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『地球のおわりは恋のはじまり』1巻2巻のネタバレ感想をレビュー。作者はタアモ。前作に『たいようの家』を連載されていた漫画家さん。

『地球のおわりは恋のはじまり』の簡単な情報をまとめておくと、掲載誌はデザート。出版社は講談社。ジャンルは少女コミックの恋愛漫画。連載開始は2015年ぐらいに始まったものと推察されますが、いかんせん少女コミックには疎いので詳細は不明。

そこで今回も「面白いか、つまらないか」を考察したいと思うんですが、結論から書いておくと『地球のおわりは恋のはじまり』があまり面白くない。だからやや辛辣で辛口のレビューになるので、もしファンの方であればここから先のネタバレ感想は読まないことをおすすめします。


あらすじ物語 ストーリー内容

主人公は柳瀬真昼(やなせ・まひる)。15歳の女子高校生。この真昼には双子の妹・真夜(まよ)もいた。名前から察すると、姉の真昼の方が性格は明るくて、妹の真夜の方が性格が暗い or クールそうに見えます。

でも実際は真逆。真夜の方が明るい性格で、何でもそつなくこなすことができた。一方、真昼は鈍くさくて何をやらせても平均以下。まさに「じゃない方」。

地球のおわりは恋のはじまり1巻 柳瀬真昼1
(地球のおわりは恋のはじまり 1巻)
小学生時代に開かれた学芸会でも、真昼が主役を演じても観客はザワザワと失笑。クラスメイトたちも「真夜ちゃんなら良かった」と学芸会の失敗を嘆く始末。そして「みにくいアヒルの子」という演劇の主役を演じていたことから、真昼に付いたあだ名が「あひる」。語感が似てますでしょ?

また中学時代には真昼は男子に告白されるものの、やはりそこでも「おれ真夜ちゃんに告ろうと思ったんだけど?うけるwww」と言われる始末。

地球のおわりは恋のはじまり1巻 柳瀬真昼2
(地球のおわりは恋のはじまり 1巻)
結果、柳瀬真昼は「私は何も良いことを期待して生きてはいけない。期待したらきっと地球が滅ぶ」という究極のネガティブ思考が根付いた少女へと成長してしまう。常に自分の身の回りでハッピーなことが起きやしないかとビクビクしてしまう。

地球のおわりは恋のはじまり1巻 真昼と里見1
(地球のおわりは恋のはじまり 1巻)
そんな真昼の前に現れたのが、謎のイケメン・里見蒼(さとみ・あおい)。ことあるごとに真昼をパン屋などに強引に誘ってくる。挙句の果てには、お口アーン。まさに青春真っ盛りの展開に真昼は大喜びかと思いきや…

地球のおわりは恋のはじまり1巻 里見と真昼2
(地球のおわりは恋のはじまり 1巻)
当然「何甘酸っぱい体験してるのー!?明日死ぬ気なの!?」と、この幸せな出来事に匹敵する悪いことが起きやしないかとガクブル状態。真昼は卑屈さを全開させて、全てハッピーな出来事を悪いように解釈してしまう。

地球のおわりは恋のはじまり1巻 里見 真昼 キス
(地球のおわりは恋のはじまり 1巻)
でも里見はそれでも真昼への愛が止まらない。そして二人はついにキスを果たす。真昼は心の中で思う。「もう地球が滅んでもいい」。まさに地球の終わりが恋の始まりを告げる、というラブストーリー。

果たして真昼と里見の恋の行方はどうなるのか?といった内容の恋愛漫画(ラブコメ漫画寄りか?)になります。


双子設定を全く活かせていない

ここからはさっそく『地球のおわりは恋のはじまり』のつまらない点をピックアップしていきたいと思います。

まず真昼が嫌われた理由が全く理解できない。『地球のおわりは恋のはじまり』のストーリーの重要な根幹部分は、まず主人公・真昼がとにかくネガティブであること。そのほとんどは双子の妹である真夜が原因。

何故なら自分よりも人当たりが良くて、何でもこなせる有能な真夜に対してコンプレックスを抱く。でも、そのコンプレックスが里見というイケメンと付き合うことで、徐々に真昼の中で性格など含めてポジティブに変わっていくというのがストーリーが肝らしい。

でも真昼と真夜は言っても双子。しかも見た目がほぼ同じ「一卵性双生児」ってやつですですから周囲のクラスメイトたちからしたら、むしろ何故真昼と真夜がしっかり区別できてるんだという強烈な疑問が湧く。漫画で使われてるような「双子」の設定の良さは、両者のキャラクターの間で「全く区別がつかない」ことが最大の魅力であり、使い所のはず。

もちろん髪型の違いなどで区別することは100%不可能ではありませんが、『地球のおわりは恋のはじまり』を読む限りは、二人の髪型もそこまで大差はない。せめて真昼にネガティブイメージを植え付けるのであれば、真昼にゴリゴリの瓶底メガネをかけさせる工夫は欲しかった。

当然学生だと制服を着用してるので、なおさら双子を区別するのは大変なはずなんです。自分の周囲にも双子が何グループかいましたが、どちらかと仲が良くないと区別はしづらい。普段から仲が良くても、二人一緒に並ばれたら結構じっくり観察しないとパッと判別しにくい。

しかも現実問題として、一卵性双生児は顔がめちゃめちゃ似てるだけあって、基本的に性格や中身の性能スペック差はあまりないらしい。つまり真昼と真夜の間にそこまでコンプレックスが生まれるような境遇の違いや特別の事情が発生するとは感覚的に理解しづらい

平たく言ってしまえば、「普通の姉妹設定で良かったやん」ということ。真昼と真夜が双子である必然性が全くない。『地球のおわりは恋のはじまり』ほど「双子」という設定の使い方がなってない漫画も珍しいです。


里見蒼が何か気持ち悪い

あと展開が早いというか、あらすじを読めば分かりますがやたらと里見が初っ端からフルスロットルでグイグイと真昼に迫ってくる。別に冴えない主人公がイケメンに好かれるのは王道。でも好きになったキッカケが全く見えないので恐怖感を覚える。

地球のおわりは恋のはじまり1巻 里見謎のグイグイ感
(地球のおわりは恋のはじまり 1巻)
画像は里見が真昼に対して「俺と付き合わない?」とアプローチしてる場面ですが、ページ数で言うと50P前後と序盤も序盤。だからどうやって好きになったのか過程もヘッタクレもないので、里見の好き好きアピールが「え?何コイツ?怖い怖い」と男の自分でも恐怖感を抱いてしまう。

地球のおわりは恋のはじまり1巻 里見と真昼3
(地球のおわりは恋のはじまり 1巻)
主人公・柳瀬真昼も里見の好き好きアピールにひたすら戸惑って、「この人私を騙そうとしてる」と疑いの目を向ける。普通はここで「里見の気持ちはガチ」と分かるような説得力ある描写が一つ二つでもあればいいんですが、そういうのは見当たらない。

だから読者としては「本当に真昼を騙そうとしてるんじゃね?」としか思えない。もちろん『地球のおわりは恋のはじまり』は少女コミックなので読者層を考えたら、里見に「金銭をふんだくってやろう」といった裏の意図があるとは思いません。

また少女コミックですから「イケメンに好かれてる」という単調な状況を作れればそれでも問題はないんでしょうが、それでも里見の短絡的な行動は「ヤリ目(ヤリ目的)」以外の意図を感じない。モテない男子高校生や大学生ほどやたらと上っ面のスキスキアピールをしますが、それに通じるような浅はかさが見て取れます。この里見の得体の知れない不気味さは良くも悪くも特筆すべき(笑)

地球のおわりは恋のはじまり1巻 里見 目が長い
(地球のおわりは恋のはじまり 1巻)
そもそも、里見の見た目・ルックスもどこか気持ち悪い。簡潔に言うと、微妙に「目が横に長い」。作者・タアモはイケメンに描こうと努力してるらしいですが、敢えて不慣れな顔を描いてるのか、まさに頑張りすぎた結果空回りしてる典型的なパターンか。

自分がクルマ総合ブログ「くるまン。」を運営してるからってことではないですが、敢えて例えたら最近の自動車のヘッドライトのよう。フェンダー上部までグイッと切り込んでいる、流行りの細目の横長タイプのヘッドライト。黒目部分は光源か。

作者・タアモの前作『たいようの家』では、そこまで男性キャラクターに違和感を感じなかったんですが、今作の『地球の終わりは恋の始まり』は無性に悪い意味で気になります。


総合評価 評判 口コミ


『地球のおわりは恋のはじまり』のネタバレ感想をまとめると、やはり冒頭でも書いたように面白いか面白くないかは微妙。自分はメインの読者である「10代女子(女子中高生)」とは全くかけ離れた存在なので、このネタバレ感想で書いた批判などはまったく当てにならないとは思いますが、それでも改善点は多そう。

確かに主人公・柳瀬真昼のネガティブっぷりなど、そういった部分部分を読めばそれなりに笑えて面白い。でも恋愛漫画として読むと、そこまでクオリティーが高い作品ではなく、割りと設定などは破綻してる部分も目立つのかなーという印象。

やはり双子という意味なく奇をてらってしまった設定と、謎のイケメンキャラ・里見が悪い意味で気になって仕方ありません。

『東京喰種:re-東京グール:re-』8巻のネタバレ感想。作者は石田スイ。ヤングジャンプで連載中のバトル漫画。

作者・石田スイは最近『ハンターハンター』の冨樫義博と対談して、それだけではなくヒソカのスピンオフも描いてました。本当に筆が早い作家さんであります。その話はてっきりこの8巻に収録されるのかなーと思ってたんですが、なかったのでいずれ『ハンターハンター』34巻で収録されるのかも。

ネタバレ感想ブログ「すごないマンガがすごい」では「東京喰種のどこが面白いか考察した」というレビュー記事はアップロード済みなので、あとでお暇なブックマークでもしておいてください。


有馬さんはせんせいでおとうさんでした

ついに『東京喰種re』8巻で有馬貴将さんがおっ死んでしまいました。合掌。前巻で主人公・金木研とバトってましたが、何やかんやで有馬貴将が勝利すると思ってました。

ただ金木研がこれまで起きた様々な過去を全て受け入れることで、どこか精神的に吹っ切れる。そして強く願う。「生きたい」と。この思いの強さが有馬貴将より勝ったのか、有馬貴将の武器であるクインケ(フクロウ)を破壊。

まさに為す術もなくなった有馬貴将は…
東京喰種re8巻 有馬貴将 死亡
(東京喰種:re 8巻)
自らで自分にトドメをさしてしまう。あまりに呆気ない最期によく分かりませんでした。実は有馬貴将は前巻以前から分かっていたように、片目が緑内障で失明状態。残りの片目も失明しかけだった。そんなハンデを抱えててどんだけオマエ強いねんって話ですが、そこで衝撃的な事実も発覚。

実は有馬貴将も金木研らと同じく半喰種(グール)だった。正確には芳村の子供・高槻泉(エト)と同じく、人間とグール(喰種)の間に生まれたハーフ。有馬貴将曰く、「自分は出来損ないの半人間」とのこと。

