるバキシリーズのスピンオフ。

ちなみに「疵面」は素直に読むと「きずづら」という読み方になりますが、同じ読み方の「創面」というスピンオフとは別作品です。だから一般的には「スカーフェイス」と読んだ方が良さそう。

あらすじ

主人公は花山薫。
バキ外伝スカーフェイス1巻 花山薫19歳
(1巻)
極道・花山組の組長を務める19歳(笑)

生傷だらけで、どんだけの修羅場をくぐってきてんって話ですが、実はこれでも今まで本気で拳を握ったことがない。むしろ花山薫は慈愛に満ち溢れてて、まずは相手に徹底的に攻撃をさせる。そして疲れた相手を最後に一発トドメで軽くドン!と倒すというケンカが多かった。

ただそんな花山薫がついに本気で拳を握る日が来た!という話。それだけ「お前人間か?」という強敵が登場します。

花山薫という化け物

まず花山薫という化け物の説明。

バキ外伝スカーフェイス2巻 サメを倒す花山薫
(2巻)
例えば、水中でサメを倒す!花山薫の図体も相当デカいんですが、その何倍もある巨大ザメ。想像を絶する。最終的に花山薫がどうサメを倒したかというと、サメの目から手を突っ込んで脳みそを破壊w

他にも後述する敵から刺客を送られて電車内で襲われそうになる花山薫。
バキ外伝スカーフェイス3巻 走行中の電車のドアを開ける花山薫
(3巻)
ただ花山薫は走行中の電車のドアをガラッと開けて、そいつを放り投げる。そしてピシャっと再び電車のドアを閉める。思わず「フスマか!」とツッコミそうになった。

16歳の時には少年院に収容されてるにも関わらず、病状の母親が自分の誕生日を祝ってくれるということだけで脱獄。その脱獄方法がシンプルイズベスト。パンチだけでドアや牢屋の柵をことごとく潰していく。

そして最終的に、車いすの母親からプレゼントされたのがチョコレートのクッキー。小学生か!それだけ花山薫は母親想いというエピソードも。

グランドマスターというMONSTER!

バキ外伝スカーフェイス4巻 グランドマスター
(4巻)
この花山薫の前に立ちはだかるのが、グランドマスター(通称GM)。国籍は不明なものの、少なくとも日本人ではない。国際的な裏世界を取り仕切ってるボス。このグランドマスターが日本の893組織を一本化して、その頂点に立とうと目論む。そこで花山薫が目をつけられるというストーリー。

いかにも見た目がオカマっぽい出で立ちで弱そうですが、実は男性ホルモンが強すぎて筋肉が絶えず発達。もはや骨格の成長すら阻むレベル。だから背が伸びない。そこで毎日大量の女性ホルモン剤を摂取することで、やっと肉体の膨張と暴発を抑制できてる。
バキ外伝スカーフェイス5巻 グランドマスターのパンチ
(5巻)
ただ女性ホルモンを摂取して、筋肉量を抑えててもめちゃめちゃ強い。打撃の瞬間のインパクトがパない。小さいキャラクターの全身を使ったバトルって地味に好き。意外にこういう漫画や描写は少ないのが残念。

バキ外伝スカーフェイス4巻 グランドマスターの洗脳
(4巻)
しかもグランドマスターは相手を洗脳させることが可能。脳に直接アクセスすることで色んな幻覚を見せることが可能。花山薫の場合は前述の愛しい母親の幻覚が見える。

バキ外伝スカーフェイス4巻 狙撃銃VS花山薫
(4巻)
こんだけ最強の要素が揃ってるのに、グランドマスターは仕事の完遂のためには手を抜かない。だから花山薫をただでさえ圧倒してたにも関わらず、部下を使っての遠目からの狙撃。銃口が自分に向けられていることを知りつつ、それをバンバンと受け止める花山薫もスゴいを通り越してアホw

バキ外伝スカーフェイス5巻 グランドマスターのオカマ口調
(5巻)
オカマ口調もベタっちゃベタだけど良い。フリーザ役の声優がやれば似合いそう。というか、おそらくほぼフリーザの影響で「オカマ=得体の知れない強さ」という印象が読者の中で根付いてるのかも。

レックスというバケモノ

バキ外伝スカーフェイス1巻 レックス
(1巻)
二人目はレックス。ちなみに本名は登倉竜士で日本人。花山薫と同じく顔面が生傷だらけですが、ただ重度の痛風に悩まされていて、ちょっとした刺激にもビクンビクンッ。そしてその痛風の痛みを抑えるためにor紛らわせるために、自分より強い相手に殴ってもらいたがっているという意味不明なキャラ。

でも花山薫に負けないぐらい豪腕。
バキ外伝スカーフェイス2巻 レックスがトラックをひっくり返す
(2巻)
10トントラックをひっくり返すわ、電車もレールから押し出すわ、コンクリートの地面を粘土か?というぐらい簡単に引き千切ってもぎ取る。しかもめちゃめちゃ俊敏。花山薫がグラサンを落としても、瞬時にそれをパパっと受け止める。肉の塊が瞬間移動。「スピード?体重=破壊力!」を花山薫に負けないぐらい地で行く男。

ただ性根は無邪気な男子小学生。例えば虫が大好き。道端で見つけたダンゴムシを花山薫に嬉しそうに見せつけたりする。あとは戦いの最中も全然人の話を聞かなかったり(笑)、実は心根が優しい花山薫と相性がピッタリ。

バキ外伝スカーフェイス2巻 花山薫とレックスの友情
(2巻)
だから友情というほどではないですが、レックスが一方的に花山薫に好意を抱く。まさに兄貴と舎弟的な間柄以上の関係。そこで話を戻すとグランドマスターが花山薫を狙うわけですが、結果的に優しさから瀕死の重傷を負うことになる花山薫。

バキ外伝スカーフェイス5巻 レックス
(5巻)
そこでグランドマスターにメラメラと復讐の炎を燃やすレックスが激アツ!

