バズマン。

健全な漫画のネタバレ感想ブログ。基本的に面白いマンガだけレビューしてるつもり。

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日産の人気ミニバン車と言えば「セレナ」。2017年1月の新車販売台数ではプリウスやアクアなどを抜いて全体で2位の快挙を達成ました。今年2017年夏頃にはセレナe-POWER(イーパワー)というハイブリッドモデルも投入される予定であります。

日産セレナ ロバート秋山0
この新型セレナは少し前にお笑い芸人・ロバート秋山とコラボしていたらしい。このコラボCMがアホすぎて笑った。

ロバート秋山は昨年2016年から割りと「架空の人物」になりきったネタを発表していて、漫画関連だと『不滅のあなたへ』の作者・大今良時とコラボしたことは記憶に新しいです。

日産セレナ ロバート秋山1
今回の新型セレナとのコラボでは、ロバート秋山は元日本代表の「伊古部 祐斗」という役。ただ見た目の雰囲気からは、全くサッカーができる気配がない。実際サッカーボールもまともに蹴れない。秋山の手の感じがヒドい。女子か。

日産セレナ ロバート秋山4
でもある意味、ロバート秋山的にはそれが狙い。プロの能力が全く備わっていないくせに、ムダにプロっぽい発言をすることで笑いを取る。だからこのイケメンっぷりのギャップ感。ムダに雰囲気を出すのだけは上手い。

ロバート秋山の背後に日産セレナが映っていますが、一応日産の狙いも説明しておくと「自動運転技術」のアピールになります。詳しくは動画をご覧いただくとして、セレナが渋滞でも自動で停止走行ができることをロバート秋山はギャグに走る一方でしっかり宣伝の役割も果たしています。

ちなみにセレナに自動運転システムが搭載されてるグレードはお馴染みの「ハイウェイスター」。この新型セレナハイウェイスターの実燃費は既に記事化してるので、もしセレナの購入を考えてる方は御覧くださいませ。自動運転システムを起動させた状態でも実燃費は悪化しないのか?


肝心の新型セレナとロバート秋山のコラボCMがコチラ。動画時間が長いだけあってテレビでは流れないので意外と貴重です。いくらセレナの自動運転システムをアピールしたいとは言え、ロバート秋山は一体何回「直感」言うねんっていう(笑)

日産セレナ ロバート秋山5
そして実は他にもセレナとロバート秋山はいろいろとコラボ済み。どんだけ日産、ロバート好きやねんっていう。一番上の女装のヤツとか割りとヒドいwww

ちなみに、この日産セレナではありますが、既にホンダ・ステップワゴンと新型セレナとの比較記事
トヨタ・ノア・ヴォクシーと新型セレナの比較記事はアップロード済みなので、もしセレナに興味が湧いた方はチェックしてみてください。

『君の名は。』1巻2巻のネタバレ感想をレビュー。作者は新海誠(原作)、琴音らんまる(漫画)。掲載誌はコミックアライブ。出版社は角川書店。ジャンルは少年コミックのSF恋愛漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入・無料で試し読みが可能です。

アニメ映画『君の名は。』の興行収入はまさかの200億円を超える大ヒット。そこに便乗するといえば聞こえが悪いですが、既にコミカライズもされています。レビュー時点では全巻が発売されてませんが、そこで漫画版の『君の名は。』が面白いのか考察してみました。


「君の名は」のあらすじ登場人物 ストーリー内容

舞台は日本の田舎街の糸森。時期は1000年ぶりぐらいの大量に彗星が降り注ぐ1ヶ月ほど前。

主人公はその糸森に住む女子高生の宮水三葉(みつは)。スマホの電波ぐらいは通ってるものの、電車は二時間に一本しか来ない故郷に嫌気を指していた。そして親が町長であり、また代々続く宮水神社の跡取り娘として当たり前のように神事の執り行うなど、三葉は様々な田舎のしがらみに縛られていた。

君の名は。1巻 三葉 あらすじ1
(君の名は。 1巻)
だから三葉は都会へ憧れを持っていた。いや正確には大都会・東京にしがらみがなく、自由に暮らしている男の子に「憧れ」や「うらやましさ」を漠然と抱いていた。三葉は友達と一緒に昼ごはんを食べていると唐突に「生まれ変わったら男の子になりたい」とポツリと口に出してしまうほど。

当然誰も相手にしなかったが、せめて夢の中だけでも三葉は自由に都会で生きたいと願った。

君の名は。1巻 三葉 あらすじ2
(君の名は。 1巻)
そしてある日、その三葉の願いは叶う。東京に住む瀧(たき)という男子高校生の体と入れ替わってしまう。思わず股間をムギュ~。いや誰得やねん。

君の名は。1巻 三葉 あらすじ3
(君の名は。 1巻)
最初は戸惑う三葉だったが、周りにあるのは自分が常々憧れていたものばかり。心躍る三葉はこの入れ替わりを存分に楽しんだ。果たしてコレは夢か現実なのか。三葉が起きると再び自分の体に戻っていた。

君の名は。1巻 三葉 あらすじ4
(君の名は。 1巻)
しかし自分の腕には「お前は何なんだ」の文字。体の入れ替わりは夢ではなく、明らかな現実だった。当然、この文字を書いたのは三葉に入れ替わった瀧。最初は瀧も当惑したものの、この入れ替わりが頻繁に繰り返されることで徐々に現実を受け入れていく二人。

そして三葉と瀧はお互いスマートフォンやノートに「今日一日は何があったか」をメモすることで、奇妙な交換日記が始まる。果たして三葉と瀧が入れ替わったことになにか意味があるのか、果たして二人が出会うことがあるのか、といった内容のストーリー。


単に三葉と瀧が入れ替わるわけじゃない

『君の名は。』のあらすじやCMの告知だけ読むと、単に田舎の少女と都会の少年の体が入れ替わっただけにしか思えないんですが、実はそれだけじゃない。もし単にそれだけの仕掛けだったら、あそこまでアニメ映画がヒットしてるわけがない。

『君の名は。』のストーリーをもう少しネタバレしておくと、二人は徐々に惹かれ合う。瀧はバイト先の女先輩が最初は好きだったものの、会ったことがないからこそ三葉への想いを膨らませる。そこである日、瀧はスマホで三葉に連絡を取ろうとする。三葉は入れ替わりの過程で自分の連絡先を瀧のスマホに入力してた。

君の名は。2巻 電波が届かない
(君の名は。 2巻)
ただ何故か何度連絡しようとしても「おかけになった電話は電波の届かない場所にあるか…」と一向につながらない。最初は三葉が住む糸森が田舎すぎるからかと気に留めていなかったが、明らかに不自然。漫画版だとあっさり処理されてますが、きっとアニメ映画版だともう少し丁寧にネタフリされてるはず。

そして、ある時を境に二人の入れ替わりが起きなくなる。

君の名は。1巻 三葉 彗星 布石
(君の名は。 1巻)
その「ある境」とはあらすじでも説明した「大量の彗星」が降り注ぐ直前。もう少し具体的にネタバレすると、三葉が「いま瀧くんもこの同じ空を一緒に見てるのかな」と告げた直後あたりから、何故か体の入れ替わりが起きなくなる。これが『君の名は』のストーリーの大きな伏線・布石になってる。

君の名は。2巻 糸森町
(君の名は。 2巻)
何故なら瀧が糸森へ足を運ぶと彗星が降り注いで衝突した結果、糸森は完全に消滅してた。だから同じ時代に体が入れ替わっていたわけではなく、実は時間軸も絶妙にズレてた。なるほど、この仕掛けは面白い。ありそうでなかった。

もちろん『君の名は』のストーリーはここで終わらない。

君の名は。2巻 口噛み酒でもとに戻る
(君の名は。 2巻)
体の入れ替わりができなくなったものの、瀧は宮水神社に自らが奉納した口噛み酒を飲み干すことで再び三葉の体に入れ替わる。そして三葉たちを救うために瀧は動く。「好きな女の子を助けるために動く」という王道的な展開につい引き込まれる。

ちなみに漫画版『君の名は。』はレビューしてる時点で3巻以降は発売されてない。だから「えぇめっちゃ続き気になるやん」っていう物語の佳境で終わってくれてる。これだとアニメ映画版の『君の名は。』を観に行かざるを得ないじゃないか。角川春樹はなんという商売上手。


「君の名は。」の総合評価 評判 口コミ


『君の名は。』の漫画版は意外と面白かった。色んな評論家がゴチャゴチャ言ってますが、少なくともアニメ映画が人気が出たのもうなずけます

自分はこれまで監督・新海誠の作品は漫画でしか読んだことがなく、『秒速5センチメートル』などは大して面白くなかったので正直期待してませんでしたが、『君の名は。』は展開に山場がしっかりあってストーリーの軸もハッキリしてて読みやすかった。キャラも高校生ということで幅広い年齢層に受け入れられやすそう。

設定の仕掛けも意表を突いていて、王道要素にしっかり自分オリジナルの味付けもできて良かった。また伏線の張り方も自然でさり気ない。例えば、三葉が「来世で東京のイケメン男子にしてくださーい」と絶叫した場面がまさにそれ。

何故なら「来世」が訪れるためには、当然「一度は死ぬ」必要がある。だから瀧と入れ替わってる時点で既に「三葉の死」が強烈に描写されてしてしまってたわけです。この仕掛けが明らかになった瞬間は前述のように「おぉ!」ってなった。

漫画版の『君の名は。』を強いて批判するとしたら、アニメ映画版ほど描き込みはすごくないこと。もちろん及第点は余裕で満たせてるとは思いますが、話題になったアニメ版の映像のキレイさと比較すると見劣り感は否めないでしょう。絵重視の読者にはそこまでおすすめしません。

ただ、それでも思わずアニメ映画版の『君の名は。』を観たくなるぐらい面白かった。もしアニメ映画を何度も観たことがあるリピーターでも、しっかり満足できるクオリティーのはず。漫画版の『君の名は。』を読めば再び記憶がオーバーラップしてくること間違い無し。全3巻でおそらく完結するはずなので、サクッと楽しめる点でもおすすめか。

『先生の白い嘘』1巻から6巻のネタバレ感想をレビュー。作者は鳥飼茜。掲載誌はモーニング・ツー。出版社は講談社。ジャンルは青年コミックのレ◯プを扱った漫画。AmazonのKindleでもダウンロード購入・試し読みが可能です。

『先生の白い嘘』の内容こそショッキングですが、別にB地区などが露出するようなこともないのできっと実写ドラマ化や実写映画化しやすいはず。おそらく『先生の白い嘘』は玄人好みの内容なので個人的に業界の方におすすめしておきます。

そこでいずれ実写化される日を願って超ロングパス的に、今回も『先生の白い嘘』という漫画が面白いかおすすめかつまらないか考察したいと思います。是非この感想レビューを読んで購入の参考にして下さい。

ちなみに本来は『先生の白い嘘』の記事はもっと早くに書き上げたかったんですが、おすすめの人気ハイブリッド車ランキング| くるまン。日産セレナの自動運転した場合の実燃費| くるまン。など自動車記事に時間が取られてしまって、ここまで遅れてしまいました。


ハングレ集団・DeNAが掲載した「先生の白い嘘」の記事が面白い

そういえば話がかなり脱線するのでスクロール推奨ですが、最近何かと悪い意味で話題のDeNAのスパムまとめサイト「puul」でも、この『先生の白い嘘』も記事化されてました。現在は公開停止中ですが、なかなかツッコミどころ満載。

DeNA puul パクリ 先生の白い嘘 イメージ画像
「orange」という馬鹿ライターが作ったゴミ記事を読んでると、初っ端の『先生の白い嘘』の登場人物の紹介に、まさかの「イメージ画像でお送り致します」から盛大に笑わせてもらいました。それこそ最初実写化でもされるのかと思ったら、全然関係ないモデルの女性(いわゆるフリー画像素材)。

どうやら主人公・原美鈴を説明してる場面らしいんですが、共通点はメガネだけ。せめて髪型をポニーテールにするとか、もっと似せたモデルを探してこいと。他の登場人物も全然似てないモデルの画像ばかり貼ってある。

案の定、DeNAはネット上から薄っぺらい情報をかき集めてるだけなので、『先生の白い嘘』について大した情報も書かれてない。コイツラはマンガの内容を読んでないのは当たり前。これで検索上位に表示されるんだから迷惑千万。

しかも随分前に自分が『テラフォーマーズ』が面白いかつまらないか考察したんですが、その記事のコメント欄にpuulの記事のリンクを貼りつけて「もっと勉強しましょう」と説教を垂れてきやがったDeNAのアホ社員がいました。

コイツのすごいところが、そのpuulの記事が俺の『テラフォーマーズ』の記事をそのままパクってるということ。さすがに爆笑しました。同人作家がオリジナル漫画を描いてる作者に「俺の作品をパクるなよ」と抗議してるようなもんですから。

たまに自分のブログに批判的なコメントも頂いたりしますが、それにしても俺の記事をパクッておいて俺に直接説教を垂れるかねと。もちろんそのコメントはすぐ削除しちゃいましたが、さすがにこんな堂々とした宣戦布告を初めて見ました。

meryやwelqなど、DeNAのような社会の何の役にも立ってないゴミ企業の社員が「先進的でクリエイティブな企業活動してます」とドヤ顔してるのが本当に失笑もの。所詮は渋谷ヒカリエで残飯と空き缶集めするしか能がない、ホームレスまがいの分際ですから何をか言わんや。

きっと横浜ハジシラーズ球団を運営する企業のことでから、いずれスパム記事を再掲載してくると想像されるので、それまでに自分が『先生の白い嘘』のまともな考察記事をレビューしたいと思います。伏せ字が多いのはご愛嬌。


先生の白い嘘のあらすじ物語 ストーリー内容

少し話が脱線しましたが、『先生の白い嘘』の主人公は原美鈴(はらみすず)。桜丘高校で働く24歳の女教師。見た目は地味で性格も内気だったため、生徒の誰もが原美鈴のことを恋愛に疎いと思っていた。ただ原美鈴は冴えない見た目とは反して、誰にも言えない過去を抱えていた。

先生の白い嘘1巻 あらすじ 原美鈴 レイプアングル
(先生の白い嘘 1巻)
それが初めて処女を喪失したのがレ○プだったということ。しかも相手は原美鈴の友人・渕野美奈子の彼氏である早藤。タイミングも美奈子の引っ越しを2人で手伝っている日に、美奈子が少しだけ外出した一瞬。実は早藤は処女ばかりを狙うレ○プ常習犯。

ただ原美鈴は早藤への憎悪を抱くというより、自分の弱さに幻滅した。そして「私が女のせいでこんな目に遭う」と自身の『女性という性別』に対する嫌悪感が増大していく。はてには原美鈴は「女性である自分を幸せにしていいはずがない」と強固な考えを築き上げる。

先生の白い嘘1巻 あらすじ 新妻祐希
(先生の白い嘘 1巻)
そんな原美鈴の前に現れたのが新妻祐希(にいづま)という一人の生徒。新妻はバイト先の社長の奥さんからホテルに連れ込まれて、無理やりセクロスさせられてしまう。そのトラウマから女性のアソコが怖くなり、男性機能が一切働かなくなった。

原美鈴は普段から生徒たちにやや下に見られていたが、「先生」という立場から優劣を比較しあう様をどこか冷めた目で見ていた。当然先生を演じるために、自らの感情を吐露する経験もなかった。

しかし、この時だけは違った。

先生の白い嘘1巻 あらすじ 原美鈴
(先生の白い嘘 1巻)
新妻に対して涙を流しながら「アンタが怖いのは女のアソコじゃない…男に生まれてしまった自分自身によ」と本音全開で問い詰める。

「アンタはホテルで男と女が平等じゃないって知ったのよ。女から正しさを奪って、女から自由まで奪ってしまえる不条理な力を持ってることを誰かに許されたいだけ。男であることを許してほしいだけ」。

「でも大丈夫。そのうちすぐ慣れる。これから沢山の女をみにくく汚して生きていくのだから。そういう風にしか男は生きられないの。そんなの誰も許してくれるわけがない」と辛辣そのもの。何故同じレイプ被害者であるにも関わらず、立場が男と女というだけでこうも反目し合うのか。

そこには男と女が生まれ持って抱える「性の不平等」があった。『先生の白い嘘』とはまさに「性差の絶対的不均衡」をテーマにした漫画になります。レ○プされた女性は一体何に苦悩し、どんな問題に直面するのか。性をめぐる罪と罰、許すべき傷と許されざる蛮行、ほじくられる過去と穴。セ○クスとは何か、人を愛するとは何か、女の価値とは何なのか。

被害者が抱える透明の傷跡が語りかける残酷な現実を深く描写した内容には、思わずムナクソ悪くなる部分も多くてやや閲覧注意ですが、色んな示唆に富んでる漫画でおすすめ。いわゆる「魂の殺人説」が事実なのかも含めて読んでみることをおすすめします。


「このマンガを読め!」でおすすめされた漫画

ちなみに『先生の白い嘘』は2015年に「このマンガを読め!」で8位に選ばれた漫画らしい。世の中には色んな漫画の賞レースがありますが、割りと有名な「このマンガがすごい」ではありませんのでご注意を。


エロいシーンが全然エロくない理由

『先生の白い嘘』ではレイフ゜描写にハッとさせられることが多い。

ただいかにも下世話なエ口漫画のように直接描写せずに、とにかく「男のヒドい描写」を間接的に描く。あらすじだと自分の股間から流れ出た血液越しに早藤の背中を描く。背中を描くことで主人公・原美鈴の孤立感が余計に際立ちます。

先生の白い嘘4巻 レイプ描写 原美鈴 早藤
(先生の白い嘘 4巻)
早藤の背中の別パターンですが、コチラは明らかにガッツリとハメてると思しき場面。原美鈴の「あれに捕らえられた私が幸せになっていいわけがないじゃない」というセリフが何とも印象的。

先生の白い嘘2巻 レイプ描写 原美鈴 早藤
(先生の白い嘘 2巻)
他にも原美鈴の髪の毛をブチブチ。改めて確認しておくと『先生の白い嘘』の作者・鳥飼茜は女性。男性マンガ家でも「髪の毛」というアイテムを使った人は少ないんじゃなかろうか。

先生の白い嘘1巻 原美鈴 レイプ 表情
(先生の白い嘘 1巻)
他にも被害にあった女性の「表情」も抜群。画像は原美鈴。ズレた眼鏡具合などもリアル。

先生の白い嘘2巻 早藤と山田玲菜 トイレで立ちバック
(先生の白い嘘 2巻)
山田玲菜という女性の表情もヤバイ。相手はやはり早藤という男。合コンで知り合ったSJの山田玲菜に対して、いきなり居酒屋のトイレで立ちバック。おいおいおい。文字にしただけでも割りと強烈。

女性はことごとく「暴れない」のもミソ。いわゆる「ワーキャー」と叫んだりしない。いざという時は「男の威圧的な暴力」に大人しく屈服するだけ。これが妙にリアルに映る。見事に女性の心情が投影されてるとしか思えず、嫌なゾクゾク感しか覚えない。

特に注目したいのが「鼻の穴」。意外と女性の恥部とも思える部位だと思うので、そこを惜しげもなく表現したがるのは女性マンガ家ならではの視点ではなかろうか。だから逆に言えば、漫画的にエロいシーンになるであろうエロいシーンはエロくない。鼻の穴なども、かえって男読者からしたら冷めてしまうシーンでしょう。


早藤という最強のクズ男

何度も既に登場してきた男が早藤(はやふじ)。この早藤がとにかくクズ。男の自分から見てもクズ。

早藤には美奈子という婚約者がいる。でも早藤が性のはけ口にしてるのは、美奈子以外の女性ばかり。この時点でなかなかのクズですが、美奈子が迫っても「疲れてる」の一点張り。

先生の白い嘘2巻 早藤 最低発言
(先生の白い嘘 2巻)
挙句の果てには「俺そういう迫られるとかされると余計に引く」とバッサリ。男でも同じことを言われると傷付くかも知れませんが、特に女性は勇気を出して自分から誘ったのにこんなこと言われたらトラウマものでしょう。

先生の白い嘘6巻 早藤イズム2
(先生の白い嘘 6巻)
前述の山田玲菜から別れのメールが来たときは、「うわキンモ!要らね」と連絡先を消去。「キンモ」っていう言い方が最高すぎます。作者・鳥飼茜がきっと自分が言われたら嫌なセリフをまんま早藤に言わせてる感があり(笑)

『先生の白い嘘』の最新ストーリーをネタバレしておくと、原美鈴と新妻という男子生徒が最終的に仲良くなる。あらすじでは対立してるかのように書きましたが、同じ傷を抱えてるからこそ徐々に理解し合う。これについては更に後述。

先生の白い嘘6巻 早藤イズム
(先生の白い嘘 6巻)
二人が仲良くしてる光景を見た我らが早藤はどうしたか。原美鈴と一度ハメドリした映像をチラつかせて「二人のプレイを見せろ」などと脅してくる。いわゆるリベンジポルノの最凶版。

他にも早藤は前述の山田玲菜を山へ捨てようとしたり、もう手がつけられない。「女なんかバカで口答えできないくらいがギリギリ相手してやれてんのに、余計な知恵つけて体は劣化ってソレどこに需要あんの?」など最低なセリフも満載。これを女性のマンガ家が考えてるってのがまた面白い。


女性キャラクターもクズばかりだが…

ただ早藤だけクローズアップしてみましたが、意外と女性もクズ。むしろ『先生の白い嘘』はそこがポイントになりそうな漫画。

先生の白い嘘5巻 山本玲菜
(先生の白い嘘 5巻)
例えば山田玲菜。SJ喪失が早藤の立ちバックだったわけですが、そこから何故か早藤にベタ惚れ。山を捨てられそうになった時には、首を絞められながらも「馬鹿かもしれないけど愛してるから」と涙ながらに好きでいさせてと懇願。最終的に山田玲菜は妊娠した早藤の奥さん・美奈子に中絶薬を飲ませようとしたりする。おいおいおい。

「お前ら女は全員馬鹿なんじゃねぇの?」「人間以下の扱いされてんのにヘラヘラ笑って済まそうとしやがって幸せだ?」「頭と腹ん中怒りと絶望で真っ黒なくせにそれでも自分だけは幸せなはずだってか?」という早藤の最低すぎるセリフも思わず腑に落ちます。

そもそも主人公・原美鈴からしてどうしようもない。何故ならSJ喪失後も早藤に何度も関係を迫られても拒否しない。

先生の白い嘘2巻 原美鈴の喘ぎ表情
(先生の白い嘘 2巻)
嫌がるどころかむしろ気持ち良い。表情からして紅潮しまくり。「アソコはやる気マンマンだよ-」とスマホでパシャパシャ撮影されても表情はあながち満更でもなかったり。

