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『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』全13巻のネタバレ感想をレビュー。作者は北尾トロ(原案)と松橋犬輔。掲載誌はコミックバンチ。出版社は新潮社。ジャンルは青年コミックのエッセイルポ漫画。AmazonのKindleや楽天などでもダウンロード・試し読みが可能です。

裁判長ここは懲役4年でどうすか1巻 取材
(裁判長 ここは懲役4年でどうすか 1巻)
ざっくり言うと、リアル裁判を傍聴した北尾トロ原作の著書をコミカライズした漫画。ただ、その原作の発行部数は70万部だか80万部超えと大人気。随分前に『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』が実写ドラマ化もされたらしい。

そこで今更感はありますが、『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』全巻まとめて面白いかおすすめか考察してみました。結論から書くと割りと面白くて、つい先日ランキング化した「ガチで面白いおすすめ漫画100選」にも選びました。


あらすじ物語 ストーリー内容


主人公は北尾太郎。28歳のしがないサラリーマン。業務用エアコンの営業マンをしている北尾太郎は、毎月、霞が関の裁判所のエアコンのメンテナンスを行うのが日課だった。そのため裁判に関するウワサや情報をよく耳にしていた。

そのためどこか内心興味を抱いていた北尾太郎は、ある日ふと交通事故裁判(業務上過失致死罪の裁判)を覗いてみる。裁判と聞くと「つまらないイメージ」しかなかったが、実際は違った。

裁判長ここは懲役4年でどうすか1巻 あらすじ 交通事故加害者
(裁判長 ここは懲役4年でどうすか 1巻)
何故なら、被告人の男はまさかの「ドクロマークの服装」を着用。思わず北尾太郎は「全然反省してないやんけ」と心の中でツッコミ。誰が見ても誠意を感じさせない雰囲気から、北尾太郎は全くの第三者なのに何故か冷や汗。

ただ被害者とされるバイクのドライバーは信号無視をしてた。また被告人がスピードを出した時間帯も、基本的に自動車の通行量が少ない早朝。確かに被告人に同情の余地を残す部分があるものの、やはり「不注意は僕だけの責任じゃない」という空気がプンプン。

裁判長ここは懲役4年でどうすか1巻 あらすじ 交通事故加害者2
(裁判長 ここは懲役4年でどうすか 1巻)
もちろん、その原因はやはりドクロマークの服装。北尾太郎からしてみたら「誠ニ申シ訳なナク思ッテマス」とドクロマークが機械的に事務的に話してるようにしか聞こえない。当然、裁判の結果はシロート目からも明らかに思えた。

裁判長ここは懲役4年でどうすか1巻 あらすじ 交通事故加害者3
(裁判長 ここは懲役4年でどうすか 1巻)
でも実は被告人は不器用なだけだった。単に深刻な反省を示す態度を表に出せない、不器用な今時の青年がそこにはいた。被告人は裁判後に被害者遺族に対して、必死に駆け寄って深々と頭を下げる。ドクロマークに別に悪意はなかった。

裁判では反省を演技で示すものもいれば、その逆もいる。自分はスズキ・ジムニーのフルモデルチェンジ情報などを扱った自動車ブログ「くるまン」も絶賛運営してることもあって特に思いますが、交通事故は起こしたくても起こすものじゃない。最近でこそ重大な人身事故は減少しますが、それでも誰にでも裁判所に立つ可能性はある。

無反省の被告人の態度振る舞いがどう判決に影響するのか。亡くなった被害者や遺族の人生も含めて、目の前で一人の人生が決まっていく緊張感。テレビではろくに報じられない、弁護士の一挙手一投足、検察官のギリギリと被告人を追い詰める論法、その両者の丁々発止の法廷バトル。

それらを野次馬根性で楽しめる面白さが裁判にはあった。そして主人公・北尾太郎は裁判の傍聴に完全にハマってしまう。まさに法廷で繰り広げられる様々な人間ドラマのトリコになってしまい、それからは次々と他の裁判も傍聴。

だから『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』はリアル裁判をモチーフにした内容の漫画になります。


何故「懲役4年」というタイトルなのか?


作中で語られていたかは覚えてませんが、何故『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』というタイトルなのか。もっと言えば、何故「懲役4年」である必要があるのか?別に懲役2年でも8年でもいい。大げさに煽るのであれば懲役30年だっていいはず。

個人的に推察すると「執行猶予が付くのが懲役3年まで」だから。ニュースで見聞きする「執行猶予」は、実は懲役4年以降の刑では与えることができない。例えば「懲役10年執行猶予3年」みたいな判決は出せない。

だから求刑4年は刑務所に入るか入らないかの、ちょうど境界線とも呼べる求刑の重さ。まさに「人生の分かれ道」みたいなんを表現した漫画タイトルだと思われます。


ガチ裁判の中身をそのまま漫画化


ガチ裁判をネタにしてるだけあって、まさに「事実は小説より奇なり」と思わせるエピソードがてんこもり。

裁判長ここは懲役4年でどうすか3巻 100kg以上の覚醒剤
(裁判長 ここは懲役4年でどうすか 3巻)
例えば、ヤクザが被告人のケース。やはりというか、まさかというか傍聴席はヤクザさんたちで満員。でもよく見ると、黒いスーツとカジュアルなスーツの二種類がいる。

実は被告人は新潮組・組長で、100kg以上のシャブを密輸したという罪で逮捕起訴された。ただ新潮組は番地組傘下の小さい組。当然そんな大罪を犯すことはできるわけがなく、シャブもその番地組の組長から命令されただけ。

だから黒いスーツは新潮組の組員で、裁判そのものの印象を良くしようとスーツで決め込んでる。逆にラフな格好(?)の番地組は、新潮組が下手なことをしゃべらないように圧力をかけてる。

もちろん新潮組の組長は仁義を重んじて何もしゃべらず。結果、何も裁判では明らかにされず。まさに「仁義あり戦い」。テレビのニュース番組では報じられませんが、きっとリアルの裁判は強面ヤクザさんたちが傍聴席に集結しているのでしょう。警察は何をやってるんだって話ですが(笑)

裁判長ここは懲役4年でどうすか4巻 窃盗 居座る
(裁判長 ここは懲役4年でどうすか 1巻)
他にも画像の窃盗犯のケースは笑った。見た目のうさんくささから、主人公・北尾も「完全に現行犯だ」と決めつけ。

でも、この被告人は実際かなりすごい。何故なら部屋に押し入って物色してると、被害者とばったり遭遇。フツーであれば逃げればいいものの、この被告人はそのまま逃げずにプカプカとタバコを吸い出す。そして何本も被害者にタバコを要求する(笑)

そして弁護士はまさかの無罪を主張する。この理由はしっかりあって、そのヒントが画像の被告人が必死に無言を貫いてること。この弁護士の手法には思わずナルホドとうなってしまった。まあ現行犯逮捕ということで、さすがに裁判の結果は有罪でしたが(笑)

裁判長ここは懲役4年でどうすか5巻 ロリ1
(裁判長 ここは懲役4年でどうすか 5巻)
他にも児童ナンチャラという裁判の被告。出会い喫茶で年齢を偽った中学一年生をゲット。「ビンゴ」じゃねーよ。YouTubeでいうとピンキーの妹あたりか。

男は最終的にパコパコするものの、男の態度に怖くなって警察に逃げ込んで事件発覚という典型的なオチ。こういうケースは多分お互いに黙ってたら、事件が明るみに出ることはほとんどないはず。でも何故明るみに出るのかと言えば、やはり男が少女を諦めきれずにストーカーまがいの行為に走ってしまうからっぽい。

そのことが分かるのが弁護士が被告にした最後から分かる。弁護士はいかに被告人のロリ男が反省してるかを伝えるために、「なぜ少女と一生会わないと言えるんですか?」と訊く。フツーは「これ以上傷付けたくないから」などと答えるべき。でも男は…

裁判長ここは懲役4年でどうすか5巻 ロリ2
(裁判長 ここは懲役4年でどうすか 5巻)
彼女を愛しているからです!!」と紅潮しながら高らかに宣言する。極論すると愛したから犯罪なわけです。これを言い換えると「彼女とパコパコしたいからです」みたいなもん。絶対こいつロリ欲を我慢できねーだろというオチ(笑)

裁判長ここは懲役4年でどうすか13巻 下着ドロ
(裁判長 ここは懲役4年でどうすか 13巻)
他にも下着ドロボーの被告など、どうしても面白い裁判ということでやや下刑の犯罪が多めか。

裁判長ここは懲役4年でどうすか5巻 女優
(裁判長 ここは懲役4年でどうすか 5巻)
大人向けの女優がスカウトマンの彼氏を「ゴーカン」で告訴したケース。何がすごいのかといえば、彼氏以外と複数でHしてたにも関わらず、彼氏だけを訴えた。

もう少し具体的にネタバレしておくと、複数でプレイした後に彼女が恥ずかしがると、彼氏は「やってるの見てもらってナンボでしょ」と彼女をモノのように扱った。愛情が憎しみに変わった瞬間。そして彼氏だけを告訴した。怖いというか悲しいというか。どんな判決が下ったのかは割愛。

裁判長ここは懲役4年でどうすか3巻 主婦売春
(裁判長 ここは懲役4年でどうすか 3巻)
実は女性の被告もいる。画像は主婦売春で起訴された美人。ちなみに自分や他人に危害を加えないように基本は女性の被告はノーブラ。これを聞いた瞬間、今度小向美奈子や酒井法子が起訴されたら、絶対傍聴することを固く決意しました!!

裁判長ここは懲役4年でどうすか13巻 大人の玩具
(裁判長 ここは懲役4年でどうすか 13巻)
個人的に面白かったのが「大人向けの玩具」でチカンを働いたオッサン。前科5犯の強者。女性検察官が「何故持ち歩いていたんですか」と問い詰めると、「私は肩コリがひどくて」と真顔で応答する。まさにキングオブキングス(笑)

また犯罪をおかしたかもしれない被告人もいれば、情状証人もいる。被告人の罪を軽くするために、どれだけ被告人は良い人なのか、またこれから再犯を犯さないのか擁護してくれる人。主に情状証人をやるのは家族や友人、仕事仲間。

ただカエルの子はカエルではないですが、子供が子供なら親も親。何度も再犯して収監されてる娘の情状証人の母親がひどい。

裁判長ここは懲役4年でどうすか5巻 情状証人
(裁判長 ここは懲役4年でどうすか 5巻)
普通は具体的にどう更生させるかなどを主張する必要があるんですが、ある母親は「この子はもともといい子だからッッ!」と裁判所で泣きわめく。もともと良い子なら、何度も再犯をおかしてないだろと誰もがツッコミを入れたことでしょう。


地味な裁判が面白い理由


今更ですが、主人公・北尾太郎は作者・北尾トロの名前をモジッてる。実際の北尾トロの年齢は60代とかなりの乖離があるので、厳密にはエッセイ漫画ではない。原作の著書からして裁判に書かれてない主観や想像も多く入っていて、社会派ルポとは少し性質が異なるらしい。

つまり『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』はリアル裁判のエピソードをモチーフにしつつも、実際には「フィクション要素」でコーティングされてる。でも、それゆえにしっかりドラマ仕立てに脚色されてることでストーリーとして読みやすく、物語として面白い。

裁判長ここは懲役4年でどうすか4巻 自殺幇助
(裁判長 ここは懲役4年でどうすか 4巻)
例えば、妻のジサツを手助けした罪で起訴された夫の裁判。いわゆる心中。この被告と妻が共に歩んできた・愛し合ってきた過去が情感たっぷりに描写される。それ故に裁判にまで至ってしまった結末が切ない。

当然、被告は心の底から愛し合った妻が亡き今、もう生きる目的はない。裁判長や傍聴人の誰もが後追いは止めてほしいと願う。でも弁護士が妻が被告に残したフリガナ付きの手紙を読むと状況は一変。

そこで被告が涙ながらに「ジサツはしません。妻の墓を守っていくことが、これから私が一生をかけてやっていくべきこと」と妻の死を前向きにとらえたことで、裁判所は涙に包まれる。きっと「リアルな描写」だけを重視したら、こういう展開は作れない。

