バズマン。

健全な漫画の感想ブログ。基本的に面白いマンガだけレビューしてるつもり。

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『ぼくは麻理のなか』6巻のネタバレ感想。作者は押見修造。漫画アクションで連載中の漫画。

あらすじ

主人公は、小森功。引きこもりがちの大学生。毎日シコってはゲームの繰り返し。小森はコンビニで会う美少女・吉崎麻里に内心ホレていた。小森は「コンビニの天使」と呼んでいた。

そしてある日。朝起きると小森の魂(?)は吉崎麻里の中にあった。女の子の身体にドギマギしつつ、吉崎麻里が好きな同級生・柿口依(より)という女の子と共に、吉崎麻里の本体を取り戻すために奔走するという展開。

5巻では、吉崎麻里と柿口依が保健室で「またここで一緒に寝よう」という体験を、麻里の中の小森功が知っていた。だから、もしかすると「実は既に吉崎麻里は、吉崎麻里の身体の中にいる?」というクダリから。

柿口依がうっとうしい件

柿口依は「吉崎麻里の中に小森功しかいない」と思っていたので、常に吉崎麻里(身体)に対してはツッケンドンな態度しか取ってこなかった。ただ前述のとおり、吉崎麻里(魂)は吉崎麻里の中にいる可能性が高いことを知る。

ぼくは麻里のなか6巻 依2
(6巻)
だから、グイグイと二人の距離感を縮めてくる。これまでは苗字の「吉崎さん」と呼んでたのに、いきなり下の名前である「麻里」と呼んでくる。5巻から兆候がありましたが。

ぼくは麻里のなか6巻 依
(6巻)
昼休憩のお弁当も作ってくる。口の尖らせ具合が無性に腹が立つ。初めて彼氏ができた女の子みたいな「重さ」がある。

ぼくは麻里のなか6巻 依3
(6巻)
極めつけは、この表情。思わず爆笑してしまった。直前に吉崎麻里(小森功)に下の名前の「依?」と呼ばれてる。嬉しいけどちょっと表情に出さないようにしてる時の表情。「ん?」と聞き返すことで、あわよくばもう一度「依?」と言わせようとする、浅はかな小悪魔っぷりも垣間見れる。

お前は単なる非モテ女やぞ!!と教えてやりたくなった。

カオスすぎる三角関係

ただこんな柿口依にあとで天罰が下ります。直後に小森功から電話がかかってきて、二人で小森功に会いに行く。厳密には少し違いますが。

ちなみに小森功の魂(?)は吉崎麻里の身体の中に入ってるものの、小森功の身体は小森功の魂(?)が入ってるという設定。でも小森功(魂:小森功)は吉崎麻里(魂:小森功)の事情を知らない。意中の女の子・吉崎麻里がちょくちょく会いに来る(理由は謎の解決のため)もんだから、6巻の序盤では吉崎麻里(魂:小森功)に勢い余って告白する。

ただ本人であるにも関わらず、吉崎麻里(魂:小森功)は「お前なんか気持ち悪いんだよ!」と罵倒して、小森功(魂:小森功)を思いっきり振る。3年近く引きこもりがちだった小森功は防御力がDQの「ぬののふく」レベル。想像を絶する。

ぼくは麻里のなか6巻 慟哭する小森
(6巻)
結果、布団の中で思いっきり号泣。もし隣人が「ぐおおおお」と慟哭してたら、自分だったら警察に通報してしまいそう。これが少し伏線となって、前述の吉崎麻里(魂:小森功)を呼び出す場面に繋がる。

とりあえず小森功の部屋へ二人が行く。そこで何やかんやがあって、5巻での小森功と吉崎麻里がトイレの中でチョメチョメ的な展開があったことを柿口依が知る。そしたらブチ切れ。
ぼくは麻里のなか6巻 依4
(6巻)
小森功をビターン!軽くまんぐり返し状態。か弱そうに見える女子高生にも、実はこれだけのパワーが秘められてるんです!女子をナメたらいかんぜよ!

ぼくは麻里のなか6巻 依5
(6巻)
そして「潰してやる!」とまさか小森の股間を!?ふぎー!!

ぼくは麻里のなか6巻 依3
(6巻)
ちなみに、さっきまでの柿口依のイキった表情がコチラ。それを諌めるため。吉崎麻里(魂:小森功)は依にキス。パニクった依は飛び出して、6巻のラストで飛び降り?という場面で7巻へ続く。ちなみに、このキスは小森功(魂)ではなく吉崎麻里(魂)の意志でやった?というフリがあります。

この訳の分かんない三角関係(吉崎麻里の魂も含めると四角関係?)がカオスすぎて笑っちゃう。真面目に描いてるからこそ尚更爆笑。

「ふみこ」とは誰?

柿口依が飛び降りしそうな直前に、ストーリーとしては重大な事実も判明。吉崎麻里(魂:小森功)が家の中で写真を漁っていると…
ぼくは麻里のなか6巻 ふみこって誰?
(6巻)
一度ビリっと破いたけどセロハンテープで直した形跡がある、意味深な写真を発見する。そこでふと思い出される、写真が撮影された当時の記憶。小森功の記憶ではなく、きっと中にいる吉崎麻里の記憶が刺激されたカタチ。

ぼくは麻里のなか6巻 ふみこって誰?2
(6巻)
一緒に観覧車に乗っているであろうオバサンが自分を呼ぶ名前が「ふみこ」。吉崎麻里は言うまでもなく、下の名前は「まり」。吉崎麻里の実母らしきオバサンのパーマ感がサザエさんばりなのが気になりますが。

しかも、この事実を吉崎麻里の母親に確認しようとした時の、母親の表情が怖すぎ。明らかに何か隠してる。是非マンガで確認してみてください。母親の麻里に対する偏執的な愛も、この過去が関係してそう。

総合評価

この6巻の「ふみこ」の件とかを見ると、最初は『ぼくは麻理のなか』を出オチの漫画かと思ってたんですが、意外にストーリー性がありそう。

吉崎麻里の過去に一体何があったのか?拾われた子供なのか、無理やり奪われた子供なのか。現在の母親に愛着が持てなかった原因もそこ?吉崎麻里はその事実を知っていたのか?それらはおいおい明らかになっていくと思われますが楽しみではあります。

その前に柿口依の精神状態も心配になるところですが(笑)

◯展開★4.5◯テンポ★4.5
◯キャラ★4◯画力★4
◯全巻大人買い★5
◯おすすめ度…89点!!!!

