バズマン。

健全な漫画の感想ブログ。面白いマンガかどうかの考察レビューも書いてます。ネタバレ込みなので注意。

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『いぬやしき』7巻のネタバレ感想。作者は奥浩哉。イブニングで連載中のSFマンガ。「いぬやしきが面白い理由を考察」した記事でも少し触れましたが、僕たちの宮根誠司さんが死亡してしまいます( TДT)


スマホ経由でしか攻撃できない?

獅子神が日本国に宣戦布告した続き。東京新宿にあるオーロラビジョンからバンバンと人混みに向かって撃ちまくる。パニックに陥る通行人は逃げ惑う。そこへオーロラビジョンから僕たちのミヤネ屋さんが「新宿の皆さん速やかに屋内に避難して下さい」と注意を喚起する。

いぬやしき7巻 宮根誠司 ミヤネ屋
(いぬやしき 7巻)
このミヤネ屋が放送中の宮根誠司に対して、獅子神から電話がかかってくる。宮根さんのセリフ回しがそっくりすぎて笑う。

獅子神!俺は…世間は…日本はお前を絶対許さんぞ!少年法とかで守られてると思ってるかもしれへんけどな!国民はお前を許さんからな!」とドヤ顔した直後にスマホ越しにバン。関西弁の安っぽさがたまりません。別に自分は宮根誠司は嫌いではないですが、それでもイキったオッサンが瞬殺される痛快感もたまりません。

このことから獅子神の友達だったチョッコーが「スマホ経由の攻撃」に気付く。そして今度は犬屋敷に電波ジャックさせて通行人にスマホを捨てるように促す。

いぬやしき7巻 オーロラビジョン 獅子神
(いぬやしき 7巻)
ただオーロラビジョン越しにバンバン狙撃できましたー!ベロベロバー(笑)
考えてみると6巻の終わりでオーロラビジョン越しに既に狙撃してたので、スマホは経由点の一つに過ぎないことは明らかでした。


神降臨キタ━━━(゚∀゚)━━━!!

獅子神は「100人」を達成したので打ち止め。しかし「明日からは一日1000人に増やします」と宣言。これ以上はどうしようもないので、一先ず帰路についた犬屋敷。

テレビからは「獅子神に対抗する存在」がアナウンサーが伝えるニュース番組が流れる。「神と悪魔が闘ってるんだって。獅子神は悪魔で、もう一人は神」と犬屋敷の息子。

いぬやしき7巻 神と悪魔が戦ってる
(いぬやしき 7巻)
それを聞いた瞬間の犬屋敷の表情が、DAIGOじゃなくても完全にバレバレ。動揺を隠すのが下手か。ロボット化してるんだから、そういった部分こそ人間らしさを失えよ。

翌日。犬屋敷は獅子神がいないか探知しようとするものの音沙汰無し。平穏な時間が続くので、今日はもしかしたら獅子神が襲ってこないかも…と誰もが思った瞬間。

いぬやしき7巻 飛行機落下シーン1
(いぬやしき 7巻)
まさかの飛行機の大量落下がキタ━━(゚∀゚)━━!!

いぬやしき7巻 飛行機落下シーン2
(いぬやしき 7巻)
犬屋敷の娘・麻里の前でも大量の飛行機が落下!!!獅子神は飛行機を遠隔操作して次々とビル街へ落下させていく。

いぬやしき7巻 飛行機落下シーン3
(いぬやしき 7巻)
飛行機内の乗客たちが浮いた感じや、窓から見えるビル街の景色などがリアル。強いて言えば、飛行機落下の場面では飛行機が作る「影」や、瞬間的に止まった絵だけではなくブレて落ちていく飛行機が何機かあっても良かったか。

でも犬屋敷が逆に飛行機を遠隔操作。お台場前の海岸に次々と不時着させていく。まさに神キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ただ無事に不時着したとはいえ、もう少し期待は損壊してた方がリアルだったか。

いぬやしき7巻 犬屋敷 獅子神1
(いぬやしき 7巻)
そして娘・麻里はビルに閉じ込められたまま。父である犬屋敷に電話をかけて助けを求めてくる。先程の犬屋敷の表情のクダリを見ると、何となく麻里の表情は内心気付いてるっぽい。それもあって無意識的に電話をしたのか。

ただ背後に獅子神!いぬやしきー!うしろうしろー!!惨事だよ!全員集合!

いぬやしき7巻 犬屋敷 獅子神2
(いぬやしき 7巻)
遂に犬屋敷と獅子神が対峙。獅子神は「何で俺の邪魔してんの?」と問い詰めるものの、犬屋敷は「僕は人の命を救った時だけ自分が人間だと実感するんだ」と反論。それを聞いて愕然とする獅子神。そして気付く。自分(獅子神)が悪役で、ジジイ(犬屋敷)がヒーローである事実に。

獅子神の「きみは人の命を奪う時だけ自分が人間だと実感するの?」という上から目線にも思える発言に、更に獅子神の心が激しく揺さぶられる。果たしてどういう決着が待っているのか?犬屋敷は娘・麻里を救うことはできるのか?…という場面で8巻へ。


総括


『いぬやしき』7巻のネタバレ感想ですが、最大の見せ場は飛行機落下シーンに尽きるでしょう。色んなマンガを探せば一機程度ならありますが、あそこまで大量に飛行機を落下させたのは実写映画を探してもまずないでしょう(笑)

そろそろ『いぬやしき』も完結しそうな雰囲気がするので、次にレビューするときは全巻まとめてレビューするかも。ちなみに7巻の電子版にはオマケが付いてます。リアル実写版の犬屋敷と獅子神。犬屋敷がソックリすぎだろ(笑)

『RiN(リン)』全14巻のネタバレ感想をレビュー。作者はハロルド作石。掲載誌は月刊少年マガジン。出版社は講談社。ジャンルは少年コミックの漫画家漫画。

少し前に『RiN』が完結したらしいので面白いマンガかつまらないか考察してみた。ただとラストの結末が打ち切りっぽい最終回だったことからも分かりますが、結論から書いておくと「面白くない・つまらない」です。それを前提にした辛口レビューになっているので注意。


あらすじ ストーリー内容 登場人物

主人公は伏見紀人(ふしみ・のりと)。ダラダラと日常を過ごす普通の高校生だったが、唯一の夢があった。

RiN1巻 伏見紀人
(RiN 1巻)
それが「プロの漫画家」になること。そのため日夜、机に向かって格闘していた。憧れの漫画家は水野亨(みずのとおる)。漫画雑誌コーラスで常にトップを走っている漫画家。そこで伏見紀人はコーラスに勇気を出して原稿を持ち込むものの玉砕してしまう。

そこで伏見紀人は心機一転、夏休みを全て投げ打ってマンガを描き上げる。この原稿を新人漫画家の登竜門と言われる「沢村賞」に応募すると、一番下の賞ではあったがなんとか期待賞を獲得する。そして喜び勇んで出版社が開催した授賞式へ行く伏見紀人。

RiN1巻 瀧カイト
(RiN 1巻)
そこには将来のライバル・瀧カイトがいた。自分と同学年で大賞を受賞した実力者。それでいて「今のトーラスはまったく面白くない」と挑発的に宣戦布告。ただ決して過信や自惚れから来るそれではなく、「創造前進変化、それを使命と課し、漫画を追及してみたいとナマイキに思ってます」と超絶的な向上心から来るものだった。

RiN1巻 石堂凛 沢村叡智
(RiN 1巻)
また授賞式パーティーには謎の少女・石堂凛(いしどうりん)もいた。沢村賞の名付け親でもある沢村叡智が見えた。しかし沢村叡智は既に病死済み。石堂凛には予言や予知能力といった不思議なチカラを持っていた。

果たして漫画家見習い・伏見紀人はプロ漫画家になることができるのか?更には瀧カイトを超えることができるのか?不思議な霊感少女・石堂凛の出会いが一体何をもたらすのか?二人の出会いは運命なのか必然なのか?…みたいな内容のストーリー。


ストーリーの軸が分からない

結論から書くと『RiN』は一体どういうマンガか分からない。FC2ブログで運営してる「すごないマンガがすごい」で随分と前にレビューした時にも言及しましたが、結局最後のラストまで何も不安が解消されることなく結末を迎えてしまった感じ。

主人公・伏見紀人が漫画家として成り上がっていく話がメインなのか、石堂凛との恋愛要素がメインなのか、はたまた二人が抱える過去の因縁(オカルトや霊的な要素)がメインなのか、全体的にフワーッとしててどれを一番読ませたいのかが見えてこない。ズルズルとストーリーは進むものの、コレといった山場が起きるワケでもなく見所は少ない。