先生の白い嘘4巻 原美鈴 すぐ感じるー
(先生の白い嘘 4巻)
というか、すぐ感じちゃう。どんだけ敏感やねん。早藤に服をぐいっとされただけ。

先生の白い嘘3巻 無様な美奈子を見下す
(先生の白い嘘 3巻)
ただ早藤との行為は気持ち良いだけではなくて、原美鈴にとって行為そのものが早藤のお嫁さんであり、自分の親友である美奈子に対する「当てつけ」や「復讐」になってるから。

美奈子はいわゆるモテ女。ただ自分を引き立たせるためだけに、地味な原美鈴を隣に置いてた。このことが苦痛だったものの、皮肉なことに早藤に犯されることで立場は逆転し、「早藤に抱かれる女(原美鈴)」と「早藤に抱かれない女(美奈子)」という図式が完成。

原美鈴は美奈子を見下せる立場が与えられ、しかもこの上下関係を知らないのは美奈子だけ。そのことが更に原美鈴に優越感に浸らせる。「あの吐気がするような悪魔から、私は美奈子を見下す座席を与えられたのだ」というセリフが何とも印象的。


救いようがない女たちの快楽という膿

まさにクズ女ばっかり…と言いたいんですが、結局何が問題かと言えば「女のアソコはどうやっても気持ち良くできてる」ということ。誤解を恐れずに言いえば、どうやってもレイ○されたとしても女性のアソコは気持ち良くなるようにできあがってる。

先生の白い嘘1巻 早藤「何故逃げないの?」
(先生の白い嘘 1巻)
逃げないでそこに居続けたのはなんで?」という早藤のセリフにも代表されるように、少なくとも早藤の暴力的なセ○クスから女性たちの多くは逃れようとしない。それはひとえに「恐怖」で支配されてるというより「快楽」で支配されてしまうから。

先生の白い嘘1巻 原美鈴 自分のアソコに嫌悪感
(先生の白い嘘 1巻)
だから原美鈴も自分の股間を見ながら「最低死ねばいいのに」と、どちらかと言えば早藤というより自分自身(の股間)に敵意を向けてるのはそういう理由。『先生の白い嘘』の作中の表現を借りるのであれば、まさに「快楽という膿」があふれ出て止まらない。

普通は嫌いな食べ物を無理やり食べさせられたら、多くの人間は気持ち悪くて吐いてしまうでしょう。でも無理やり白い液体を体内にぶち込まれたとしても、残念ながら女性の体は強制的にそれを吐き出してくれるような仕組みにはなってない。

つまりセ○クスそのものに罪はなく、あくまで罪作りな存在は女性の体。だから原美鈴はいくら暴力的であっても、快楽を感じてしまう自分の肉体の理不尽さに罪悪感を感じる。また早藤はイケメンのエリートサラリーマンだけあってか、これまで男にモテなかった原美鈴からしたら「女性として求められる」ことに精神的に満たされてる部分も少なからずあって、そのことがよりいっそう悩ませる。

先生の白い嘘4巻 原美鈴 名言
(先生の白い嘘 4巻)
原美鈴が「暴力なんかじゃなかったら良かったのに」と新妻とのキスシーンで本音を語ってる場面からも分かるように、あくまで大きな違いは「プロセス」でしかない。サラッとヒドいことを言えば、結局入れちゃったら一緒。

『先生の白い嘘』を読むと女性の被害者が「自分自身を嫌いになるプロセス」がよく分かります。本来は唾棄すべき・批判すべき行為であるにも関わらず、被害者である自分自身が強烈な快楽を感じてしまう。そこに強姦という犯罪が圧倒的な矛盾を抱えてる。

男側が悪意を持とうが善意を持とうが、その行為そのもので得られる肉体的な快楽は同じ。きっと後者の行為の方がもちろん気持ち良いのでしょうが、それでも「セッ○スの本質」にグッサリと切り込んだという点で『先生の白い嘘』は価値がある。

世間が「犯して気持ち良くなる加害者」を批判すればするほど、被害者は同じように「侵されて気持ち良くなる自分自身」に対して強烈な自己嫌悪や罪悪感が生まれる。これだとどうやっても自分自身を嫌いにならざるを得ない。レ○プも単なるエッチと同じに過ぎず、もし「気持ち良くなることが悪」なのであれば加害者も被害者も同様に罪。

それゆえに何故「愛した上で抱いてくれなかったのか」という強い後悔が女性の中では生まれるものの、つまり裏を返せば「白」で傷付けられた傷は同じ「白」で塗りつぶす以外に方法がない。結局セッ○スで傷ついた穴は、愛あるセック○で埋めていくしかない。

もちろんそんな簡単な話ではなく、そこに気付けない、あえて気付こうとしない被害女性も多い。そこで何の対策もしようがなく、女性は更に苦しんでいくという負のスパイラル。

先生の白い嘘4巻 早藤 妊娠 ゲロ
(先生の白い嘘 4巻)
ただ逆に早藤にとってはセッ○スは暴力の手段・女性を屈服させるためだけのツールに過ぎない。だから美奈子が妊娠した時に恐怖感や強烈な拒否感でえづく。白い液体に愛が込められてようが愛が込められてなかろうが、問答無用で「神聖な赤ちゃん」が作られてしまう。

セッ○スは「極めて単純化されてしまう快楽」であるがゆえに、いかに人間が人間を愛することが重要かってことを作者が問うてるような気がしました。では早藤は一体どんな過去やトラウマを抱えているのか?…というのが『先生の白い嘘』の最終ゴールに向かうストーリーのカギと言えそうです。


先生の白い嘘の名言

「逃げないでそこに居続けたのはなんで?」「暴力なんかじゃなかったら良かったのに」などサラッと本質を付いてくるキャラクターのセリフが多いので、ここからは『先生の白い嘘』の名言を簡単にまとめてみました。

まずは早藤の名言。

「もしこれが暴力だったら傷付くのが誰か自分が一番わかってんじゃん」
「ホントは暴力された女になんか成り下がりたくないだけなんだろ?」
「私は求められた女なんだって思い込めば楽になれる」
「暴力も愛も自分の思い込み次第って」
「女ってそういうエゲツない生き物だろ」

(2巻)

「与えられたものが何であれ死守しようとする」
「たとえそれが暴力だとしても強欲に幸せであろうとする」
「そのためなら自分を捻じ曲げてでも掴もうとする」

(5巻)

早藤が自分が犯した女性たちに対して吐きかけたセリフ。もはや自分を逆に詰ってほしいと言わんばかりの逆ギレ的なセリフですが、女性の愚かしさを痛烈に批判してる名言ではなかろうか。

他にも三郷佳奈(ミサカナ)という女子生徒は、実の兄から昔イタズラされていた。そのことで男全体に対する復讐心を目覚める。ミサカナは美女だから男が寄ってくるものの、中途半端に焦らしては最後まで行為をさせない。

ミサカナにとって「自分の処女を守ることが復讐」という位置づけになってて、そこで出た名言が「アンタ達全員コントロールしてやる。今度は私の番よ」。何とも弱々しいそれが女性の置かれてる立場の弱さも彷彿とさせて泣かせます。

先生の白い嘘3巻 ミサカナ 名言
(先生の白い嘘 3巻)
他にも「買うのはアンタたち男でしょ?一生に一人のお嫁さん。新品の方が高く売れるに決まってるじゃない。私のこと中古にしちゃったら、その責任取れないでしょ?」という名言は、男が読むと思わずグサッと刺さります。

悲惨な強○被害がクローズアップされてる漫画ですが、実は『先生の白い嘘』の本質的なテーマは「じゃあ女性の価値とは一体何なんだ?」ということを問うてる内容と言えます。

他にもそれが分かる名言が、『先生の白い嘘』2巻。美奈子と一緒に合コンに行った原美鈴は、当然冴えない格好から男たちから「ないわー」と陰口を叩かれる。そこで出た名言が、やはり「女の価値とは何なのか?」という本質をついた名言。

「私には最初から選択権さえ与えられていない」
「見も知らぬ男に、ある日、突然値札を付けられる」
「ある日突然、見も知らぬ男に何食わぬ顔で強奪される」
「それが底値で買い叩いたものであろうが、あるいは強奪したも同然であろうが」
「価値なんてあってもなくても同じこと」
「何度も何度も買い叩かれては擦り切れる」
「いつからかその擦り傷にはこの世で最も醜い膿が溜まるようになった」
「【快楽】という膿があふれてしまう」


この名言で伝えたいことは『先生の白い嘘』で一貫して描かれている、結局は「男の価値観」で「女の価値」が決まってくる現実に対する痛烈な皮肉。性行為にしてもそこに愛があろうがなかろうが、女性は平たく快楽を感じてしまう。つまり女性の意思は後回しで、結局男性の意志だけが最終的に物を言う。その男だけに与えられた圧倒的な「主導権」に対する批判や絶望が込められてる名言でありましょう。

この変えようがない厳然たる現実に向き合って絶望を抱くか、大人しく現実から逃げて幸せであろうと思いこむのか。『先生の白い嘘』を読んでる限り、女性たちに残された道はこの2パターンしかない。ストーリーとしては、登場人物たちがそれぞれの女性が傷付きつつも自問自答しながら、それぞれの幸せや自分の存在のあり方を模索していくわけですが、じゃあ「女性にとっての幸せとは何か?」も色々と考えさせられたりもします。


先生の白い嘘の総合評価 評判 口コミ


『先生の白い嘘』の最終的な評価感想としては、正直何とも言えないです。これを面白いと言ってしまうと、正直人間性が問われそうで怖いです。それだけ女性の心の傷をグリグリとほじくり返す描写が上手く、まさに「レイ○被害」の本質に切り込んだ漫画と言える気がします。

普通であれば殴られたら殴り返せばいいんですが、「殴り返す」という行為は結局は「自分も相手も気持ち良くなる行為」にしかならない。つまり強姦で女性が傷付けられたとは言いつつもそこに大きな矛盾を孕んでて、女性にとって復讐の方法は現実的に何も用意されてない

だから冒頭で問いかけた疑問に答えると、つまらないマスコミは強姦を「魂の殺人」などと煽ったりしますが大きな間違い。むしろ女性の魂はビンビンにイキイキしてる。ただ亡霊のように魂が歪んで地縛霊のように、ずっとそこにとどまっている状態。つまるところ「価値観が壊れる」といった方が表現としては適切でしょうか。

実際『おそ松さん』というアニメが好きな「下痢ラ豪雨」というツイッターアカウントの持ち主は、割りと大きなレ○プ事件の被害者だったらしいんですが、そのことがキッカケで色んな男に股を開く女性に悪い意味で開眼したらしい。「下痢ラ豪雨」はかなりクレイジー女性なので、詳細を知りたい方は勝手にググってください。

こういった被害の本質を理解してアプローチしなければ、現実の被害者女性も救われないことが分かります。要は被害女性が「暴力の被害だけに合ってる」という発想そのものが大きな「白い嘘」。だから漫画タイトルの『先生の白い嘘』の「白」は言うまでもなく「男の精液」のことを指してるのだと考えられます。

先生の白い嘘6巻 早藤の暴力トラウマ
(先生の白い嘘 6巻)
『先生の白い嘘』の最新刊をネタバレしておくと、ついに早藤が暴走。

これまでの感想を読んでも分かるように、どこか女性に怯えていた早藤。レ○プにしても「女性より優位の立場に立つ」という手段でしかなかった。必要以上に女性を貶めるという背景には、早藤の過去に何かがあった。きっと『先生の白い嘘』7巻以降は「男の弱さ」みたいなもんも描かれるのかも知れません。

でも個人的には原美鈴も早藤も全員救われないまま完結を迎えて欲しい。それでこそ胸糞漫画ってもんでしょう。以上、高畑くん、おときたくんに是非おすすめしたい漫画『先生の白い嘘』の感想レビューでした。

『ハンターハンター(HUNTER X HUNTER)』1巻から32巻のネタバレ感想まとめ。作者は冨樫義博。少年ジャンプ(集英社)で一応連載中。

何故「一応」と書いたかといえば、長期の休載に入っては連載再開を繰り返す典型的なマンガだから。気付けばハンターハンターの連載からそろそろ20年が経とうとしている現実に軽い恐怖を覚えますが、それでも根強い人気を誇るバトル漫画。

いつ完結を迎えるのかは作者・冨樫義博もおそらく分かってないと思いますが、最近また連載が再開したってことで「HUNTER x HUNTERはそこまで面白いのか?」という考察記事をレビューしてみた。


ハンターハンターの命名理由

ちなみに『HUNTER X HUNTER』という漫画タイトルですが、作者・冨樫義博に収集癖があったから。自分が欲しかったものをゲットした時の快感がたまらなかったので「ハンター」を題材としたマンガをを随分前から書きたかったそう。

じゃあ何故二回連呼してるかというと、作者・冨樫義博が当時テレビに出ていたダウンタウンの浜田が「なんで2回言うねん」とツッコミを観たから。そこでインスピレーションがビビビと来たらしい。確かに1990年代を振り返ると、松本は好んで二回同じフレーズを繰り返すボケを連発してました。この話は6巻のオマケページを参照。

しかし未だにダウンタウンはテレビに出ていますが低視聴率の惨敗っぷりはエグい。よく平然とテレビに出ているな~と感心すら覚えますが、面白くないお笑い芸人が面白くないテレビと共に落ちぶれていくのはある意味自然でお似合いであります。


NAVERまとめの考察記事は完全アウトじゃね?

ハンターハンターに関する考察はネット上に溢れかえってるんですが、特に酷いのがNAVERまとめ。犯罪企業のLINEが運営するスパムキュレーション。

ハンターハンター考察 NAVER1
(NAVERまとめ)
何がヒドいのかというと海外で違法アップロードされた画像をそのまま使ってる。「日本語ではありませんが」という部分は爆笑するところ。堂々と違法行為を行っているハンターハンターの考察記事を書いたのは誰なのか。

ハンターハンター考察 NAVER2 逮捕しろよ
(NAVERまとめ)
それが「Quoll-x-llv」という方。集英社さんは対応しなくていいのでしょうか。自分以外も含めて健全なブログを書いてる人たちのやる気を奪うだけです。他のまとめブログもそうですが、コレを認めたらもはや何でもありですよね?


HUNTERXHUNTERのあらすじ物語・ストーリー内容

主人公は少年のゴン。孤島・くじら島で生活していたが、父親・ジンは死亡し、ミトという女性に育てられた。しかし、ひょんなことからゴンの父親・ジンが世界有数のプロハンターであり、現在も生存している事実を知る。そしてゴンはジンに会いに行くため同じくプロハンターを目指す。

ハンターハンター15巻 ゴンとキルア
(ハンターハンター 15巻)
数々の困難がゴンを待ち受ける中、キルアやクラピカ、レオリオといった仲間たちと共に乗り越えていく。果たしてゴンはプロハンターになれるのか?無事父親であるジンに会うことはできるのか?…みたいなあらすじのバトル漫画。画像は左がゴン、右がキルア。腐女子の方は変な妄想しちゃいけませんよ。


圧倒的なネーム力

『HUNTER X HUNTER』の面白さや醍醐味は、やはり展開力やネーム力。『進撃の巨人』さながら、次の展開が気になってページをめくる手が止まらない。

もちろん奇想天外なだけでは読者は付いていけない and 付いていかない。でも『ハンターハンター』の場合には展開に納得感があって「そーきたかー」「ここでそれが来る?」としっかり唸らせてくれる。ストーリーの下地に大きな話の軸がしっかりあるので、いきなり場面転換が起きても混乱しない。

「展開が読めない=ストーリーが分かりづらいだけ」で終わってるマンガも多い中、読みやすくてハラハラした展開を作れるのはすごい。やはり分かりやすいストーリーの上で予想外の仕掛けが待ってるのが大事。言うのは簡単でも、これをできてる作家さんは少ないでしょう。

また伏線も堂々と張ってる。14巻でグリードアイランド編の「ニッグ(NIGG)」など、読者の目の前にはっきり置かれているのにそこに気付かない。むしろ、堂々と置かれてるからこそ読者が気付きづらい。まさに大胆不敵。作者が隠そうとするあまり読者は覚えておらず、いざネタばらしされても驚かないという伏線はダサい。

しかも、その伏線が読者を騙す引っ掛けってだけでなく、次の展開へと繋がる仕掛けになってるのがすごい。グリードアイランドだとアカンパニーからのカイト、キメラアントという存在も暗黒大陸編に繋がる壮大なアイテムでした。作者・冨樫義博はストーリーの動線の作り方や誘導の仕方が巧み

バトル描写については後述しますが、冨樫義博は画力も高い。キャラクターの表情の描写力もストーリーの読みやすさに貢献してて、例えばキャラの目線がどこに向いてるか、誰がどこを見ているか、一体どういった感情を抱いているのかが一目瞭然。

もちろん当たり前の部分でありますが、キャラクターの行動や言動が視覚的に分かりやすくなるだけで、次の展開や話の流れを読者はスラスラっと読める。基礎的な画力レベルは見た目の派手さだけを生むわけじゃありません。


心理描写を展開の中で活かす

ハンターハンター30巻 メルエムとコムギ
(ハンターハンター 30巻)
また作者・冨樫義博はキャラクターの描き分けや心情描写も巧みで、そういうのを大オチに持って来ることで感動にも繋がる。画像のキメラアント編のメルエムとコムギの最期の一局は泣けました。だから読後感は余韻アリアリ。

ハンターハンター24巻 敵同士で対立
(ハンターハンター 24巻)
他にも敵同士内での対立があったり、ドラマとしてしっかり面白い。画像の少女・コムギは盲目なんですが、「軍儀」というボードゲームのプロでもある。このコムギを敵の王・メルエムは気に入ってる。ただコムギとメルエムが近づけば近づくほど、本来メルエムが持っている圧倒的な悪意や狂気が薄れていく。

そのことに対して、メルエムの部下・シャウアプフが一方的にコムギを敵視してる。シャウアプフはBLマンガを彷彿とさせるほど、王・メルエムに心酔に近い忠誠を誓ってるので、このもどかしさに四苦八苦する。こういったキャラクターの相関関係や心理描写を巧みに展開の中で生かしてる。

ハンターハンター28巻 イカルゴの男気 敵キャラもイケてる
(ハンターハンター 28巻)
またイカルゴというキメラアント(敵)は男気に溢れてる。主人公・ゴンやキルアたち側に付いてキメラアントを裏切るんですが、自分の生き様を優先させる姿勢に読者は共感を抱きます。むしろ敵キャラだったからこそのギャップ感に惹かれる。

ハンターハンター32巻 パリストンとチードル心理戦
(ハンターハンター 31巻)
ハンターハンターの会長選挙では、海千山千たちの知略謀略が複雑に交錯したバチバチの頭脳戦が展開されます。各々のキャラクターが個性を出しつつも、それらがストーリーの中でちゃんと回っていくのはすごい。

画像上の十二支ん・パリストンは悪魔的な頭脳の持ち主で、性格は祭り好きのチャランポラン。だから思考パターンが読みづらく、選挙では余裕しゃくしゃくで詰将棋を展開。逆に画像下の十二支ん・チードルは同じく頭脳派ですが、性格はクソ真面目。だからこそ思考が読まれやすい。対照的な二人の心理戦はチードル不利かと思われてたんですが、フタを開けてみると実は…みたいなオチが待ってます。

ちなみに、この会長選挙の裏では第三者のイルミとヒソカたちが暗躍。そしてキルアはゴンの復活を孤軍奮闘で模索する。しかもゴンの復活が会長選挙にも大きな影響を与えてて…という展開は見事。精緻なプロットを織り成すだけではなく、それとは相反する大胆な展開力でストーリーを進めて、同時に複数のキャラクターを見事に使いこなす操作性にプロの漫画家さんはきっと嫉妬で狂ってしまうでしょう。


飽きさせないバトル

とはいっても『HUNTER X HUNTER』はバトル漫画。肝心のバトル描写が面白くなくっちゃ意味がありません。結論から書くと、バトル描写も面白い。読者を飽きさせない工夫が随所に見られます。

ハンターハンター21巻 キルア vs シュート バトル描写
(ハンターハンター 21巻)
キルアとシュートのバトル。シュートは複数の手を操作できる念能力者なんですが、それをキルアがヨーヨーを使って見事にさばいてる場面。どうしてもゴチャゴチャしがちなシーンだったりしますが、キルアをしっかり中心を据えて見やすい。描くところは描いて、描かないところはちゃんと描かない。またキルアが焦点を合わせず周辺視野で対応してるのがリアル。

ハンターハンター21巻 シュート高速移動 表現に挑戦
(ハンターハンター 21巻)
同じくキルアとシュートのバトルですが、シュートが先程の手をオトリにしてキルアの前にスンッと現れた場面。擬音は「ガガガ」とか「バーン」とかってのが多いですが、素直に「速い!!」。まさかの文章による擬音。作者・冨樫義博は大御所のくせに、こういった新しい表現にちょくちょく挑戦して既成概念にとらわれないのが好感を持てます。

ハンターハンター2巻 ヒソカ vs レオリオ 構図
(ハンターハンター 2巻)
また構図もワンパターンじゃない。画像はヒソカにぶん殴られてるレオリオ。

プロの漫画家といってもピンきりですが、画力に長けた人でも苦手な構図や好きな角度やアングルがある。どうしても長く続けているとワンパターンな画になりがち。だから毎週毎週こんなことは無理だとしても、要所要所に光る構図を一つでも二つでも見せることで読者に与える印象は違います。

ハンターハンター27巻 メルエム vs ネテロ 構図
(ハンターハンター 27巻)
画像はメルエムに立ち向かっていくネテロ会長ですが、こちらは魚眼レンズ的な構図。奇をてらってるだけではなく、しっかり見やすさは損なわれてない。お互いの目線が合ってるのが分かるってのもポイントかも。

ハンターハンター31巻 ヒソカのバンジーガム
(ハンターハンター 31巻)
コマ割りも工夫されていて読者を飽きさせない or 作者・冨樫義博の挑戦心が読み取れます。コマ間は必ずしも空けなくても、それなりに見やすくできます。画像はヒソカが「バンジーガム」という念能力使ってゴトーのコイン攻撃を防いでる場面。


見せ場としての必殺技(念)

先程から「念」というフレーズを使ってますが、『HUNTER X HUNTER』の中だけで使われるいわゆる「必殺技」の類い。バトル漫画では「必殺技(念)」はやはり欠かせない大事な要素であります。