『名探偵コナン』86巻のネタバレ感想。作者は青山剛昌。少年サンデー(小学館)で連載中の推理漫画。

あらすじ

主人公は工藤新一。高校生名探偵として活動するものの、ある日、黒ずくめの男たちに怪しい薬を飲まされて小学生になっちゃった。そこで江戸川コナンという偽名で、幼なじみの毛利蘭とその父・毛利小五郎の家に居候させてもらって生活してる。ただ普通に小学生として生活してるだけなのに、どんどん周囲で事件が起きちゃって、それをバンバン解決していくという推理漫画。

前巻85巻ではホテルハイドで、大磯ファイナンスという金貸しの令嬢・大磯永美がプールの中で死んじゃう。そのトリックがこの86巻で明らかになるんですが、既にアニメでは解決済み。

だからネタバレを敢えて控えても仕方ないので暴露しておくと、プールの中に巨大な水槽を用意して、そこに犯人は令嬢の遺体を入れてた。水と空気の屈折率の違いから見えなくなるというもの。一応犯人名だけは伏せておきます。

名探偵コナン86巻 世良真純と一緒にいる女の子は誰?
(86巻)
この回で登場したのが、世良真純にタメ口をきく謎の少女。見た目は灰原哀にソックリなので、江戸川コナンたちと同様に「子供化」されたヤツっぽい。ただ正体は結局明らかにならず。少年サンデー、さすがに引っ張りすぎやろ(笑)

かまいたち温泉

まずはカマイタチが現れるという温泉旅館の話。温泉の湯の上をカマを持って走ってる人間の写真がたまたま撮れたらしく、それを持ってきた服部平次たちと共に立居旅館に旅行したところから、話が始まる。

そこで行くと、中間台吾や小柳緑といった雑誌ライターも集結。そして旅館の大旦那・大野盆蔵や女将・大野高美などを巻き込んで事件が起きる。
名探偵コナン86巻 温泉かまいたち事件1
(86巻)
実際、小柳緑というライターはホッペを傷つけられたりといったことも。そして、結果的に大野盆蔵がカマの餌食になって亡くなってしまう。被害者が誰かはさすがにネタバレしてもいいでしょう(笑)

名探偵コナン86巻 温泉かまいたち事件のトリック
(86巻)
トリックの肝としてはやはり「温泉の上をどうやって移動したのか?」がカギになる。冒頭のあらすじで説明したトリックは「透明の箱」でしたが、これが良い意味で「ミスリード」として有効に活きてくる。温泉の中や底に何か透明の物体が入ってるのではないか?と見事に引っ掛け・惑わされてしまう。それ以外の発想が思いつかない。

トリックのヒントとしては「でんじろう先生か!?」と思わず自分はツッコんでしまいました。オチとしては服部平次と和葉のイチャコラ系。「俺の和葉に何さらしとんじゃー!」って、お前らいい加減付き合えよっていう(笑)

3人の男たちの中にラムが?

順序は少し逆になりますが、シナリオライターの駒井保江が首吊りで亡くなってしまう事件。まだ他殺かは不明だったものの、直前に駒井と会っていた3人が容疑者として浮上。

名探偵コナン86巻 この中にラムが?
(86巻)
それが阪場論平、幅中倉道、柴苅殿治の3人。冒頭では「この中に黒ずくめのラム(LUM)がいるんじゃないのか?」という入り。一応この3人は仲間同士だったんですが、それをどこで見破るのか?というのがトリックのミソ。

名探偵コナン86巻 ラムは義眼?
(86巻)
そして灰原哀がラムの特徴を思い出す。それが「左右のどちらかが義眼」ということ。このラムの特徴が次の事件のフリとして活かされます。しかし黒ずくめの男たちを引っ張るねー。ラムの正体も作者も読者も生存してる内に解決されるんだろうか(´ε`;)ウーン…

キツツキ会

ラストは長野県警。しかし江戸川コナンも全国に飛び回るなー。

名探偵コナン86巻 長野県警・大和勘助1
(86巻)
長野県警といえば、もちろん大和勘助。ラムの特徴である「義眼で大柄、長髪ヘアーで杖をついて歩く」にピッタリ合致。もしかすると実は黒ずくめの男側だった!?というフリ。

そして長野県といえば、上杉謙信と武田信玄が戦った川中島の戦いの舞台。武田信玄が取った戦法に「キツツキ戦法」があって、長野県警にはそれを文字ったキツツキ会という悪評高きグループがあるらしい(もちろん架空)。

名探偵コナン86巻 長野県警の誰かが犯人?
(86巻)
その「キツツキ会」がテーマになってて、そこに所属している刑事たちが次々と犠牲になっていくストーリー。ちなみに犠牲のなり方がやたら残虐。初期の名探偵コナンを彷彿とさせる、作者・青山剛昌のはじけっぷり。ちょっと精神状態が心配になるほど?(笑)

名探偵コナン86巻 長野県警・大和勘助2
(86巻)
しかも、大和勘助が元上司だった竹田繁という警部の頭部を、平気でムンズと掴む。コナンたちは被害者が「大和の元上司」だったことに驚愕するんですが、大和勘助がその生首を平気で掴んでることに驚けよ!と思わずツッコんでしまった(笑)

名探偵コナン86巻  長野県警・黒田兵衛
(86巻)
また容疑者の中に、黒田兵衛という隻眼の捜査一課長が新たに登場。コイツがもしかしてラム?という新たな候補。でもどんだけ長野県警内にラム候補がおんねんという。

総合評価

名探偵コナンの連載が先月ぐらいに再開したということでレビュー。一体何があって休載してたのかは知りませんが、毛利小五郎と灰原哀がタッグを組んでる展開らしい。長野県警のクダリがいんさんだっただけにギャップ感がハンパない。つか、早くラムのクダリを進めろよ!っていう(笑)

ちなみに名探偵コナン最新87巻は8月18日に発売予定。大和勘助がラムだったかどうかも明らかになるはず。

◯展開★4◯テンポ★3.5
◯キャラ★4◯画力★4.5
◯全巻大人買い★4
◯おすすめ度…85点!!!!