何故なら半喰種は見た目も中身も、基本的に人間そのもの。普通に食事を取ることもできる。ただ半喰種は基本的に生まれた瞬間に死ぬ。仮に運良く生き延びたとしても、加齢のスピードが早い。その分だけ緑内障といった老人に多い病を発症して、20代30代までに死亡してしまうケースが多いんだそう。

有馬貴将もそのご多分に漏れずだった。金木研と戦おうと思えば戦えたものの、そろそろ寿命を迎えそうだったので有馬貴将は自ら命を絶ったというわけのよう。

東京喰種re8巻 有馬貴将 死去
(東京喰種:re 8巻)
そして金木研に「有馬貴将を倒したのは金木研にしてくれ」と遺言を残す。果たしてこのセリフは何を意味しているのかは後述しますが、有馬貴将はこれまで喰種の命を奪ってきた。でも、そんな「奪うばかりの人生」につくづく嫌気がさしていた。ただ最期の最期で金木に対して「何が残せた有馬貴将」は一種の充実感と共に涙を流して死んでいく。

東京喰種re8巻 有馬貴将と金木研
(東京喰種:re 8巻)
有馬貴将の亡骸にお経みたいなんを唱えながら、金木研は「ぼくをころしたひと、ぼくになまえをくれたひと、ぼくに希望をたくしたひと、あなたはぼくのせんせいでおとうさんでした」と別れを告げるシーンが印象的で幻想的で感傷的。なんだかホモ臭がビンビンに漂いますが、敢えてツッコミを入れるのは止めておきましょう。


V(ヴィー)の正体は和修家そのもの

有馬貴将がグールだったということは、それこそCCGの中枢にグールがいたことに他ならない。でも、そんなことが簡単に許されるのか。いや許される。

東京喰種re8巻 和修吉時
(東京喰種:re 8巻)
何故なら、CCGトップを務める和修吉時そのものが喰種だったから。額に銃弾が当たっても平然と生きてる。つまり和修家はゲートに細工をすることで、自分たちV(ヴィー)に所属する喰種は総スルー状態にしていた。

前巻前前巻でエト(高槻泉)は「和修家が喰種の協力者」と小説で書いてましたが、あまりに荒唐無稽でジョークかと思ってましたが、結果的には芳村やリゼが所属していた「V(ヴィー)」という組織が和修家そのものであり、和修家そのものが喰種だったというオチ。

だから総議長だった和修吉時が自ら有馬貴将を見出して、特例で三等捜査官へ就任させたと書かれてましたが、当然トップの和修が喰種だったからこそ容易に可能だったということ。

ちなみにこの有馬貴将を筆頭とした0番隊には「白日庭(はくびてい)」と呼ばれる出身者がいましたが、これらも全てグール。和修家の手によって作られて送り込まれた集団であり、ウリエ(瓜江)の部下だった、台湾出身とされるシャオ・ジンリーもこの白日庭出身とのこと。

じゃあ何故、喰種である和修家が同じ喰種たちを討伐するのか。一体どういう意図を持って作った組織なのか、目的はなんなのかなどイマイチ不明。また芳村やリゼはVにもともと所属していたものの、何故そこから逃げ出したのか。逃げ出さなければいけなかったのか。

和修一族は江戸時代あたりからずっとグール討伐の精鋭部隊だったらしいですから、その当時から半喰種だったということでしょうか。そうすると同時にとてつもない「エリート喰種」たちだっということになります。少し前の話だと同じようなグール家系の月山家を狙いましたが、一体何が両者で異なるのか。


金木研が「真の隻眼の王」へ

改めて『東京喰種:re』の情報をまとめておくと、「隻眼の梟」が高槻泉ことエトだった。高槻泉は表向きは新進気鋭の小説家だったが、同時に喰種集団「アオギリの樹」を作った人物。でもアオギリの樹のトップは「隻眼の王」。じゃあ隻眼の王が高槻泉かというと、それは違うと高槻泉自身が語ってる。

東京喰種re8巻 隻眼の王の正体は有馬貴将
(東京喰種:re 8巻)
でも『東京喰種re』8巻でようやく「隻眼の王の正体」が発覚。それが半分だけ喰種である「有馬貴将」のことを指してた。

画像は初めて有馬貴将と高槻泉が遭遇した場面っぽいですが、そこで高槻泉が命乞いのように「最強の有馬貴将を倒したグールが存在すれば、必ずグールたちの希望になる。このクソッタレ世界を滅茶苦茶に直したい」と自分の計画や動機を話した。そこで有馬貴将も「いいな、それは」と同調したっぽい。隻眼の王と名乗るぐらいだから、エト(高槻泉)と出会ったときに、既に有馬貴将の片目は失明していたのか。

つまり厳密には有馬貴将が隻眼の王ってではなく、有馬貴将を倒したグールを隻眼の王にしようぜと二人の間で密約がかわされてた。隻眼の王そのものは「空座」だったので、そりゃあ誰もその正体を掴むことができなかったのも頷けます。

前作『東京喰種』8巻で、オカマのニコが「そんなヤツいないわよ」と既にネタバレしてるのはそういうこと。アオギリの樹の一部幹部メンバーは既に有馬貴将の存在も知っていたということでしょう。有馬貴将は有馬貴将で自分の寿命が近づいていることを知ってたからこそ、金木研を死なせずにそのまま捜査官として育てたんだと考えられます。

要するに、8巻以降の展開は金木研が「隻眼の王」として君臨していくストーリーが始まる模様。ただ高槻泉が「座すも壊すも君次第」と言っているように、今後の『東京喰種re』では金木研がどういった振る舞いを取っていくのかがカギになりそうか。

ちなみに『東京喰種:re』の「re」の意味はマルタ語で「王様」を意味するそうですが、グーグル翻訳で試しても「リ」としか翻訳されなかった件。ホンマに「re = 王」なんすか?もしかすると造語?そもそもマルタ語ってマイナーすぎて予想できるわけないやんけ(笑)


ピエロって騙すのが得意なんですよーアハハー

有馬貴将は元々はグール側の立場の人間だったわけですが、更にストーリーネタバレしておくと、有馬貴将が率いていた0番隊の半グールメンバーも隻眼の王である金木研側に加わる。
東京喰種re8巻 平子丈の裏切り
(東京喰種:re 8巻)
そして有馬貴将の一番弟子のような存在、いや名コンビの片割れだった平子丈もCCG側を裏切る。平子はおそらく普通の人間のはず。妙に名前を覚えてしまってる田中丸たちもピキピキ。ただ裏切りは平子丈だけじゃない。

そのカギを握るのが、旧多二福(ふるたにむら)ことピエロ(ウタ)。どんだけ名前を持ってんねんって話ですが、
東京喰種re8巻 高槻泉 エト ピエロ ウタ
(東京喰種:re 8巻)
最初は編集者が殺されブチ切れ状態の高槻泉ことエトに追いかけられまくって、「やべしやべし!謝罪はいかが?めっちゃオラついてるー!味方ナシですかああ?」と半べそ状態で逃げまくるピエロ。ふんふん、マヌケ野郎だぜと思っていたら、

東京喰種re8巻 高槻泉 ピエロ ウタ リゼの赫子
(東京喰種:re 8巻)
ただピエロ覚醒しまーす!(アムロ風)。特等捜査官レベルの「V」を殲滅させた高槻泉を簡単にフルボッコ。ですよねですよねー!やっぱピエロはこうでなくっちゃ。どうやらピエロ(旧多二福)は金木研と同じくリゼの赫子が移植されてるので実はめっちゃ強いらしい。

有馬貴将と一緒に和修吉時に呼ばれていたことがありますが、どうやらこの旧多二福も「V」らしい。まさに二重スパイ的な存在か。そして先程、局長の和修吉時が部下にグールであることがバレた場面の画像を貼りましたが、実は和修吉時も死亡してしまう。じゃあ誰が和修吉時を倒したのか?

東京喰種re8巻 神父 ドナート ポルポラ
(東京喰種:re 8巻)
ピエロがあやめた可能性もありますが、コクリコから脱獄した「神父」のドナート・ポルポラという可能性もありそうです。亜門鋼太郎を育てたペドジジイがいよいよ本領発揮。ドナート・ポルポラが「王を迎えに」と発言してるので、そのまま金木研側に入るのか。うーん。そもそもピエロがアオギリの樹に入るつもりなら、高槻泉を倒す意味がないわけですから、どうなるのか分かりづらい。

あとピエロがポルポラに対して「クラウン」と呼んでるんですが、また新しい呼び名に変わったのだとしたらもう勘弁してくれ。

東京喰種re8巻 和修政
(東京喰種:re 8巻)
いつも反目し合ってたであろう息子・和修政は、父吉時の亡骸を見て「パパーン!」と大泣き。コイツもまさかのおネエ系だったというオチ。「あたし許さないからあああ」と慟哭してる場面は、良い感じに失笑を誘います。

この和修政もきっと半喰種のはず。コイツは「和修至上主義者」だったらしいですから、自身がグールであることを全面的にプライドを持っていそう。ましてやパパリンがころされた状況なので、今後は色んな意味ではっちゃけてくれそうなキャラクターか。


六月透がゴリゴリのシリアルキラーだった件

そして『東京喰種re』8巻での裏切りはまだある。それが六月透(むつきとおる)。金木研の下で働いていた中性的な捜査官。いかにもナヨナヨした性格で押しに弱いタイプ。

東京喰種re8巻 六月透
(東京喰種:re 8巻)
トルソーという喰種に捉えられ、四肢断裂にされた状態のまま、仲間の瓜江に発見された…かに思われた。確かに前巻の状態で手足がない、乙武さん状態だった。あー、いよいよコイツも死亡してしまうのか、と誰もが思ったはず。

東京喰種re8巻 六月透 舌集め
(東京喰種:re 8巻)
でも六月透は実際にはゴリゴリのシリアルキラーだった。子供時代は父親に虐げられていた記憶が散々フラッシュバックしていたものの、実は記憶の捏造っぽい。そして子供時代に家族全員を…。「喰種が」と警察に言い訳するものの、警察ですら信用できない惨状だった。

だから六月透が手足がない状態と思っていたのも、全部空想。つまり実は上記のバラバラ画像もトルソーのものだった。このトルソーを見るとお尻に強烈AFされた痕跡があるなど、六月透はせいぜい「受け」かと思ったら「断固たる攻め」だったというオチ。あまりの展開に頭で理解するのに相当時間がかかった。

色々とこじらせっぷり全開の六月透、絶対オウル(滝澤政道)超え決定ですやん!というかオウル滝澤っちと舌マニア六月っちが仲良くしてる光景が目に浮かぶ(笑)

東京喰種re8巻 鈴屋什造
(東京喰種:re 8巻)
他にも色々とありますが、鈴屋什造が阿原という部下を助けに来るシーンがカッコ良かった。ちなみに、この戦いの相手は随分前に登場した「シロクロ」。嘉納教授に捨てられたものの、自力で復活して強化されてる。その結果、鈴屋什造も心臓を突き刺されて有馬貴将と同じく死亡?みたいな展開。ミゼという喰種も死亡してます。せっかく可愛らしいキャラだと発覚したのに残念。