漫画タイトルは「RiN」だから石堂凛がメインで活躍するべきはずなんですが、あくまで主人公・伏見紀人が漫画家としての歩みがメインに描かれる。それ自体は批判しませんが、あるときは伏見紀人のストーリーが始まったり、またあるときは石堂凛の霊能力の謎についてのストーリー(海姫島)が始まったり、構成がぶつ切り的で二人の物語が上手にリンクできてない

結末も何となく日本神話に関するオチだろうなーと早々に想像が付くものの、不思議とストーリーがどこへ向かって進んでるか見えづらいというジレンマが読んでて苦痛。


漫画 in マンガ

RiN9巻 漫画の中の漫画
(RiN 9巻)
バクマン。』でもあった演出ですが、漫画の中に「マンガ」が登場してくる場面がある。伏見紀人の「リメンバー」や紀王(伏見紀人)とユリ(石堂凛)の過去にあった物語など、こういった演出にページが多く割かれてる。

画像こそ主人公・伏見紀人が横に載っているのでマシですが、何ページにも渡って右のような「マンガ」をガッツリとそのまま掲載させる。ボクシングの話や医療マンガの話など、唐突に斜め上からそんなもんを読まされたところで内容はチンプンカンプン

全くの無意味と評価するのも乱暴ですが、まだ「めちゃくちゃカッコいい一コマだけ」を見せるなら分かるんですが、架空の漫画の「架空のマンガ」のストーリーも読ませようとするのは無謀。しっかり読んだところでその続きはないし、始まりからして設定も理解できてないので意味不明。ストレスだけが溜まっていく。

『RiN』以外のマンガでも言えますが、もしこういった演出を使うのであれば、あくまで断片的なシーンを見せるだけでいい。フワッと触りだけ読ませて、あとのストーリーは読者の想像に委ねるのがベターだと思います。もしくは画力やコマ割りの上達に関する変遷を伝えれればそれでいい。逆に言うと、それ以外の価値はない演出。


ラストの最終回はどんな結末?

『RiN』の最終回をネタバレするので注意。

伏見紀人は石堂凛や瀧カイトなどを誘って、和歌山県にある熊野那智大社へ旅行に行く。そして瀧カイトと一緒に熊野古道を散策する伏見紀人。そこで文王と紀王の話を始める。

実は伏見紀人と瀧カイトは九十九王子の子孫だった。紀王が伏見紀人で、文王が瀧カイト。この二人がかつてユリ(石堂凛)をめぐって戦い争った。結果、紀王は敗れてしまったが伏見紀人の記憶はそこで終わってる。

そして再びヤッさんが現れて、その後に起きた文王(伏見紀人)の顛末を語り出す。

ユリと一緒にいることで想像力がほとばしる紀王。当時は創作物といえば土器だけ。そこで紀王を大量に作っていたが、文王に負けたことで土器を作る行為を止める。しかし何やかんやがあって洪水に飲み込まれた子供たちを助けようとして紀王は死亡。

その事実を知ったユリはショックを受けて後を追うようにして入水自殺。伏見紀人と石堂凛は1000年以上も前から赤い糸で結ばれていた。二人が悲恋の死を遂げた場所で、現在伏見紀人とユリが抱き合う。ヤッさんとは紀王が生み出した、また伏見紀人が持つ閃きや直感や「魂」みたいな存在。石堂凛と出会ったことで蘇った的なことらしい。

直後に、トーラス新年号の表紙が主人公・伏見紀人のマンガ「リメンバー」で決定したことが、編集部からの電話で知らされる。まさに創造的な触媒である石堂凛が引き合わせてくれたとしか思えなかった。

年末に毎年開催される「少年トーラス交流会」。伏見紀人の姿はない。何故なら「リメンバー」三国志編が始まったため席を外せなかった。そこへ石堂凛からLINEで連絡が来る。それに対して伏見紀人は「今から会いに行けないかな?トーラス新年1号を見せたい」と返信。

このトーラスの表紙には「ただひとめ、あなたに逢いたくて」という煽り文が書かれていた。明らかに石堂凛に宛てた告白だった。二人の運命の歯車がいよいよ本格的に動き出す…みたいな感じの終わり方。


最終話は打ち切りっぽく完結

最終話は一応それっぽく完結してますが、ややモヤッと感は否めない。

最後は石堂凛と良い感じになるものの、結局伏見紀人は付き合うまでには至らない。もちろこれから二人は付き合って結婚もしちゃうよ、という展開のまま終わりを迎えてるものの「え?」っていう感じ。恋愛要素としては微妙。

またトーラスの表紙を飾るという結末も、漫画家としての達成感は弱くてゴールとしてはイマイチ。瀧カイトとの友情っぷり、ライバルっぷりも薄いのかなー。「終わり良ければ全て良し」という言葉もありますが、少なくとも対極的なラスト。

RiN6巻 石堂凛
(RiN 6巻)
石堂凛が日本神話に登場する女の子の血を引いているみたいな伏線や、

RiN8巻 伏見と凛は既に会っている
(RiN 8巻)
かつて石堂凛も伏見紀人が出会っていたクダリは序盤から中盤にかけて既に描かれてる。

RiN3巻 カラス 八咫烏 ヤッさん
(RiN 3巻)
またカラスのヤッさんというキグルミにしても「八咫烏(≒日本神話)」であることは早々に美沙希という占い師が暴露してる。言うまでもなく、主人公の「伏見紀人」という名前からして日本神話をモチーフにしてることが明らか。

本当にラストまで「日本神話」の部分をムダに引っ張って引っ張って引っ張って、堂々巡りが延々と続いて何の意外感もなくそのまま結末を迎えてしまっただけ。FC2で『RiN』をレビューした時に「もしかしたら最後の最後では面白くなるかも知れない」と含み(期待)も残しておきましたが、そういう念のための逃げはやはり必要ありませんでした。

RiN14巻 ハロルド作石のデビュー作 そうはいかん
(RiN 14巻)
だから『RiN』の終わり方も典型的な打ち切り。何故なら作者・ハロルド作石が新人時代に描いた読み切り漫画(「そうはいかん」「君はあの時、虎の目をしていた」)が二本も収録されているから。

もちろん『RiN』のジャンルは漫画家マンガということで、敢えて作者・ハロルド作石が素人時代に描いた作品を掲載した可能性もありますが、それでも2本分も収録している事実を考えると、やはり打ち切り(スペースを埋めるための掲載)と素直に解釈するのが妥当でしょう。


総合評価 評判 口コミ


『RiN 全14巻』のネタバレ感想を一言でまとめると「劣化バクマン」。

最後の後半からは徐々に盛り上がったのかなーという感じもしますが、やや駆け足感も否めない。主人公・伏見紀人や瀧カイトが5週連続で二話を掲載し続けるなど、あまり現実感がない展開にも走ったりご都合主義的な部分もチラホラ。

結論的には、残念ながら低調のまま完結してしまったと言わざるを得ません。時間をグズグズと消費した割に、終盤も序盤も展開的には変化に乏しくてつまらない。日本神話ネタを引っ張って引っ張った割に、最後まで何を描きたかったのか分からない。結局、料理のメインディッシュ(面白い要素)が具体的に何だったのか?

そもそも日本神話という設定からしてクソつまらない設定。日本神話って「アマテラス」や「スサノオ」など名前がカッコいいだけ。まさにTHE雰囲気イケメン。だから一見すると面白くなりそうなんで、しょうもないオタク系の漫画家や漫画家志望の中高生がつい手を出したくなるんだけど、意外に地味でしょぼい話ばっかでしょうもない。

また『NARUTO』の影響もあってか、意外にありきたり感・手垢にまみれてる感も強い。先祖がどうこうってのを言うのであれば、両親もどうだったのか、姉の病気も何か過去との因縁による巡り合わせのものだったとか、そういう描写があっても良かった。

『ONE PIECE』『ニセコイ』や『ハンターハンター』など少年ジャンプ系の漫画をほぼ毎週レビューされている「ヤマカム」というブログさん(http://yamakamu.com/)があります。ライブドアのコミックランキングで不動のトップの方。数カ月前に自分はランキングのジャンルを変えたんですが、その時あたりに初めて知りました。

ただ毎週一話ずつネタバレするのは、出版社的にダメだったはず。例えば、1年以上前にナルトのネタバレサイトが実質的に閉鎖されたことも記憶に新しいです。そういえばあたりを見渡してみると、いつの間にか『東京グール』や『進撃の巨人』といったマンガのネタバレサイト(まとめブログ)も増えました。敢えて具体名は挙げません。

そこで単刀直入に言うと、何故出版社はそういったネタバレブログを摘発・逮捕しないのか?という疑問が今記事での主張。

だからこの記事は特定のブログを限定にした個人攻撃ってことではなく、ヤマカムに類似したサイトやブログに対する疑問がメインになります。最初は記事タイトルに「ヤマカム」を入れてたんですが、さすがに個人攻撃臭が強い気がしたので止めました。