簡単に言うと「オーラ(生命エネルギー)」を使って攻撃したり防御したりするのが念。「纏」や「練」や「絶」など色んな修行がありますが、メインは「発」。「発」には強化系や変化形、特質系など様々なタイプがあって、ここがいわゆる「必殺技」になります。

ハンターハンター18巻 ゲンスルーのリトルフラワー
(ハンターハンター 18巻)
画像はゲンスルーの念である「リトルフラワー」。自分の手で掴んだものを爆発させられる能力。

ハンターハンター9巻 クラピカの念 チェーンジェイル
(ハンターハンター 9巻)
クラピカの念である「チェーンジェイル」。鎖を具現化させて、それを鞭のように攻撃したり、相手を捕縛できたりする。

どちらも見せ方が上手い。効果線の使い方はシンプルで見やすく、ポージングもカッコいい。これぞ見せ場としての必殺技。更に念をかっこ良く発動させた後に必殺技名をバーンと持って来るのがまた男心をそそらせます。

ハンターハンター11巻 団長クロロの念・必殺技
(ハンターハンター 11巻)
クロロの念である「スキルハンター(盗賊の極意)」

ハンターハンター27巻 モラウの念 ディープパープル
(ハンターハンター 27巻)
モラウの念である「ディープパープル」。

ハンターハンター27巻 キルアの念 疾風迅雷
(ハンターハンター 27巻)
キルアの念である「疾風迅雷」。

ハンターハンター28巻 パームの念 暗黒の鬼婦人
(ハンターハンター 28巻)
パームの念である「暗黒の鬼婦人」。

定番すぎる演出ではありますが、いや定番な演出だからこそ、読者のテンションは上がります。こういう一つ一つの見せ場が展開にアクセントを生む。念能力のネーミングセンスもあって、基本的に既存の単語を上手に組み合わせてるだけなので覚えやすい。また能力の内容と合った名前なのでシックリ感がハンパない。

ハンターハンター23巻 オロソ兄妹 ダツdeダーツ
(ハンターハンター 23巻)
念能力のアイデアもまた幅広い。画像はオロソ兄妹の「ダツdeダーツ」という念能力。オロソ兄妹は遠く離れた場所でダーツをしてるだけなんですが、画像のキルアの身体とリンクしてる。だから攻撃は完全不可避。

念能力は様々な「制約」を設けることで能力を引き上げることが可能。オロソ兄妹の場合はダーツの矢を外すと「死」が待ってる。これぞ能力バトル漫画だよなー…と感動することもしばしば。

ハンターハンター27巻 メレオロンの透明化
(ハンターハンター 27巻)
しかも「念」という必殺技も展開の中で活かしてるのがすごい。画像はメレオロンの透明化(実際は存在を気付かせないだけ)ですが、この念能力がなかったら次の展開は生まれない…みたいなことが多々ある。

他にも例えば、メルエムの「吸収する能力」とシャウアプフの「人の心を読み取る能力」を見事に融和させて、これが最後の大オチに繋がってる。当然付け焼刃的なストーリーを進めていたら、こんな所業は行えない。


キャラを出し惜しまない冨樫の姿勢

一般的な漫画家ほど自分が作ったキャラクターを大事にして愛でる傾向があります。結果、無難な扱い方に終始することが多い。ただ『HUNTER X HUNTER』ではキャラクターを大胆に壊す。そして、とことんイジり倒す。

ハンターハンター18巻 ゴンが右腕を無くす
(ハンターハンター 18巻)
ゲンスルー戦では主人公なのにが、ゴンが左手を吹き飛ばされたりする。

ハンターハンター25巻 ネテロ登場 まさかのタイミング
(ハンターハンター 25巻)
ハンター協会の会長・ネテロの表情は、どちらが悪役か分かりません。この時のネテロの登場も意外感があった展開で素晴らしかった。

ハンターハンター28巻 ネテロの醜悪極悪表情
(HUNTER X HUNTER 28巻)
更に話が進むと、ネテロ会長の背後にドクロマーク。完全なる極悪すぎる表情。間違いなく味方ではないと断言できるほど醜悪で悪魔的。もちろんこの時のネテロの犠牲がなければ、次の大きな展開へは進めないんですが。

ハンターハンター28巻 シャウアプフの恍惚
(HUNTER X HUNTER 28巻)
敵のシャウアプフに至っては、この恍惚の表情である。一周回ってただの悪ノリとしか思えませんが、何度もしつこく繰り返さなかったら問題ないのかなーと。

だからといってキャラクターを大事にしなけりゃ良いってもんではない。例えば『神様の言うとおり』や『テラフォーマーズ』のように無闇矢鱈にキャラクターを死なせたところで、読者は何のショックも感銘も受けない。やはりキャラクターに愛着を持たせた上での「死」や「壊し」。この落差に読者の心は動く。

以上をトータルすると、冨樫義博には常に「読者を飽きさせない」という意識が随所に見られます。その貪欲さ足るや、男子中学生の性欲並であります。是非マンガ家さんの卵も見習うべきでしょう。


連載→休載→連載再開→休載…の繰り返し

ただ『ハンターハンター』のダメな部分を強いて挙げるとしたら、冒頭でも触れましたが休載がとにかく多い。もう少し正確に言うと、休載期間がえらく長い。最近の『ONE PIECE』のようにたまに休載するとかってレベルではなく、お前は『こち亀』の日暮熟睡男(ひぐらし ねるお)かッッ!ってぐらい一度休載すると連載が再開するまでに年単位の時間を要することも多い。

『HUNTER X HUNTER』の連載開始からそろそろ20年が経とうとしているのに、まだ32巻しか発売できてない時点でお察し。普通だったら60巻70巻ぐらい発売されててもおかしくないですからね。今回の連載再開にしても、一体何度目のそれか分かりません。面白いマンガだからこそ、このの繰り返しに読者は精神的なストレスがたまります。


ハンターハンターの総合評価 評判 口コミ



『HUNTER X HUNTER』の考察レビューをまとめると「面白い」の一言バトル描写良し、キャラクター良し、展開良し。ムダに休載してるだけあります。総じてレベルがトップクラスに高い。少年漫画ではありますが、老若男女問わず買って損はしないでしょう。

ストーリーの流れに淀みがなく分かりやすい。だからといって、大人でも満足できるような展開の振り回し方をしてくれる。叙述トリックといえば大げさですが、読み手をダマスのが上手い。ものすごい頭が良い人が作った面白いネタを、ものすごく話術に長けた人が面白おかしく話してるみたいな感じ。序盤の展開こそフツーですが、徐々にボルテージが上がっていく。

マンガの中に「光るもの」が一つでもあれば、読者はそのマンガに期待感を持てる。その期待感は「面白さ」と言い換えることもできて、それが長期連載に繋がっていく秘訣だと思います。ただ『HUNTER X HUNTER』はそれが一つ二つどころではない。『HUNTER X HUNTER』は読者があれこれ言わなくても、コッチの要求以上のことを毎回提供してくれるので安心感がハンパない。

やはり強いて言えば、読者には忍耐力が求められること。「漫画家は連載して当たり前」という価値観が作者・冨樫義博にまともに通用すると思ったら、とんでもないストレスを抱えてしまいます。冨樫義博ッ!頼むから『HUNTER X HUNTER』を絶対に完結させてくれッッ!(笑)

『外道の歌』1巻2巻のネタバレ感想をレビュー。作者は渡邉ダイスケ。掲載誌はヤングキング。出版社は少年画報社。ジャンルは青年コミックのアングラ漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入や無料で試し読みが可能です。

『外道の歌』は『善悪の屑』の続編にあたる漫画。『善悪の屑』のレビューでは面白いと評価しましたが、果たして『外道の歌』も面白いのかつまらないのか。基本的に内容は変わらないので、あらすじは割愛します。

ちなみにTwitterで言ってたマツダ・アテンザのフルモデルチェンジ情報は既に執筆済み。


鴨ノ目武の額に傷ができた理由(カモの過去)

『外道の歌』の最初はまず主人公・鴨ノ目武(かものめ・たけし)の4年前に起きた惨劇から始まります。

外道の歌1巻 鴨ノ目武1
(外道の歌 1巻)
現在復讐代行屋の鴨ノ目武は、どこにでもいる優しいパパだった。生意気盛りの娘・里奈に手を焼きながらも、自分に甘えてくる里奈を溺愛していた。作者・渡邉ダイスケの子供の描き方が上手い。頭の顔のバランスやプニプニ感など。

外道の歌1巻 鴨ノ目武2
(外道の歌 1巻)
鴨ノ目武は娘・里奈が猫を飼いたいと言い出したときも、猫の平均寿命を考えて「里奈が思春期になる頃には別れが来る。それぐらいの年齢に生き物の死を経験するのはいいこと」とめっちゃ将来のことまで考えてくれてる良いパパ。決して裕福な暮らしはしてなかったものの、まさにTHE幸せな家庭を築いていた。

この鴨ノ目武の奥さんにフラッと街中で目をつけたのが、ある犯人。「お子さんがお菓子の箱を落としましたよ」とアパートのブザーを鳴らす。不審に思うものの、お菓子を玄関前に置いて立ち去る男をドアの覗き穴から確認して少し安心したのかドアを開ける。

その瞬間にガバッと男の手。「人妻って欲情してるんだろ?」と案の定な展開。娘の里奈は大泣き。犯人は当然…

外道の歌1巻 鴨ノ目武3
(外道の歌 1巻)
巨大な扇風機を持ってズガン。悲しいかな、自分もこのタイプの扇風機を持ってます。確かに鈍器としては最適なぐらいの重量感があります(T_T)

娘・里奈は結果的にズタボロ。奥さんも娘をかばうようにして守るものの、それも虚しく息絶える。パパである鴨ノ目武は仕事から帰宅直後、この惨劇を目の当たりにする。でも鴨ノ目武は泣かなかった。

外道の歌1巻 鴨ノ目武4
(外道の歌 1巻)
何故なら人間は本当の絶望を目の当たりにすると過呼吸で息ができなくなるから。鴨ノ目武は自分の母親が亡くなった時はヒドく落ち込んだが、父親の場合は比較的早く立ち直ることができた。

それは娘・里奈の存在があったから。人間は親よりも自分の子供を優先するように生きているらしい。ただ逆に言えば、自分の子供が亡くなったら何を糧に立ち直ればいいのか。つまりは鴨ノ目武にとって、それが「復讐」だった。

犯人は「警察官僚の息子」ということで逮捕されず。高畑裕太くんのように、今まさに海外留学という名の逃避行間近。実際、警察官の犯罪者や身内が容疑者だとほとんど実名が公開されないので割りとありうるケースなんでしょう。

外道の歌1巻 鴨ノ目武5
(外道の歌 1巻)
そして無言で犯人に向かっていく、鴨ノ目武がこえええ。この時に犯人に抗われて、鴨ノ目武の額に傷がつく。当然DNAの付着が気になるところですが、犯人の体はバラバラに遺棄されて行方不明。

いずれ犯人の父親の「警察官僚」も登場しそう。いくら息子がグズだとしても我が息子。それこそ鴨ノ目武の理屈を借りるのであれば、そのまま何もないまま終わるとは思いにくい。ましてや警察官僚としてのメンツも考えると…といった感じ。

最後のオチも切ない。娘・里奈が飼い始めた猫の名前が「日曜日」。これは里奈が仕事で忙しい父親・鴨ノ目武がずっと家にいてほしいという意味を込めて付けた。ただ経緯を知らない、トラや奈々子は不思議がって聞いてくる。

それに対して鴨ノ目武は寂しそうな目で猫を見つめながら「さあねえ」とごまかす。娘は死んでるにも関わらず、娘のために飼い始めた猫はまだ生きてるという対比が切ない。飼い始めた動機も含めて、現在から考えると何とも全てが皮肉めいている。

鴨ノ目武が復讐の鬼と化すのであれば、どうしても娘の存在が思い返される猫を捨てるべき。それでも娘の存在が唯一思い返されるのが猫だけだからこそ捨てられない。未だに鴨ノ目武の悲しみや心の傷は当然ながら癒えてない。

「素人が遊び半分でやるような仕事じゃない」と商売敵の鶴巻にディスられる


ウシジマくんばりに過去を回想

だから基本的には同じくオムニバス形式ってことは変わらないものの、前作と違って『外道の歌』では一エピソードあたりのボリューム感がアップ。

前作だと明らかに実際の事件をモチーフにした犯人をポンポンと登場させてましたが、今作の『外道の歌』からは『闇金ウシジマくん』のように一人の犯人を深く掘り下げるテイストに変更されてるっぽい。もちろんこの感想をレビューしてる段階ではまだ2巻しか発売されてないので、3巻4巻以降の展開がどうなるかまでは分からないですが。

外道の歌2巻 横澤夏子
(外道の歌 2巻)
2巻だとお笑い芸人の横澤夏子にしか見えない女が登場。「どぉもう」という挨拶がウザすぎるます。ただどう見てもブスではありますが、犯罪をおかすような女には見えません。でも横に小さい子供を連れてるママさんらしい。「嫌な予感」を感じた方は、まさにその嫌な予感がきっと的中。

外道の歌2巻 横澤夏子4
(外道の歌 2巻)
ママ友の子供を…。見事な身長差と表情。リアルの事件ではきっと「言葉」は不要。

この場面でも「小さい子供の描写」がやはり上手い。ちょこんと座ってる姿など、まさに子供。色んな漫画を読んでますが、意外と子供を描くのって難しい。ただ体のサイズを小さくすればいいってもんじゃないから。

この横澤夏子のストーリーは、実は高校生時代から話が始まる。最初は被害者かと思って読んでいると、一向に事件が起きない。そして大学生、就活、彼氏に甘いプロポーズをされ、娘を出産するまでを淡々と横澤夏子の人生が描かれる。

外道の歌2巻 横澤夏子2
(外道の歌 2巻)
この一件無意味にも思える過程で何を伝えたいかといえば、横澤夏子の人間性や性格。出産直後に娘が隣で泣いてるにも関わらず、スマホを片手にSNSでポチポチ報告。一見すると同情や共感を誘ってるように見えて「ダンナは仕事でニューヨーク」と虚勢を張る。

こういう性格をしてるもんだから、ママ友のリーダー格の女性から少し嫌われてハブられる。

外道の歌2巻 横澤夏子3
(外道の歌 2巻)
例えば「そのカバンってグッチじゃない?うらやましい…でも4・5年前のよね?」と嫌味をチクリと言われる。横澤夏子はブランドで全身固めるものの全て中古。この虚勢を張るためだけに、隣町までしがないアルバイトまで行ってるぐらい。

横澤夏子は田舎育ちだから「東京でカッコ良く生きる自分像」を高校時代から思い描いてて、それが少しでも崩れるのが嫌。更に周囲とは疎遠になって孤独感を募らせていく…という、どんどん落ちぶれていくプロセスを丁寧に描いてる。

だから前述の被害にあった子供は、このリーダー格の娘。言ってしまえばやや自業自得感もあるんですが、それ故に闇金ウシジマくんばりにリアル。一人のキャラクターを時間をかけて作り上げていく様は、一人の人生を垣間見てるようで面白い。悪い連中がどうこうってよりも「人間を描写」するのが上手い漫画家。

しかしブスって怖い。イケメンや美女が持つ殺意より、やっぱりブスが持つ殺意の方が怖い。特にキャラクターの髪型が顕著なんですが、『外道の歌』のどうしようもないクズは髪型が気持ち悪いwww


外道の歌 総合評価 評判 口コミ


『外道の歌』はやっぱり安定してそこそこ面白い。前作の『外道の歌(全5巻)』が面白いと思ったなら今作の『外道の歌』を買ってもハズレはないはず。

外道の歌2巻 園田夢二
(外道の歌 2巻)
練馬区の殺人鬼・園田夢二も今作でも登場しますが、まさかの初っ端からホモの漫画家志望者に襲撃される!?という展開に。果たして凶行は止まるのか。

ちなみに前作はいたずらに悪意を煽ってるだけって感じでしたが、『外道の歌』ではテーマ性をより掘り下げた内容になってる。前述の横澤夏子はやはり鴨ノ目武らに復讐されるものの、遺族である依頼した元リーダー格のママ友は言う。

外道の歌2巻 人を許すとは
(外道の歌 2巻)
「死んだあの子はそんなこと望んじゃいないとか、私と同じ目に遭ってもない人達が私に言うのよ。でも私はぜったいに許すことはできない。許すことが人間として正しいことなら、許せない私は人として間違ってるの?」。

それを聞いた鴨ノ目武は更に言う。「周囲の人間はただの一つも被害者遺族に何かを要求するべきじゃない」。一見すると死刑廃止論者だけをディスってるのかと思いきや、最終的にリーダー格のママ友は横澤夏子を生かす。

何故なら、横澤夏子は部屋の中でずっと徘徊しながらお漏らしするなど、まともな精神状態じゃなくなってる。鴨ノ目武と対峙したときも「早く死んで楽になりたい」とつぶやく。このことからも死刑大好きな連中に対しても「恨め」や「復讐しろ」と遺族に要求するなと言ってるようにも見えます。

だから純粋な怖い度合い・胸糞度合いでは前作が上回るかも知れませんが、それでも作品としての深みは『外道の歌』で増してるのかなーと思いました。犯人にも共感や同情というか、何と表現していいか不明ですが、無性に心を動かされる部分があります。

『彼方のアストラ』1巻2巻のネタバレ感想をレビュー。作者は篠原健太。少年シャンププラスで配信中。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックのSF漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入や試し読みが可能です。

作者・篠原健太といえば学園ギャグ漫画『スケットダンス』で有名なマンガ家さん。個人的にも面白い漫画だった印象が強いです。その篠原健太の新連載漫画ってことで自ずと期待も高まるってもんです。そこで今回は『彼方のアストラ』が面白いかつまらないか簡単に考察してみました。

ちなみに最近、ガチで面白いおすすめ人気漫画ランキングも作ったのでよかったらどうぞ。クルマブログ・くるまン。ではおすすめ軽自動車ランキングってのも書いてます。


彼方のアストラのあらすじ物語 ストーリー内容

時代は宇宙旅行が当たり前となった近未来。主人公は高校生のカナタ・ホシジマ。カナタの夢は、誰も踏み入れたことがない惑星に探検すること。いわゆる冒険家。SF漫画とは一件相容れない夢のようにも思えますが、人類にとって地球以外にも未知の世界が広がったからこそ少年たちは冒険家に憧れる。

ある日、カナタはアリエス・スプリングなど他の同級生たちと共に惑星マクパへキャンプに向かうこととなる。惑星キャンプとは高校で出された特別課題の一つで、5日間を生き抜くという内容。

彼方のアストラ1巻 あらすじ1
(彼方のアストラ 1巻)
しかし惑星マクパで待ち構えていたのは謎の球体。お調子者のルカが手を突っ込むと全身が吸収されて消滅。明らかに危険な異物。次々と呑み込まれていく生徒たち。

彼方のアストラ1巻 あらすじ2
(彼方のアストラ 1巻)
そしてカナタたちが気付くと、そこは地球から5000光年以上も離れた場所だった。果たしてカナタたちは無事地球に帰還することはできるのか。だから『彼方のアストラ』はSFサバイバル漫画といった内容になります。


SF漫画として一応そつなくまとまってる

『彼方のアストラ』はSF漫画としては一応そつなくまとまってる。

彼方のアストラ2巻 宇宙船内で事故
(彼方のアストラ 2巻)
例えば無重力空間や宇宙空間でプカプカ浮遊する感じは上手い。『彼方のアストラ』は少年ジャンプ+で一部無料配信されてるわけですが、描き込みやトーンなど絵の完成度の高さは週刊誌バリと言えます。

また宇宙船内で次々と起こる事故など、SF漫画にありがちな展開も割りと描けてて、それぞれの少年少女たちが必死に生き抜こうとする様を描こうとする意気込みは伝わってきます。

彼方のアストラ2巻 グルッピー
(彼方のアストラ 2巻)
他にも地球にはいない宇宙生物と戯れるといった描写も。画像はグルッピーと呼ばれる二足歩行の鳥類っぽい生物。


彼方のアストラの総合評価 評判 口コミ


ただ結論から書くと、『彼方のアストラ』はさして面白くない漫画。例えば初っ端からキャラクターがゴチャゴチャ。異世界に生徒たちが全員飛ばされるという展開のため、どうしても都合上新キャラなどが途中参加できないとはいえ、この時点で読む気が失せた。

彼方のアストラ1巻 何故か推理
(彼方のアストラ 1巻)
そして作者・篠原健太はサバイバル要素だけだと満足できなかったのか、何故か推理展開が始まる。

謎の球体に飛ばされた直後、運良く見つけた宇宙船に生徒たちは逃げ込む。しかし誰かが通信機を壊してしまったため更にピンチへ…という展開が待ってる。しかも実は惑星キャンプそのものが「誰かをころす」ために仕組まれたものだったらしい。

でも、これもストーリーがゴチャゴチャしただけ。書きたいこと詰め込みすぎて、てんこ盛りの設定にお腹いっぱい。別に話の軸はサバイバル要素だけで十分のはず。まだ1巻の段階でコレですから、読者としてはどこを読めばいいか戸惑うのではなかろうか。

彼方のアストラ2巻 笑いが中途半端
(彼方のアストラ 2巻)
更に言えば、個人的に期待した笑いやボケもいかんせん中途半端。ツッコミもあるにはありますが、いまいちパッとしない。『スケットダンス』だともっと面白かった気がするのに何故。

せめてボケるならボケる、ボケないならボケないとハッキリさせて欲しい。よく分かんない紛らわしい笑いが多い。

彼方のアストラ1巻 絵の意味がない ギャグ
(彼方のアストラ 1巻)
例えば画像の「毒の可食性テスト」を行ってる場面だと、一瞬笑いを探したものの、残念ながら何も発掘できず。せっかく変なキャラクターの絵を用いてるのだから、何かしらの笑いを作れたような気がします。

カナタの登場シーンなど序盤はムダにボケが渋滞したかと思いきや、その後は基本的にはシリアスな展開が続くなど、つまるところ『彼方のアストラ』とは一体何を描きたいのかよく分からない。ストーリーにしてもキャラにしても笑いにしても。

随分前に少し批判的な感想を書きましたが、これだとまだ完全にギャグ路線に割り切ってた畑健二郎の『アド・アストラ・ペル・アスペラ』の方が面白い。もちろん必ずしも作品の路線を一つの方向性のみに割り切る必要性はありませんが、『彼方のアストラ』の場合はハッキリさせた方が良いかも。

しかも前述のように『彼方のアストラ』は、一応SF漫画として大きな欠点もないから余計に厄介。何故なら技術的に何か足りないのであれば、その部分を一つ二つを改善すれば漫画全体の印象や評価も変えられますが、根本的にストーリーや設定がつまらないなら何も変えようがない。