『クダンノゴトシ』1話のネタバレ感想。作者は渡辺潤。ヤングマガジン(講談社)37・38号で始まった新連載のマンガ。

あらすじ

城栄大学の大学4年生たち7人。旅行サークルに入ってる。そこで卒業旅行と称して伊豆旅行。レンタカーでミニバン車でも借りて移動。主人公はその中の一人・辻元光(多分)。ただこの段階で内定がもらえてないので、いわゆる就活失敗組。

でも他のメンバーは全員就職先が決まってる。藤澤伸司は出版社、馬場あゆみはスポーツ用品メーカー、小野寺洋太はスポーツジムの店員、河合舞は食品メーカー、白石辰巳は実家のコンビニ、辻元光の彼女・桜井千鶴は印刷会社。一人だけ浮いてるっちゃ浮いてるのが、辻元光。

そこで7人がお喋りをしながら伊豆をドライブしていると、今どこを走ってるか分からなくなる。そして気付けば薄気味悪い山道を走行してた。若者たちにありがちですが、ノリでブオーっと走行。

そうするとドン!と何か動物らしき物体にぶつかる。車中から降りる7人。レンタカーには大きな凹み。恐る恐る、轢かれた物体を見てみると…
クダンノゴトシ1話 牛男
(1話)
まさかの牛男!…というストーリー。画像だと少し分かりづらいかも知れませんが、角が生えてて身体も牛っぽい。

牛男は何する人ぞ?

あまりに気味が悪いので、主人公たちは思わず牛男をフルボッコ。一目散で逃げる。

クダンノゴトシ1話 レンタカーには傷がない
(1話)
ただレンタカー会社に車(ホンダ・フリード?)を戻した時には、何故か傷や凹みが一切ない。だから彼らは集団幻覚でも見ていたに違いないと自分たちを納得させる。

確かに牛男をフルボッコする場面では、何故かコマの周辺が黒く塗りつぶされている。こういう演出は多くの場合、時間軸が異なる時(主に過去編)に使われる。だから牛男を見たのはリアルではなく、集団的に幻覚を見せられた可能性はあります。

クダンノゴトシ1話 就活失敗して気が滅入る辻元光
(1話)
そしてストーリーとしては、就活失敗を強く引きずる主人公と思しき辻元光が自ら命を絶とうとする。空元気の笑顔が痛々しい。

クダンノゴトシ1話 辻元光を恐る謎の牛男
(1話)
ただ今にも死にそうという瞬間、目の前に現れたのが伊豆旅行で見た牛男。「自らの死は認めない、さあ始まりだ」という謎のセリフと共に次週へ。

件(くだん)の意味は牛男

ちなみに漫画タイトルの「クダン」を漢字で書くと「件(くだん)」。この言葉の意味自体が「牛男(牛面人身)」ということらしい。

だから辻元光が主人公と書きましたが、おそらくメインはクダンという牛男。数話のオムニバス形式で、シリーズごとに登場する人物が変わる可能性が。

総合評価

「渡辺潤、新境地」とヤングマガジンが謳ってた通り、確かに新境地っぽいジャンル。リアルをベースにした内容ではなく、ファンタジー要素を盛り込んだサバイバルホラーチックな内容になりそう。クダンがもたらすハードルや難題にどう生き残るのか?という、最近の講談社に多い作風になりそう。

ただ3億円事件を扱った『モンタージュ』ですが最初こそ良かったものの、悪い癖が出て間延び感が半端無かった。もし前述のように何話かで完結するオムニバス形式だったら、ストーリー性は良い意味でないはず。だから、そういった悪癖を読者側は目の当たりにする機会は少ないんじゃないかと、勝手に期待します。

◯展開★3.5◯テンポ★4
◯キャラ★4◯画力★4
◯おすすめ度…82点!!!!

『恋と嘘』1巻のネタバレ感想。作者はムサヲ。マンガボックス(講談社)で配信中のラブコメ漫画。

あらすじ

主人公は根島由佳吏(ねじまゆかり)。15歳の男子の高校1年生。アダ名は「ネジ」。
恋と嘘1巻 高崎美咲
(1巻)
ネジは同じクラスの高崎美咲が好きだった。天真爛漫で誰にでも気さく。言うまでもなく美人。言うまでもなくパイオツカイデー。

しかし日本は超少子化対策基本法・通称ゆかり法が施行されており、国民の遺伝情報を元に最良の組み合わせ同士で男女を結婚させられるようになった。それはネジや高崎美咲もご多分に漏れず、満16歳を迎えると将来の結婚相手が通知され、恋愛がタブー視される時代だった。

つまり、ネジはもうすぐ16歳を迎えようとしていた。そこで政府から結婚相手の通知が来る前に、高崎美咲に告白しようと決意。ある夜、高崎美咲を公園に呼び出して告白。すると見事にオッケー。そして二人はラブラブチュッチュ。

恋と嘘1巻 高崎美咲と根島由佳吏 小学生時代の消しゴム
(1巻)
実はネジが高崎美咲を好きになった小学生時代の思い出と、高崎美咲がネジを好きになった思い出が一緒だった。高崎美咲が消しゴムを忘れて、それをネジが貸してあげるという単純なこと。でも、それが二人にとっては重要なことだった。

でも、だからこそ二人は本来付き合えたはずなのに、政府が結婚相手を決めるという法律のために二人の関係は割かれる。
恋と嘘1巻 高崎美咲の涙
(1巻)
今日この30分の思い出だけで、あと70年は生きていける気がする」と、高崎美咲のキュンキュンしちゃいそうなセリフ。ただ冷静に考えてみると『70年』はさすがに重いw

じゃあネジの将来の結婚相手が誰に決まったのか?
恋と嘘1巻 真田莉々奈
(1巻)
それが真田莉々奈(さなだ・りりな)。性格はツンデレ気味。「先っちょだけだからね」の意味は、「少しだけ手を握ってもいいんだからね!」ってこと。別に深い意味はありません。性的なことに興味津々だけど、興味のないフリをしちゃうような女の子。

ただ同姓にもツンケンしちゃうので、真田莉々奈はクラスからは嫌われてて、アダ名がまさかの「サナダムシ」。さすがに可哀想すぎる。

でもネジと高崎美咲の過去を知ったサナダムシ…もとい真田は、二人の間に興味をもつ。そして、とんでもない提案をかます。ちなみにネジをキッカケに、真田と高崎美咲も仲良くなる。
恋と嘘1巻 キスを共用する真田莉々奈
(1巻)
それが「高崎美咲と定期的にキスをしろ!」という命令。何故か真田は、ネジと高崎美咲を再びくっつけようとしてくる。結果、ネジと高崎美咲は学校でところかまわずヤっちゃう。

恋と嘘1巻 イケメン仁坂佑介
(1巻)
しかもこの3人の間に、仁坂佑介というネジのイケメン友達も間に割って入ってくるという、まさかのBL展開も発生?一体どうなるー!?的な展開。