休載期間が長すぎた

敢えて批判すると、休載期間が長すぎた。『バキ外伝 疵面 スカーフェイス』が始まったのは2005年。そこから休載がチラホラありつつも2009年の5巻まで続いた。でも2014年に至るまでずーーーっと休載してた。

しかも「レックスとグランドマスターがこれから本気で戦う!」という直前での長期の休載。一体何があっての休載かは知りませんが、だから『寸止め感』がハンパない。こちとらズボンを脱いで待ってるんですけど!?状態。おもしれ~!と思った直後にナニコレ。あまりに何の告知もなく休載してたので、このままクソミソにこき下ろしたレビューを書いてやろうと思ってたぐらい。

でも最近ようやく6巻目が発売。クソミソにこき下ろすことをせずに済んで、自分も軽く安堵。ただ今後も順調に連載されるかは不明。だから全巻大人買いでは★4.5に下げてます。また休載期間の分だけ、採点も2・3点ほどマイナスしてます。

総合評価

序盤は花山薫の人情の厚さを延々と描いてるんですが、それが後々にフリとして生きてくる。最初はそれがギャグにしか思えないものの、ゴッドマスターの冷酷っぷりが対比的にどんどん描かれることで、花山薫がどんどんヒーローに見えてくる。

そして、レックスとの変な友情がどんどん生まれていって、花山薫が凶弾に倒れた時のレックスの激怒っぷりはまさに激アツ。レックスとゴッドマスターという怪物同士が戦う因縁を、花山薫という人物を通して自然と形成される。その流れの中でレックスとゴッドマスターがバチバッチやり合う展開が盛り上がらないはずがない。それだけに、ここ数年はヤキモキさせられた(笑)



◯展開…★3.5◯テンポ…★4.5
◯キャラ…★4.5◯画力…★4.5
◯全巻大人買い…★4.5
◯おすすめ度…85点!!!!

『ゴキブリバスター』のネタバレ感想。原作はONE、作画は村田雄介。ヤングガンガン7号(3月25日)に掲載された読み切り。

あらすじ

ゴミ・腐臭・テカリ、かつてこの世の全ての汚物を手に入れた蟲・ゴキブリがいた。ヤツの死に際に放った卵は全世界の人々を潔癖に駆り立てた。「お前の部屋か?探してみろ!俺の腐った遺伝子全てをそこに置いてきた!」。世は大ゲテモノ時代を迎える。

ゴキブリバスターズ1
そして、そこへ勇猛果敢に立ち向かった戦士たちがいた。その名は「ゴキブリバスター」。おそらくBGM的にはエアロスミスあたりが流れてると思われます。

まあ要するに、このゴキブリバスターが救世主として、各ご家庭に上がってゴキちゃんたちを退治していくという話。

ベタベタなドタバタコメディー!

とにかくドタバタコメディー。ONEが原作を書いているのでギャグテイストな内容だとはなんとなく想像がつくと思いますが、自分が想像した以上に展開がベタベタ(ゴキちゃん的な意味ではない)。

ゴキブリバスターズ3
こんなイカツイ出で立ちでバズーカーを持って登場したゴキブリバスター。ちなみに名前は佐藤。おそらくこのマスクを取ったら、フッツーの顔面が出てくるんだろうなと。

ゴキブリバスターズ5
ただゴキちゃんがそんな佐藤の顔面にピタッと止まる。これはヤベー!ということで佐藤がテンパリまくって、まさかのバズーカーを自分の顔面に向けて発射してアボーン!むしろそんな出で立ちしてるから動きが鈍いんだろっていう!

そして他のメンバーも次々と自滅。このテンポ感がヤバイ。まさにてんやわんや。
ゴキブリバスターズ6
主人公と思しき新人の芦田に至っては華麗に自爆!!それを見た…もとい見せつけられた子供の表情がポカーン!唖然とするだけ!もはや子供トラウマもん!ここまでの火力は絶対必要ないし、下手したら子供も巻き込んでたという危険。

オチもひたすらあっけない。ゴキブリバスターの犠牲はどこへ行った!?という、まさに神風特攻隊的な無意味な命の浪費。

総合評価

内容的には面白い。「ゴキブリぐらいでガタガタ騒いでんじゃねーよ!」という『テラフォーマーズ』に対する当てこすり的な匂いもする。少年ジャンプといった超大手に載せてても、十分読むに耐え得るレベル。採点がイマイチ低いのはギャグ漫画としてはこんなもんでしょうといった感じ。特別変な他意はありません。

あと地味に村田雄介のお色気描写もアリかも知れない。冒頭でゴキブリ目線で人妻が襲われる場面があるんですが、これがなかなか良かった。画像は割愛しますが、今後はそういう路線を模索するのもアリか。

◯展開…★3◯テンポ…★4
◯キャラ…★3.5◯画力…★5
◯おすすめ度…80点!!!!

『ばけものれっちゃん』のネタバレ感想。作者は浅野いにお。ヤングガンガン4号(2月20日)に掲載された読み切り。

あらすじ

ある高校の話。どこにでもあるような高校のはずが…
ばけものれっちゃん1
何故か、化け物としか思えない女子高生がいた。名前は「れっちゃん(安東)」。中学時代はイジメられていて、クラスでは大人しい生徒だったが、ひょんなことからクラスの人気者へ。クラスのみんなは「顔が人と違うからってイジメるのは最低」だと擁護。むしろ「カワユス」という扱い。

ばけものれっちゃん4
ただクラス委員長の女の子は一人だけ、その状況に違和感を感じていた。挙句の果てには「君みたいな人がいる限りきっと世界から差別はなくならない」とまで言われる始末。「れっちゃん」はただ気を使われているだけではないのか、果たして誰が差別をしているのか?していないのか?

シュールな世界観

とにかくシュール。「れっちゃん」という存在を一切説明してくれない。この生き物は何なのか?そもそも人間というカテゴリーで良いのか?何故高校に通ってるのか?などなど。「れっちゃん」という存在を何事もないかのようにストーリーを進めていく。

ばけものれっちゃん2
他の生徒と遊んでる場面とか、これただの餌付けやん。というか顔から明らかに凶器と思しきもんが飛び出てるやん?周りももっと恐怖を覚えろよと。

ばけものれっちゃん3
体育祭ではクラスのみんなと肩を組んで気合を入れてるんですが、ひたすら違和感しか覚えない。ひたすらシュールシュールシュール。

化け物はやっぱり化け物だが…

そしてその体育祭で「れっちゃん」がまさかの大暴走。徒競走でこけてしまう。周囲は思わず「頑張れ!」という声援。れっちゃんは声援を糧に張り切りすぎたのか、体中から液体という液体が噴出。

ばけものれっちゃん5
上記の餌付け行為の比ではないほどブリブリーっと巨大化。ちょっとした天災レベル。あまりに訳の分からん状態になったので、それ以降は「れっちゃん」はハブられる。以前よりも更に孤立化を深める。

ただ冒頭のクラス委員長だけは違ってた。最初こそ「れっちゃん」を差別してるのかと思ってたら、むしろ途端に「れっちゃん」をハブった生徒たちにイラついてた。心中はまさに「やっぱりやんけ!お前ら」ということ。

そこでクラス委員長は自分が孤立するのも恐れずに「れっちゃん」を擁護。それを聞いてた「れっちゃん」は思わず好意を抱いて、クラス委員長に思わず感謝の言葉を告げる。

ばけものれっちゃん6
アリ…ガ……ト…」。ってお前はETか!むしろETの方が流暢に喋るぞ!