8巻の総括


『東京喰種re』8巻のネタバレ感想を我ながら長々と書きましたが、有馬貴将がついに死亡。圧倒的な強さとクールさから名物キャラ化してただけあって、有馬貴将の最期も色んな意味で印象的なまま死んでくれました。

でも色んなことが起きすぎてかなり事態は複雑化したので、簡単に状況を整理してみた。

有馬貴将と高槻泉が繋がっていたわけですが、主人公・金木研は有馬貴将の遺志をついで「アオギリの樹のリーダー(隻眼の王)」として活動していくはず。そこに平子丈といった0番隊の元CCG(V)たちを取り込み、まさに一大勢力を金木研が築き上げるのか。きっとトーカや月山習たちともすぐ再会を果たすのでしょう。

ただ気になるのが旧多二福といったピエロや「神父」たち。おそらく嘉納教授を頂点とするグール組織だと思うんですが、こいつらの目的が分からない。「王を迎えに」という発言から、金木研を巡っての戦いが勃発するのか。不知吟士の亡骸が嘉納に魔改造されてるであろうし、そこにシリアルキラー・六月透も加われば最凶のグール集団が形成されてしまいそうです。

ということは、そこに完全に人間だけの組織と化した「CCG」が加わって、今後の『東京喰種re』はハッキリ勢力が分かれた三つ巴の戦いが始まるってところか。ただ有馬貴将+0番隊+平子丈亡き今、CCGが持つ戦力の大幅ダウンは否めず、果たしてどこまで対抗できるのかは疑問が残るところ。

ちなみに最近更新が滞ってるのでしばらくはクルマ総合ブログ「くるまン」をメインにやっていきます。

2016年9月現在、『聲の形』というアニメ映画が公開中。割りと興行収入も好調とのこと。この『聲の形』は原作漫画をアニメ化したもの。マンガ感想ブログ「すごないマンガがすごい」では連載当時に『聲の形』を何巻かレビューしました。この『聲の形』の生みの親である作者が「大今良時」という漫画家さん。

珍しい名前ですが、大今良時の読み方は「おおいま・よしとき」。だから大今良時はいかにも男性っぽい名前で、作風も鑑みると男っぽい雰囲気がしますが、大今良時の性別は女性。大今良時の生年月日は1989年3月15日なので、2016年9月現在は大今良時の年齢は27歳になります。だからかなり若い女性マンガ家さん。


しかも現在アニメ映画が公開中の『聲の形』を大今良時が少年マガジンの新人漫画賞に応募したのが2008年ですから、大今良時は19歳で『聲の形』の根幹を描いたことになります。原作マンガやアニメ映画を実際に観た人なら分かると思いますが、アレをまさかのティーンネイジャーが描いたというのはなかなか衝撃的。

大今良時は3人家族らしい。母親と姉がいて、大今良時に父親はいない母子家庭だったっぽい。このシングルマザーだった母親が「手話通訳者」だったらしい。その母親の協力があったからこそ『聲の形』は完成した。大今良時の姉はたまにアシスタントとして手伝ってくれる仲らしい。変な男のアシスタントに来させるより…ってことだろうか。

そして大今良時は、翌年の2009年には別冊少年マガジンで『マルドゥック・スクランブル(原作 冲方丁)』を連載を始めてる。つまりは20歳で大今良時は本格的に漫画家デビュー。未読の方は『マルドゥック・スクランブル』のレビューを読んで欲しいんですが、その内容はかなりハードボイルド。大今良時はまだ二作品しか発表してませんが、それでも何を描かせても上手いといった印象。

まさに大今良時は早熟の天才と表現しても過言ではない女性漫画家さん。だから大今良時の顔が気になる読者も多そう。そもそも大今良時に限らず、最近は自分の顔を公表しない漫画家さんは多い。昔は顔を公表していても、現在は顔を公表してない漫画家さんも多数。

そういえば1990年代に発売されていた新年号の少年ジャンプの表紙が作家全員が集まって、全員の顔が写っていたことは懐かしい思い出。当時を振り返ってみると小学生時分の自分は、漫画家さんの顔を見ても特に何も思わなかった気がします。それにも関わらず、何故か「顔を見せない」という習慣がいつの間にか流行ってしまいました。


大今良時の写真を見るとアーティスト風?

大今良時 少年マガジン42号
(少年マガジン 42号)
長々とムダに色々と説明をしてしまいましたが、この大今良時の顔というか写真がアニメ映画公開を機に少年マガジン42号に掲載されていました。この大今良時の顔が意外に可愛らしかった件。

大今良時のご尊顔を見ると、写真の撮り方やポージングにも寄るんでしょうが、雰囲気感は絢香に似ている気がします。きっと笑えばもっとかわいいかも。少なくとも、日本中を探せばこんな女性ボーカリストはいるはずです(笑)

見ようによっては有村架純の顔にも見えなくありません。最初の記事タイトルも有村架純にしてたぐらいです。大今良時の顔は可愛らしい感じなので、全くハードな内容を描く漫画家さんには見えません。前述の大今良時の姉の顔は更にかわいいとのこと。

ちなみに大今良時は『アルスラーン戦記』は描いてません。『アルスラーン戦記』は荒川弘です。また大今良時はTwitter(ツイッター)やブログの類いもやってないとのこと。大今良時の出身地は岐阜県大垣市。一体どういう場所かは分かりませんが、とにかく田舎っぽい雰囲気だけはします(笑)

まあ、ぶっちゃけ大今良時の顔が可愛かろうがブスかろうが、自分がモミクチャに抱けるわけではないのでどうでもいいっちゃどうでもいいんですが、個人的にはこういったブログを運営してるので大今良時の新作マンガが早く読みたいところであります。

『ゴールデンカムイ』8巻のネタバレ感想。作者は野田サトル。ヤングジャンプで連載中のマンガ。8巻そのものは8月ぐらいに発売されてるんですが、『ゴールデンカムイ』のキンドル版は一ヶ月遅れなのでどうしてもネタバレ感想を書くのが遅れてしまいます。

うーん正直一向に改善されずに悩ましい所なんですが、そういえば『ゴールデンカムイ』の発売日のタイミングが一ヶ月ずれると『東京喰種:re』の発売時期が重なることに気付いたんですよね。そういう点でネタバレ感想を書きやすいので良しとしようと納得するように最近心掛けました。だから何だって話ですが。


江渡貝きゅんにニセ入れ墨を作ってもらうにょ~ん

今回の『ゴールデンカムイ』8巻のメインは、江渡貝弥作(えどがい・やさく)というキャラクターになります。これまで『ゴールデンカムイ』に登場してきた、いわゆる強烈キャラクターの部類に入る男。でも死刑囚ではありません。

ゴールデンカムイ8巻 ニセモノの入れ墨を6枚生産
(ゴールデンカムイ 8巻)
結論から書いておくと、鶴見中尉がこの江渡貝に接触することで大量の「ニセモノの刺青人皮」を作らせる。大量とは言っても6枚程度ですが、それでもアイヌの財宝をめぐる戦いにおいてかなり相手を撹乱させられることは間違いない。

じゃあ何故この江渡貝がそういうニセモノの刺青人皮を作れるかというと「遺 体マニア」。一見すると悪そうな人間ではないんですが、自分の両親などを剥製にするなど癖(ヘキ)全開。しかも剥製化した母親などと話すなど手に負えない。

だから最初に鶴見中尉が接触してきた時も攻撃を加えようとしてくる。でも鶴見中尉は会話の中で害はないと判断したのか、見事な説得工作を行ってくる。

ゴールデンカムイ8巻 江渡貝弥作 鶴見中尉2
(ゴールデンカムイ 8巻)
つまりは「江渡貝くぅぅん!実は自分もマニアだよー!怖くないよー!ほらほらおいでおいで~!」とおびき寄せる。鶴見中尉のポージングがオードリー春日に一瞬ダブったのは内緒。この唐突なテンションの高さに笑ってしまった。そこで心を許した、いや自分と同じ興味を持つ仲間を初めて見出したことで、江渡貝は鶴見中尉にあれよあれよという間に心酔してしまう。

ゴールデンカムイ8巻 江渡貝弥作コレクション1
(ゴールデンカムイ 8巻)
そして江渡貝に自分のコレクションをまとわせて、何故か家の中でファッションショーを展開させる。敢えて画像の詳細は説明しませんが、股間に付いてるのが誰かしらの腕。江渡貝の顔面も、誰かしらのケツから飛び出てる状態。作者・野田サトルの発想がキモいよーキモいよー。

また画像だと文字は読みづらいかも知れませんが、鶴見中尉が「猫ちゃんのように!猫ちゃんのように歩くんだ!」と囃し立ててる。そしてテロップも「これが後のキャットウォークである」と説明してるんですが、やかましいわ!もう野田サトルの悪ノリが全開に笑うしかありません。

ゴールデンカムイ8巻 江渡貝弥作コレクション2
(ゴールデンカムイ 8巻)
果てには鶴見中尉と江渡貝が仲良く手を取り合ってウォーキング。やはり敢えて江渡貝がまとってるファッションの詳細は説明いたしません。二階堂も誰かしらの骨を使って、太鼓をドンドコドンドコ。これが数十分前まで見ず知らずの者同士だったと、一体誰が信じるでしょう。きっと鶴見中尉ほど猛獣珍獣使いは世の中にはいないはず。

でも言うまでもなく常軌を逸してる場面ですから、発想がマジで気持ち悪い。しかもムダに野田サトルの絵が上手いので、まあ吐きそうです。きっと作者・野田サトルは『ゴールデンカムイ』をアニメ化する気なんてサラサラないのでしょう。改めてそう感じさせてくれた8巻です(笑)

ゴールデンカムイ8巻 江渡貝弥作 鶴見中尉3
(ゴールデンカムイ 8巻)
というか、野田サトルの知識の偏りがハンパない。人皮の知識(厳密には動物の皮の知識?)に何故かやたらと詳しい。「ミョウバンなめし」や「クロムなめし」など、一体どうやってそれらの知識を仕入れてきたのか。野田サトルに前科はないんですよね?(笑)

ただ、この知識は最終盤で活かされます。結果的に江渡貝は死亡してしまう。さすがに『ゴールデンカムイ』の8巻以降の展開を考えたら、何枚もニセ刺青を生産できてしまうとストーリーが破綻しかねないある意味チートキャラ。致し方なし。

でも主人公・杉元佐一や尾形など江渡貝の存在がバレてしまう。もちろんこんなことを企むのは鶴見中尉だけ。ニセ刺青を守るために江渡貝は逃亡するものの、炭坑に逃げ込む。しかしながら有毒かつ可燃性のメタンガスがトンネル内には充満。大爆発が起きて閉じ込められてしまう。

結果的に江渡貝は鉱石の下敷きになって、月島という鶴見中尉の部下にニセモノ刺青を託す。そして最期に残した「鉄」というキーワードがニセモノとホンモノを見極める要素。敢えて多くは語らなかったのが、江渡貝の鶴見中尉に対する愛情みたいなもんを感じさせます。僕と鶴見中尉だけが分かる秘密のパスワード(はぁと)的な。何故「鉄」だったのかまではネタバレは避けておきます。

