バズマン。

健全な漫画の感想ブログ。基本的に面白いマンガだけレビューしてるつもり。

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『ワンピース』78巻のネタバレ感想。作者は尾田栄一郎。少年ジャンプ(集英社)で連載中のバトル漫画。

これまでの経緯

主人公はルフィ。マリンフォード頂上戦争後、2年間の修行をした後、シャボンディ諸島で再び仲間たちと集結。パンクハザード島ではローを仲間に引き入れ、四皇であるカイドウを倒すため、まずはその部下的な王下七武海・ドフラミンゴを捉えようとする。

そしてドフラミンゴが根城とするドレスローザで潜入した…というところの話。77巻ではローとドフラミンゴの実弟・コラソンとの過去が明らかになるなど、物語はいよいよ佳境に突入。


熱いセリフ!

簡単にストーリーをネタバレしておくと、レベッカの父・キュロスとドフラミンゴの部下・ディアマンテとの一戦。ディアマンテの降り注ぐトゲの鉄球を物ともせず、キュロスがぶった切って倒す。

このバトル時にキュロスが娘であるレベッカに放ったセリフが熱い。レベッカは傷つく父・キュロスが見てられず、思わずディアマンテとのバトルに加勢しようとする。でもキュロスはそれを止める。
ワンピース78巻 キュロスとレベッカ
(78巻)
何故なら、「あのコロシアムに立ってなお、人を傷つけなかったお前の手はまだ美しい!」から。今更敢えて詳しく説明もしませんが、コロシアムでレベッカは敵を場外に押しやることで無敗を貫いてた。それを自分の為なんかに愛娘の手を血で汚したくはない。

キュロスはドフラミンゴのせいで人形にされてた。そこで「わかるまい!愛する者に忘れられる絶望など!何に触れても感じることのできない苦しみなど!」というセリフを放つ。つまり、お前のトゲの鉄球の痛みなどむしろ喜びでしかない的なこと。

リク王のセリフも熱かった。ドレスローザの元国王。ドフラミンゴは半ば侵略するカタチでドレスローザを乗っ取った。厳密にはドフラミンゴのドンキホーテ一族がはるか昔に統治してたんですが、そこら辺のクダリは73巻あたりで。

そこでリク王がドフラミンゴ一味にバカにされる。ただリク王は言う。「確かに国を守れなかった私は無能…」
ワンピース78巻 リク王1
(78巻)
だが人間であるための努力はした!殺人を犯さなければ生きてはいかんと言うのなら、私は進んで死を選ぶ!」。どこぞの国の総理大臣にも聞かせたい言葉?

終盤ではドフラミンゴが「鳥カゴ」という技を更に収縮させていく。結果、その中にいる市民や国民がまさに切り刻まれようとしてる。ただ残りはドフラミンゴを倒すだけ。その中でもリク王が「生き延びてくれ!希望はあるのだ!どうか諦めないでくれ!」というセリフも熱かった。


ギア4 (フォース)とは?

ルフィはベラミーの一戦後(最後までとんだ噛ませ犬だったベラミー)、ドフラミンゴの元へ。ただローがドフラミンゴにボコボコにされて瀕死状態に。

ワンピース78巻 ルフィとドフラミンゴ
(78巻)
そして今にもドフラミンゴに踏み潰されそうになるものの、ルフィがそれを足で止める。この構図とコマが地味に好き。足を足で止めるという不躾な感じが素敵。

ワンピース78巻 ローのガンマナイフ
(78巻)
ちなみに厳密にはローがドフラミンゴに直前で「ガンマナイフ」を使って一矢を報いるものの、ドフラミンゴは損傷した内臓を糸の能力を使って、まさかの完治。え?卑怯じゃね?w

ワンピース78巻 バトル描写
(78巻)
ルフィとドフラミンゴのバトル描写ですが、言うほどゴチャゴチャはしてない?ただ線がムダに多いのは気になりますが。

でも決着が付かない二人のバトル。膠着状態が続く中、ルフィは秘密兵器を披露。
ワンピース78巻 ルフィのギアフォース
(78巻)
それがギアフォース(4)。武装色を身にまとった状態で筋肉風船を全身に使ってる感じ。これで空を飛ぶことも可能w

ワンピース78巻 ルフィのギアフォース2
(78巻)
膨らませた腕に拳をギューンと縮めて格納してパワーを溜めることも可能。いわゆるロケットパンチ。もはや単なるバネバネの実?「ゴムゴムの実」という語感からはさすがにかけ離れてきた感もありますが、とにかくパワーアップ。

理屈は不明ですが、「大蛇砲(カルヴァリン)」という必殺技は敵を自在に追いかけることも可能。これまでのルフィだと真っ直ぐにしか腕がギュイーンと伸びませんでしたが、それがカクンと途中で直角に曲げたり四方八方へ伸ばすことが可能。なんだよそれ!っていうw

ラストは両拳を格納した「レオバズーカ」でドフラミンゴを一蹴。ただネタバレしておくと、この一発ではドフラミンゴは倒れずに何やかんやがまた続いた気がしますが、79巻でようやくドレスローザ編(ドフラミンゴ編)が完結するはず。

ワンピース78巻 ゾロの馬鬼
(78巻)
ちなみにゾロとドフラミンゴの部下・ピーカの戦いでは、ゾロがまさかの「馬鬼(バキ)」という必殺技を発動。尾田栄一郎も『刃牙道』とか読んでるんでしょうかw


総括

相変わらず爆売れはしているONE PIECE。ただ「ゴチャゴチャしている」という批判も相変わらず多い。実際キャラクターが敵も含めて多すぎ。

特にドレスローザ編は序盤がヒドかった。正直ほとんど誰が出てたかは覚えてない。しかも敵のドフラミンゴファミリーも紛れ込んでて、もはやウソップとのクダリで絶妙な表情を見せたシュガーぐらいしか覚えてない。ドフラミンゴの部下はもっと少数精鋭で良かったのに。

またルフィたちは三手に分かれてましたが、結局アレも何だったんでしょうか。話の軸も多すぎた。しかも活躍するのは結局いつものメンバーですし、毎回ブルックやフランキーとか空気もいいところ。果たして仲間にした意味はあったんでしょうか?モモタロウとかそんなヤツもいましたが、コイツどこ行ったの?的な。

だから全体的に忙しく読まされてる感じはする。ドレスローザ編は71巻から始まりましたが、ストーリーも進んでるようで進んでなかったような、よく分からない展開だった。サボが登場するなど、今後は革命軍も本格的に絡んでくるでしょうから、最近休載が多すぎる尾田栄一郎は更にパンクすること間違いなし。

果たしてONE PIECEのストーリーは収拾がつくのか?名探偵コナン以上に不安しかない。本当いい加減キャラクターを減らす努力をしてほしい。

◯展開★4◯テンポ★3.5
◯キャラ★4◯画力★4
◯全巻大人買い★4
◯おすすめ度…85点!!!!