キス描写がムダに…

ストーリーはざっくり説明したので、『恋と嘘』の見所を考えたときに、やっぱり高崎美咲。見た目の可愛さは言うまでもなく、何故かキスに大胆。

先程あらすじで書きましたが、ネジが告白した時に二人はキスをする。
恋と嘘1巻 高崎美咲が大胆
(1巻)
ただ高崎美咲も初めてのはずなのに、いきなりネジの体をまたいで上からしようとする。どんだけ大胆やねん!という話。お前ゼッタイ初めてちゃうやろ?と感じさせるほどの、こなしっぷり(*´Д`)ハァハァ

恋と嘘1巻 キス描写
(1巻)
キスも軽いやつじゃなくて、まさかの本格的でディープなやつ。糸がネバーっと引く。高崎美咲、どんだけ肉食女子やねん!天然女子の皮をかぶった、ただの小悪魔!今後は高崎美咲以外にも色んなキス描写が増えるのかも知れません。

総合評価

久々にあらすじを長文で頑張ってみた。

設定はやや周りくどいものの、とりあえず読めた。ネジと高崎美咲は法律的には一緒になることはない。でもキスという体だけの関係になっちゃう。羨ましいような羨ましくないような、そんなもどかしく切ない展開が待ってる。BL要素も絡まってどうなっていくかは1巻の段階だと何とも言いがたいですが、期待も込めて点数は少し高めに採点。

特に画力は高い方。例えば、高崎美咲の髪の毛が耳にかかる感じも上手い。女子の耳って素敵やん。ドエ□はないものの、その画力の高さがキス描写にも活かされてて青少年にはオススメかも。

強いて気になる点をあげたら、主人公の名前・根島由佳吏。女の名前っぽくてややこしい。漢字的にも性別が分かりづらい。導入部分で混乱した。特に恋愛やラブコメ漫画というジャンルなので、敢えて性別をややこしい名前にする意味はない。

◯展開★3.5◯テンポ★4
◯キャラ★4◯画力★4
◯全巻大人買い★4
◯おすすめ度…85点!!!!

『食戟のソーマ』14巻のネタバレ感想。原作は附田祐斗、作画は佐伯俊。少年ジャンプ(集英社)で連載中のグルメ漫画。詳しいあらすじなどは面白いかつまらないか考察したレビューを参照してください。


四宮小次郎のもとで働く

舞台は遠月学園。数々の名だたる料理人を輩出してきた名門の料理学校。主人公はその遠月学園に通う幸平創真。生徒たちが日々料理の腕を磨き、切磋琢磨。生徒同士で戦うことを「食戟(しょくげき)」と呼んでいた。

そして幸平創真はスタジエール制度という研修制度で、外部の料理店や食品メーカーなどに派遣される。そのタッグを組むこととなったのが、新戸という薙切えりなの秘書を務める女の子。
食戟のソーマ14巻 四宮小次郎
(14巻)
幸平創真は今回14巻だと、遠月学園出身の四宮小次郎が店主を務めるフランス料理店「SHONO'S」に…というところから。四宮小次郎は料理の腕は天下一品ですが、態度も天下一品。もはや足と腕がコマから盛大にはみ出す。

ちなみに四宮小次郎が主演のスピンオフ漫画『食戟のソーマ エトワール1巻』はレビュー済み。


幸平創真の修行編

ざっくり一言でまとめると、主人公・幸平創真の「修行編」といった感じの内容。13巻でも修行チックなことをやってましたが、新戸がメイン(四宮小次郎編では登場してない模様)だった。でも今回は幸平創真がメイン。

アベル・ブロンダンという元副料理長が幸平創真に無理難題を押し付けてくる。
食戟のソーマ14巻 幸平創真1
(14巻)
でも、それを嫌な表情を浮かべずに、ひたすらこなしていく幸平創真。むしろアベルの要求を先回り・上回ってくるカタチでどんどんこなしていく。

食戟のソーマ14巻 幸平創真2
(14巻)
幸平創真からしてみると、新しい技や知識を吸収していくのが楽しい。店では先輩であるアベルの嫌がらせに対するその反応も、だから嫌味がない。読者の立場で見ると幸平創真が成長していく様にワクワク。

ストーリーとしては、四宮小次郎が幸平創真に新作コンペの料理を出品させようとする。SHINO'Sの店員たちは「えー無理やん!」という態度。
食戟のソーマ14巻 ウズラの親子丼
(14巻)
そして幸平創真が出品した料理が「ウズラの親子丼」。ウズラの丸焼きの中にゴハンと卵が詰まってる。しかもただゴハンをぶち込んだだけじゃなく、キャベツで包んでるので食感もシャキシャキ。これは四宮が作ったシューファルシという小洒落た料理のアイデアをパクってる。

漫画でも良いアイデアはパクれば良いと思いますが、しっかり「幸平創真が成長した」という明らかな事実を提示してくれてるので、読み応えはスッキリ。主人公やキャラクターが修行するだけ修行したけど、「結局どう変わったん?」という部分が分かりづらい漫画も多いので。


総括

食戟のソーマ14巻 リアクション描写
(14巻)
今回の『食戟のソーマ』もセクシーなリアクション描写もあるっちゃありますが、今回は幸平創真の成長っぷりがメイン。だからムフフはほとんどありませんが、ワクワク感はあります。

随分昔に展開がひたすらワンパターンなので意外に早く飽きられるかも…と別ブログで言及した記憶がありますが、こういうのを間に挟んでいけば地味に長期連載化しそう。って既にしつつあるか。

食戟のソーマ14巻 遠月十傑が全員集結
(14巻)
ストーリーとしては現在の遠月十傑が全員集結。多分全員2年生。幸平創真が食戟をやろうと挑発するもののガン無視。15巻以降の展開としては「幸平創真たち1年生vs上級生」という構図が待ってる雰囲気。

◯展開★4◯テンポ★4
◯キャラ★4◯画力★5
◯全巻大人買い★
◯おすすめ度…87点!!!!

『カッコカワイイ宣言』全5巻のネタバレ感想。作者は地獄のミサワ。ジャンプスクエア(集英社)で連載してたギャグ漫画。

あらすじ

地獄のミサワといえば、ブログを読む限りは「1コマネタ」が多い印象。『ヤングヤングFruits』がまさにそれ。ただその固定観念にはとらわれず、1ページで完結したり数ページで完結したり、そこら辺は自由な感じに。

とりあえず「この漫画にはかっこいい男子や、かわいい女子しか登場させないことをここに宣言します!」というのがウリ文句のギャグ漫画。正直不安しか抱かせない煽り文句ですが、果たしてどんな可愛い女子、カッコイイ男子キャラクターが登場するんでしょうか?