裁判長ここは懲役4年でどうすか13巻 見え方
(裁判長 ここは懲役4年でどうすか 13巻)
果たして被告人は悪人なのか善人なのか、何か深い動機があって犯行に及んだのか、はたまた単なる遊び目的の短絡的な犯行なのか。こういう見せ方を変える手法は、リアルのノンフィクションだと不可能。


トツカとフジサワのコロし愛


裁判長ここは懲役4年でどうすか1巻 トツカとフジサワ
(裁判長 ここは懲役4年でどうすか 1巻)
フジサワとトツカの裁判はかなり衝撃的。できそこないのヤンキー・フジサワと根暗男・トツカの友情がねじれにねじれて、ある女性に凶刃が向かっていくという事件。

『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』では基本的に被告人を特定できないように匿名で描かれるものの、多分調べたらどんな事件が出てくるかも。それぐらい特殊な事件内容。

裁判長ここは懲役4年でどうすか2巻 トツカとフジサワ
(裁判長 ここは懲役4年でどうすか 2巻)
もう少しネタバレしておくと、フジサワが全ての罪をトツカになすりつける。実際トツカに「友情」を名目に全ての犯行を行わせる。法律的には実行した本人より、その命令を下した主犯格が一番罪が重くなる。だから必死にフジサワはごまかす。

裁判長ここは懲役4年でどうすか2巻 トツカとフジサワ2
(裁判長 ここは懲役4年でどうすか 2巻)
トツカは唯一できた友達・フジサワのために黙秘を貫いていたものの、あるフジサワの行動を境に全てを白状する。まさにドラマ仕立てで読まされる。最終的にフジサワは自分の過ちに気付き、ようやく刑に服することを受け入れる。

裁判長ここは懲役4年でどうすか3巻 トツカとフジサワ
(裁判長 ここは懲役4年でどうすか 3巻)
ただ裁判官がとどめを刺すように「実に卑劣である」と断罪した場面が強烈。ハゲのくせに生意気なぐらい迫力があって、ややもすると高圧的。だからこそ溜飲を下げてくれる。作者目線でしっかり脚色してるからこそなせる。

『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』の序盤で起きた裁判なので、もしかすると無料で試し読みできる可能性が高いので、興味があれば機会を逃さず是非一度読んでみてください。


総合評価 評判 口コミ



『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』全13巻の考察をまとめると、フィクションとノンフィクションが絶妙なバランスで成立してるからこそ読み物として面白い。堅苦しそうなテーマではあるものの、最後まで難なくあっという間に読める。

万引きといった小さな事件から凶悪事件まで多種多様な裁判を描写。被告がどう裁判中に更生していくかなど展開は幅広い。まさに裁判とは人生であり、生き様を写す鏡。良くも悪くも、人間の人生は面白いと思わせてくれる内容。

裁判を最初から最後まで深掘りして描かれるので、テレビや雑誌などでは知れない情報もたくさんあるので、完全なノンフィクションではなかったとしても学ぶべき点も多い。落ち目の新聞にこそ載せて欲しいような漫画。

『鬼滅の刃』1巻から4巻のネタバレ感想をレビュー。作者は吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)。掲載誌は少年ジャンプ。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックのバトル漫画。絶賛AmazonのKindleなどでもダウンロード購入・無料で試し読みが可能です。

『鬼滅の刃』1話目を読んだ時は正直どうかな?と思ったんですが、いつの間にか気付けば意外と人気漫画に入ってるような雰囲気。実際本屋でも品薄状態なのか「鬼滅の刃が売ってない」という声もあるとか。ほとんど電子コミックなどで済ませるので情報の真偽は不明。

そこで『鬼滅の刃』が面白いのかつまらないのか、おすすめ漫画なのか考察してみました。是非このネタバレ感想記事を購入する時の参考にしてみてください。ちなみに人気おすすめバトル漫画ランキングはいずれ執筆します。


鬼滅の刃のあらすじ内容・登場人物


時代は大正の日本。まだ妖怪のたぐいが跋扈していた時代。主人公は竈門炭治郎(かまど・たんじろう)。山奥に住む大家族の長男。育った環境もあってか、鼻が良かった。

鬼滅の刃1巻 あらすじ 竈門炭治郎
(鬼滅の刃 1巻)
炭治郎の齢はまさに少年という表現が相応しかったが、父親は死に妹や弟たちが小さかったため一家の大黒柱として働いていた。炭治郎は名前の通り、主に山で切った木を炭にして売っていた。日々の生活は大変だったが、それでも大好きな家族と過ごす生活は幸せそのものだった。

ある日、炭治郎はいつものように炭を売るため街へ下山した。その日は荷物運びなど雑用の仕事も多かったため、すっかり日が暮れてしまう。夜道のなか帰宅しようとする炭治郎に、ふもとに住む知り合いのオジサンが「鬼が出るぞ。日が暮れると人食い鬼がうろつく」と警告。

もちろん炭治郎はそんな与太話は信用しなかったが、このオジサンはつい最近家族を亡くしたばかり。きっと寂しさのあまり自分を泊めようとしているんだろう。そうおもんばかった炭治郎は、仕事の疲労もあってそのまま一泊。翌朝帰ってあげることにした。

しかし現実は残酷。実際オジサンのいう人食い鬼がいた。炭治郎が帰宅すると、辺りはまさに血の惨劇。炭治郎の家族は一人残らず被害にあっていた。悲しいかな、炭治郎の妹・ね豆子(ねずこ)は鬼化。そして炭治郎を食おうと襲いかかってくる。

更には鬼殺隊(きさつたい)という、古から鬼を退治している謎の組織の隊士・冨岡義勇が登場。本来は炭治郎の家族が襲われる前に来るはずだったが、結果的に間に合わず。つまりは最悪のタイミング。鬼化した妹・ねず子の命が狙われるハメに。

ねずこがいくら鬼化したとはいえ、いくら自分を襲ってきたとはいえ、炭治郎にとっては唯一の肉親。もう何も奪われたくない。だから冨岡義勇から身を挺して守る。もちろん炭治郎はフルボッコ状態。

鬼滅の刃1巻 あらすじ 竈門ねず子
(鬼滅の刃 1巻)
ただ鬼化したはずのねず子が、地面に倒れる兄・炭治郎を必死にかばってみせた。怪我をした鬼は親を食べてでもキズを回復させようとするが、ねず子はそんな重度の飢餓状態であるにも関わらず、まずは兄の命を守る道を最優先に選んだ。まさに兄妹愛。

冨岡義勇は初めての体験だった。「こいつらは何か違う」と判断して、炭治郎とねず子は生かす。そして、妹・ねず子を人間に戻すための旅が始まる。次々と襲ってくる鬼たち。果たして炭治郎は家族の敵討ちはできるのか。

ちなみに漫画タイトル『鬼滅の刃』には、「鬼滅奇譚」や「悪鬼滅々」「鬼狩りカグヅチ」など結構たくさんのタイトル候補があったらしい。『鬼滅の刃』1巻参照。


鬼殺隊の階級・ランクとは?


『鬼滅の刃』のストーリーと設定をもう少しネタバレしておくと、主人公・竈門炭治郎はその後に鬼殺隊に入る。「蛇の道は蛇」ではないですが、やはり鬼を倒すためには鬼殺隊に入るのが最善の道ということ。

この鬼殺隊には階級・ランクがあるので、ざっくり説明しておきます。だから、この見出しは『鬼滅の刃』を一度読んだ後に見ることをおすすめします。

  • 甲は「きのえ」。乙は「きのと」。
  • 丙は「ひのえ」。丁は「ひのと」。
  • 戊は「つちのえ」。己は「つちのと」。
  • 庚は「かのえ」。辛は「かのと」。
  • 壬は「みずのえ」。癸は「みずのと」

簡単に言えば、「甲乙丙丁戊己庚辛壬癸」の合計10階級。上(左)から順番に強い順。主人公・炭治郎は新人ってことで、まずは「癸」から始まります。

少し読み方が特殊で一見すると面倒くささそうですが、語尾が実は「え」と「と」の2パターンのみ。だから「A+」「A-」「B+」…といった感じで、もしかすると大まかに5ランク程度に大別されるのかも知れない。少なくともそうやって考えた方が理解しやすいでしょう。


ねず子が意外と可愛いのに…!!


主人公・炭治郎の妹・ねず子が意外と可愛い。

ちなみに漢字で書くと「ネ爾豆子」。一番左の漢字が変換されないので平仮名でいきます。「音」や「寝」で良かったやんけ、っていう。せめて変換候補に出てくる「禰」を普通に使えよ。こういうつまらないオリジナリティは不要。

それはさておき、鬼は太陽の光に当たったら消滅してしまう。だから鬼は夜にのみ動くわけですが、ほんの少しの陽の光が当たっただけでも体が傷つくらしい。

鬼滅の刃1巻 竈門ねず子
(鬼滅の刃 1巻)
序盤、ねず子が取った手段が洞穴の中に、更に穴を掘って入る。ちょこんと感が可愛らしい。また炭治郎が「妹がモグラみたいになってしまった」と冷静に解説してるのも笑った。

その後、炭治郎は竹カゴにねず子を入れて移動するんですが、最初は頭だけツッコんでるだけのねず子も可愛らしい。ねず子はしゃべらないからこそ、こういうなんでもない仕草や動作が愛おしい。

鬼滅の刃2巻 竈門ねず子
(鬼滅の刃 2巻)
もちろん竹カゴだと陽の光は薄っすら通してしまうので、最終的に木箱に入って移動するねず子。

そしてあらすじの画像でも分かるように、この太もものパツンパツン感である。昔『すもももももも』という漫画が発売されてましたが、いずれ「ふともももももも」というねず子主体のスピンオフ漫画が発売されることでしょう。

でも、そもそも何故ねず子が木箱から登場したのか?冷静に考えると不思議な光景。兄・炭治郎は妹を守ろうとしてる。ましてや鬼化してる以上、やたらめったら世間様に見せる必要はない。

鬼滅の刃3巻 竈門ねず子
(鬼滅の刃 3巻)
結論から書くと、実はねず子もバトルに参加する(もちろん夜限定)。そして兄・炭治郎のピンチを幾度も救う。画像は鬼が投げてきた鞠を蹴り返してる場面。やはり太ももパツンパツン娘だけあってか、やたらとキック力が強い。1巻では兄・炭治郎をマウンティングした鬼の頭を蹴り飛ばしやがりますからね(笑)

だから妹・ねず子はヒロインでありつつ、ちょっとした炭治郎の武器。単なるマリオでいうピーチ姫的な守られてるだけの可愛らしいヒロイン(鬼化してるのに可愛いってのも変ですが)で終わるのではなく、積極的に展開で活躍するってのが良い。

「ヒロイン兼武器」という設定は、意外と珍しくて新しい。そして面白い。


個性的な鬼たちとのバトル描写が熱い!!


『鬼滅の刃』はバトル描写が熱い。一見すると絵が下手そうですが、しっかり見やすく不快感は乏しい。そして、しっかり見せる部分は見せてくれる。

鬼滅の刃4巻 我妻善逸
(鬼滅の刃 4巻)
例えば、我妻善逸のバトルだと動きの軌跡が丁寧で迫力がある。漫画タイトルに「刃」が付いてるだけあって、主に剣戟がメイン。この剣の軌跡も含めて、誰が誰に攻撃してるかなどハッキリ分かりやすい。意外と軌跡を描写しない漫画も多い中、実は王道バトル漫画要素たっぷり。

敵の鬼も個性的。強い鬼は血鬼術(けっきじゅつ)という能力を使ってくる。

鬼滅の刃2巻 影を出入りする鬼
(鬼滅の刃 2巻)
画像は影を出入りして攻撃してくる鬼。

鬼滅の刃4巻 糸を操る鬼
(鬼滅の刃 4巻)
こちらは糸を使って人間を無数に操って攻撃してくる鬼。

鬼滅の刃3巻 太鼓の鬼
(鬼滅の刃 3巻)
この画像の鬼は自分に張り付いた太鼓を叩くことで、家の中をどんどん回転させる。攻撃と防御の一挙両得。こちらも炭治郎の動きの軌跡が丁寧なので、何が起きているのか一目瞭然。立地を回転させながら、攻撃されるorするのを描くのは難しそう。

鬼滅の刃3巻 嘴平伊之助
(鬼滅の刃 3巻)
鬼以外の個性的なキャラクターだと、イノシシのお面をかぶった嘴平伊之助(はしひら・いのすけ)という同じ鬼殺隊のメンバーもいる。どう考えても敵にしか見えませんが、キャラクターデザインや設定が意外と飽きさせない。

鬼滅の刃2巻 竈門炭治郎の優しさ
(鬼滅の刃 2巻)
ただ鬼を倒すだけではなく、炭治郎がふと見せる優しさも思わずグッと来ます。妹・ねず子が鬼化したこともあってか、最期に消え行く鬼の手を握りながら「神様どうか、この人が今度生まれてくる時は鬼になりませんように」と祈る。その鬼の目には涙。

主人公・炭治郎のキャラが良いってのは大前提として、意外とバトルの中にこそドラマもある。


ストーリーのテンポ感が良い!!