『いぬやしき』4巻のネタバレ感想。作者は奥浩哉。イブニング(講談社)で連載中のSFアクション漫画。

ヤクザをフルボッコ

いぬやしき4巻 犬屋敷1
(4巻)
主人公は犬屋敷壱郎。還暦間近のしがないサラリーマン。でも正義感だけは人一倍強かった。ある日、犬屋敷が公園にいると宇宙船が襲来。全身をロボットにされてしまう。そんな犬屋敷が世の中の悪を退治していくというストーリー。

いぬやしき4巻 講談組
(4巻)
ちなみに3巻の続きをネタバレしておくと、講談組のお歴々はこんな感じに(笑)

ただロボットにされたのは犬屋敷だけじゃなかった。その場には獅子神ヒロという男子高校生もいた。でも獅子神は犬屋敷と違って、悪意に満ちたタイプの人間だった。厳密には若者にありがちな「ちょっと悪いことをして自分の力を誇示したい」という幼稚な不良性といった感じ。


犬屋敷と獅子神ヒロの友達がタッグを組む

ストーリーのメインとしては、獅子神ヒロの暴走を止めるために獅子神の友達だった直行(チョッコー)が動く。そこで思案する過程で「もしかすると獅子神以外にも同じロボットが?」と気付く。

いぬやしき4巻 犬屋敷と直行
(4巻)
結果的に二人は運命的な出会いを果たす。ちなみに犬屋敷が裸なのは、服を着用しているとロケット噴射みたいなんを使って飛行できないから。地味に不便w

いぬやしき4巻 直行の涙1
(4巻)
とりあえず二人はタッグを組むんですが、犬屋敷がこれまでやってきた善行を知った時の、直行の表情とセリフに胸が詰まる。この直前には犬屋敷が「僕は機械の化け物だと認めたくないから、人助けをしているだけ…」という卑屈なセリフも色々と考えさせられて切ない。

いぬやしき4巻 直行の涙2
(4巻)
犬屋敷が難病患者の病気を治す場面を目の当たりにしたときの、直行の表情もヤバい。一コマだけですがインパクトが大。改めて画力は大事。

直行はPCやガジェット関係が得意ジャンル。だから犬屋敷を軽く改造。
いぬやしき4巻 犬屋敷の指がUSB1
(4巻)
まさか指先にUSBコネクタが装備されてた!宇宙にもいつの間にかUSBが普及してた事実に驚き。というか、指先はもっと武器的なものを装備した方がよくね?ちなみに直行は獅子神と関係性があったので、ある程度はロボットの構造をよく知ってる。

いぬやしき4巻 犬屋敷の指がUSB2
(4巻)
そんで犬屋敷が電話を使わなくても、二人が交信できるような設定を組み込む。この時の説明を受けてる犬屋敷がプルプル震えてて笑う。こういうときだけムダにお爺ちゃんっぷりを発揮。直行の説明を理解できてないのがバレバレw


母親が大好きな獅子神

一方、獅子神ヒロ。ボロアパートで母親と二人暮らし。4巻ではサツリクは行わないものの、母親を助けるためにATMを操作して大金を抜き出すといった行為を行う。ただ自分の凶行を報じたニュースを見た母親が、犯人を痛罵。それを聞いた獅子神は自分の軽はずみな行為を恥じて、金輪際誰も殺めないことを誓う。

いぬやしき4巻 獅子神
(4巻)
でも、その翌日に警察の捜査が自分に及ぶ。罪状は分かりませんが、おそらく一家サツリクに関すること。当然ロボットなんで、警察から逃げおおせる獅子神。ただ全国に指名手配されてしまう。もう母親と二人で穏やかに暮らすことは、状況的には戻れない。茫然自失となって何も考えられず、思わず涙を流す獅子神。

いぬやしき4巻 渡辺しおん
(4巻)
その前に現れたのが、獅子神が好きな渡辺しおんという同級生。獅子神をかくまってくれる。少し良心の呵責が芽生えた矢先、日本中から完全に追い詰められた状態になる獅子神。果たして出頭して懺悔するのか、はたまた更なる暴虐に走るのか?渡辺という冴えない女の子がどう作用するのか?

…というところで5巻へ。


総括

派手なバトルやアクション描写はないものの、展開的には引きつけられる部分も多かった。何故獅子神ヒロが犯人として浮上したのかは不明ですが(ATMの防犯カメラ映像?)、今後の動向は単にアクションものとして終わらない感じ。

獅子神に良心の呵責が芽生えたといっても、あくまで「母親を悲しませる」という一点のみ。被害者や遺族に対する感情はほとんどない。神戸の少年Aが書いた『絶火』という本もレビューしましたが、獅子神はそれに近い印象。自分の軽はずみな言動で家族に迷惑をかけた点では反省してるものの、肝心の被害を受けた側に対する贖罪は乏しい。

今後それがどうストーリーに絡んでくるのか?犬屋敷は犬屋敷でそんな獅子神とどう向き合うのか?注目したいと思います。ちなみにいぬやしきが面白いか考察した記事はレビュー済み。

『刃牙道』7巻のネタバレ感想。作者は板垣恵介。少年チャンピオン(秋田書店)で連載中の格闘漫画。いわゆるバキシリーズの最新作。

あらすじ

主人公は範馬刃牙(はんまばき)。最強の格闘家を目指す少年。今回の『刃牙道』では、地下闘技場を主催する大金持ち・徳川光成によって、あの宮本武蔵が現代の世に復活する。

刃牙道7巻 宮本武蔵6
(7巻)
しかもめちゃんこ強い。画像の表情からも分かりますが、単なる鬼。果たして、この宮本武蔵を一体誰が倒すことができるのか!?という展開。6巻7巻では、中国人の憲法の達人・烈海王と武器を使ったナンデモアリの戦いが行われてます。

宮本武蔵が烈海王を圧倒!

