バズマン。

健全な漫画の感想ブログ。基本的に面白いマンガだけレビューしてるつもり。

【スポンサーリンク】

『賭ケグルイ』1巻から3巻のネタバレ感想。原作は河本ほむら、作画は尚村透。月刊ガンガンジョーカー(スクウェア・エニックス)で連載中のギャンブル漫画。

ギャンブル漫画「賭ケグルイがなかなか面白い件」という考察レビューはアップロード済みなのでテキトーにブックマークでもしておいてください。


ギャンブル学園に舞い降りた堕天使・蛇喰夢子

私立百花王学園は、創立122年の伝統を誇るエリート高校。政財界の子息たちが通っているため、将来は「人を使う」側の人間を育てることを目的としてる。そのため帝王学を学ぶだけではなく、一番の素質として求められているのが「勝負強さ」。

つまりギャンブルの強さを求められる高校だった!勝ち続けていけば巨万の富と圧倒的な権力を手にし、敗者はひたすら数億円単位の負債を抱え、学内では「家畜(ミケ)」として虐げられる。
賭ケグルイ1巻 蛇喰夢子1
(1巻)
まさに弱肉強食を集約させた世界にやって来たのが、一人の転校生・蛇喰夢子(じゃばみゆめこ)という謎の絶世美人。いきなり即金で1000万円を用意しちゃう謎の財力。そして私立百花王学園がこの蛇喰夢子一人に食い尽くされる!?…というストーリー。

蛇喰夢子が不気味に妖艶

主人公・蛇喰夢子がとにかく妖しさ満点。「ギャンブルは狂っているほど面白い」がモットー。

賭ケグルイ1巻 蛇喰夢子2賭け狂いましょう
(1巻)
さぁ賭け狂いましょう」というセリフのときの目が完全にイッてる。画像だと少し分かりづらいか。

賭ケグルイ1巻 蛇喰夢子3
(1巻)
相手を追い詰めていくときの表情も、まさに「ニマーッ(ニターッ)」という擬音が似合いすぎ。

賭ケグルイ1巻 蛇喰夢子4
(1巻)
ただギャンブルにハマりすぎて、自分が勝ってようが負けてようが感じまくりでビクビクンッ。どこに感じる要素が?w

前述の目がイッてる蛇喰夢子の画像も、良く見ると恍惚の表情に見えなくもない。「ギャンブル中毒の負け猫だにゃん(はぁと」と猫耳ポーズでニャンニャンしてみたり、何故か蛇喰夢子は妖艶。胸も地味に大きく、色んな意味で刺激的。

賭ケグルイ2巻 蛇喰夢子
(2巻)
他にも2対2のイカサマ対決では、相手の女の子に対して堂々と手の内を明かす。この天然っぷりのトボけた感じに思わずニマニマ。手のひらに指でサワサワするもんだから相手の女の子も思わずドキドキ。何と言っても蛇喰夢子は絶世の美少女だから。地味に百合要素もあり。

賭ケグルイ3巻 桃喰綺羅莉
(3巻)
ストーリーの展開としては、私立百花王学園を牛耳る生徒会長・桃喰綺羅莉(ももばみ・キラリ)を倒すみたいな目的がある。生徒会には他にも色んなキャラがいて、3巻では美化委員長・生志摩妄(いきしま・みだり)という変態と戦います(笑)

良くも悪くも王道ギャンブル漫画

ただ最初は「異色」のギャンブル漫画かと思いきや、回を重ねるごとに良くも悪くも王道チックなギャンブル漫画に変遷。序盤こそ蛇喰夢子の特異なキャラクターが目立つものの、後半からはしっかり組み立てられた本格的なギャンブルバトルが展開される。

賭ケグルイ2巻 二枚インディアンポーカー
(2巻)
二枚インディアンポーカーや、

賭ケグルイ3巻 ESPゲーム
(3巻)
ESPゲームなどオリジナリティに富んだゲームが展開。心理の読み合い、罠の張り合いなど読み応えがある。だからテンポ感は良い意味で★4に下げてみた。女子キャラクターが多数登場する漫画だから、つい侮ってしまいがちですが、『カイジシリーズ』といった漫画が好きなら満足できるクオリティーのはず。

他には「投票じゃんけん」「ダブル神経衰弱」「生か死か」といったゲームがあります。


総括


でも個人的には王道チックな展開に走ったことはガッカリした。もっと蛇喰夢子というキャラクターを前面に活かした「今までにない感じ」に仕上げて欲しかったんですが、結局は「定番な内容」に落ち着いちゃって残念だった。

賭ケグルイ2巻 蛇喰夢子と早乙女芽亜里
(2巻)
蛇喰夢子には孤高に戦ってほしかったものの、早乙女芽亜里や鈴井といった男子生徒が仲間に入る。この展開自体はもちろん面白いものの、他のキャラクターと絡むことで蛇喰夢子の存在感が中途半端に薄まった印象。

得体の知れない蛇喰夢子に周囲がグイグイと巻き込まれて、もはや理屈とか抜きで勝ったり負けたり、言ってしまうと「超常現象的な展開」を堂々と描写しても良かった。つまるところギャンブルなんて理詰めで戦うもんじゃないですからね。

ただ、それ故に採点は80点台に留めてるものの、それでもおすすめできるギャンブル漫画。特に作画・尚村透の画力は高く、登場する美少女たちはそれだけ見応えあり。
賭ケグルイ2巻 蛇喰夢子と早乙女芽亜里2
(2巻)
早乙女芽亜里とのコラボでは百合要素もあって、ギャンブル漫画好きではなくてもしっかり楽しめるかも。脱ぎ要素は少ないですが、変に色気がありまくりw

ハピネス(1)
『ハピネス』1巻のネタバレ感想。作者は押見修造。別冊少年マガジン(講談社)で連載中。今日は8月8日で末広がりな日ということで何となくレビュー。

あらすじ

主人公はさえない高校生・岡崎。
ハピネス1巻 岡崎
(1巻)
イケてるグループの生徒たちからは昼休みのパンを毎回買いに行かされるようなヤツ。

ハピネス1巻 岡崎吸血鬼に噛まれる1
(1巻)
ただある日夜道を一人歩いていると、吸血鬼に襲われる。無事一命は取り留めたものの、自分も同じような吸血鬼になってしまう。