カッコカワイイ要素がみじんもない!

案の定というか、基本的にカッコカワイイキャラクターは登場してきません(笑)

例えば、一巻だと「かおちゃん」という女子高生が登場。
カッコカワイイ宣言1巻 かおちゃん1
(1巻)
いきなり登場シーンから8億円を肩に担いでる。8億円って、めちゃめちゃ重いぞ。だから気付かないはずがない。そもそも8億円をどこから調達してきたんだ!…などツッコミどころが多すぎ。

あまりのドジっぷりに軽く凹むかおちゃん。でも、そんなことにはめげないよ。
カッコカワイイ宣言1巻 かおちゃん2
(1巻)
だって、「7人ぐらい男をキープしてる(テヘペロ」から。ここでようやく可愛らしさが出てる?でもドジっぷりとモテっぷりがどう関係してくるのかは不明。

かおちゃんはドジっぷりが極まっただけじゃなく、「ソルジャーとしての本能」も忘れつつあった。
カッコカワイイ宣言1巻 かおちゃん3
(1巻)
何故か山賊が出てくるものの、かおちゃんの手刀が効かない。「わたしの手刀も血の味を忘れてる!?」と愕然。思わず「ふぇ~ん、これじゃあローキックで足元を崩していくしかないよ~」と涙目。

…多くはツッコミません。

カッコカワイイ宣言1巻 同じドジっ娘のみきちゃん
(1巻)
ちなみに、かおちゃんのドジっぷりは計算なのか、同じドジっ娘のみきちゃんに対しては、めちゃめちゃ冷たい。「はしゃいでんじゃねぇよ」とツバを吐きかける。確かに、ここの表情が無駄にカッコイイ。

徐々にソルジャーとしての本能を取り戻してきたのか、かおちゃんは男らしく成長。
カッコカワイイ宣言1巻 かおちゃん4
(1巻)
道端で倒れていた鳥を救い、昼夜にわたり看病し、もはやマブダチ化した間柄の鳥を、何の躊躇もなく「うめーから食う!」とカラッカラに揚げてしまう。まるまると太らせてから人間を食べる妖怪か!

…やはり多くはツッコミません。

カッコカワイイ宣言1巻 松崎
(1巻)
かおちゃんの他には松崎というジジイ。こちらはクレープを高速で移動させて、同じく甘い女子高生に変わらないかを神様に懇願してる場面。年齢を考えろよジジイ。もっと言うなら、いっそクレープ屋でも始めろよ。

てっぺーという母親は、やたらと性に奔放。息子てっぺーの同級生をどんどん食べちゃう。
カッコカワイイ宣言1巻 てっぺー母
(1巻)
息子てっぺーに対して「買い物にいってきます」という置き手紙を残すものの、その中身が完全に怪しい。グラサン姿でオープンカーを乗り回して、日常の合間を見つけては息子の同級生とラブホに行きまくる。70年代80年代の時代劇俳優か!渡哲也ばりのグラサンも含めて、確かにここはカッコ良すぎる。

個人的には、最終5巻の日本語をディスってる外国人ネタが面白かった。また最終話も総集編とばかりにキャラクターがチョコレートの板風のコマにギューギューに押し込められて、感動の別れの挨拶をひたすら喋ってるだけ。しかも、そのキャラは今まで登場したことないヤツばっか。まさにカオス。

ま、どちみち「カッコカワイイ」要素は微塵もありませんw

地獄のミサワという筋肉ゴリラ

ちなみに『カッコカワイイ宣言』をレビューしようと思ったキッカケが、作者・地獄のミサワが落ち目のカドカワ・ニコ生に出演してたから。『いいよね!米澤先生』という新刊コミックの発売を宣伝するために頑張っておられたよう。

そこで驚いた。地獄のミサワが、ただの筋肉の塊だった。もはやマッスルゴリラ。ギャグ漫画家ということで、勝手にヒョロい感じの人物像を想像してたんですが、「絶対コイツ、フライパンを曲げれるぞ!」っていう感じの見た目だった。もういっそお前が『俺物語』の実写映画版の主人公やれよ!的な勢い。

しかも愚鈍そうなマッスル集合体の見た目とは違って、やたら軽妙に喋ってくれる。なんなんだよ、このムダなギャップ感。こいつのポテンシャルハンパねぇ!

というか、漫画内に登場するキャラクターが全部ほぼ自画像やんけ!っていうwww

総合評価

表紙からしてヒドい。2巻も3巻も4巻もなんなんだよっていう。カッコカワイイキャラクターが出てくる気配が絶対的に皆無。ま、とりあえず地獄のミサワワールドが全開。

カッコカワイイ宣言1巻 フランス語講座
(1巻)
ページの端っこにフランス語講座とか載せててくれてるものの、見事に役に立たない。一体どういう状況で使うねんという、外国語ばかり。もし外国人相手に使ったら、絶対しばかれるパターン。

カッコカワイイ宣言1巻 女子大生
(1巻)
ただ都内に住む女子大生が「すごく読みやすかったです」と褒めてるんですが、普通に読みづらい。地獄のミサワ作品に限った話でもないですが、極端にセリフが小さいことが多い。編集者さんはしっかりしてほしい。あと意外にボリューミーなのでテンポ感という点ではやや下げてみた。

ちなみに画力の評価が★3だった理由は、逆に画力がなかったらこんなマヌケな絵を描けない気がしたから。もし井上雄彦に同じ絵を描けと言っても、きっと描けないはず。眼や鼻など絶妙な配置・バランスに成り立ってて、実は真似しづらい絵なのかも?



◯展開★3◯テンポ★3
◯キャラ★5◯画力★3
◯全巻大人買い★3.5
◯おすすめ度…83点!!!!