結論から書くと、宮本武蔵が烈海王を圧倒。6巻ではちょっとは烈海王に期待したんですが、やはり案の定の展開。むしろこれまで以上の悲惨な結果が烈海王には待ってます。

刃牙道7巻 九節鞭
(7巻)
武器を使ったナンデモアリの戦いということで、烈海王はまず「九節鞭(きゅうせつべん)」という武器を使用。鞭(むち)のような武器で先端は尖ってる。遠心力を利用してドン!みたいなことにも使えるし、相手の足を絡めとってこかすことも可能。

ただ宮本武蔵は悠然と、そして余裕。
刃牙道7巻 宮本武蔵
(7巻)
何故なら、九節鞭を操作する腕は常にほぼ同じ位置。「操作する腕の軌道はいたってなだらかなり」と綽々。もちろん操作する腕や手を固定してなきゃ、強い遠心力を上手いこと生み出せないですからね。

結果、九節鞭を奪われてしまう烈海王。ただ嫌な予感しかしない。宮本武蔵はこれまで日本刀を振り下ろしても、勢いがありすぎて柄の部分が折れてしまう。「竹」の場合は繊維状に。
刃牙道7巻 宮本武蔵が九節鞭を振ると?
(7巻)
じゃあ宮本武蔵が九節鞭を振ってどうなったか?敢えて答えは言いません。

プライドがズタボロの烈海王に同情

とにかくプライドがズタボロになってしまう烈海王。ただ、ここで終わらないのが宮本武蔵。烈海王が負けを認めないから仕方ないんですが、5巻で愚地独歩に行われた辱めが烈海王でも行われます。

刃牙道7巻 烈海王
(7巻)
それが刀(牛刀?)を優しくそっと顔面に押し当てる。愚地独歩はこの時に失神してましたが、烈海王はまだ戦意が喪失してない分だけ格闘家としてマシ。

その証拠に、宮本武蔵は「武士(もののふ)だ」と烈海王を賞賛して、愚地独歩の時とは違って思いっきり振り下ろす。ただこの直後に羽根のように舞って、宮本武蔵にカカト落としをかます。ピクピクと震えて立てない宮本武蔵。6巻の前フリがさっそく活きました。この場面はカッコイイので是非読んでみてください。

でもピクピクと震える宮本武蔵は、それこそ擬態。死んだフリ。騙し。宮本武蔵がそんな簡単に倒れるわけがない。ただこの奇襲があまりに上手く行き過ぎたことで、烈海王は油断。思考からその可能性を考える余地や微塵を奪う。

結果、宮本武蔵にとどめを刺そうと飛び上がった烈海王。それを待っていたと言わんばかりにスッと立ち上がる宮本武蔵。
刃牙道7巻 烈海王2
(7巻)
そして烈海王をグルングルンに締め上げる。宮本武蔵は不意打ちだっていけますわよ奥さん。記事タイトルでは緊縛という表現を使いましたが、正式には「縛法(ばくほう)」や「縄術(じょうじゅつ)」と呼ぶそう。まあ板垣恵介のことなので、実際にそんなんがあるかは知りませんが。

烈海王からしてみたら、まさに醜態も醜態。何故なら歩くことすらままならないどころか、身体の向きを変えることすらできない。まさに赤ちゃん以下。烈海王は「たたっ斬れ!」と虚勢を張ってはみるものの、「もはや貴様には斬られる自由すらない」と一蹴する宮本武蔵。

そこでまさか烈海王が男泣き。口をおちょぼ口にさせながら、目を見開いて涙が薄っすらとツーと流れ落ちる。お前は男子小学生か!是非実際に見て欲しいです(笑)

総合評価

一見すると烈海王は宮本武蔵相手に健闘してたものの、宮本武蔵の口ぶりから察するに「敢えて殴られてた」感が強い。だからこの戦いをもってして、宮本武蔵の実力(烈海王より少し上程度)と解釈するには無理がありそう。むしろ相手に勝つためだったら奇襲作戦も厭わない精神性に、宮本武蔵の更なる底知れなさを改めて感じさせる内容でした。

刃牙道7巻 宮本武蔵 烈海王敗れたり
(7巻)
途中で宮本武蔵が「烈海王、敗れたり!」と叫ぶんですが、観客も含めて爆笑。ちなみに、「佐々木小次郎、敗れたり!」という宮本武蔵のセリフが有名。ただ結果的に誰かが有名にしただけで、宮本武蔵が決めゼリフとして愛用してたかは不明じゃね?っていう。

◯展開★4◯テンポ★5
◯キャラ★4◯画力★4
◯全巻大人買い★5
◯おすすめ度…90点!!!!

『ぼくは麻理のなか』6巻のネタバレ感想。作者は押見修造。漫画アクションで連載中の漫画。

あらすじ

主人公は、小森功。引きこもりがちの大学生。毎日シコってはゲームの繰り返し。小森はコンビニで会う美少女・吉崎麻里に内心ホレていた。小森は「コンビニの天使」と呼んでいた。

そしてある日。朝起きると小森の魂(?)は吉崎麻里の中にあった。女の子の身体にドギマギしつつ、吉崎麻里が好きな同級生・柿口依(より)という女の子と共に、吉崎麻里の本体を取り戻すために奔走するという展開。

5巻では、吉崎麻里と柿口依が保健室で「またここで一緒に寝よう」という体験を、麻里の中の小森功が知っていた。だから、もしかすると「実は既に吉崎麻里は、吉崎麻里の身体の中にいる?」というクダリから。

柿口依がうっとうしい件

柿口依は「吉崎麻里の中に小森功しかいない」と思っていたので、常に吉崎麻里(身体)に対してはツッケンドンな態度しか取ってこなかった。ただ前述のとおり、吉崎麻里(魂)は吉崎麻里の中にいる可能性が高いことを知る。

ぼくは麻里のなか6巻 依2
(6巻)
だから、グイグイと二人の距離感を縮めてくる。これまでは苗字の「吉崎さん」と呼んでたのに、いきなり下の名前である「麻里」と呼んでくる。5巻から兆候がありましたが。

ぼくは麻里のなか6巻 依
(6巻)
昼休憩のお弁当も作ってくる。口の尖らせ具合が無性に腹が立つ。初めて彼氏ができた女の子みたいな「重さ」がある。

ぼくは麻里のなか6巻 依3
(6巻)
極めつけは、この表情。思わず爆笑してしまった。直前に吉崎麻里(小森功)に下の名前の「依?」と呼ばれてる。嬉しいけどちょっと表情に出さないようにしてる時の表情。「ん?」と聞き返すことで、あわよくばもう一度「依?」と言わせようとする、浅はかな小悪魔っぷりも垣間見れる。