もちろん嫉妬心がないとは言い切りませんが、先程も書いたように最近知った程度。特に深い恨みも私怨があるわけでもなく、誰か特定のブログさんを悪者にしたいわけでもありません。


ルールを守ってることが馬鹿馬鹿しい

そんで本題。言うまでもなく、この「バズマン。」というブログや別ブログの「すごないマンガがすごい」では少年ジャンプなどは毎週レビューを書いてない。たまに感想を書いたとしても、連載一話目か最終回ぐらいです。極めて節度を保って一線を越えないように我慢してる(つもり)。

だから「お前のブログはどうなんだ?」というツッコミもあるでしょうが、あくまでこのブログはネタバレブログではなく【普通の漫画レビューブログ】だと思ってます。あくまでコミックスの感想が主体。

もちろん出版社が黙認してるってことであれば、それはそれで構わないんです。だったら自分も毎週号『ONE PIECE』のネタバレを書いちゃいますよ(笑)って話ですから。別にレビューできないから感想記事を書いてないのではなく、自分はしっかり配慮して気を使ってレビューしてないだけ。

特に『ONE PIECE』は電子版の配信が遅いマンガだから尚更です。このブログで『ONE PIECE』のネタをどれだけ記事にしてないかって話。他にも『東京喰種』、『キングダム』、『七つの大罪』、『進撃の巨人』、『喧嘩稼業』、『ブラッククローバー』などなど、個人的に毎週号レビューしたって構わないマンガはたくさんあります。

だから出版社が考えてるルール(一話ずつの感想はダメ etc)をちゃんと守ってることがすごくバカらしいんですよね。他にも法律で認められた引用の定義に合致するように、画像に巻数まで付けて表記してるのは自分ぐらいでしょう。


摘発は大げさだけど削除ぐらいはさせてもいいんじゃね?

要するに、正直者がバカを見る現状は理不尽ではないのか?健全でまともなブログだけが割りを食うのは不公平ではないのか?自分も貼ってる画像の枚数が決して少なくはないのでそこまで偉そうなことは言えませんが、それでもネタバレ感想を毎週書くのは卑怯ではないのか?ってこと。

もちろん逮捕や摘発は大げさだと思いますが、まとめブログなんてどんどん摘発・逮捕した所で誰も怒らないし、むしろ喝采すらされるぐらいでしょう。少なくとも個人のネタバレブログに対しても、考察記事などを覗いた過去ネタバレ記事の全削除やブログそのものの閉鎖させるぐらいはしても良いのかなと思います。

そろそろ夏休みも終わってしまいますが、お子さんがたくさん集まるタイミングだからこそ問題提起してみました。先程も書きましたが閉鎖や削除がされないならされないで別にいいんです。ルールを守っでも意味がないなら、いずれオレも毎週号ジャンプやマガジン、サンデーのネタバレを書くだけの話なんで。

『天野めぐみはスキだらけ!』1巻2巻のネタバレ感想をレビュー。作者はねこぐち。掲載誌は少年サンデー。出版社は小学館。ジャンルは少年コミックのラブコメ漫画。Kindleでもダウンロード購入可能です。


あらすじ物語 ストーリー内容

主人公は県内有数の進学校・私立星出水高校に通う進藤学(しんどうまなぶ)。特進コースの一年生。幼い頃から夢があり東京大学への入学を目指し、休み時間中でも勉強は欠かさない。しかし、悩みの種があった。

それが同じく星出水高校に進学した幼なじみ・天野めぐみ。天野めぐみとは幼い頃から仲良く遊んでいたものの、中学時代は疎遠になった。それ故にお互いの進学先は知らなかった。ただ天野めぐみはスポーツ推薦で入学していた。

天野めぐみはスキだらけ1巻 進藤学はドキドキ
(天野めぐみはスキだらけ 1巻)
そして再び一緒に話すようになったものの、天野めぐみのボディーはボンキュッボンに成長。しかも全くの無防備。完全なる無防備。ましてや馴れ馴れしく接してくるもんだから勉強の邪魔。いや、いっそ保健体育の授業をマンツーマンで教えてくれや状態

果たして進藤学は無事東大へ入学することは叶うのか?みたいな内容のラッキースケベ全開なセクシー漫画。


スキだらけな描写に好きだらけ?

結論からネタバレしておくと、内容的にはまさに想像通り・あらすじ通りの内容。一言で言えば、「ムッチリ、ぽろり、うっふんふん」。

天野めぐみはスキだらけ1巻 スカート1
(天野めぐみはスキだらけ 1巻)
こんな風にスカートがバッグに挟まってめくれてみたり、自転車に乗ってる時にふぁっさーとスカートがめくれ上がってみたり、

天野めぐみはスキだらけ1巻 スカート2
(天野めぐみはスキだらけ 1巻)
もはや自分からスイカまみれになったスカートをチューチューと吸ってみたり、

天野めぐみはスキだらけ2巻 釣り道具
(天野めぐみはスキだらけ 2巻)
釣り竿に制服が引っかかって胸がアッハンしてみたり、公園の遊具で遊んでると胸がゆっさゆっさしてみたり、

天野めぐみはスキだらけ1巻 おしり
(天野めぐみはスキだらけ 1巻)
というか簡潔にまとめるとお尻がドーン!!!www

天野めぐみはスキだらけ2巻 すべり台
(天野めぐみはスキだらけ 2巻)
ヒロインの天野めぐみはお尻が大きすぎて、公園のすべり台で滑ろうと普通にケツが挟まってしまう。もちろん、この直後にどんな展開が待ってるかは詳しく言うまでもありません。

天野めぐみはとにかくムチムチ。作者・ねこぐちもあとがきで「むっちり娘は素晴らしいと思いませんか?」と語ってるように、意図的にそういう路線を歩んでいるらしい。少年誌・少年コミックではあるんですが、そこそこ年齢層が高くても反応しやすい。サクッとモコッとしたければ、比較的実用性は高め。

天野めぐみはスキだらけ2巻 性格キャラクター
(天野めぐみはスキだらけ 2巻)
普段はアホ丸出しで少し粗暴なドジっ子ですが、天野めぐみの性格は良い。一見すると男子っぽいものの、しっかり中身は乙女なのでキャラクターとしては魅力的。主人公・進藤学を包み込んでくれるような母性に溢れてる。まさに母なるオケt…もとい大地。ラッキースケベに白々しさは少なく、それなりにキュンキュンもできる。


設定は意外と面倒くさい

ただ設定が微妙に複雑。

あらすじでも書きましたが、主人公・進藤学は東大入学を目指して日々勉強してる。今のような夏の季節は受験勉強に励んでる生徒さんも多いことでしょう。進藤が東大を目指す理由は「美川遥」という中学時代の秀才同級生が東京大学を目指しているから。

つまり天野めぐみのパソチラなどにドギマギさせられるものの、進藤学は別に天野のことを好きじゃない。じゃあ進藤学が美川という女子が好きだとしたら、何故勉強の邪魔をしてくる天野めぐみに本気で怒らないのか、その理由が分かりづらい。

むしろ天野めぐみの方が進藤学のことが好きなんですが、意図的に進藤の勉強の邪魔をしてるかというと答えはノー。完全なる天然で誘惑してるだけ。仮に天野めぐみがお色気を使って意図的に邪魔していたとしたら、そこに色んなストーリーの含みが生まれますが、単に天野めぐみのケツを見せてるってだけなのでマンガとして深みもない。

「進藤が天野めぐみに勉強を邪魔されてる」ことも含めて、一つ一つの言動や話の流れに意味を感じず、いまいち設定が噛み合ってない印象。明らかに美川というキャラは要らん。だからフツーに「進藤が天野めぐみと幼い頃に約束した夢を律儀に守ろう」としているという設定とかで良かった。

例えば進藤は東大、天野は国体や五輪を目指すという構図があれば、お互いに応援しあう関係も作れるのでストーリーも更に広がり感があったはず。天野めぐみは自分のナイスバディーに気付かないので、天然無邪気に誘惑してくる。ただ進藤は恥ずかしくて注意は出来ない。そもそも男としては好きな女子に誘惑されるのは、結果オーライの役得。

これだったら進藤が勉強を邪魔されたとしても、また天野めぐみのお色気を受け入れたとしても、展開的に不自然さはない。ストーリーもすっきりして読みやすい。また天野めぐみのお色気ちょっかいをキッカケに、逆に勉強のモチベーションが上がって高得点を取るなどすればストーリーの軸が太くなったはず。

あと『ドラゴン桜(三田紀房)』を読むと東大入学はもっと簡単らしいですが、読者層を考えると敢えて東京大学にこだわる必要もなかった気がする。「わて東大行きまんねん」という必死なヤツを正直自分は好きになれない。進藤学のキャラクターが決して悪いってことはありませんが、こういうナマイキなキャラ設定の場合はどんどん落ちぶれていった方が展開としては面白いはず。