『鬼滅の刃』はバトル描写も面白いですが、ストーリーのテンポ感も良い。

例えば、序盤の炭治郎が修行するクダリ。元鬼殺隊の剣士の鱗滝左近次(うろこだき・さこんじ)に師事する。結果的に鱗滝に見初められるまで、およそ修行の期間は約1年ぐらいの時間を要してるものの話数的には数話ほどであっさり終わってる。

『鬼滅の刃』は他の漫画だったら引っ張りそうな展開でも、割りとあっさり処理してる印象。修行のクダリは面白い山場になるのでアレコレ描写したくなるものの、確かにダラダラとページを消費する意味はないっちゃない。特に序盤ではムダでしょう。

鬼滅の刃1巻 必殺技 初期から使える
(鬼滅の刃 1巻)
だから主人公・竈門炭治郎も割りと初っ端から必殺技が使える。

鬼滅の刃2巻 鬼舞辻無惨
(鬼滅の刃 2巻)
他にも2巻の早い段階でラスボス・鬼舞辻無惨もさっそく登場させて邂逅。この鬼舞辻無惨が全鬼の頂点であり、唯一人間を鬼化する能力(血鬼術)を持ってる。『鬼滅の刃』のストーリーのゴールとも言えるキャラクター。

『鬼滅の刃』は程よい出し惜しみと、テンポが良いストーリーの消化が心地良い。


我妻善逸がなんかワロタwww


ここまでのネタバレ考察を読むと『鬼滅の刃』はシリアスな漫画に見えるかも知れませんが、合間合間にちょいちょい笑いを入れてくる。意外とシリアスな笑いは難しい。失敗するとダダずべりどころか、シリアスな空気感すら壊してしまう。

でも『鬼滅の刃』では前述のねず子のクダリ含めてその試みが成功してて、その笑いがストーリーのテンポ感に更に繋がってる好循環。作者・吾峠呼世晴の独特の絵柄と、鬼がはびこるおどろおどろしい世界観が絶妙にマッチしてる。それゆえに一般的な読者を受け付けない雰囲気を漂わせるものの、それを笑いが中和してくれてる。

特に面白いというか、ひどいキャラクターが我妻善逸(あがつま・ぜんいつ)。普段はオドオドした性格で鬼にガクブル状態。とても鬼殺隊に合格できるキャラとは思えませんが、眠るか意識を失って気絶すると途端に実力を発揮。同じ少年ジャンプの『ワンピース』にもそんなキャラクターがいましたが、前述の『鬼滅の刃』のバトル描写も参照。

鬼滅の刃3巻 我妻善逸2
(鬼滅の刃 3巻)
でも本人は気付くと鬼が倒れてるので、いつも誰かが倒してくれてるもんだと勘違い。

画像は我妻善逸が「ありがとう助かったよ~こんな強いなら最初に言っといてよ~」と、武器すら持た穴井か弱い少年に感謝で泣きついてる場面。「まさか…(プルプル)」じゃねーよ。少年の心の声も「善逸ほど頭の悪い人間に会ったことがなかった」と色々とヒドい。

しかも我妻善逸は大のオンナ好き(笑)

例えば反射神経などを鍛える修行のクダリの中で、まず先に主人公・炭治郎などは女子キャラと鬼ごっこなどを訓練してた。一方、我妻善逸だけは大きな傷を負っていたので、後からの合流。

鬼滅の刃6巻49話 善逸
(鬼滅の刃 6巻49話)
ただ我妻善逸は地獄のような特訓だと聞いていたため「話が違うじゃないか」とブチ切れる。いろいろと理不尽すぎ。いろいろと欲望をむき出しにしすぎ。この善逸の浮き沈みが激しすぎるテンションは、もはやちょっとしたホラー的な恐怖すら感じます(笑)

主人公・炭治郎と我妻善逸が初めて会った場面もヒドい。正確には鬼殺隊の試験で一度会ってるんですが、道端でたまたま知り合った女性に結婚を必死で申し込んでる。その異様な光景に思わず止めに入る炭治郎。

鬼滅の刃3巻 我妻善逸
(鬼滅の刃 3巻)
何で邪魔するんだ!お前のせいで結婚できなかったんだから責任取れよ!!」と逆ギレ。さすがに無言にならざるを得ない炭治郎。これぞ同情・哀れみの目。その後、炭治郎は真顔で「なんでそんなに恥をさらすんだ」と説得した場面は笑いました(笑)


鬼滅の刃の総合評価 評判 口コミ



『鬼滅の刃』のネタバレ感想をまとめると、無難に面白い。変に奇をてらってそうですが、意外とベーシックで王道。バトル描写もGood、笑いもキャラクターもGood。まさに鬼滅の刃は「古き良き少年バトル漫画」という表現が似合う。

余計な回り道や描写が少なく、展開にテンポ感がある。程よい出し惜しみと小気味良いストーリー消化から得られる読後感はしっかり充実。あっさりとして読みやすいが故に勢いもあって、マンガから長く離れてる人ほど『鬼滅の刃』を読んで欲しいと思わせる。そしたらマンガ熱みたいなんが再燃するかもしれない。

『鬼滅の刃』というか作者・吾峠呼世晴は絵が下手なんではなく、絵柄が独特なだけ。それさえ気にならなければしっかり万人受けする内容であり、「もっとこうしたらいいのに…」という欠点は個人的に少ない。

まだおすすめ面白いマンガBEST100にこそピックアップしてませんが、それでも『鬼滅の刃』が注目のおすすめ成長株であることは言うまでもないか。10巻20巻と続く前に早めに鬼滅の刃を買っといた方が「長期連載だからどうしよう…」などと将来悩まないはず。

C-HR vs ストツー リュウ
つい昨日、トヨタのコンパクトクロスオーバー「C-HR」と格闘ゲームの『ストリートファイターII』がコラボがトヨタの公式YouTubeチャンネルで公開。この動画が思いのほか面白かったので記事化してみた。

あくまで、この「バズマン」はマンガの感想ブログ。あまり漫画と関係ないので自動車サイト「くるまン。」の方で記事化しようと思ったんですが、思い返してみると『ハイスコアガール』という押切蓮介のゲーム漫画のネタバレ感想は何冊もレビュー済み。最近の日本は絶賛不景気で新車が全く売れてない状態。そこで敢えて自動車に興味がない方向けの記事も作ってみようというお節介。


ストリートファイターIIのキャラクターが揃い踏み


このC-HRとストツーのコラボ動画には、前述のリュウ以外にも往年の懐かしキャラクターが勢揃い。

C-HR vs ストツー エドモンド本田
例えばエドモンド本田だと例の浴場でC-HRをせっせと洗車。確かに意外と親和性が高いけどもッッッ!!マジでバカスwww

CHR スト2 ブランカ
ブランカに至ってはC-HRが来てめっちゃテンション上がってるようにしか見えない。

こんな風に次々とC-HRがストリートファイターIIキャラのホームグラウンドに突入していく…というストーリー構成。他にも春麗やガイル、ダルシムやザンギエフなど全員登場。だから結果的にC-HRとストⅡキャラが戦うことはないものの唯一C-HRと戦うキャラクターがいた。

C-HR vs ストツー ベガ
それがラスボスのベガ。自動車(SUV)とストIIキャラがどう戦うか想像が付きませんが、結構本格的に戦う。攻撃を受けた瞬間の効果音など、まさに当時のストツーそのまま。

そしてC-HRがめちゃくちゃ強い。CHRの宣伝だから当然といえば当然ですが、レーザー光線みたいなん発射しますからね。まさかのノーダメージでC-HRがベガに完勝するという、なんという提灯CM(笑)

ちなみにトヨタ・C-HRの試乗や納期の詳しい情報は記事化済み。他にもにC-HRとホンダ・ヴェゼルの比較記事C-HRとマツダ・CX-3の比較記事も書いてるので、是非これを機会にC-HRに興味を持たれた方は御覧くださいませませ。


そして肝心のC-HRとスト2のコラボ動画がコチラになります。是非ベガとの熱い戦いを刮目してください。かつてメルセデスベンツとマリオがコラボした動画が話題になりましたが、権利上の関係か意外と2年も経たない内に削除されると思うのでお早めにどうぞ。

Queen and SFII = I can't stop smiling :)
このC-HRとスト2のコラボ動画には「Queen」の音楽が使用されてるってことで、外国人のユーザーは「思わずニマニマが止まらない」といったコメントもありました。C-HRといった自動車だけではなく、ゲームや漫画など外国人ウケする日本のコンテンツの強みも垣間見た気がしたC-HRの宣伝動画でした。

『猫のお寺の知恩さん』1巻2巻のネタバレ感想をレビュー。作者はオジロマコト。前作はもう一つのマンガブログ「すごないマンガがすごい!」でもかつてネタバレ感想を書いたこともある『富士山さんは思春期』を描いてた人。

掲載誌はビッグコミックスピリッツ。出版社は小学館。ジャンルは青年コミックのラブコメ漫画。『猫のお寺の知恩さん』は絶賛AmazonのKindleなどでもダウンロード購入・無料で試し読み・立ち読みが可能です。

作者・オジロマコトは割りと前作が面白かったので、何となく『猫のお寺の知恩さん』が面白いのか、つまらないのか簡単に考察してみた。是非購入する時の参考に使ってみてください。


あらすじ登場人物 ストーリー内容


主人公は須田源(すだ・げん)という高校一年生。とにかく親元から離れたかったため、県外の高校に進学。当然一人暮らしは難しいため、かつてお世話になったこともある「お寺」に下宿させてもらう。

その寺は古寺澤知恩(こてらさわ・ちおん)という、昔仲良く遊んでいた女性が管理していた。古寺澤知恩の年齢は須田源と4つ5つ離れた19歳。須田よりやや年上のお姉さん。でも自分の記憶とは違い、どこか佇まいがクール。これも時間の流れか。

猫のお寺の知恩さん1巻 あらすじ1
(猫のお寺の知恩さん 1巻)
しかも「トイレに行く途中の廊下で後ろから子供の足音がしても振り返っちゃダメ」と、ちょっと怖いことを言ってくる。冗談かと思いきや、古寺澤知恩の表情は真顔。おいおい作者・オジロマコトはホラー漫画にでも挑戦したのか。

その夜、須田源はトイレに行く。ちなみにトイレは古いお寺ということもあってか、外に設置されてる。そのためトイレまでの道すがらにはお墓がたくさん。どう考えても出る雰囲気しかない。そして案の定、トイレから帰ると背後から足音が近付いてくる!!!

猫のお寺の知恩さん1巻 あらすじ2
(猫のお寺の知恩さん 1巻)
まさかのホラー漫画かと思いきや、古寺澤知恩がニタニタ笑顔でヒュードロドロ。まさかのドッキリ。クールな振る舞いは単なる前フリ。やっぱり古寺澤知恩は昔と変わらずイタズラ好きだった。もちろんホラー要素は一切その後出てきません。

猫のお寺の知恩さん1巻 ほんわか空気感
(猫のお寺の知恩さん 1巻)
『猫のお寺の知恩さん』はそんな二人の日常を切り取ったマンガになります。性別が男女同士ってことで少しラブコメ要素がほんのり甘く。果たして一つ屋根の下、二人の間で一体何が起こるのか?