お前は単なる非モテ女やぞ!!と教えてやりたくなった。

カオスすぎる三角関係

ただこんな柿口依にあとで天罰が下ります。直後に小森功から電話がかかってきて、二人で小森功に会いに行く。厳密には少し違いますが。

ちなみに小森功の魂(?)は吉崎麻里の身体の中に入ってるものの、小森功の身体は小森功の魂(?)が入ってるという設定。でも小森功(魂:小森功)は吉崎麻里(魂:小森功)の事情を知らない。意中の女の子・吉崎麻里がちょくちょく会いに来る(理由は謎の解決のため)もんだから、6巻の序盤では吉崎麻里(魂:小森功)に勢い余って告白する。

ただ本人であるにも関わらず、吉崎麻里(魂:小森功)は「お前なんか気持ち悪いんだよ!」と罵倒して、小森功(魂:小森功)を思いっきり振る。3年近く引きこもりがちだった小森功は防御力がDQの「ぬののふく」レベル。想像を絶する。

ぼくは麻里のなか6巻 慟哭する小森
(6巻)
結果、布団の中で思いっきり号泣。もし隣人が「ぐおおおお」と慟哭してたら、自分だったら警察に通報してしまいそう。これが少し伏線となって、前述の吉崎麻里(魂:小森功)を呼び出す場面に繋がる。

とりあえず小森功の部屋へ二人が行く。そこで何やかんやがあって、5巻での小森功と吉崎麻里がトイレの中でチョメチョメ的な展開があったことを柿口依が知る。そしたらブチ切れ。
ぼくは麻里のなか6巻 依4
(6巻)
小森功をビターン!軽くまんぐり返し状態。か弱そうに見える女子高生にも、実はこれだけのパワーが秘められてるんです!女子をナメたらいかんぜよ!

ぼくは麻里のなか6巻 依5
(6巻)
そして「潰してやる!」とまさか小森の股間を!?ふぎー!!

ぼくは麻里のなか6巻 依3
(6巻)
ちなみに、さっきまでの柿口依のイキった表情がコチラ。それを諌めるため。吉崎麻里(魂:小森功)は依にキス。パニクった依は飛び出して、6巻のラストで飛び降り?という場面で7巻へ続く。ちなみに、このキスは小森功(魂)ではなく吉崎麻里(魂)の意志でやった?というフリがあります。

この訳の分かんない三角関係(吉崎麻里の魂も含めると四角関係?)がカオスすぎて笑っちゃう。真面目に描いてるからこそ尚更爆笑。

「ふみこ」とは誰?

柿口依が飛び降りしそうな直前に、ストーリーとしては重大な事実も判明。吉崎麻里(魂:小森功)が家の中で写真を漁っていると…
ぼくは麻里のなか6巻 ふみこって誰?
(6巻)
一度ビリっと破いたけどセロハンテープで直した形跡がある、意味深な写真を発見する。そこでふと思い出される、写真が撮影された当時の記憶。小森功の記憶ではなく、きっと中にいる吉崎麻里の記憶が刺激されたカタチ。

ぼくは麻里のなか6巻 ふみこって誰?2
(6巻)
一緒に観覧車に乗っているであろうオバサンが自分を呼ぶ名前が「ふみこ」。吉崎麻里は言うまでもなく、下の名前は「まり」。吉崎麻里の実母らしきオバサンのパーマ感がサザエさんばりなのが気になりますが。

しかも、この事実を吉崎麻里の母親に確認しようとした時の、母親の表情が怖すぎ。明らかに何か隠してる。是非マンガで確認してみてください。母親の麻里に対する偏執的な愛も、この過去が関係してそう。

総合評価

この6巻の「ふみこ」の件とかを見ると、最初は『ぼくは麻理のなか』を出オチの漫画かと思ってたんですが、意外にストーリー性がありそう。

吉崎麻里の過去に一体何があったのか?拾われた子供なのか、無理やり奪われた子供なのか。現在の母親に愛着が持てなかった原因もそこ?吉崎麻里はその事実を知っていたのか?それらはおいおい明らかになっていくと思われますが楽しみではあります。

その前に柿口依の精神状態も心配になるところですが(笑)

◯展開★4.5◯テンポ★4.5
◯キャラ★4◯画力★4
◯全巻大人買い★5
◯おすすめ度…89点!!!!

『名探偵コナン』86巻のネタバレ感想。作者は青山剛昌。少年サンデー(小学館)で連載中の推理漫画。

あらすじ

主人公は工藤新一。高校生名探偵として活動するものの、ある日、黒ずくめの男たちに怪しい薬を飲まされて小学生になっちゃった。そこで江戸川コナンという偽名で、幼なじみの毛利蘭とその父・毛利小五郎の家に居候させてもらって生活してる。ただ普通に小学生として生活してるだけなのに、どんどん周囲で事件が起きちゃって、それをバンバン解決していくという推理漫画。

前巻85巻ではホテルハイドで、大磯ファイナンスという金貸しの令嬢・大磯永美がプールの中で死んじゃう。そのトリックがこの86巻で明らかになるんですが、既にアニメでは解決済み。

だからネタバレを敢えて控えても仕方ないので暴露しておくと、プールの中に巨大な水槽を用意して、そこに犯人は令嬢の遺体を入れてた。水と空気の屈折率の違いから見えなくなるというもの。一応犯人名だけは伏せておきます。

名探偵コナン86巻 世良真純と一緒にいる女の子は誰?
(86巻)
この回で登場したのが、世良真純にタメ口をきく謎の少女。見た目は灰原哀にソックリなので、江戸川コナンたちと同様に「子供化」されたヤツっぽい。ただ正体は結局明らかにならず。少年サンデー、さすがに引っ張りすぎやろ(笑)

かまいたち温泉

まずはカマイタチが現れるという温泉旅館の話。温泉の湯の上をカマを持って走ってる人間の写真がたまたま撮れたらしく、それを持ってきた服部平次たちと共に立居旅館に旅行したところから、話が始まる。

そこで行くと、中間台吾や小柳緑といった雑誌ライターも集結。そして旅館の大旦那・大野盆蔵や女将・大野高美などを巻き込んで事件が起きる。
名探偵コナン86巻 温泉かまいたち事件1
(86巻)
実際、小柳緑というライターはホッペを傷つけられたりといったことも。そして、結果的に大野盆蔵がカマの餌食になって亡くなってしまう。被害者が誰かはさすがにネタバレしてもいいでしょう(笑)

名探偵コナン86巻 温泉かまいたち事件のトリック
(86巻)
トリックの肝としてはやはり「温泉の上をどうやって移動したのか?」がカギになる。冒頭のあらすじで説明したトリックは「透明の箱」でしたが、これが良い意味で「ミスリード」として有効に活きてくる。温泉の中や底に何か透明の物体が入ってるのではないか?と見事に引っ掛け・惑わされてしまう。それ以外の発想が思いつかない。

トリックのヒントとしては「でんじろう先生か!?」と思わず自分はツッコんでしまいました。オチとしては服部平次と和葉のイチャコラ系。「俺の和葉に何さらしとんじゃー!」って、お前らいい加減付き合えよっていう(笑)

3人の男たちの中にラムが?

