バズマン。

健全な漫画の感想ブログ。基本的に面白いマンガだけレビューしてるつもり。

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『インストール』のネタバレ感想。原作は綿矢りさ、作画はみづき水脈。月刊デザートで連載してた青春漫画。いわゆる綿矢りさが芥川賞を受賞した小説。最近お笑い芸人の又吉直樹が芥川賞を受賞したということで何となくレビュー。

あらすじ

インストール1
主人公は樋川朝子。17歳の女子高生。朝起きて学校。学校から予備校。そして風呂に入って寝て、また次の学校へ行く。このひたすら繰り返される毎日に嫌気を指していた。

そこで全てから開放されるため心機一転。樋川朝子は、自分の部屋の荷物を全て捨ててしまう。そこには亡き祖父が購入してくれたオンボロPCもあった。そして母親には黙って登校拒否を続けることを決意。
インストール2
粗大ゴミ置き場でふと寝転んでいると出会ったのが、青木かずよしという少年。パソコンに精通していて、オンボロPCを修復。新しくOSを「インストール」し直した結果、インターネットに繋げることに成功。

インストール3
そして青木という少年から思いもがけない提案を受ける樋川朝子。それが「一緒にチャットレディとして働かないか?」というもの。そこから二人の奇妙なネット生活が始まるというストーリー。ただチャットレディとして活動するものの、綿矢りさが高校二年生に書いた内容ということもあり過激さはない。

インストール
綿矢りさ
講談社
2013-09-30


人間とのふれあいを再確認

ストーリーの展開としては、無機質なチャットというツールで他人とウソのやり取りを続けていくことで、何となく生身の人間と付き合うことの大事さを実感しました…的な内容。

特に「聖璽(せいじ)」というハンドルネームという説教好きで偏愛ちっく男とのやり取りで、ネットやチャットがただの文字の羅列が並んでるだけではなく、生身の人間同士で喋ってることを二人は実感。その衝撃に戸惑いつつも、インターネットを媒介にしてる以上、その繋がりは一瞬で消える。

そこで改めて母親など生身の人間と現実で向き合っていこうとする。人間関係や進路でつまづいた女子高生が背伸びした束の間の休息を得ることで、ちょっと大人として成長しましたよというオチ。

でもボリューム的には多くないので、樋川朝子が「リアルの人間と向き合いたい」という思いに至る過程がやや短く物足りない印象。

2000年代前半ということで、ADSLといったインターネットの高速回線がようやく徐々に普及し始めた頃。だから「チャット」といったモチーフが芥川賞の審査員の目には新鮮に写ったのかも知れない。でもスマートフォンなど、ここまでインターネット環境が急速に進化した現状では、単にくすんだレトロ感しかない。

チャットレディも回線が遅かった時代だから文字のやりとりに留まってたに過ぎず、その設定に必然性はあまりない。いや文字のやりとりだけだったから、檜川朝子は人間とのやり取りに尊さを感じたのかも知れないですが、現在だったらおそらくLINEで自分のアレをピーする女子高生がリベンジナントカで…という平凡な発想止まりの話。

つまり改めて現在になって読み直すと、一体何が売りだったのかが分からない。この程度で芥川賞を受賞できるのであれば…と考えたくもなる。またこの程度で芥川賞という一種の大きなゴールを与えてしまったら、そりゃあ綿矢りさも作品作りに行き詰まるはず。綿矢りさに変に勘違いさせてしまった周りの大人に責任があるんでしょう。

総合評価

この『インストール』は上戸彩と神木隆之介で実写映画化もされた小説。自分は原作小説は読んでませんが、おそらく漫画や映画ではなくダラダラと文章を読むからこその、何かしらの味わいを得るものなのかも知れません。ストーリー性という点では全くなく、これを他ジャンルに移植したからといって面白くなるものではなかったかも。

そういえば上戸彩は当時V6の森田剛と付き合ってたんです。当然テレビでは報道されませんが、インターネットではそれをネタに大盛り上がり。自分は当時2ちゃんねるで上戸彩のスレッドを荒らしまくったことをふと思い出した。はぁ~虚しすぎる思い出ですわ…しかし上戸彩も、まさかあんなオッサンと結婚するとは( ;∀;)

◯展開★3◯テンポ★3.5
◯キャラ★3.5◯画力★3.5
◯おすすめ度…77点!!!!

『刃牙道』3巻4巻のネタバレ感想。作者は板垣恵介。少年チャンピオン(秋田書店)で連載中の格闘漫画。

あらすじ

いわゆるバキシリーズの第四弾。主人公は言わずと知れた、範馬刃牙。親父は世界最強のオーガ・範馬勇次郎。今作でもちょこちょこと登場。最終的には気付いたらメインキャラとして活躍してるはず。

刃牙道4巻 驚く範馬刃牙
(4巻)
前作のボスにはピクルなどがいましたが、今回のボスは宮本武蔵。3巻になって範馬刃牙がようやく宮本武蔵と出会うんですが、思わず「いやいやいやないでしょうー!」と頭の中はパニック状態。

この刃牙道の3巻4巻では、軽く二人が戦う。これをメインにレビューしたいと思います。

宮本武蔵の一振りがヤバイ!

範馬刃牙はこれまでの戦いで、かなり強くなったはず。でも結論から先に書くと、宮本武蔵に範馬刃牙がコテンパンにやられます(笑)

刃牙道3巻 範馬刃牙を振り回す宮本武蔵
(3巻)
範馬刃牙が足を軽く握られて、宮本武蔵がそのまま地面にビターン!そして宮本武蔵が放った言葉が、「並みの剣よりはマシにできとる」。ここだけ聞くとちょっと意味が分からない。

刃牙道3巻 宮本武蔵の一振り
(3巻)
でも、この画像を見たら答えが分かるはず。宮本武蔵は刀を素振りしただけで、握ってる柄の部分がボキッと折れる。

この延長線上で考えたら、確かに範馬刃牙の足がもげてないと不自然。それだけ範馬刃牙の体が頑丈にできてるということなんですが、「並みの剣よりマシにできとる」というセリフの怖さがジワジワ来る。範馬刃牙の実力を宮本武蔵が見誤ってたら、今頃足が千切れてるなんてレベルじゃないですからね。