クラス委員長は最初こそ「れっちゃん」に抵抗。「お前のためにやったんじゃねー!」と突き放す。ただそのことに罪悪感や負い目を感じてて、その言葉を聞いた瞬間、クラス委員長は素直になれる。「うん」と言って崩れ落ちる。

浅野いにおは「ゆるふわほっこり」系を目指したらしいですが、ホッコリできるっちゃホッコリできる?w

総合評価

設定が意味不明すぎて頭に常にハテナは浮かんでるものの、つい次の展開が気になって読んでしまう不思議。ただホッコリというよりかは、ちょっと切な系のオチ。読後感としても胸騒ぎがザワザワしたまま後を引く感じ。何とも言えない。浅野いにおは長編ものより、限られたページ数の読み切り漫画を描くほうが向いてるのかも。

あと画力に関してですが、『デッドデッドデーモンズデストラクション』ではSF系の描写も上手かったですが、人外キャラクターを描かせても上手い。おそらく何を描かせても上手いマンガ家。

◯展開…★3◯テンポ…★4
◯キャラ…★4◯画力…★5
◯おすすめ度…86点!!!!

『究極球舞(グランドムーヴ)』のネタバレ感想。作者は椎橋寛。少年ジャンプ(集英社)19号に掲載されたサッカー漫画。作者・椎橋寛は『ぬらりひょんの孫』とか描いてた人。

あらすじ

究極球舞 南兵衛1
主人公はベネズエラから転校してきた南兵衛(みなみひょうえ)。グランドムーヴの達人。南米帰りのストライカーということで、弱小サッカー部にはまさに朗報。

ちなみにグランドムーブとは、ストリートサッカーやフリースタイルサッカーで生み出されたサッカーテクニックのこと。パナやムーンライズ、X-フリックなどダイナミックな動きは人々を魅了。ただし実践的なテクニックではなく、サッカー競技においてはあまり効果をなさないとされる。

ただ所詮は小手先のリフティングテクニック。チヤホヤされる南兵衛に噛み付く生徒がいた。それが日本代表ユースに選ばれた生徒・青西。そして二人のサッカー対決が始まるという展開。

サッカー描写がカッコイイ!

冒頭にも書きましたが、『ぬらりひょんの孫』といったバトル漫画を描いてた作者。ただ正直バトル描写などはあんまりパッとしなかったイメージがあったんですが、サッカー描写が意外に上手くて驚いた。

究極球舞 アルニザージェ
例えばトラップするだけでもカッコイイ。

ルナボルテレータという技では、軽く蹴りあげたボールに足を一回転させる。やべっちFCで矢部がよくやってる(orやらされてる)リフティング技。回転させてる足んぼ軌道が筆先でかすれさせて、その感じが良い。

究極球舞 インフェルノチレーナ
インフェルノチレーナはオーバーヘッドキック風。ラストの締めにかかる描写。一般的にはオーバーヘッドキックだと『キャプテン翼』の手足をピーンと伸ばして「ヤーー!」的なんを想像してしまいますが、小じんまりとしたバク宙感がカッコイイ。

欲を言えば、ボールの軌道がもっと派手に見えると良い。この場面ではコマが一つだけしかないので、複数のコマを利用した魅せ方があっても良かったかも。

バトル展開にも発展!?

ただサッカーの描写だけかと思ったら、バトルチックな展開にも発展。もちろん殴り合ったり蹴り合ったりすることはないものの、上記の多彩なグランドムーヴの技を使って相手を出し抜く。その描写が派手。

究極球舞 ペーシュカショーロ
ペーシュ・カショーロだと一体どんな体勢やねん!という。サッカー漫画の設定では今までありそうで、あまりなかった設定。最後までポンポンと読めちゃう。

総合評価

展開がシンプルで読みやすい。主人公のキャラクターも立っていて、青西というライバルキャラクターとの因縁の書き方も良かった。お互い反目し合いつつも友情を育んでいきそうな、今後の展開に期待を持たせる関係性。『イリーガルなんとか』はソッコー打ち切りだったので、この『究極球舞』も期待せず読んだんですが意外にも面白かった。

ずっとファンタジー系の漫画を書いてた作者さんですが、実は現代チックなスケール感の小さい漫画の方が合ってそう。堅苦しいテーマも多かった気がしますが、これぐらいポップな(?)ぐらいでちょうどいいのかも。強いて批判するなら、サッカー技名が難しいこと。

いずれ少年ジャンプかその他の雑誌で連載が始まるかも?

◯展開…★3.5◯テンポ…★4
◯キャラ…★4◯画力…★4
◯おすすめ度…86点!!!!

少年ジャンプ34号から第10回金未来杯(ゴールドフューチャーカップ)が始まるらしい。どの読み切りマンガもまだ掲載されてませんが、何となく雰囲気でどれが勝ち残るかを予想してみた。前回は旧ブログで予想してみたんですが、現在連載中の『デビリーマン』が一番マシそうと書いた気がします。

少女復旧リカバリーQ & DEADMAN KILLER 

金未来杯1
まず来週号の少年ジャンプ35号で最初に掲載されるのが『少女復旧リカバリーQ』。作者は三原すばる。

天才だけどドジっ娘なJK発明家・砂原の話。おそらくジャンル的にはギャグ漫画。でも似たようなギャグ漫画が数年前に少年ジャンプで連載されてなかったっけ?確かタイトル名は『なんとかエジソン』。

それはさて置き、絵柄は可愛らしくて期待できそう。多分砂原がトンデモな発明品を開発して、その発明品が周囲に迷惑をかけるという展開が王道。ボケのクオリティーやテンポ感がどの程度かに寄る。またボケの応酬を繰り返しても、そこにツッコミ役がいないと辛い。