順序は少し逆になりますが、シナリオライターの駒井保江が首吊りで亡くなってしまう事件。まだ他殺かは不明だったものの、直前に駒井と会っていた3人が容疑者として浮上。

名探偵コナン86巻 この中にラムが?
(86巻)
それが阪場論平、幅中倉道、柴苅殿治の3人。冒頭では「この中に黒ずくめのラム(LUM)がいるんじゃないのか?」という入り。一応この3人は仲間同士だったんですが、それをどこで見破るのか?というのがトリックのミソ。

名探偵コナン86巻 ラムは義眼?
(86巻)
そして灰原哀がラムの特徴を思い出す。それが「左右のどちらかが義眼」ということ。このラムの特徴が次の事件のフリとして活かされます。しかし黒ずくめの男たちを引っ張るねー。ラムの正体も作者も読者も生存してる内に解決されるんだろうか(´ε`;)ウーン…

キツツキ会

ラストは長野県警。しかし江戸川コナンも全国に飛び回るなー。

名探偵コナン86巻 長野県警・大和勘助1
(86巻)
長野県警といえば、もちろん大和勘助。ラムの特徴である「義眼で大柄、長髪ヘアーで杖をついて歩く」にピッタリ合致。もしかすると実は黒ずくめの男側だった!?というフリ。

そして長野県といえば、上杉謙信と武田信玄が戦った川中島の戦いの舞台。武田信玄が取った戦法に「キツツキ戦法」があって、長野県警にはそれを文字ったキツツキ会という悪評高きグループがあるらしい(もちろん架空)。

名探偵コナン86巻 長野県警の誰かが犯人?
(86巻)
その「キツツキ会」がテーマになってて、そこに所属している刑事たちが次々と犠牲になっていくストーリー。ちなみに犠牲のなり方がやたら残虐。初期の名探偵コナンを彷彿とさせる、作者・青山剛昌のはじけっぷり。ちょっと精神状態が心配になるほど?(笑)

名探偵コナン86巻 長野県警・大和勘助2
(86巻)
しかも、大和勘助が元上司だった竹田繁という警部の頭部を、平気でムンズと掴む。コナンたちは被害者が「大和の元上司」だったことに驚愕するんですが、大和勘助がその生首を平気で掴んでることに驚けよ!と思わずツッコんでしまった(笑)

名探偵コナン86巻  長野県警・黒田兵衛
(86巻)
また容疑者の中に、黒田兵衛という隻眼の捜査一課長が新たに登場。コイツがもしかしてラム?という新たな候補。でもどんだけ長野県警内にラム候補がおんねんという。

総合評価

名探偵コナンの連載が先月ぐらいに再開したということでレビュー。一体何があって休載してたのかは知りませんが、毛利小五郎と灰原哀がタッグを組んでる展開らしい。長野県警のクダリがいんさんだっただけにギャップ感がハンパない。つか、早くラムのクダリを進めろよ!っていう(笑)

ちなみに名探偵コナン最新87巻は8月18日に発売予定。大和勘助がラムだったかどうかも明らかになるはず。

◯展開★4◯テンポ★3.5
◯キャラ★4◯画力★4.5
◯全巻大人買い★4
◯おすすめ度…85点!!!!

『クダンノゴトシ』1話のネタバレ感想。作者は渡辺潤。ヤングマガジン(講談社)37・38号で始まった新連載のマンガ。

あらすじ

城栄大学の大学4年生たち7人。旅行サークルに入ってる。そこで卒業旅行と称して伊豆旅行。レンタカーでミニバン車でも借りて移動。主人公はその中の一人・辻元光(多分)。ただこの段階で内定がもらえてないので、いわゆる就活失敗組。

でも他のメンバーは全員就職先が決まってる。藤澤伸司は出版社、馬場あゆみはスポーツ用品メーカー、小野寺洋太はスポーツジムの店員、河合舞は食品メーカー、白石辰巳は実家のコンビニ、辻元光の彼女・桜井千鶴は印刷会社。一人だけ浮いてるっちゃ浮いてるのが、辻元光。

そこで7人がお喋りをしながら伊豆をドライブしていると、今どこを走ってるか分からなくなる。そして気付けば薄気味悪い山道を走行してた。若者たちにありがちですが、ノリでブオーっと走行。

そうするとドン!と何か動物らしき物体にぶつかる。車中から降りる7人。レンタカーには大きな凹み。恐る恐る、轢かれた物体を見てみると…
クダンノゴトシ1話 牛男
(1話)
まさかの牛男!…というストーリー。画像だと少し分かりづらいかも知れませんが、角が生えてて身体も牛っぽい。

牛男は何する人ぞ?

あまりに気味が悪いので、主人公たちは思わず牛男をフルボッコ。一目散で逃げる。

クダンノゴトシ1話 レンタカーには傷がない
(1話)
ただレンタカー会社に車(ホンダ・フリード?)を戻した時には、何故か傷や凹みが一切ない。だから彼らは集団幻覚でも見ていたに違いないと自分たちを納得させる。

確かに牛男をフルボッコする場面では、何故かコマの周辺が黒く塗りつぶされている。こういう演出は多くの場合、時間軸が異なる時(主に過去編)に使われる。だから牛男を見たのはリアルではなく、集団的に幻覚を見せられた可能性はあります。

クダンノゴトシ1話 就活失敗して気が滅入る辻元光
(1話)
そしてストーリーとしては、就活失敗を強く引きずる主人公と思しき辻元光が自ら命を絶とうとする。空元気の笑顔が痛々しい。

クダンノゴトシ1話 辻元光を恐る謎の牛男
(1話)
ただ今にも死にそうという瞬間、目の前に現れたのが伊豆旅行で見た牛男。「自らの死は認めない、さあ始まりだ」という謎のセリフと共に次週へ。

件(くだん)の意味は牛男

ちなみに漫画タイトルの「クダン」を漢字で書くと「件(くだん)」。この言葉の意味自体が「牛男(牛面人身)」ということらしい。

だから辻元光が主人公と書きましたが、おそらくメインはクダンという牛男。数話のオムニバス形式で、シリーズごとに登場する人物が変わる可能性が。

総合評価

「渡辺潤、新境地」とヤングマガジンが謳ってた通り、確かに新境地っぽいジャンル。リアルをベースにした内容ではなく、ファンタジー要素を盛り込んだサバイバルホラーチックな内容になりそう。クダンがもたらすハードルや難題にどう生き残るのか?という、最近の講談社に多い作風になりそう。

ただ3億円事件を扱った『モンタージュ』ですが最初こそ良かったものの、悪い癖が出て間延び感が半端無かった。もし前述のように何話かで完結するオムニバス形式だったら、ストーリー性は良い意味でないはず。だから、そういった悪癖を読者側は目の当たりにする機会は少ないんじゃないかと、勝手に期待します。

◯展開★3.5◯テンポ★4
◯キャラ★4◯画力★4
◯おすすめ度…82点!!!!