しかし、作者・板垣恵介のいかんせん強さの表現が独特w

刃牙道4巻 宮本武蔵の一振り
(4巻)
竹を素振りしたときは折れるだけじゃなくて、竹が繊維状にミキミキ分解される。パンダ見たら怒ってくんでw

刃牙道3巻 見えない刀で斬られる範馬刃牙
(3巻)
宮本武蔵が戦う前には相手の実力を見てる。それが「見えない一太刀」。お互いが対峙した時点で何度も斬られてる時点で、宮本武蔵の敵ではないという証拠。当然、主人公の範馬刃牙は見えない一太刀に斬られまくり。

おそらく何度も出てくる表現なので、作者・板垣恵介的にはかなりお好みの表現のよう。北斗の拳の「お前はもう死んでいる」的なノリで使ってるんだと思います。

宮本武蔵は範馬勇次郎並?

それだけ宮本武蔵が強い。最新7巻は8月上旬に発売されますが、7巻の段階でも宮本武蔵に太刀打ちできてる選手はいないはず。だから宮本武蔵はこれまでのバキシリーズの中でも一番強い武道家と表現していい。

刃牙道4巻 宮本武蔵=範馬勇次郎?
(4巻)
範馬刃牙は、宮本武蔵を範馬勇次郎のそれとを重ね合わせてるほど。これがいわゆる「フリ」や「伏線」というやつ。結果的にフリが活かされないことも多いものの、個人的にはこれが真実だと信じたい。しかし相変わらず範馬勇次郎の笑顔が強烈。

範馬刃牙が歯が立たなかったことからも明らかですが、宮本武蔵は刀や剣を持ってなくても身体能力が化け物。
刃牙道4巻 宮本武蔵の身体能力
(4巻)
範馬刃牙と戦った時の宮本武蔵を見てみると、まさに表情がオーガ。歯が尖った犬歯っぽかったら、ただの正真正銘の鬼。

総合評価

刃牙道3巻4巻も面白かった。特に刀を一振りで潰してしまう演出や表現はしびれた。

刃牙道4巻 警官を瞬殺する宮本武蔵
(4巻)
ストーリーとしては宮本武蔵が警官をボコボコにしちゃうwwwまた、この警官がいかにも鬱陶しい職務質問をやってくるんで、変に気分爽快。

そしてテレビで警官をボコボコにした犯人ということで、宮本武蔵の存在が全国に知らしめられる。結果、かつてのバキシリーズで活躍したキャラクターたちも宮本武蔵の存在を知る。ジャックハンマーは「な、なんなんだコイツは!?」状態。愚地独歩に至っては5巻で宮本武蔵と戦うものの、範馬刃牙と同じくボコボコにやられます(笑)

◯展開…★4◯テンポ…★5
◯キャラ…★4.5◯画力…★4.5
◯全巻大人買い…★5
◯おすすめ度…90点!!!!

『俺物語!!』9巻のネタバレ感想。原作は河原和音、作画はアルコ。別冊マーガレット(集英社)で連載中のラブコメ漫画。

あらすじ

主人公は剛田猛男。高校二年生。見た目はオッサンなものの、ひょんなことから、キャワタンな大和凛子という彼女と付き合うことになる。

9巻では夏休みに入り、大和が「レスリース」というケーキ屋さんでアルバイトをすることになったところから。そのケーキ屋さんで働いてるパティシエ・一之瀬がひと波乱を巻き起こすという展開。

弱気という優しさ

大和と一緒に働いてる一之瀬というパティシエは、とにかくイケメン。髪型も今風の刈り上げタイプ。大和に対しては恋心を抱いていて、しかも下の名前で「凛子」と呼ぶなど馴れ馴れしい。

主人公の剛田猛男は影から大和のバイト姿を眺めていたものの、その一之瀬にショックを受ける。自分は今まで大和のことを下の名前で呼んだことがなかったから。
俺物語9巻 自信がない剛田猛男
(9巻)
大和が自分以外を好きになっちゃうんではないか…と不安を抱く。確かに『俺物語』では基本的に登場キャラクターは3人だけ。剛田猛男と大和凛子と、剛田の友人・砂川。剛田と大和の間に入る存在はいなかった。

だから剛田猛男は今までになかったぐらいナヨナヨとしだす。大和が一之瀬と付き合って幸せだったら…とウジウジ。これまでがこれまでだっただけに、さすがに剛田猛男でもちょっとイラっとします。
俺物語9巻 優しい剛田猛男
(9巻)
ただ理由付けがしっかりできてるので、むしろ剛田猛男のキャラクター性が深まったかも。恋愛だからウジウジしてたというより、相手のことを思いやってる。その最善が尽くされて相手が幸せになるなら、それで十分。自分の気持ちは一歩引いて後回しでいい。

日本人にありがちっちゃ、ありがちな性格。実際その多くは単に優柔不断なだけ、妥協の産物だったりするんですが、剛田猛男の場合は説得力があって、ちゃんと「優しさ」に基づいた言動だと思える。

でも恋愛はそれでいいのか?もっと自分の気持ちに正直にならなきゃいけない。相手の発信待ちでいいのか?いいわけない!
俺物語9巻 剛田猛男決意
(9巻)
そこで自分からも積極的に行かなきゃいけない!と決意した時の走り方が、ただのアスリート。なんなんだ、このキレイなフォームは!爽やかに熱い。

一之瀬のキャラがナチュラルに痛い

ただ大和にアプローチをかけてくるパティシエ・一之瀬が、見た目の風貌とは相反して、かなり痛いキャラクター。8巻の段階でその片鱗は見せていたものの、9巻では更に痛さが炸裂。

彼氏である剛田猛男を見つけると、仕事もほっぽらかして詰め寄る。そしていきなり「凛子と別れてくれ!絶対俺のほうが凛子と似合ってる」とか言っちゃう。
俺物語9巻 一之瀬
(9巻)
その時の剛田猛男の「え?コイツ何言ってんの?」というあぜんとした表情が笑う。剛田猛男がヒクことなんて早々ない。