古寺澤知恩というキャラクター


結論から書くと、ヒロインの古寺澤知恩が最大の魅力になるマンガ。言うまでもなく、漫画タイトルからして「知恩」とあるので言うまでもないか。

猫のお寺の知恩さん1巻 ケツ
(猫のお寺の知恩さん 1巻)
とにかく古寺澤知恩はケツがでっかい。ジーパンのパツンパツン感は割りと好き。富士山さんと違って、そこまで高身長ではないようですがムッチリバディ。

猫のお寺の知恩さん1巻 ケツ 小学生にもまれる
(猫のお寺の知恩さん 1巻)
スーパーで買い物してる時には小学生に母親と間違えられて、思いっきりムンズと掴まれることも。なんという熟女ケツ。穴を広げられるような揉まれ方をすると、さすがに男でも思わず「ファッッ」ってなります。

猫のお寺の知恩さん2巻 炭が顔につく
(猫のお寺の知恩さん 2巻)
お寺の倉庫で掃除していると、鼻の下には炭の跡。どこか抜けてるホンワカ感たっぷり。

ちなみに知恩の由来は「知足知恩」らしい。知足とは「足るを知る」こと。人と比べて不平不満を持たないこと。「知恩」は「恵まれていることを感じる心が大切」ということ。そこから祖父が命名したとのこと。


いつものホンワカしたオジロマコトワールド


だから『猫のお寺の知恩さん』は前作と同様にホンワカしたオジロマコトワールドが広がってて、作風や空気感的にはほぼ同じと評価してもいいぐらい。

猫のお寺の知恩さん1巻 二人の距離感
(猫のお寺の知恩さん 1巻)
古寺澤知恩と須田の何か始まりそうで何も始まらない絶妙な距離感。友達というか姉弟というか。

猫のお寺の知恩さん1巻 うなじ
(猫のお寺の知恩さん 1巻)
でも男女であるがゆえに、やはり一つ屋根の下ではラッキースケベな展開も発生。画像は蜂の大群に襲われて狭い納屋に二人で隠れるものの、目の前には古寺澤知恩のうなじ。産毛というか薄毛部分がステキング。

猫のお寺の知恩さん2巻 ラッキースケベ
(猫のお寺の知恩さん 2巻)
古寺澤知恩が書道してると野良猫が邪魔して、あーんマイッチング。何故ブラジャーを着用してないかは不明。


惜しむらくはセクシーさが物足りない


ただ残念ながら、『猫のお寺の知恩さん』ではセクシーさが足りない。先程画像は何枚か貼りましたが、前作レベルのことを『猫のお寺の知恩さん』を期待すると下系に関しては完全に肩透かし

前作『富士山さんは思春期』の登場人物は中学生だったわけですが、今作『猫のお寺の知恩さん』は高校生とほぼ二十歳。でも前作と工口描写の多さを比較すると、『猫のお寺の知恩さん』の方が明らかに量も質も少ない。

いくらホノボノまったりした空気感がベースとはいえ、登場人物(古寺澤知恩)が19歳である以上、もう少し年齢に見合ったラッキースケベな描写が絶対にあるはず。もちろんヤリすぎ描写も考えものですが、古寺澤知恩が大人だからこそ物足りない。

やはり大人だからこそのアイテムが欲しい。例えば最たる例が自動車。古寺澤知恩は最初自動車ではなく、原付きバイクに乗って登場する。もちろん二人乗りは違法行為ではあるものの、そこは自動車で良かった気がする。

自分は漫画以外にもクルマブログ(くるまン)も書いてるから言うわけでもありませんが、自動車ならお互いの距離感が近いので、じっくりドライバーの横顔などをチラチラとチェックできる。特に年齢的に車内が狭い中古の軽自動車であれば、なおさらお互いの体温なども伝わりやすい。


ネコ描写も薄い


更に言えば、漫画タイトルで「猫のお寺」とさもメインに謳っている割にネコ感も乏しい。一応、たくさん野良猫が集まってくる寺という設定なので間違ってはないものの、全体的に「背景としてのネコ」以上でも以下でもない。

先程はラッキースケベにイヤンアハンな描写に繋がってる描写こそありますが、ほとんど効果的にアイテムとして「ネコ(猫)」が使用されることはない。しかも寺で古寺澤知恩が飼ってるのは、まさかの犬。いくら野良ネコたちが集まってくるとはいえ、無意味に設定がブレるだけでしょう。

もし「ネコ(猫)」が大きなテーマであるとするなら、かなりベタではあるものの古寺澤知恩が猫の幽霊に憑依されていて頭に猫耳や語尾に「にゃん」を付けるとか、もしくは須田が昔救った猫が人間化してるとかどうだろう?

見た目は20歳前後の女子だけど、中身は5才児並。敢えて無邪気さや幼稚さを残すことで、非工口さも萌え要素が代替されること許容される。せめてセクシー描写を排除するとしたら、もっと「女のあざとさ」みたいなんが欲しかった。

まぁエ口が少ない分だけHENTAI度は薄いので、良くも悪くも女性読者にはおすすめと好意的に解釈はできますが、基本的に「ネコ」という漫画タイトルに意味を感じない。


猫のお寺の知恩さんの総合評価 評判 口コミ



『猫のお寺の知恩さん』のネタバレ感想をまとめたら、前作と同様に安定感があってホノボノした空気感が好きであれば買っても損はしないでしょう。ただ前作『富士山さんは思春期』を既に所有していたら、わざわざ購入する必要はないかなぁ。

前作は程よいラッキースケベと甘酸っぱい青春さが絶妙にマッチしてたものの、今回の『猫のお寺の知恩さん』は全体的に何もかもが中途半端。古寺澤知恩と須田の「付き合ってない」という中途半端な関係性も含めて、結局作者が二人をどうしたいのか見えてこない。

猫のお寺の知恩さん2巻 昼間陽子
(猫のお寺の知恩さん 2巻)
例えば二人だけの空間・世界観かと思いきや、昼間陽子という須田と同学年の女子高生も登場。だからと言って、昼間との間で何か起きるわけでもない。しかも昼間陽子は面倒くさいツンデレキャラ。作品としての迷走感は拭えない。

猫のお寺の知恩さん1巻 古寺澤知恩 小学生時代
(猫のお寺の知恩さん 1巻)
途中の回想シーンで古寺澤知恩の幼少時代が描かれるものの、どうせならこの女子小学生時代 or キャラクターをヒロインに据えるべきだった。「りんか&あんな」という双子少女が話題ですが、子供なら単純に存在そのものが可愛らしい。

そして主人公は男子高校生や大学生に設定しておけば、これなら別に下系描写が少なくても大丈夫。ムッチリーニな女性サブキャラ(母親?)を下系要員として、女子小学生と主人公に笑いを交えて絡ませれば、少なくとも『猫のお寺の知恩さん』の二番煎じ感は多少なりとも減少したはずです。

『ダンジョン飯』4巻のネタバレ感想。作者は九井諒子。ハルタ(KADOKAWA)で連載中のファンタジーグルメ漫画。『ダンジョン飯』3巻のラストでは5階のオーク城下町に足を運ぶと、そこは炎龍(レッドドラゴン)の気配。

ダンジョン飯4巻 炎龍 レッドドラゴン1
(ダンジョン飯 4巻)
そしてついに4巻では因縁のレッドドラゴンと相見える…という展開。レッドドラゴンは主人公・ライオスの実妹・ファリンを飲み込んだ炎を吐く龍。明らかに死亡フラグビンビンですが、果たしてファリンを救うことはできるのか?


VS レッドドラゴン・炎龍


…ということでVS レッドドラゴン。言うまでもなく、めっちゃ強い。四苦八苦するライオスたち。

レッドドラゴンは巨大な躯体は言うまでもなく、表面も鱗で覆われていて防御力最高。でも唯一の弱点が、首下。そこは鱗のスキマが大きく、また急所部分と重なる。いわゆる「逆鱗(げきりん)」と呼ばれる部分。

ダンジョン飯4巻 炎龍 タンギング
(ダンジョン飯 4巻)
ただレッドドラゴンは戦闘力が高い以前に、炎を吐く。具体的にはタンギングと呼ばれるそれは、体内に溜めた燃料を吐き出して、舌打ちの要領で着火させる。確かに説明されたら、なかなか合理的で現実的。

やはり弱点が分かったところで苦戦。いくら意中の女性の好みを知ったところで、自分自身のスペックが低ければ何の意味もない。サッカーで言えば、スペイン・バルセロナの弱点を理解したところで、日本の高校生チームが勝てないのと同じ。

ダンジョン飯4巻 炎龍 センシ
(ダンジョン飯 4巻)
そこで出たセンシの名言が「腹をくくれ。今までお前が食ってきた魔物の中に死力を尽くさないものがいたか。ここでは食うか食われるか」。モブのくせに生意気にカッコイイぜ、こんちくしょう。

ダンジョン飯4巻 炎龍 ライオス
(ダンジョン飯 4巻)
そして最終手段がセンシの鍋とマルシルの爆破魔法を併用することで、まさかのフライングライオス in the SKY。地味にライオスの口元に注目。風圧感を見事に表現。

無事何やかんやで急所をぶっ刺すことで、レッドドラゴンを見事に撃破。思いのほかアッサリ倒しちゃった印象。それでもかなり負傷を負ってしまったパーティ。

ダンジョン飯4巻 マルシル 回復術
(ダンジョン飯 4巻)
ライオスの千切れた足をマルシルが修復する場面は、ムダにリアリティーがあってキモいことこの上なし。

ダンジョン飯4巻 チルチャック回腹痛
(ダンジョン飯 4巻)
チルチャックも重傷を負うものの、無事マルシルの回復魔法で治る。でも急激に回復しすぎたせいで、まさかの「回復痛」。思わずなんだそれ。確かに負傷しようが回復されようが、急激な肉体変化がもたらされてることは間違いないので、そこで筋肉痛まがいの副作用が起きてもおかしくない。

さすがのセンシも「わしはいい!!自分で治す」とガクブル状態。

ダンジョン飯4巻 チルチャック
(ダンジョン飯 4巻)
他にもレッドドラゴン戦直前では、同じくマルシルから雑な扱いを受けるチルチャックに思わず同情。まさかの杖の形状とチルチャックの頭蓋骨がぴったり。


桂ファリンの人骨さんいらっしゃ~い♪


こんなモブキャラどうでもいいですねん。妹・ファリンはどないなりましてん。その気持ちよく分かります。…ということでファリンの核心部分のネタバレ。ネタバレが嫌いな方はスルー推奨。

やはりレッドドラゴンは巨大ということで、すぐにファリンは発見できず。

ダンジョン飯4巻 レッドドラゴン内を探索
(ダンジョン飯 4巻)
例えば胃袋にたどり着くだけでも一苦労。ちょっとした小さいダンジョン。センシも「単行で働いていた時代を思い出す」とポロリ。

当然火を吐くモンスターということもあってか、レッドドラゴンの体内の温度は熱い。火の扱いは注意だったりなど、意外とイベント要素が豊富。きっと『ダンジョン飯』の構想当初からあったアイデアなのでしょう。確かに面白い。

ダンジョン飯4巻 ファリン人骨
(ダンジョン飯 4巻)
んで結論から書いてしまうと、ファリンとはまさかの人骨でのご対面。桂三枝風に言うのであれば、人骨さんいらっしゃ~い♪明らかに死亡フラグビンビンでしたが、やはりの結末。

もうダメかと思いきや、そこでマルシルが禁忌の術を使うことでファリンの蘇生を試みる。隣にはレッドドラゴンの巨大な死骸があるので、禁忌の術に必要な膨大なエネルギーを賄うことに成功。ここまでの見事な展開はやはり当初から考えられていたアイデアなのでしょう。

ダンジョン飯4巻 ファリン人骨2
(ダンジョン飯 4巻)
でも、もちろん勝手に蘇生してくれるわけではないので、ファリンの人骨集めが始まる。ファリン以外にもモンスターの骨もあるなど、まさに骨が折れる作業。ただ二人はちょっとしたプラモデル製作的なノリ(笑)

ダンジョン飯4巻 ファリン復活
(ダンジョン飯 4巻)
結果、ファリンは見事に復活。主人公であり、兄でもあるライオスがこれまでダンジョン内で食べたモンスターたちの話を聞いて、めっちゃテンション上がるなど完全復活。めでたしめでたし。

ただ逆に考えると、『ダンジョン飯』のストーリーの発端であるファリン問題が解決したので、5巻以降の展開がどうなるのかというと、マルシルが使った禁忌の術を同じくエルフの男が偶然発見。このエルフ野郎と一悶着ありそうです。きっとマルシルと知り合いか何かだったりするのでしょう。


センシ、まさかのピザ屋を開店


…とここまでの感想を読む限り、一切グルメ描写が出てきませんでしたが、もちろん『ダンジョン飯』4巻にもグルメ描写はしっかりあります。炎龍戦前にはセンシが「レッツ炎龍にカツレツ」というダジャレ感満載のカツレツを作ったりしてます。

でも一番気になるのがレッドドラゴン。果たして主人公・ライオスたちはどうやって食べたのか?