『恋と嘘』1巻のネタバレ感想。作者はムサヲ。マンガボックス(講談社)で配信中のラブコメ漫画。

あらすじ

主人公は根島由佳吏(ねじまゆかり)。15歳の男子の高校1年生。アダ名は「ネジ」。
恋と嘘1巻 高崎美咲
(1巻)
ネジは同じクラスの高崎美咲が好きだった。天真爛漫で誰にでも気さく。言うまでもなく美人。言うまでもなくパイオツカイデー。

しかし日本は超少子化対策基本法・通称ゆかり法が施行されており、国民の遺伝情報を元に最良の組み合わせ同士で男女を結婚させられるようになった。それはネジや高崎美咲もご多分に漏れず、満16歳を迎えると将来の結婚相手が通知され、恋愛がタブー視される時代だった。

つまり、ネジはもうすぐ16歳を迎えようとしていた。そこで政府から結婚相手の通知が来る前に、高崎美咲に告白しようと決意。ある夜、高崎美咲を公園に呼び出して告白。すると見事にオッケー。そして二人はラブラブチュッチュ。

恋と嘘1巻 高崎美咲と根島由佳吏 小学生時代の消しゴム
(1巻)
実はネジが高崎美咲を好きになった小学生時代の思い出と、高崎美咲がネジを好きになった思い出が一緒だった。高崎美咲が消しゴムを忘れて、それをネジが貸してあげるという単純なこと。でも、それが二人にとっては重要なことだった。

でも、だからこそ二人は本来付き合えたはずなのに、政府が結婚相手を決めるという法律のために二人の関係は割かれる。
恋と嘘1巻 高崎美咲の涙
(1巻)
今日この30分の思い出だけで、あと70年は生きていける気がする」と、高崎美咲のキュンキュンしちゃいそうなセリフ。ただ冷静に考えてみると『70年』はさすがに重いw

じゃあネジの将来の結婚相手が誰に決まったのか?
恋と嘘1巻 真田莉々奈
(1巻)
それが真田莉々奈(さなだ・りりな)。性格はツンデレ気味。「先っちょだけだからね」の意味は、「少しだけ手を握ってもいいんだからね!」ってこと。別に深い意味はありません。性的なことに興味津々だけど、興味のないフリをしちゃうような女の子。

ただ同姓にもツンケンしちゃうので、真田莉々奈はクラスからは嫌われてて、アダ名がまさかの「サナダムシ」。さすがに可哀想すぎる。

でもネジと高崎美咲の過去を知ったサナダムシ…もとい真田は、二人の間に興味をもつ。そして、とんでもない提案をかます。ちなみにネジをキッカケに、真田と高崎美咲も仲良くなる。
恋と嘘1巻 キスを共用する真田莉々奈
(1巻)
それが「高崎美咲と定期的にキスをしろ!」という命令。何故か真田は、ネジと高崎美咲を再びくっつけようとしてくる。結果、ネジと高崎美咲は学校でところかまわずヤっちゃう。

恋と嘘1巻 イケメン仁坂佑介
(1巻)
しかもこの3人の間に、仁坂佑介というネジのイケメン友達も間に割って入ってくるという、まさかのBL展開も発生?一体どうなるー!?的な展開。

キス描写がムダに…

ストーリーはざっくり説明したので、『恋と嘘』の見所を考えたときに、やっぱり高崎美咲。見た目の可愛さは言うまでもなく、何故かキスに大胆。

先程あらすじで書きましたが、ネジが告白した時に二人はキスをする。
恋と嘘1巻 高崎美咲が大胆
(1巻)
ただ高崎美咲も初めてのはずなのに、いきなりネジの体をまたいで上からしようとする。どんだけ大胆やねん!という話。お前ゼッタイ初めてちゃうやろ?と感じさせるほどの、こなしっぷり(*´Д`)ハァハァ

恋と嘘1巻 キス描写
(1巻)
キスも軽いやつじゃなくて、まさかの本格的でディープなやつ。糸がネバーっと引く。高崎美咲、どんだけ肉食女子やねん!天然女子の皮をかぶった、ただの小悪魔!今後は高崎美咲以外にも色んなキス描写が増えるのかも知れません。

総合評価

久々にあらすじを長文で頑張ってみた。

設定はやや周りくどいものの、とりあえず読めた。ネジと高崎美咲は法律的には一緒になることはない。でもキスという体だけの関係になっちゃう。羨ましいような羨ましくないような、そんなもどかしく切ない展開が待ってる。BL要素も絡まってどうなっていくかは1巻の段階だと何とも言いがたいですが、期待も込めて点数は少し高めに採点。

特に画力は高い方。例えば、高崎美咲の髪の毛が耳にかかる感じも上手い。女子の耳って素敵やん。ドエ□はないものの、その画力の高さがキス描写にも活かされてて青少年にはオススメかも。

強いて気になる点をあげたら、主人公の名前・根島由佳吏。女の名前っぽくてややこしい。漢字的にも性別が分かりづらい。導入部分で混乱した。特に恋愛やラブコメ漫画というジャンルなので、敢えて性別をややこしい名前にする意味はない。

◯展開★3.5◯テンポ★4
◯キャラ★4◯画力★4
◯全巻大人買い★4
◯おすすめ度…85点!!!!