ハピネス1巻 布田にタメ口
(1巻)
そして岡崎の性格はこれまで大人しかったものの、徐々に変貌を遂げつつあるというストーリー。学校では常に血を欲しがる欲望が抑えられず、精神的な余裕がなくなるというのも一因ですが。

青春あり恋愛あり

岡崎は吸血鬼になったことで生活は一変。これまで自分をイジメていた主犯格・勇樹という男子生徒をぶん殴る。そうすると周りを見る目がガラッと変わって、逆に勇樹がハブられる存在となる。

ハピネス1巻 いじめっ子の勇樹を助ける
(1巻)
ただ勇樹がカツアゲされそうになってる場面を助ける。吸血鬼になったからこその驚異的な跳躍力。今後はもしかするとアクション描写も展開されるかも。

そうすると岡崎は勇樹と友情みたいなんが芽生える。最新号の別冊少年マガジンなんかを読むと一緒にボーリングをやったり、これまで体験できなかった「普通の青春」を手に入れる。

ハピネス1巻 五所雪子1
(1巻)
そして岡崎雪子という女子生徒とも仲良くなる。友達が少ないせいか、喋り方が独特。また、やたらと口元に手をあてて喋る。決して可愛いルックスではないものの良いキャラしてる。「類は友を呼ぶ」ではないですが、少し根暗な男女同士で地味に意気投合。

ハピネス1巻 五所雪子2
(1巻)
初めて異性の友達ができたことで、めちゃめちゃテンションが上がる岡崎、そして恍惚の表情に思わず笑ってしまう。友達とは言いつつも、やはり異性。そこに恋心がないと言えばウソになる。

岡崎は吸血鬼と化して苦悩を抱えるものの、吸血鬼と化したことで生活は青春真っ盛りで充実していく。1巻の段階では、その過程が不思議と楽しく読める。でも、ここで終わるとは思えない。
ハピネス1巻 布田にタメ口
(1巻)
個人的に気になってるのが、布田。あらすじでも貼りましたが、岡崎がイジメられていた時に友達だった布田という男子生徒。いかにも冴えない。でも岡崎がリア充化していく中、嫉妬全開で岡崎を貶める役に成長しそうな予感。「ブスは心までブス」というのはチャールズ皇太子のお言葉。

岡崎が好みの匂いとは?

吸血鬼はやはり血が大好き。主人公・岡崎が吸血鬼になって最初に違和感を感じたのが、何の匂いか?

ハピネス1巻 生理に反応
(1巻)
それが女子が毎月排出している、あの匂い…いや臭いと表現するべきか。「ムワーッ」というオノマトペからして、この臭いのバロメーターの針は振りきれてそう。

ハピネス1巻 生理に反応2
(1巻)
自転車でニケツしている時にも、まさか進行方向とは真逆に臭いがやって来る。どんだけ強烈な臭いなんだよ!

旧ブログで『ハピネス』の一話目のレビューをした時は「正直どうなん?」という感想を書いた気がしますが、まさか2話目以降で作者・押見修造がこんな角度から切り込んでくるとは思わなかった。確かに血が大好きという設定を突き詰めていくと、女子特有のセイリに行き着くことはできたかもしれませんが、さすがに押見修造引くわーw

これから一体どういう展開でこの設定を使っていくのか?と甚だ疑問。

総合評価

亜人ちゃんは語りたい』の主人公のバンパイアのように「血は飲まなくてもオッケー」という軽い設定もありますが、この『ハピネス』では「割りとガチで血を吸わないとやってられん」という設定のもよう。

ただ押見修造を「割と本気で気持ち悪い」と改めて思わせてくれる漫画。まさに「その発想はなかった」というやつ。あらゆる女性漫画家に読ませて感想文を書かせたい気分。

吸血鬼や高校生をモチーフにしてることを考えると、『ハピネス』という漫画タイトルも意味不明。タイトル通りハッピーエンドを迎えるのか、バッドエンドを迎えるからこそ敢えてのタイトルなのか。

ハピネス1巻 岡崎吸血鬼に噛まれる2
(1巻)
岡崎を噛んだ吸血鬼少女の存在も含めて、どういう展開に持っていくのかは良くも悪くも先が読めない。『惡の華』のように展開はスローペースな感じもするので、経血のように生温かい目で見守っていきたいと思います。

◯展開★3.5◯テンポ★4.5
◯キャラ★4◯画力★3.5
◯全巻大人買い★―
◯おすすめ度…86点!!!!

『天空侵犯』1巻から4巻のネタバレ感想をレビュー。原作は三浦追儺、作画は大羽隆廣。マンガボックス(講談社)で配信中のサバイバル漫画。

原作の三浦追儺は『亜人1巻』の連載も担当してた人。ただ亜人2巻以降では名前のクレジット表記はなし。作画の人と衝突したのかも知れませんが、こちらでは原作者としてバリバリ活動してる模様。面白いか面白くないか・つまらないか考察してみた。


あらすじ物語・ストーリー内容

天空侵犯2巻 本城ゆり
(2巻)
主人公は本城ゆり。普通の女子高生のはずだった。いつも通りと変わらぬ平凡な学校生活を送っていたが、ふと窓の外を見ると巨大なタワー。そして次の瞬間、教室は得体の知れないビルの中に変わっていた。

天空侵犯1巻 仮面
(1巻)
次々と襲ってくる謎の仮面を被った敵。しかもビルの階下に降りることはできずに、逃げ場は屋上だけ。果たして武器も持たない本城ゆりは、この謎の世界から無事生き残ることができるのか?果たして逃げ出すことはできるのか?というストーリー。


高所という究極舞台が怖い

まずの見所は、超高層ビル屋上という舞台で繰り広げられる死闘。

天空侵犯1巻 高所感
(1巻)
作画の大羽隆廣は画力があるのか、奥行き感(というか高低差感)がパない。股間がキューっとなる、あの感覚を抱くことがしばしば。だから高所恐怖症の方は読んでられない可能性が。マジで足が震える。

設定としては、高層ビル屋上同士でボロい吊り橋が一本だけ繋がってる。ただボロいが故に渡っている時の恐怖感がパない。
天空侵犯2巻 高所感
(2巻)
足を踏み外すなんてことも多々。そして次の瞬間に見える景色が前述の光景。しかも、こんなボロい橋をドカドカッと全速力で走って、敵の仮面たちが襲ってくる。ひたすら恐怖しかない。

