『12連休』のネタバレ感想。作者は吉田覚。Fellows(ハルタ)で掲載された読み切りマンガを集めたもの。何となく察しがつくかも知れませんが、12連休ということで12作品収録されてます。


あらすじ物語・ストーリー内容

吉田覚は、『働かない二人』の作者。おそらくデビュー直後か、本格的な連載を持つ前の作品かも知れない。だからかクオリティーにムラがあって及第点のタイトルは半分もないかなー。

とりあえず、何となく良かった回を3つ4つピックアップしてその感想を書きたいと思います。


エ口キネシス

終電に近い電車の中。

12連休「エロキネシス」
何故か超能力者が乗り合わせて、仕事疲れで軽く眠っている女性のスカートを!!!

ただ超能力者にパワーが足りないのか成功せず。肩を落とす超能力者。そして周囲でそれを見ていた、電車の乗客(男)も落胆。
12連休「エロキネシス」2
そこでまさかの意気投合。超能力者に必死にパワーを送り込もうとする男たち。これぞ王道バトル漫画で見られるような熱い友情!

12連休「エロキネシス」3
結果!プロバスケット選手か!というぐらいの高速ダムダム具合!桜木花道も真っ青やで!!!

話のオチとしては、そのダムダム具合を見ていた電車の乗客(男)が更なる集結。超能力者にパワーを送り込む。こういう場面を見ると「俺オトコに生まれてきて良かった」と心底思えるで!でもパワーが有り余りすぎて女性の衣服がバーン!…でチャンチャン。なんじゃそりゃっていう。


コーポ田中の序列

主人公は、コーポ田中という安アパートに引っ越してきた相川という女性。ただめちゃめちゃ巨人的なチチの持ち主。そこでコーポ田中の3人の住人たち(男)がざわめきだす。

12連休「コーポ田中の序列」
結果、相川に対して軽く集団ストーカー的な行動を取りだす。ちなみに画像はドアの隙間から臭ってくる靴の匂いを嗅いで、「カーくさいのう!」「ツンとしたにおいがしますねぇ!」と品評してる場面。表現があまりに下劣すぎて思わず笑った。

12連休「コーポ田中の序列」2
当然のように相川の隣に住む西君の部屋の壁に聴診器を当てて、相川の生活に探りを入れる。とことんサイテーすぎる3人の話。オチとしては相川が3人に対して復讐を遂げるという展開。


岸本貞夫の終わりなき胸キュン地獄

主人公はタイトル通り、岸本貞夫という男。

高校生時代に、めちゃめちゃ美人の葉子に告白されるところから話が始まる。岸本はオッケーの返事を出すかと思いきや、美人と一緒にいると緊張しすぎるという理由で最初は断る。正直分からなくはない。この着想をベースに展開を作った話。

でも周りの生徒たちが激怒して、ほぼ半ば強引に二人は付き合うことになる。
12連休「岸本貞夫の終わりなき胸キュン地獄」2
そして20数年後、二人が40歳になった場面にまで一気に飛ぶ。ただ葉子はまだまだキレイで、岸本貞夫は現在進行形で緊張しまくり。だから自分の家にいても居心地が悪い悪い。

しかも娘たち3人もやっぱり美人で、終始家の中では緊張感が絶えない。岸本貞夫の「おかしいだろ!俺の半分混ざった遺伝子はどこいったんだよ!」というセリフは笑った。
12連休「岸本貞夫の終わりなき胸キュン地獄」3
そんで嫌いな食べ物をどんどん娘たちから渡されるものの、美人の娘に嫌われたくないからずっと黙ってる。不憫なんだか不憫じゃないんだか。そもそも美人の葉子に緊張しまくってるくせに、どんだけ子供作ってんねん!という話ですが。普通ならタちませんから。

オチはやっぱり緊張しまくって…という終わり方。


真夏の亡霊チキンレース

12連休「真夏の亡霊チキンレース」
ラストは女の亡霊に取り憑かれた男の話。延々と怖い内容の独り言をブツブツとつぶやいてる亡霊。会話は一向に成立しない。でも男はかなりガサツ。いい加減、面倒くさくなった男は最終手段を取る。

亡霊の目の前でC・W・ニコルならぬ、C・W・シコる!でもそこは亡霊。今更少しも怖くないわ―(アナと雪の女王風)♪♪
12連休「真夏の亡霊チキンレース」2
…と思いきや、男のフィニッシュ時には華麗に避ける。「あっぶ」じゃねーよ。そして最後はバカらしくなった亡霊はさくっと成仏しちゃうというオチ。


総合評価・評判・口コミ

冒頭にも書きましたが、作者・吉田覚はゆる~いギャグ漫画を描いてる方。だからこの『12連休』というタイトルのニュアンスからもゆる~い内容をつい想像しがち。

でもおそらく本格的な連載を持つ前の段階だからかも知れませんが、新人さんにありがちな肩に力が入ってる作品が多め。むしろ品性下劣で下世話なネタも多い。だから『働かない二人』みたいなんを期待すると失敗する。

展開としてはアイデアありき。一応笑いは取れてるものの、見切り発車的な内容も多く、全体的にちょっとオチが弱め。一話完結の読み切りオムニバスだったら、最後の最後まで気を抜かずに詰め切れると良かった。