総合評価 評判 口コミ


『天野めぐみはスキだらけ』のネタバレ感想をまとめると、セクシー漫画としてはそこそこ面白い。いろいろと批判もしましたが、少年サンデーの中では絵が上手い部類。またそこそこ可愛い女の子キャラクターも描けるので、少年ジャンプや少年マガジンで連載していたとしてもそこそこ通用していたでしょう。

ただラブコメ漫画として過不足なく色んなことを描けてるものの、ケツが見えるだけのワンパターンが続く。やはり青春要素やエロ要素といった点でやや物足りない部分もあります。読み物としては月並みな内容。また脱ぎ要員が主人公・天野めぐみ一人だけなので、正直8巻9巻も購入するのはしんどいでしょう。

それでも5巻程度までなら「実用性」に割り切って買えば損はしないと思います。少年コミックだとムチムチ女の子キャラも珍しいので、こういうマンガは絵柄さえ気に入ったら即ポチもありでしょう。ちなみに新刊の発売日が今日だったので3巻の画像を貼ろうと考えてたんですが、何故かKindleの配信は一ヶ月遅れだったので止めました。

『少年ジャンプ増刊 こち亀ジャンプ 9月21号』のネタバレ感想をレビュー。作者は秋本治。一応雑誌にカテゴライズされてますが、AmazonのKindleでもダウンロード購入可能です。

こち亀の連載40周年を企画して作られた総集編的な雑誌。このレビュー記事はデジタル版で応募こそできませんが、紙版だとWiiUやミニドローンなどアンケートに応えると抽選でもらえるそう。本誌ジャンプより発行部数が少ないはずなので当選する確率は高かったはず。


ジャンプ作家たちの寄稿イラスト

『こち亀ジャンプ』の内容はほとんど総集編。例えば本誌少年ジャンプで掲載されていた、ジャンプ作家たちが描いたイラストが収録されてます。200巻で収録されるのかなと思いきや、この『こち亀ジャンプ』でした。

こち亀ジャンプ 両津勘吉 鳥山明
例えば『ドラゴンボール』の鳥山明が描いた両津勘吉だとこんな感じのイラスト。この安定感。やっぱり上手い。

こち亀ジャンプ 両津勘吉 久保帯人
『BLEACH』の作者・久保帯人のは両津勘吉は黄昏(たそがれ)すぎ。どこ見つめてんねんって感じですが、きっと競馬で負けまくった直後でしょう。

こち亀ジャンプ 両津勘吉 尾田栄一郎 赤犬
『ONE PIECE』の尾田栄一郎が描いた両津勘吉は完全に赤犬(サカズキ)。

他にも『暗殺教室』の松井優征や『銀魂』の空知英秋、『ハイキュー』の古舘春一、『ブラッククローバー』の田端裕基、『食戟のソーマ』の附田祐斗と佐伯俊、『火ノ丸相撲』の川田、『磯部磯兵衛物語』の仲間りょうなど、基本的に2016年初夏頃まで連載してた連載陣がイラストを寄稿しているらしい。

珍しいところだと、初音ミクなどをデザインしたKEIなんかもイラストを寄稿しています。『こち亀』ではボーカロイドのネタが何回も登場してるので、きっとそれ繋がりだと思われます。

ちなみにデジタル版だと紙のポスターは付属してないということですが、電子版でもポスターの絵柄やデザインそのものは同梱されてます。

こち亀ジャンプ 尾田栄一郎 荒木飛呂彦
例えば尾田栄一郎が描いた「秋元麗子」と荒木飛呂彦が描いた「中川圭一」だとこんな感じ。麗子は足長すぎ。中川はこのクネクネ感が妙にマッチしすぎ。

こち亀ジャンプ 本田速人 森田まさのり
面白いのだと「本田速人」。『べしゃり暮らし』などの作者・森田まさのりが描いたんですが、リアルな本田速人がいたとしたらこんな雰囲気かも知れない(笑)

他のキャラクターだと島袋光年の海パン刑事、河下水希の麻里愛、松井優征の日暮熟睡男、岸本斉史の大原部長がいます。大原部長と日暮に至っては、ほぼ見た目が原作と変わらない。

尾田栄一郎や松井優征などが選んだ こち亀おすすめ回

『こち亀ジャンプ』の大半を占めているのが、尾田栄一郎などジャンプ作家たちが選んだ『こち亀』の面白かったおすすめ回。それらが作家の理由が追加されて、そのまんま掲載されています。

例えば尾田栄一郎だとパチンコネタ。両津勘吉がパチンコ球1個だけで大当たりさせる。そこで手に入れた景品が、まさかのワニ。しかも、このワニがやたらと器用で、両津勘吉と漫才のようなやり取りを繰り広げる。確かに尾田栄一郎が好きそうなネタではあります。

すごいよマサルさん』や『フードファイタータベル』のうすた京介だと、パクリ企業ネタ。激安チョロQを購入した両津。でも全然走らないので、裏を見ると「チュロQ」と微妙に違う。そこで「ものまね商事」という謎の企業に乗り込むというストーリー。このものまね商事がとにかくパクリまくり。

こち亀ジャンプ おすすめ回 うすた京介
例えば自動車だってパクります。ホンダ・シティという自動車に時代性をかなり感じさせますが、パクリ名が「ツティ」。言いづらくてしゃーない。メーカー名は「H・ONDA(音田弘)」。他にも「HITACHI」ならぬ「HI・TACH(ハイタッチ)」が笑った。

社長曰く、「大手の会社が我が社と似た製品を作るものでまぎらわしくて、不思議と我が社より早く売られるので産業スパイが紛れ込んでいるのでハナというウワサが」と言い訳するものの、最終的には…というオチ。

考えてみると日本も1990年代ぐらいまではパチもんばっかでした。自分も小学生の頃に遊びに行った遊園地で手に入れた景品が「アジダス(azidas)」というTシャツだった。てっきり本物だと思い込んででたので、中学生に上がってから本物の「アディダス(adidas)」を着ている友達に「なんやねんそれwww」と嘲笑した所、見事に返り討ちにあったのは懐かしい思い出( TДT)

こち亀ジャンプ おすすめ回 堀越耕平
僕のヒーローアカデミア』の堀越耕平おすすめエピソードだと、堀ゴタツネタ。作者名が堀だけに堀?ちょっとしたラッキースケベが発生。婦警が「今コタツの中にタワシみたいなものが」と両津の頭を踏みまくるんですが、いやどう考えてもタワシにしてはデカすぎるやろwww

こち亀ジャンプ おすすめ回 古味直志
ニセコイ』の古味直志おすすめエピソードは自分も笑った。両津の誕生日を盛大に祝おうと中川圭一が準備してたのに、一向に両津が来ないので全ておじゃんになってブチ切れるというネタ。

こち亀ジャンプ おすすめ回 空知英秋
空知英秋のおすすめエピソードは、THE下ネタ。両津がコピー機で自分のイチモツをコピーしちゃう。この直前にはケツの穴までコピー済み。意外と「*」がキレイという(笑)

こち亀ジャンプ おすすめ回 久保帯人
久保帯人のおすすめエピソードは、漫画家・乙姫菜々がパソコンでマンガを描き始めるというネタ。

データが良いのか紙が良いのかと議論する両津たちに対して、乙姫の担当編集者・竜千士が放った「消えるのは仕方ない。データでも紙でもない。作品を残す場所は読者の心だ。絶対に消えない」というセリフがバチコーンとハマったらしい。井上雄彦あたりに是非聞かせたい名文句であります。

ちなみに両津は乙姫が原稿をアップロードしたサーバーに不正ログインしてデータを盗む。そして「ネットで売るとデータが残るから、コミケ会場で現金で売ろう」と画策する。マジで最低の悪徳警官であることを実感させられます(笑)

でもマンガの中だけだったらいいんですが、兵庫県警だと拾得現金100万円以上をネコババしたり、夫が自殺した女性宅で検死をしている最中に200万円の現金を盗むなど、両津勘吉が可愛く見えてしまうリアル事件が多発してるのがワロエナイ。

岸本斉史や古舘春一は何故か似たようなゴキブリネタ、松井優征だと両津が神さまにケンカを売ったネタがおすすめらしい。全部はメンドーなので割愛。

こち亀ジャンプ 巻末
ちなみに巻末の目次を見ると全部こち亀。当然っちゃ当然ですが、印刷ミスにしか思えないぐらいのインパクトwww


岸本斉史と矢吹健太朗の描き下ろしストーリー

だから『こち亀ジャンプ』の内容は先程も言った通り、ほとんど総集編であることが分かってもらえたと思います。ただ新しく短編の描き下ろしも収録。それが岸本斉史と矢吹健太朗とのコラボ。