俺物語9巻 一之瀬の毒舌1
(9巻)
そして畳み掛けるように「凛子は困ったところを助けられて君が素晴らしく見えただけ」「それは愛じゃない!勘違いだ!m9っ`Д´) ビシッ!!」。確かに分からなくはない内容ですが、それを面と向かって言っちゃう一之瀬の神経がヤバイ。

俺物語9巻 一之瀬の毒舌2
(9巻)
ラストはド直球。「もっと野性的なゴリラのような女性が似合う」とか、ナチュラルに毒吐きすぎやろ!みんな読者も良かれと思って黙ってたのに、とうとうゴリラって名指ししちゃったよっていうw

そして剛田猛男は前述の決意した直後に、一之瀬に対して「大和は渡さない」と告げる。ある意味、自分自身に対する決意表明でもある光景。
俺物語9巻 一之瀬の勘違い2
(9巻)
ただ一之瀬は「俺への宣戦布告と受け取っておく!」と何故か、自分が上の立場的な発言。剛田猛男も「決まってねぇ!」とさも受けて立つ的な表情を浮かべてるんですが、既に勝負は決まってる。だって剛田猛男は大和凛子と付き合ってるんだからw今更どこのマラソンコースを走んねんという。

まさに「ゴリラ VS アホ」の構図が織りなされる。この間に挟まれてる大和はさぞ可哀想かと思ったら、一之瀬に「パティシエの大会で優勝したら告白をさせてくれ」みたいなことを告げられるものの、
俺物語9巻 鈍すぎる大和
(9巻)
それを「正社員にならないかっていうお誘いかな?」と、まさかのリクルートだと思い込んでる。鈍すぎるにも程がある。現役高校生を正社員に誘う企業はどこにもねーよ、というツッコミどころ満載。だから大和に同情心を抱くことはほぼありませんw

総合評価

いつも超人的な活躍を見せる剛田猛男でしたが、この9巻では意外にも「普通の男子高校生」という表情を見せてくれます。それ故に人間的な成長も見せてくれてよかったんではないでしょうか。

まさに「この刈り上げ野郎!」って感じの一之瀬なんですが、意外にも剛田猛男にハマってる不思議。剛田猛男のキャラクターが濃すぎるが故に、ライバルといった立ち位置のキャラを作るのは難しい。8巻の段階ではどう?かと思ってましたが、9巻を読む限りは納得できるキャラに仕上がってたのも良かった。

◯展開★4◯テンポ★4.5
◯キャラ★4.5◯画力★3.5
◯全巻大人買い★5
◯おすすめ度…90点!!!!

『ゴールデンカムイ』3巻のネタバレ感想。作者は野田サトル。ヤングジャンプ(集英社)で連載中のアクション漫画。この漫画が面白いか考察したレビューもあとで読んでみてください。あらすじもそちらを参照。

ゴールデンカムイ3巻 鶴見中尉と杉元佐一
少し2巻の内容をネタバレしておくと、鶴見中尉という軍人(元屯田兵)に杉元が捉えられるものの、敵の軍人のハラワタと使って負傷したふりをすることで逃げおおせる。でも鶴見中尉的には杉元に死なれてしまうと、地図が書かれた刺青の場所が分からなくなるので無理には追いかけずに泳がせる。


二瓶鉄造という元死刑囚

ゴールデンカムイ3巻 二瓶鉄造1
3巻では新たに元死刑囚として二瓶鉄造という猟師。やたら「BOKKI」という単語を使いたがるオッサンですが、巨大なクマをこれまで200匹(頭?)以上も倒してきた強者。

とにかく粗暴!乱暴!下劣!でもすごい良いキャラしてる。友達や上司にはしたくないですが、味方でいるとすごい心強そうなタイプ。確固たる信念やイデオロギーに基づいて動いてるので、そのブレない姿勢は価値観の違う人間をも魅了しそう。

ゴールデンカムイ3巻 二瓶鉄造2
3巻のラストでは杉元佐一と一騎打ち。自分の指が杉元佐一に奪われても、「獣のクソになる覚悟は出来ているんだろうな?」と何故か余裕しゃくしゃく。バトル描写も構図の使い方とか上手くて見やすく熱い。

オッサンキャラクター良いねー!


地味に冴える土方歳三の存在

アイヌの財宝を狙ってるのは日本軍だけじゃない、そこに何と新選組のリーダーである土方歳三もいる。だから、あらすじでは「三つ巴の戦い」と表現したんですが、ジジイのくせにめちゃめちゃ強い。しかも野望が北海道の統一。

ゴールデンカムイ3巻 土方歳三2
迫力がハンパない。渋川善次郎という男を仲間に引き入れようとしたにも関わらず、自分の意に沿わなかったから殺しちゃうw

ゴールデンカムイ3巻 土方歳三1
この時のバトル描写もスゴい。魅せられます。


アシリパの顔芸一覧

以上だけ読むと王道なアクション+サスペンスチックな漫画なんですが、実はグルメ描写も多い。山中で捉えた鹿やイノシシといった野生動物をよく食べる。そこだけピックアップされすぎてグルメ漫画と思い込まれてる節も。

そしてアシリパという、もう一人の主人公がやたら変顔をしよる。
ゴールデンカムイ3巻 アシリパに叱られる杉元佐一
普段のアシリパは至って真面目。あらすじで杉元佐一が鶴見中尉という敵の日本軍に捕まえられたと言いましたが、これは杉元佐一の独断による行動が原因。それを幼いながらも「一人で軽率に行動して捕まったのはお前じゃないか」と叱責する姿は凛々しい。

ただ特にアシリパはアイヌ民族ということで、本土の「味噌」という食文化を知らない。やはり味噌の見た目はグロテスクというか、まさにMISOというKUSOにしか見えない。ちなみにアイヌ語ではKUSOをオソマと呼ぶ。だから味噌を食うのをやたらと渋るアシリパ。

ゴールデンカムイ3巻 アシリパの顔芸1
この時のブスッとした表情が、まさにブス。このオデコの広さはどっから来てん。もし名古屋に訪れてたら終始こんな表情されてると思うとゾッとするw