『食戟のソーマ』14巻のネタバレ感想。原作は附田祐斗、作画は佐伯俊。少年ジャンプ(集英社)で連載中のグルメ漫画。詳しいあらすじなどは面白いかつまらないか考察したレビューを参照してください。


四宮小次郎のもとで働く

舞台は遠月学園。数々の名だたる料理人を輩出してきた名門の料理学校。主人公はその遠月学園に通う幸平創真。生徒たちが日々料理の腕を磨き、切磋琢磨。生徒同士で戦うことを「食戟(しょくげき)」と呼んでいた。

そして幸平創真はスタジエール制度という研修制度で、外部の料理店や食品メーカーなどに派遣される。そのタッグを組むこととなったのが、新戸という薙切えりなの秘書を務める女の子。
食戟のソーマ14巻 四宮小次郎
(14巻)
幸平創真は今回14巻だと、遠月学園出身の四宮小次郎が店主を務めるフランス料理店「SHONO'S」に…というところから。四宮小次郎は料理の腕は天下一品ですが、態度も天下一品。もはや足と腕がコマから盛大にはみ出す。

ちなみに四宮小次郎が主演のスピンオフ漫画『食戟のソーマ エトワール1巻』はレビュー済み。


幸平創真の修行編

ざっくり一言でまとめると、主人公・幸平創真の「修行編」といった感じの内容。13巻でも修行チックなことをやってましたが、新戸がメイン(四宮小次郎編では登場してない模様)だった。でも今回は幸平創真がメイン。

アベル・ブロンダンという元副料理長が幸平創真に無理難題を押し付けてくる。
食戟のソーマ14巻 幸平創真1
(14巻)
でも、それを嫌な表情を浮かべずに、ひたすらこなしていく幸平創真。むしろアベルの要求を先回り・上回ってくるカタチでどんどんこなしていく。

食戟のソーマ14巻 幸平創真2
(14巻)
幸平創真からしてみると、新しい技や知識を吸収していくのが楽しい。店では先輩であるアベルの嫌がらせに対するその反応も、だから嫌味がない。読者の立場で見ると幸平創真が成長していく様にワクワク。

ストーリーとしては、四宮小次郎が幸平創真に新作コンペの料理を出品させようとする。SHINO'Sの店員たちは「えー無理やん!」という態度。
食戟のソーマ14巻 ウズラの親子丼
(14巻)
そして幸平創真が出品した料理が「ウズラの親子丼」。ウズラの丸焼きの中にゴハンと卵が詰まってる。しかもただゴハンをぶち込んだだけじゃなく、キャベツで包んでるので食感もシャキシャキ。これは四宮が作ったシューファルシという小洒落た料理のアイデアをパクってる。

漫画でも良いアイデアはパクれば良いと思いますが、しっかり「幸平創真が成長した」という明らかな事実を提示してくれてるので、読み応えはスッキリ。主人公やキャラクターが修行するだけ修行したけど、「結局どう変わったん?」という部分が分かりづらい漫画も多いので。


総括

食戟のソーマ14巻 リアクション描写
(14巻)
今回の『食戟のソーマ』もセクシーなリアクション描写もあるっちゃありますが、今回は幸平創真の成長っぷりがメイン。だからムフフはほとんどありませんが、ワクワク感はあります。

随分昔に展開がひたすらワンパターンなので意外に早く飽きられるかも…と別ブログで言及した記憶がありますが、こういうのを間に挟んでいけば地味に長期連載化しそう。って既にしつつあるか。

食戟のソーマ14巻 遠月十傑が全員集結
(14巻)
ストーリーとしては現在の遠月十傑が全員集結。多分全員2年生。幸平創真が食戟をやろうと挑発するもののガン無視。15巻以降の展開としては「幸平創真たち1年生vs上級生」という構図が待ってる雰囲気。

◯展開★4◯テンポ★4
◯キャラ★4◯画力★5
◯全巻大人買い★
◯おすすめ度…87点!!!!

『カッコカワイイ宣言』全5巻のネタバレ感想。作者は地獄のミサワ。ジャンプスクエア(集英社)で連載してたギャグ漫画。

あらすじ

地獄のミサワといえば、ブログを読む限りは「1コマネタ」が多い印象。『ヤングヤングFruits』がまさにそれ。ただその固定観念にはとらわれず、1ページで完結したり数ページで完結したり、そこら辺は自由な感じに。

とりあえず「この漫画にはかっこいい男子や、かわいい女子しか登場させないことをここに宣言します!」というのがウリ文句のギャグ漫画。正直不安しか抱かせない煽り文句ですが、果たしてどんな可愛い女子、カッコイイ男子キャラクターが登場するんでしょうか?

カッコカワイイ要素がみじんもない!

案の定というか、基本的にカッコカワイイキャラクターは登場してきません(笑)

例えば、一巻だと「かおちゃん」という女子高生が登場。
カッコカワイイ宣言1巻 かおちゃん1
(1巻)
いきなり登場シーンから8億円を肩に担いでる。8億円って、めちゃめちゃ重いぞ。だから気付かないはずがない。そもそも8億円をどこから調達してきたんだ!…などツッコミどころが多すぎ。

あまりのドジっぷりに軽く凹むかおちゃん。でも、そんなことにはめげないよ。
カッコカワイイ宣言1巻 かおちゃん2
(1巻)
だって、「7人ぐらい男をキープしてる(テヘペロ」から。ここでようやく可愛らしさが出てる?でもドジっぷりとモテっぷりがどう関係してくるのかは不明。

かおちゃんはドジっぷりが極まっただけじゃなく、「ソルジャーとしての本能」も忘れつつあった。
カッコカワイイ宣言1巻 かおちゃん3
(1巻)
何故か山賊が出てくるものの、かおちゃんの手刀が効かない。「わたしの手刀も血の味を忘れてる!?」と愕然。思わず「ふぇ~ん、これじゃあローキックで足元を崩していくしかないよ~」と涙目。

…多くはツッコミません。

カッコカワイイ宣言1巻 同じドジっ娘のみきちゃん
(1巻)
ちなみに、かおちゃんのドジっぷりは計算なのか、同じドジっ娘のみきちゃんに対しては、めちゃめちゃ冷たい。「はしゃいでんじゃねぇよ」とツバを吐きかける。確かに、ここの表情が無駄にカッコイイ。

徐々にソルジャーとしての本能を取り戻してきたのか、かおちゃんは男らしく成長。
カッコカワイイ宣言1巻 かおちゃん4
(1巻)
道端で倒れていた鳥を救い、昼夜にわたり看病し、もはやマブダチ化した間柄の鳥を、何の躊躇もなく「うめーから食う!」とカラッカラに揚げてしまう。まるまると太らせてから人間を食べる妖怪か!