ダンジョン飯4巻 センシ ピザ屋1
(ダンジョン飯 4巻)
結論から書くと、センシがおイタをしてレッドドラゴンの体内を燃やしちゃう。当然体内には燃料があるのでしばらく燃え続けてしまい、レッドドラゴン体内の肉を削ぎ落とすことも食すことも不可能。でも、これには一つのメリットがあった。

ダンジョン飯4巻 センシ ピザ屋2
(ダンジョン飯 4巻)
結果センシがどうしたかというと、まさかのピザ屋を始めてしまう。鉄板みたいなんはレッドドラゴンの鱗。なんという適応能力。他にも尻尾の肉でスープを作ったり、お前もうただのイタリアンシェフやんけ。


ダンジョン飯4巻総括



以上、『ダンジョン飯』4巻のネタバレ感想終了。

ダンジョン飯4巻 おまけ漫画
(ダンジョン飯 4巻)
今回の4巻にも「モンスターよもやま話」というおまけ漫画が収録。でも4巻に収録すべきページ数が足らなかったのか、これまで以上に膨大。結構読み応えがありました。あえて説明しませんが、画像は人魚。やっぱり気持ち悪いの一言(笑)

ダンジョン飯4巻 ナマリ 回復
(ダンジョン飯 4巻)
他にもレッドドラゴン(炎龍)戦の前には、地上に戻ったナマリのクダリも収録されてる。先程の回復ネタではありませんが、ナマリの体験談も変にリアリティーがあって面白い。

画像だと幽霊に取りつかれてグール化した人間を中途半端に回復させてしまうと、その冒険者の魂と悪霊の霊が混ざるから人格が変わってしまう恐れもある。確かにゲームだと「治るか治らないか」の二者択一でしかないものの、現実に回復魔法で冒険者を回復させる場合は色んな支障が起きそうです。

『ケンガンアシュラ』18巻19巻のネタバレ感想。作者はだろめおんとサンドロビッチヤバ子。裏サンデーで配信中の格闘マンガ。出版社は小学館。『ケンガンアシュラ』16巻17巻のネタバレ感想は既にレビュー済み。

ケンガンアシュラ18巻 関林ジュン vs ムデバ1
(ケンガンアシュラ 18巻)
言うまでもなく、この18巻19巻のネタバレ感想はその続きってことで、プロレスラー・関林ジュン vs 暗殺者・ムデバの対決に終止符が打たれます。


関林ジュン vs ムデバ


前述の画像はムデバが目潰しを行うものの、関林ジュンが目の下の筋肉あたりで受け止めた場面。敢えて大きく避けずに頭を上げることで、結果的に目潰しを防げるらしい。もちろん、良い子は真似しちゃダメだお。

関林ジュンは形勢逆転。ムデバは両目が見えない盲目の選手。それまで聴覚で周囲を把握してたものの、関林ジュンはムデバの両耳を破壊。完全にムデバの感覚を遮断…したかに思えたが、実は演技。逆に関林ジュンがカウンターで、両耳が破壊される。「傭兵の演技もなかなかだろうウッフン」。

ケンガンアシュラ18巻 関林ジュン vs ムデバ4
(ケンガンアシュラ 18巻)
そして関林はムデバの心臓抜きでとどめを刺された…かに思えたが、そこは不屈のレスラー関林ジュンは立ち上がる。だって俺はプロレスに夢中ですもん。

ケンガンアシュラ18巻 関林ジュン vs ムデバ5
(ケンガンアシュラ 18巻)
改めてとどめを刺しに来たムデバに対して、口から血しぶき。思いっきり背負投げビターン。再びムデバを追い詰めるかと思いきや、実はそこで失神。まさに最期の足掻き。

ケンガンアシュラ18巻 関林ジュン vs ムデバ6
(ケンガンアシュラ 18巻)
それに対して、常に冷酷なムデバも関林ジュンの精神に感化されて、最後は3カウントで試合を決着させる。「ワテなりのリスペクトってやつですわ。関林はん。粋でっしゃろ?」。そして獄天使・関林ジュンは二回戦で敗退。

ちなみに視覚も聴覚も奪われたはずのムデバが、何故フツーに戦えてるかというと、それは嗅覚を使っているから。何故関林ジュンの血しぶきで戸惑ったかというと、血の匂いで鼻がやられたからってことだそう。確かに納得。

契約してる社長の東郷とまりとは試合後にフツーに会話をしてるのは、関林ジュンが治せる範囲で壊してくれたからとのこと。うーん、それなら試合に支障はなさそうなもんですが、割りとフワフワした設定ですが詳しくツッコんだら負け(笑)


鎧塚サーパイン vs 御雷零


続いて『ケンガンアシュラ』18巻では、鎧塚サーパインと御雷零戦があります。

鎧塚はミャンマー出身のムエタイ選手。とにかく鋼の肉体を持つ。いや、正確にはダイヤモンド並みの強度の骨を持つ。とにかく頭蓋骨の硬さは人類一。一方、御雷零は素手による暗殺術を持ち、圧倒的なスピードを誇る。

序盤は御雷零がやや優勢。圧倒的なスピードと多彩な技で追い詰める。さすがの鋼の肉体を持つ鎧塚サーパインも、徐々にダメージが蓄積していく。

ケンガンアシュラ18巻 鎧塚サーパイン vs 御雷零1
(ケンガンアシュラ 18巻)
しかし鎧塚サーパインに思っくそ腕を掴まれてしまう御雷零。

ケンガンアシュラ18巻 鎧塚サーパイン vs 御雷零2
(ケンガンアシュラ 18巻)
結果、「つかまえた」と勝利の笑みを浮かべる鎧塚サーパイン。そして人類一の硬さを誇る頭蓋骨をフルに御雷零に振り下ろす。まさにビルマの鉄槌。

どう考えても鎧塚サーパインが勝ったとしか思えませんが、実は…という結末。そのネタバレについては割愛しておきます。是非『ケンガンアシュラ』18巻を御覧くださいませませ。


桐生刹那 vs 黒木玄斎


続いて『ケンガンアシュラ』19巻は桐生刹那と黒木玄斎の試合。

正確には18巻から始まった展開ですが、桐生刹那と黒木玄斎には意外な因縁。桐生刹那の師匠・平良厳山と黒木玄斎はマブダチ。でも平良は桐生刹那の裏切りにあって死亡した過去を持つ。黒木玄斎的には「友の敵を取ったんでぇ」と闘志メラメラ。

桐生刹那の武器は「羅刹掌」。背中から肩にかけて全身のねじりを加えた攻撃は、まさに当たった部位をギュルルンとねじりとってしまう必殺技。黒木玄斎もさすがに警戒するものの、本家・平良の羅刹掌とは異なり威力を高めた分だけ動作が大きかった。

ケンガンアシュラ19巻 黒木玄斎 vs 桐生刹那1
(ケンガンアシュラ 19巻)
結果、黒木玄斎は一歩も動かずに桐生刹那の羅刹掌を全て受け流す。そう!右から左へ全て受け流す!そう!往年のムーディー勝山のように華麗に受け流すッッッッ!!ムーディー黒木!!!

ケンガンアシュラ19巻 黒木玄斎 vs 桐生刹那2
(ケンガンアシュラ 19巻)
そして黒木玄斎は桐生刹那を「身の程を知れ!若造」と一喝。詰め込み教育なめんなよ的な迫力を感じさせます。炎天下でも一切水を飲ませてもらえなかった部活動経験者を舐めるなよと、言わんがばかりです。

ただ桐生刹那も覚醒。桐生刹那は日本政府が事実上放置してる不法集落「中」の出身。そこで父親を生かすために作られただけの臓器ストック人間だった。

ケンガンアシュラ19巻 桐生刹那 過去編
(ケンガンアシュラ 19巻)
でも「解体」される直前に何故か十鬼蛇王馬が救ってくれる。まさに鬼とも呼ぶべき十鬼蛇王馬に対して、逆に桐生刹那は「神」を見出す。その後も男娼として生き延び、十鬼蛇王馬の後を追いかけ続けた。

しかし2年後、十鬼蛇王馬は二虎に弟子入り。かつての鬼のような雰囲気は消え去り、すっかり「堕落」…みたいな過去編があって、とりあえず二虎と黒木玄斎をダブらせる。

ケンガンアシュラ19巻 黒木玄斎 vs 桐生刹那3
(ケンガンアシュラ 19巻)
恨み骨髄の桐生刹那は更に猛撃を重ねるものの、完全に正気を失った状態。

ケンガンアシュラ19巻 黒木玄斎 vs 桐生刹那4
(ケンガンアシュラ 19巻)
何やかんやがありーの、黒木玄斎が結果的に桐生刹那の心臓を魔槍で撃ち抜く。

でも桐生刹那は結果的に生き延びる。何故なら黒木玄斎に攻撃される直前、自分の心臓に羅刹掌を放ったことで心臓の位置をずらしたから。なんという曲芸。

だから一応、桐生刹那は敢えて負けたかのような空気で、試合後にどこかへ消えてしまう。果たして彼の意図はどこにあったのか?そして何をするつもりなのか?…という前フリ


初見泉 vs 坂東洋平


最後の試合は初見泉 vs 坂東洋平。

初見泉は乃木グループに雇われた闘技者。割りとメインキャラクターに近いサブキャラ。ひょうひょうとしたオッサンですが、割りと実力はトップクラスらしい。一方、坂東洋平は凶悪な死刑囚。熊のように巨漢ではあるものの、圧倒的な柔軟性を誇る。

予選では英はじめに毒殺されかかったものの、無事坂東洋平は復帰。ネタバレしようかしまいか迷いましたが、そこまでストーリーに思ったほど重大な影響を与えてなさそうなのでネタバレ。若槻武士を雇う古海平八によって救出された。「助けを求める者は誰であろうと救う」とのこと。

ケンガンアシュラ19巻 初見泉 vs 坂東
(ケンガンアシュラ 19巻)
坂東洋平は英はじめ戦では割りと余裕しゃくしゃくっぽい戦いをしてましたが、初見泉相手では序盤から本気。関節を外して腕や手を伸ばすことで、まるでムチのようにブンブンと高速で振り回す。

坂東洋平曰く、さながら動く断頭台。いやムチとは聞こえが良いですが、この威力が半端なさすぎて地面に当たると、まるで地雷のように爆発しまくり。

ケンガンアシュラ19巻 初見泉 vs 坂東2
(ケンガンアシュラ 19巻)
しかもタイミングを見計らって坂東洋平の腕をつかみ関節技をかけようとするものの、当然圧倒的な柔軟性をもってカウンター。初見泉は合気道の達人ではあるものの、逆に坂東洋平の腕と背中で押しつぶされそうになる。

ケンガンアシュラ19巻 初見泉 vs 坂東3
(ケンガンアシュラ 19巻)
圧倒的に不利な初見泉だったが、最終的には坂東洋平を打破。あまりネタバレしすぎると怒られるので、ヒントだけ出しておくと関節がダメなら○○を狙えばいいじゃない by マリー・アントワネット風。

ということで初見泉はテンション絶好調のまま次戦へ臨むことに成功。このまま更に勝ち続けそうな雰囲気。『ケンガンアシュラ』19巻は珍しく引き伸ばすことなくちょうど終了。

ちなみに格闘漫画「ケンガンアシュラ」がわりと面白いという考察記事はレビュー済みなので後で良かったらご覧ください。ガチで面白い人気おすすめマンガランキングでも上位に設定してみた作品です。

ワゴンR 広瀬すず1
つい先日、2017年2月にスズキの新型ワゴンRがフルモデルチェンジ。この新型ワゴンRのCMに出演しているのが広瀬すず。実写映画版『ちはやふる』の主演を務めたこともあったり、今売り出し中の若手女優さん。ちなみに実写映画版『銀魂』に出演する橋本環奈とたまに見分けがつかなくなるのは、自分がオッサンになったせいなのか。

ワゴンR 広瀬すず2
CMの内容をかいつまんで説明すると、カフェでランチ中の広瀬すずが何かを発見。それが「新型ワゴンR」だった。でも広瀬すずは運転免許を所有してないので、「よーし免許取るぞ」と張り切るという展開。

ちなみに新成人の運転免許取得率は57%と高いのか低いのかはやや微妙な数字。個人的には意外と若者も運転免許を取得してるんだなーという印象でした。新成人(20歳)でこの数字ってことは、30歳ぐらいまで幅を広げればもっと運転免許の取得率は上がるはずですから。

ワゴンR 広瀬すず4メイキング
メイキングシーンの広瀬すずも可愛らしいです。本当にベッキーみたいな事態が起きなければいいなーとつくづく思います。


肝心の新型ワゴンRに出演してる広瀬すずの動画がコチラ。まんまテレビCMと同じ15秒なのでさっくり観れます。


新型ワゴンRはやっぱりダサくね?