ゴールデンカムイ3巻 アシリパの顔芸2
だからいざ味噌(肉に付けた味噌だれ)を食う時も、ちょっとした罰ゲームにありがちな表情。きっと出川哲朗にも負けてない。ちなみに食い終わった後の表情が恍惚。ただ感動のセリフが「オソマ美味しい」。杉元のツッコミも「う◯こじゃねっつーの」。このテンポ感に笑った。

またある時は雪山を歩いていると疲労。そこでトドマツという葉っぱを食べる。栄養たっぷりなものの、めちゃめちゃ苦い。当然水を飲みたくなる。
ゴールデンカムイ3巻 アシリパの顔芸3
でもアシリパは何が何でも杉元に水を飲ませない。この時の顔芸もヤバイwこういうげっ歯類系の動物がいそう。杉元もどんだけ必死やねんっていうぐらい、アシリパの顔面に容赦なし。

ゴールデンカムイ3巻 アシリパの顔芸4
他にもアシリパは酔うと泣き上戸。アゴのシワ加減なw

アシリパのイヤそうな表情が天下一品。もはや原型を一切留めてない。ギリギリ可愛く見えなくもない絶妙なラインがちょうど良い。


総括


『ゴールデンカムイ 3巻』のネタバレ感想ですが、アシリパの顔芸に思わず焦点が当たってしまいがちですが、ストーリーものの漫画としても面白かった。またアクションも豊富で、「最近のヤングジャンプは当たりが多い」と思わせる代表格。キャラも立ってて画力もまずまず。個人的な好みもありますが、これからの期待も込めて90点。

ただオソマネタが多すぎる。アシリパは3巻で初めて口にしたので、これから登場する機会は少なそうですが、さすがにコッチも割りとMISOがKUSOに見えてこなくもない。

『いぬやしき』1巻のネタバレ感想。作者は奥浩哉。イブニング(講談社)で連載中のSFマンガ。作者・奥浩哉は『ガンツ-GANTZ-』で有名なマンガ家。


還暦サラリーマンの悲哀と覚醒

主人公は犬屋敷壱郎という58歳のサラリーマン。ただ見た目は想像以上にお爺ちゃん。

いぬやしき1巻 不憫なリーマン犬屋敷1
しかも背が小さいせいで、高校生ごときにも絡まれることもしばしば。犬屋敷の正義感は強い。だから不良にも立ち向かったりして、変に絡まれることが多い。ましてや、家族にも尊敬されることはない犬屋敷。息子には「うちの家族はホビット族…穴の中に隠れて怯えてやり過ごせばいいんだよ」と言われる始末。このセリフは地味にダメージ力がハンパない。

いぬやしき1巻 不憫なリーマン犬屋敷2
そんな中、唯一心を許したのが、動物愛護センターで見つけた飼い犬・はな子。目を潤ませながら「うん…うん…」と独りで勝手に会話が成立してるのが無性に切ない。

そんな犬屋敷が胃がんに罹ってしまう。家族にも愛されない犬屋敷は、もし自分がガンだと伝えたところで心配して泣いてくれるだろうかと溢れ出てくる涙。そして公園で飼い犬・はな子と途方に暮れる。そこへまさかのUFO墜落。
いぬやしき1巻 ロボ化する犬屋敷1
犬屋敷の体がロボット風に改造されてしまうというストーリー。だからマンガタイトルの『いぬやしき』は主人公の苗字。


ロボ化した犬屋敷が悪を退治!

犬屋敷がロボ化したと言っても、前述の画像からも分かるように、そんじょそこらのロボじゃない。
いぬやしき1巻 ロボ化する犬屋敷2
完全に頭がパッカー。ありとあらゆるところに兵器しかない。

いぬやしき1巻 ロボ化する犬屋敷3
しかも遠くからの人の話し声もそばだてるとクリアーに聞こえてしまう。うーん、これは嬉しいやら悲しいやら。

でも、この能力があるからこそ街中での悪事を発見しやすくなる。冒頭でも書いたように犬屋敷は正義感が強いので、どんどん不良や悪を退治していく。この展開に胸がすく。犬屋敷のキャラクター性も相まって、その勧善懲悪を素直に楽しめる。

いぬやしき1巻 正義感の塊 犬屋敷
犬屋敷は犬屋敷で人助けをすることで、ようやく「人生を生きてる実感」みたいなのを得る。これまで家族にも感謝されずにしゃにむに働いてきて、高校生のクソガキには絡まれる。まさに良いことなし。でもロボになったことで、これまで助けられなかった人々を助けられる。そこに生きがいを感じる様は、冴えない人生を歩んでる読者には強い共感を与えてくれそう。


総括

還暦近いオジサン…もとい見た目だけだったらお爺ちゃん・犬屋敷が主人公ということで、かなり奇をてらった設定。だから最初はギャグ漫画にでも転向したん?と思ったんですが、ストーリーは意外に王道派。シンプルな勧善懲悪で読ませてくれる。

少年マガジン15年21・22号
(少年マガジン21・22号)
ちなみに犬屋敷壱郎以外にも、獅子神ヒロという男子高校生もロボ化される。ただ犬屋敷と性格は真逆で、人の命を何とも思ってないヤツ。この「対照的な二人が相まみえてどうなる?!」的なマンガ。2巻では軽く衝突するものの、これからの展開に思わずワクテカ。

とりあえず「いぬやしきのどこが面白いか考察レビュー」を書いたのでおヒマなら。

『バキ外伝 疵面 スカーフェイス』6巻のネタバレ感想。原作は板垣恵介、作画は山内雪奈生(やまうちゆきなお)。別冊少年チャンピオン(秋田書店)で連載中の格闘漫画。

あらすじ

いわゆるバキシリーズのスピンオフ漫画。主人公は花山薫。脅威の19歳(笑)

5巻の続きとしては、レックスとグランドマスターのバトルから。レックスはコンクリートを粘土のように軽くむしれる化け物。グランドマスターは、男性ホルモン受信中的な全世界の裏社会を仕切るMONSTER。