ゴールデンカムイ8巻 江渡貝弥作の最期
(ゴールデンカムイ 8巻)
ちなみに、やはりニセモノの刺青が入ったバッグは「誰かの皮」で作られたもの。画像を見たらしれっと誰かの優しそうな顔が写ってますが、もちろん心霊写真ではありません。明らかに良い場面においてでも、最後の最後まで「えぐみ(悪趣味)」を残す野田サトルの姿勢にもはや感服いたす次第であります。

本当に『東京喰種』も然り、ヤングジャンプは一体どこへ向かおうとしているんでしょうか。はてさて。


8巻のその他の展開


ここからは『ゴールデンカムイ』8巻のその他の展開やあらましをざっくりネタバレしておきます。

ゴールデンカムイ8巻 牛山が救済
(ゴールデンカムイ 8巻)
前述の炭坑内のトンネルに閉じ込められた場面は、主人公・杉元佐一らも同様。まさに万事休すという場面で現れたのは、敵である土方歳三の仲間・牛山。相変わらず超強すぎだろ。結果的に「ニセモノの刺青をどうするか」という一点で、杉元佐一と土方歳三らが同盟を一時的に組むみたいな流れに。

ゴールデンカムイ8巻 牛山好きのアシリパ
(ゴールデンカムイ 8巻)
この牛山が助けに来てくれたクダリでは、アシリパと感動の再会。チ◯ポ先生と心酔しきり。いつまでハンペン持ってんねん。カッサカサってレベルじゃない。

ゴールデンカムイ8巻 のっぺらぼうはパルチザン
(ゴールデンカムイ 8巻)
そしてアイヌの財宝を隠した「のっぺらぼう」は、実はアイヌ民族ではなくロシアの極東に住むパルチザンの一味だった。パルチザンはロシアから独立するために作られた民兵組織で、今で言えばゲリラ兵みたいなもの。

つまり「のっぺらぼう」はアイヌの財宝は独立運動の資金に充てようとしている。だから北海道独立のために金塊を使おうとしている土方歳三の仲間に入る可能性は極めて乏しく、コチラはコチラで新たに「第四の戦い」が勃発しそうな伏線っぽいです。

そしてアイヌ民族を装ってこそいるものの、杉元やアシリパの仲間であるキロランケも実はパルチザンの工作員らしい。キロランケはいずれ杉元佐一やアシリパを裏切る可能性が高そう。このキロランケを裏切り者であると占いで当てた女がインカラマツ。

ゴールデンカムイ8巻 インカラマツと谷垣
(ゴールデンカムイ 8巻)
このインカラマツは谷垣と接触。二瓶鉄造のクダリから登場したヤツ。谷垣がかつて妹を亡くしたことを言い当てられ、思わず「なまらヤベーべや」と驚愕。そして谷垣と妹フミと、その婚約者だった賢吉との過去編が始まります。でもインカラマツは谷垣の過去を知ってて当然。

ゴールデンカムイ8巻 インカラマツと鶴見中尉
(ゴールデンカムイ 8巻)
何故ならインカラマツは鶴見中尉の手先だったから。かつて谷垣は鶴見中尉に妹フミのことなどを洗いざらい話していた。それをインカラマツは聞いていたのではないかと推察されます。相変わらずギャグ展開は続くものの、事態は混沌へ。

これまでのおさらいも兼ねて「ゴールデンカムイがなまら面白い」という考察レビューも後でチェックしてみて下さい。

そういえばもう一つの運営している漫画ブログ「すごないマンガがすごい」で、リライトしか能がない連中が集まってるDeNAの記事リンクが「参考になりますよ」というコメント付きで貼られてて爆笑しました。俺みたいな零細ブログで自演しても意味ないだろうに…やっぱりバカなんだろうなと。

現在日本で最も人気がある漫画と言えば『進撃の巨人』。人間を食らう巨人たちの脅威に晒された人類が巨大な壁を築いて対抗するものの、ついに壁が巨人たちに壊されてしまう。果たして人類の運命はどうなるのか?といった内容の漫画。

既に「進撃の巨人」がとにかく面白いという徹底考察した記事も書いてるんですが、詳細なあらすじなどはチェックしてみて下さい。今後もこの「バズマン。」では『進撃の巨人』をレビューしていく予定。

この『進撃の巨人』の中で「最強の兵士」との呼び声が高いキャラクターがリヴァイ。巨人たちを駆逐する調査兵団の兵士長。最強じゃないはずがありません。このリヴァイ兵士長は一人だけで旅団一個並みの兵力を持つらしい。

そのため『進撃の巨人』内の子供たちからは「人類最強の兵士」とやはり憧れられるものの、リヴァイの性格はヒーローとは程遠いキャラクター。目つきが悪く、常に眉間にシワを寄せている状態。目の隈は陰鬱な性格をまさに象徴しています。また性格も面倒くさくて、リヴァイは神経質なくせに一方で粗暴という一面も持つ。

そこで今回は『進撃の巨人』に登場する最強・リヴァイ兵士長について徹底解説してみたいと思います。ゴミみたいな漫画記事を毎日DeNAで量産している「kayako」というクソパクリキュレーターのリヴァイ記事をブラッシュアップさせてみました。


七人の侍の久蔵や牛若丸がモチーフ

『進撃の巨人』の作者・諫山創によると、このリヴァイは七人の侍の久蔵や牛若丸をモチーフにして作ったそう。どちらも「小さいオッサンほど強い」というイメージがあるキャラクターですが、そういった意図を持って作ったそう。確かにそのままリヴァイに当てはめてみると合致します。

ちなみにこの事実からも分かりますが、リヴァイの年齢は割りとオッサンらしい。てっきり年齢は20代半ばぐらいと思ってたんですが、意外にも…。年齢については更に後述します。

またリヴァイの目つきは最悪ですが、こちらは『幽☆遊☆白書』の飛影をモチーフにしてるそう。確かに飛影も三白眼。だから諫山創は最初からこのキャラクターは人気が出るだろうと、リヴァイを作り上げた瞬間から確信めいていたそう。

実際別冊少年マガジンで行われた『進撃の巨人』の人気投票を見ると、リヴァイは不動の一位だったらしい。確かにリヴァイは『幽遊白書』の飛影や『ハンターハンター』のキルアのような位置づけで見るのが自然か。

「リヴァイ そばかす」でたまにググる人がいるんですが、リヴァイの顔にそばかすってあったっけ?


リヴァイの初登場シーンは意外にも遅い

リヴァイは今でこそ『進撃の巨人』の中核をなすメンバーですが、リヴァイの初登場シーンは意外に遅い。

進撃の巨人3巻 リヴァイ初登場シーン
(進撃の巨人 3巻)
それが『進撃の巨人』の3巻。画像の場面を見ると、リヴァイは壁外調査直後の帰ってきたばかりの様子。またタイミング的にはエレンやミカサが訓練兵に入った直後あたりか。

だから主人公・エレンが巨人化で穴が空いた壁を塞いだ直後、まだ生き残っていた巨人たちに襲われそうになった瞬間、まさにさっそうとリヴァイが現れたシーンではないっぽい。『進撃の巨人』だと先にキャラクターや伏線をお披露目するパターンが多いですが、リヴァイもそのご多分に漏れずの登場場面でした。


リヴァイは英語版だとレヴィ

『進撃の巨人』は日本国内だけではなく海外でも少し人気らしい。

でもリヴァイの英語名は「Levi(レヴィ)」と何故か改名されてるそう。きっとリヴァイは外国人だと発音しにくいのか、もしくは「Rival(ライバル)」みたいな感じで「ライヴァイ(Rivai)」と読んでしまうからか、そのあたりの理由は不明です。

英語版のウィキペディアがソースなので参考になりませんが、リヴァイは日本だとそのまま「Rivai」と普通にアルファベットで書けばいいらしい。だからこの記事のURLも「Rivai」にしてます。


リヴァイの身長や体重など基本スペック

リヴァイ兵長の身長は160cm。意外にめちゃめちゃ小さかったリヴァイ兵長。アルミンの身長が163cmですから、それよりもリヴァイは小さい。女子マラソン選手の高橋尚子(身長163cm)や身長161cmタモリや北島三郎よりも小さい。

じゃあリヴァイ兵長の身長を芸能人で見てみると、例えば出川哲朗と身長が同じ。他にも高木ブーや孫正義、ミスターオクレの身長とリヴァイは同じ。出川哲朗が立体機動装置を使って飛び回ってる姿を想像したらなかなか笑えました。どう考えても160cmの身長だと、リアルの現実では強そうなヤツが一人もいない(笑)

進撃の巨人20巻 リヴァイ兵士長の身長
(進撃の巨人 20巻)
そこでリヴァイ兵長と身長188cmのエルヴィン団長との比較画像を見ると、明らかにリヴァイが小さい。ざっくり頭一つ分ぐらい違います。下手したらリヴァイの身長は150cm台でもおかしくないぐらい小さい。

実は管理人・ドルジ露瓶尊の身長もリヴァイと同じ。だから勝手に親近感わきまくり。リヴァイの活躍を見ていると「チビでもできるんやで!」と証明してくれているようで、世の中のチビ男子たちにも夢と希望を与えてくれているに違いない。

そして身長だけではなく体重も見ておくと、リヴァイの体重は65kg。身長の割にはそこそこ重め。ただ立体機動装置で動き回れるちょうどいい体重。きっとリヴァイの体脂肪率は間違いなく一桁でありましょう。

体重が3kg違うと拳の重さが全然違ってくると作者・諫山創は主張しているので、リヴァイの体重が65kgという数字にはこだわりがあるらしい。でもリヴァイだって普通の人間ですから、用を足したり食べ物を食べるとそれだけで体重は微増減しそうですけどね。

自動車| くるまン。でも言えますが、車体は小さい方が何かと小回りが効く。特にリヴァイのような巨人と立体機動装置で戦う場合、身体が大きいと何かと不利。そういった点も含めてリヴァイを最強たらしめているのか。


リヴァイ班のリーダー

リヴァイ兵士長は調査兵団に属しているんですが、ただ自分だけの特別部隊「リヴァイ班」を率いている。最強のリヴァイ兵士長がリーダーだけあって、誰もが憧れる特別班で誰もが入隊したがっている。でもリヴァイ兵士長のお眼鏡にかなう実力者しか入隊できない。まさに「リヴァイ班」は精鋭部隊。

ちなみにこういったどこにも属さない特別班は、他だとケニー・アッカーマンが率いる「対人立体機動部隊」などがあるらしい。

進撃の巨人7巻 リヴァイ班
(進撃の巨人 7巻)
このリヴァイ班のメンバーにはオルオ・ボザドやグンタ・シュルツ、エルド・ジン、ペトラ・ラルなどがいます。オルオは口が悪いくせに、やたらと舌をかみまくる。きっとベロが長いんだと推察されます。

ただ、これらリヴァイ班は精鋭メンバーと言っても、実際のところは巨人を10体も倒してないメンバーも多い。見た目からしていかにもモブ臭が漂いますが、やはり女型の巨人クラスの巨人には全く刃が立たずに全滅させられます。