ただ広瀬すずは新型ワゴンRを見た瞬間にハートマークを抱くものの、実際の新型ワゴンRの見た目はかなり微妙。

ワゴンR 広瀬すず3
それがコチラ。つい先日、新型ワゴンRの試乗インプレッションをまとめましたが、やはりこの見た目はなかなか厳しい。中途半端に奇をてらったという印象を拭えず、食指が動かない。

ワゴンR 広瀬すず5
ただ新型ワゴンRを横・サイドから見ると、真ん中のBピラーが下にかけて太く仕上がってる。ここらへんはトヨタ・アルヴェルのように地味に凝ったデザインに仕上がってる。新型ワゴンRの試乗の評判の高さも考えると、こういった部分で車体の剛性感をフルモデルチェンジで高められているのかも。

見た目は広瀬すずのように可愛くはありませんが、中身は草刈正雄のように渋く仕上がってる点では新型ワゴンを評価してもいいのかなぁーと思います。

ちなみに【比較】新型ワゴンR vs ホンダ・Nワゴン【比較】新型ワゴンR vs ダイハツ・ムーブは記事化済みなので、もし新型ワゴンRといった軽自動車に興味がある方は是非チェックしてみてください。

ぼくたちは勉強ができない2話 登場人物 緒方 古橋
(ぼくたちは勉強ができない 2話)
『ぼくたちは勉強ができない』1話2話のネタバレ感想をレビュー。作者は筒井大志。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックのラブコメ漫画。つい最近少年ジャンプで始まった新連載漫画。略称は「BBD」か。ちなみに「BFF」の意味は大親友。

作者・筒井大志は『ニセコイ』のスピンオフ漫画である『マジカルパティシエ小咲ちゃん!!』を描いてた方。現在少年ジャンプ+ではその『小咲ちゃん』が全話無料で公開中らしい。

だから個人的には期待してたんですが、結論から書くと「打ち切り確率は80~90%」だと予想しておきます。打ち切りいかんの考察も含めて、『ぼくたちは勉強ができない』が面白いかつまらないかネタバレ感想を書いてみました。

ちなみに「ガチで面白いおすすめ人気漫画BEST100」というランキング記事やパッソ vs ルーミー・タンクのトヨタ車同士の比較記事など自動車に興味がある方は御覧ください。


「ぼくたちは勉強ができない」のあらすじ内容・登場人物

ぼくたちは勉強ができない1話 あらすじ 唯我成幸
(ぼくたちは勉強ができない 1話)
主人公は唯我成幸(ゆいが・なりゆき)。秀才の高校3年生。ただ秀才であるはずの唯我を超える天才たちがいた。

ぼくたちは勉強ができない1話 あらすじ 緒方理珠
(ぼくたちは勉強ができない 1話)
それが理系科目でトップクラスの成績を誇る緒方理珠(おがた・りず)。通称「機械じかけの親指姫」。

ぼくたちは勉強ができない1話 あらすじ 古橋文乃
(ぼくたちは勉強ができない 1話)
そして、もうひとりは文系科目でトップクラスの成績を誇る古橋文乃(ふるはし・ふみの)。通称「文学の森の眠り姫」。つまり主人公・唯我は秀才とはいえ、あくまでオールラウンダータイプに過ぎなかった。

ぼくたちは勉強ができない1話 あらすじ 文系 理系
(ぼくたちは勉強ができない 1話)
しかし理系が得意なら理系の大学に進学すればいいものの、実は彼女二人は全く畑違いの大学に進学したいと考えていた。しかも緒方は極端に文系科目が極端に苦手、一方古橋は理系科目が極端に苦手。

『ぼくたちは勉強ができない』の物語は、主人公・唯我が緒方と古橋の家庭教師となって、無事志望大学に合格させるためのサクセスストーリーである。


「勉強ができない」くせに「勉強ができる」という意味不明な設定

ということで、ここからは『ぼくたちは勉強ができない』のダメ出し and 辛辣な感想に入ります。「面白い」と思ってる読者さんはスルー推奨。

結論から書くと設定が意味不明。何故なら「勉強ができない」とマンガタイトルで謳っているにも関わらず、まさかの緒方と古橋が超絶得意な科目があるという不可思議さ。

フツーは「勉強ができない」と聞けば「一切勉強ができない」と読者側は受け取るはずですから、まずこの初っ端で読者が混乱してしまう。主人公からして勉強ができる秀才ですし、むしろ「勉強ができないキャラの方が少ないやんけ」って話です。

しかも理系科目だの文系科目だのと言われたって、小学生や中学生にはチンプンカンプンってもんでしょう。経験上、理系だの文系だの意識するのは高校生に入ってから。大学入試がどんなもんか理解してる小中学生が、世の中にどれだけいるのかって話。

だから水泳部や新体操部など「アホな体育会系の女生徒たちを相手にどう勉強を教えていくか」という展開を描くべきだった。そういった部活女子であれば、いかにもセクシー描写を描きやすい。例えばハイレグ部分から数学の角度の求め方を編み出すなど、セクシーかつアホな展開も容易に思いつきます。

つまるところ、『ぼくたちは勉強ができない』の設定がゴチャゴチャしすぎ。そういう漫画は大体が面白くない・つまらないと相場は決まってます。テーマをシンプルに設定してないと読者もどこを読めばいいか分からないし、作者も何を描けばいいか自縄自縛におちいりがち。


AO入試ならぬAI入試なんてどうだろう?

『ぼくたちは勉強ができない』の連載が始まった少年ジャンプの表紙にも「国数英理社恋」とありましたが、基本的にはラブコメ漫画に属します。

ただ前述のように「勉強を頑張ろう」というテーマである以上、どうしても「恋愛」を積極的に絡めていくことが難しい。やはり勉強をメインに据える以上、恋愛は二の次になりがち。『ぼくたちは勉強ができない』の現状もラブコメ要素は副次的に発生しがち。

そこで似たようなラブコメ漫画で思い出されるのが、若木民喜の『神のみぞ知るセカイ』 全26巻。ちなみに掲載誌は小学館の少年サンデー。完全な他誌ですが一切そういうの気にしないタイプ。

この『神のみぞ知るセカイ』のあらすじ内容を軽く説明しておくと、ギャルゲーマーの非モテ主人公がリアルの女の子を次々と口説き落としていくことで世界平和を達成していく…みたいな展開のストーリー。「恋愛」をメインに据えた設定がシンプルであり、マンガの根幹にも「恋愛」が活かされてる。まあセクシー描写は皆無でしたが…。

だからそれを参考にすると、同じように『ぼくたちは勉強ができない』でも恋愛と入試を上手に絡める必要があった。

実際の入試ではAO入試という一発芸勝負の入試がありますが、これに似せた「AI入試」みたいな入試があれば面白いのではないか。AIの意味はそのまま「愛」でもいいし、「アンアンイクイク」でも可。色んな女生徒を口説き落とした分だけ評点がアップして合格に近付くというもの。

このAI入試だったらたくさんの可愛らしい女の子を登場させられるので、ラブコメ漫画として伸び代も大きい。『ぼくたちは勉強ができない』は現状だと、緒方理珠と古橋文乃以外の女性キャラを登場させづらい。もし彼女ら二人のキャラがウケなかった場合がリスキーであり、そういう点からも打ち切り確率は高めに設定。


ネタバレ感想の総合評価 評判 口コミ

『ぼくたちは勉強ができない』のネタバレ感想をまとめると、かなり長期連載は厳しいかなーと思います。シンプルに面白くない。『ぼくたちは勉強ができない』1話目からして、説明だけに終始してて読んでてしんどかった。20ページで終わる話を50ページに水増しされたような内容の薄さ。

また前述のように作者・筒井大志は『マジカルパティシエ小咲ちゃん!!』を描いてたってことで、ついセクシー描写も期待してしまいますが残念ながらセクシー路線は弱め。どちらかと言えば、健全なラブ要素に走ってる感が強い。

ぼくたちは勉強ができない2話 ラブコメ描写
(ぼくたちは勉強ができない 2話)
例えば2話目だとせいぜい画像程度のレベル。1話目でも終盤にようやく入浴シーンがチラッとあったのみ。だから全体的に嫌な予感しかしてなかったんですが、2話目以降もそれは変わらず。笑いも少なめだったので、『ぼくたちは勉強ができない』が今後大きく盛り返す可能性は低いでしょう。

特に翌週からは『U19』という同じく学園モノの新連載漫画が始まったことも大きい。自分的には割りと面白そうな感じでハマった。女の子キャラクターも可愛らしく、今後はバトル要素も待ってそう。絵柄が独特なのは気になりますが、やはり『ぼくたちは勉強ができない』の未来は厳しそう。

だから1話目の段階で既に『ぼくたちは勉強ができない』を酷評できたんですが、1話目のネタバレ感想で絶賛した『青春兵器ナンバーワン』が思いのほか2話目以降は面白くなかった。やはり1話目だけだと当たり外れも激しいので、今後は2話目以降も読んでからネタバレ感想をレビューしたいと思います。

『描かないマンガ家』全7巻のネタバレ感想をレビュー。作者はえりちん。掲載誌はヤングアニマル。出版社は白泉社。ジャンルは青年コミックの漫画家漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入・無料で試し読みが可能です。

特に今のタイミングでレビューしたくなった理由はありませんが、何となく『描かないマンガ家』全7巻まとめて面白いのかつまらないのか考察してみました。購入の参考にしてみてください。『描かないマンガ家』最終話については後半にレビュー。


描かないマンガ家のあらすじ物語 ストーリー内容


主人公は26歳の渡部勇大。大学を中退して現在マンガ専門学校に通っている、いわゆる漫画家志望の青年。他は20歳前後と若い生徒たちも多く、周囲からは「ナベさん」などと呼ばれてる。

ただマンガ家としての能力はからっきしにも関わらず、態度だけはすっかり一人前。ペンネームも既に考えていて、それが「器根田刃(きねだやいば)」。明らかにつまらなさそうな臭いがプンプン。ちなみに以降、主人公名は渡部勇大ではなく器根田刃で統一。

描かないマンガ家1巻 あらすじ アルバイトの面接
(描かないマンガ家 1巻)
まだ自分の中だけで留めてるならまだしも、ブックオフらしき古本屋でアルバイトしてる時などにも、既に周囲に自分がマンガ家であるかのように吹聴する痛い奴だった。だから口癖も「プロは甘くない」。

描かないマンガ家1巻 あらすじ アルバイトの面接2
(描かないマンガ家 1巻)
もちろん気分はプロ漫画家ってことで「オレが命を削って描いた作品を中古で流すだとぉ!?」と、発売されてもいない自分の漫画コミックが中古店で流通してる光景を妄想して激おこ状態。アルバイトする前にいろいろと気付けただろうし、他人の漫画やったらいいんかいと。

でも、まだまだ器根田刃の質の悪さはこんなもんじゃなかった。同じマンガ専門学校から小沢という男が、誰よりもいち早くプロデビューを果たす。この男と飲みに行ってる時も高慢な態度を取り続け、小沢の画力はまだまだ足りないと酷評する。

描かないマンガ家1巻 あらすじ 小沢
(描かないマンガ家 1巻)
ただ小沢は反論することなく、「自分が想像した物が下手なりにも形になっていくのは楽しい」とマンガ家として歩むべき道を真摯に見つめるが、視線の先は器根田刃よりはるか遠く先。意外と売れてるマンガ家は人格者が多いらしい。

さすがに器根田刃もクズとはいえ同じ漫画家を志す者同士、どうやら下のコマを見る限りはなにかしら触発されたような雰囲気。

描かないマンガ家1巻 あらすじ 器根田刃
(描かないマンガ家 1巻)
しかしながら、そこは器根田刃。漫画を描くことはなく、真っ先に自分のブログをカタカタと更新。そう改めて説明するまでもなく、『描かないマンガ家』はまさにタイトル通りの内容。「漫画を全く描かない男・器根田刃」の物語である。

描かないマンガ家2巻 あらすじ 器根田刃 編集者
(描かないマンガ家 2巻)
学校にマンガ編集者が出張してくれたときですら、まさかの長々としたプロットを披露するだけ!!!プロ・アマ問わず、つまらない漫画にありがちな設定だけゴチャゴチャパターンの典型例。

果たして、主人公・器根田刃はプロ漫画家デビューすることはできるのか?いや、そもそも漫画を少しでも描く日は来るのかッッッ?!