でも逆に考えると、謎の仮面が襲ってきても橋さえ直前で切り落せば問題ない…という考え方も可能。
天空侵犯2巻 メイドの仮面
(2巻)
ただ思いっきりジャンプしてビルを飛び越えてくる仮面もいる。どないせえっちゅーねん(笑)

この仮面から逃れる方法が唯一だけある。それが「自分から飛び降りる」こと。あくまで仮面たちの目的は「追い詰める」ことだけ。最終的に命を奪うことは最優先事項ではない。だから飛び降りようとしさえすれば仮面たちは襲ってこない。
天空侵犯1巻 飛び降りを促す
(1巻)
だからフェンスが並んでるビルでは出口みたいに一か所だけ空いてる。あんな高所感を見せつけられた後の、コレ。設定が鬼畜すぎるにもほどがある。


仮面という敵のアイデア

仮面を被った敵のアイデアが面白い。

天空侵犯1巻 仮面は元人間
(1巻)
仮面を被ってこそいますが、実は元々が人間。仮面に電子コードみたいなんが記載されていて、それに操作されてる。だから『アイアムアヒーロー』のZQNではないですが、生前の習慣やクセがもろ攻撃パターンに現れる。

天空侵犯3巻 野球選手ぽい仮面
(3巻)
例えば野球選手っぽい仮面だと、野球ボールではなく砲丸の球を投げつけてくる。しかも理性のリミッターが切れてるせいか、めちゃめちゃ豪速球。ただ野球のルールにも縛られてる故、バッターボックスに立ったように装うとデッドボールを狙ってくることはない。

前述のメイドさんや、他にも肉屋さんが登場。特に肉屋は何となく想像つくと思いますがヤバイw

でも仮面に操られているということは、その仮面がバトルの中で傷つくと、人間を制御するパワーが若干弱まる。そうすると、ある程度自分で動いたり喋ったりすることが可能になる。肉屋だと飛び降りようとすることとか関係なく、どんどん襲ってくるw

だからバトルで勝利すると、その仮面たちが次の展開につながるヒントをくれる。理不尽なこの世界の秘密を暴露してくれる。基本的に操作されてるだけなので、誰も他人を襲いたくはない。徐々に世界観も明らかになっていき、新しい鍵を手に入れてストーリーを進めていく王道RPGのような展開に飽きない。

ただ、そんなウイルスや不具合を抱えた存在を放っておくわけがない。
天空侵犯3巻 仮面同士のバトル描写1
(3巻)
傷がある仮面を他の仮面たちがどんどん襲ってくる。

天空侵犯3巻 仮面同士のバトル描写2
(3巻)
仮面同士のバトル描写も圧巻。やはり強いもの同士なので、ある意味やりたい放題。でも仮面に傷ができたとしても、基本的には人間を襲うアルゴリズムに変更はないので可哀想っちゃ可哀想(;´∀`)

天空侵犯4巻 スナイパー仮面と新崎久遠
(4巻)
そして遂には仮面と人間がコンビを組むということも。画像のスナイパーの仮面は重要な人物。本城ゆりの兄と因縁を抱えてるなど、仲間になりそうだけど敵か味方かあやふやな立ち位置がそそる。また画像に写る女子高生の新崎久遠も「神」に近い人物らしい。

ちなみにストーリーの軸としては、無数にある仮面の中に「神になれる仮面」があるそう。それを探し当てるみたいな展開。


総合評価・評判・口コミ


『天空侵犯』の感想レビューをまとめると、1巻を読んだ段階から面白かったですが4巻になってもまだ面白い。

高所感も上空からの景色を単に描いただけじゃなく、キャラクターのリアクションや表情、落ちそうになる体の向きや動作、それらの総合的なバランスの上に成り立ってる恐怖感。場所的には成約が多いものの、ハラハラした展開や恐怖感を倍増させてくれる。

また主人公・本城ゆりの前向きっぷりが素敵。「へこたれへん!」というポジティブさに好感が持てる。そして高所という設定ゆえに、スカートがハラハラ舞って丸見えのパンティラというオマケも(笑)

天空侵犯2巻 本城ゆりの仲間・ニセ
(2巻)
5巻につながる展開としては、本城ゆりの仲間・ニセが本城を救うために仮面を被る。果たして、ニセの選択が吉と出るのか凶と出るのか?!という、めちゃめちゃ気になる部分から。

『刃牙道』5巻6巻のネタバレ感想。作者は板垣恵介。少年チャンピオン(秋田書店)で連載中の格闘漫画。

あらすじ

言わずと知れたバキシリーズの第四弾。主人公は範馬刃牙。徳川が墓から掘り出した遺体のDNAを使って、なんとあの剣豪・宮本武蔵を現代の世に復活させる。しかも、その宮本武蔵が相当強い。

刃牙道5巻6巻では愚地独歩と烈海王が宮本武蔵と戦います。その結果はいかに?

愚地独歩を倒すのは朝飯前でんがな

前巻では宮本武蔵が警官をボコボコにする。結果追いかけられるんですが、そこは徳川の人脈で事なきを得る。ただその直後に徳川邸に帰ってくると、宮本武蔵はお腹ペコペコ。そして、そこで偶然待っていたのが愚地独歩。ここから二人のバトルが始まる。

刃牙道5巻 愚地独歩VS宮本武蔵1
(5巻)
最初、宮本武蔵は愚地独歩を徹底的に挑発。「この人なら飯を食べる前でも構わんよ」。まさに朝飯前宣言。

刃牙道5巻 愚地独歩VS宮本武蔵3
(5巻)
愚地独歩の空手の所作を見た時には「空手とはさしずめガキの遊びといったところか」と挑発。「なァ!」と愚地独歩自身に同意を求めてくるところが究極的に不遜。

刃牙道5巻 愚地独歩VS宮本武蔵2
(5巻)
思わず愚地独歩も「なんだぁ?てめぇー!」と激ギレ。相変わらずイカツイ表情の独歩。単なる体術でも愚地独歩は宮本武蔵に完敗するものの、敢えて挑発。「アンタの最大にミスは真剣を持って立たなかったことだ」というセリフに宮本武蔵は承知。そこで国宝級の刀「國虎」を使い、宮本武蔵は愚地独歩と戦う。

刃牙道5巻 愚地独歩VS宮本武蔵4
(5巻)
案の定結果は目に見えてるわけですが、まさかの愚地独歩が真っ二つ!?!?