こち亀ジャンプ 描き下ろし 岸本斉史
岸本斉史の描き下ろし作品だと、ナルトと両津が夜店の射的でバトります。螺旋丸と鉄砲で打ち合ったら、どんなオチが待ってるかは言うまでもないでしょう。

こち亀ジャンプ 描き下ろし 矢吹健太郎
矢吹健太朗だと秋元麗子のアッハンなラッキースケベが発生しますwww

ちなみに矢吹健太朗のおすすめ回は「こち亀最終回ネタ」。1989年頃に一度あったドッキリネタ。自分もリアルタイムで読んだ記憶があって、子供ながら軽くショックを受けました。オチには『ドラゴンボール』のフリーザなどが登場します。

ただ作中では「13年間の長期に渡り…」という文言が書かれてるんですが、今になって見ると「いや全然短いやん」と思っちゃうのは、それだけ長期連載漫画が増えた証拠。というか、そこから『こち亀』は3倍以上の年月を立ってるんだから当然といえば当然(笑)


日暮熟睡男復活エピソード

そういえば今年2016年はオリンピックイヤー。『こち亀』でオリンピックイヤーにだけ登場する名物キャラクターといえば、もちろん日暮熟睡男(ひぐらしねるお)しか想起されません。でも少年ジャンプ本誌を読んでても、今年2016年になってから日暮熟睡男は一切登場してませんでした。

ただ日暮の新作エピソードも掲載されています。おそらく、この『こち亀ジャンプ』のためだけに話を温存してあったんでしょう。

ざっくりネタバレしておくと、中川圭一が居場所を把握しやすいように日暮にGPSを付けてた。その電波を辿ると、何故か日暮はアメリカのNASAにいた。
こち亀ジャンプ 日暮ねるお熟睡男 エピソード

そして日暮はなんと宇宙飛行士になっていた。理由は「寝るのに飽きた」から。前々から宇宙に興味があったにしても、キャラクターが180度変わりすぎやろwwwせっかく40年ずっと維持してきた根本的な設定をここでぶん投げたらアカンwww

オチのネタバレは控えますが、部長の「太陽行って燃えれば良かったのに」という最後の発言から何となく察してください。日暮熟睡男ファン(がいるかはさておき…)なら是非ダウンロードしておきたいところ。


総合評価 評判 口コミ

こち亀ジャンプ (未分類)
週刊少年ジャンプ編集部
集英社
2016-08-16

『こち亀ジャンプ』のネタバレ感想をまとめると、充実してるといえば充実してる。「こち豆(こちかめ豆ネタ)」と称して、サイドには「40年間のジャンプの総重量はBMW・ミニクーパーよりちょっと重い」など小ネタも満載。

こち亀ジャンプ おそ松さんコラボ小説
『おそ松さん』などとのコラボ小説の一部が試し読みできます。ちなみにアニメ作品から人気が出た『おそ松さん』ですが、意外とマンガ版が面白かったのでいつかレビューするかも知れません。

でも内容は何度も言うように総集編やファンブックの延長線上。『こち亀』のコミックスを買い集めてる人は特に買う必要はないでしょう。ただジャンプ本誌で寄稿イラストを見たことがないって人は買う価値がありそう。また一度にまとまってるので、そういう点では資料的な価値もありそうです。

『中間管理録トネガワ』3巻のネタバレ感想。作者は荻原天晴、橋本智広、三好智樹、福本伸行。月刊ヤングマガジンで連載中のスピンオフ。


帝愛の悪魔的面接

初っ端のネタは帝愛ファイナンスの入社面接。超絶悪徳ブラック企業でもしっかり新卒大学生は欲しいらしい。だから就活生は他の企業と同じくエントリーシートが必須。そこで合格したものだけが筆記試験を受けることが出来て、更に合格したものだけが面接会場へ行くことができる。

面接通知には「当日はあなたらしい自由な服装で会場へお越しください」と書かれてる。それを鵜呑みにした大学生がラフな格好で来ることもしばしば。ただ、これが悪魔的な落とし穴。もちろん帝愛グループ社員は「上下黒のスーツ」が暗黙の了解。帝愛グループに「TPOも弁えられないクズ」は不要なのである。

この面接を担当するのが、このマンガの主人公である利根川。その人である。ただ学歴も筆記テストも受け答えも聡明そのもの、そして何より帝愛への熱意にあふれた就活生を不採用にする利根川。モブ黒服が驚く。

利根川は言う。「帝愛を素晴らしい企業と言ったが、その時点でズレている。帝愛はブラックの中のブラック」。つまり帝愛のブラック企業っぷりを見抜けていない就活生は長続きしないという理屈。この理不尽な選考基準がたまらない。さすが帝愛やでぇ。帝愛からのお祈りメールに就活生は更に震え上がることだろう。クックックッ。

次に面接にやって来た就活生は、既に帝愛社員の弟・萩尾。読み方は「おぎお」ではなく「はぎお」。この間違いの訂正の仕方が兄の荻尾にそっくり。思わず利根川の頬も緩む。ただ結果は不採用。
中間管理録トネガワ3巻 帝愛の面接1
(3巻)
何故なら「これ以上、まぎらわしい苗字は要らない」から。今度は萩尾兄は「おぎおあに」か「はぎおあに」か荻尾弟は…といった具合に指揮系統が混乱してしまう。じゃあ何故採用面接時で弾かなかったんだ?みたいなツッコミはさておき「なるほど」である。

荻尾の次にやって来た就活生は、間違いなく帝愛的にも逸材だった。経歴も完璧、筆記テストも全教科満点、面接の受け答えも完璧。「債務者への容赦無い悪魔的措置」も理解済み。
中間管理録トネガワ3巻 帝愛の面接 クッキングパパ
(3巻)
そして何より圧倒的特徴!圧倒的アゴ!もとい圧倒的クッキングパパ!これはもう採用するしかない!

…と思われたものの、利根川は不採用の結論を出す。理由は「目につく」から。他の社員と混同するのも問題だが、その逆もダメ。何より会長の兵藤より目立ってしまったら悲しむ。

でもさすがに、ここまで来ると理不尽!そりゃあ、まともな新卒社員を採用できるわけがない!(笑)


大阪の悪魔的上司・木根崎

関西での売上が鈍化してるということで、急遽利根川が大阪支社へ出張することとなる。食い倒れの街ということで、利根川は「役得」とばかりにほくそ笑む。ただ大阪のグルメ情報には疎いので、末端の黒服たちに案内させようと目論む。

そこで取った手段がアメとムチ。大阪支社の業績が悪化してることを厳しく批判。緊張感がみなぎる社員に対して、すかさず「立場上厳しいことも言うが業務時間内だけの話。ワシは嫌いではない。酒、アフター5」とアメを与えて飲みに誘われやすい空気を作る。部下との信頼関係を築け、なおかつ自分も大阪グルメを堪能できる。何という策士。

ただ大阪支社の幹部・木根崎が怒鳴る。「利根川センセがちょっとやさしい顔見せただけですぐ気ぃ緩めよって!勘違いすな!気を緩めていいのは利根川センセに限った話や!」と黒服たちはシューン。一気に場が白ける。

この木根崎に邪魔されながらも、黒服たちからアフター5に誘われるため奮闘する利根川がとにかく健気。
中間管理録トネガワ3巻 大阪支社
(3巻)
例えば終業時間をとっくに過ぎてるのに、まさかのクロスワードパズルを始める。お前、誘われるのを待つの下手か!何で初老のジジイがクロスワードパズルやねん!さっきの策士っぷりはどこ行ってん!?

結末はやはり木根崎に邪魔をされて、利根川は黒服と大阪グルメを満喫できずに帰京します。


悪魔的なネットワークビジネス

続いて海老谷という黒服の話。1巻2巻のレビューでも登場しましたが、何かにつけて使えない部下。

利根川に対して仕事の失敗を詫びようと喫茶店に誘うものの、何故か自分だけデラックスパフェを注文してるようなヤツ。利根川も「百歩譲ってコーヒーゼリー!」と激怒。いや何基準やねん?(笑)

そこで海老谷は言葉ではなく行動で謝罪の意思を示そうと考える。つまりは仕事の損失を実際のお金で埋めようと思い立ち、ある集会に利根川を誘い出す。
中間管理録トネガワ3巻 海老谷1
(3巻)
それがまさかのマルチ商法。

中間管理録トネガワ3巻 海老谷2
(3巻)
思わず利根川も「仮にも帝愛幹部のワシを…」とドン引き。違法なヤミ金などで暴利を貪ってる帝愛グループですから、マルチ商法なぞ論外。

そして利根川は主催者に対して「月収100万円とは才能のあるものがコツコツ働いて努力を重ねた結果に到達する」とお説教。冷静に考えると何様やねんって話ですが、海老谷を救おうと「このバカにはまだ謝罪をしてもらう貸しがある。こんなマルチじゃなくてきちんとした行動で」とカッコ良く海老谷を連れだそうとする。