『彼方のアストラ』は若干ハードルを高めに期待して読んだとはいえ、もう少し漫画を描くのが上手い作者だと思ってただけに、読後感としては残念感がひとしお。作者・篠原健太が「SF漫画を前から描きたかったら、とりあえず描いてます」という域を出てない内容。

『げんしけん(二代目)』全21巻のネタバレ感想をレビュー。作者は木尾士目。掲載誌はアフタヌーン。出版社は講談社。ジャンルは青年コミックの青春漫画。『げんしけん』全巻は絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。

2002年に連載が開始した『げんしけん』がついに完結。さすがに三代目はないはず。これまで何度かアニメ化されたそう。きっとコンテンツ不足にあえぐ業界の誘いもあっていずれ『げんしけん』が実写化される日も遠くはないかも知れない。

そこで漫画『げんしけん』が面白いかつまらないか考察してみました。今まで何冊か『げんしけん』の感想を書いてたんですが、気付いたら次の新作コミックの感想を書くの忘れちゃう。でも全巻まとめて今回レビューできるので、ようやく『げんしけん』を個人的に総括できます。


げんしけんのあらすじ物語 ストーリー内容

舞台は椎応大学の「現代視覚文化研究会」というサークル。略して「現視研(げんしけん)」。結論から書くと、漫画タイトルの『げんしけん』はここから来てる。

じゃあ現視研は一体どういうサークルなのか。簡単に書くと、いわゆるオタク好きが集まったサークル。漫画やラノベ好きの学生もいれば、アニメやゲーム好きの学生もいる。中にはコスプレが好きな学生など幅広いオタクたちが集結してる。腐女子属性の女子も多く、名言「ホモが嫌いな女子なんかいません」が飛び出た漫画と言えば、きっと覚えてる人も多そう。

げんしけん9巻 あらすじ 現視研のメンバー
(げんしけん 9巻)
主人公の笹原完士が新入生として現視研に入会した場面から『げんしけん』のストーリーが始まります。先輩・斑目晴信との出会い、現視研のメンバーたちの何気ないオタク活動や日常生活、そして後に彼女となる後輩・荻上千佳との出会いなど、オタク同士のもどかしく不器用な恋愛やラブコメが主に描かれます。基本的にはコメディーベースの青春マンガって感じの中身。

ちなみに特徴的なことは『げんしけん一代目(という表記が正しいかはさておき)』の時間軸は実際の「リアルの時間軸」と連動してる。こう書けばやや大言壮語な印象を与えますが、入学式の春に連載が始まって、4年後の春に主人公・笹原完士は大学を卒業したらしい。

ただ自分はコミックス派だったので実際にはピンと来なかったのは内緒。こういう試みは面白いと思いますが、それこそ実際にリアルタイムで購入してないと分かんないすよね。小学生だったら見た目的な違いを作っていけるんでしょうが、あまり意味がないと言えば意味がない。


序盤の展開はつまらない・面白くない

『げんしけん』の序盤は基本的につまらない。

一応21巻で完結してるものの、実は『げんしけん』の連載が始まったのは約15年ほど前まで遡る。だからどうしても絵柄も古臭い。笹原完士の妹は二代目から再び登場するものの、全く認識できず。作者・木尾士目の画力が決して下手ってことではありませんが、巻数(時間)の差は思った以上に大きい。

また主人公は笹原完士と書いたものの、『げんしけん』の序盤は様々なキャラクターの人間が描かれるので展開は雑多。それぞれの視点で話が展開するんで、最初は誰の視点で読めばいいか分からない。ましてや日常漫画に近いジャンルなのでストーリーに軸がないのも同じ。

『げんしけん』に登場するキャラクターは最初から多いので、正直どのキャラがどのキャラか把握するだけでも辛かった。導入部分が笹原完士から始まってる以上、普通の読者は笹原完士メインでストーリーを進行すると思い込む。そこの落差もあって読んでて辛かった・困惑したのが正直な感想。

強いて言えば序盤の展開は、イケメンオタクの高坂真琴を目当てで入部した非オタク美女・春日部咲が多く登場してる気がしますが、オタク漫画なのに「非オタ視点」が中心ってことであまり共感度的には弱かったかも。部室内で繰り広げられる展開も多く、日常漫画的な要素はひたすら地味。特筆すべき点は少ない。


笹原完士と荻上千佳の恋は難しい?

ただあらすじでも説明したようにリアルな時間軸と漫画の世界観が連動してる。連載から一年経てば笹原完士は進級して、当然後輩もできる。

げんしけん7巻 荻上千佳
(げんしけん 7巻)
それが前述の荻上千佳(おぎうえちか)。この荻上千佳はいわゆる腐女子。中学時代からずっとBL本を書いてたような女の子。アマチュアにありがちといえばありがちな傾向ですが、自分のBL的な妄想を夜に出すのが恥ずかしい。コミフェスという同人即売会にも頑なに行きたがらなかった。

だから最初荻上千佳がげんしけんに入部したときも、いかにも自分はオタクじゃない風を装ってた。サイリウムを大量にリュックで持ち歩いて、秋葉原を毎日うろついてて、「自分はオタクじゃないっすよ」と強弁してるようなもん。著作権侵害してませんよと言いながら、NAVERまとめを運営してるLINE株式会社のようなもん。誰も信じへんぞ。

そういえば似たような名前に「荻上チキ」って人がリアルでいますが、もしかすっと『げんしけん』が由来なのか。昔不倫ネタを記事にした記憶もありますが、ああいうしょうもないサブカル系ってバンドマン並みに何故かモテますよね。

げんしけん7巻 荻上千佳2
(げんしけん 7巻)
そして「オタクと付き合いたくない」とまで豪語。意外とオタクはオタクを嫌ってる。随分前にロリコン漫画を敵視してる腐女子をネット上で見かけて爆笑しました。なんという同族嫌悪。確かに性別に限らず、ルックスがえぐいオタクは少なくないかも知れません。

ただ画像の場面は主人公・笹原完士と付き合うかどうか、をからかわれた場面のそれ。笹原完士はオタクではあるものの、ルックスは至って清潔。性格も比較的優しく、いかにも拒否されがちなオタクではない。それなのに何故?

でも荻上千佳はオタク男子…もといリアル男子を遠ざける過去があった。それが荻上千佳の中学時代、付き合ったばかりの男子をネタに自分の腐女子本を見られてしまったこと。厳密には男子と付き合った荻上千佳を妬んだ友達の女子が裏切って、男子に荻上千佳の腐女子本を見せた。結果、その男子は何も言わないまま転校してしまう。エピソードのインパクトぱねぇ(笑)

そのこともあって自分はリアルの男子と付き合ってはいけないと、荻上千佳は心の中で固く誓った。それでも主人公・笹原完士がサークルの先輩として優しく接し続けることで、荻上千佳の心が溶けていく。

げんしけん8巻 荻上千佳
(げんしけん 8巻)
しかし、そこは腐女子。一筋縄ではいかない。何故なら、すぐ周囲にいる男子たちでBL的な妄想を繰り広げる。

画像は「笹原完士と斑目晴信という先輩」をカップリングさせてることを素直に白状した場面。『げんしけん』6巻で笹原がフザケて斑目のリクルートスーツのネクタイを引っ張った場面に遭遇してからというもの、荻上千佳はずっと二人の関係性を妄想してしまった。

げんしけん9巻 斑目晴信と春日部咲
(げんしけん 9巻)
ちなみに斑目晴信は左の眼鏡の男。いかにも冴えない男。実際、右の春日部咲という美女に惚れてるものの、春日部咲は高坂真琴というイケメンオタクにぞっこん。しかも春日部は非オタ。二人の決して結ばれることのない悲恋、いや典型的なダメオタクの一方通行の恋模様も切ない。

実際リアルで腐女子に接したことがありますがマジですごい。本当にいろいろ身近な人をネタに妄想全開。自分もかつてネタにしていると目の前で宣言されたことがあります。腐女子は顔やルックスなどお構いなしの性豪だから困ります。

げんしけん8巻 荻上千佳と笹原
(げんしけん 8巻)
ただいつしか男女として惹かれ合って二人は付き合う。腐女子のくせに耳元でささやくとか、意外と大胆やん。しかも「まだデートの最中ですよ」と上から目線…でも嫌いじゃない!こういう女子のちょっとしたリード、意外と男は好きです。

そして徐々に恋愛要素が強くなって、「オタクと腐女子」のリアルな淡い恋物語に変質していく。読者は若干の共感を芽生えて、徐々に応援する気持ちも強くなっていく。不器用なオタク同士のドギマギ青春ラブストーリーに思わずドキドキキュンキュン。

げんしけん9巻 荻上千佳と笹原
(げんしけん 9巻)
お互いにオタクであるがゆえに衝突も繰り返す。画像は荻上千佳が描いた漫画に対して、笹原完士はダメ出し。それに対して荻上千佳は自分自身が全否定されたかのように錯覚。実際プロやアマチュアな漫画家さんも、読者の感想やレビューに対してこういった捉え方をされるのかも知れませんが、オタクならではのアプローチもリアリティーがあって面白いかも知れない。


リアル腐男子・波戸賢二郎とアッーーーなBLラブストーリーへ?

だから笹原と荻上のラブストーリーで徐々に面白くなってきた頃に、前述のようにリアルの時間軸と連動させているので、『げんしけん』の連載開始から4年後に笹原完士が大学を卒業。その後二部の「二代目」が始まる。

当然二人の恋愛が続くのかなーと思ってたら、全く別の角度から切り込み。今度はガチでBL恋愛チックな展開が始まる。主人公も笹原完士から、前述のさえない眼鏡の斑目晴信(まだらめはるのぶ)にチェンジ。

げんしけん15巻 波戸賢二郎と斑目晴信
(げんしけん 15巻)
そして相手は波戸賢二郎(はとけんじろう)というイケメン新入生。画像だと女性に見えますが、一応れっきとした男。いわゆる女装っ子。イケメンも性別を裏返すと美女ってことですわ。

げんしけん11巻 波戸賢二郎と斑目晴信
(げんしけん 11巻)
しかも「腐男子」と呼ばれる属性を持つ波戸賢二郎は、たびたび「波戸賢二郎と斑目晴信をカップリング」させては楽しむ。画像は斑目晴信本人にバレそうになった場面。オタク同士ではあっても腐女子の趣味は隠すべき趣味。やはり自分をネタにされてるというのは、なかなかにして辛いもんがあります(笑)

もちろん二次元では男同士の絡みに興奮するものの当然三次元では別物…と思ってた波戸賢二郎。しかしながら斑目晴信で色んな妄想を繰り広げてる内に、またリアルで斑目晴信と接するたびに徐々に恋心を芽生えだす。例えばコミケの即売会で斑目晴信に「物理的にありえない」と笑われるとショックを受けたり、さながら面倒くさい女の子。

最初は自分が描いた漫画の中で満足できてても、やはり目の前に好きな斑目晴信がいる。自分の中で一方的に膨らんでいく恋心に波戸賢二郎は戸惑いつつも、それは消えるどころか当然どんどん膨らんでいく。恋愛ってダメと言われるほど、なんだか燃えま…萌えますよね(誰やねん)。

止められない。ロマンチックは止められない。つまり『げんしけん二代目』の物語は2次元のBL漫画がリアル3次元でも実現するのか!?果たして本当にノンケ・斑目晴信が女装っ子・波戸賢二郎にオッキすることはできるのか!?という展開が始まります。

だから『げんしけん二代目』のメインは波戸賢二郎の揺れ動く乙女心がメイン。いやホモ心と表現した方が適切か。でも斑目晴信は斑目晴信で困る。もちろん斑目晴信は完全なノンケ。男から告白されたところで頑として拒否すればいいだけ。ただ前述のように波戸賢二郎は、女装したら完全に見た目が女性。

げんしけん10巻 矢島美怜と吉武莉華
(げんしけん 10巻)
例えば同じ腐女子仲間の矢島美怜は、女装したまま眠ってる波戸賢二郎のスカートをめくって、思わず股間をチェックしようとするほど。確かに佐藤かよの股間は激しく気になります。佐藤かよクラスだったら、むしろ付いてた方が興奮するかも知れない。

げんしけん19巻 波戸賢二郎と斑目晴信
(げんしけん 19巻)
でも最終的には女装してない状態の波戸賢二郎と斑目晴信は結構いい感じに?

かなり趣向を凝らしたというか、奇をてらった設定で最初は微妙だったものの、読み進めていく内に最後の方には「意外とアリかも」と思わせる。波戸賢二郎の切ない恋心をしっかり描写されており、ストーリーとしてキャラクターとしてそれぞれちゃんと仕上がってるのかなーと思います。

それゆえに読後感としては「このドキドキ感」は一体自分のどこから来るものなのか、一体誰に対する「キュンキュン感」なのか、やはり波戸賢二郎の揺れ動く乙女心に対するものなんだとしたら、作中の波戸賢二郎のように自分自身の価値観に戸惑うことも。でも正直ルックスさえ可愛らしい女の子だったらチムチムチェリーをぶら下げてても構わないかも…(*´ェ`*)ポッ

げんしけん16巻 波戸賢二郎と神永みちる
(げんしけん 16巻)
もし『げんしけん』を読んで自分の感情に戸惑ったときは「心のチ○コで考えろ」という作中のアドバイスを送っておきます。画像は波戸賢二郎が義理の姉・神永みちるに相談した時の場面ですが、確かに心だろうが肉体だろうがチ○コというソウルが勃○したら「守備範囲」ってことですからね。


最終回で斑目晴信が選んだ女性は?いや男性は?

ただ『げんしけん二代目』の恋物語は斑目と波戸の二人だけじゃない。正確に言えば、斑目ハーレム状態が発生。

げんしけん17巻 笹原恵子と斑目晴信
(げんしけん 17巻)
だから斑目晴信は波戸賢二郎以外にも、画像の笹原完士の妹・恵子からもアプローチされる。通称「ささいも」は春日部咲と同様に非オタ。しかもキャバクラ嬢。明らかに好きになる接点は、中学の数学で学ぶ平行線並に生まれへんやろ。

でも笹原妹的には「自分は女性」だからこそ男には恋愛ごとで負けたくない。まさに暴風雨のような三角関係の中に恋愛経験値がスライム並みの斑目晴信が一人ぽつんと立たされる。ちなみに、この笹原恵子が先程書いた、初期と顔が違いすぎて全く認識できなかったキャラクター。

しかも他にもスザンナ・ホプキンスといった金髪幼女風の女の子も斑目晴信を好きになる。言ってしまえば、まさに「部屋とYシャツと私」ならぬ「ホモと嬢キャバとキンパ」。実際にはもう一人アンジェラというパイオツカイデーがいますが割愛。

春日部咲との悲恋を帳消しにしたいと言わんがばかりの、作者・木尾士目の優遇っぷりには若干の反吐すら覚えますが、逆に考えると『げんしけん』の最終的なストーリーの目的地は「じゃあ斑目晴信は一体誰を選ぶの?」ってことになります。

『げんしけん』のストーリーを読んでる限り、大本命であり大穴場でもある波戸賢二郎が有力。もう斑目晴信程度の男だったら十分お釣りが来るぐらいの上玉。フツーにお尻の穴を攻め合えばいいやん、という空気感や展開の流れ。この感想記事を読んでる人も、きっとアッーーーなオチや最終回を期待してしまうはず。

げんしけん21巻 最終回 スーと斑目晴信
(げんしけん 21巻)
ただ最終回のオチを出し惜しみせずにネタバレしておくと、斑目晴信が選択したのはスザンナ・ホプキンス。通称スー。

完全な赤面症の女の子であり、なおかつ日本語もたどたどしいオタク少女。結局、斑目晴信はまともなヤツと付き合えねーのかよと思ったりしますが、それでも二次元好きのオタク男子的には「金髪蒼眼女子」はまさに夢のような女性。スーの返答もオタク丸出しで笑えます。

一方のフラレてしまったカタチの波戸賢二郎の顛末はどうなったのか。このまま焼けを起こして、そのまま新宿二丁目あたりで成宮寛貴くんばりにズッコンバッコン色んな男と…とはならず。あくまで波戸が股間ムズムズしたのは斑目晴信だけ。

げんしけん21巻 矢島美怜と波戸賢二郎
(げんしけん 21巻)
その後は、同じ「げんしけん」サークルの矢島美怜と一緒に漫画を描くんじゃないか?という前フリ。波戸も矢島も漫画を描く才能はありつつも、どこか重要な部分が欠けてる。それ故にライバル心を一時期は燃やすものの、だからこそお互いが補え合えると気付く。

しかも面倒くさいことに矢島美怜は矢島美怜で波戸賢二郎のことが好き。まさにシッチャカメッチャカとも言える設定ですが、それでも最後の最終回は青春臭くまとまってる。

ちなみにスピンオフ漫画『spotted flower』では『げんしけん』の世界から5年後10年後を描いたパラレルワールド的な世界観なんですが、そこでは矢島と波戸はコンビを組んでプロ漫画家として成功してるっぽい。既に男女の仲になって更にカオス化してる模様。いずれこの『spotted flower』が面白いかつまらないかの考察レビューも書きたいと思います(笑)

げんしけん18巻 矢島美怜
(げんしけん 18巻)
矢島美怜で一番面白かったのが、画像の場面。矢島美怜はいかにも女子っ気はない、いかにもなデブオタ女子。それゆえ自分の家に波戸賢二郎を筆頭にサークルのメンバーが泊まりに来た時に、実の母親からも「どー見てもお前が男じゃないか」とすらツッコミを入れられる始末。

矢島美怜は事前に「女装した男子が来る」と伝えてた。でも母親はあたりを見渡しても女子しか確認できず、自分の娘にツッコミを入れる。もちろん自分が産んだ子供の性別が分かってないわけがないので、親子関係の良さも感じ取れてホッコリさせられた。


げんしけん全21巻の総合評価 評判 口コミ


最後に『げんしけん』全21巻の感想をまとめると、最初はそんなに面白くありませんでしたが5巻10巻程度まで読んで面白い欠片を一つでも発見できたら全巻買う価値はあると思います。最後の最後は「奇妙なオタクたちの恋愛ゲーム」が楽しめるはず。『ヲタクに恋は難しい』というラブコメ漫画がありましたが、アレとは更に一風変わったテイストの元祖ヲタクラブコメといった感じ。

ただ明らかに奇をてらった奇妙な設定やキャラクターばかり登場するものの、実は中身は王道にキュンキュンできるラブストーリーだったりして、不思議と誰でもキャラクターに共感できるはずなので、意外と万人におすすめできるのではないか。

他にもオタクがオタクを嫌う心理、オタクがオタク文化を恥じる心理、オタクだからこそ二の足を踏んでしまう場面など、『げんしけん』はキャラクターの心理描写に長けていて、また客観的かつ感情的に描かれているので、一人ぐらいは感情移入できる自分好みのキャラを見つけられると思います。

個人的に好きというか何というか、結局最後まで誰からも好かれなかったKYすぎるクッチー先輩がおすすめでしょうか。男からも女からもいまいち好かれず人望もなし。きっと『げんしけん』の多くの読者からも好かれていなかったはずの哀れなキャラクター。

ただ、それでもポジティブに行きていけるメンタルの強さは、著作権侵害よろしくのLINE執行部並以上に学びたいものです。果たしてクッチー先輩が脱DTできる日が来るんでしょうか。はてさて。

『銀魂』1巻から66巻のネタバレ感想をレビュー。作者は空知英秋。掲載誌は少年ジャンプ。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックのギャグ漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入や試し読みが可能です。

この『銀魂』は来年2017年に実写映画が公開予定。主演は小栗旬。他にもキンキキッズの堂本光一などが出演するらしい。サイコホラー漫画『ミュージアム』も然り、小栗旬は漫画原作以外の映画に出たくないんでしょうか(笑)

個人的に小栗旬は本当に大嫌い。最近7年8年前に購入したフライデーが部屋から出てきたんですが、小栗旬がいっぱい。田中美保は抱くわ、香椎由宇は抱くわ、小栗旬はすぐオンナを抱く。どんだけ抱くねん。きっとオグリ皮カムリキャップは女汁というスコールでザザ濡れだったに違いない。

そのくせ小栗旬は良いオンナをしこたま抱くだけ抱いて、自分は安牌の漫画原作の実写映画などにしか出演しない。どうしようもない。もし小栗旬を街中で見かけたらバリカンでコボちゃんしてやろうかと常々思ってます。その髪型でオンナにモテれるもんならモテてみろと言いたい。

ということで、個人的に『銀魂』の実写映画には一切興味がなく、せいぜい1000年に一人のダミ声少女・橋本環奈の谷間しか興味がありませんが、とりあえず漫画『銀魂』が面白いかどうか、いや結論から書くと『銀魂』はなかなか面白いので色々と考察込みの感想を書いていきたいと思います。

ちなみにNAVERまとめやDeNA、サイバーエージェント、リクルートといったスパムキュレーションから奴隷並みの賃金で雇われた害虫ライターがパクりたくなる記事だと思いますが、もしパクったらブチころしまーす。


銀魂のあらすじ物語 ストーリー内容

『銀魂』の舞台は江戸。かつては侍たちが栄華を誇り、「サムライの国」と呼ばれていた。侍たちは刀という魂を誇りに夢を語り合った。

しかし、それも今は昔。20年前に「天人(あまんと)」と呼ばれる異星人が襲来し、幕府は崩壊。廃刀令が出され、侍たちは剣や地位をもぎ取られて「ただの人」と化した。文化や技術が圧倒的に発展した天人たちに江戸は完全に支配され、かつての江戸の空気や習慣は跡形もなく消えていた。

銀魂66巻 あらすじ 坂田銀時 志村新八 神楽
(銀魂 66巻)
ただそれでも侍たちは江戸の街にしぶとく生きていた。それが万事屋・坂田銀時、最強戦闘民族・夜兎族の神楽、アイドル好きのオタク眼鏡・志村新八の3人。愛する江戸のため、かつて失った誇りを取り戻すために立ち上がる。そして侍の最後の戦いが始まる。

『銀魂』の内容は完全なフィクションでありつつも、幕末期の新撰組や倒幕運動といった歴史的な事実とSF要素を組み合わせてる。日本の当時の歴史的な流れも加味したストーリー構成になってることが特徴。歴史漫画好きもそうじゃない読者も世界観に入りやすいかも。

例えば近藤勇は「近藤勲」というキャラクターで登場してる。他にも土方歳三は「土方十四郎」沖田総司は「沖田総悟」高杉晋作は「高杉晋助」桂小五郎は「桂小太郎」。後述する『銀魂』のストーリーのカギを握る「吉田松陽」は吉田松陰をモチーフにしてる。