刃牙道5巻 愚地独歩VS宮本武蔵5
(5巻)
…かと思ったら、キレテナーイツ!カミソリのCMが思い出されるほどのキレテナーイ具合。

これは単に刃を押し当てただけ。カッターナイフでもそうですが、実は刃先を押し当てるだけでは紙やモノは切れない。あくまで鋭い刃先を下へ振り下ろした時の摩擦熱でモノが切れる。

愚地独歩は徳川に対して「斬られるより痛ぇ」と後で述懐するものの、それを語る愚地独歩の背中が小さく切ない。心臓が止まるってレベルじゃねーぞ、っていう体験ですからね。というか、独歩の顔面には刃が押し当てられた跡が残ってるのが無様すぎて切ないw

まあスピンオフの『バキ外伝 拳刃』では佐部京一郎に対して、愚地独歩はギリギリ辛勝。佐部は『刃牙道』でも登場するんですが、宮本武蔵に戦う前から敗北済み。そりゃ愚地独歩ごときが宮本武蔵に叶うはずもありませんでした。

烈海王との激突!武器解禁!

そして次の相手は烈海王。例の東京ドームの地下闘技場で、まずは宮本武蔵と顔合わせ。実際に戦うのは数日後。

刃牙道5巻 烈海王VS宮本武蔵1
(6巻)
ただあまりの迫力・闘気を放って近づいてくる宮本武蔵。もはや空間や風景が歪んでるしw

刃牙道5巻 烈海王VS宮本武蔵2
(6巻)
その強烈な殺気に思わず烈海王は足が出るものの、それを範馬刃牙の時と同じようにキッチリ掴む宮本武蔵。この直後どうなったかというと、まさかの義足が折れる。宮本武蔵の振り下ろす力がハンパないのは、3巻4巻のレビューを参照。

刃牙道6巻 烈海王VS宮本武蔵4
(6巻)
そして地下闘技場では初の武器解禁。おどろおどろしい武器ばっか。

刃牙道6巻 烈海王VS宮本武蔵5
(6巻)
烈海王はクナイみたいな飛び道具を無数に装備。これをチャラっと投げまくるも、宮本武蔵はどんどん斬り落としていく。ムチャクチャなバトルが始動!…という展開で7巻へ。烈海王の死亡フラグがビンビン!

刃牙道6巻 烈海王VS宮本武蔵3
(6巻)
ちなみに烈海王は例の老師と一緒に宮本武蔵対策として、例え斬られたとしてもタコのように交わす練習済み。ざっくり言うと、剣の軌道に合わせて体をよじらせる。まさにこれぞ「キレテナーイ」状態。

ただ普通に後ろに飛んで避けた方が良くね?…と思ったのはナイショ。

総合評価

愚地独歩の噛ませ犬っぷり、完敗っぷりが見事。『バキ外伝拳刃』でも主役として数々の難敵を撃破してきましたが、ここまで無様な負け方を描かれるとひたすら清々しい。烈海王との戦いでも、これまでのバキシリーズでありそうでなかった「武器」による格闘がどういう描かれ方をするのか?

これまでのバキシリーズでは小細工というか、正々堂々と戦うよりも、まずは大げさな表現ありき。それがどうしてもコメディーや見下した笑いに繋がってる部分も多かったんですが、宮本武蔵に限ってはひたすら王道。シンプルに「スゲー!」と思えるのが良い。刃牙道最新7巻は8月7日に発売予定。



◯展開★3.5◯テンポ★4.5
◯キャラ★4.5◯画力★4
◯全巻大人買い★
◯おすすめ度…90点!!!!

少年マガジン2015年36・37号怪談企画
少年マガジン36・37号のネタバレ感想。もうすっかり8月ということで怪談ネタ。『サイコメトラーエイジ』の安童夕馬や『天空侵犯』の三浦追儺など有名原作者が、色んな作画とコラボするっていうやつ。ただ原作者は別にホラーに定評がある方ではないのが少し心配。

僕たちの百物語

原作は『サイコメトラーエイジ』などの安童夕馬、作画は堀内厚徳。『ベイビー・ワールドエンド』という作品を描かれている方のようですが、残念ながら知らず。

主人公は少しヤンチャな高校二年生。現在でもありがちですが、日夜盗んではないバイクで走り出す。ただ好きだった女の子が、ある朝、バイクを乗らずに徒歩で学校へ行こうと言う。でも校門をくぐると、彼女はいなかった。そして、朝の会で彼女が交通事故で亡くなっていたという訃報が入る。

後に分かったことですが、通学するために乗ろうとしていたバイクは反目してた不良にブレーキを故障させられてた。つまり彼女が自分の命を救ってくれた…というオチ。

扉絵で「史上最恐」と謳ってた割に、全然怖くはない。しかも、この体験談をネットに投稿したという体。自分が好きだった女の子が死んだのに、そんな軽はずみなことをする?っていう。そこまで面白くはなかった。

みちがえる

原作は『神さまの言うとおり』などの金城宗幸。作画は上条明峰。『コードブレイカー』を描いてるそうですが、こちらも知らず。

主人公は学校の教師。一見するとイケメンで優秀っぽい。クラスの空気は良くなって、実際に生徒たちの成績なども「みちがえる」ように上昇?
みちがえる 少年マガジン36・37号
(少年マガジン36・37号)
ただ生徒たちが何故か粘液ヌルヌルのカエルにさせられてた…というぶっ飛んだ話。そして最期には完全にカエル化して、それを教師が食べちゃう。何故か教師は教師で、巨大な大蛇だったというオチ。

ホラー漫画はこういうぶっ飛んだネタがたまにあるっちゃありますが、さすがに奇をてらいすぎ?