ただ「まさにこれから二人がバッコンバッコン殴り合う!」という段階で、2009年にまさかの長期の休載。全然新刊コミックスが発売される気配がないので、秋田書店に「読者プレゼントちゃんと発注しろよー!」と抗議してやろうと思ったぐらい(笑)

NONカンパニー

ちなみにグランドマスター(通称GM)の詳細が明らかに。軽く説明しておくと、アフリカの紛争地帯の出身らしく、まさに産まれた時から曰くつき。本名が「ナットー・L・ネルーニョ」。納豆ねるねるねーるね的な感じ?w

そしてグランドマスターが統率してる組織が「NONカンパニー」。多国籍の軍隊からなる秘密結社。兵器とかやり取りしてりゃあ、もはや「秘密」という概念でくくってしまっていいのかは甚だ疑問ですが。

これは警視正の園田が、イタリアマフィアのボスっぽいドン・コローネから情報提供を受ける。ただ警視庁やFBIにもNONカンパニーの息がかかった連中が複数スパイ活動をしているとか。花山薫は一体、どんな奴を相手にしてんねん、って感じですが。

レックス VS グランドマスターの壮絶バトル!

そして6巻のメインであるレックスとGMの戦い。これが壮絶。

バキ外伝スカーフェイス6巻 レックスVSグランドマスター
もうボッコボコの殴り合い!グランドマスターの四方八方に移動しながらの攻撃が、ただのドラゴンボール。

バキ外伝スカーフェイス6巻 まるで爆撃のようなレックス
レックスのコンクリートを軽く破壊するパンチは、まるで爆撃機!グランドマスターが紛争地帯で過ごした日々を思い出すほど。どんだけトラウマを引き出してくれてんねん。

バキ外伝スカーフェイス6巻 GMのつむじ狩り
グランドマスターも負けてない。レックスのパンチを受け止めるのかと思いきや、そのレックスの指を全て破壊する。どんだけの早業!ちなみに技の名前は「旋毛狩り(つむじがり)」。

一応、基本的に終始レックスが優位なバトルを展開。思いっきりグランドマスターにボッコーンと殴られて、レックスがフラッと地面に倒されるのなったか!?
バキ外伝スカーフェイス6巻 レックスの回し蹴り
…と思った瞬間にレックスは体をクルッと華麗に反転。そしてグランドマスターに見事な回し蹴りを食らわす!GMは軽く50メートルぐらい吹っ飛びます。その時にGMの喘ぎ声みたいなんが「ぼひゅっ」(笑)。

ただそれで負けないのがグランドマスター。1-5巻のネタバレ感想記事でも説明しましたが、グランドマスターは先天的な筋肉爆発症。常に大量の女性ホルモンを摂取してないと、爆発的に成長する筋肉に自分が押しつぶされる。
バキ外伝スカーフェイス6巻 覚醒GM
でもレックスの強烈な回し蹴りを食らったせいで、全部の女性ホルモンを吐き出す。結果GMは覚醒というか、本来の力を取り戻す。そしてレックスを一蹴。さっきまでの戦いは何やってんというレベル。

花山、友のために立ち上がれ!

ただそこで友であるレックスのために立ち上がったのが、今回の主人公である花山薫。
バキ外伝スカーフェイス6巻 花山薫 友のため立ち上がる
花山薫は一切セリフを吐かないんですが、この無言でグランドマスターに向かってくる様がまさに「オトコ」!

この直前に花山薫は、国松というハゲメガネに毒サツされそうになる。毒付きの吹き矢が花山薫の左手に刺さってしまう。そこで花山薫がどうしたかと言うと?
バキ外伝スカーフェイス6巻 花山薫の握撃
思いっきり左手を握ってパーン!と破裂させる。普通破裂する前に腕が折れるやん…とツッコんでしまいそうなりましたが、強靭な花山薫の腕だったからこそのパーンだったと思います。この時の花山薫の表情がヤバすぎ。ちなみに国松を海へ車ごと沈められます。

当然、花山薫はグランドマスターの部下たちに狙撃されてますので、果たしてこんな満身創痍の花山薫が覚醒したグランドマスターに勝てるのか!?という場面で終了。7巻の発売は来年2016年の早い段階で発売されるといいなーと切に願います。

総合評価

レックスとGMのバトルは面白かった。個人的にはもう少し引っ張っても良かった気もしますが、十分満足いくような内容だった。

バキ外伝スカーフェイス6巻 レックスと鎬紅葉
そのレックスも当て馬的なキャラクターかと思ったら、実は鎬紅葉が関与。レックスが破壊しまくった電車などの法外な賠償金を支払うなど実はバックアップ。レックスの壮絶な痛風も、鎬紅葉による実験の副作用?という伏線も新たに張られてます。ストーリーでも地味に期待感を持って読んでます。

◯展開…★4◯テンポ…★5
◯キャラ…★5◯画力…★4
◯全巻大人買い…★5
◯おすすめ度…90点!!!!

『東京喰種:re』1巻のネタバレ感想。作者は石田スイ。ヤングジャンプ(集英社)で連載中のバトル漫画。いわゆる『東京喰種(全14巻)』の続編。

あらすじ

人間を食らう喰種(グール)。そのグールを駆逐する組織が「CCG」。主人公はそのCCGに所属する、一等捜査官の佐々木琲世(ささきはいせ)。「クインクス」と呼ばれる特別部隊の指導教官的な役割を担っていた。

佐々木琲世の部下には、二等捜査官の瓜江久生(うりえくき)、三等捜査官の不知吟士(しらずぎんし)、同じく三等捜査官の六月透(むつきとおる)、米林才子(よねばやしさいこ)などがいた。

東京喰種re1巻 真戸暁
前作からいた真戸暁も再登場。佐々木琲世の上司という位置づけ。要するに喰種(グール)を倒していくだけの漫画。

クインクスとはクインケ武装人間

ちなみに今作から新たに登場するのが「クインクス」。一体何語を参考にしたかは知りませんが、
東京喰種re1巻 クインクス1
「クインケ」と呼ばれる喰種(グール)から採取した赫子(かぐね)を使って製造した武器を移植させた捜査官のこと。実は佐々木琲世自体が喰種の内臓を移植された、半グール。その教訓が活かされているんだとか。