続いて『DEADMAN KILLER』。作者は松本直記。とあるバーに務める探偵チックな野郎2人の話。おそらくハードボイルドなアクション描写が多く描かれると予想。

ただ画力はそこそこありそうですが、キャラクターがどっちも似たような雰囲気が×。背丈も同じで、表情もイカツイ。描き分ける工夫が微塵もない。もちろん髪型などは変えてるものの、それでも雰囲気が似てるのは××。マンガ全体でも工夫のなさが要所要所で垣間見れると思うので、このマンガが勝ち上がるのは厳しそう。

そもそも設定自体がフワッとしすぎ。また「バー」という舞台を考えると、ジャンプNEXTでは好評だったとしても少年ジャンプには合わないはず。

GALAXY GANGS & クラマの閃

金未来杯2
続いては『GALAXY GANGS』。作者は馬上鷹将。舞台はギャングがひしめく宇宙。そこへ主人公の地球人が一人混じって…みたいな展開。

まず絵柄がクソダサい。宇宙がどうのこうのという設定からして分かりづらく、そもそも主人公の服装やルックスが「宇宙感」がゼロ。なんなんだよ、その頭に被ってるキャップは!?!?o(`ω´*)o

おそらくジャンルはアクション漫画だと思いますが、どれだけ派手なアクションを描けるかにかかってきそうですが、個人的には期待薄。

続いては『クラマの閃(ひらめき)』。作者は及川友高。日本剣道会で悪名を轟かせた最強最悪剣士「天狗」。その息子が主人公。ただ暴れん坊の父親とは違って、平凡すぎる好青年?という展開のスポーツ漫画。

少年ジャンプの剣道マンガといえば『クロガネ』。確か10巻ともたずに打ち切りになってしまった。この読み切りマンガも勝ち残るのはしんどいでしょう。ビッグコミックスピリッツの『あさひなぐ』でも指摘しましたが、剣道はお面でキャラの顔や表情が隠れるのが痛い。

せめて表情の部分だけお面を描かない」という最低限の工夫ができてれば良いですが(ちなみに『あさひなぐ』はできていない)、それすらもないようであればやはりこちらも期待薄。

幻獣医トテク & 龍刃伝ガガ丸 & カーボネーター

金未来杯3

続いて『幻獣医トテク』。作者は権平ひつじ。主人公はトテクという幻獣医。おそらく妖怪そのものや、妖怪化した人間を救うような物語になるはず。

『ヒーローアカデミア』のパクリっぽいものの、絵柄は◯。人外キャラクターの描写もそれなりに上手い。ブラックジャック風の傷跡がダサくて残念ですが、しっかり展開で読ませてくれそうな雰囲気。

特に女性読者が好きそうな雰囲気ですが、妖怪みたいなんを扱うとしたらアクション描写を盛り込むことも可能。設定もシンプルで良い意味で先の展開を予想しやすく、個人的には一番期待できそうなマンガ。

続いて『龍刃伝ガガ丸』。作者は上村勇貴。主人公は天下無双を目指す侍・ガガ丸。そこへ赤ちゃん・まる丸に出会って…という展開。

ジャンル的にはコメディーベースのアクションマンガになるはず。絵柄は古臭いものの、テイスト的には『べるぜバブ』を彷彿とさせます。だから「笑いとアクションのバランス」がどれだけ取れるかにかかってそう。個人的に『べるぜバブ』はそうでもなかったんですが、内容次第ではしっかり勝ち残ることができそう。赤ちゃんの目が象徴的なので「泣き」を上手くどう使いこなせるかが重要か。

ただタイトルがダメ。龍刃伝って何だよ?意味がないカッコつけ?普通に『ガガ丸』とかで十分。

続いて『カーボネーター』。作者は村肝篤仁。主人公は、犯罪都市で活躍する謎のヒーロー・ジェイコブ。ただ何故かジャグリングしながら戦うという設定。多分『ワンパンマン』をカッコ良くさせた感じのテイストで、ジャンル的にはアクションベースのギャグ漫画になりそう。

でも設定が地味にややこしい。タイトルから「カーボン(炭素繊維)」が登場するかと思いきや、実際キャラクターは真っ黒の衣装を着用済み、何故かジャグリングがテーマ?最初にこれだけこんがらがってるので、いざフタを開けてみたら更にこんがらがってること間違いなし。

一見期待できそうな雰囲気もありますが、いざ読み始めてみると「アレ?なんか違う?」となりそう。ジャンルがギャグ漫画ということも考えると勝ち残るのは厳しそうか。

総合評価

一つ一つの漫画を論評するとこんな感じ。全く中身は読んでませんが、これらの予想は大体当たってる気がします。何故なら載ってる画像が一番キレイで上手い絵のはず。その絵がこの程度…という解釈をしたら、マンガの内容も大体推して知るべし。新人漫画家さんということもあって、良い意味でこちらの予想を大きく裏切ってくることは少ないはず。

敢えてランキング化するとしたら、一位は『幻獣医トテク』、二位は『龍刃伝ガガ丸』、三位は『少女復旧リカバリーQ』といった感じでしょうか。後者の二つは、こちらの期待にどれだけ内容で応えられるのかにも寄りますが。

7タイトルという多さもありますが、この中から2タイトルぐらいは少年ジャンプで連載が始まりそうな感じはします。

『トリコ』35巻のネタバレ感想。作者は島袋光年。少年ジャンプ(集英社)で連載中のバトル漫画。

あらすじ

主人公はトリコ。エリア7に眠る食賓「ペア」を取りに来た。ペアという清潔な名前からは想像できないものの、実際は猿王バンビーナの両方のタマタマだった。しかもバンビーナは八王と呼ばれる最強モンスターの一角。捕獲レベルは6000の神クラス。

ただバンビーナを倒すのが目的ではなく、遊ぶことが目的。バンビーナが喜べば喜ぶほど、タマタマが活性化されてペアが生まれやすくなる。
トリコ35巻 猿武というより猿舞
果たして、トリコたちはバンビーナのタマタマから「ペア」を採取できるのか?35巻は猿王バンビーナとの命がけのプロレス・ダンスを行うところから。

猿王バンビーナの真の姿

ストーリーとしてはバンビーナが真の姿を見せる。最初こそまさに猿という風貌でしたが、

リアルバンビーナは、ちょっとしたゆるキャラ風。上手いことタマタマは写らないように編集。ちなみに何故真の姿を見せたかというと、トリコがガッツリとそれを握ったから。確かに自分も女子に握られるとこんな風に覚醒してしまいます。

トリコ35巻 猿王の元ネタ
ちなみにバンビーナの元ネタがこちら。いや、めちゃめちゃ可愛すぎんだろ!!