ユメ負い

ラストは『ユメ負い』。原作は『天空侵犯』の三浦追儺、作画は『我間乱』の中丸洋介。残念ながら、こちらも作画の人は知らず。

主人公は普通の高校生ぐらいの男の子。
ユメ負い1 少年マガジン36・37号
(少年マガジン36・37号)
ただ夢の中に突如、スーツを着た謎の男が現れて、自分の妹やクラスメイトたちの首をギュイ~ンと引き千切ろうとする。この謎のスーツの男のルックスがヤバい。あくまで夢なので実際に引き千切られたわけではないものの、リアル世界では首を吊って亡くなってしまう。

結果的に、男の子の夢には謎の男は登場してこない。一瞬良かったと読者としてホッとしたかと思いきや…
ユメ負い2 少年マガジン36・37号
(少年マガジン36・37号)
でも「今は誰か別の人間の夢の中に現れているのかもしれない…」と、こちらにコイツを投げかけられて終わる。いやコエーよ!今日寝れネーよ!(笑)

絵的な怖さも含めて、終わり方も良かった。『ユメ負い』だけが唯一の及第点といった感じ。正直残りの2作品は怖くて震えることはなかった。

[まとめ買い] いぬやしき
『いぬやしき』2巻のネタバレ感想。作者は奥浩哉。イブニング(講談社)で連載中のSF漫画。


獅子神という悪魔

主人公は犬屋敷壱郎という60歳手前のオジサン(ただし見た目は完全なお爺ちゃん)。ただある日、ひょんなことから宇宙人と思しき未確認生物に、自分の肉体をロボットに改造されてしまう。その犬屋敷が次々と悪者を倒していく…みたいなマンガなんですが、犬屋敷と同時にロボットに改造されてしまった人物がもう一人いる。

いぬやしき2巻 獅子神ヒロ5
(2巻)
それが獅子神ヒロ(漢字はメンドーなので省略)。不登校気味の友達のために動く正義感の強そうな高校生。ただその正義感が向かう方向が間違ってる。

いぬやしき2巻 獅子神ヒロ1
(2巻)
カラスを撃ち落としてみたり、自分が手に入れた強力なパワーが向かう矛先が明らかに弱者ばかり。神戸の元少年Aの過去もそんな感じだったんではないでしょうか。ちなみに元少年Aが書いた『絶歌』はレビュー済み。

いぬやしき2巻 獅子神ヒロ2
(2巻)
心なしか、犬屋敷の中身よりも強そうなロボット武装は気のせいか。そして、この獅子神と主人公・犬屋敷がいずれ相まみえるという展開。


獅子神ヒロの暴走!

獅子神が2巻では大暴走。あらすじではカラスを撃ち落としてましたが、これはまだ軽い方。

いぬやしき2巻 獅子神ヒロ3
(2巻)
見ず知らずの他人の家に上がり込んでバンバンバン。SMAPの歌にそんな歌詞がありましたが、獅子神に容赦が全くない。獅子神にやられるのが、本当に「普通の人」。

いぬやしき2巻 獅子神ヒロ4
(2巻)
お母さんの次は、子供とお風呂に入ってるお父さん。これまた「普通の人」。何の抵抗もしない上に、子供を身を挺して守ろうとする。そんな「普通の人」たちを獅子神はまさに一家全員、ドリフ大爆笑ではないですがバンバンバン。想像以上にグロい状況かも。

いぬやしき2巻 獅子神ヒロ5
(2巻)
この直後に「ああ生きてる…俺生きてる感じがする」というセリフを爽やかな表情で吐く。ちなみに冒頭に貼った獅子神の画像がこれ。まさに外道!鬼畜の所業!ただ前フリとしては最高。


犬屋敷との邂逅!

残念ながらこの2巻の段階では本格的なバトルや衝突はないものの、獅子神と犬屋敷は初めて出会う(厳密にはロボ化される直前に同じ場所にいた)。

いぬやしき2巻 犬屋敷と獅子神1
(2巻)
獅子神は獅子神に襲われた家族の悲鳴が聞こえる。そこで急いで駆けつけようとするものの間に合いそうにない。そこで車内で一人「止めろ!」と叫ぶものの虚しく響く。

いぬやしき2巻 犬屋敷壱郎3
(2巻)
殺戮を気軽に楽しむ獅子神とは異なり、犬屋敷の弱者や小動物を助ける言動や救った時に見せる涙が対比的に描かれてる。

そして犬屋敷は無事辿り着いたものの、時既に遅く一家は全員死亡。獅子神は家族の生き残りだと思って、結果的に犬屋敷は少し返り討ちに合う。
いぬやしき2巻 犬屋敷と獅子神
(2巻)
ただ再び立ち上がっての、獅子神を睨む姿は凄みがある。嵐の前兆のようなゾワゾワ感しかない。既にレビュー済みですが3巻ではまだ二人は戦わない。4巻でようやく犬屋敷を追い詰めていく?みたいな展開に。

いぬやしき2巻 獅子神の友達・直行
(2巻)
それを手伝うのが獅子神の友達・直行(チョッコー)。この直行が不登校気味だった生徒。獅子神が元気付けようと見せてくれた数々の犯罪に、直行は強い違和感しか抱かない。友達だからこそ獅子神を止めようと動く。


総括

犬屋敷と獅子神のキャラクターのギャップ感が良い。4巻を読む限り、獅子神が母親を悲しませたことに罪悪感を芽生え始めて、展開としては二人が戦うのかやや微妙な情勢になったのかも。

いぬやしき2巻 集団的自衛権
(2巻)
そういえば獅子神が前述の家族に押し入った時、流れてたニュースが集団的自衛権。安倍ちゃんが強引に閣議決定したやつ。作者・奥浩哉的には安倍晋三と獅子神を重ね合わせて、暗に批判してるようにしか見えなくて笑ったw

ちなみにいぬやしきは面白い漫画なのかという考察記事はアップ済み。

『亜人』4巻のネタバレ感想。作者は桜井画門。goodアフタヌーン(講談社)で連載中のバトル漫画。


佐藤たちの反乱

不死の存在・亜人。人間と見た目は同じではあるが、その特徴から世間では虐げられていた。そこで亜人たちによる反乱を企てているのが、佐藤という亜人。同じ亜人たちを集め、徹底的な武力闘争を今まさに起こそうとしていた。


中野功という新たな仲間

佐藤は亜人たちを集めて計画を話すものの、亜人は基本的に人間。当然良心の呵責もあれば、善悪の基準もある。佐藤に賛同できない亜人もいた。

亜人4巻 中野功1
(4巻)
その一人が、中野功という青年。もう一人妻子持ちのオッサンの亜人がいたものの、佐藤たちに捉えられる。この時のオッサンと中野のやり取りが地味に熱い。オッサンをモブにしておくのがもったいないぐらい。

亜人4巻 中野功2
(4巻)
中野功が無事逃げおおせるものの、この時の高所感がハンパない。『天空侵犯』のそれを彷彿。思わず股間がキュッとなる。

亜人4巻 中野功3
(4巻)
佐藤たちから逃げられたものの、今度は日本政府から追い回される中野功。この時もやたら落ちまくる。電線が自重で千切れて、ムチのようにしなる場面もヤバイ。つか、電線ってマンションのこんなに近くに設置されてたっけ?