『進撃の巨人』7巻のリヴァイ班メンバーの死体を目の前にして、無言で女型の巨人を追いかけるリヴァイの表情が思わず誰もが胸が締め付けられそうになったことでしょう。リヴァイの表情は無表情でいかにも感情がなさそうに見えますが、むしろこれほど怒りと慟哭に満ちた表情もありません。


最強に強すぎるリヴァイのかっこいい画像

冒頭でも説明しましたが、とにかくリヴァイは強い。「人類最強」と異名を持つのも伊達じゃないぐらい強い。そこでリヴァイ最強説を裏付けるような圧倒的な戦闘能力を誇る画像を貼ってみます。ある意味この記事のメインディッシュ。

進撃の巨人7巻 リヴァイの回転切り 女型の巨人1
(進撃の巨人 7巻)
リヴァイの必殺技が回転切り。画像は女型の巨人をフルボッコしてる場面ですが、身長が低いことも手伝ってリヴァイはとにかく身軽。あっという間に巨人たちをさばいていく。

巨人は肉体がすぐ再生してしまう。だから普通は切断→復活→切断→復活→切断…の意味がない繰り返し。でもリヴァイの場合は、切断→切断→切断→切断…。巨人は復活できないまましんでいく。つまりはリヴァイ無双。

進撃の巨人7巻 リヴァイの回転切り 女型の巨人2
(進撃の巨人 7巻)
そして女型の巨人にとどめを刺す(厳密には目玉をつぶす)時の、リヴァイの怒りに満ちた鬼気迫る表情がカッコイイ。直前にリヴァイ班が全滅させられているので、この怒り・怒張に満ちた表情に見入ってしまいまう。ちなみにこの画像直後、味方のミカサを守るカタチでリヴァイは足の怪我を負う。

進撃の巨人20巻 リヴァイ兵士長 回転切り 猿の巨人1
(進撃の巨人 20巻)
他にもリヴァイは猿型の巨人も回転切りを御見舞する。猿の巨人・ジークも「リヴァイ兵長は危険」だとライナー達に教えられていたにも関わらず、どこかでリヴァイ兵長の実力を侮っていたせいか完全にフルボッコ状態。先程言ったようにリヴァイの攻撃は早すぎるせいで、巨人の再生能力が追いつかない。

進撃の巨人20巻 リヴァイ兵士長 回転切り 猿の巨人2
(進撃の巨人 20巻)
つまりはこのリヴァイ無双の結果、やはり猿の巨人も回転切りの餌食になってしまいます。この場面はまさに回転切りの真骨頂でありましょう。出川哲朗サイズだと考えたら、更にリヴァイの最強っぷりは伝わるでしょう。やばいよやばいよ~。


お掃除大好き潔癖症の一面も

でもリヴァイはこれだけカッコイイくせに、冒頭でも説明しましたが大の潔癖症でお掃除好き。テーブルの裏まで拭かないと落ち着かない、もはや病的な部類か。他にもベッドメイキングも気になる体質らしく、きっとリヴァイの部屋にはリモコンがビシっと整列されていて、そのリモコンにはきっとサランラップがびっちり巻かれているに違いありません。

きっと普段から巨人たちの薄汚い体液にまみれているせいで、またリヴァイは地下街で育っているせいで、人並み以上の掃除が止まらないキレイ好きになったのかも知れません。やはり自分が安心して寝る場所ぐらいは、せめてキレイなままにしておきたいんだと思います。

進撃の巨人 悔いなき選択 1巻 リヴァイお掃除姿
(進撃の巨人 悔いなき選択 1巻)
だからちょいちょい家政婦化する。「ベッドの周りを綺麗にしろ。塵ひとつ残すなよ」とドヤ顔。何故か朝日の後光が笑いを誘います。でも度を超えた掃除好きはリアルでも好きになれませんけどね(笑)

ただ掃除するのは部屋だけ。血まみれの仲間に対して汚いと突き放すことはありません。リアルな潔癖症だったらあり得なくありませんが、そこまで冷血漢だったらきっとリヴァイの人気は出てないでしょう。


リヴァイの年齢や歳は秘密の理由

ちなみにリヴァイの年齢は不明。考えてみると他の『進撃の巨人』のキャラクターも正確な年齢はよく分からないですが。

『進撃の巨人』の作者によると「リヴァイ兵士長の年齢は30代」とのこと。ただリヴァイの年齢はストーリーの根幹部分に関わってくるので、詳細な年齢は非公開にしているらしい。だから意外と重要らしいリヴァイの年齢を考察してみた。

リヴァイの過去とエルヴィンとの出会いは後述しますが、『進撃の巨人 悔いなき選択』を読むとリヴァイたちが出会ったのは「844年」。つまり『進撃の巨人』1巻で超大型巨人(ベルトルト)によってウォール・マリアが破壊された「845年」の一年前。

そして、この5年後の「850年」にエレンたちは調査兵団に入団し、現在もそこから話が続いているはずなので『進撃の巨人』の時間軸は850年のまま。つまりリヴァイの年齢は意外と若いかも知れない可能性はあります。

ただ『進撃の巨人 悔いなき選択』を読む限り、リヴァイたちは誰の手を借りずに立体機動装置の腕前は既に兵士長クラスだったと書かれているので、それを独学で使いこなせるまで戦闘センス以外にも相当な期間が必要だったであろう事実を考えたら、確かにリヴァイの年齢が30代だとしても不自然ではありません

進撃の巨人17巻 幼少期 子供時代リヴァイ
(進撃の巨人 17巻)
またケニー・アッカーマンがレイス家で働き出したのが、ちょうどリヴァイの幼少期と重なります。母親クシェルは病に倒れて死亡しかけだったため、リヴァイは何も食べるものがなかった。まさに餓死寸前のリヴァイがガリガリすぎてヤヴァイ。

この直後にクシェルの兄であるケニー・アッカーマンにリヴァイは引き取られるんですが、つまりケニーはリヴァイの叔父にあたる。仮にクシェルが20歳前後でリヴァイを産んでいたと仮定したら、ケニーとリヴァイは同じように親子ほどの年齢差(20歳~30歳以上の年齢が離れている)があると推察されます。

そしてケニーが初めてロッド・レイスと出会ったのもその時期。ケニーとロッド・レイスやウーリー・レイスと年齢はさほど離れていないはず。そこからしばらく時間が経ち、フリーダ・レイスが15歳の「842年」に巨人の力と世界の記憶を手に入れる。フリーダより更に年上の長男がいたことも考えると、おそらく現在のロッドの年齢は60代前後だと推察できます。

だから、こういった複数のイベントを参考にすると、リヴァイの年齢が見えてきそうです。ロッドレイスとケニーアッカーマンの年齢が同じぐらいだとしたら、やはり『進撃の巨人』の諫山創が言うようにそこから20~30歳ほど若いリヴァイ兵士長の年齢は30代ぐらいに収まると予想されます。

ちなみにリヴァイの誕生日は12月25日。いわゆるクリスマス。普通の日本人だったらサンタさんがつい思い浮かびますが、言うまでもなく同時にキリストが生まれた日。このリヴァイ兵士長の誕生日も何か意味が込められているはずですから、きっと「リヴァイを救世主」として位置づけているのかも知れません。


リヴァイ兵士長の口癖と名言

掃除好きなど神経質な一面も見せますが、リヴァイの性格はやはりぶっきらぼうで荒い。だからリヴァイの口癖は「オイ」「おい」。リヴァイは恥ずかしがり屋さんで人の名前を呼ぶのが恥ずかしいのか分かりませんが、もしリヴァイが結婚してたら絶対に奥さんにブチ切れられてるでしょう。

進撃の巨人18巻 リヴァイ 口癖 名言
(進撃の巨人 18巻)
上司であるエルヴィンに対しても「オイオイオイオイ。待て待てこれ以上俺に建て前を使うならお前の両足の骨を折る」とリヴァイはすごむ。立場の差を考えるとなかなかの恫喝っぷりですが、どんだけ「オイオイ」を連呼するねんという。きっと江頭2:50も顔負け。

進撃の巨人20巻 リヴァイ兵士長 ドS口癖
(進撃の巨人 20巻)
猿の巨人の中の人であるジークに対しても、思い切り口の中にソードをぶっ刺しておきながら「オイ!返事をしろよ失礼な奴だな」と超絶的なドSっぷりを発揮した場面でも、やはりリヴァイは「オイ」という口癖を使っています。

ただリヴァイは口下手なのかと思いきや、意外とそうじゃない。先程登場シーンでも今にも息絶えようとしている部下の兵士に対して「お前は十分に活躍した。お前の残した意志が俺に力を与える」など、リヴァイはやっぱり割りと良い奴で裏には優しさも垣間見える。

だからぶっきらぼうに思える性格だからこそ、リヴァイが放つセリフや言葉は力強い。その一つ一つが放つセリフは短いセンテンスで心に耳に残りやすい。『進撃の巨人』の名言も多いですが、リヴァイの名言も多い。そこで簡単にリヴァイの名言を見ていきたいと思います。

進撃の巨人6巻 リヴァイの名言
(進撃の巨人 6巻)
女型の巨人が襲来し、エレンが巨人化することをためらっている場面。そこでリヴァイは「せいぜい悔いが残らない方を自分で選べ」と言い放つ。リヴァイ班が考える選択と、エレンが考える選択は異なる。そこには圧倒的な経験則に基づく差があるから。

でも自分を信じても、リヴァイ班を信じても、どっちの道が正しいかは結果論。可能性という点で考えても、どちらが生き延びる可能性が高いかは判断できない。リヴァイはエレンの考えていることが分からない以上、軽々にアドバイスすることはできない。

数多くの仲間の死を見てきたリヴァイだからこそ、最期は自分の選択に満足して死ぬべきだという、一見すると突き放しているようで冷たく見えますが根底には優しさがある名言。

進撃の巨人20巻 リヴァイ兵士長の名言
(進撃の巨人 20巻)
ただ一方では、猿の巨人が襲来したときはいよいよリヴァイたちは絶体絶命のピンチ。そこでまだ生きたいと駄々をこねるエルヴィンに対して、「夢を諦めて死んでくれ!新兵たちを地獄に導け!獣の巨人は俺が仕留める」。

そこでは猿の巨人を倒す or 人類が一矢を報いる最善の方法が見つかれば、これまで信頼を置いていた上司のエルヴィンすら見捨てる覚悟を決める。どちらも冷たいセリフに見えますが、リヴァイの確固たる信念の強さや覚悟の重さ、判断能力に痺れます。

まさに一つ一つのリヴァイの言動に色気すら感じます。


地下街で暮らしたリヴァイ子供時代の画像

先程も書きましたが、リヴァイはスラム街生まれのスラム街育ち。このスラム街も王都の地下にある地下街ですが、まさにスラム街の中のスラム街。しかもリヴァイは娼婦・クシェルの子供として生まれ、クシェルは娼婦の生活が祟ったのか、単にもともと病弱だったか知りませんが、病に倒れてリヴァイを育てることができなかった。