中間管理録トネガワ3巻 海老谷3
(3巻)
ただ海老谷は「マルチ商法じゃなくて、ネットワークビジネスです」と赤面。既にズブズブにマルチの泥沼に浸かり込んでた。だから利根川に感謝するどころか、「利根川を物分りの悪いジジイ」として下に見てた。哀しい、哀しすぎるぜ利根川のとっつぁ~ん( TДT)


一条の悪魔的接待

最後は一条。『賭博破戒録カイジ』に登場した帝愛傘下のカジノ店店長。

このカジノ店にはパチンコ「沼」がある。最近のパチンコは一玉1円とかで打つそうですが、この「沼」に関しては一玉4000円。大当たりが出たら「沼」に溜まった数万発という玉が全部貰える。つまりは一度で10億円以上といった大金をゲットすることも可能。

とはいえ実際にはカイジが攻略するまでは、帝愛グループの兵藤会長と利根川しか当てたことがない。要はインチキ全開のパチンコ台。詳しくは『賭博破戒録カイジ』を読んでください。そして3巻では利根川が「沼攻略」という名の「収益金の回収」をしにやってくる。

でも単にお金を渡すだけではつまらないと、一条は「我々は一切手を抜くつもりはございません」と宣戦布告。利根川も思わず「みかけによらずなかなかの毒蛇」と生唾を飲み、ギャンブラーとしての血が騒ぐ。

中間管理録トネガワ3巻 悪魔的接待の一条
(3巻)
ただパチンコ台の釘設定が明らかに不自然。こんな直線的なん見たことないわ。しかもセンサーを玉が通過したら役物も自動的に開く仕組み。「玉をただの一つも逃さない」状態で、もはやどうやっても入ってしまう。

つまりは一条が悪魔的なレベルで接待が下手。利根川も「この若造ガチンコを装ってはいるが、とどのつまり子供扱い」と慟哭。一条の演技も下手すぎて、正直見てられない。

前述の海老谷にしても、冒頭で触れたような悪魔的な面接をしてたら、そりゃあまともな人材は集まってきませんわなッッッ!!(笑)


総括


『中間管理録トネガワ』は相変わらず安定してる。下手すりゃ10巻ぐらいまで連載が続くんじゃなかろうか。

他だと黒崎の話が面白かった。『賭博黙示録カイジ』で利根川が失脚後、ちゃっかり帝愛グループのNo.2に上り詰めた幹部。見た目が意外と柔和だからか、「会長がイライラしてるのは生まれつきなんじゃね?」と会長・兵藤に対して失礼な言動を放つものの、何故か怒られない。

中間管理録トネガワ3巻 黒崎1
(3巻)
そこで編み出した技が黒崎の会話の後にくっついていく戦法。ただイメージ画像がクソ惨めったらしい(笑)

『アド アストラ ペル アスペラ(AD ASTRA★PER ASPERA)』1巻のネタバレ感想をレビュー。作者は畑健二郎。出版社は小学館。ジャンルは少年コミックのSF漫画。「AD ASTRA★PER ASPERA」の意味はよく分かりません。

掲載誌は少年サンデー。月一で連載されていたそうですが、先日「シーズン1」が完結。そこで、この長ったらしくて舌を噛みそうな『アドアストラペルアスペラ』が面白いかつまらないか考察してみた。


あらすじ内容 ストーリー 登場人物

外宇宙の帝国に銀河系の大半が支配されて100年。もちのろん地球もこっぴどく侵略されていた。ただ「侵略」という言葉に反して、地球上からは戦争や飢餓の問題は解決。緑といった自然も蘇り、地球は「史上最も平和」な時間を甘受していた。

例えばリストラはなくなり、ブラック企業は壊滅。高校生のバイトでも最低賃金は時給1800円。生活保護は毎月30万円超え。ふははは!アベノミクスがまるでゴミのようだ!(ムスカ大佐風)

そんな平和に見える地球で怒りを抱いていたのが、高校生のシャトー。
アド アストラ ペル アスペラ1巻 シャトー
(アドアストラペルアスペラ 1巻)
何故なら「ガラスの仮面が完結しない」から。もちろん『ハンターハンター』や『ベルセルク』も同じく完結するはずがない。

シャトー曰く、「何一つ不満がないのに漫画なんて描けるわけがない」から。つまり帝国と戦い続けていれば今頃ハンターハンターもベルセルクも完結していたとのこと…なん…だと!?確かに平和だと一日中ゴロゴロ座っていたら腰も悪くなりそうだぜッ!!

シャトーは帝国に頼って腑抜けて、すっかりニート化してしまった地球人を目覚めさせるために革命を起こそうとしていた。ただ主人公はシャトーではなく、このシャトーのご高説を毎日聞かされている友達・葉月忍(はづきしのぶ)。すぐ何でも信用してしまうお人好し。

ある日、帝国軍が遺したロボット兵器を発見。シャトーはこれを使って帝国に対するテロを企てようと考える。さすがにここまで来ると、お人好しの葉月忍も「マジでアカンやつや」と気付く。それを未然に防ぐために、自らが兵器ロボに乗り込んで帝国軍へ届けようと考える。

アド アストラ ペル アスペラ1巻 ロボット
(アドアストラペルアスペラ 1巻)
ただ帝国法では植民惑星の住民が帝国軍の兵器を無断で使うと死刑。葉月忍の説明は全く相手にされない。自分が助かるには逃げるしかない。結果、葉月忍は指名手配されてしまう。

アド アストラ ペル アスペラ1巻 パティ
(アドアストラペルアスペラ 1巻)
ロボット兵器内に潜んでいた謎の少女・パティと共に、葉月忍は帝国の皇帝に直訴するために銀河の中心帝国の首都へ向かう。しかしながら帝国の首都は地球から三万光年離れてる。しかも無敵の防衛網に守られ無数の軍隊が守ってる。

果たして葉月忍は無事生還することはできるのか?パティという謎の少女は誰なのか?絶望的な状況だけど絶望はしてない、何となくゆる~い内容のSFコメディー。


割りと本格的なSFロボット物かと思いきや…

畑健二郎がSFマンガに挑戦したということですが、割りとロボット兵器がかっこいい。

アド アストラ ペル アスペラ1巻 ヴェルサイユ
(アドアストラペルアスペラ 1巻)
例えば葉月忍が発見し、パティが乗っているロボットの「ヴェルサイユ」。「今まで見たことがない目新しさ」とまで表現するつもりもありませんが、ロボットのくせに敢えて衣装みたいなんをひらりと着せているのが乙。

アド アストラ ペル アスペラ1巻 タイプF22
(アドアストラペルアスペラ 1巻)
敵の「タイプF-22 薔薇」というロボットも真逆に漆黒。刀を腰に携えてるなど、全体的に「和風テイスト」を上手く取り込めている印象。もちろん実際にこんなヒラヒラさせた着物パーツを羽織らせてしまうと「戦いづらい」というレベルではないと思いますが、そこはご愛嬌。

アド アストラ ペル アスペラ1巻 サテラ
(アドアストラペルアスペラ 1巻)
ストーリーを少しネタバレしておくと、帝国軍の軍人・サテラという美少女に狙われる。優しい母親に育てられたものの、現在は冷酷な戦士。少し葉月忍と仲良くなったものの、「悪とは度し難い」と銃口を向ける。

だからつい「シリアスな展開」に期待に胸が膨らむんですが、全体的には畑健二郎ワールド全開。例えば、ヴェルサイユの中は普通のワンルーム。水回りには豪華なバスタブとドラム式洗濯機が用意されているなど、何という快適空間。

アド アストラ ペル アスペラ1巻 ギャグ展開
(アドアストラペルアスペラ 1巻)
また月面にはマツモトキヨシならぬ「マツモトキヨシロウ」がある。葉月忍は風邪で倒れたパティを救うために風邪薬を買いに行く。しかしバファリンだけではなくイブクイックもナロンエースもとにかく価格が高い。月の物価は地球のそれより遥かに高かった。愕然とする葉月忍!!…みたいなコメディー展開が発生します。

アド アストラ ペル アスペラ1巻 葉月忍 パティ
(アドアストラペルアスペラ 1巻)
パティの登場シーンからして、かなりグロテスク。最初パティはウサギのキグルミを着てて、「手を貸すぞ」と葉月忍を助けようとする。でも自分の腕を目玉から出そうとしてる場面。寄生虫に乗っ取られたカタツムリを彷彿とさせると思ったのはオレだけ?(笑)

だから本格的な「SFマンガ」を期待すると肩透かし感、ガッカリ感は避けられません。あくまでゆるいギャグがベースで、そこにちょこっとSFが乗っかってる程度に思っておくべし。逆に言うと、畑健二郎ファンはきっと良くも悪くも裏切られることはない面白い内容でしょう。