『食戟のソーマ エトワール』1巻のネタバレ感想。原作は伊藤美智子、作画は昭時大紀。少年ジャンプ+で配信中のグルメ漫画。


あらすじ

いわゆる食戟のソーマのスピンオフ漫画。

食戟のソーマ エトワール1巻 四宮小次郎2 性格悪い
(1巻)
主人公は本編でもちょいちょい登場してくる、四宮小次郎。遠月学園出身の態度も料理の腕も一級品のイケメン料理人。

食戟のソーマ エトワール1巻 四宮小次郎1
(1巻)
後述しますが、「食材の価値も分からないのか?このトマトはお前らよりよほど価値がある(キリッ」と言葉遣いの悪さも天下一品。


四宮小次郎のフランス時代編

ざっくり言うと、四宮小次郎でフランスで働いていた時代の話。もっと言うと、フランスへ旅立って働き始める頃の話。

食戟のソーマ エトワール1巻 四宮小次郎の高校生編
(1巻)
だから高校生時代の四宮小次郎も登場。まだ擦れてない、爽やかなオーラを放ってます。セリフも「レストランで一から修行してそっから店を出す」と何だか初々しいです。乾日向子という日本料理専門の毒舌家も登場したりします。

ストーリーとしては、最初に働き始めるフランス料理店の店主・エルベが今にも立ち退きを迫られている。それを四宮小次郎が果敢に立ち向かって状況を打開するという展開。だから良くも悪くも?、本編の『食戟のソーマ』ほど奇をてらっている感じではありません。


本編 食戟のソーマより劣る部分とは?

結論から書くと、そこまで面白くはありません。そこで本編『食戟のソーマ』よりも見劣りする部分をピックアップしてみます。

まずは画力。表紙だけ見ると上手そうに見えますが、いざ読み始めてみるとキャラクターの手の感じなど、至って平凡。大人向けの漫画にもありがちですが、「表紙だけ上手い」というパターンのやつ。どうしても絵柄を似せてきてる分だけ、本編の作画を担当してる佐伯俊とのレベル差が歴然。

食戟のソーマ エトワール1巻 料理描写は少なめ
(1巻)
だからか分かりませんが「料理を作ってる過程」の描写が少ない。肝心の料理の絵はまずまず上手いんですが、豪快に料理してまっせという描写が少なく、言葉で説明して乗り切ろうとしてる印象。全体的にダイナミズムみたいなんが足りない。

そして食戟のソーマといえば、料理を食べたあとのリアクション。もちろんこの『エトワール』でもあります。
食戟のソーマ エトワール1巻 パロディーが多め
(1巻)
舞台がフランスということもあって、まさかのベルサイユのばら。このネタは面白かった。ただコチラも描写量が少なく、極端なことを言うと、この場面だけ。せっかく面白い演出方法があるんだから、少年ジャンプ+という媒体ということも考えるともっと冒険してほしかった。やっぱり物足りない。

総合評価

まあ「こんなお話もありまっせ」というフツーのスピンオフ漫画。やや点数は厳しめに採点しましたが、四宮小次郎好きなら80点ぐらいかな。

本編である食戟のソーマの路線を継承したいのか、継承せずに全く新しい路線に歩もうとしてるのか、どっちつかず。絵柄を見ると本編に似せてこようとしてるのかなーと推察しますが、だったらもっとリアクション描写を増やした方が無難。

ただ絵柄や作風を似せてきたところで、本編食戟のソーマを描いてる佐伯俊との実力差は明らかなので、はっきり割り切って違う作風に描いても良かったかも知れません。ちなみに本編 食戟のソーマが面白いか否か考察したレビュー記事も参照してみてください。

『デザートイーグル』1話のネタバレ感想。作者は和久井健。少年マガジン36・37号から始まった新連載の漫画。

あらすじ

舞台は新宿歌舞伎町。そこで二人の15歳の不良が出会った。

デザートイーグル1話 鷲尾一期
(1話)
一人は鷲尾一期。

デザートイーグル1話 鷹見沢林檎
(1話)
もう一人は鷹見沢林檎。この二人が新宿歌舞伎町の新たな歴史を築いてく…みたいなストーリーになりそう。

メインは鷲尾一期?

二人とも見るからに15歳とは思えないキャラクターですが、どちらかと言えば鷲尾一期がメインになりそう。最初は鷹見沢林檎がストーリーに絡んでくる。

デザートイーグル1話 鷹見沢林檎2
(1話)
林檎の母親が画像のメガネの浅黒い男・御手洗にダマされて、今までの全財産が奪われた。その復讐を目論んでる。ちなみに左下に写ってる小汚い女が母親。すっかり精神崩壊してホームレス生活を送ってるらしい。

ただ林檎的には母親の救済よりも、まずは御手洗への復讐にいきり立ってる感じ。だからつい馬鹿な母親に対する批判も口から出てしまう。
デザートイーグル1話 鷲尾一期2
(1話)
でもそれを聞いた鷲尾一期は「母ちゃんだけは悪くゆーな」と一喝。とりあえず男気があって熱い。

このネタを引っ張るのかと思ったら1話目で完結。林檎は御手洗が根城としてるクラブに潜入。そして鷲尾一期を生贄にするカタチで、一人でいる御手洗の元へ向かうものの、周りにはガタイの良い部下たちが。途中まで林檎を冷静で計算高いヤツだと思ってたら、意外に無様。

しかも林檎の武器はスタンガン一個だけ。案の定コテンパンにされてしまう。味方は誰も居ない。
デザートイーグル1話 鷲尾一期3
(1話)
…と、そこへ大型機械を使って乗り込んでくる鷲尾一期。デザートイーグルはピストルの名前らしい。多分「無鉄砲」的な意味合いで使われてる可能性が高い。そして、鷲尾一期は「一度マブダチになったヤツは何があっても見捨てねぇ!」とバン。

総合評価

和久井健は出世作が『新宿スワン』ということで、再び舞台が新宿に戻ってきたカタチ。でも少年マガジンということで内容はやや抑えめ。もっと言うならガキっぽい。

展開も稚拙。林檎がホームレスの母親に偶然再会、そして復讐相手・御手洗を改めて確認。でも前から御手洗のクラブは監視中。そして結果はあのザマ。綿密な計画があるんだか、ないんだか。母親を精神的経済的に追い詰めたエピソードの割に、アッサリ解決しすぎ。良い意味での「重さ」がない。

アングラ系のネタを少年誌でやろうと思うと、どうしても過激なネタはやりづらいし、むしろ過激なネタをやったところで読者が付いてくるのかも疑問だし、っていうんで正直どうかなーっていう。また作者が読者層に合わせに行ってる感じがして、それが何とも言えない内容に。

新宿スワンの続編にあたる『セキセイインコ』の一話目は面白かったとレビューした記憶がありますが、途中からタイムスリップして、しかも満州国へ瞬間移動。そんな突拍子もない展開が始まって、いつの間にか早期に打ち切りになってた。その反省も活かしての新連載かなーと。ま、期待半分不安半分って感じでしょうか。

◯展開★3.5◯テンポ★4.5
◯キャラ★3.5◯画力★4
◯おすすめ度…81点!!!!