器根田刃のクズすぎる言い訳集


とにかく主人公・器根田刃がクズ。「怠慢」や「なまけ」「現実逃避」と表現した方が正確なのかも知れませんが、ある意味、そこが『描かないマンガ家』のメインになりそう。まさに言い訳のオンパレード。

描かないマンガ家1巻 クズ 器根田刃 アシスタント
(描かないマンガ家 1巻)
例えば、器根田刃は絶対に漫画家のアシスタントにならない。理由は「アシスタントは2年以上やると漫画家になれない」という迷信を信じてるから。確かにくすぶってる感はなくはないですが、それでも「実戦から得られる経験値」は多いらしい。

描かないマンガ家1巻 クズ 初恋の藤井
(描かないマンガ家 1巻)
また初恋の人と遭遇して恋愛漫画を描こうとインスピレーションが来た時は「肖像権の侵害」を理由に漫画を描くのを止める。身近な人だから…ということを理由に描けないなら、かなり漫画作りが制約されそうです。

あまりにマンガ原稿を描かなさすぎて(周囲から評価を受けなさすぎて)、器根田刃のプライドや自信はまさにプロクラス。「自分は投稿さえしたら連載される」と思い込む始末。

描かないマンガ家3巻 クズ 器根田刃
(描かないマンガ家 3巻)
だから「26歳までにジャンプで連載する」という目標を掲げてた器根田刃は、27歳の誕生日を目の前にして、すっかり少年ジャンプ作家入りしてる気分。

でも漫画家に限らず、勉強やスポーツ・恋愛でも「挑戦すれば既に成功したも同然」と思い込んでる奴は世の中に多そう。自分もブラック芸能事務所レプロエンタテイメント所属の新垣結衣に告白すれば、本気で結婚できるんじゃないかと思ってます。

描かないマンガ家3巻 クズ 帝塚先生の墓の前
(描かないマンガ家 3巻)
器根田刃の不遜さは留まることを知らず、はてには手塚治虫と思しき墓の前で「嫉妬でジタバタさせる作品を描いてみせますよ」と勝手に杯を返す。天国の手塚治虫からしたら「え?おまえ誰?」と必死で頭をジタバタもたげさせるだけでしょう。

他にも一切漫画を描いてないくせにスランプに陥ったり、新連載漫画の内容が自分のアイデアをパクったと騒いでみたり、しかも一周回って「原作者として嬉しい」と歓喜してみたものの、その新連載漫画がすぐ打ち切りになるという。


無精卵はいくらなんでもヒドすぎるよ、おっかさん


もちろん周囲は器根田刃は無能だと気付いてるものの、器根田刃は意に介さず。

描かないマンガ家3巻 クズ のあん
(描かないマンガ家 3巻)
でもたまに根拠のない自信に勇気付けられる人もいる。画像はのあんというメンヘラ漫画家志望者。ただ「絵も下手でなんの武器が無くても一心不乱に漫画に突き進むその気持ち心の底から尊敬します」とホメ言葉なのに、なぜか辛辣。

さすがにここまで言われたら自分の才能の無さに気付きそうなもんですが、器根田刃は年中現実逃避というトリップ状態だから気付かない、何故か器根田刃は色んな女性にモテる。最たる例が枝野カンナという、きっと中村光あたりをモチーフにした売れっ子女性漫画家。

描かないマンガ家4巻 枝野先生
(描かないマンガ家 4巻)
その時も器根田刃はプライドから「同業者やライバルと付き合わない主義」と最初拒否するものの、枝野カンナは「あたしもだよ」と言ってキスを交わす。このまま二人は付き合うものの、この意味は言うまでもなく「枝野カンナはハナから器根田刃を相手にしてない」ということ。

当然枝野カンナの意図を読み取れないのが器根田刃センセー。一方、枝野カンナは終始器根田刃は冗談を言ってると思い込んでる。結果、悲劇が生まれる。

描かないマンガ家4巻 枝野先生2
(描かないマンガ家 4巻)
器根田刃が少年ジャンプ一の売れっ子漫画家を超えると豪語すると、その元カノでもある枝野カンナは「そんなの無理に決まってんじゃん!そんなの待ってたら二人とも老衰で死んじゃうってー」と笑顔で笑われる。一瞬にったじゅんのHマンガを彷彿とさせます。

描かないマンガ家5巻 無精卵
(描かないマンガ家 5巻)
そして挙句の果てには器根田刃を「無精卵」扱い。無精卵の意味は、受精できない卵のこと。つまり「お前の夢はどうあがいても一生叶うことはない」と暗にディスってる。こんな感じで『描かないマンガ家』の後半は、徐々に器根田刃はライフゼロよ状態が続きます。


クズだけど、意外に多い名言シーン


ただ器根田刃はクズはクズなんですが、言ってること自体は意外と正論。もはや名言の域に達する勢い。

描かないマンガ家1巻 名言 岡田 器根田刃
(描かないマンガ家 1巻)
元漫画家志望でOLだった岡田に対して、器根田刃は「好きなことで失敗したら立ち直れないって?オレなら失敗したらそれをネタに漫画を描くだけよ」と一言。確かに漫画家は失敗も話のネタになる。どうしてもエッセイ系が多いですが。

描かないマンガ家1巻 名言 山の中で遭難
(描かないマンガ家 1巻)
だから山の中で自分が遭難した時も、「この壮絶な体験を本にするまでは絶対に死ねないという作家の性がエネルギーとなり生還へと導くんだ」と生への渇望を強くにじませる。

え?もちろん器根田刃はこの経験をネタにすることも、その後も漫画を一度も描いてませんよ。そんなん当たり前じゃないっすか!やだなーもう(笑)

描かないマンガ家2巻 名言 枕営業
(描かないマンガ家 2巻)
前述の岡田がうさんくさい編集者に無理やり枕営業させられそうになった時には、ヒーローのように助け出して「デビューするために編集と寝ることだけは絶対に許さない」とバッサリ。優しくもあり厳しくもある態度は、まさに男の鑑。

アイドルや声優だけではなく、マンガ業界にも実際にリアルであるんでしょう。キッカケは何でもいいとはいえ、それでも最初のデビューすら実力で掴み取れない人間が長期連載・人気漫画を作ることなど不可能。でもヤングジャンプのように編集者の権力があれば、アイドルだって抱けますからね…うらy…けしからん話です。

描かないマンガ家5巻 マンガ専門学校の暗部
(描かないマンガ家 5巻)
『描かないマンガ家』は実際のマンガ業界でありそうなネタをベースにしてる節も強く、マンガ専門学校に対しても「就職率100%なんてウソっぱちだ!」とマンガ専門学校の闇もバッサリ。さすが器根田刃、ムダに知識だけは豊富。

描かないマンガ家2巻 名言 三井 デリヘル
(描かないマンガ家 2巻)
他にも三井という会社で働きながら漫画家を目指すものの、金銭的な理由でデリヘルをやってる女に対しては、わざわざ自分が予約して「オレが買ったこの90分をお前にくれてやるから、今すぐ漫画を描いてみせろ」と一言。男なら一度は言ってみたいセリフ。

描かないマンガ家4巻 名言 長妻悩み
(描かないマンガ家 4巻)
そして、いち早くプロデビューする長妻という女が持ち込みで悩んでいると、器根田刃は一言。「雑誌や出版社は一つじゃない。必要ならば裏切りと言われても、オレだったらジャンプも切り捨てる」とキリリ。マンガ編集者もピンきり。もし全員有能なら出版不況なんて起きてませんからね。

え?だから器根田刃は一度も漫画の原稿を描いたことはありませんって(笑)


ラスト最終回の結末はどうなった?


ということで『描かないマンガ家』のラスト最終回のネタバレ。ネタバレが嫌な方はスルー推奨。

描かないマンガ家6巻 最終回
(描かないマンガ家 6巻)
当然、一切漫画を描いてない器根田刃は周囲からどんどん置いていかれる。気が付けば「雑魚だった知り合いがことごとく結果を出している」現実に思わずわなわなと震える。『描かないマンガ家』は全7巻しかありませんが、いつの間にか時間が数ヶ月数年経過してることもあって、努力した人間が一定の結果を残すのは当然といえば当然の流れ。

描かないマンガ家6巻 最終回 羽田
(描かないマンガ家 6巻)
かつてトレースパクリで漫画業界から半ば追放された羽田という男ですら、着々とプロデビューへの道を歩んでる。それにも関わらず、器根田刃は相変わらずペンすら握ろうとしてない状況に対して、羽田も思わず「先輩は人に助言するだけですよね」とバッサリ。

さすがに色んな現実が見えてきた器根田刃。つまりは残酷な現実にようやく打ちのめされ始める。気付けば30歳を超えていた。しかし枝野カンナや小沢などの助けや助言などもあり、遅ればせながら真剣に漫画に向き合う器根田刃。

そしてコツコツとマンガを描き初めて7年後。

描かないマンガ家7巻 最終回 器根田刃
(描かないマンガ家 7巻)
ついに器根田刃は本名の「渡部勇大」として、ようやく一冊のコミックを発売することができた。つまりは漫画家プロデビュー。決して売れっ子でも人気でもない世間から見たら三流漫画家。それでも今の現実に満足する「渡部勇大」。何故なら大好きなマンガを仕事にできてるから。

そして「渡部勇大」の傍らには触手マニアだった山井真琴。さすがに長妻とは結婚しなかった模様。長妻や小沢、かつてトレパクした羽田も再び中塚として人気作家として既に定着。プロ漫画家としての「渡部勇大」の漫画家としての日々はささやかながらも続いていく…という、ややしんみりしたオチ。

だから序盤こそギャグ展開っぽく始まってますが、完結間近の展開は『描かないマンガ家』は良くも悪くもシリアス調。

描かないマンガ家5巻 長妻 ランキング
(描かないマンガ家 5巻)
さすがに「描かない」という前提だと展開を作れなかったのか、後半はプロデビューした長妻のクダリも多め。

画像は世にはびこる「おすすめ漫画ランキング」系の雑誌を手にして、長妻の作品も名前に挙がったものの、逆に名指しで特定の作品より面白くないと批判されてるように感じる場面。意外と実際の漫画家も意外と気にするんでしょうか?