総合評価 評判 口コミ


『アド アストラ ペル アスペラ(AD ASTRA★PER ASPERA)』のネタバレ感想をまとめると、あくまで日常系漫画の延長線上として評価したら、いつもの畑健二郎ワールドなので安定した笑いがあって面白いといえば面白い。

ただ悪く言うと、内容は想像の範囲内・範疇で留まってるとも言えます。トータルで読むと、いつもの世界観にどうしても収斂していくので、あまり特筆すべき点は見当たらない。これだと畑健二郎がせっかく新しいこと(SF)に挑戦した意味がない気がする。

もっと言えば、敢えて少年サンデーで連載を開始させる必要があったかは不明。この漫画の分だけ新人の連載漫画や読切漫画を掲載させた方が、将来的には少年サンデーの糧になりそうですが、はたして。

せめて少年サンデー以外のビッグコミックスピリッツなどで連載した方が宣伝効果的には意味があったはず。結局、畑健二郎なんて少年サンデー以外の購読者では大して知名度は高くないでしょうから。

『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い』1巻から9巻のネタバレ感想をレビュー。作者は谷川ニコ。ガンガンオンラインで配信中なので一応は無料コミック。出版社はスクウェア・エニックス。ジャンルは少年コミックの学園ギャグ漫画。略称は「わたモテ(ワタモテ)」。

既にアニメ化されるなど人気作品ではありますが、今更ですが何となく『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い』が面白いか、つまらないマンガか考察してみたよ。


あらすじ物語 ストーリー内容

主人公は黒木智子(くろきともこ)。15歳の女子高校生。何故か自分ことをモテると思い込んでいる。「JKは人生で一番モテる時期!何もしないでもフラグが立ち、性が乱れる三年間!」と意気揚々として高校へ進学した。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い1巻 黒木智子
(わたモテ 1巻)
ただフタを開けてみると、まさか「二ヶ月以上誰とも会話していない学校生活」が続く。彼氏どころか友達すら誰もいない。

黒木智子は「あわてる時間じゃない(震え声」「私はただソロプレイを楽しんでるだけ」とネトウヨのように現実逃避するものの、既に周囲では友達グループができあがってる状態。更に屈折した性格が拍車をかけて、どんどん周囲とは馴染めなくなる。結果は言うまでもなく、悲惨なぼっち生活が続くハメになる黒木智子。

だから男にモテるモテない以前に「人間として非モテ」の黒木智子の、見てて辛い泣けるような日常を描いた内容。例えば寝た振りから起きる演技が上手くなるなど、黒木智子の「ぼっち感」が絶妙にリアルすぎて、ギャグ漫画とは言いつつも何故か切なすぎて泣ける。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い3巻 谷川ニコ
(わたモテ3巻)
何故なら、作者の谷川ニコ自身が究極のぼっち。アニメ化が決まった時も連絡をする人もいなければ、連絡してくれる人もいなかった。そりゃあ、むべなるかな。まさにリアルガチぼっちの読者は閲覧注意の内容(笑)


ぼっち生活が見てられなくて震える

あらすじでも書いたように、黒木智子のぼっちすぎる日常生活があまりにひどくて見てられない。もう見てて辛い。クラス内でも空気すぎて、もはやイジメすら発生しない。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い1巻 電話
(わたモテ1巻)
あまりに誰からも電話がかかってこないので、一瞬「何!?なんで電話が独りでに!?」と驚愕する。最近のスマートフォンは携帯は電話以外での使われ方をするのも多いっちゃ多いですが、さすがに大げさ。…かと思いきや全然そんなことない。

4巻ではクラスメートで集まって、カラオケ店かどっかクリスマス会を開くことになった。当然黒木智子も呼ばれて集合場所に行くものの、私服だから誰にも気付かれない。もちろん「おい!おまえら無視すんなよー(笑)」みたいなノリでは行けないので、そのまま踵を返して母親から貰ったお金でゲーセンして、ブックオフへ行って暇を潰す。これは泣ける。

弟・智貴に対しても、「お姉ちゃんね…気付いたら最近誰とも会話してないの…そのせいで家族以外と会話できなくなったの…だからリハビリのため毎日1時間私と会話して」と懇願してくる。当然、弟の智貴は「リアルに嫌だ」と内心思うものの、しぶしぶ了承。その優しさが更に辛い。もし自分が弟の立場だったら泣ける。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い3巻 文化祭
(わたモテ 3巻)
また文化祭で出し物を準備してる最中、黒木智子は勇気を出して自分から「紙切るのを手伝おうか?」と話しかける。でもクラスメートから「いいよ無理しなくて」と究極の腫れ物扱い。

ただ黒木智子は心の中で「無理なんかしてねーよ!紙切るの無理だったらもう死んでるだろ!」と思わず鋭いツッコミ。これには笑った。実際声に出してツッコめば仲良くなるキッカケになるんでしょうけど、肝心な場面で黙ってしまうので友だちができない。

6巻だとバスケの試合では全くボールが回ってこない。サッカーなど団体競技では、割りとありがちな現象。そのぶん楽もできるですが、思わず「何これ?黒木のバスケ?影が薄いから誰からも認識されないの?ガチで幻の6人目なの?」と心の中でツッコミ。いやいや『黒子のバスケ(藤巻忠俊)』 となに上手いことかけてんだよwww

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い8巻 修学旅行
(わたモテ 8巻)
修学旅行の新幹線での移動は当然のごとくポツーン。マジでポツーン。自分が座っていた席はトイレに行ってる最中に取られてしまう。席をグルっと回転させて4人でペチャクチャ。そこには当然戻れない。確かにコミュ障ではなくても注意しづらく、そもそも戻ったところで肩身が狭すぎる状況。むべなるかな。

一応、この修学旅行では黒木智子は吉田だか田村だかヤンキー女たちとそこそこ仲良くなって(?)、徐々に普通の学校生活を送れるようになりだす。女担任に「みんなと仲良くなりたくてこの班に入ったのよ」とウソまで付いて気を使われたことも功を奏したのか(笑)


黒木智子の性格がうざすぎてイライラ?

ただ彼氏以前に友達ができないのには、やはり黒木智子にも問題が起因します。とにかく性格が悪い。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い1巻 性格悪い
(ワタモテ 1巻)
例えば、クラスメート同志が仲良く他愛もない会話で盛り上がってる最中も、それを見た黒木智子は「私の寿命一年減らしていいから、あいつら事故死しねーかな」と心の中でポツリ。「寿命一年」と「人間一人の命」ではさすがに釣り合わんすぎだろ。

また何かっちゃあカラオケで遊ぶクラスメートたちに対しても、「チャラ男と馬鹿女共が何回カラオケ行ってんだよ…クラスのバカ集めて歌唱会かよ、おめでてーな」と口悪すぎ。

黒木智子にも唯一の親友がいる。それが中学時代に仲良くなった「ゆうちゃん」。黒木智子のことを「もこっち」というアダ名で呼んでくれる。二人は別々の高校へ進学したものの、今でもたまに連絡を取り合っては遊ぶ仲。

ただ「もこっち」こと黒木智子は、そんな優しいゆうちゃんに対しても心の中では「乳袋(ちちぶくろ)」扱い。ゆうちゃんはパイオツカイデーで見た目もグッドルッキングガール。性格も優しい。それに対しても悪態をつく。二人が出会った時からひどい。ゆうちゃんと友達になった理由も「気の弱そうなメガネだから主導権にぎれそう」だから。何様だよウゼェェェwww

他にも学生時代にしがちな妄想ですが、「これは願望だけど、この学校テロリストに占拠されないかなー」「それか『ガンツ(奥浩哉)』のチビ星人が攻めてきたり、『寄生獣(岩明均)』の島田(硫酸を浴びたあと)が現れないかな?」などもう色々と理不尽。

特に家族に対しては、はっきりと口に出してウザい攻撃してくる。例えば、前述の思春期を迎えた弟・智貴が父親のことを「親父(オヤジ)」と呼び始めると、
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い5巻 うざい黒木智子
(わたモテ 5巻)
なになに?何で急にお父さんのことを親父って言ったの?格好いいからもう一回言ってみて!ほら言えよ!そのうちお母さんのこともおふくろとか言っちゃうの?ふーーー!カックイイーー!!」と煽りまくる。これはうざい、マジでうざい(笑)

しかも弟・智貴が行きたがってた本命の高校の願書を出し忘れて、結果的に黒木智子と同じ高校へ行く羽目になるなど、かなり人生単位で損をしている弟は弟で切ない。「非モテ」はまさか家族の人生まで狂わせる。この件ではさすがに自分でもイライラさせられた(笑)