東京喰種re1巻 クインクス2
赫子は五段階に開放することができて、開放すれば開放するほどパワーアップするものの、グールに精神が乗っ取られて人間性が失われる危険性がある。前述のウリエなんとかは覚醒しまくりすぎて、ほぼグール化状態と化す。

表情や雰囲気を描くのは上手い

主人公の佐々木琲世は半グール状態ということもあってか、腕っ節はなかなか強い。

東京喰種re1巻 佐々木琲世2
普段は大人しいものの、いざバトルが始まると「お前らやっちゃうよー」的な表情が良い。

東京喰種re1巻 佐々木琲世1
こういう覚醒した時の表現というか、筆でグリグリと無作為にグチャ―っとした感じは好き。

前作東京喰種との繋がり

前作である『東京喰種』とストーリーは繋がってるので、あらすじでも説明しましたが既存キャラクターも登場。
東京喰種re1巻 オロチ=西尾2
例えば、西尾先輩というキャラクターも登場。ちなみに佐々木琲世は前作では金木研。記憶喪失になってるらしい。

東京喰種re1巻 オロチ=西尾1
西尾先輩はグールのランクで言うとSランクで強いらしい。CCGの中では「オロチ」と恐れられてるらしい。大蛇のような尻尾を出して戦うらしい。ただ西尾先輩と四方の違いがイマイチ不明w

東京喰種re1巻 霧嶋薫香
最終的には霧嶋薫香が登場。佐々木琲世が偶然、霧嶋薫香が経営してるカフェに立ち寄る。そこで二人は運命的な出会いを果たした…かのような1ページ丸々使った演出。ある意味、壮大な前フリ。

ただ2巻ではビックリするぐらい何も起きなくて爆笑した。佐々木琲世が懐かしのコーヒーを飲んで涙をポロポロ流すものの、それだけ。一応前作からの続きとしては、霧嶋薫香などが佐々木琲世こと金木研をCCGから奪還するという流れがある。でもこれだけ早い段階で霧嶋薫香などを登場させて、またCCGの近くに喫茶店を構えてる意味が分からない。

総合評価

ネーミングがいちいち面倒くさいマンガ。テキトーに読み流すのが吉。

またストーリーも全体的に女と会話してるような気分。こっちが知らない登場人物が平気でポンポンと登場。いちいち「誰なの?」と質問して会話を止めるわけにもいかない。だからテキトーに「ふんふん」と相槌を打って聞き流す他ない。

しかも、そういうキャラクターが活躍するかと思ったら、単なるお披露目止まりだったりして、「真剣に読んだら負け」とまで表現したら大げさですが、真剣に読もうとすると疲れる。伏線ばっかりが生まれてて、結局良い読後感が残るのはバトルシーンのみ。そんな感じは前作の東京喰種から大して変わらず。

ただ二巻以降では本格的なバトル展開が始まって、石田スイの真骨頂が垣間見れる気がします。

◯展開★3◯テンポ★3.5
◯キャラ★4◯画力★4
◯全巻大人買い★4.5
◯おすすめ度…84点!!!!

『ジョジョリオン』10巻のネタバレ感想。作者は荒木飛呂彦。ウルトラジャンプ(集英社)で連載中のバトル漫画。

あらすじ

主人公は東方定助という記憶喪失の青年。「壁の目」という東日本大震災で隆起した場所から発見される。そこで東方憲助に引き取られ、そこで東方家の一因となる。

その東方家は呪われていて、「岩のようになって死ぬ病」をもたらす家系だった。そこで唯一救うとされるフルーツ・ロカカカがあった。それがを栽培しているとされるのが、同じ東方家の長男・常敏。その常敏が所有するランボルギーニのカーナビを使い、フルーツの痕跡を広瀬康穂と東方つるぎ(9歳)が追う…というところから。

ちなみに、東方つるぎが「岩のようになって死ぬ病」を罹患。そして、フルーツ・ロカカカを育てている張本人である東方常敏の息子。じゃあ、何故常敏は息子の病気を助けないのか?という疑問がある。

大年寺山愛唱とは?

ジョジョリオン10巻 大年寺山愛唱
(10巻)
今回の敵は大年寺山愛唱。やたら面倒くさそうな名前ですが、読み方は「だいねんじやま・あいしょう」。杜王スタジアムで職員として働くかたわら、例のフルーツを売りさばいている売人。常敏と繋がりがある。

関係性としては、杜王スタジアムで働いているのが大年寺山愛唱。大年寺山愛唱にフルーツを売らせているのが、東方常敏。主人公・東方定助を襲った八木山夜露がその杜王スタジアムを建築。もっと言うと、東方家の家も建築済み。

ジョジョリオン8巻 八木山夜露
(8巻)
その八木山夜露は岩人間。東方家を建築したりグイグイとストーリーに絡んできたんですが、残念ながら8巻ぐらいで主人公・定助に倒される。

ジョジョリオン10巻 岩人間だった大年寺山愛唱
(10巻)
大年寺山愛唱も実は岩人間。画像は自分が岩としてベッドの下で冬眠してるものの、それを知らない彼女がその真上で別の男とギシアンしてる最中。何気に悲しいヤツ。

要するにフルーツを食べると「岩人間として生けていける」ようになるということ。使用者が売人になるというのはよくある?

ジョジョリオン10巻 フルーツの等価交換
(10巻)
そしてフルーツ・ロカカカの秘密も少しだけ明らかに。フルーツを食べると、どこかの病気を治せる代わりに、どこかの部位の機能を失うというもの。『鋼の錬金術師』でもありましたが、要するに「等価交換」。画像ではフルーツを食べたお金持ちの爺さんが失った足を取り戻す代わりに、両目を失ったところ。そのあと婆さんとギシアンします…一体誰得!!!??

大年寺山愛唱とのバトル!