それまで以上に苦労するトリコたち。猿武でバンビーナで踊り狂う様は、むしろさながら「猿舞」。最近は少年ジャンプで読み切りギャグ漫画を書いた作者・島袋光年ですが、基本的に『トリコ』ではギャグテイストを封印してる。「猿舞」の描写では、その封印したそれが少し垣間見れます。

トリコ35巻 バンビーナのペア
でも、とりあえずバンビーナの要求を満たすことが出来て「ペア」を手に入れることができるトリコたち。瀕死状態だった小松も復活。

このペアを採取するクダリでは「裏チャンネル」という魂の世界が改めて登場。生きてる世界と死んだ世界の両方から、落ちてくるペアを同時に掴まないと採取できなかった。この条件を満たせたのは、瀕死だった小松がいたからこそということ?

最新号の少年ジャンプを読む限り、「裏チャンネル」をテーマにストーリーを進行していく模様。「食霊」と呼ばれるものが登場。ペアを食べたことで裏チャンネルに行き来できるようになったっぽい。そして小松がアナザという食材をさばくという展開へ。

というか、そもそも食霊とグルメ細胞の化け物とは何か違うの?スタンドのように扱うわけでもなく、グルメ細胞の説明も実はおざなりなまま進んでて、ちょっと不親切。

カカの本性

ちなみにバンビーナが本来の姿を見せたことで、あのキャラクターも本来の姿をあらわす。

トリコ35巻 カカの本性
それがカカ。ブルーニトロでNEO側の敵?もちろん察知していたトリコたちは様々な策を用意周到に張り巡らせていた。テイストサニーのヘアドームでプロレスリングを覆ったりなど、実は…という展開は嫌いじゃない。正確にはコイツはカカの偽物で、本物のカカは後から登場します。

トリコ35巻 猿王VSカカはやや期待はずれ
そして偽カカとバンビーナが一触即発状態。ちょっと期待したもののバンビーナが偽カカを圧倒しすぎて、やや拍子抜け…というか物足りなかった。もう少し展開として引っ張っても良かった気がする。

しかし作者・島袋光年は本当にハンターハンターが好きなんだなと。
トリコ35巻 島袋はハンター好き
カカが本性を現した後に、テリーたちの横を通り過ぎる瞬間のクダリが、メルエムがネテロ+ゼノの横を悠然と通り過ぎるクダリとまんま一緒。

ハンターハンター25巻
(HH25巻)
それがコチラの描写。覚えてる人も多そう。島袋光年は相当ハンターハンターを読み込んでるというか、大ファンなんだろうなーと。だからパクリというよりオマージュに近い?

つか、いつになったらハンターハンターが復活すんねん!!再び休載してからもう一年ぐらい経つぞ!o(`ω´*)oプンスカプンスカ!!

総合評価

単行本コミックこそ売れてるようですが、最近の少年ジャンプの順位はあまり芳しくない印象の『トリコ』。どちらかと言うと、下から数えた方が早い順位。どうしても展開がマンネリというか、筋道立てて一個一個の問題を丁寧に消化してる感じで、積極的に支持する要素が少ない。

そういえば最近の少年ジャンプを読んでたら、懐かしのキャラクターが紹介されていた。例えば、グリンパーチやトミーロッドなど。最近の『トリコ』は、こういうアクが強い個性的な悪キャラが減った印象。ブリーニトロや読者投稿のモンスターも良いですが、キャラクター的な面白さも減ってる印象。つかグリンパーチはどこ行った?



◯展開★3.5◯テンポ★4
◯キャラ★4◯画力★4
◯全巻大人買い★4
◯おすすめ度…82点!!!!

『ブリーチ-BLEACH-』68巻のネタバレ感想。作者は久保帯人。少年ジャンプ(集英社)で連載中のバトル漫画。

あらすじ

主人公は黒崎一護。死神の力を得た人間。ただ死神を倒すクインシーとしての血も入っており、その間で苦悩する。そしてボスはユーハバッハという最強クインシー。黒崎一護と親子関係的な?

ユーハバッハが死神世界・ソウルソサエティの破壊を目論む。ソウルソサエティや現世を保っている霊王が今まさにユーハバッハの手によって…という所から。

ユーハバッハに勝てんの?

とりあえずユーハバッハが強い。霊王を結局は倒しちゃう。霊王を助けようと刺さった刀を抜こうとした黒崎一護が…
BLEACH68巻 霊王を切る一語
何故か霊王を更にぶった切っちゃう。ユーハバッハ曰く、「お前の体にはクインシーの血が流れてるからしゃーないやん(笑)」。

ユーハバッハは「オールマイティー」という能力で全ての未来が読めてる。黒崎一護の行動も全部お見通し。ただ後述の藍染惣右介も「今までの黒崎一護の戦いは私の手の上」だと余裕ぶっこいてた気がするので、ユーハバッハのちょっとした死亡フラグ。

BLEACH68巻 一護
それでも黒崎一護が熱く立ち向かうセリフがカッコイイ。

BLEACH68巻 ユーハバッハと一護
でもユーハバッハは「お前は甘いから無理無理wwwハハワロスワロス」とのこと。

浮竹十四郎の犠牲

BLEACH68巻 浮竹隊長には霊王の右腕
そこで浮竹十四郎隊長が自己犠牲。浮竹の体の中には霊王の右腕が眠っていたらしい。

浮竹は子供の頃は肺の病気を患っていて、そこを霊王の一部分を使うことで生きながらえていた。ぶった切られた霊王を、その浮竹が抱えていた霊王の右腕が修復。一時的に世界の崩壊は食い止められた。

ただそれでもユーハバッハ無双が止まらない。最終的には霊王そのものを自分の体に吸収しちゃう。出川哲朗風に表現したら「ヤベーよヤベーよ」。

藍染惣右介が復活!