進撃の巨人17巻 幼少期 子供時代リヴァイ
(進撃の巨人 17巻)
結果、先程貼った画像を改めて貼っておくと、子供時代のリヴァイ兵士長は何も食べるものがなくてまさにガリガリ。何故か人間は飢餓状態が続くと、お腹が膨れて頭でっかちになる不思議。リヴァイの生い立ちは、これぞ不遇中の不遇の生い立ちと言えるでしょう。この子供時代があったから、リヴァイの目つきも悪くなったかは不明(笑)

この今にも餓死しそうなリヴァイのもとへ、クシェルの兄・ケニーがやって来る。このケニーは「切り裂きケニー」と恐れられたテロリスト。そしてケニーの元で地下街で育ったリヴァイは徐々に不良のリーダーとして台頭していく。実は見た目通りの過去を持っていると言ってもおかしくない。

ちなみにケニーは悪の道へどんどんと進めてしまっている良心の呵責からか、「自分は親としてまっとうに育てられない」としてリヴァイが10代前半だった頃に忽然と消えてしまう。このことはリヴァイ兵士長にとって心の傷として残っていた模様。


リヴァイとエルヴィンの出会いはまさかの

そしてリヴァイはイザベルやファーランを率いた窃盗団のリーダーへ。リヴァイはイザベルから「兄貴」と親しまれていた。

進撃の巨人 悔いなき選択 1巻 リヴァイ エルヴィン
(進撃の巨人 悔いなき選択 1巻)
ただ当時調査兵団の分隊長だったエルヴィンにリヴァイたちは捕まってしまう。つまりリヴァイとエルヴィンは元々敵同士だった。ただそのまま処刑されるのかと思いきや、リヴァイの調査兵団クラスの立体機動装置の腕前を見て、エルヴィは調査兵団へ誘う。そしてリヴァイは不良のワルガキから調査兵団最強戦士へ。

でも現実世界でも割りとこういった場面に出くわします。学生時代は悪の不良だったのに、いざ大人になってみたら出世してる奴。リヴァイは決してコミュニケーション能力が長けている人物ではないですが、実際の不良は意外とコミュ力が高い。理不尽と言えば理不尽?(笑)

ちなみにこのリヴァイとエルヴィンの出会いが844年。『進撃の巨人』が現在850年ですから、割りと最近の話。そして、この844年には別の重大シーンも起きていた。それが幼いミカサが強盗に拉致られた事件。ミカサはこの時のエレンの言葉で覚醒して返り討ちし、後にミカサがエレン家に引き取られたことは『進撃の巨人』ではあまりにも有名。

ミカサ一家を襲った強盗団は「地下街で売り飛ばす」と発言しているなど、リヴァイの不良時代とミカサとの間に強い関連性を感じざるを得ません。もしかすると『進撃の巨人』のストーリーの根幹部分に関わるエピソードかも知れないので、リヴァイの年齢は公表できないのか。


リヴァイの名字「アッカーマン」の意味

序盤の身長などスペック情報を触れてませんでしたが、リヴァイの本名は「リヴァイ・アッカーマン」。このアッカーマンという名字が『進撃の巨人』の中でキーポイントになってくる。前述のミカサの名字も実は「アッカーマン」。

このアッカーマン家は、かつて人類を支配していた王政の側近だった。もっと言うと、王政を武力で守る懐刀的な武家だった。ただ現在はアッカーマン家の血を引く者は数人程度でしかいない。いわば、アッカーマン家は根絶やしにされた状態。

では何故王政がアッカーマン一族を恐れているかというと記憶の改竄が困難な人種だったから。『進撃の巨人』の根幹部分に関わるネタバレをしておくと、現在の人類は巨人の襲来から守るために100年以上前に巨大な壁を築きあげたとされるんですが、普通に考えたら色々おかしい。

巨人たちが襲ってくる中、どうやって巨人たちの侵入を防ぐ巨大な壁を建設することができたのかなどツッコミどころが多い。100年以上前に巨人が発生した「何かがあったか」など、おそらく王政は何かを隠してる。ましてや、この疑問や歴史に知れば下手すると壁内は暴動も起きかねない事実。

だからこそ過去の悲劇的であろう歴史を人々の頭から消し去るため、王政側は「巨人の力」を使って人類の記憶を改竄した。ただ記憶の改竄ができるのは王家の血を引くある単一民族のみで、その他の少数派の血族だけはできなかった。

大多数の少数民族は過去の負の歴史を自らの意志で黙っておくと約束したものの、その中で「アッカーマン家」と「東洋人」だけが王政に反旗を翻した。その結果、王政から迫害されるに至った。しかもリヴァイだけではなく、ケニー・アッカーマンなどやたらと好戦的なキャラクターが多いアッカーマン家。そりゃあ王政もビビります。

ただケニー・アッカーマンと「巨人の力」を持つウーリー・レイスが仲良くなることで、アッカーマン家に対する迫害は終わったらしい。だからケニーが憲兵団の中に大きく食い込むことができた。

ちなみに母親・クシェルはリヴァイに「アッカーマン」という名字を教えてなかった。だから子供時代のリヴァイがケニーと初めて合った時も「リヴァイ…ただのリヴァイ…」と自己紹介してる。これをクシェルがリヴァイの命を守るために名字を教えなかったと解釈することも可能ですが、子供は馬鹿。

自分の名字を知れば、当然本名を聞かれればべらべらと喋ってしまう。当然そうなると母親である自分の命が危うくなるので、きっとそんな美談は隠されていないでしょう。でもケニーのおかげで迫害がなくなったと考えられるので、母親クシェルやケニーがリヴァイに名字を教えてても良かったのか。


リヴァイはミカサと同じ東洋人なのか?

『進撃の巨人』にはアッカーマン性は他にもいる。それがエレンの幼馴染であるミカサ・アッカーマン。だからリヴァイ兵士長もミカサと同じ東洋人かと一瞬思ったんですが、先程説明したように「アッカーマン」と「東洋人」は別種族

『進撃の巨人』の話をややこしくしてるのが、ミカサが「アッカーマン」と「東洋人」のハーフということ。だからどちらも一緒くたに考えてしまいがちですが、違うらしい。父親の方がアッカーマンで、ずっと都市部で迫害されていたことで山奥に逃げる。同じく山奥に逃げ込んだ東洋人の母親と惹かれあって結婚したとのこと。

リヴァイとミカサの話を聞く限り、アッカーマン一族は「突然バカみたいな力が体中から湧いてくる」のが特徴らしい。じゃあミカサに流れる「東洋人の特徴」はなんなのか?といった部分の解明が今後待たれます。

他にリヴァイ兵長に疑問点があるとしたら、アッカーマンの血を引く母親・クシェルの相手は誰だったのか?つまりはリヴァイ兵長の父親は誰だったのか?そういった疑問も今後の『進撃の巨人』のストーリーに重要なキーポイントになりそうです。


リヴァイ兵長は死亡・死去してしまったのか?


そしてラストはリヴァイ兵長の最期。

進撃の巨人20巻 リヴァイ兵士長 死亡 死去
(進撃の巨人 20巻)
実は『進撃の巨人』20巻を読むと、リヴァイは前述のように猿の巨人を追い詰めたものの、最期は土壇場で逆転されてしまう。そして武器を失ったリヴァイ兵長に次々と巨人たちが襲ってくる。この場面を見て「ついにリヴァイ兵長が死亡・死去か!?」と思った読者も多いらしい。

確かにリヴァイ兵士長が戦死した可能性もありますが、普通に考えればケニーからもらった巨人のクスリを使って「リヴァイも巨人化」するように進化したと解釈するのが妥当でしょう。だからリヴァイも「俺はあいつ(エルヴィン)に誓ったんだ。必ずお前(ジーク)を殺 すと。俺は誓った」と死亡したエルヴィンを想いながら発言してるわけです。

アルミンは残念ながら死んだ模様ですが、さすがにリヴァイ兵士長は『進撃の巨人』が終わるまで死亡しない気がします。年齢の件で「リヴァイは救世主」と考察してみましたが、やはり最後の最後まで活躍するはず。つか普通に考えて最強のリヴァイが死ぬ?無様な戦死をする?んなわけないですやん!だって兵士長でっせ!

『モンスター娘のいる日常』1巻から10巻までのネタバレ感想をレビューが。作者はオカヤド。掲載誌はCOMICリュウ。出版社は徳間書店。ジャンルは青年コミックのセクシー漫画。

『モンスター娘のいる日常』の略称は「モン娘(もんむす)」だそう。おそらく「モーニング娘。」をパロってそうな雰囲気がします。2012年から連載が始まったらしく、2015年には『モンスター娘のいる日常』のアニメ版も放映されたらしい。だから割と人気漫画らしい。

ただ作者・オカヤドが2007年頃にウ◯コの2ちゃんねるのスレッドに投稿していた成人向けの1ページ漫画が元になって、この『モンスター娘のいる日常』がコミック化されたらしい。確かにセクシーな描写がチラホラあります。作者・オカヤドのpixivを見たらカラー版のそんなんが乗って、そのページを見たら外国人のコメントの方が多いという謎の現象が(笑)

正直自分はアニメなどマンガ以外はほとんど観たりしないので分かんないんですが、きっと地上波で放送されたのであれば『モンスター娘のいる日常』の内容は多分色々と問題ないはず(自信なし)。

そこで今更っちゃ今更ですが『モンスター娘のいる日常』か面白い漫画か、つまらないマンガか考察レビュー書いてみました。ぜひとも『モン娘』を購入するときの参考にしてみて下さい。


あらすじ物語 ストーリー内容

主人公は来留主公人(くるす・きみひと)。どこにでもいる男子だったが、一つだけ他の男たちと違う点があった。それがミーアという名前のラミア(半人半蛇)と同棲してる。

モンスター娘のいる日常2巻 ミーア1
(モンスター娘のいる日常 1巻)
ミーアは下半身は蛇そのものだったが、上半身はムッチリボインの美少女。当然舌先も長い。ただ全身の7割は変温性の蛇のため、常に身体を温めておく必要がある。つまりは来留主とドラえもんの歌詞にもあるように「かわいい女の子とあんなこといいな♪できたらいいな♪」の状態が日々続く。

でも来留主はムッシュムラムラして股間がはち切れそうになっても、ミーアに手を出すことはできなかった。何故なら日本には「他種族間交流法」という法律が施行されているから。この法律のおかげで今まで秘匿にされていた亜人の存在が公に認められ、最近では亜人たちのアイドルグループが結成されるぐらい人間の社会に溶け込んだ。

しかし人間と人外種族の交流は規制されていて、亜人種たちを傷つけることは厳罰に処される。この場合の傷つけるとは、言うまでもなく女の子(メスと表現する方が正しいか?)の純潔を汚してしまうこと。海外では動物と性交したら罰せられる国もありますから、一概に非現実的でもない法律か。

モンスター娘のいる日常3巻 ナースコスプレ
(モンスター娘のいる日常 3巻)
しかも来留主の家にはケンタウロスの「セントレア」、ハーピーの「パピ」、スライムの「スー」など様々な可愛らしい亜人の女の子たちがコーディネーター墨須の手によって連れてこられる。そして墨須はとんでもないことを言い出す。

「実は他種族間交流法を改正しようという動きがある。そこで人間と結婚を許可することが認められる可能性がある。そこでテストケースとして来留主にはミーア、セントレア、パピの中から結婚してもらうわ」。

果たして来留主はどの亜人を結婚相手として選択するのか!?来留主と美少女な亜人たちによる誘惑とハプニングに満ち溢れた日常ラブコメといった内容のストーリー。

モンスター娘のいる日常6巻 人魚メロウヌの大胆発言
(モンスター娘のいる日常 6巻)
ただ色んな亜人タイプを総動員させるって感じの展開が基本的に続きます。画像は人魚のメロウヌ。やたらと悲恋好きな性格で、しょっちゅう展開にドタバタ感をもたらす。だから一応「主人公はどの人外キャラと結婚する?」というメインテーマこそありますが、ほとんど関係なく話は進むので『モンスター娘のいる日常』は一話完結の普通のラブコメ漫画として読んだ方が良いと思われます。


ラッキースケベが多すぎる?