だからリアルの歴史上の人物にほぼほぼ寄せていったキャラクター名が多くて、たまにどっちの名前が本物やったかな…と迷う人も少なくないかも知れません。てか完全にそれは俺のことってのは内緒。吉田松陰に限っては、何故か頻繁に「松田」という名字と間違ってしまう脳みその老化っぷりに我ながら泣けます。

主人公の坂田銀時などは完全な架空の人物のはず。要は『銀魂』1巻を読むと作者と編集者曰く、「ファンタジー時代劇」とのこと。


下ネタ炸裂でモザイク率がハンパないwww

時代劇がどうとか説明したばかりですが、とにかく『銀魂』は下ネタ満載。

その下ネタは面白いと言えば面白いものの、『銀魂』のアニメ化時には何度も問題視されてる曰く付き。確かに昨今はクレーマーがどうだの言われますが、こと『銀魂』に関しては批判もやむなし。もはやまともな大人たちが何故オッケーサインを出したんだと言いたくなるほどヤリ過ぎ(性的な意味はありません)。

銀魂10巻 桂小太郎のハンドルネーム
(銀魂 10巻)
例えば平気で「チ○ポ」というワードを使っちゃう。確かに小学校の頃、フルーツポンチは給食の時に絶好のネタにされてたけども。

銀魂38巻 下ネタ 松平片栗虎 桂小太郎
(銀魂 38巻)
他にも「ウ○コ」が平気で登場。画像は松平片栗虎という警察庁長官の娘がビル内で人質を取られる。娘救出のために本来はアダ敵の桂小太郎と奔走。

ただ敵の情報をソフトクリームで表現してるものの、何故か人間をコーンで表現して、上のクリンクリンをガチでウ○コで表現。だからクリンクリンはウ○コが付いたパンツを表現してる。しかもウ○コマークが途中で勝手に動き出す。まさにカオス。ほぼまるまる一話分がウ○コ。てか我ながら伏せ字を何回使ってんだと言いたくなります。

銀魂53巻 うんこ 長谷川泰三 まだお
(銀魂 53巻)
挙句の果てに、マジでまるまるウ○コが登場。画像は長谷川泰三(まだお)と山崎退の魂がウ○コとヒュージョンしちゃった場面。

てかモザイクが全く意味をなしてねーよ。フォルムを隠せフォルムを。下手に輪郭を書いちゃってるから、モザイクがカラフルでポップな模様にしか見えねーよ。逆にオシャレ感が増しちゃったよ。

だから『銀魂』ではちょいちょいモザイクが出てくる。まだ百歩譲ってクリンクリンにモザイクをかけるならいい。

銀魂40巻 下ネタ 徳川茂茂 市川海老蔵
(銀魂 40巻)
基本的に『銀魂』ではド直球な部分にモザイクかける。コマ割りをもっと上手く使って隠せよ。画像は江戸の将軍・徳川茂茂ですが、しかもとっくりセーターの着こなし方が完全にアレ。『銀魂』に限らずですが、下ネタの定番化してますよね。このネタのお陰でどれだけの広告効果が生まれてるのか誰か教えてほしいです。

残念ながら徳川茂茂はこの状態でCMのように華麗なステップはふまないものの、沖田総悟も「下のとっくりは来たんで」とドヤ顔をかますものの、全然上手くない。むしろ下半身のとっくりは常時羽織ってる状態だろ。

銀魂56巻 徳川茂茂 下ネタ モザイク
(銀魂 56巻)
この徳川茂茂に至っては「完全にアレ」と以外に表現しようがない。画像は徳川茂茂が城から脱出するために影武者を用意する場面なんですが、むしろ標的にしてくださいと言わんばかりの存在感。絶対すぐSNSで広まる。

しかもモザイクをかけているにも関わらず、やはり丁寧に輪郭を描いてくれてる。だから意味ねーっつってんだろ。このネタは市川海老蔵をディスるときにも使われてる。まさに作者・空知英秋に怖いものなし。

銀魂20巻 下ネタ
(銀魂 20巻)
そして何か事あるごとにキャラクターがすぐ脱ぐ。画像は長谷川泰三と志村新八。ひょんなことから無人島に遭難してしまった。その圧倒的に絶望な状況を楽しもうとしてる場面。それにしてもフルスロットルにも程がある。

きっと時期が時期なら「シンゴーシンゴー」といったセリフを喋らせていたに違いない。しかしこの『銀魂』の感想を書いてる最中にSMAPが解散したんですが、最後の最後までSMAPはギスギスしてました。あんなフザけた番組を見せてフジテレビなどは一体ナニをしたかったのか。

更にヒドいのが完全に扱うネタが子供向けじゃない。

銀魂55巻 斎藤終 近藤勲
(銀魂 55巻)
例えば近藤勲は夜中に食堂のキッチンで料理をしてるのかと思いきや、コンニャクに切れ目を入れてナニかをしてる。男子だったら一度は試したいと思ったに違いないアレ。ただ小学生や中学生の女の子が読んで、この意味を理解できてるのか不安です。いや理解できてる方が不安か。

銀魂37巻 月詠 ソープのマット
(銀魂 37巻)
他にもソープネタが登場。画像は月詠というキャラクターが市営プールで遊ぼうとしてる場面ですが、完全にスケベ椅子も登場。そしてローションばっしゃん。まだおの長谷川泰三も思わず「ここは吉原のプールじゃねぇんだよ!」とツッコミ。スケベ椅子は昔のバラエティ番組で頻繁に見ましたが、完全に子供だった自分は理解できてませんでした。

他にも主人公・坂田銀時たちがソープのマットを持って登場したり、アダルト架空請求がどうだの、「ザー面」や「クリ鳥ス」といった卑猥ワードなど枚挙にいとまがない。

銀魂23巻 読者の女子小学生 下ネタ
(銀魂 23巻)
結果、『銀魂』を読んだ女子小学生たちがどんな行動を取ったかと言えば、雪で「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲」を満面の笑顔で作り上げてしまう。誰か空知英秋をタイホ汁!

小さく説明で「小さくてゴメンナサイ」とあるんですが、きっと現在成長した彼女たちとベッドをともにした男たちが言わされているセリフでしょう。ちなみに一瞬「DTは小学生までだよね~」という、にったじゅんのエ口漫画が頭をよぎったのは内緒。

銀魂55巻 しまぶーですら女子高生までなのに
(銀魂 55巻)
更に主人公・坂田銀時が媚薬で発情してしまった場面では、「全宇宙のメスはランドセル背負った小○生からハロンパス背負ったババアまで全部俺んだあああ」と絶叫させる。少年誌ではもはや宣戦布告に近いセリフ。『トリコ』のしまぶー先生ですら守備範囲は女子高生までだってのに!!

銀魂36巻 定食屋の親父の葬式
(銀魂 36巻)
『銀魂』は下ネタだけではなく「死もネタ」も満載。画像は定食屋の親父の葬式のクダリですが、遺体をめっちゃくちゃ。棺桶から飛び出た親父に対して、坂田銀時の「かたくて戻らねぇ」は色々とヒドイ。

まさに『銀魂』という漫画は有害図書そのもの。

銀魂56巻 志村けん 渡辺謙
(銀魂 56巻)
『銀魂』…もとい作者・空知英秋の下ネタの被害はここでとどまらない。天下のお笑い芸人・志村けんも下ネタの餌食。伝説の剣を探すみたいな展開が始まるんですが、いやいやどこに伝説の剣を刺してくれてんねん。志村けん、ガバガバってレベルじゃねーぞ。

しかも世界の渡辺謙とワールドクラスのコラボレーション。編集者がよく「だいじょうぶだぁ」とオッケーしました。


ドラゴンボールやBLEACH、任天堂もパクリまくりwww

だから『銀魂』では下ネタ以外にもタブーをおかしまくり。最たる例が有名漫画作品をディスる・パロディーにすることもザラ。

銀魂23巻 ドラゴンボールパロディー
(銀魂 23巻)
他にも『ドラゴンボール』の神龍もパロってるんですが、何故かローションまみれ。ドラゴンボールならぬヌメヌメボール。これはヒドイ。ボールがヌメヌメしたらどこかへ挿入するしかないじゃない。

銀魂36巻 ブリーチパロディ 洞爺湖
(銀魂 36巻)
他にも『BLEACH』の斬月もパクる。その名も洞爺湖。こんなルックスのくせに思春期真っ盛りの中学生並みに母親に悪態つく可哀想なオッサン。何故坂田銀時たちに「必殺技」を伝授したがる。

銀魂36巻 ブリーチパロディ2
(銀魂 36巻)
理由はシンプル。『銀魂』のアニメ化時にスポンサー集めに役立つから。生々しいよ。少しうがった見方をしたら、必殺技連発してる久保帯人に対する当てこすりに聞こえなくもありません。ちなみに久保帯人のルックスはリアル斬月っぽいと思ったのは俺だけ?

他にも『北斗の拳』や車田正美の『聖闘士星矢』やジブリネタも満載なものの、まだ集英社の漫画だからギリギリ許されるのかも知れない。

銀魂614話 オバケのQ太郎
(銀魂 614話)
ただ『銀魂』は集英社以外の漫画もメッタ斬り。例えば、画像のキャラクターは明らかにオバケのQ太郎。せめてパロディーに使うなら血は出しちゃいかんだろ。幽霊だから血液的なものは内部に存在しないはず。もはや完全なゆるキャラ扱い。作者・空知英秋は天下の藤子不二雄先生にすら清々しいほどリスペクトの欠片もなし。

他にも名探偵コナンや『刃牙道』の花山薫も登場させてる。まさに空知英秋は怖いものなし。空知の前に空知なく、空知の後に空知なし。あとに残るのは編集者の焼き土下座の跡のみ。

銀魂49巻 テイルズオブ マリオ パロディー
(銀魂 49巻)
挙句の果てには、スーパーマリオブラザーズもパクる。任天堂の法務部は一体ナニをしているのか。しかもメーカーの垣根を超えて、バンナムのテイルズオブシリーズも同時にパクってるもんだからただただカオス。「テイルズ・オブ・スーパーマダオブラザーズ」ってなんだよ。

作者自身も思わず「他人のふんど何枚ウンコつけるつもりだ」と作中でツッコミ。きっとコレは本心に違いありません。

銀魂56巻 神楽の守護霊 ピカチュウ
(銀魂 56巻)
まだまだ『銀魂』の任天堂パクリはとどまらず、最終的にはピカチュウを華麗にオマージュ。神楽の守護霊という設定なんですが、まさかの酔いどれの「アルチュウ」。パロディーするにしても、一番やっちゃいけないパターンのやつ。

銀魂42巻 本田ヴァンガード ゴッドオブデス
(銀魂 42巻)
漫画編集者・本田ヴァンガードが登場したクダリでは、『デスノート』をパロる。今更ですが『銀魂』のジャンルはSF時代劇なものの細かい設定のツッコミは不要です。何故か囚人がネームを本田ヴァンガードに持ち込んで来るっていう流れなんですが、そのネームのタイトルは最初は「god of death」だった。でもそれが転じまくって「チャゲは飛鳥DEATH」に変わる。

『銀魂』内ではチャゲのイジりに重きを置いてた笑いだったものの、「飛鳥DEATH」は最近の情勢を予期していたようにしか思えないのは俺だけか。見事にチャゲアスは死んでしまいましたから、それこそ『銀魂』そのものがデスノートだった説も。


エグザイルなど有名人もディスりまくり

前述の志村アッーーーけんも然り、こんな風に『銀魂』では有名人もディスりまくり。そこで続いては『銀魂』が何故怒られないのか不思議でたまらない「ディスりという名の無断コラボ」を確認したいと思います。犯罪パクリサイト・NAVERもビツクリに違いない。

銀魂20巻 梅宮辰夫
(銀魂 20巻)
例えば梅宮辰夫。通称辰兄。あくまでロバート秋山ではありません。神楽も思わず「超カッケー!黒光りしてるアルヨ」とテンションアップ。竜宮城に連れて行くってことで、亀のコスプレ。ただ竜宮城を模したラブホテルに連れて行かれそうな空気がプンプンです。

銀魂51巻 おすぎとピーコ 土方十四郎
(銀魂 51巻)
土方十四郎が3億円当選の宝くじを拾ったときはおすぎとピーコをディスる。完全に「たま」繋がりで出したとしか思えないんですが、それにしても何回タマタマ連呼すんねん。百歩譲って、おすピーのタマタマは既に換金されてるはず。

銀魂55巻 長谷川泰三 まだお 佐村河内守
(銀魂 55巻)
長谷川泰三が就職活動のために証明写真を撮影しようとしたクダリでは、完全に例のゴーストライター騒動の方ーーーー!!!佐村河内ジブンの権利だけは守る方ーーー!!!

しかし佐村河内さんの覚醒後のお姿は何だったんでしょうか。完全に前述のおすぎ。確かに新垣隆は眼鏡を着用してて、さながらハゲあがったピーコに見えなくありませんが、さすがに人間はここまで変わることができるのか感心しきり。きっと名探偵コナンでも見分けが付かないでしょう。

他にも蓮舫や舛添要一なども『銀魂』のディスりの対象に。残念ながら、安倍晋三やワイロ大好きの甘利明、維新の名前だけで当選した号泣議員はディスられていないのが残念です。

銀魂54巻 EXILE
(銀魂 54巻)
極めつけがエグザイルに対するディスり。まさかの伏せ字なし。説明が色々とヒドい。「彼らが主に食べるのは女優やモデルだけだ」とやらしい生物扱い。他にも億という金を注ぎ込んで、音楽の賞をことごとく食い漁るのも特徴です。てかEXILE時代ってなんだ!?

ちなみにエグザイル時代と双璧をなすのが「小栗時代」。矢口真里から山田優まで、まさに雑食モンスター。他にも冒頭で説明したように、漫画原作の映画がとにかく大好物。センター試験によく出題されるので是非覚えておきましょう。

銀魂47巻 EXILEディスり
(銀魂 47巻)
EXILEのメンバーでは、何故かMAKIDAIこと眞木大輔をピンポイントにディスったことも。「美しすぎるMAKIDAIは好きですか」とか知らねーよ。どっちかっつーと美しくねーだろ。ひたすら雄々しいだけだろ。

そういや最近MAKIDAIは交通事故を起こしたらしいですが、前述の飛鳥も含めて『銀魂』が完全なデスノート化してるのはガチっぽい((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

銀魂47巻 EXILEディスり 糸井重里 鼻の穴
(銀魂 47巻)
このMAKIDAIディスりでは、何故か糸井重里も犠牲になる。映画とか本当観ないんで知りませんが、『銀魂』のアニメ映画でも美しすぎる糸井重里は餌食になってたらしい。SHIGESATOの美しすぎる鼻穴はイジっちゃいかん。糸井重里の身に何もないことを望むばかり。


セリフ過多は漫画にとって悪か?

まさに『銀魂』の内容はお下品・ゲテモノもいいところ。だから一発芸や奇抜なネタにだけ走ってるのかと思いきや、実は違う。前述の画像などを見たら分かるように、『銀魂』は王道漫才のようにセリフで笑わせてくる。むしろ『銀魂』の笑いのメインは「言葉」にこそあると言えます。

特に空知英秋のすごさが分かるのが、セリフや文字数が多さ。とにかく『銀魂』はセリフ量が多い。作者・空知英秋も作中で「こんなセリフだらけの漫画なんて誰も読まねーよ」みたいな自虐を飛ばすぐらい自他共に認める文字数が多い漫画。

でも長文のセリフや文章を読みこむのは不思議と苦痛にならない。自分はレビューのために再び一から『銀魂』を読み直したものの60巻分以上を読み終えるのにも意外と時間を消費しなかったのはちょっとした発見でした。長文満載のギャグ漫画も多い中、『銀魂』の場合はセリフにしっかりメリハリが効いてる。単に言葉を詰め込んでるのではなく、しっかり「文字を削る作業」もできてるのかも。

例えば神楽のパパ・星海坊主の過去話。星海坊主はとにかく最強に強い。悪者ってことではなく、エイリアンバスターという異名を持つなど人助けマニアな節もある。そこで星海坊主は絶滅の危機に瀕したある星の住人を助けに行く。

銀魂20巻 セリフ過多 星海坊主
(銀魂 20巻)
まさに救世主の登場と喜んだものの、星海坊主の頭がヅラ全開。オヅラさんでももっと丁寧に頭皮を隠すぞ、のように一言ツッコめばいいだけだと思うんですが、それを星の住人の二人が「ダメだそんなにじっと見つめたら…気付かないフリをするんだ」「頭の上にナイロン乗ってるだけだよな」など長々と会話しながらイジりまくり。

しかも、このあとも二話に渡ってオチまでハゲネタ一本が続く。セリフ回しの妙もありますが、『銀魂』はネタの広げ方や展開のさせ方が充実してるんだと思います。この後も「ハゲ」という単語に反応しまくる星海坊主に対して「ガラス細工のオッサンだよ。何でこんな敏感なくせにあんな鈍感なヅラかぶってんだ」など色々と面白いというかヒドい。

銀魂20巻 セリフ過多 編集者小西
(銀魂 20巻)
たまーに『銀魂』では担当編集者が登場するんですが、このときもセリフが長め。

担当が作家を引っ張っていけるのもせいぜい赤マルジャンプまでだよ」とか、「どーせジャンプの編集なんて高学歴だかなんだかしらねーけど、勉強しかやってきてねー少年の心もしらん野郎ばっかりなんだろ」とか、ムダに本音をズバズバ。きっと実際の漫画の現場でも売れない場合は、お互いに責任をなすり付けあってるんでしょうね(T_T)

銀魂36巻 アグネス・チャン ロリコン
(銀魂 36巻)
他にもアグネス・チャンをディスってる場面だと、ほとんどページの大半がセリフと吹き出し。「何でもかんでも悪いことが起こるたびにネットやら携帯やらのせいにしやがってマグネスチャンか」と言えば、坂田銀時が「ちゃんとチャンを混ぜるなマグネスチャンちゃんだ!」とナゾの切り返し。

この理屈だとKABAちゃんは「KABAちゃんちゃん」。いやKABAの場合は「KABAちんちん」か。しかしKABAちゃんの声は一体どういう仕組であんなことになったのか。ちなみに少し前に話題になった非実在青少年問題に関するネタなんですが、ただ空知英秋自身は抗議してる人たちも同時にディスってる模様。

と少し脱線しましたが、漫画は「セリフが少ない方がベター」と一般的に言われてます。自分もその考え方に圧倒的に賛同するんですが、『銀魂』に限ってはそうじゃない。ここまで銀魂の長期連載を支えてきたのは、むしろセリフ量の多さ・セリフの面白さにあるとすら断言できる。

『銀魂』の発行部数は既に2巻の段階で100万部を超えるなど、じわじわ人気が出たタイプの漫画ではなく初っ端からロケットスタート。そう考えると少年少女読者も活字に飢えてる証拠なのかも知れない。


シリアス展開が意外に熱くて王道に泣ける?

非常に長々と8000文字ぐらい『銀魂』について考察してきましたが、まだまだ続きます。ただ、ここからはやや真面目に感想を書きたいと思います。

冒頭のあらすじでも書いたように、『銀魂』はSF要素全開の時代劇活劇。さんざん下ネタや芸能人ディスりの一面ばかりクローズアップしてきましたので、ここまで読むと「単なるゲテモノ漫画」としか思えません。

ただ意外としっかりシリアスな展開も描かれる。

銀魂66巻 朧
(銀魂 66巻)
例えば朧(おぼろ)という敵の最後は割りとグッと来ました。かつて師匠だった吉田松陽を軸に、朧と主人公・坂田銀時たちの人生が対比的に描かれてて、つくづく寂しい朧の最後に敵ながら胸にこみ上げてくるものがありました。最初は悪に染まりたかったわけではなかったがゆえに…みたいなところ。

銀魂58巻 坂田銀時 高杉晋助
(銀魂 58巻)
他にもバトル描写もしっかり上手い。先程はセリフ回しの上手さも褒めましたが、作者・空知英秋は実はコマ割りや構図・構成といった「漫画そのものの読ませ方」が上手いことが分かります。『銀魂』を参考にする限り、漫画の読みやすさは「セリフ量の多さ」だけで図ることはできない模様。

銀魂57巻 服部全蔵 徳川茂茂 シリアス
(銀魂 57巻)
坂田銀時の鬼気迫る表情など、先程のしまぶー先生ばりに不謹慎なセリフを絶叫してたヤツと同一人物とは思えません。このギャップ感が少年少女読者の心を鷲掴みにしているのかも。

特に『銀魂』50巻台後半からはシリアス展開がずーっと続いてる。理由はシンプル。『銀魂』が最終回・完結に向けて最終章に突入してるから。むしろ前述のギャグ要素は最近だとほとんど封印されてる状態で、ほぼほぼストーリー物。

銀魂66巻 吉田松陽 虚
(銀魂 66巻)
『銀魂』のストーリーのカギを握ってる男が虚(うつろ)こと吉田松陽。言ってしまえば、ラスボス。ドラゴンクエストでいうところのバラモス。芸能界でいうところの和田アキ子。実際の吉田松陰もそうでしたが、吉田松陽は主人公・坂田銀時や高杉晋助たちの師匠だった。つまりまさに最大の味方がラスボスだった、という漫画としてはコレ以外にない王道な展開。

ここらへんのストーリーを説明するとゴチャゴチャするとややこしいんですが、簡単にいえば「アルタナ」と呼ばれるエネルギーを巡って戦いが勃発する。アルタナは全宇宙を支配する天導衆が管理してたものの、吉田松陽こと虚がアルタナを管理するカギを奪う。そして各星でアルタナを暴発させて星ごと破壊していく。

結果、裏で暗躍する吉田松陽の存在を知らない、様々な星人たちが天導衆に対して敵意を向ける。そして「アルタナ解放軍」を結成。天導衆の本拠地・地球に次々と血気盛んな宇宙人たちが襲来。まさに全宇宙的な「維新」が地球という小さい星の中で起きようとしている。この宇宙レベルの抗争を坂田銀時たちが、いや侍たちが止めることができるのか?!みたいな展開が続いてます。

銀魂65巻 吉田松陽 虚
(銀魂 65巻)
ただ吉田松陽は何度でも生き返る。最強の星海坊主ですら全く刃が立たず。当然、坂田銀時にとって吉田松陽はお師匠だった。しかも一度吉田松陽を手に掛けてる悲しいエピソードもありつつ、『007は二度死ぬ』ではないですが坂田銀時は二度殺せるのか。

『幕張』というゲテモノギャグ漫画で一世風靡したものの、最近は『喧嘩稼業』といった本格格闘漫画を描いてる木多康昭を彷彿とさせます。「あれ?お前ギャグ漫画家だったんじゃねーの?」とツッコミを入れたくなるぐらい、熱い展開泣ける展開の応酬。今田耕司に乳をもまれてただけの篠原涼子が、いつの間にか本格女優として扱われてるぐらいの衝撃・ギャップ感。

この落差が余りに激しすぎて、連載開始時の読者に今の作者の状況を教えてもきっと誰も信用しないはず。しかし描いてる中身に大差はないのに、二人の間でここまで好感度の差が開いたのは、きっと締め切りを守るか守らないか発行部数の差か。現実ってなんて残酷。

自分はほぼ間違いなく観ないと思いますが、おそらく実写版『銀魂』もシリアス路線をベースにストーリーが展開されるものと思います。もし橋本環奈ちゃんのパイズリシーンでもあれば別ですが、きっと男臭い内容になりそう。


銀魂の最終回は2017年後半か2018年を超える?