BLEACH68巻 愛染
そこで苦肉の策として、京楽春水が藍染惣右介を復活させる。椅子に縛られた状態にも関わらず、藍染惣右介は霊圧かなんかだけで圧倒。チート感がハンパない。今更ながら、よく倒せたというか封印できたなという。

BLEACH68巻 京楽隊長
京楽春水曰く「悪を倒すのに悪を利用することは悪だと思わない(キリッ」。

ただ藍染惣右介は華々しく(?)登場した割に、結果的にあんま活躍しません。またかつてのキャラクターの再利用というかグリムジョーなどが登場したり、一体何やってんという(笑)

総合評価

相変わらずブリーチはフワッとその場の雰囲気は楽しめるマンガかなと。

BLEACH68巻 キャラクターの表情
地味に表情を描くのも上手い。



◯展開★3.5◯テンポ★4.5
◯キャラ★4◯画力★4.5
◯全巻大人買い★4
◯おすすめ度…86点!!!!

『亜人』1巻のネタバレ感想。原作は三浦追儺、作画は桜井画門。goodアフタヌーン(講談社)で連載中のバトル漫画。最近アニメ化がされたらしい。旧ブログ「すごないマンガがすごい」では既に記事化してますが、改めて感想を書いてみたいと思います。


永井圭という亜人

主人公は永井圭。医学部を余裕で狙えるほど秀才の高校生。一見すると平和な世界に思えたが、一点だけ社会を脅かす存在があった。それが亜人。見た目は人間そのものであるが、何をされても死ぬことはない。不死身の新人種とも言われることもあるが、それゆえに世間からは「非人間」の扱いを受けている。

高校生・永井圭は何気なくそんな世の中で日々を過ごしていたが、ある日、トラックにひかれてしまう。誰もが永井圭の「死」を予期したものの…
亜人1巻 永井圭
そこにはトラックの真下から這い上がってくる永井圭がいた。永井圭は亜人だった。そして突如として周囲から追われる身となってしまう。果たして逃亡の先に何が待っているのか?という展開。


全人類 VS 亜人!?

ちなみに、亜人を捕獲することで莫大な報奨金が貰える。だから永井圭はそこら辺の一般人が捕獲しようとどんどん襲ってくる。

亜人1巻 襲ってくる警官
昇進+報奨金が目当ての、こっすい警官も永井圭を捕まえようと襲ってくる。一応メインの敵は亜人を捕獲して人体実験(亜人体実験)を繰り返している、厚生労働省の戸崎というメガネ男。この亜人に関する部署は警察以上の権限を持っていて、手を変え品を変え永井圭を襲ってくる。

亜人1巻 佐藤
そこで永井圭を仲間にしようと考えてるのが、佐藤というオッサン。コイツも同じく亜人なんですが、穏やかな見た目とは反してかなり好戦的。この佐藤を軸にストーリーは「全人類 VS 亜人」という抗争に収束していく。2巻以降に詳細はレビューしますが、世の中でひっそり暮らしている亜人たちを集めてガッチガチのバトルが展開されていきます。

亜人1巻 カイ
ただ唯一永井圭を人間扱いして助けてくれたのが、海(カイ)。永井圭は最初カイを疎ましく、街中で会っても他人のふりをしてたんですが、それでもカイは唯一の味方。友情っぽい展開も見られます(ただしその後はあまり登場しない?)。

そこで亜人ではありつつも、人類を攻撃する「亜人」ではないというスタンスで、永井圭は独自の解決法(共存?)を模索していくという流れになります。


IBMという黒い幽霊

でも亜人とはいっても一種類ではないらしい。その亜人の中でも別種なのが、黒い幽霊みたいなんを出せる亜人がいる。後々に説明されることですが幽霊とはいっても、これは「IBM」という無色透明の存在。物理的に説明すると屈折率0%の物質だそう。亜人だけがこれを視認することが可能。

亜人1巻 黒い幽霊IBM
こんな風に遠隔操作して相手を攻撃することも可能。言っちゃえばジョジョのスタンドのような設定。当然、主人公の永井圭も黒い幽霊を操作することが可能。

亜人1巻 永井圭の黒い幽霊
実は、永井圭は昔から黒い幽霊を視認していた。亜人だと気付いた後に改めて記憶を振り返ってみると、「あの時の黒いヤツは…」ということ。

亜人1巻 IBM同士のバトル
だから『亜人』という漫画の醍醐味は、このIBM同士によるバトルが最大の見所となります。1巻の段階ではあまりバトル描写はないので採点は少し低めにこそしてますが、追々IBM以外でのバトル描写もすんごいことになっていきます。


総括

『亜人 1巻』のネタバレ感想ですが、基本的に設定の説明が大半が割かれていてそこまで惹きつけられる部分は少なめ。肝心のバトル描写も多くはないので、特に言及できる部分は少なめ。でも面白いマンガではあるので、『亜人』が面白いか面白くないか考察した記事を後でゆっくり参照してください。

そういえばニコニコ動画をたまたま観てると、そこで『亜人』の話が登場。その企画は地獄のミサワに電話してアレコレ話すという内容だったんですが、その中にジャンプSQの新人漫画家さんが地獄のミサワに熱く語ってた漫画が『亜人』。
亜人1巻 ハゲは性欲が強い?
その人曰く、「性欲が強そうなキャラクターは全員ハゲてる」という独自の推察を展開されてました。そこで軽く読み直してみると、確かに若干そう思えなくもない?(笑)

『俺物語!!』1巻のネタバレ感想。原作は河原和音、作画はアルコ。別冊マーガレットで連載中のラブコメ漫画。

あらすじ

俺物語1巻 剛田猛男15歳
主人公は剛田猛男。高校一年生。正義感が強く、彼女との約束があっても子供が川で溺れていたらヨユーで助けちゃうようなマッスルすぎる男子高校生。『俺物語』というタイトルからも分かるように、コイツの存在感がハンパないマンガ。

俺物語1巻 純情な大和
その剛田猛男の彼女が大和という女子高生。ちょっと天然なきゃわたん系JK。ひょんなことから、二人は付き合うこととなる。剛田猛男と大和の二人の純情なラブストーリーが、なんか笑っちゃうような恋愛漫画。いや笑いの要素が強すぎて、『俺物語』はむしろジャンル的にはラブコメ漫画に近いかも。

俺物語1巻 砂川
ただ二人だけじゃなく、剛田猛男の親友・砂川もメインのキャラクターとして混ざってて、ガッツリと熱い友情要素も描写されてる。純粋な女の子向けの恋愛漫画というより、幅広い層に受けそうな青春マンガ的な訴求力もある。