『モンスター娘のいる日常』の特徴はやはりラッキースケベ。とにかく工口んなハプニングがそこかしこで発生して思わず男性読者はピコピコピーン。

モンスター娘のいる日常1巻 セントレア 胸をつかむ
(モンスター娘のいる日常 1巻)
例えば来留主がセントレアの背中に乗っている最中に、あまりにセントレアが激しく動くので思わず一番大きい部分を支えとして掴んでしまう。これは仕方ありません。だって掴まないと振り落とされてしまうんですから。はい。ジェットコースターに安全バーなしで乗るようなものです。

モンスター娘のいる日常7巻 パピのパソチラ
(モンスター娘のいる日常 7巻)
パピだとバトルしてる最中はどうしてもスカートが舞ってしまいます。むしろそれだけバトル描写の激しさを伝えるための演出だったんでしょう。わかります。

モンスター娘のいる日常9巻 母なる海水を吸収したスー
(モンスター娘のいる日常 9巻)
亜人・人外モノだともはや欠かせない触 手プレイなんてのも、

モンスター娘のいる日常9巻 ミーア 触手
(モンスター娘のいる日常 9巻)
ヒロインのミーアもその毒牙に掛かってしまうとこの有様。

その都度その都度、何かっちゃあポロリんちょ。『モンスター娘のいる日常』の内容が「完全な大人向け」ではないにしても、それでも男性読者からしたら「ありがたいシーン」ばかりだと思います。


人外要素ならではのハプニングがムフフ?

でも単に脱ぐだけだったらネタとして面白くない。ありがちな設定や展開でつまらない。ただ『モンスター娘の日常』に登場するキャラクターは人外ばかりということで、その特徴に応じた展開を作れています。

モンスター娘のいる日常2巻 ミーア2
(モンスター娘のいる日常 2巻)
ラミアのミーアだと蛇部分の皮をめくるだけで、何だか嫌だわ奥さん。

モンスター娘のいる日常6巻 デュラハン
(モンスター娘のいる日常 5巻)
同じようなノリだとデュラハンは首を持っただけでアハンウフン。デュラハンの首筋が敏感地帯でくすぐったいのかと思いきや、遠くに離れた身体だけ誰かにイタズラされてる。『亜人ちゃんは語りたい』でも同じネタがありましたが、する側というより「される側」の立場で考えるとムラムラするか。

モンスター娘のいる日常4巻 セントレア
(モンスター娘のいる日常 4巻)
ケンタウロスのセントレアだと、どうしても普通に歩くだけで馬なんで衝撃がいちいち大きい。つまりは、いちいち縦揺れを起こしてしまう。きっとここだけはマグニチュードは5.5ぐらいの震度ありそうです。ちゃんと気象庁は緊急地震速報を流してくれるのか。

モンスター娘のいる日常8巻 パーンのメリノ
(モンスター娘のいる日常 8巻)
パーンのメリノはどうしても体毛が濃いので、羊のように刈り取ってしまうと、あやらだ奥さん。「前の方もお願いします」とメリノが懇願してるんですが、むしろ前だったら自分で処理できるだろうと(笑)

モンスター娘のいる日常10巻 ゾンビーナ
(モンスター娘のいる日常 10巻)
ゾンビのゾンビーナだとバラバラになった身体を主人公・来留主に縫い合わせてもらっていると、何故かそのチクチクした刺激が背中に伝わると、もうやだ奥さん。そこはあきまへん状態。

モンスター娘のいる日常5巻 スー巨大化
(モンスター娘のいる日常 5巻)
『モン娘』の中で特に面白いアイデアが展開されるのが、スライムのスー。スライムだけあってか何でも吸収しちゃう。画像だと不法投棄されていた栄養剤を摂取した結果、めちゃめちゃスーが巨大化する。普段のスーの頭はアホアホなんですが、その栄養のお陰で頭脳明晰に進化。

他にも『モンスター娘のいる日常』6巻だと、毒性のものを食べてしまったスーは毒舌になるなど、シンプルに設定として面白いと思います。こういう一人ひとりのキャラクターを使えてるという点では、漫画としての深みとか幅も広がります。


意外と実用性は高い?

『モンスター娘のいる日常』の絵柄がいかにも萌え絵。もちろん可愛らしい絵柄なものの、どうしても作者・オカヤドの画力に気になる部分もあります。ただ読み始めてみると、そこまで気にならないはず。

強いて言えば、いくら見た目が可愛らしい女の子でも所詮人外は人外。余計な部分に体毛が生えていたり、気になる読者さんは気になるといったところか。

でも実はそこまで気にする必要がありません。何故なら作者・オカヤドが描くのを楽してるだけだと思いますが、意外と人外要素が見切れてることもお多い。ケンタウロスのセントレアだと馬の部分が省略されがち。他のキャラクターも良くも悪くも亜人の部分が見えないことも多い。

モンスター娘のいる日常10巻 ティオニシア
(モンスター娘のいる日常 10巻)
また基本的にB地区は人間の女性と同じ。そしてカイデーな♀亜人がいっぱい登場するので「安心して下さい。立ちますよ」…ってネタが古いか。とにかくやはり何事も大きいことに越したことはありません。ハーピーのパピなどもいますが「小は大を兼ねる」と言いますから無問題。

まさに炉裏からカイデーなお姉ちゃんキャラまで幅広く用意されているので、これがきっとミナミの風俗街だったらえらい繁盛してることでしょう。仮にギャグのノリがつまらないと感じても、実用性という点ではおすすめできるのかなーと思います。

だからラミアやケンタウロスといった「人外要素」が気になる人でも意外と実用目的では問題ないはずなので、『モンスター娘のいる日常』を購入しても損はしないはず。


総合評価 評判 口コミ


『モンスター娘のいる日常』が面白いかつまらないか結論付けると、ベタなラブコメ漫画として読めばそれなりに面白いと思います。キャラクター頼みの展開なので、ストーリー性は推して知るべし。ただ感動的なシーンやシリアスなシーンも途中に差し挟むなど、割りと飽きさせない展開作りや工夫ができていると思います。

もちろんハードルを上げて読めば「つまらない」かも知れませんが、ギャグ展開とセクシーポロリの応酬できっと男の子読者は満足できるはずなのでおすすめ。「面白い」とまで断言するとハードルが上がっちゃうので難しいですが、大きなホームランこそ少ないですが、大ぶりの三振も少ない内容なはず。

良くも悪くも『モンスター娘のいる日常』はB級作品そのもので、それ故に楽しめる・面白い漫画と言えます。もし「つまらない」と評価する人がいたら、きっと吉本新喜劇に劇団四季のクオリティーや世界観を求めているようなもんでしょう。

『モンスター娘のいる日常』はタイトル通り、人外のセクシー女の子キャラクターが多数登場してくる漫画なので、どうしても読者を選んでしまう傾向は否定できませんが、それでも先程書きましたそこまで気にする必要はないと思います。絵柄は典型的な萌え絵ですから、オタク系読者だったら購入する敷居も低くなるはず。

むしろ「人外要素」にここまで特化させたセクシーマンガも珍しいと思うので、そういった点では希少価値が高いと言えます。♀人外マニア(というのが世の中にどれだけいるのかはさておき)だったら『モンスター娘のいる日常』は有無を言わさず買いでありましょう。

『こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)』最終200巻のネタバレ感想をレビュー。作者は秋本治。掲載誌は少年ジャンプ。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックのギャグ漫画。AmazonのKindleでもダウンロード可能です。

『こち亀』が連載が開始されてから「40年目」にあたる今年2016年の少年ジャンプ42号で、ついについに『こち亀』が完結してしまいました。このニュースは最終回を迎える数週間前に報じられて各界に震撼が走りました。

小物レベルだと中川翔子や指原莉乃あたりが便乗してくるなどして、両津勘吉が公式サイトで「こういう時だけしゃしゃり出てきやがって」と激おこで笑いをかっさらってくれましたが、大きい所だとNHKのニュースでも「こち亀ついに完結」が報じられました。あまりの衝撃か男性アナウンサーが「派出所」の部分をお手本通りに何度も見事に噛んでて笑いました。

週刊誌でも作者の秋本治が愛車のミニクーパーに乗車してる場面を激写されるなど一種の狂想曲状態。ちなみに秋本治はもっとゴリゴリの高級外車に乗ってるのかと思いきや、意外とMINIは庶民派の輸入車だったので驚きました。自分は自動車ブログ「くるまン。」を運営してるので秋本治にシンパシーも感じています。

今年6月に『こち亀』199巻のネタバレ感想を書いた時はまだまだ連載が続くのかなーと思っていたんですが、本当にキリが良い200巻目での完結。これぞ「有終の美」「集大成」といった終わり方でしょう。『ニセコイ』や『BLEACH』、『銀魂』も最終回を迎えるので、そういったマンガに触発された可能性も高そうです。

そこで一抹の寂しさもよぎりますが、『こち亀』最終200巻のネタバレ感想をレビューしていきたいと思います。ちなみに気付くと7000文字前後のかなり長文のネタバレ感想になったのでご注意を。


400ページという圧倒的ボリューム感

まず『こち亀』200巻はとにかく圧倒的なボリューム。なんと400ページの21話収録。これまで『こち亀』の100巻台後半はボリュームが増えてましたが、ハッキリ言ってその比ではありません。

こち亀 200巻 ダンボール
(こち亀 200巻)
何故なら、自分は『こち亀』200巻の特装版を楽天ブックスで注文して購入したんですが、ダンボールに包まれてる時点で相当デカい。相当な威圧感。あくまで何度も言いますが『こち亀』200巻一冊だけでこのダンボールですからね。

普通はコミックス一冊分だとメール便でポストに投函されるだけなんですが、まず『こち亀』200巻は入りません。ポストが100%壊れてしまいます。きっと『こち亀』200巻を郵送する配達員の方々は大変だと思います(笑)

こち亀 200巻 辞書 ティッシュ箱 比較画像
(こち亀 200巻)
そして『こち亀』200巻を実際に取り出しみると、やはり分厚い。そこで英語の辞書+ティッシュ箱と比較してみると、『こち亀』200巻はほとんど辞書並みの分厚さ(笑)