亜人4巻 永井圭と中野功
(4巻)
とりあえず中野功は、主人公・永井圭と遭遇。中野功は佐藤たちの凶行を止めようと話を持ちかけるものの、永井圭は痴呆気味の老夫婦の家に孫と偽って過ごしてた。当然、永井圭からしたらそ大人しくそこで永住してたい。

結果的に二人はバトル。永井圭の方が亜人としてのバトルの経験が豊富なので、中野功を監禁してしまう。永井圭の不死である状態を活かしたバトルも、そこそこ見れます。

最終的に二人は手を組んで、佐藤たちに立ち向かう。
亜人4巻 永井圭の白状
(4巻)
でも相変わらず永井圭は合理主義者。もっと言えば、冷徹主義。一方、中野功は情に厚くて人間的。ただオツムはてんでダメなアホ。もはや無鉄砲とも言える性格ではあるものの、二人の性格が対比的に描写されてる。ただ永井圭の必要以上の合理主義は、実は「人間的である」という前フリにしか見えませんが。


佐藤の暴虐が止まらない

そして再び佐藤。中野功には逃げられてしまったものの、特に計画には支障がない。じゃあ佐藤が一体どんな計画を実行しようとしたかというと、飛行機を街中にぶち落とす!言葉にしただけでもスーパークレイジー!

でも普通の想像力だったら、そのままビル群あたりにドーン!って感じですが、佐藤の発想は一つ上を超えてる。
亜人4巻 佐藤の飛行機テロ2
(4巻)
「飛行機を街中にぶち落とす」という言葉通りの意味で、そのまま垂直にドーン!ビルに飛行機の影ができてるのがリアル。一見すると芸術作品のような美しさとは反して、状況的にはこれ以上ない緊急事態。そのギャップ感がえぐい。

そして飛行機がドーンと衝撃が加わった直後、燃え盛る落下現場から笑顔で「スリル満点」と言いながら、再び登場する場面がヤバイ。

こいつはハナから亜人の権利とか興味が無いことがよく分かる。ひたすら破壊を楽しんでるだけ。田中も薄々とは気付いているものの、佐藤に付いていくだけ。実はテロの無意味さやバカらしさを問うてる作品なのかも知れない。

亜人4巻 佐藤の飛行機テロ1
(4巻)
佐藤がコックピットに乗り込んでいく描写やその過程も地味に見ものです。黒い幽霊を使って武器類を持ち込むんですが、まさに「志村ー!上!上!」状態。

亜人4巻 黒い幽霊はアドバンス
(4巻)
ちなみに黒い幽霊の正式名称は「アドバンス」と呼ぶそう。

総括

『亜人 4巻』の一つの肝としては中野功の登場。

亜人4巻 戸崎と曽我部
(4巻)
あとは主人公・永井圭と対立していた厚生労働省の亜人対策課の戸崎が、逆に厚生労働省のお偉いさんに狙われてるという立場に。このこともキッカケに永井と戸崎が佐藤打倒のために距離を縮めていくことになります。

ただ見所は飛行機描写。旧ブログでも記事化した部分でもありますが、一見すると「普通?何が問題なの?」と思えるほどに自然。でも、そのおかげであとから恐怖感がジワジワ来る。ちなみに5巻のバトル描写は更に激しく、佐藤 VS 50人のSAT隊員のバトルは圧巻。

ちなみに亜人が面白いかの考察レビューはアップ済みなので、あとでおヒマなら。

『ワカコ酒』1巻のネタバレ感想。作者は新久千映。月刊コミックゼノン(徳間書店)で連載中のグルメ漫画。

あらすじ

主人公は村崎ワカコ。26歳の独身OL。
ワカコ酒1巻1 村崎ワカコ
(1巻)
趣味は一人飯。一人酒。オッサンばかりが群がる居酒屋にだって余裕で行けちゃいます。的なオムニバス。

グルメ漫画でありがちな展開として、食べる料理に対してこだわりを語りがち。それは『ワカコ酒』というグルメ漫画でも同じ。
ワカコ酒1巻 オッサンの感覚
(1巻)
出汁巻き玉子だと「いるのが当たり前」。自然と注文を頼んで食べちゃいますよ的な存在。それを彼氏と彼女の関係に例えてはいるわけですが、何となく感覚的にはオッサンに近い感じのこだわり。だから男読者が読んでもそれなりに共感できる。

ぷしゅーというリアクション

村崎ワカコは漫画タイトルからも分かるようにお酒が大好き。

ワカコ酒1巻 ぷしゅー
(1巻)
水分補給代わりと言わんばかりにグイッとビールや焼酎を飲み干すと、機関車ばりに「ぷしゅー」と息を吐く。男でいう「ぷはー」みたいな感じだと思われますが、このリアクションがなんか面白い。ポンコツロボットみたいな感じで可愛らしい。

でも「ぷしゅー」を吐くのはお酒だけじゃない。料理を食べてもたまに吐くことがある。
ワカコ酒1巻 ぷしゅー・かにみそ
(1巻)
カニミソを食べた時には、悪代官のような悪い表情。脳みそは、カニが生きていく上で最も重要な部位。「それを堪能してるなんて私イケない女」的な空気感を醸し出してる。一人飯だとついこんなしょうもない妄想をしがち。