ジョジョリオン10巻 大年寺山愛唱のスタンド
(10巻)
大年寺山愛唱が扱うスタンドが「ドゥービーワゥ!」。竜巻みたいなんで対象相手を攻撃してくる。攻撃力はそこそこ強いものの、精度自体はそこまで高くない。だから簡単に逃げきれるかと思いきや…

ジョジョリオン10巻 大年寺山愛唱のスタンド2
(10巻)
ただ延々と追いかけてくる遠隔操作型。射程距離は無限大。今までに射程距離無関係みたいなキャラクターっていましたっけ?

ジョジョリオン10巻 大年寺山愛唱のスタンド3
(10巻)
しかも対象相手の呼吸に反応して攻撃してくるもんだから、酸素マスクを着用したとしてもその中に竜巻が発生する。こんなん防ぎようないやんっていう、地味に最強なスタンド。

こんな大年寺山を相手にするのが、東方つるぎと広瀬康穂という最弱コンビ。無理ゲーじゃね?っていうバトル展開が織りなされるものの、大年寺山が意外にアホで負ける…というオチ。

総合評価

大年寺山愛唱ですが、華麗に登場したはいいもののソッコー死んじゃいました(笑)

八木山夜露にしても今回のシリーズはあんまり敵を引っ張らず、新キャラクターを登場させたらできるだけ速やかに消化するみたいな感じでしょうか?でも考えてみると、ジョジョシリーズで引っ張って出し惜しみした敵も少ないか。

Amazonのレビューでは厳しい評価も目立ちますが、まあ、こんなもんかなといった感じ。ただ過去のジョジョシリーズと比較すると、敵ボスの力不足感は否めないのも事実かも。『スティール・ボール・ラン』だったらアメリカ大統領みたいな大ボスの存在がいない。

だからストーリーの部分においても、一体どこへ向かって進んでるのかも分かりづらいのはあります。とりあえず11巻ではギャルっぽい新キャラが登場する予定。

◯展開★3.5◯テンポ★4
◯キャラ★4◯画力★4
◯全巻大人買い★4
◯おすすめ度…83点!!!!

『彼岸島48日後』1巻から3巻のネタバレ感想。作者は松本光司。ヤングマガジン(講談社)で連載中のアクション漫画。いわゆる彼岸島シリーズの第三弾。今日は7月24日。24日を2倍にするとピッタリ48日ということで何となくレビューしてみた。

あらすじ

吸血鬼のボス・雅によって、日本中に吸血蚊を大量にバラまかれてしまった半年後。その吸血蚊に噛まれてしまった人間は吸血鬼と化してしまう。一週間と経たずに、完全に日本は壊滅状態に陥っていた。運良く蚊に噛まれてなかった日本人は、吸血鬼に見つからないよう隠れて過ごしていた。

彼岸島48日後1巻 宮本明1
(1巻)
そんな絶望だらけの世界に救世主として現れたのが、宮本明。彼岸島という吸血鬼が棲みつく島で雅と戦っていた人間。この宮本明がバッタバッタと吸血鬼を倒していく。やはりそれだけの漫画。

だから『彼岸島』というタイトルではありますが、その島から脱出したということで舞台はかなり広大に拡大。要するに日本全土が舞台と化す。
彼岸島48日後1巻 ジャスコ
(1巻)
例えば、俺たち庶民のイオンも登場。というか最近はジャスコという店名はあまり聞きませんけどね(笑)

彼岸島48日後3巻 トンネルと車
(3巻)
トンネル内で車中泊をして暮らす人間とかもいます。だから前作の彼岸島シリーズまでは、どうしても代わり映えしない風景や景色ばかりが続きましたが、今作『彼岸島48日後』からは一新。現地点での最新話を読む限り、大阪の通天閣とかも登場するなど場面は華やかに変化してます。

ちなみに『48日後』というタイトルは、前作『彼岸島 最後の47日間』の続編という意味。日本全土に吸血蚊をバラまくという、雅の計画のリミットが「47日間」だった。つまり残念ながら、その計画を宮本明は止められなかったわけですが、「日本全土が吸血鬼化してしまった後のストーリー」という意味合いが込められた48日後。

痛快アクションは健在!

今作でもやはり痛快アクションは健在。吸血鬼たちがキレイに真っ二つ。豆腐か!?というぐらいに簡単にスパスパ切れる。宮本明も自暴自棄になってるのか、全然躊躇が無い。

彼岸島48日後2巻 宮本明VS吉昭という邪鬼
(2巻)
画像はグロくはないので貼っても良さそうですが、とりあえず止めておきます。この宮本明のセリフでどんな状況が待っているか想像してみてください(笑)

考えてみると、実は仲が良かった吸血鬼の隊長も宮本明は処理済み。「このまま彼岸島で一緒に暮らそうよー」という隊長の懇願も無視して、首をパーン!

彼岸島48日後1巻 宮本明3
(1巻)
しかも隊長の手によって、右腕を改造してくれたにも関わらずである。宮本明はどんだけ無慈悲…いや、雅打倒に覚悟が決まりすぎやん!ちなみに、この右腕がめっちゃ強い。剣先が曲がってることからも分かるように吸血鬼の首に引っ掛けてからの切断など、むしろこれが本来の姿じゃね?と思わせるほどの強さを発揮。

ただ逆に言うと右手は動かないので、モノや武器を持つことはできない。残ってるのは左手のみ。
彼岸島48日後1巻 宮本明2
(1巻)
でも宮本明は、その左手で巨大な丸太をブンブン振り回すwww他にも、この丸太を振り回して襲ってくる弓矢を防いだりする。木製バットでも片手でブンブン振り回すのは難しいのに、むしろ宮本明の左手の方が怖い。

邪鬼の悪趣味度が極まる

『彼岸島』シリーズでは吸血鬼が敵なんですが、それらは言っちゃえば雑魚キャラ。あくまでメインは吸血鬼を超えた「邪鬼(おに)」という中ボス。

彼岸島48日後1巻 吉昭という邪鬼1
(1巻)
今作でもイオンの中で棲みついる邪鬼がいて、その名前が「吉昭」。実は邪鬼の多くは元人間。前作シリーズでもたくさんの邪鬼が登場しましたが、元人間ということでドラマ性が意外に描かれることがあります。

彼岸島48日後1巻 吉昭という邪鬼2
(1巻)
この吉昭という邪鬼は、昔はこんな美少年だった。

ただ作者はイケメンに恨みがあるのか分かりませんが、悪趣味がとうとう極まる。邪鬼になったルックスからして相当ヒドいんですが、思いっきりブリブリと「大」をひねり出したかと思ったら、それをムンズと掴んで宮本明に投げてくる。お前はゴリラか!?