ちなみに自分も「ガチでおすすめの面白い漫画ランキングBEST100」を作ってるので、あとで良かったら御覧くださいませませ。漫画「東京グール」のどこが面白いのか考察記事トヨタ・C-HRとホンダ・ヴェゼルの比較記事も良かったらどうぞ。


描かないマンガ家 全7巻の総合評価 評判 口コミ


『描かないマンガ家』全7巻のネタバレ感想をまとめると、漫画家マンガとしてはそこそこ面白い

ただ、これが連載していたタイミングを考えると『バクマン。』に便乗しました以上でも以下でもないかなぁ。個人的にはクズはクズのまま終わらせて欲しかった。さすがに器根田刃ぐらいのクズだったら、惨めに野垂れ死ぬのがお似合い。帝塚先生のお墓の前で自害とかすれば(ry。

それっぽく無難に完結してるものの、それまで一切何の努力も成長も見せなかったクズが結局商業誌デビューできましたってのは、やはりご都合主義的なオチとしか思えない。せいぜい山井真琴のアシスタントとして奮闘してる程度のオチでも十分だったはず。

仮に成功の結末を持ってくるなら、どうやって器根田刃が「渡部勇大」に成長するまでの過程こそもう少し描くべきでした。もう少し完結するまでに好感が持てるキャラに仕上げてほしかった気がする。

あと更に言えば、器根田刃はただ痛いだけ(痛い発言を紹介してるだけ)のキャラで終わってしまってる。器根田刃に直接的な天罰が下ることが少なく、読後感としてあまり溜飲が下がらない。『ドラえもん』ののび太のようにポンコツキャラクターは、やはり都度都度痛い目に合わないとマンガ的には面白くない。痛い目に合うから同情心も生まれる。

『描かないマンガ家』は漫才でいえばボケたらボケっぱなしでツッコミが不在な状態。だからギャグとしてやや尻切れトンボの中途半端感もあります。

『ジンメン』1巻のネタバレ感想をレビュー。作者はカトウタカヒロ。掲載サイトはサンデーウェブリ。出版社は小学館。ジャンルは少年コミックのサバイバル漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入・無料で試し読みが可能です。

昨年末にようやく自分はスマートフォン(XperiaXZ)に機種変更しました。今更パズドラというスマホアプリにハマってたりします。つい先日、そのパズドラが少年サンデーとコラボしてたんですが、そこで知ったのが『ジンメン』という漫画。衝撃的なバナー広告だったので、少し気になってたものの買うことはありませんでした。

ただ一日100~200PVかそこらの某漫画ブログで『ジンメン』が紹介されてたので、お恵み(カンパ)の意味も込めてポチッとしてあげました。いつの間にか、自分よりアクセスが多い漫画ブログがすっかり見当たらなくなりましたが、そこらへんは暗黙の持ちつ持たれつ(ギブアンドテイク)の関係ですよね?(笑)

ということで少し前置きが長くなりましたが、『ジンメン』が面白いマンガなのかつまらない漫画なのか軽く考察してみました。楽天KOBOや楽天ブックス、eBookなどで購入する時の参考にしてみてください。


ジンメンのあらすじ物語 ストーリー内容

主人公は神宮マサト。どこにでもいる高校生だったが、たった一つ秀でた能力があった。それがどんな動物からも好かれること。

マサトは両親の仕事の都合で引っ越したが、幼い頃は不二動物園に足繁く通っていた。でも不二動物園近くの高校に進学したことを機に一人暮らしを始め、再び懐かしの飼育員・中田と交流を始める。中田はマサトが特に可愛がっていた象のハナヨを飼育していた飼育員だった。

ジンメン1巻 あらすじ1
(ジンメン 1巻)
そしてマサトは同級生だったヒトミと共に久しぶりに再開し、再びかつてのように不二動物園に遊びにやって来た。ヒトミは幼い頃とは違って、すっかり大人の女性に成長。マサトは少しデートめいた気分で浮足立っていた。

ただ、マサトのルンルン気分もすぐに終わる。何故なら動物園には人っ子一人おらず、動物すら檻(オリ)の中に一匹もいなかったからである。いぶかしがる間もなく、絶叫する声。目の前には動物たちに襲われる飼育員の姿。動物たちは脱走したのか?

そこでマサトは助けを求めるために、馴染みの飼育員・中田の元へ向かう。

ジンメン1巻 あらすじ2
(ジンメン 1巻)
しかし、そこに立っていたのは中田と同じ顔をした象のハナヨ。暴れまくるハナヨの傍らには、何故か意識を失って倒れている中田。なんとか命からがら中田を助け出し、不二動物園からの脱出を試みるマサトとヒトミの二人…

ジンメン1巻 あらすじ3
(ジンメン 1巻)
…だったが、その背後には人間の顔をした無数の動物たちが襲い掛かってくる。果たしてマサトとヒトミは中田を連れ出して無事不二動物園から脱出することはできるのか!?という内容のマンガになります。だから『ジンメン』のジャンルはさしずめサバイバルホラー的なところか。


「人面」というアイデアは面白い

『ジンメン』を一言で表現するなら、まさに「人面」に尽きます。

ジンメン1巻 カンガルー
(ジンメン 1巻)
例えば人面カンガルーだと、画像のように驚異的な跳躍力で飛びかかってくる。カンガルーは腕も意外と使えるので人間を掴みながらもオッケー。

ジンメン1巻 シカ
(ジンメン 1巻)
車内に入り込んでこようとする人面シカだと、もはや顔面アップすぎて何の動物かパッと見分からない(笑)

ジンメン1巻 ヤギ
(ジンメン 1巻)
人面ヤギだとノソっと横から登場して、「うるせぇな」と一言。個人的にはこのシーンが地味に一番が良かった気がする。この不意打ち感と何でもない一言の、合わせ技一本でインパクトが大きかった。

だから『ジンメン』は、シンプルイズベストなアイデア勝利。動物の顔に人間の顔を持ってくるという発想は、まさに違和感の象徴。1990年代に流行ったものの、今だからこそ新鮮な不気味さがある。意外と穴場だった「掘り出し物」と呼べるのではないか。

またジンメンに噛みつかれた動物は、更にジンメン化していく。今流行りのゾンビ漫画テイストもあって、売れ線要素はビンビン丸。リアルでも人面疽や人面竹など実際にありますが、意外と無機物にも応用できるか。

ジンメン1巻 クソ警察官
(ジンメン 1巻)
人面動物の襲撃だけではなく、警察官の裏切りといった展開もあります。


ジンメンたちがフツーにめっちゃしゃべる件

画像からも分かるように、人面動物は見た目のルックスがおどろおどろしい。ただジンメンたちがちょっと変に喋りすぎ。黙ってたらそれなりに不気味で怖いものの、途端に喋りだすとマヌケに写る。

ジンメン1巻 ハナヨ めっちゃ喋る
(ジンメン 1巻)
例えば、主人公・マサトが可愛がっていた象のハナヨは特に喋る。「そんなことどうでもいいわ。わたし頭が最高にハイなの。こうなってから今までにない感覚がいっぱい出てくるの!」と、ちょっとした中二病全開。しかもハナヨのお喋りはまだまだ続いて、このあと合計見開き2ページ分もある。

お前、どんだけしゃべんねん!!!…と思わずツッコミを入れてしまった(笑)

もちろん人面化してる以上、別に喋ること自体は構わないと思うんですが、所詮ベースは動物。まだ人間→象に変化したなら分かりますが、これだと「人間の顔」が「人間の言葉」を発してるだけ。もっと動物だからこそ話せるような、ちょっとしたギャップ感があるセリフが欲しい。そこで更に得体の知れない不気味感を演出できたはず。

進撃の巨人』の巨人たちを見てると、もっと「人語にならない人語感」があるセリフはセンスがいるよなーとつくづく思います。『ジンメン』の人面動物は単にセリフを平仮名にしてるだけで、アイデアが足りない。


ジンメンの顔が全部同じに見える

『ジンメン』にもう少しダメ出しをしておくと、ジンメン動物たちの顔が全部同じに見える。前述の『進撃の巨人』を例にすると、巨人たちは執拗なぐらい顔が全部別人。全部同じ顔だとさすがに飽きてくる。

【人間】と【野生動物】の顔の違いは色々とあると思うんですが、最たる部分が実は「白目」。

実際、野生の動物は天敵に襲われないように、白目が露出してない。何故かと言えば、視線の動きで自分の動きが天敵に把握されるから。逆に人間はコミュニケーションの生き物だから、相手に自分の感情を伝えるためにも白目部分が多い。

つまりジンメン動物を描くにあたって、最も強調すべき部分があるとしたら白目。『ジンメン』に登場する動物たちはもちろん白目がないってことではないものの、意外と白目部分が充血してくすんでることが多い。ホラー漫画的な描写ではあるものの、今作ではしっかり白目を描くべきだと思います。

あとジンメンたちの「顔感」を出すのであれば、もっと「鼻」はクッキリ描いてほしい。鼻ぺちゃばっかり。他にも「睫毛(まつげ)」や「髪の生え際」も人間と野生動物を大きく分ける部位なのかなと。

また逆に人間の顔なのに動物の要素を前面に出しても面白そう。例えばキリンだと、人間の顔なのにやたらと舌が長いとか。


設定は面白いものの、ちょいちょい残念

だから『ジンメン』の設定は面白いと思うんですが、ちょいちょい残念な部分も散見されます。

ジンメン1巻 要らないコメディー
(ジンメン 1巻)
例えば、最初にマサトとヒトミが人面化したハナヨに遭遇した場面。うろたえるヒトミにマサトがビンタするものの、何故かちょっとしたコメディー要素を入れる。場の雰囲気を壊すだけで、このシーン明らかに要らない。

ジンメン1巻 キリン1
(ジンメン 1巻)
そしてマサトとヒトミがリヤカーに乗せた中田を引いて逃げてる場面では、隣の庭木のような樹木から「おーい」と話しかけてくる人。嫌な予感しかしないベタな前フリ。これは良いと思うんです。高さ的には牛とか馬あたりかな?

ただそこから飛び出してきたのは…

ジンメン1巻 キリン2
(ジンメン 1巻)
まさかの人面キリン!!!さすがに身長差ありすぎるやろッッッ!!!しかもキリンは人間の腕らしきものをくわえてる始末。これでどうやって喋ったんだと!!

表現したいネタは理解できるものの、ちょいちょい詰めが甘い。前述の人面シカにしても、最初のコマでは顔の大きさが中田の両足サイズなのに、2コマ目ではシカの顔が巨大化してる。

ジンメン1巻 中田
(ジンメン 1巻)
『ジンメン』のストーリーのカギを握ってそうなのが、中田(ナカタ)。主人公・マサトと仲が良かった飼育員。象のハナヨと同じ顔であり、ハナヨたちの気持ちに同調を見せる。これも伏線や前フリとして悪くないと思います。

ジンメン1巻 独立国家 動物公国
(ジンメン 1巻)
でもジンメン動物たちは最終的に独立国家「動物公国」を樹立しちゃう。百歩譲って人間たちから独立するのはオッケーだと思うんですが、不二山という市一帯に巨大な穴ができあがる。もっと言えば、関東一円ぐらいの規模を取り囲むほどの穴。さすがに突拍子がなさすぎるやろ(笑)

似たような展開に『ハカイジュウ』という突拍子もない漫画がありますが、コチラはSF漫画だからまだ許容できる。巨大な宇宙生物や進化した宇宙人が巨大な穴を作ったとしても、そこに違和感はありません。

でも『ジンメン』はオカルト要素が強いゾンビ漫画に近いわけですから、スケール感が全く合ってない。ジンメンたちが健気に穴を掘ったのか?というツッコミを入れたく成る。正直、作者は編集者は何も考えてないとしか思えませんでした。


北海道あたりで独立国家を樹立すればよかった

もしアドバイスできるとしたら、例えば既に周囲というか本州から隔離されている北海道や四国をジンメンたちが支配する方が合理的で自然でした。北海道だとオットセイやクジラといった海の生物も人面化できる上、人間化したことで冬眠動物も真冬でも動けるようになる。

流行りの中国やロシアも巻き込んで、ジンメンが各国に飛び火しないように世界が北海道を完全に武力で封鎖してしまう。まさに主人公・マサトたちは四面楚歌の隔離状態。そこでジンメンたちを相手にしながら、どうやって脱出するかを模索。これぐらいの規模の展開だとリアリティーがあって面白い。

そしてストーリーを更に進めていけば、小魚やプランクトンまで人面化してしまって、ついには本州や中国ロシアにも魔の手が及ぶ。そうすれば(商業的に)展開を更に引き伸ばすことも可能。正直、いきなり街中に巨大な穴ができて、そこにジンメン動物が国を作る…なんてのは話が飛びすぎてチンプンカンプン。

1990年代のブームを合わせて考えると、結局人面動物の面白さや魅力は「身近感」が根本にあると思うんです。例えばドラゴンやアフリカのライオンが人面化しても、そこまで怖くない。だから日常生活の範囲内の狭い世界感で展開した方がリアリティーがあるはず。


ジンメンの総合評価 評判 口コミ



『ジンメン』のネタバレ感想をまとめると、アイデアや設定の面白さと展開の面白さが比例してるとは個人的に評価しづらい。まだ設定の新鮮さもあって1巻では大きくハズレとも言いませんが、2巻3巻以降は微妙かな。

全体的に少し雑。個人的には「惜しい」という感想に尽きます。とはいえ一巻程度ならどんなもんか読んでみて損はしないと思います。