『リバースエッジ 大川端探偵社』1巻から3巻のネタバレ感想。原作はひじかた憂峰。作画はたなか亜希夫。週刊漫画ゴラク(日本文芸社)で連載中。オジョギリダー?オダギリギリジョー?オダギリジョー?が主演で実写ドラマ化もされた作品。

あらすじ

舞台は、東京浅草にある雑居ビルに入っている「大川端探偵社」。

主人公は、その大川端探偵社で調査員として働く村木タケシ。天パ頭が特徴。そして、探偵社の所長である大川端一平と、受付で働くアルバイト・メグミの3人がメインキャラクター。基本的に、彼ら以外は一回こっきり使いきりモブ。

リバースエッジ 大川端探偵社1巻怖い顔グランプリ
(1巻)
顔が強面のオッサンなどが悩み相談に訪れて、それを村木や大川端などが解決していくという展開。画像は普通のパン屋の店長なんですが、「アルカ◯ダのパン屋」というアダ名が付けられてる。自民党の某議員みたく「友達の友達はテ□リスト」みたいに軽く言ってんじゃねーよっていうw

後腐れない一話完結オムニバス

『リバースエッジ大川端探偵社』は一話完結のオムニバス。1話20ページとボリュームは適度に短いので、非常にアッサリ読める。また少年ジャンプの『こち亀』のように次に展開を引きずらないので、どこから読んでもオッケーという手軽さ。

後述しますが内容も実にオッサン向け。だからラーメン屋や食堂といった場所に置いてあったら、つい読んでしまう。良い意味で後を引かないので、1話を短い時間で読みきれる。だから「続きが気になってモヤモヤ!」みたいなことは起きない。

どうしても一から読まないと展開に付いていけない漫画も多い中、さっくり読めて簡単に「ヒマつぶし」できる漫画は貴重。キャラクターも少ないのでゴチャゴチャすることも少なめ。若干の物足りなさは残るものの、ここまで割り切るのも一つの手。

金と女と、人探し

「内容はオッサン向け」と言いましたが、とにかく『お金』と『オンナ』の話ばっか。

リバースエッジ 大川端探偵社2巻 夢幻の恋…マネキン
(2巻「夢幻の恋」)
ブティックで一目惚れした女店員を探してほしいという、見た目がイケメン紳士の話だと、実は女店員ではなかった。まさかの、店内にディスプレイされていたマネキン。当然ブランド店から消えたら、あとは廃棄処分でごみの山へ直行。ボロボロになった状態のマネキンを村木は見つけてくるものの、それを見た瞬間の男がムダに迫真の表情を浮かべる(笑)

また、ある時はかつてのアイドルを探してきて欲しいという男の依頼。
リバースエッジ 大川端探偵社3巻 アイドル・桃ノ木マリン
(3巻「桃ノ木マリン」)
ただそのアイドルは女装っ子だったというオチ。青ヒゲを生やしたオッサンが華麗に踊る姿がエグい。

風俗店の新しいネタを開発してる天才エロゴト師の話。高級秘密クラブを運営してる経営者がそいつを探してきて欲しいと依頼。そのエロゴト師が開発したのが、暗闇の中、マッチだけを使って女性を探し当てるというもの。見えないことほど興奮するものってない。マッチ一本がものすごい高い値段。
リバースエッジ 大川端探偵社3巻 天才エロ事師
(3巻「天才エロゴト師」)
ただ、その暗闇の中にいたのが、こんなBBAどもwww想像しただけで悪夢。

リバースエッジ 大川端探偵社3巻 がんばれ弁当…お笑い芸人
(3巻「がんばれお弁当」)
コンビのお笑い芸人の一人に、毎日お弁当を送り届けてくれるファンの女の子がいた。その女の子が誰であるか?その目的を調べてほしいという依頼。

リバースエッジ 大川端探偵社3巻 がんばれ弁当…お笑い芸人2
(3巻「がんばれお弁当」)
ただ結果は、犯人はまさかのお母さん。顔の輪郭が似すぎ。息子がお腹を減らさないか心配で、同僚の女の子に届けてもらってただけ。結果は、爽やかな青春チックなオチで良かった。

リバースエッジ 大川端探偵社3巻 決闘代打ち
(3巻「決闘代打ち」)
そして作画・たなか亜希夫の『軍鶏』さながらの、格闘描写もたまーにあります。というか、この回だけか。

レビューしてみて気付きましたが「女と金」といっても、あんまりまともなネタは少ない。例えば、色情魔のオバサンがノゾキミができるラブホを探してほしいと依頼してくる回。見た目は美しいものの、中身がアレ。最終的にそこで村木なども含めて、色んな男に覗かれながらパコるwwwもうムチャクチャw

でも2巻だと「夏の雪女」や「純愛」などは結構しっとりめ。1巻だと「その人は今?」が良かった。ジャイアントキラーだった松永五郎というボクサーを探してほしいという依頼。ジャイアントキラーとはいえ、トータルの戦績はあまり良くなかった。その理由はアルコール。だから再び会おうとしたものの、もしかすると廃人同然になってるかも知れず期待はできない。でも…という意外なオチ。

総合評価

依頼主の悩みを解決しようと『人探し』が行われるんですが、うさん臭い都市伝説や、まことしやかなウワサが軸になっていることも多い。でも東京というコンクリートジャングルの中では「実際にありそう」と思わせるリアリティーもあって無性に読んでしまう。

スマホの台頭でテレビですら苦境に喘いでいる昨今、こういう手軽に読める漫画って大事だなと痛感。

◯展開★3.5◯テンポ★4
◯キャラ★3.5◯画力★4.5
◯全巻大人買い★4
◯おすすめ度…83点!!!!

『進撃の巨人』17巻のネタバレ感想。作者は諫山創。別冊少年マガジン(講談社)で連載中のバトル漫画。今月から始まった実写映画が人気らしい(*´Д`)ハァハァ



始祖の巨人とは?