『銀魂』はついに66巻から最終章に突入したということで、気になるのは最終回。果たしていつ完結するのか。2016年12月地点ではまだまだ『銀魂』は連載中で終わる兆しがありません。『銀魂』のこれまでのストーリーの長さを考えると、おそらく早くて2017年後半ぐらいに完結するのではないかと予想してみる。

時間や期間で考えるとやや長いように思いますが、巻数のボリュームで考えると分かりやすい。普通の週刊連載の漫画は一年で4冊ペースで新刊コミックスが発売される。じゃあ残り4巻分程度で全ての『銀魂』のストーリーが消化されるのか?と考えた場合、あまり現実的ではない。

また2016年12月31日に67巻が発売されるので最終巻はおそらく70巻を超えてくるはず。とはいえストーリーを無意味に引き伸ばす漫画でもないので、『銀魂』は長くて75巻前後には完結しそうです。そこから逆算して時間を計算すると、やはり少年ジャンプ誌上だと2017年後半か2018年中には『銀魂』が完結すると考えられます。

ってことで、2017年は作者・空知英秋の最後の金儲けに突っ走る一年になりそうやでぇ(^q^)


銀魂全巻の総合評価 評判 口コミ



以上、『銀魂』が面白いかどうか考察してきたわけですが、ここまでで約1万文字。最後はサクッと感想をまとめたいと思います。

『銀魂』のジャンルを定義付けるのは難しいですが、SF要素やバトル要素もあり、ギャグも面白いし、シリアスな展開も引きつけられる。実は『銀魂』は万能タイプの漫画。セリフや文字数の多さは「読み応え」の裏返しと言えるので、本来はマイナスに働く面もプラスに働いてる珍しい漫画。

作者・空知英秋のネタの引き出しの多さと、軽妙なセリフ回しは色んな漫画家も参考にできるぐらい面白いはず。だから読者によっては「銀魂さえあったら他の漫画は不要」と感じる読者もいるはず。それぐらい色んな面白さが詰まってる。

強いて言えば、やはり巻数の多さはネック。『銀魂』全巻を集めようと思ったら平気で3万円近い出費が必要。これを今から小学生や中学生が集めようと思ったら地獄。内容も内容ですし。だから未見の方は実写映画版『銀魂』から作品に入るのも一つの手かも知れません。うーん我ながらさり気ない宣伝アピール。集英社から広告費をもらいたいぐらい。

ちなみに私ドルジ露瓶尊は自動車ブログ・くるまンも運営中。「C-HR vs CX-3」、「C-HR vs ヴェゼル」の徹底比較した記事など執筆してきましたが最近めぼしいフルモデルチェンジ情報などがほとんどないので、しばらく漫画の感想レビューに集中したいと思います。

『東京グール・東京喰種:re』9巻のネタバレ感想。作者は石田スイ。ヤングジャンプで連載中のバトル漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入や試し読みが可能です。

「東京喰種が面白いか考察」した記事は別ブログ「すごないマンガがすごい」でレビュー済みです。9巻は主人公・金木研が「隻眼の王」にとうとう君臨した続きが描かれると思いきや、残念ながら今巻で金木研は登場せず。端役というか脇役キャラ中心でお送りします。金木きゅんがいなくて寂しおぺろぺろ


篠原 on the 鈴屋什造

まずはクロ。鈴屋什造に一度倒されたシロをお腹の中に取り込んでパワーアップ。その結果8巻では鈴屋什造の心臓を貫き勝利した…かに思われたものの、実際にはやはり鈴屋什造。

東京喰種re9巻 篠原のアラタ
(東京喰種:re 9巻)
篠原特等のクインケ「アラタ」を所有してた。相変わらずカグネやら何やらという設定をいまいち理解できてませんが、武器や必殺技を踏襲できるのは面白い。そこにドラマを作ることもできるので、鈴屋什造と篠原特等の「絆」みたいなんも暗に読み取れます。

きっと篠原のアラタと同様に所有者の肉体を食べて強くなる性質を持ってそうですが、鈴屋什造の場合は完全にコントロールできてるっぽい。篠原版アラタは完全防御に徹していたようですが、鈴屋版アラタは攻撃も同時に可能っぽい。

これ以上、鈴屋什造は強くなってどうしたいんでしょうか?誰か教えてください。

当然クロは鈴屋什造にフルボッコ。情けないまま遁走。そして嘉納教授の元へ再び戻る。クロはプライドをかなぐり捨てて、嘉納にシロを復活させてほしいと懇願。鈴屋什造を倒す順番は逆になったが、それでも愛するシロが生き返ることが先決。

シロの顔は前述のようにクロの腹に合体してる状態。『ドラえもん』のポケットと『ど根性ガエル』のピョン太が組み合わさったような状態。シロの「口」らしき部分から何かを喋ってることからも今でも生きてるように「見える」。

でも嘉納教授は「で?何?」と草生えるんですけどー状態。

東京喰種re9巻 嘉納とクロ
(東京喰種:re 9巻)
何故ならシロが発している声らしきものは単なるガスが漏れ出てるに過ぎなかったから。いわゆる屁。「隣の家に囲いができたんだってね?へぇ」の屁。嘉納のナチュラルに舐めきった言動が素敵。

つまりはクロがブチ切れ。逆ギレとも言えますが、嘉納はオカヒラという一等捜査官をコピーした複数のクインクスを使って応戦。多勢に無勢。クロは鈴屋什造との一戦もあって不利な状況。

東京喰種re9巻 クロと西尾錦
(東京喰種:re 9巻)
そこへ現れたのが西尾錦。敵の敵は味方ではないものの、二人は共闘。「嘉納」を今後追い詰めていく模様。ただクロは「壁パイ」というより、腹黒ならぬ「腹ジロ」ですけどね。ちなみに今更ですが「西尾錦(にしおにしき)」って名前が意外と呼びづらい。「西西尾錦、東西尾錦、南西尾錦」「赤西尾錦、黄西尾錦、青西尾錦」みたいな早口言葉も作れそう。

東京喰種re9巻 月山 ナキ 宇井
(東京喰種:re 9巻)
他にもナキとミザたちに月山習が加勢。コイツも割りとしぶとい。宇井や富楽といった捜査官たちと応戦。更には「あんていく」の元店員・入見カヤが参戦。徐々に喰種たちの間で勢力が集約化されつつある模様。

ちなみに犬顔の入見カヤが生きてたってこと、実はあんなヤツも死なずに生き残ってたりします。つか、この9巻の感想記事のタイトルで既にネタバレ全開か。そういや前にタイトルでネタバレしすぎて怒られたっけ(T_T)うるうる


まさかの亜門鋼太朗が生き延びてた件

一方、タタラという喰種と法寺という捜査官とのバトル。法寺の部下に真戸暁がいる模様。このタタラと法寺には浅からぬ因縁があり、かつてタタラの兄を法寺が倒したらしい。まさに復讐。

東京喰種re9巻 タタラ
(東京喰種:re 9巻)
タタラがクインケを解放すると、ただの化け物。こんな怪獣ってウルトラマンにいなかったっけ?w前述の鈴屋什造のアラタがかすむほど。タタラは中国系喰種。更に正確に言えば、赤舌連と呼ばれる部族。その名の通り、4000℃を超える炎を吐く。当然捜査官たちは「ぴゃ」っと燃え盛る。まさに炎の舌。

東京喰種re9巻 タタラ オウル 法寺
(東京喰種:re 9巻)
ただ二人のバトルに突如として割って入ったのが、オウルの滝澤。まさかの仲間割れかと思いきや、滝澤はずっとこの時を待ってた。

滝澤は元々捜査官だった。喰種の力を結果的に手に入れてしまったものの、それを逆手に取ってCCGを救おうと虎視眈々と狙ってた。そのままタタラを倒した滝澤はかつての上官・法寺に褒められるのかと思いきや…。

東京喰種re9巻 タタラ オウル 法寺2
(東京喰種:re 9巻)
完全な喰種扱い。「SSレート喰種オウルを攻撃準備」とまさに臨戦態勢。滝澤っちは思わず「どしてぇどうしてどうして」。そのまま法寺もあやめてしまう。確かに完全にぶっ飛んだと思ってたので、滝澤に「わて味方でしてん。正常な思考回路でしてん」と今更言われてもピンと来ない。

そして最後に同僚だった真戸暁に手をかけようとした瞬間、そこに現れたのがヤツ。

東京喰種re9巻 オウル滝澤と亜門鋼太朗2
(東京喰種:re 9巻)
肛門太朗こと亜門鋼太朗。

ってえぇぇぇッッッお前生きてたんかい!!!!!!しかも愛しの女性がピンチになった時にだけ現れるという。前述の入見カヤも然り、さすがに過去キャラが生き残りすぎてやしないか。亜門鋼太朗が生き残ってるようなフリってありましたっけ?…と思ったら7巻で堂々と登場してました。清々しいほど覚えてなかった(笑)

画像の説明をしておくと、実は亜門鋼太朗も喰種化してる。滝澤と同様に嘉納教授の実験台にされてた。ただ結果的に滝澤が成功し、亜門鋼太朗は失敗。バトル能力の点では立場が逆転。これまで亜門鋼太朗はコソコソと隠れてた。ちなみに「フロッピー」という喰種が亜門鋼太朗のことだった。

ただ亜門鋼太朗は滝澤の過去を知ってる。弱かった過去を知ってる。だからこそ滝澤を命を賭してでも救いたい。だから喰種としてではなく、「喰種捜査官」として滝澤に向き合おうとしてる。

東京喰種re9巻 六月透 オウル滝澤
(東京喰種:re 9巻)
そこへ六月透が登場。六月透はシリアルキラーだった記憶を取り戻したので、そのまま喰種としてフェードアウトするのかと思いきや、しっかりCCGに戻るらしい。「イケる」という意味はさておき、実力的にはオウル滝澤より格上っぽい。ただ滝澤のタマキンを潰してみたり、嗜虐心はニコニコプンプン。ヤバくないか。

東京喰種re9巻 真戸暁 オウル滝澤
(東京喰種:re 9巻)
このままオウル滝澤が倒されるのかと思いきや、真戸暁が六月透からの攻撃を身を挺して守る。二人は学生時代からライバルだった。いくら喰種化したとはいえ、滝澤はかつての同士。無意識に足が動いていた。

もちろん喰種をかばうことは重罪。瓜江たちも駆けつけた中、滝澤はピンチ。そこで亜門鋼太朗が言う。「真戸暁を連れて逃げろ。次こそちゃんと逃げてくれ」。最初は反発したものの、かつての上司と部下の姿がそこにはあった。

オウル滝澤と真戸暁が再び立場を替えて仲間になり、トータルすると月山家やナキやミザといったアオギリの樹、オウル滝澤、真戸暁、笛口雛実あたりが合流。つまりは「隻眼の王」こと金木研の元に集結。ここには平子など元捜査官も含まれるので、この9巻で一大勢力を築き上げたってことになる模様。

これから金木研たちはCCGといったグール捜査官たちと戦うのかと言えば、おそらく否。じゃあ一体誰と戦うのか。

東京喰種re9巻 和集旧多宗太
(東京喰種:re 9巻)
それが旧多宗太(ふるたそうた)。CCGを裏でも表でも牛耳っていた和修一族を根絶やし。しかも旧多そのものが和修家の分家だった。コチラのネタもエト(高槻泉)が既に「おい和修」と呼ぶなど伏線がありました。

だからフルネームも「和修旧多宗太」。ただ「和修旧多」が名字なのか、「旧多宗太」が名前になるのか、さすがに意味不明。旧多はミドルネーム的な扱いなのだとしたら、カタカナで良くなかったか。

それはさておき、旧多宗太は金木研をグール化させるキッカケを作った張本人であり、嘉納教授とズブズブの繋がりがある。つまり簡単に言ってしまえば「金木研 vs 旧多宗太(嘉納教授)」的な構図になりそうです。


東京喰種:re9巻総括


『東京グール:re』9巻の見どころは、オウル滝澤と亜門鋼太朗、真戸暁のやり取り。

かつて喰種捜査官として一緒に働いていたからこそ、全く違う立場に立たされた時にどういった行動を取るのか。取らなければいけないのか。その瀬戸際におけるギリギリの選択の過酷さに、何とも心が締め付けられる思いがさせられます。

この9巻でようやくガチで死亡した亜門鋼太朗のセリフが象徴的。

東京喰種re9巻 亜門鋼太朗 米林
(東京喰種:re 9巻)
かつて自分が助けた捜査官・米林に対して「この世界は歪んでる。なにが正しいかなにが間違っているか。簡単に分からなくなる。だから考え続けるんだお前の選択が間違っていないか。その行為だけは正しいと言えるはずだ」。

果たして作者・石田スイは『東京喰種:re』のラストに一体どういった選択を選ぶのか。どういった答えを出すのか。どうしてもバトル描写など絵的に派手な部分ばかりに目が行きがちですが、グールであるがゆえの迫害、差別、葛藤。そういった繊細かつドロドロした心理描写も見どころと言えます。

しかし相変わらず、作者・石田スイの画力の進化がハンパない。

最初は『進撃の巨人』と同様に芋臭い絵柄で、正直どうかなーと思ってましたが気付けば漫画家の中でもトップレベルではなかろうか。中学や高校で入っていたサッカー部では補欠だったのに、数年後にはリーガエスパニョーラのトップチームでレギュラーを張ってるようなもん。

『キャンバス』のネタバレ感想をレビュー。作者は仲間りょう。少年ジャンプ4・5合併号で掲載された読み切り漫画。いずれ『磯部磯兵衛物語』の新刊コミックにも収録されるかも知れません。

『キャンバス』の内容がぶっ飛びすぎてて面白かったのでレビューしたいと思います。


あらすじ物語 ストーリー内容

主人公は高校3年生の栗田。小学校からずっとサッカーをやってたものの、2年ほど前に試合中の衝突で「首の骨」を痛めてしまった。医者からはサッカーはもうできないと言われ、栗田は美術部に入る。

仲間りょう キャンバス1
(キャンバス)
そして栗田の日課はキャンバスを塗っては埋めるの繰り返し…って、栗田のどこに「首」があんねん!!!!痛めるだけの首がどこにあんねんwww

仲間りょう キャンバス2
(キャンバス)
この栗田が好きになったのは同じ美術部の桃原…ってコイツも首ないやんけーーー!!!!「ヘタクソ栗田くん」じゃねーよ。ひたすらヘタクソなのは作者・仲間りょうの画力だろwwwwww

仲間りょう キャンバス3
(キャンバス)
しかも「今日も厳しく講評してあげる」ってどの面下げて言ってんの!眼鏡もスチャッじゃねーよ。というか眼鏡をかける耳がどこにあんねん。冷静に考えると恐怖でしかない。

栗田は栗田の表情で、一体何の感情を表現してるんだと。そういう内容のラブコメディ漫画になります。初っ端の扉絵がフルカラーなんですが、パステルカラー全開で明らかに使い所を間違えてる。


世界観が意味不明

だから仲間りょう作『キャンバス』がとにかく色々とひどい。

仲間りょう キャンバス4
(キャンバス)
例えば栗田が最初に美術部で桃原に出会った場面。そこで栗田はいわゆる一目惚れするんですが、桃原の背丈が明らかに足りてないー!何故みかんの箱を使う必要があるのかと。いっそキャンバスを床に置いて書けばいいじゃないかと。

だから身長と世界観や身の回りの道具が一切合ってない。

仲間りょう キャンバス6
(キャンバス)
例えば授業中の風景もことごとく全員顔が机に隠れてる。もっと小さい机があったやろ。むしろこの世界観では小さい机しかないはず。せめて主人公・栗田のように椅子に膝を付けろと。何故頑なに尻をついて座ろうとするのかと。

仲間りょう キャンバス7
(キャンバス)
他にも桃原が家族で高級車メルセデスベンツSクラスでドライブしてると、やっぱりシートベルトの位置が不自然ーーーー!!!!完全に顔が顔が顔がwww

お母さんは特にシートベルトでビッターンなってるのに、何故ここまで笑顔が全開なのか恐怖感しか覚えない。ヘッドレストが全く意味をなしてない。お父さん絶対着座位置的に前は見えてないはずだし、アクセルペダルにも絶対足が届いてないはず。どういう原理で車が動いてるんだと(笑)

ちなみに自分ドルジ露瓶尊は自動車ブログ「くるまン。」も運営
してますです。おすすめ人気コンパクトSUVといった記事も書いてるので良かったらどうぞ。

仲間りょう キャンバス5
(キャンバス)
美術部顧問の教師は、完全に股間から顔がニョキッと生えてるにしか見えない。ただの「チ○コの化け物」。しかも横からコイツラをチェックすると、ガンダムの世界観でこういうロボットがあったよなーと既視感やデジャブも芽生える。


総合評価 評判 口コミ


仲間りょうの読み切り漫画『キャンバス』ですが、いやぁ、久々にヤバイ漫画を読みました。とりあえず誰か作中内で一回ツッコめよと。この等身っぷりに一切何も触れられませんからね。途中で違和感を感じてる俺が間違ってんのかな?と錯覚させるのが非常に怖い。

また作者・仲間りょうが作者コメントで「前から恋愛マンガをやってみたいと思ってたので描けてよかったです」とドヤ顔気味に語ってるんですが、いや全く描けてねーよ!!!ひたすら描けてねーよ!!!少女マンガで掲載したら絶対苦情しか来ないwww

意外な発見として、作者・仲間りょうはガチで浮世絵風キャラクターしか描けないのかと思ってたんですが、割りと普通のキャラクターも描けるという事実。もし現在少年ジャンプで連載中の『磯部磯兵衛物語』が完結したとしても、そこそこ漫画家として食っていけそうです。

『めしぬま。』1巻のネタバレ感想をレビュー。作者はあみだむく。掲載誌はコミックゼノン。出版社はノース・スターズ・ピクチャーズ。ジャンルは青年コミックのグルメ漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入や試し読みが可能です。

『めしぬま』の評判を調べると「池沼」「気持ち悪い」といったネガティブな感想もあって、良くも悪くもアンチが多いらしい。ただ個人的にそこそこ面白かったので『めしぬま。』の考察記事をレビューしたいと思います。


めしぬまのあらすじ物語 ストーリー内容

めしぬま1巻 飯沼
(めしぬま 1巻)
主人公は「飯沼(いいぬま)」。どこにでもいる冴えないサラリーマン。見た目さながら、仕事もテキパキこなすわけではなく、いつも誰かに怒られているような男。きっと飯沼は年齢的に20代ですが、無口で無表情なため当然女っ気なし。

そして飯沼は画像からも分かるように常にお腹が空いているような状態。仕事が遅いゆえにどうしても昼飯を食べられなかったり、残業で晩飯を食べる機会を失うことも多いからかも知れない。

めしぬま1巻 ピザまん
(めしぬま 1巻)
ただ飯沼の食事シーンが何故かムダに美味そうというか、官能的。おそらくこの場面を読んで「気持ち悪い」や「キモい」といった感想を持つ読者がいるのかも知れませんが、個人的には色々とツボった。

ちなみに飯沼が食べてるものはピザまん。溶けたチーズがとっろとろ。

めしぬま1巻 周囲の反応
(めしぬま 1巻)
だから周囲の人間は飯沼が食べてるシーンに出くわすと、何故かほれてまうやろー状態。いわゆるムダすぎるギャップ感とでもいうのか、そこに画像の笹原などは不意打ち的に胸キュンを食らったりする。

まさに飯沼(いいぬま)の「飯」はご飯の「めし」。他のキャラクター全員に呼ばれてるかは不明ですが、「めしぬま」は先輩の花山というイケメンが付けたアダ名っぽい。だから漫画タイトルは主人公の名前でありアダ名のこと。


キモい…気持ち悪い…きも…きも…気持ちいい!!!