ワカコ酒1巻 ぷしゅー・湯葉
(1巻)
湯葉を食べた時には、ちょっと高貴な佇まいを見せる。バリエーションに富んでて面白い。

料理描写も美味しそう

画像を見てもらったら分かるように、下手っぽい感じの絵柄。

ワカコ酒1巻 料理描写1
(1巻)
ただ実はグルメ描写は意外に上手で美味そう。

ワカコ酒1巻 料理描写2
(1巻)
サザエのつぼ焼きだとマキマキとほじくりだす過程も含めて美味そう。というか食べる過程を描写するが意外に大事だなと気付いた。展開でいうタメみたいなところでしょうが、それが良い感じに焦らされて良い。

おそらく作者・新久千映が実際に撮影したリアルの写真を元に描いてるんでしょうが(実際多くのグルメ漫画がそう?)、油の滴る感じや匂いの湯気が立ち上がる感じなど食欲をそそる。

総合評価

村崎ワカコのゆる~い空気感が素敵。日常のあくせくした感じとのギャップ感が自然と漏れでて、特に女性読者にはウケているそうな。でも男側からするとワカコの26歳という年齢設定が絶妙。こっちまで気が抜けるキャラクターが良かった。

コミックナタリーを見ると『ワカコ酒』最新5巻が売れてるので驚きました(笑)

ワカコ酒 1巻
新久千映
ノース・スターズ・ピクチャーズ
2015-06-08


◯展開★3◯テンポ★4
◯キャラ★4.5◯画力★3.5
◯全巻大人買い★5
◯おすすめ度…85点!!!!

『干物妹うまるちゃん』3巻のネタバレ感想。作者はサンカクヘッド。ヤングジャンプ(集英社)で連載中の日常漫画。

あらすじ

主人公は女子高生・土間うまる。容姿端麗で学業優秀。まさに文句の付け所のない美少女だったが、家に帰ると途端にグータラ女子に変貌してしまう干物妹(ひもうと)だった…という日常ギャグ漫画。

妹というマンガタイトルからも分かるように、兄・タイヘイと一緒に同居しているという設定。

うまるはスマホでネットをしない?

うまるちゃんはオタク。ゲームやアニメ・漫画だけじゃなく、当然インターネットもたしなんでおられる優等生。

干物妹うまるちゃん3巻 ネットに繋がらない1
(3巻)
そんなある日、大好物のコーラをルーターにこぼしてしまう。ネットにはたしなんでても、ネットの仕組みや構造は理解してるわけじゃない。だから「何この箱?」と言いながら、ルーターを思いっきりゴシゴシ。でもまかり間違っても電化製品には違いないので、さすがにアホなうまるちゃんでもやる?と思いましたがw

当然インターネットには繋がらなくなる。
干物妹うまるちゃん3巻 ネットに繋がらない2
(3巻)
そこで最初にうまるちゃんが取った行動がヤフー知恵袋で調べる。

干物妹うまるちゃん3巻 ネットに繋がらない3
(3巻)
でも「ぬああっ!!ネットがつながらないから調べれられない!」とすぐ問題発覚。そりゃそうやろ。確かにインターネットの不具合を調べようとした場合、ヤフー知恵袋ほど役に立たないものはない。

干物妹うまるちゃん3巻 ネットに繋がらない4
(3巻)
パソコンがダメだったらタブレットだ!…と妙案が思い付くものの、まさかのWi-Fiモデル。大元のルーターが壊れちゃったらどうしようもない。どこまでもアホだぜ!うまるちゃん!

結果「ひーん」と泣きべそをかいてるんですが、タブレットのネタまで来て疑問に思ったのが、そもそもうまるちゃんはスマートフォンや携帯電話といった類いを所有してないのか?ということ。「パズドラフォォォォ!!」とか「モンストピィィヤァァー!」とか騒いでも良さそうなもんですが、うまるちゃんはネット中毒ですからスマートフォンは必須と言わざるを得ない。

うまるちゃんがいくら学校では「無垢なお嬢様」を気取ってるとしても、いやむしろお嬢様を気取ってるからこそ、夜道や帰り道を一人で帰ることもある。実際夜中買い物に行って、兄タイヘイに怒られたこともある。普通に考えたら、連絡手段としても必要。

さっき「こういう状況ではヤフー知恵袋は役に立たない」と書いたばかりですが、自分のことを振り返ってみると普通はスマートフォンで調べる。だから実際は言うほど困らない。

『うまるちゃん』という漫画の意外な盲点と言えそう。

うまるちゃんのホッコリする表情

ルーターが残念ながら故障。そこで修理を出すためにしばらくは家ではネットができないことに。そこでうまるちゃんはネットカフェに初潜入。最初はテンションが上がったものの、一人でカチカチやってると寂しくなってくる。

干物妹うまるちゃん3巻 ネカフェ帰り
(3巻)
そこで家に帰宅した瞬間の、うまるちゃんの温かい表情にホッコリする。「緊張と緩和(使いどころ合ってる?)」を上手いこと使いこなせてる感じ。タタタッと走ってくる感じも可愛らしい。

干物妹うまるちゃん3巻 表情クリスマス
(3巻)
他にもクリスマスの時の表情もホッコリ。兄タイヘイと一緒に過ごそうとしたものの、残業で帰りが遅くなる。そこでようやくタイヘイが帰宅した時のうまるちゃんの顔。

干物妹うまるちゃん3巻 表情こたつ
(3巻)
コタツに入ってジワジワ温まってくる瞬間の表情も可愛らしい。「これこれこれー!」というセリフも聞こえてきそう。

干物妹うまるちゃん3巻 表情コーラ3
(3巻)
コーラを飲んだ瞬間の「これこれこれー!このシュワシュワ感ー!」という表情もヤバイ。

ちなみに時期は大晦日。お菓子やジュースを持ち寄って盛大にパーティーを開こうとしてたものの、ふと気になったのが兄タイヘイの目線。「アカン!お兄ちゃんに怒られる!」と一瞬ビビるものの、あまりに楽しそうにしてるうまるを見てタメ息をつくタイヘイ。それをオッケーサインだと勝手に解釈して「許しが出たぞ―!」とテンション上がる一連の様が笑う。

他にも兄タイヘイに叱られた時、「来年から本気をだすよ」とごまかしていたうまるちゃん。
干物妹うまるちゃん3巻 愕然とするうまるの表情
(3巻)
でも、いつの間にか、その来年が来ていた驚愕した瞬間の表情もアホ丸出し。さっきの大晦日のクダリとかは何やったんやという話。

ちなみに3巻では冬設定なので、今現在がクソ熱い夏とかは知ったこっちゃありません。夜でも気温高すぎるやんけ!どうなってんねん!日本!(゚A゚;)

総合評価

3巻もうまるちゃんは可愛らしかった。

ただ何度も言いますが、スマートフォンを持ってなかったのは意外。2011年から連載が始まったので当時からiPhoneあたりも普及してたはず。サザエさん的なノリでしょうか。今まで違和感なく読めてましたが、気になり出すと気になって仕方ない(;´∀`)



◯展開★3◯テンポ★4.5
◯キャラ★5◯画力★3.5
◯全巻大人買い★5
◯おすすめ度…88点!!!!