最終的に宮本明に倒されてしまうわけですが、瀕死状態の吉昭はユリという彼女を呼ぶ。
彼岸島48日後2巻 ユリという邪鬼
(2巻)
それがコチラの邪鬼。画像では見えないようにしてますが、顔面の右側には無数のチ房がある。この時点で既に悪趣味なんですが、ユリは瀕死の吉昭を見てディープキッスをかます。そして何を思ったか、まさかパコる。悪趣味って次元じゃねーぞ!

ただここで終わらないのが最新作の彼岸島。宮本明はある男と出会う。この男の親友が吉昭。そして、もっと言うと、ユリはその男の妹。もちろん男は異形と化した邪鬼同士のパコりを見てる。
彼岸島48日後2巻 ユリと吉昭
(2巻)
そして男は「人間だった当時」の光景と重ね合わせて、まさかの感涙。いやいや、見た目が正常な人間だったとしても、実妹の行為をまざまざと見せつけられてるわけですから、兄貴の心情としては間違いwwwそれだけ精神状態がヤバすぎというか、悪趣味にもほどがあるwww

でも宮本明はユリを倒さずじまいで逃がす。おそらく追々ユリは再登場しそうな気配がします。いわゆるフラグだけはビンビン。

総合評価

基本的に展開はワンパターン。究極のマンネリ。でも相変わらず、不思議と読めるアクション漫画。さすがに自分でも飽きろ…と思ってたものの、島から脱出して場面が華やかに変わったことで、また新鮮に読め出した。

ただ彼岸島シリーズも連載が始まって息が長いですが、さすがに今作でいい加減完結を迎えるはず。もし日本を飛び出して世界まで行きだすと、俺達の手には負えない。そろそろ誰かが怒ってもいいかも知れない(笑)

彼岸島48日後3巻 血が入ると危ない
(3巻)
ちなみに今更ながら吸血鬼の血液が体内へ入ると感染することに気付く。じゃあ宮本明はこれまでの戦いで感染しまくりじゃね?というツッコミはおそらく野暮w

◯展開★3◯テンポ★5
◯キャラ★4◯画力★4
◯全巻大人買い★4.5
◯おすすめ度…85点!!!!

『もののて江戸奇傑忍者絵巻』のネタバレ感想。作者は宮島礼吏。少年マガジン2015年34号で掲載された読み切り漫画。


『AKB49恋愛禁止条例』の作画を担当してる人。

あらすじ

時代は寛永4年。江戸時代初期のお話。魔物が未だにはびこる世界。

もののて江戸奇傑忍者絵巻 辰の紳1
そんな世に一人の忍者・辰の紳(偽名)がいた。

もののて江戸奇傑忍者絵巻 楓
貧しい村に住む楓と偶然知り合うものの、今にも盗賊に売られようとしていた。こういう表情を描かせると上手い作者。

もののて江戸奇傑忍者絵巻 風魔御椿
その相手が風魔御椿というボス。それを辰の紳が打倒するというストーリー。

バトル描写は秀逸!

読み切りマンガということでネタバレに気を使っても仕方ないので、結論から書くと…
もののて江戸奇傑忍者絵巻 辰の紳2
主人公の辰の紳自身が魔物?そして手が左右逆にくっついてる。要するに左右反転してる。だから誰かを斬る場合でも上から下ではなく、下から上。とにかく強い。

もののて江戸奇傑忍者絵巻 バトル描写
バトル描写もなかなか秀逸。だから斬り終わった後の腕も下ではなく、上方向に位置してる。迫力もある。

序盤の流れがくどい

でも序盤の流れがくどい。パッと説明すればその後の展開は予想できることを、長々と丁寧に説明されてる感じ。後半のバトル描写のために展開をタメてる節もあって、全体的なテンポ感は決して良いとは言えない。サクサク感がなくて読んでて辛かった部分もなくはなかった。

主人公も熱いといえば熱いものの、AKB49のような健全な明るさはない。どうしても暗い過去を抱えてるので、どこか「抑えた感じ」に描かれてる。普段の明るい雰囲気とのギャップ感を出そうとしてるんでしょうが、正直微妙。

総合評価

『AKB49』の作画を担当してる方ということで期待して読んだものの、画力以外はイマイチ。キャラクターはそこまで悪くないものの、展開作りはイマイチ。原作がいないとやはりダメ?

もののて江戸奇傑忍者絵巻1手を見せたらアカンやん?
例えば扉絵で「手」が写ってしまってる。ある意味、オチっちゃオチの部分。そこを最初に見せたらダメじゃね?

せめて「実は改めて見直すと気付く」というパターンだったらまだしも、画像を見る限りは「右腕の右手」。逆手になってなくね?悪い意味で違和感を感じない。何も考えてなかったのか、単に作り込みが甘かったのかは知りませんが。

そも「異形」や「魔物」と煽ってる割に、そういった要素が主人公の「逆さの手」だけ。そういった煽り方では妖怪でも出るのかと勘違いしてしまってインパクトに欠ける上に、ストーリーの理解に遅れが生じそう。またタイトルでは「忍者」とありますが、主人公に忍者感みたいなものはやはり少ない。

『AKB49』みたいなんを期待して読むと失敗する。短編に向いてないという解釈も可能ですが、画力以外は平凡さだけが際立った読み切り。

週刊少年マガジン34号
ちなみに少年マガジン来週号の予告に『鋼の錬金術師』の主人公エルリック役をやってた朴璐美が載ってたんですが、ただのフジテレビのカトパンやないか!!このオバちゃんこんな可愛かったっけ?これで確か40代半ばぐらいでしたっけ?

◯展開★3.5◯テンポ★3
◯キャラ★4◯画力★5
◯おすすめ度…81点!!!!