『めしぬま』の面白い点は、やはり飯沼のリアクションや表情。確かに美味そうに食うんですが、何と形容・表現していいか分からないですが何か面白い(笑)

飯沼は無表情。その状態は不思議と維持されてるものの、しっかりと「美味そう」という感情が伝わってくるのがすごい。表情は変わってないようで、実はちゃんと変化してる。作者・あみだむくの画力の高さを伺えます。

めしぬま1巻 手の書き方
(めしぬま 1巻)
飯沼の手の書き方が完全に「女性のツボ」を心得てる。おそらく…というか絶対女子が好きそうなお手手。作者・あみだむくの画力の高さが手伝って、どこかホモセクシャリティ的な匂いもあって、そういう部分が「キモい」といった一部に口コミの感想が出て来る原因だと思われます。

めしぬま1巻 たこ焼き
(めしぬま 1巻)
熱々のたこ焼きを食べた瞬間は、あまりに熱すぎて「あっふ…」と軽く昇天気味。ただの地味なヤケドシーンをここまで恍惚に描いた漫画は初めてです(笑)

ただ強いて言えば、飯沼の表情の角度がいつも左側からなのでややワンパターンさを生んでるのはもったいない。


めしぬま 総合評価 評判 口コミ

めしぬま。 1
あみだむく
ノース・スターズ・ピクチャーズ
2016-12-20

『めしぬま。』のネタバレ感想をまとめると、期待せず読み始めたこともあって意外と面白かった。

「美味そうに食う」というグルメ漫画の王道を走ってるものの、主人公・飯沼のキャラクターが完全に奇をてらってる。設定や狙いとしては思いついてもコレを描くのは難しいと思うんですが、作者・あみだむくのの画力がなせるワザ。

同じくコミックゼノンで連載されていた『おとりよせ王子飯田好実』の飯田好実が「明」としたら、『めしぬま。』の飯沼は「暗」といった感じか。大げさなリアクションだけど大げさじゃない、まさに絶妙なライン。この妙な読後感がクセになる。

ただ基本的にはその『おとりよせ王子飯田好実』と同じく出オチ漫画。きっとストーリーや展開の広げ方は知れてると思うので、おそらく『めしぬま』は10巻以上の長期連載にならない気がする。でも、だからこそ集めやすいとも言えます。

ということで、このブログでは『めしぬま。』の2巻3巻はレビューせずに全巻完結したら、そのときに再びこのレビュー記事をまとめて再編集したいと思います。とりあえずグルメ漫画好きなら『めしぬま』はおすすめ。女性読者ならきっと好意的な感想を抱くはず。きっと作者も編集者もオンナのような気がする。

『名探偵キドリ』全3巻のネタバレ感想をレビュー。作者は馬田イスケ。掲載誌は月刊少年マガジン。出版社は講談社。ジャンルは少年コミックの推理ギャグ漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入や試し読みが可能です。

ラストの最終回こそ打ち切り臭がするものの、個人的にそこそこ面白かったので『名探偵キドリ』の考察レビューを書きたいと思います。多分好きな読者さんは好きかも知れない。つまらないのが一周回って面白いかも、というノリ。


名探偵キドリのあらすじ物語 ストーリー内容

どこでもいる女子高生・時明日香は名刑事の娘だけあって、数ある難事件をズバッと解決してきた。しかし、そんな時明日香にライバル心を燃やす男がいた。

名探偵キドリ1巻 貴鳥 あらすじ1
(名探偵キドリ1巻)
それが転校生の貴鳥(きどり)。いかにも風貌からして推理やってます感が出てますが、わざわざ時明日香を倒すためだけに転校してきた。この時点で相当ヤバイ奴。

例えば担任教師に自己紹介を求められても、「僕は自己紹介するために来たのではありません。推理をしにやって来た。それに個人情報をむやみに露呈するなど探偵失格ですよ」とほくそ笑む。

その風貌からして既に「個性」という名の個人情報ダダ漏れやろというツッコミはさておき、さっそく教室内で事件が発生。机の上に突っ伏して、口元から何かを垂れ流して倒れ込んでいる男子生徒がいた。貴鳥はひらめく。

名探偵キドリ1巻 貴鳥 あらすじ2
(名探偵キドリ1巻)
これは「青酸カリで毒殺されたに違いない」と。そしてある女子生徒を名指しで真犯人だとズバッと指摘。この圧倒的な自信に満ち溢れた不敵な笑みを見ると、まさか本当に青酸カリでッッッ!?

名探偵キドリ1巻 貴鳥 あらすじ3
(名探偵キドリ1巻)
…と思ったら、女子生徒はただアーモンドクッキーを持ってただけ。当然男子生徒はただただ居眠りしてただけ。そんなタイミング良く事件は発生しません。

しかも時明日香曰く、青酸カリからアーモンドの匂いはしないらしい。あくまで人間の胃液と混ざることでアーモンド臭が発生するとのこと。ましてや収穫前のアーモンド臭であって、そんな美味そうな匂いもしない。どーゆーこっちゃねん、江戸川コナン!聞いてた話と随分違うやんけ(笑)

名探偵キドリ1巻 あらすじ
(名探偵キドリ1巻)
そして「名探偵 vs 迷探偵(名探偵気取り)」のバトルが勃発する内容。とはいえ、既にお気づきのようにもちろん勝負にすらなってないので、貴鳥による珍推理ショーが展開のメイン。まさに異質すぎるミステリーギャグ漫画といった内容。


貴鳥の名探偵気取りが笑える

だから主人公・貴鳥というキャラクターが圧倒的な個性を放つギャグ漫画。あらすじの状況から、まともな推理ミステリーが展開されるはずがありません。

名探偵キドリ1巻 貴鳥8
(名探偵キドリ1巻)
とにかく貴鳥は推理が大好きなので、ことあるごとに事件を追い求める性質がある。例えばカラオケ店に侵入したときは、歌ってる客の叫び声を聞いて「悲鳴のあった部屋はどこだ?誰かが殺されたはずだ」と店員に詰め寄る。メンドクセー。

名探偵キドリ1巻 貴鳥5
(名探偵キドリ1巻)
クラスメイトを被害者と見立てて、勝手に実況見分らしきことをおっぱじめる。しかも被害者役の生徒が「もう止めてよ」とお願いすると、「死体が喋るんじゃないコロすぞ」と一喝。理不尽にも程がある。

名探偵キドリ1巻 貴鳥6
(名探偵キドリ1巻)
実際に事件らしいことが起きなくもないんですが、そのときに部屋が「密室状態」だと貴鳥は思わず恍惚に浸る。挙句の果てには、ちょいちょい犯罪を誘発しようと動く。コイツ、マジでやべぇ。

名探偵キドリ1巻 貴鳥9
(名探偵キドリ1巻)
言うまでもなく貴鳥は探偵として無能なので、ことごとく推理を外す。例えば「左利きの実に7割が犯人という統計が出ているんですよ」といった無根拠の謎データが真実だと思い込んでるので当然。仮にこの統計が事実だとしたら、そこら中が犯人ばっか。

しかも7割という数字が微妙。犯人ではない可能性が3割もあるわけですから。それに画像をよくチェックすると貴鳥も左腕で指摘してることから、実はお前も左利きじゃねーか説もあったりなかったり。まさに盛大なブーメラン。

名探偵キドリ1巻 貴鳥4
(名探偵キドリ1巻)
ただ貴鳥の性格は意外と実直なのか分からないことはハッキリ分からないと自白する。推理モノやミステリーモノでは定番の決めゼリフってのがありますが、例えば貴鳥の場合は「謎は深まるばかりだよ」。

もちろん前述のように貴鳥が勝手に事件だと騒いでいるだけなので、謎が深まるどころかそもそも謎はは一切何も始まってない。「謎は深まるばかりだよ」とナレーション風に他人事風に言われても困る。せめて自己解決しろと。

名探偵キドリ1巻 貴鳥7
(名探偵キドリ1巻)
さっぱり分からない」に至っては、もう清々しいってレベルじゃない。ここまでセリフと表情が合ってないのも珍しい。

名探偵キドリ2巻 貴鳥1
(名探偵キドリ 2巻)
ちなみに貴鳥は完全な無能ではなく、あらすじでも説明したように嗅覚だけは人一倍。実際に犯人の残した覆面の匂いを手がかりに真犯人を探し当てた経験もある。思わず時明日香も「毎回それで解決したらいいのに…」と正論をぶっ放す。

名探偵キドリ2巻 時明日香
(名探偵キドリ 2巻)
また時明日香が結果的にほぼ毎回貴鳥の代わりに事件を解決するものの、この時明日香の推理もちょくちょくツッコミどころも散見。例えば画像だと犯人の女子生徒が「氷のハイヒールを作った」というトリック。氷で作ってるので証拠隠滅することが可能。

ただ一からカンナで氷のハイヒールを作るって相当ムズいぞ。そこら辺の女子高生が何サクッと日本の職人魂を炸裂させてくれてんねんと。氷のハイヒールの完成度がパネェ。


釈麗子というアゴ女も意外と面白い

あとサブキャラクターの一人に釈麗子という女子生徒がいる。時明日香の相棒・友達。名前は可愛らしいものの、かなりパンチが効いたキャラクター。

名探偵キドリ2巻 麗子2
(名探偵キドリ 2巻)
簡単にいえば、アゴがめちゃめちゃ長い。具体的には8.9cm。ほぼ顔の半分近くがアゴで占められている。しかも寿司屋の娘だけあって、お弁当箱が寿司。ただ全部エンガワなどいつもネタは一種類らしい。これ完全な嫌がらせ(笑)

名探偵キドリ3巻 麗子1
(名探偵キドリ 3巻)
確かに麗子の見た目がアレなこともあって、貴鳥からちょくちょく犯人扱いされる。画像の場面だと放火犯扱い。イメージ画像的には完全に真っ黒ですが、もちろん麗子はむしろ清廉潔白。

名探偵キドリ3巻 麗子2
(名探偵キドリ 3巻)
他にも「釈麗子は腹筋の際に補助の人を刺してしまった」など、めちゃくちゃなキャラクターとめちゃくちゃな妄想力でまさにカオスすぎる推理につながる。

名探偵キドリ1巻 麗子3
(名探偵キドリ 1巻)
1巻だと外から飛んできた野球ボールが麗子に当たる。麗子はガラスの破片も刺さるなど大惨事。当然麗子は被害者なんですが、貴鳥的には完全に真っ黒。そこで展開されたのが「麗子が自分のアゴで窓ガラスを割っていったに違いない」という推理を展開。夜の校舎 窓ガラス壊してまわった尾崎豊もビックリやぞ。

ただ割れたガラスの破片は外ではなく、廊下側に落ちていた。つまり窓ガラスは外から割られたことは間違いない。その時明日香の批判に対して、貴鳥はどう応じたか。

名探偵キドリ1巻 麗子4
(名探偵キドリ1巻)
挙句の果てには、麗子自身が外から窓ガラスに飛び込んできたという推理を披露。清々しいほどの麗子の悲惨すぎる扱い。

名探偵キドリ1巻 麗子1
(名探偵キドリ1巻)
この麗子はちょいちょいツッコミが冴える。貴鳥が最初に時明日香に宣戦布告した場面では「好物は寿司と相方はイースター島出身と」と小ボケをかますと、すかさず麗子は「誰がモアイだよ!殴るぞ!」とツッコミ。

誰もモアイ像とまで具体的に表現してないんですが、麗子は麗子で自覚症状はある模様(笑)

名探偵キドリ1巻 麗子2
(名探偵キドリ1巻)
貴鳥がわざわざ時明日香の学校に転校してきた理由を語ったときも、その理由が訳分からなさすぎたので、やや爽やかな笑顔で「マジで殴っていいかな?」とツッコミ。他のキャラクターも含めて、ツッコミセンスが意外とあって面白い。


名探偵キドリの総合評価 評判 口コミ


『名探偵キドリ』全3巻のネタバレ感想をまとめると、ややキモい絵柄などクセこそありますがシュールなギャグ漫画としては面白かった。最終3巻の表紙からして「推理は考えるものではなく感じるものさ」がヒドすぎる。主人公・貴鳥のキャラクターが良い。また時明日香との対比がよりギャップ感を演出。アゴ女・麗子のキャラクターも面白かった。

こってりしたギャグであるが故に飽きが早く来ないといえばウソになりますが、それでも全3巻というボリューム感は適量。最終回こそ打ち切りっぽいですが、基本的にギャグ漫画は短命。そう考えたら「打ち切り=面白くない=買わない」という解を導き出す必要はない。内容は本当にくだらない(笑)

もちろんギャグ漫画は特に好き嫌いがハッキリするので注意は必要ですが、それでも画像を見て面白そうだと感じたらそこまで買い物として失敗しないでしょう。

『ニッポン、世界で何番目?』のネタバレ感想をレビュー。出版社はぴあ株式会社。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。

中身はタイトル通り、日本が様々なジャンルで世界で何番目かデータを元にランキング化した内容になります。発売時期が2016年5月に発売されたということで、若干情報に新鮮味や更新性が欠ける可能性もあるので少し注意。

ニッポン世界で何番目1
(ニッポン世界で何番目?)
最近のテレビではやたらと「日本すごーい(棒読み)」といった薄ら寒いマンセー番組が目立ちます。確かに今回レビューする本にも書かれているデータを見てみると、日本は色んなジャンルで高いランキングを示しているように思えます。

そこでこのブログでも日本が世界で何番目なのか、個人的に面白そうなジャンルだけ見繕ってみました。


日本の経済ランキングは実は下位?

まずは日本が経済的に世界でどんなもんなのか。前述の名目GDPでは世界三位でした。

ニッポン世界で何番目 GDP伸び率ランキング 2014年
(ニッポン世界で何番目?)
ただ残念ながら2014年のGDP伸び率はまさかの190位。アベノミクス成功とテレビは宣伝してますが、実際にはマイナス成長率。2015年2016年のGDP伸び率こそプラス成長ですが、それでも世界的には下位。

ニッポン世界で何番目 平均年収ランキング 2014年
(ニッポン世界で何番目?)
平均年収ランキングでも日本は18位とやはり下位。30カ国全体の平均年収と比較しても日本は見劣りするカタチ。そこそこ経済が不調とされているイタリアの平均年収より日本は下ってんだから泣けます。

もちろん超お金持ちを含めた上での平均年収ですから、日本の下層労働者の平均年収はまさに悲惨と表現できるレベルでしょう。テレビや新聞は「日本はお金持ち国家」と賞賛していますが、すごく空虚感に満ちあふれています。

ニッポン世界で何番目 製造業の給与伸び率ランキング 2015年
(ニッポン世界で何番目?)
もう少し細かく見てみると、円安効果で日本は製造業が好調とされていますが、その製造業の給与伸び率を見ても日本は落第生。韓国の給与伸び率4.4%の半分も日本はありません。

ニッポン世界で何番目 最低賃金ランキング 2014年
(ニッポン世界で何番目?)
他にも最低賃金額のランキングでも最下位のアメリカについで日本は少ない。いや、どんだけ日本経済が腐ってるんだと言いたくなるレベル。

ニッポン世界で何番目 年金見込額ランキング
(ニッポン世界で何番目?)
最近、自民党が年金給付額を強制的にカットしましたが、実は年金額についても日本はランキング下位。厳密には現時点でもらっている年金給付額ではありませんが、今後「もらえるであろう年金見込額」は、まさかの世界平均以下。いや、むしろ将来もらえる年金額が低い方がショックだよ。

日本は福祉国家と呼ばれますが、実は世界のランキング的には下層レベル。日本の年金見込額は、あの中国にすら負けてる。もちろん厚生年金ではありませんが、それにしても日本の年金の将来は危ういと言わざるを得ないでしょう。


その他の意外に大したことない日本のランキング

まだまだ日本ディスりは止まりませんよー!!ネトウヨちゃんやテレビ局スタッフは涙目だと思いますが、まだまだ日本sageは続きます。

ニッポン世界で何番目 女性議員の比率ランキング
(ニッポン世界で何番目?)
他にも女性ネタが多く収録されていて、その代表格とも言えるのが女性の国会議員の数。2014年の話ですが、日本は世界ランキングで156位。国会議員の女性率はわずか9.5%。どんだけ少ないんだと。

自民党は女性の議員比率を高める法案を出してますが、自民党内では反発も多いそう。ただやっぱり日本は女性の国会議員が少なすぎるので、政党一つに対して最低でも10%の議員を当選させるように義務付けるべき。

もし女性の国会議員が10%を超えない場合、その政党がもらってる政党交付金を半分近くカットしてもいいでしょう。そこまですれば立候補者の数だけでもせめて増加するはず。ちなみに大阪の維新は女性議員がゼロ人。さっさと役立たずのゴミ政党は死んでほしいと思います(笑)

ただ日本は劣等生もいいところですが、とはいえアメリカで20%超えないなど他の先進国も思った程じゃない。女性議員比率の世界ランキングトップは、実はアフリカといった発展途上国と呼ばれる国々が多い。そういった国の方が先進的というのがなんとも皮肉な話。

ニッポン世界で何番目 世界報道の自由ランキング 2015年
(ニッポン世界で何番目?)
報道の自由度ランキングもやはり日本は中下位レベル。問題は2012年の安倍政権以降に50位もランクダウンさせている事実。北方領土を3000億円を払ってロシアに献上した自民党をマンセーしてるようでは、テレビや新聞にまともな報道を期待する方がキチガイってもんです。

ニッポン世界で何番目 整形大国ランキング 2014年
(ニッポン世界で何番目?)
他にも韓国は整形大国と池上彰あたりも宣伝してますが、実は日本の方が美容整形の数では断然上。アメリカに至っては韓国の4倍。もちろん人口比率で言えば、韓国の方が日本を上回る整形大国かも知れません。実際に日本の人口は1億数千万人に対して、韓国は5000万人。

ただそんなこと言い出せば、世界ランキング5位のメキシコの人口は日本と同じ1億数千万人。日本と人口が全く同じにも関わらず、日本の整形数はメキシコより50万件以上も多い。どのみち日本が圧倒的な美容整形大国であることに違いはない。池上彰ちゃん、もっと勉強しまちょうね?

ニッポン世界で何番目 整形大国ランキング 2014年2
(ニッポン世界で何番目?)
ちなみに整形部位別のランキングで見てみると、日本は「脱毛」分野で世界一位。確かに日本の女子は剛毛だもんなー…とか言ったら殴られるか。日本の女子はアソコを手入れしてないイメージがありますが、実は処理する部分は処理してるらしい。

顔や頭部の美容整形は韓国が3位と健闘してて、マスコミや池上彰が宣伝するイメージとそぐわないとも言えますが、実は日本は韓国についでランキング4位。全然他国を笑える水準ではないでしょう。アホのテレビの影響って怖い。

一方、美容整形のイメージで強い「胸」。コチラはやはりアメリカがランキング1位。まさに漫画かよってぐらいの乳してます。ただやはり乳分野でも日本はランキング上位。そこに韓国の名前はなく、統計データだけを見る限り、日本はとんでもない整形大国だったらしい。

池上彰とテレビのみなしゃん、もっと勉強ちましょうね?

ニッポン世界で何番目 労働時間ランキング 2014年
(ニッポン世界で何番目?)
続いて労働時間ランキング。正確には就業者一人あたりの平均年間実労働時間と呼ぶらしいですが、コチラは意外にも日本は25位と少なめ。ランキング1位の東ティモールより700時間も少ない。池上彰がテレビで「実は日本人の労働時間は少ないんです」とハゲ頭…もといドヤ顔を晒してました。

ただ、もちろんカラクリがある。ここにはサービス残業が含まれてない。当然サービス残業を取り締まる罰則もない。そんな日本が平均年間実労働時間が少なくて当たり前。池上彰さんはこの程度の知識も知らなかったらしいです。

ニッポン世界で何番目 パスポート自由度ランキング
(ニッポン世界で何番目?)
他にもテレビや池上彰が日本マンセーする十八番として、パスポートのビザ免除プログラムがあります。要は日本のパスポートは世界的にも優れてるかあrビザ免除で世界中の多くの国に入国できるんですよー(棒読み)といったセリフをよく耳にします。

ただ実際には画像にあるように日本よりビザ免除されてる国が多い国はごまんとある。もちろん日本は171カ国と優秀ではあるものの、実はネトウヨが大好きな韓国と同水準。世界ランキング一位はドイツとイギリス。日本は三番目に過ぎない。

しかもアフガニスタンやシリアやソマリアといった、いかにも紛争地帯というイメージがある国でもビザ免除で入国できる国が数十カ国もあるという現実。ビザ免除に関して特定の一部の先進国だけで行われていると思いきや、他国の情報も合わせて考えると「ビザ免除はどこの国でも意外とフツーに行われてる」ということが読み取れます。

本当にこのハゲ馬鹿だからなー…と、いつの間にか日本ディスりから池上ディスりに変わってました(てへぺろ。

ニッポン世界で何番目 日本好き嫌いランキング
(ニッポン世界で何番目?)
極めつけが日本が好き・嫌いランキング。まず日本が嫌いな国ランキングを見ておくと、やはり安倍総理の謝罪が足りないのか中国と韓国が下位。

ただドイツも日本嫌いが46%もいる。他にもスペインやケニアも日本嫌いが30%近くに上るなど、そこそこ日本は嫌われてる。他にもネットの一部やアホなテレビが親日国とはやしたててる、トルコは日本好きが40%しかいない(笑)

ニッポン世界で何番目 日本好き嫌いランキング2
(ニッポン世界で何番目?)
ちなみに、日本が好きな国ランキングはこんな感じ。極端に日本を好きな国は実はありません。またカナダやフランスといった日本のヲタ文化が少し根づいてそうな国でも、実は3割近くが日本を嫌っているという現実が泣けます。


意外に日本がすごいランキングと面白いランキング

でも日本の批判ばかりで終わってもアレなので、他に日本の意外に優秀なランキングや面白いランキングもチェックしたいと思います。

ニッポン世界で何番目 ノーベル賞受賞者ランキング 2015年
(ニッポン世界で何番目?)
例えばノーベル賞受賞者数ランキング。日本は2015年のランキングだと、まさかの7位。さすがにアメリカが突出して多いものの、意外と世界的に日本は健闘してる。安倍晋三が無償で北方領土を献上したロシア超え。

今年2016年も『トリコ』でも有名なオートファジーを発見したオジサンが受賞してたので、今後もしばらくは世界でも日本が上位で推移するに違いありません。

ニッポン世界で何番目 携帯電話普及率ランキング 2014年
(ニッポン世界で何番目?)
最近は日本でも駅や町中を歩いてるとケータイ電話・スマホがつくづく普及したなーという実感が芽生えますが、実は日本はまだまだ。日本のスマホ普及率は100%を超えてるものの、ランキングトップのマカオはまさかのスマホ普及率が300%超え(笑)

ニッポン世界で何番目 美人度ランキング
(ニッポン世界で何番目?)
世界美人度ランキングだと日本は10位となかなか健闘。まさに日本の女性は美しい。ユーチューバーの関根理沙…抱きてぇ。実際女性に限らず、肥満の人を町中でもあまり見かけません。海外の映像を見ると、お前ら力士かってぐらいに太っている方を目にします・

ニッポン世界で何番目 供給カロリーランキング 2011年
(ニッポン世界で何番目?)
それもそのはず。日本人が一人あたり一日に得る供給カロリーは世界ランキングで102位とめちゃめちゃ低い。ほぼ発展途上国並の水準らしいので褒められたもんでもないんでしょうが、そりゃあ太らんわなって話。

だから日本は食の欧米化が進んでるとは言われつつも、実はガンの罹患率でも日本は世界的には低い部類に入るらしい。こういった部分は質素倹約と誇れるのかも知れませんが、前述のように日本人の給与水準は極めて低いことを勘案するとやや微妙か。

ニッポン世界で何番目 コメの消費量ランキング
(ニッポン世界で何番目?)
そこで一日のコメ消費ランキングを見てみると面白い。日本は一日1杯ちょっとコメ離れと言われつつもそこそこ食べてるんですが、世界ランキング一位のバングラデシュはまさかの一日6杯食う。もちろん国民一人あたりの平均。お前ら、どんだけコメ食うねん!と思わずツッコんでしまった。本当に朝昼晩ずっとコメだけ食ってるんでしょうね(笑)

ニッポン世界で何番目 レコードCD売上ランキング
(ニッポン世界で何番目?)
世界で売れたレコードCDランキングでは10位に日本の「上を向いて歩こう」がランクイン。確かにアメリカのビルボードランキングで一位になったと聞きますが、販売枚数は脅威の1300万枚。日本が思ってる以上に売れてる。まさに日本を代表する曲と表現して差し支えないでしょう。