人類は巨人によって、ほぼ殲滅された。かろうじて生き残る人類は、巨大な壁を作って巨人の襲来を防ぐ。その壁内で巨人討伐を目的とした兵士たちが、調査兵団。

主人公は、その中の一人・エレン・イェーガー。そして、彼もまた巨人化することができた。しかも、全ての巨人たちを支配する力(始祖の巨人)も持っていた。だからエレンが壁内を影で支配するロッド・レイス(レイス家)によって狙われる。過去にはエレンの父・グリシャがレイス家を根絶やした。その理由は、まさにレイス家が保持していた「始祖の巨人」の力を奪うため。

ロッド・レイスは娘であるヒストリア・レイスにエレンを食わせることで、「始祖の巨人」の力を奪おうとしたものの、ヒストリアが反旗を翻して失敗。ロッドレイスは最終手段として自分が巨人化する。
進撃の巨人17巻 ロッドレイス1
(17巻)
ただめちゃめちゃデカい。進撃の巨人の実写映画化が始まりましたが、そのオープニングに登場してくる大型巨人よりも大きい。だから自重に耐え切れずに、赤ちゃんのようにずり這いして襲ってくる。ある意味、これはこれでキモい。

進撃の巨人17巻 ロッドレイス2
(17巻)
結果、顔がすり減って無くなる。ジブリの「かおなし」か!とりあえず、そのロッドレイスを撃破。何やかんやで一連のレイス家とのクダリが、この17巻で終結します。

進撃の巨人17巻 ヒストリア
(17巻)
そしてヒストリア・レイス(クリスタ・レンズ)が無事壁内の女王として君臨。エレン曰く、「お前ほんま強なったな」。エレンやリヴァイたちの目的は達成。壁内の敵対する勢力の打破に成功し、これから本格的に壁の外へ向かっていく…厳密にはまずウォール・マリアにある地下室へ足を運ぶってところなんでしょうが。

進撃の巨人17巻 硬質化1
(17巻)
エレンはようやく硬質化の能力を体得。危機的状況下で覚醒するという、お約束。

進撃の巨人17巻 硬質化2
(17巻)
こういう巨大な丸太を作ることも可能になり、効率的に巨人のウナジを破壊する罠も作って、調査兵団の犠牲が極端に減らせることに成功。一応の壁内での平穏が確保されるというオチ。


リヴァイの苗字もアッカーマンだった!そしてケニーの過去

ロッド・レイスが敗北したということもあり、そのロッドに仕えていたケニー・アッカーマンも死亡。天国(地獄)へ召される直前に走馬灯。ロッドの弟であるウーリとの過去編が始まる。

ウーリは巨人の力と王家の記憶を引き継いでる。ロッドは利己的でクソだったものの、王家の記憶を引き継いでいるせいか、弟ウーリはまさに王様といった態度や振る舞い。
進撃の巨人17巻 ケニーアッカーマン
(17巻)
二人が最初に出会った時、ウーリはケニー・アッカーマンを巨人の力で握り潰そうとするものの、アッカーマン家の末裔ということを知ると、ケニー・アッカーマンを握り潰すどころか土下座して詫びる。だからケニーとウーリは友達みたいな関係性になり、結果的にウーリの下で働くこととなった。それがウーリが亡くなった後、ロッドに引き継がれた。

一応16巻でケニーの祖父っぽい爺さんとのクダリで説明もありましたが、ここでようやく「アッカーマン家」の謎が漠然と掴めてきた。アッカーマン家は記憶操作できないから迫害を受け、ほとんど絶滅に近い状態に陥る。

もっと言うと、単一民族内でしか記憶操作はできないので、壁内にいる人類は同じ民族。やっとケニーの爺さんの言葉を理解。だから東洋人であるミカサ・アッカーマンも記憶操作できないんですが、ただ「東洋人≠アッカーマン家」ということらしい。だからミカサは東洋人とアッカーマン家のハイブリッドということに?

進撃の巨人17巻 ケニーアッカーマン2
(17巻)
そしてリヴァイの苗字も初公開。ケニーやミカサと同じく、まさかのアッカーマン。16巻でケニーが「妹は客の子供を身ごもった」…どうこう言ってましたが、それがリヴァイだった。迫害された割にアッカーマン性がそこそこいなくね?

進撃の巨人17巻 ケニーアッカーマン3
(17巻)
言っちゃえば、リヴァイとケニーは身内。ケニーの死の間際でそれを知った時の、リヴァイの表情が何とも言えない。ケニーの「ただの兄貴だ」という素っ気ない強がりも切ない。最期は「俺は人の親にはなれねぇよ」と巨人の薬をドンとリヴァイに押し付ける。このあたりのクダリは結構しんみり来るかも。


ウーリ(レイス家)の願いは人類の滅亡じゃない?

ウーリの願いとしては、人類が滅ぶ直前の束の間でも「平和な楽園を築く」こと。

一応レイス家の初代王の狙いとしては「人類の滅亡」があるとされてるものの、少なくともエレンやリヴァイたちはそう思ってる、実際は「人類を滅ぼす」のではなく「結果的に人類が滅びる」という意味合いが強い?終焉という終わりが見えているからこそ、レイス家はいかにソフトランディングしようかと画策している?

進撃の巨人17巻 ケニーアッカーマンとウーリ
(17巻)
ケニー・アッカーマンはウーリ・レイス自体は悪魔ではなく、むしろウーリも運命に縛られた(壁内で自由を奪われた)奴隷のようなものだったと述懐。今後の物語に関わる重要な部分かも。

総括

レイス家編がようやく解決。正直、このクダリは淡々と説明してる場面が多くて、序盤ほどのテンポ感や勢いはなかったと言ってもいい。もちろん『進撃の巨人』という根幹部分に関わるところだったので、良く言えば「丁寧にストーリーを処理してる」とも評価できますが、言葉による説明だけだと理解しにくい部分もあった。

でも一難去ってまた一難。間隙を縫うかのように、ライナーやベルトルトたちが襲来。そして、あの例のナゾだったサルの巨人も襲来。
進撃の巨人17巻 サルの巨人の正体
(17巻)
見た目がサルだったので中身もサルかと思ったら、メガネを掛けた医師風の男。どっかで見かけたことがあるような、ないような。見た目がそのまま巨人のルックスにも反映されるかと思いきや、どういう法則で人間以外のデザインに?

そういえばサル巨人が初登場したときに立体機動装置の存在を知りませんでしたが、あれは中身がサルだから知らないのかと思ってましたが、巨人として数十年も彷徨っているときは記憶がないらしいので、それで説明が尽きそう。

とりあえず、これからの展開も期待できそう。ちなみに面白いかつまらないかの考察記事は既にレビュー済みです。

◯展開★4◯テンポ★4
◯キャラ★4◯画力★4
◯全巻大人買い★5
◯おすすめ度…85点!!!!