剛田猛男という恋愛ジャイアン

剛田猛男というキャラクターが面白い。とにかく彼女である大和に対しての愛がハンパない。なにかっちゃあ「好きだ」と恍惚の表情に至る。微笑ましさも相まって、本当に幸せになって欲しいなーと心底応援したくなる。
俺物語1巻 不味いクッキーを食べる剛田猛男
大和が作ったクッキーが不味いんですが、それを「俺が食いたいんだ、全部俺によこせ」と真剣な表情が不思議とカッコイイ。冒頭の画像や状況からも分かるように、意味なく豪快で豪胆。それでいて優しいというギャップ感が良い。

ただ豪胆さがあらぬ方向へ向かうことも。大和とキスをしたいがために、練習相手が必要。そこで親友である砂川に頼むものの、いくら剛田猛男の恋愛を応援してる砂川も、さすがにそこだけは無理。
俺物語1巻 砂川とキス練習しようとする剛田猛男
でも「俺も覚悟を決めたんだ!お前も覚悟を決めろ!」という訳の分からん理屈を全開!表情が鬼気迫りすぎて恐怖しか覚えない。バトル漫画で言えば中ボスクラスの迫力w

剛田猛男は大和と付き合う以前は、当然女子と付き合ったこともなければ、仲が良かった女子もいない。親しげに喋ったこともなければ、楽しいメールをやり取りしたこともない。
俺物語1巻 メールに驚く剛田猛男
だから大和から動く絵文字付きメールを初めて受信した時は、「ピコピコしている」と嬉しすぎて白目。手紙とかでも言えるかも知れませんが、正直こういう女子的な可愛いメールって良いですよね。可愛くない女子でも、ちょっと可愛さが20%増しになる不思議。

剛田猛男の「不器用さ」が笑いに繋がってるんですが、大和へのブレない愛はまさに男気しか感じさせない。こんなルックスをしてるにも関わらず、きっと女子もキュンキュンさせるはず。いや、むしろ男性読者こそハマりそうな共感を呼ぶキャラクター。

大和という天使

そして剛田猛男と付き合う彼女・大和も、実は良いキャラクターしてる。天然だけどイラッとしない。

例えば、砂川・姉に「猫をかぶってる」と疑われる大和。剛田猛男は「大和のピュアなところが好き」という発言で、大和は表情を曇らせたから。でも、実際その通りで大和は猫をかぶってた。
俺物語1巻 大和は純情?純情じゃない?
でも、「剛田猛男に触ったり、手をつないだりしてみたいんです」というまさかの理由。剛田猛男は一本気だから結婚するまで大和には触れようともしなかった。そこをずっと悩んでた。ヤベー!大和クソかわいいー!

他にも「うち」というたまに出る一人称がたまらない。状況はツッコんでほしくないんですが、大和の頭上から鉄骨が落ちてくる。それを剛田猛男が受け止めて、その間に逃げる大和。たださすがに剛田一人では鉄骨を弾き返せない。
俺物語1巻 大和の言葉遣い
そこで大和も加勢するんですが、その時の「じつはうち、けっこー力あるし…」というセリフが個人的にはツボ。弱いくせに頑張りやがってこの野郎!っていう。健気―!

実写映画がヤバイ?

こんな『俺物語』ですが実写映画が公開されるそう。主演は鈴木亮平という俳優。既に公開済み?

俺物語!!実写映画1
(コミックナタリー)
でもシンプルにヒデー!何なんだこの安っぽいクオリティーは!「原作と違いすぎる」という批判はありがちなものの、さすがに何でもかんでもマンガに似せりゃあいいってもんじゃないよなと痛感w

一応画像は、素のイケメン状態に戻ってる時の鈴木亮平。他の告知画像ではしっかりキャラ作りができてます。ただ真顔でスカしてる感じが、ひたすらシュール。この衣装と化粧で素に戻ったらアカン。こっちがどんなテンションで見ればいいかひたすら戸惑うwww

俺から言わしたら、ちゃんと最後までおどけてて、っていう。これじゃあ、ただの日焼けしたルパン三世。

俺物語!!実写映画2
そして剛田猛男の両親役は、寺脇康文と鈴木砂羽。まさかの『相棒』時代の夫婦じゃねーかw

実は『俺物語』はラブコメ要素だけじゃなく、シリアスな展開でキュンキュンできる場面も多い。ただ上記のスカした感じの鈴木亮平を見ている限り、とてもキュンキュンできそうには思えない。

基本的に自分はマンガの実写化は成功してほしいと思ってる派なので、アレコレとツッコんだりしたくはないんですが、さすがにこれは我慢できなかった。作者の河原和音もよくこの程度で許可したよな、っていうレベル。でも今頃「うち、やってもたー」とうなだれてる頃でしょうか?(笑)

マンガはどんだけブスなキャラクターでも熱くカッコ良く描けることが可能ですが、やっぱり実写映画or実写ドラマだと、所詮ブスはブスのまま。所詮はギャグやコントにしかならない。そこはマンガの凄さというか強みだな~と、実写版俺物語の告知を見てて改めて感じました。

総合評価

俺物語の実写映画をイジりたいがためにレビューしてみた。個人的にマンガの実写映画はあまり触れないようにしてるんですが、さすがにコレはツッコミどころ満載ということで記事化してみた。出オチもいいところ。告知だけで既にお腹いっぱい。

ただ原作漫画である、この『俺物語!!』は面白いです。男でも読んで楽しめるという点を評価して、採点は90点にしてみた。実写映画が成功するかは知りませんが、とりあえず2巻以降のネタバレ感想は通常通りにしたいと思います。



◯展開…★3.5◯テンポ…★5
◯キャラ…★5◯画力…★3.5
◯全巻大人買い…★5
◯おすすめ度…90点!!!!

『地獄先生ぬ~べ~』全31巻のネタバレ感想をレビュー。作者は真倉翔(原作)と岡野剛(作画)。掲載誌は少年ジャンプ。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックの妖怪漫画。

ぬ~べ~スピンオフの『霊媒師いずな』の記事にリクエスト(?)みたいなコメントを頂いたので、何となく面白いかつまらないかを全巻まとめて考察してみた。色んな意味で有名なマンガなので考察はアッサリめに仕上げました。


あらすじ物語・ストーリー内容

舞台は、童守小学校5年3組。その担任・鵺野鳴介(通称ぬ~べ~)の左手は鬼の手だった。立野広、稲葉郷子や細川美樹など生徒たちを襲ってくる妖怪たち。それをぬ~べ~は鬼の手で蹴散らし生徒たちを身を挺して守る、という学園妖怪もの。基本的に一話完結のオムニバス形式で読みやすい漫画。


ホラー描写が怖い!