ニッポン世界で何番目 ニート率ランキング 2014年
(ニッポン世界で何番目?)
他にもニート率ランキングっていうのもありまして、コチラでは日本はまさかの3.91%。世界ランキング一位のモルディブのニート率は56%。お前らどんだけ働いてないねん!いや日本の若者が働きすぎやろ!…ってどっちをツッコめばいいのか戸惑う格差。

他国を見渡すとインドやイタリアのニート率は20%超え。アメリカや韓国のニート率でも15%超え。いかに日本の若者が勤勉であるかを証明してくれているデータ。日本のお母さん、息子さんや娘さんをもっと甘やかしましょう!日本の平均年収の少なさはこういった部分が影響しているのかも知れません。

ニッポン世界で何番目 晩婚の国ランキング
(ニッポン世界で何番目?)
日本は晩婚化が進んだと言われてますが、世界ランキングで比較すると実は日本はそこそこ早婚。40カ国平均だと26位と、割りと早めに結婚してる事実が読み取れます。

ただ平均出産年齢は日本は遅い。だから世界的には「デキ婚」「おめでた婚」が主流だと推察されます。結婚してから出産という古くさい価値観が、まだまだ日本には根付いている模様。まさにそういった価値観こそが日本の少子化を招いていると指摘できます。

ニッポン世界で何番目 平和な国ランキング
(ニッポン世界で何番目?)
最後は平和な国ランキングを見ると、日本は8位とそこそこ健闘。ただ日本の平和度ランキングはどんどん下がっていく予定。

その理由が安倍自民党が兵器の輸出を解禁したから。「武器輸出」という項目は日本は最高評価だったものの、その評価が目に見えて下がるだろうということ。きっと日本のテレビ局スタッフたちは思わずダンマリ。最後の最後でぶっこんでやりました(笑)


総合評価 評判 口コミ


以上、日本の世界における様々なランキングを見てきたわけですが、正確なデータだけを知るだけで「意外と日本ってフツー」だと感じるランキングが大半でした。それだけテレビや一部のネットのアホ電波に毒されてることを身を以て知ることができたのは良かったです。

逆に政治家の汚職度ランキングでは日本はそこそこクリーンだったりするなど、それこそ日本の意外な一面を知れるという点では役に立つ本かも知れない。アホなテレビ番組やネット記事など、どうしても一面的な偏った内容が多くて物足りない。ホルホルするのは自由ですが、オ○ニーなら一人でシコってろよって話ですから。

そういえば結構前にスペインかイタリアかどっかで日本の好きな駄菓子ランキングを聞いてきた番組があった。日本の駄菓子がヨーロッパで売ってるのかと思いきや、ただ番組スタッフが駄菓子を持ってヨーロッパに行って、そこら辺の市民何人かに聞いて回っただけ。

おいおい、ヨーロッパまで行ってら他にもっとすることあるやろ。しかもランキング1位はもちろんCMまたぎ。いや、誰興味あんねん。そりゃあ視聴率も下がりますわな(笑)

個人的に興味がある日本のランキングとしては、漫画とは別に自動車ブログ【くるまン】を運営してることもあって、日本車の車種別の販売ランキング推移とかあれば面白いかなーと思いました。意外と日本での人気車種は世界で売れてない。逆に日本だと知られてないような日本車が世界で売れてたりする。

そういうのを誰か調べてデータとしてまとめてくれn…ってさすがに需要がないか(笑)

『進撃の巨人』21巻のネタバレ感想。作者は諫山創。別冊少年マガジンで連載中のバトル漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。


エルヴィンを取るべきか、アルミンを取るべきか

ベルトルト打倒のためアルミンが犠牲になった続き。具体的にはベルトルトの巨人化時の熱風によってアルミンが真っ黒クロスケ状態でこんがりパン工房。誰が見てもアルミンが死亡したとしか思えない終わり方でしたが、果たしてこの『進撃の巨人』21巻ではどうなったのか!?

…と、その前に確認しておくことがもう一つあります。それがリヴァイの存在。ジークの反撃にあって、無数のモブ巨人に取り囲まれて絶体絶命のピンチ。リヴァイが武器を使い果たしたと書かれてあったので、「進撃の巨人・リヴァイの最強まとめ」ではもしかすると巨人化して打開するのかもと予想してみましたが、実際には巨人化せず。20巻をよく読めば直後にリヴァイは立体機動装置を使ってました。

ジークはベルトルトやライナーを救い出すために壁内に戻ったんですが、まさかの自力で追いかけてきたリヴァイ。これほどピンチという言葉が似合わないキャラもいない。思わずジークも「ウソだろ…化け物め…」と冷や汗。ジークはベルトルトの救出は諦めて、その場を立ち去ってライナーのもとへ向かう。

一方、ライナーは雷槍に為す術もなく結局はミカサたちに捕縛されていあ。そこでハンジたちはライナーの巨人の力を手に入れるか判断するため、ミカサをエレンのもとに行かせる。ちなみにその後ライナーはジークによって連れ去られてしまう。

現状を整理すると、ベルトルトを捕縛したエレンの周囲には、こんがりパン工房のアルミンとリヴァイとミカサがいる状態。前述のようにリヴァイは巨人化しなかったので、巨人の注射が一本だけ余ってる。当然、現状の最善策は巨人の注射でアルミンを一刻も早く蘇生させること。そしてベルトルトを食べて超大型巨人の能力を奪うこと。

進撃の巨人21巻 リヴァイの選択1
(進撃の巨人 21巻)
しかし、ここでモブ部下が負傷したエルヴィン連れて戻ってくる。

進撃の巨人21巻 リヴァイの選択2
(進撃の巨人 21巻)
つまりはエルヴィンとアルミンの二者択一。リヴァイは究極の選択を迫られることとなる。『進撃の巨人』と『ハンターハンター』のどっちが面白いか、その二者択一を迫られるぐらい難しい話か。

アルミンを残した場合とエルヴィンを残した場合、どちらが多くの人類を助けることができるのか。言うまでもなく戦士としての価値が高いのはやはりエルヴィン。エルヴィンが持つ圧倒的な経験値はアルミンの思考力や判断力を上回る。

進撃の巨人21巻 リヴァイの選択3
(進撃の巨人 21巻)
もちろんエレンは納得できない。エレンの鬼気迫る表情が素敵。リヴァイとの距離感、目線、口元の描き方。何もかもが上手い。それを意図的に無視しようとしてるリヴァイも切ない。そこにミカサやハンジも参加。流れはエルヴィン一択の雰囲気に。

進撃の巨人21巻 アルミンが超大型巨人へ
(進撃の巨人 21巻)
ただ結果的にリヴァイはアルミンを選択。そしてアルミンは直後にベルトルトの捕食して「超大型巨人」の能力を手に入れる。鎧の巨人のライナーではなく、敢えて「超大型」が選ばれたのにはしっかり理由があるはずですから、今後どういった展開に活かされるのか楽しみにしたいです。

じゃあ何故リヴァイはエルヴィンを選択しなかったのか?

その理由はケニー・アッカーマンの「みんな何かに酔っ払ってねぇとやってらんなかったんだ。みんな何かの奴隷だった」という最期の言葉を思い出したから。エルヴィンはこの世界の謎を追求したい夢を持っていたが、その先の話は何一つしなかった。

ただアルミンだけは「壁の向こうにある海」について壮大な夢を語っていた。あくまでエルヴィンは鬱屈した世界から逃げ出すために、その夢の奴隷になってたに過ぎなかった。仮に地下室の秘密に辿り着けたところで、同じ地獄が続くことは目に見えていた。

リヴァイは一言「休ませてやりたい」。エルヴィンは自分を救ってくれた恩人であり友であるからこそ楽になってほしかった。これ以上、誰かから嫌われる悪魔を演じ続けてほしくなかった。まさにエルヴィンに対するリヴァイの優しさであり手向けだった。

そしてジークとライナーが逃亡したことでシガンシナ区の制圧封鎖に成功した。つまりはウォール・マリアを再び人類のもとに奪還する。

進撃の巨人21巻 地下室の秘密
(進撃の巨人 21巻)
自分たちが行く先を邪魔する敵がいなくなったことで、ついにエレンやリヴァイたちは父グリシャがたくした地下室の秘密に迫る。果たしてグリシャが残した手記には一体何が書かれているのか?


エルディア人・グリシャの子供時代のエピソード

結論から書くと、やはり人類は滅んではいなかった。むしろ遥かに進んだ技術を持ち、栄華を誇っていたといっても過言ではなかった。何故そんなことが分かるのか?それはグリシャ自身が「外の世界」からやって来た張本人だから。

進撃の巨人21巻 グリシャの過去
(進撃の巨人 21巻)
地下室の手記には、グリシャ・イェーガーが外の世界「マーレ」で生まれ育ち、そこがどういう世界であるかが詳細に書かれていた。画像の背後には高度に文明が発展したことを伺わせる飛行船が飛んでいることからも明らかでしょう。

ただ正確にはグリシャがいかに悲惨な過去と運命を背負い、また屈辱的な人生を味わされてきたが書かれていた。

グリシャ・イェーガーはエルディア人の血を引く一族だった。エルディア人はかつて1820年前に大国マーレを滅ぼし、エルディア帝国を作り上げた。エルディア人はそれに飽き足らず、あらゆる人種を弾圧し略取。次々とエルディア人は他民族の女性に子供を産ませることによる「一種の民族浄化」を行う残虐非道な民族だった。

しかしながら大国マーレはエルディア帝国にスパイを送り込むことで、エルディアは内部崩壊をきたして弱体化。結果的にエルディアは自滅しまう。それがおそらく100年ほど前の話っぽいですが、つまり立場が完全に逆転した状態。

そのためエルディア人の末裔であるグリシャ・イェーガーたちは「悪魔の血」と差別されていた。その結果、グリシャ・イェーガーは妹の命をマーレの警官たちによって無残にも殺されてしまうものの、グリシャは為す術もなかった。

進撃の巨人21巻 加害者としての運命
(進撃の巨人 21巻)
グリシャの父曰く、「我々が直接の加害者じゃなくても、被害を受けた側の長い歴史にとて見れば関係ないこと」。負の歴史は連綿と続いていくもの。あとあと後述もしますが、日本の一部の政治家やネトウヨをちょいちょいディスってる描写も見受けます。


開祖ユミル・フリッツと九つの巨人

そもそもエルディア人はどうやって他民族を弾圧・迫害したのかといえば、それこそが「巨人の力」そのもの。

進撃の巨人21巻 ユミル・フリッツ エルディア人
(進撃の巨人 21巻)
この巨人の力を「大地の悪魔」と契約して手に入れたのが、エルディア人の祖先であるユミル・フリッツと呼ばれる女性。つまり「ユミルの民」とはまさにエルディア人そのものを指すカタチ。『進撃の巨人』5巻でイルゼ・ラングナーが手記などを参照。

「大地の悪魔」も今後カギを握りそうですが、ユミルは巨人の力を得ても永遠に生きることはできなかった。それではどうしたかといえば、自分の力(魂)を9つの巨人に分け与えた。この「九つの巨人」に関する詳細は現時点では不明ですが、その9つのいくつかが女型の巨人・超大型・猿・鎧などと推察されます。ということは、まだまだ別の巨人が今後登場するのかも知れない。

その中でも「始祖の巨人」が持つ能力は特筆すべきであり、他の巨人全てを支配し操ることができた。この「始祖の巨人」の能力を継承することが許されていたのが、ユミル・フリッツの血を直接的に引く末裔である歴代のフリッツ王だけだった。

自分で説明しておいてなんですが、なんだか『進撃の巨人』のストーリーやオチが大分見えてきましたよ。


フリッツ王が逃げ込んだ「パラディ島」こそが進撃の巨人の舞台

フリッツ王は代々始祖の巨人の力を継承してきたわけですが、何故エルディア人は負けたのか。

進撃の巨人21巻 巨人大戦 パラディ島
(進撃の巨人 21巻)
それは145代フリッツ王が「パラディ島」と呼ばれる辺境の島に逃げ込んだから。

これまで始祖の巨人以外の8つの巨人の力を持つ勢力は、エルディア帝国内でお互いにいがみ合っていた。いわば内紛状態が続けばフツーは維新の会のように勝手に空中分解してもおかしくないんですが、そこをいつも始祖の巨人を持つ歴代フリッツ王が全てを丸く収めてた。

ただこのことに145代フリッツ王は嫌気が差したのか、エルディア人の一部を連れてパラディ島に移住。しかも巨人の力を利用した巨大な「三重の壁」を築いて完全に閉じこもってしまう。…ん?ん?ということは?つまり?

『進撃の巨人』の舞台こそが、このパラディ島そのもの。つまりエレンたちが住む場所は、ただの大きな島でしかなかった。グリシャも正確には「外の外の世界」からパラディ島にやって来たと表現するのが正しいのかも知れない。

エルディアとマーレの立場が逆転したのが100年前、ウォール・マリアといった城塞都市が生まれたのも100年前。時期的にもおよそ完全に符合します。エレンたちは壁内は地獄だから「外の世界」に飛び出そうとしてるものの、ウォール・マリアはむしろフリッツ王からしてみると「壁内こそ理想郷や楽園」という位置づけ。

ということはレイス家こそがフリッツ王の末裔であり、レイス家の当主が継承してきた「記憶」の中身がまさにエルディア人が犯した犯罪と迫害の歴史であり、何故パラディ島に逃げ込んで楽園を作り上げたのかという理由だと推察されます。


無数の巨人たちはマーレの侵攻から守る番犬?

『進撃の巨人』21巻のストーリーは、まだ終わらない。

数十年ほど前にマーレ政府がパラディ島に対する侵攻を画策する。理由は至って合理的。パラディ島には膨大な資源が埋蔵されているとされ、軍事大国化が進んだマーレは化石燃料といったエネルギーが必要になったから。

実際の戦争でもそうですが、表向きは「自由」や「防衛」といった美名の下で行われる。マーレ政府も同じく「パラディ島に逃げ込んだ悪の化身フリッツ王から宣戦布告を受けた」のを開戦の理由に挙げたもののもちろんウソっぱち。

ちなみに既にマーレは「七つの巨人」の力を持っている。正確にはエルディア人の一部を裏切らせてマーレ内に引き込んだと考えるのが妥当かも知れませんが、実際に扱えるのはエルディア人の一族のみ。そこでマーレはエルディア人たちから七つの巨人の力を継承するに値する男子を集めようと目論む。

フリッツ王は当然こういった侵略行為を見越していたんだと思いますが、何故パラディ島に無数の巨人たちが徘徊してるかと言えば、おそらく他国の侵略を防ぐため。だから巨人たちは「人類を食べる」ものではなく、本来は「人類(エルディア人)を守る」ためだったのではないかと予想されます。

実際フリッツ王は「我々に干渉するなら壁に潜む幾千万の巨人が地上のすべてを平らにならす」とウォール・マリアなどを作り上げた当時に言い残してる。だから悪の化身から宣戦布告を受けたというのもあながち間違いではないのか(笑)

つまり巨人たちは「番犬」であり「ボディーガード」。きっと壁内の人間を外に出さないためでもあるので、まさに二重の目的が隠されていた。


ジークもグリシャの息子だった件

ただパラディ島に潜むフリッツ王の脅威は、何もかつて陵辱の限りをつくしたマーレだけではない。それは同じエルディア人であるグリシャ・イェーガーの存在も脅威となった。

そもそもフリッツ王はパラディ島にエルディア人と共に逃げ込んだはずなのに、何故エルディア人であるグリシャはマーレに残ったままなのか。まだ理由こそ不明ですが、答えはシンプル。フリッツ王はグリシャたち一部のエルディア人を見捨てたから。その中にグリシャたち家族もいた。

だからグリシャの中ではマーレに対する復讐心だけではなく、「自分たちが捨てられた」という被害者意識から生まれる怒りも相まって、「エルディア復権派」と呼ばれる一大勢力を築き上げる。再び完全にエルディアが復権するには始祖の巨人の力が必要なため、パラディ島へいずれ足を踏み入れることを考えていた。

進撃の巨人21巻 グリシャの息子がジーク
(進撃の巨人 21巻)
そんな矢先、グリシャはダイナ・フリッツと呼ばれる王家の血を引く女性と結婚して、一男をもうける。そのグリシャの子供の名前が「ジーク」。そうエレンたちを襲ってきた猿の巨人ことジーク。色々とストーリーが繋がっていきます。

進撃の巨人21巻 ジーク 伏線
(進撃の巨人 21巻)
実は21巻の冒頭でジークとエレンが邂逅するときにも、しれっとジークとグリシャを重ね合わせる伏線を張っていた。最初は隣同士で並べて描く演出意図が解せませんでしたが、21巻の終わりまで読めば合点がいきます。

当然、巨人の力を管理してるのはマーレ政府たち。今更エルディア人たちに反旗を翻すだけの力は何も残っていない。そこでタイミングよく生まれたジークを「マーレの戦士」として育て、逆スパイに育て上げようとグリシャは決意。

進撃の巨人21巻 グリシャを裏切るジーク
(進撃の巨人 21巻)
ただジークが7歳になった頃にグリシャを裏切る。そう考えるとジークやライナーたちの目的はマーレ政府の思惑のもとに動いてるっぽいのか。仮にそうだとしたらジークやライナー・ベルトルト・アニたちは「マーレ派のエルディア人」であり、グリシャたちは「エルディア復権派の残党」ということ。そう考えないと前述画像の「俺たちはあの父親の被害者…お前は父親に洗脳されている」というジークのセリフが通らない。

またグリシャたちが密告された画像に「エルディア復権派は全員楽園に送られた」と書かれてあるので、パラディ島にさまよってる巨人たちの多くはフリッツ王の意図で作られたわけではなさそう。ということは侵略や侵攻から実を守るためのボディーガードという、前述の考察は間違いなのかも。

果たしてグリシャの運命は?ジークの運命は?二人が再びどこでどう交わるのか?みたいな場面で21巻は終わります。


進撃の巨人21巻はネトウヨをディスりすぎ?

ということでラストはネトウヨディスりの件について、簡単な考察。

進撃の巨人21巻 加害者としての運命
(進撃の巨人 21巻)
再び前述の画像を貼っておくと、グリシャの父親は自分たちが犯した歴史を語って「我々が直接の加害者じゃなくても、被害を受けた側の長い歴史にとってみれば関係ないことだ」と諭す。加害の歴史は連綿と続いていくもの。

今のところグリシャが間違っているような描かれ方をしているので、日本がかつての大戦でアジア諸国を蹂躙した事実や植民地化で苦しめた歴史を肯定したがるネトウヨや一部の政治家とグリシャたちがつい重なってしまう。

数十年前の歴史ですら覚えてない人も多い中、ましてや数百年前、1000年以上前の負の歴史を語られても信用したくない国民もいるのも事実。だから「正の歴史が捻じ曲げられた」と曲解・妄想するネトウヨ的な人間も中にはいる。

進撃の巨人21巻 ネトウヨ2
(進撃の巨人 21巻)
その最たる例がグリシャ。

ある古文書や歴史文献を見たグリシャは、「我々の始祖ユミルは巨人の力に目覚め、荒れ地を耕し、道を造り、峠には橋を架けた。つまり始祖ユミルが人々にもたらしたものは富だ!人々を豊かにしこの大陸を発展させたんだ!これが真実だ!」と色めき立つと周囲のエルディア人も呼応する。自分達は加害者の歴史と教わったけど、実は他国に良いことしかしてないらしい?

ただグリシャ自身は古代文字を解読できたわけではない(笑)

あくまで「俺達は選ばれし神の子」だから世界をハッピーにしたのは真実に違いない、というアホすぎる理屈。ネトウヨが朝鮮半島の植民地を肯定するときの論法とそっくり。いわゆるネットで真実ガーというヤツ。事実がどうかは関係なく、自分たちが信じたいものだけを信じる。

しかも「バカどもは騙せても、俺たち真のエルディア人は騙されないぞ」とあるモブのエルディア人が叫ぶものの、一番オツムが弱いのはお前というブーメランすぎるオチ。もはやネトウヨの口癖と言っても過言ではないでしょう。それに対する作者・諫山創の強烈なディスりにしか自分は聞こえない。

日本だと「天皇は数千年の歴史を持つ世界最古の神様」と主張する竹田ナントカという馬顔皇子やアホウヨユーチューバーのKAZUYAなど、そういった類いの失笑芸人に対するディスりも込められているのでしょう。百歩譲って『進撃の巨人』の世界観ではユミルは存在してますが、初代あたりの天皇に限ってはただの架空の妄想人物ですからね。それをありがたがるアホの心理を一度紐解いてみたい(爆笑)


加害国の人間が被害者意識をこじらせるプロセス

進撃の巨人21巻 ネトウヨ1
(進撃の巨人 21巻)
ただその結果としてグリシャは、逆にどんどん被害者意識を膨らませていく。

再び世界を正すためにはエルディアを復活させなくてはならない」という強い憎しみの感情を募らせていく。グリシャの嫁・ダイナ・フリッツが「王が争いから目を背けたことから始まった」と主張するなど、好戦的な歪んだ愛国血統主義が芽生えていく。ネトウヨも無駄に何故か被害者意識が強くて好戦的。

でも別に日本に限らず、こういった負の歴史を背負ってる国は多い。実際ヨーロッパが多くの難民を受け入れてる理由の一つに、過去の大戦や植民地支配が関係してる。でも現在ヨーロッパに住んでる人間からしたら、過去への贖罪はあまり関係なくどうでもいい話。今の自分たちの生活が一番大事。その生活が幸せではない理由として移民排斥の一部世論が形成されている。

だから世界的な排外主義も跋扈してる現状に対するディスりも読み取れて、かつての加害者たちの子孫が被害者意識をこじらせて、どんどん狂気のアホ化していくプロセスに対する警鐘も込められているのかも知れない。

かなり前に一部の韓国人が『進撃の巨人』について騒いでたらしいですが、実際にはかなり真逆っぽい内容になりそうな気がしてます。とはいえ今後の展開がどう描かれるのか最後まで分かりませんが。

ちなみに『進撃の巨人』21巻で個人的に少しだけ気になったのは、マーレ国内では飛行船といった文明の利器がかなり発達してる以上、いくら巨大な壁で隔離されてるとはいえ、それこそパラディ島内の住民が飛行船の類いを一切見ずに過ごせた根拠が不明。それこそまかり間違って飛行船がパラディ島に不時着でもしなかったのか。

少なくともウォール・マリアなどでは上空に飛行機を目にする日は遅かれ早かれ訪れたということ。そのときにフリッツ王、もといレイス家はどういう対応を取ったのだろうか気になるところであります。