『亜人』2巻3巻のネタバレ感想。作者は桜井画門。goodアフタヌーン(講談社)で連載中のバトル漫画。ちなみに『亜人』が面白いか、つまらないかの考察レビューはアップ済みなので、お暇な時にでも読んでください。


佐藤の巧妙な謀略

あらすじの麻酔銃を撃ったのは、実は佐藤の手下・田中。
(2巻)
厳密には田中が操作する黒い幽霊。亜人の中にはこういう黒い幽霊(IBM)を操作できるヤツがいる。主人公の永井圭も、同じく黒い幽霊を操れる。

亜人2巻 永井圭
(2巻)
佐藤は永井圭を眠らせた後、敢えて政府側に売り出して人体実験を繰り返させる。そうすることで「人間側への憎悪」が醸成されて、結果的に亜人(というか佐藤)側に付くという算段。言ってしまえば、小芝居。洗脳教育を自分たちでするのではなく、敢えて敵である人間側自身に恨みを買わせる行動を取らせる。

亜人2巻 佐藤の臨戦態勢
(2巻)
そして佐藤たちが正義のヒーローのように永井圭を救い出すという計画。この時の武装っぷりがヤバイ。亜人は不死身なので妙に軽装。物騒な強力兵器とのギャップ感が、変な緊張感を産む。

亜人2巻 永井圭2
(2巻)
ただ結果的に主人公・永井圭は、佐藤の思惑通りにはならない。1巻で登場したカイの行動が原因。カイは亜人ではないにも関わらず、身を挺して永井を守った。そこで永井圭は「命を懸けてくれたんだ…一個だけの命をこんな僕に…」と、亜人の自分は命を懸けることができないから、カイを結果的に悲しませる「人を殺める」ことをしないと決意。

思惑が外れた佐藤は躊躇なく、永井圭を消そうとするものの返り討ちに合ってしまう佐藤。
亜人3巻 佐藤が永井圭にブチギレ
(3巻)
この時の佐藤の表情とセリフがゾワゾワ。物騒なセリフとは反して、表情がニターっと嬉しそうに笑ってるのが何とも言えない。さっきまでの穏やかな表情と実は大して変化はないはずなのに、ここまで意味合いが変わってくるすごさ。

とりあえず何やかんやがあって、永井圭は捕らえられてた政府の機関からは脱走。じゃあ佐藤の思惑は失敗したかというと、そんなことはない。むしろ永井圭を仲間に引き入れるのはオマケ。永井圭を目当てに集まったマスコミに向けて…
亜人3巻 佐藤のアジテーション
(3巻)
亜人たちの真実を暴露。政府が亜人に対して残酷な拷問をしてる動画もYouTubeにアップロード。そして抗議のために厚労省前に集まって欲しいと煽り立てる。いわゆるアジテーションとかいうやつ?

でも結果的に抗議活動で集まる人はいない。何故なら、その動画をフェイクだと思い込む連中…もとい思い込みたがる連中が大半だから。

実際そういう動画がネットにも溢れてますが、今年1月も安部総理が何もせずに死んだ後藤というジャーナリストの動画もありましたが、「これ偽モンやんwww」というしたり顔で断定したがるアホがいる。ある意味、リアルとして受け止められる人の方が少ないのも当然ですが。

ただ亜人だけは、その動画がリアルだと気付く。そこで佐藤の志(実際は上っ面だけのキレイ事)に共感した亜人だけは、黒い幽霊を使って厚生労働省前に集合。これが佐藤の真の目的。そして着々と亜人の戦闘集団を形成していく。佐藤の頭のキレっぷりがヤバイw

…というのが3巻までの展開になります。


本格的なバトル描写がじわじわ!

そして『亜人』の醍醐味とも言えるバトル展開が本格的に始まる。

亜人2巻 バトルシーン1
(2巻)
佐藤の襲撃場面はめちゃめちゃ様になってる。

亜人2巻田中の黒い幽霊
(2巻)
こちらは田中が操る黒い幽霊ですが、ライフルの持ち方がカッコイイ。

亜人2巻 バトルシーン2
(2巻)
亜人は麻酔などを撃たれても一度死ねば、もう一度肉体がリフレッシュされた状態で再生される。その特性を利用したバトルが新鮮。躊躇のない感じが「手練感」を漂わせる。

亜人3巻 バトルシーン1
(3巻)
亜人同士のバトルも始まったりして、徐々に面白さが露見していきます。


総括

この『亜人』2巻3巻からバトル描写もようやく本格的に増え出す巻。佐藤と田中が乗り込んでいくシーンはヤバい。敵ながら心が高ぶる。また佐藤の用意周到な計画にも悪い意味で舌を巻く。実際にこんな連中がリアルでいたら、警官は何人いても足りないでしょう。

つまりストーリー上では、ここで「亜人VS人間」という素地が本格的に生まれる。そして永井圭と佐藤との因縁も生まれ、軽くネタバレしておくと永井圭が人間側に付くわけですが、その動機もここで用意。

亜人3巻 永井圭のIBMが暴走
(3巻)
そして永井圭の心情の揺れも、今後の展開に活かされそう。黒い幽霊と本人である亜人の性格はリンクしてる。だから一見普段は冷酷で合理的に動いてるように見えるものの、実は傍若無人の黒い幽霊を見る限りは、永井圭の心の底では「人間としての甘さ」が良い意味で潜在してる。この伏線みたいなもんが後の展開にどう活かされるのか?