…やはり多くはツッコミません。

カッコカワイイ宣言1巻 松崎
(1巻)
かおちゃんの他には松崎というジジイ。こちらはクレープを高速で移動させて、同じく甘い女子高生に変わらないかを神様に懇願してる場面。年齢を考えろよジジイ。もっと言うなら、いっそクレープ屋でも始めろよ。

てっぺーという母親は、やたらと性に奔放。息子てっぺーの同級生をどんどん食べちゃう。
カッコカワイイ宣言1巻 てっぺー母
(1巻)
息子てっぺーに対して「買い物にいってきます」という置き手紙を残すものの、その中身が完全に怪しい。グラサン姿でオープンカーを乗り回して、日常の合間を見つけては息子の同級生とラブホに行きまくる。70年代80年代の時代劇俳優か!渡哲也ばりのグラサンも含めて、確かにここはカッコ良すぎる。

個人的には、最終5巻の日本語をディスってる外国人ネタが面白かった。また最終話も総集編とばかりにキャラクターがチョコレートの板風のコマにギューギューに押し込められて、感動の別れの挨拶をひたすら喋ってるだけ。しかも、そのキャラは今まで登場したことないヤツばっか。まさにカオス。

ま、どちみち「カッコカワイイ」要素は微塵もありませんw

地獄のミサワという筋肉ゴリラ

ちなみに『カッコカワイイ宣言』をレビューしようと思ったキッカケが、作者・地獄のミサワが落ち目のカドカワ・ニコ生に出演してたから。『いいよね!米澤先生』という新刊コミックの発売を宣伝するために頑張っておられたよう。

そこで驚いた。地獄のミサワが、ただの筋肉の塊だった。もはやマッスルゴリラ。ギャグ漫画家ということで、勝手にヒョロい感じの人物像を想像してたんですが、「絶対コイツ、フライパンを曲げれるぞ!」っていう感じの見た目だった。もういっそお前が『俺物語』の実写映画版の主人公やれよ!的な勢い。

しかも愚鈍そうなマッスル集合体の見た目とは違って、やたら軽妙に喋ってくれる。なんなんだよ、このムダなギャップ感。こいつのポテンシャルハンパねぇ!

というか、漫画内に登場するキャラクターが全部ほぼ自画像やんけ!っていうwww

総合評価

表紙からしてヒドい。2巻も3巻も4巻もなんなんだよっていう。カッコカワイイキャラクターが出てくる気配が絶対的に皆無。ま、とりあえず地獄のミサワワールドが全開。

カッコカワイイ宣言1巻 フランス語講座
(1巻)
ページの端っこにフランス語講座とか載せててくれてるものの、見事に役に立たない。一体どういう状況で使うねんという、外国語ばかり。もし外国人相手に使ったら、絶対しばかれるパターン。

カッコカワイイ宣言1巻 女子大生
(1巻)
ただ都内に住む女子大生が「すごく読みやすかったです」と褒めてるんですが、普通に読みづらい。地獄のミサワ作品に限った話でもないですが、極端にセリフが小さいことが多い。編集者さんはしっかりしてほしい。あと意外にボリューミーなのでテンポ感という点ではやや下げてみた。

ちなみに画力の評価が★3だった理由は、逆に画力がなかったらこんなマヌケな絵を描けない気がしたから。もし井上雄彦に同じ絵を描けと言っても、きっと描けないはず。眼や鼻など絶妙な配置・バランスに成り立ってて、実は真似しづらい絵なのかも?



◯展開★3◯テンポ★3
◯キャラ★5◯画力★3
◯全巻大人買い★3.5
◯おすすめ度…83点!!!!

『食戟のソーマ エトワール』1巻のネタバレ感想。原作は伊藤美智子、作画は昭時大紀。少年ジャンプ+で配信中のグルメ漫画。


あらすじ

いわゆる食戟のソーマのスピンオフ漫画。

食戟のソーマ エトワール1巻 四宮小次郎2 性格悪い
(1巻)
主人公は本編でもちょいちょい登場してくる、四宮小次郎。遠月学園出身の態度も料理の腕も一級品のイケメン料理人。

食戟のソーマ エトワール1巻 四宮小次郎1
(1巻)
後述しますが、「食材の価値も分からないのか?このトマトはお前らよりよほど価値がある(キリッ」と言葉遣いの悪さも天下一品。


四宮小次郎のフランス時代編

ざっくり言うと、四宮小次郎でフランスで働いていた時代の話。もっと言うと、フランスへ旅立って働き始める頃の話。

食戟のソーマ エトワール1巻 四宮小次郎の高校生編
(1巻)
だから高校生時代の四宮小次郎も登場。まだ擦れてない、爽やかなオーラを放ってます。セリフも「レストランで一から修行してそっから店を出す」と何だか初々しいです。乾日向子という日本料理専門の毒舌家も登場したりします。

ストーリーとしては、最初に働き始めるフランス料理店の店主・エルベが今にも立ち退きを迫られている。それを四宮小次郎が果敢に立ち向かって状況を打開するという展開。だから良くも悪くも?、本編の『食戟のソーマ』ほど奇をてらっている感じではありません。


本編 食戟のソーマより劣る部分とは?

結論から書くと、そこまで面白くはありません。そこで本編『食戟のソーマ』よりも見劣りする部分をピックアップしてみます。

まずは画力。表紙だけ見ると上手そうに見えますが、いざ読み始めてみるとキャラクターの手の感じなど、至って平凡。大人向けの漫画にもありがちですが、「表紙だけ上手い」というパターンのやつ。どうしても絵柄を似せてきてる分だけ、本編の作画を担当してる佐伯俊とのレベル差が歴然。

食戟のソーマ エトワール1巻 料理描写は少なめ
(1巻)
だからか分かりませんが「料理を作ってる過程」の描写が少ない。肝心の料理の絵はまずまず上手いんですが、豪快に料理してまっせという描写が少なく、言葉で説明して乗り切ろうとしてる印象。全体的にダイナミズムみたいなんが足りない。

そして食戟のソーマといえば、料理を食べたあとのリアクション。もちろんこの『エトワール』でもあります。
食戟のソーマ エトワール1巻 パロディーが多め
(1巻)
舞台がフランスということもあって、まさかのベルサイユのばら。このネタは面白かった。ただコチラも描写量が少なく、極端なことを言うと、この場面だけ。せっかく面白い演出方法があるんだから、少年ジャンプ+という媒体ということも考えるともっと冒険してほしかった。やっぱり物足りない。

総合評価

まあ「こんなお話もありまっせ」というフツーのスピンオフ漫画。やや点数は厳しめに採点しましたが、四宮小次郎好きなら80点ぐらいかな。

本編である食戟のソーマの路線を継承したいのか、継承せずに全く新しい路線に歩もうとしてるのか、どっちつかず。絵柄を見ると本編に似せてこようとしてるのかなーと推察しますが、だったらもっとリアクション描写を増やした方が無難。

ただ絵柄や作風を似せてきたところで、本編食戟のソーマを描いてる佐伯俊との実力差は明らかなので、はっきり割り切って違う作風に描いても良かったかも知れません。ちなみに本編 食戟のソーマが面白いか否か考察したレビュー記事も参照してみてください。