やっぱり『地獄先生ぬ~べ~』の見所と言えば、ホラー描写の怖さ。妖怪というのか悪霊というのか、そのデザインや造形が真に迫ってる感じで当時リアルタイムで読んでて震えた。

地獄先生ぬ~べ~2巻 トイレの花子さん
(2巻)
例えば、有名なトイレの花子さんだとこんな感じ。

こ、こえーよ!((;゚Д゚))ガクガク

ここまで色んな意味で強そうだったら、トイレの扉ぐらい簡単に開きそうですけどね。

地獄先生ぬ~べ~9巻 飛頭蛮
(9巻)
飛頭蛮という妖怪は、人間の頭が寝てる最中に勝手に外を飛び回る。電灯に群がる蛾といった虫を食ってる描写がエグい。オッサンがゴリゴリに禿げてるのが更にエグい。ただ基本的にあまり害はない?ちなみに中国版のろくろ首にあたるそう。

地獄先生ぬ~べ~4巻 Aという人間殺人鬼
(4巻)
「A」という仮面を被った奴に細川美樹などがどんどん襲われるんですが、実は人間。ぬ~べ~が歯が立たないぐらい怪力の持ち主でめっちゃ強い。妖怪だったらまだしも、実在する人間だからこその恐怖。逆に言うと、お祓いをしても消滅しないわけで「だったらどうせえっちゅーねん」とリアルタイムで読んでて震えた。

個人的に一番怖かった妖怪が、2巻で登場する「はたもんば」。輪っか状の刀を回して襲いかかってきて、ぬ~べ~の鬼の手も真っ二つにされそうに。シンプルに「コイツつえー」と震えた。

地獄先生ぬ~べ~22巻山女
(22巻)
山女(やまめ)という妖怪の回だと結構しんみり泣けたりする話もあります。

他には22巻だと目競(めくらべ)という妖怪。ゲームを挑んでくる妖怪で、それに負けると魂を人間は吸い取られる。平安末期の平清盛も襲われたという話があるぐらい古い妖怪のようですが、落ちゲーという当時流行っていたゲームと掛け合わせて、ある意味、最先端と呼べる妖怪。読者層を考えると面白かった。

他にもパソコン内のCGキャラクターが自我を芽生えたり、実は時代を先取ってる感もある『地獄先生ぬ~べ~』。今でこそ定番のベタではありますが、当時としては最新の要素が取り込まれていた気がする。


お色気展開は意外に少ない?

地獄先生ぬ~べ~8巻 お色気描写
(8巻)
『地獄先生ぬ~べ~』の見所といえばホラー描写以外では、やはりセクシー描写。グーグルの画像検索を使うと、それこそポロポロと落ちてるはず。

例えば強烈だったのが、55話の妖怪あかなめ。銭湯から女教師リツコ先生や稲葉郷子や細川美樹がスッポンポンで飛び出てくるシーンは今でも鮮明に覚えてます。「少年誌でここまでやるんかい!?」というレベル。

ただ改めて読み直してみると意外にセクシー描写は少ない?
地獄先生ぬ~べ~6巻 お色気描写
(6巻)
コミックス一巻分にこの程度のお色気はあるか?ないか?程度。思い出補正が強烈に効きすぎて、またネット情報で過度にハードルが上がって無意識に期待感が高まってたのが原因だと思いますが、やや拍子抜けする程度。

前述の銭湯シーンは7巻目に載ってる。この7巻前後が特に強烈にお色気要素が強かっただけで、それ以前も以降も基本的にはコメディーベースの王道ホラー。あとで後述しますがストーリーが脱線することも少ないので、それに比例して唐突にお色気描写がドーン!みたいなことは少なめ。

個人的にツボったシーンをピックアップしておくと16巻。中島法子という女生徒がボディコン姿で男子生徒を誘惑する場面。色んな部位がピチピチとパツパツ。アソコが隠せてへんやん?というスカートの短さ。同巻の濡子という妖怪とか悪くなかった感じはします。


テンポ感テンポ感テンポ感!

展開に関して言うと、ものすごくテンポが良くて読みやすい。極端な話、一巻5分ぐらいで読めてしまうぐらいのテンポ感。変に話を引っ張り過ぎないし、コマ割りやセリフも大きくて、良い意味でゴチャゴチャしてない。

地獄先生ぬ~べ~2巻 玉藻
(2巻)
妖狐・玉藻との友情など、敵がいつの間にか心強い仲間になってた的な王道展開も熱い。

ただそれ故に物足りなさも残ることも。それだけ最近のマンガが良くも悪くも手間暇かかってるという裏返しでもあるんですが、『ぬ~べ~』に限らずですが、この当時のマンガを読み返してみると「アッサリしすぎてる」印象も拭えない。

そして後半は、いわゆるマンネリ化。妖怪の造形やデザインがやや平凡化したというのか、序盤ほどの新鮮さは感じなかった。話のネタはシンプルで終盤まで読みやすいものの、ややネタ切れ感も否めない。

地獄先生ぬ~べ~24巻 絶鬼
(24巻)
そこで絶鬼など強力なボスとのバトル展開に走るものの、個人的にリアルタイムで読んでてもイマイチでしたが、変にスケール感が大きくなりすぎて却って「違うんだよなー」と感じさせる。でも王道バトルに走った割に、コメディータッチな笑いもちょいちょい差し込んでみたり、当時からも思ってましたが方向性や狙いがイマイチ不明だった。


総合評価・評判・口コミ


『地獄先生ぬ~べ~ 全31巻』のネタバレ感想をまとめると、今読んでもそれなりに面白いです。やはり展開がシンプルなオムニバス漫画なので非常に読みやすい。

ただ意外にお子様向けの内容です。それだけ最近の少年ジャンプの内容が大人向けに進化してるという裏返しでもあるので、だから逆に年齢が若い読者だとつまらないと感じるかも。何となくコロコロコミックあたりを読んでるような感覚なので、どうしても物足りなさを感じるのも事実か。うーん、そう考えると今の漫画家志望者は大変だ。

でもそれゆえに「古き良きベタ」を垣間見ることもできて、逆に今の時代に足りない「読みやすさ」の有り難みも感じます。絵の描き込みや話をガッツリ詰め込むだけが全てじゃない。そう考えると自分はアレコレ批判したりもしますが、『暗殺教室(松井優征)』はそのバランスが絶妙に両立されてるマンガと言えます。やはりベタや定番は何やかんやで面白い。