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い7巻 きーちゃん
(わたモテ 7巻)
従姉妹の小学生のきーちゃんに対しても、いきなり相撲を取ろうと言い出して「このクソガキ!水田にぶち込んでどっちが上か分からせてやる」と心の中で闘志を燃やす。黒木智子は口だけ威勢がいいのはバレてて、きーちゃんにかなりナメられてる状態。それにしても従姉妹の小学生に口悪すぎだろwww


もこっちの痛々しい努力がやっぱり見てて辛い

ただもこっちはもこっちで、それなりに努力もしている。

例えば、休み時間のときに少年ジャンプや少年マガジンを読み出す。「今週号にハンター連載されてる?」みたいに会話のキッカケを作ってみた。確かに自分も高校の時に似たような経験をしました。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い5巻 略の使い方
(ワタモテ 5巻)
ただ一週間経過しても、誰一人として声をかけられない。結果的に「同じことの繰り返し」という意味で使われる「略」という吹き出しが切ない。こんなに痛々しくて泣ける「略」の使い方を初めて見たわwww

でも考えてみたら、もこっちは女子生徒。男子生徒からしたら少年ジャンプを読む女子に声はかけづらいか。そこで今度はお菓子を食べてみる黒木智子。女子的には「一口ちょうだい」というパターンが簡単に想像されるぐらい、もはや「女子=お菓子」。

ただやはり声はかからない。もこっちがひたすら仔リスのように、ポッキーあたりをポリポリと貪る姿が切なすぎて見てられない。ひたすら痛々しい。孤独すぎるもこっちを見たら心がズタズタに引き裂かれてしまう。

しかも、この光景を見てみた女担任から「もう少し友達を作る努力をしなさい」と注意される始末。勇気を出して理由を説明するものの、「友達作りたいから漫画を読んでる?あなたは何を言ってるの?」と呆れられる。むしろ黒木智子は努力しかしてなかったわけですから、まさにトドメの一言。もう黒木智子のライフはゼロよ!

この話のオチは公園で一人でもこっちが漫画を読んでると、男子小学生たちは寄ってくる…うーん見てて辛すぎる。たまにオッサンが小学生に対する声かけ事案が発生して話題になりますが、多分もこっちのような人生を歩んでいると考えられます。それを思うと尚の事切ないwww

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い2巻 誘う
(ワタモテ 2巻)
他にも図書室に残ってるぼっち系男子生徒に対して、必死にお祭りに誘ってもらえるように大声で自作自演するもこっち。

「え?今日の花火行けなくなった?あーもう誰でもいいから花火を誘ってくれる人いないかなー」と誰かとスマホで話をしている振りをする。この男子生徒が帰るまでずっと図書室に残ってたものの、何の声もかけられない黒木智子。オレの心臓が切ない気持ちではち切れんばかりだよー(´;ω;`)ブワッ

あと黒木智子はコミュ障のくせに、やたら不意にボケようとする。2年生に進級した時の初めのクラス紹介では「Fカップです」とボケをかますものの、当然ダダスベリ。いきなり女子の下ネタはアカン。「何俺今スベってる?アハハ、あれ今黒木さん状態?」とネタにされる始末。

1年生の時の自己紹介でもダダスベリで「痛すぎて逆にかわいそう」と陰口を叩かれる始末。改めてキャラクターって重要。だからと言って、ちょっと何言ってんのよ!アンタラらー!と突っかかって行けないのが更に残念感が増す。

また雨宿り中に遭遇したイケメン男子に対しても「野グソしようかな」とボケをかます。しかも雨音で聞き取りづらくて、男子に何度も言わされる。この場面も見てて辛かった。何故女子のくせにぶっ飛んだド下ネタをぶっ込んできたがるのか人付き合いが上手くない人間に限って、変にお笑い芸人とか目指しますが、黒木智子はまさに典型(笑)

先程から書いてますが、もこっちは内弁慶。特に弟・智貴に対して、割りとちょっかいを出してくる。例えば、ある日は「最近彼氏できてさー」とドッキリをかけようとする。そして「南校舎と北校舎の間の目立たない通り道でよくご飯を食べてるんだー。ゼッタイ見に来るなよ」と煽る。

ただ一切本気にしてない智貴。当然、本当にもこっちが校舎裏で待っているとも思ってない。でも「もしかすると…」とふと思い出して数日後に行ってみると、ガチで姉の黒木智子がいた。
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い5巻 弟にドッキリ
(わたモテ 5巻)
いえー引っかかったードッキリでしたー!!ひゅー!!」とネタばらしするものの、もこっちのモタモタしてる姿が切ない。最近のYouTuberでももっと手際よくドッキリを仕掛けてくるぞ。何故なら、そもそも誰も来る気配すらなかったので、準備して待ってる時間より何もせずに待っている時間の方がが長かった。その感じが出すぎてやっぱり見てて辛い(笑)


ムダに性欲が強くて気持ち悪い

あと黒木智子がムダに性欲が強い。孤独感が積もりすぎたのか、人並み以上に性欲がある。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い8巻 下ネタ
(ワタモテ 8巻)
例えば、3DSの某RPGゲームでは主人公の名前に卑猥な言葉を使おうとする。これ小学生の時点で終わってる遊び。それが成功した時の「パーッ」という喜びの表情が切ない(笑)

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い1巻 変態3DS
(ワタモテ 1巻)
他にも、やはりニンテンドー3DSの「乙女ゲー」でスティックを華麗に使いこなす。男性声優の「あっ」という喘ぎ声が虚しく室内に響く。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い2巻 淫語
(ワタモテ 2巻)
だから黒木智子は男性声優が好きらしく、その握手会では「このメスブタが臭い体しやがって…なーんてね 嘘だよ。本当は智子の髪凄くいい匂いするよ。それにほら凄くサラサラ。愛してるよ」と言わせようとする。もう声優の仕事って大変すぎだろwww

これはマジでアカン。ガチで気持ち悪い。一回途中で否定させる演出がゾッとしかしねーわ。というか、そこまで恥を忍んでペラペラと喋られるんだったら、学校の友達に対して自分からどんどん話しかけていけんだろっていう。

4巻のマラソン大会中にお腹ピッピに襲われた時も、テキトーな民家からトイレを借りようとする。その時も心の中では「女子高生が自分の家でう◯こしてくれるんだぞ!人によってはむしろ私がお金をもらう立場だ!恥じることはない!ある種のデリバリー的なサービスだ!」と豪語。う◯こにwin-winの関係もねーよ(笑)

ちなみに先程の電話が久しぶりにかかってきた3巻のクダリも、実はヤンデレ男子言葉攻めCDを聴いてる最中だった。他にも掃除機でキスマークを作ろうとしたり、もこっちは一体どこへ行こうとしているんだよwww


ぼっちならではの迷言・名言

でもボッチだからこそ黒木智子はたまーに名言を吐く。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い5巻 切ないセリフ
(5巻)
たまたま放課後に学校に残ってた。そこでは当然部活に励む生徒たちの声。それを聞きながら黒木智子は「私が家にいる頃、みんなは青春を送っているのか…。私が放課後の音の一つになれる日は来るだろうか?」とポツリ。詩人か!

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い3巻 涼宮ハルヒの憂鬱
(3巻)
『涼宮ハルヒ』と自分を重ねて「憂鬱で友達少ないのは一緒なのになー」と校舎を見ながらたそがれる。いや、これ完全にただのホラー。学校に棲みつく地縛霊の一種。…ってこれは名言というより迷言か。

割りとワードセンスなんかもあって面白いです。


総合評価 評判 口コミ


『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い(わたモテ)』が面白いか面白くないか、結論をまとめると面白い漫画。

こんなに下品で痛々しい女子高生を自分は初めて見た。いや、ここまで醜悪で気持ち悪いオンナ主人公は他を探してもいないはず。黒木智子のうざい言動がいちいち救いようがない。あまりにボッチ臭がキツすぎるので、ある程度達観してないと同族嫌悪的に「つまらない」「イライラする」と本能的に感じる読者もいそう。良くも悪くも常識的な共感のレベルを超えている(笑)

でもその「イライラ感」こそが面白い。黒木智子(もこっち)の自業自得感も含めて「ざまぁwww」と笑える。正直応援したくなる気持ちは一切わかないぐらい性格は最悪なものの、割りと義理堅い性格など意外に憎めない一面もある。そのギャップ感が同情心や悲哀などにも繋がってて、もこっちというキャラクターの魅力を生んでいるのかも。

またキャラクターの部分以外でも、一話一話のボリューム感も適度に短いのでテンポ感はGood。既に10巻近く発売されていますが、普通のギャグ漫画として評価しても失速感はない。確かに好みが分かれるマンガですが個人的にはおすすめします。

とりあえず、今まさに夏休みを独りでモンモンと過ごしている学生も多いと思いますが、これを読むと色んな意味でマジで泣けるはず。お前の人生(未来含む)がまさに投影されてるぞ!!一生ボッチになりたくないなら、色々とこじらせるのは一学期までにしとけ!!!www