こち亀200巻 表紙キラキラ
(こち亀 200巻)
200巻という節目でもやはり表紙はキラキラと輝いています。200巻目の表紙に大原部長が出てないことが一部しょうもないまとめブログで話題になりましたが、背表紙に本田たちと共に仲良く写ってます。

自分は『こち亀』100巻を小学生の時に購入したんですが、やはり表紙はゴールドでキラキラと輝いてました。当然価格は高かったものの、夜中に蛾がコンビニや自動販売機光に吸い寄せられるように購入してしまったのは懐かしい思い出。

こち亀200巻 全巻分の表紙
(こち亀 200巻)
そこで200巻の初めを見てみると、『こち亀』全巻分のコミックス表紙がポスター風にまとめられています。思わず表紙を見ると当時の記憶がいろいろと蘇ってきます。ちなみに200巻の後半にはコミックス表紙+全サブタイトルが掲載されています。

こち亀200巻 作者スペース 読者の顔
(こち亀 200巻)
表紙がキラキラしてるだけあって、他にも面白い仕掛けが用意されてる。それが普通は作者の顔などが載ってる部分。でもそこが「きみだよ」と称して鏡のように自分の顔が写るようになってる。画像をよく見てもらったら、意外とハッキリクッキリと反射されてることが伝わるはず。だからガチでそこに自分の顔が写ります。

そして「200巻買ってくれたきみもコミックスに参加してます」と一言が添えられてるのが、何とも粋じゃありませんか。

ちなみに『こち亀』が再び低視聴率でジリ貧のフジテレビでアニメ化されることを記念して、『こち亀』が最終回を迎えた産経新聞をバックに撮影してみました。なかなか粋なことしたんじゃね?と自分で言ってみるテスト。


登場人物を全て網羅したこち亀超書(スーパーノート)

こち亀 200巻 キャラクターブック 超書
(こち亀200巻)
ただ特装版には特装版だけあって、200巻以外にも「こち亀超書(スーパーノート)」という『こち亀』全ての登場人物を網羅(もうら)したオマケ本が付いてきます。

やはり200巻+40周年も連載してたので、『こち亀』の登場人物はめちゃめちゃ多い。この「こち亀超書(スーパーノート)」だけでもコミック一冊分の厚みがあります。そりゃあ、あんだけデカいダンボールも必要になってきます。

ちなみに表紙に指が写っていますが、もちろん管理人・ドルジ露瓶尊の指ではありません。一瞬ギョッとしますが、秋本治の原寸大の指らしい。内容はそのままキャラクター紹介ですので、特筆すべき点も少ないので詳細なネタバレやレビューは割愛します。

ただ個人的に笑ったのが「寺井洋一(てらいよういち)」の部分。冴えないメガネを掛けた、太っちょの警官。
こち亀超書 寺井洋一こと丸井ヤング館
(こち亀超書)
いつの間にか、両津に運気がアップすると改名されてて、まさかの本名が「丸井ヤング館」。ワケ分かんなさすぎて、思わず笑った。インパクトがハンパない。お笑い芸人のおさるをモンチッチだかに改名させた細木数子に対するディスりでしょうか。

他にも署長の名前「屯田五目須(とんだごめす)」も笑った。こちらも同じく寺井洋一と同じく改名したそうですが、署長の改名前の名前の「亀森鶴吉」。どちらにしてもずっと「署長」としか呼ばれていなかったので、初めて本名を知って驚きました。

これで『こち亀』200巻特装版の価格は1000円を切るので、かなりお安い部類だと思います。


こち亀全巻を収納できるケースを何故販売しない!?

ちなみに、この40周年+200巻の発売を記念した湯のみやTシャツなども販売されているそう。『こち亀∞巻』というミニチュアが付いたコミックスも11月4日に販売されるそう。既にアニメ化も決まっているとのことですから、しばらくは更なるこち亀のグッズの販売が続くことでしょう。

でも、ここで個人的に欲しいと思ったこち亀オリジナルグッズが「200巻全巻分をきっちり収納できる特別仕様の本棚ケース」を販売しても面白そう。むしろ何故販売しない!?と憤りすら覚えるレベル。『こち亀』はどこから読んでもオッケーなので途中から集めてたり、何巻か歯抜けになっているパターンも少なくないはず。

でも、このケースや本棚を販売することで読者の全巻収集意欲を高めることも可能。仮にこち亀全巻を売ったとしても、その後も別のコミックスを収納できるので使い回しが可能。200巻分はボリュームとしては相当多いはずなので、あとあと邪魔になることも少ない。つまりは他のグッズと違って、意外と本棚などは購入しやすい気がする。


こち亀完結に対する少年ジャンプ作家たちのコメント

少年ジャンプの最終回ではもはや恒例となっている、他のジャンプ作家たちによる祝福お別れコメント。さすが『こち亀』だけあって、もちろん少年ジャンプ作家全員がコメントを発表しています。

こち亀 最終回 コメント
(少年ジャンプ42号)
最終回の巻末コメントを簡単に見てみると、尾田栄一郎が「泣ける!秋元先生はもう自由なんだ!自由なんだー!」と若干オチャラケたコメントで祝福。

『ブラッククローバー』の田畠裕基だと「秋本先生…かっこよかったです…!長い間本当にお疲れ様でした!!」。『僕のヒーローアカデミア』の堀越耕平40年もの連載本当にお疲れ様でした!まだ信じられません…」とのこと。俺も信じられへんやで。

『火ノ丸相撲』の川田は「凄すぎる!寂しい!大好きでした!秋本先生お疲れ様です!」。『ハイキュー!!』の古舘春一は「こち亀40周年!単行本200巻!おめでとうございます!」。

もちろん『ハンターハンター』の冨樫義博は絶賛休載中なので当然コメントはありません。どんだけ間が悪いんだよ(笑)

こち亀 最終回 コメント 編集長瓶子
(少年ジャンプ42号)
『BLEACH』は編集者の何人かがコメントしてましたが、さすが『こち亀』。異例中の異例だと思いますが、編集長の瓶子吉久もお祝いコメントを発表。しかも編集者特権を使ってるせいか、かなりの長文。こういうときだけ出しゃばってくる上司って何かイヤ(笑)

秋元先生、両さん、40年間休みなく読者の皆を楽しませてもらって、ありがとうございます!(中略)亀有の近くで育った僕は連載がはじまった頃から両さんを、いつも面白い近所のお兄さんのように思ってます!」とのこと。

ちなみに作者・秋本治のコメントは「少年誌で40年間描けた事に、感謝しかありません。本当にありがとうございました」とのこと。

こち亀 最終回 ワンピース表紙
(ワンピース839話)
尾田栄一郎に至っては扉絵使って『こち亀』の最終回をおしゃれに祝福。両津勘吉に目線モザイクを入れているあたりが、ワンピースの世界観を崩さない範囲でのアピールも見事。またタイトルも「クソお世話になりました」と粋じゃありませんか。

こち亀 最終回 トリコ387話
(トリコ387話)
島袋光年の『トリコ』も今回の最終回に便乗してるんですが、主役のトリコが覚醒した瞬間に眉毛が両津勘吉風。さすがにシリアスな展開の中のコレはシュール過ぎた感じがします。世界観が良くも悪くも崩れてしまいました(笑)

こち亀 最終回 全連載作家が描いた両津勘吉
(少年ジャンプ42号)
ちなみに少年ジャンプ作家全員で描いた両津勘吉も掲載されています。どのジャンプ作家がどの両津勘吉を描いたか探してみて下さい。ただ残念ながらやはりここでも『ハンターハンター』の冨樫義博はいない模様( TДT)


最終回はどんな結末で終わりを迎えた?

いつもは『こち亀』のようなオムニバス形式の漫画の場合、一巻あたり4話5話ぐらいレビューしてるんですが、あくまで「こち亀が完結したことそのもの」を扱った感想記事になるので、この最終200巻の内容についてはボリュームが増えすぎるので割愛します。

ただ最終回はさすがにスルーすることはできないので、『こち亀』の最終回はどういう結末だったのか簡単にネタバレしてみたいと思います。少し前にFC2でこち亀の最終回を予想した記事| すごないマンガがすごいも書いたことがありますが、果たして自分の予想は的中したんでしょうか。

こち亀 最終話1
(こちら葛飾区亀有公園前派出所 200巻)
『こち亀』の最終回はかつてのサブキャラクターたちが登場。その中からベスト10を決めようではないかという内容。両津勘吉曰く、「こち亀は20年前の古いキャラばかりだ。30周年の頃とメンツが変わらん」と自虐ネタ全開。

実はこの企画は『こち亀』30周年のときと全く同じらしい。確かに両津勘吉が言うように「10年ひと昔までみんな忘れてるから」と自分は全く覚えてませんでした。でも自分がマンガを再び読み出したのはここ4年程度で、そもそも10年前だと少年ジャンプすら全く読んでなかったので覚えてなくて当然といえば当然ですが。

こち亀 最終話2 ポール
(こちら葛飾区亀有公園前派出所 200巻)
4位が『こち亀』2巻に登場したホノルル市警のポール。まず覚えてる読者はいないでしょう(笑)ポールの絵柄や性格が全く違っていることに対して中川と麗子からツッコミを入れられるものの、両津は「当時の絵はもう描けない。40年前だし」とポツリ。開き直るにも程がある。

続いて3位が中川圭一で4位が日暮熟睡男。当時とキャラクターが全く違うという理由。

こち亀 最終話4両津勘吉
(こちら葛飾区亀有公園前派出所 200巻)
だから一位は実は両津勘吉。涙涙の最終話かと思いきや、部長が持つ賞状には「両津のバカ!金を返せ!」の文字。ただただ嫌な予感しかしません。

それもそのはず部長は「君はこれで自由だからどこでも行きなさい」と言って、そのまま両津勘吉をどっかへ追いやる。両津は嬉し涙を流すものの、単なる厄介払い。そして両津勘吉がいない状態で真の40周年パーティーを始めるものの…というオチ。

こち亀 最終話3星逃田
(こち亀 最終話 少年ジャンプ42号)
ただ実は少年ジャンプの最終話だと、少しオチの内容が異なる。一位が両津勘吉ではなく、星逃田(ほしとうでん)。最終ページも200巻とは異なって、「今まで応援してくれありがとうな!さようなら!」と『こち亀』のキャラクターが全員集合で終わりを迎える。まさにこれぞ大団円という最終回。

かなりこだわった最終話だったと言えるのではないでしょうか。真の『こち亀』ファンに向けた、秋本治なりのサプライズプレゼントだったと思われます。とはいえ最終話の冒頭ですごい演出だろアピール全開でしたが(笑)


最終回と同時に最終巻を発売

個人的に嬉しかったのが「最終話と同時に最終巻を発売」してくださったこと。

どうしても普通のマンガは最終話を迎えても、最終巻が発売されるまでに大きなタイムラグが生まれるのが一般的。自分のようなまともな漫画レビューブログからしたら、その間は何もできないのでつまらないまとめブログなどにアクセスが奪われがち。

でも作者・秋本治の配慮があったかどうかは定かではありませんが、『こち亀』の最終回と同時に『こち亀』最終200巻がレビューできたのは非常にありがたかったです。他の漫画家さんも見習って同時に発売して欲しいです。こち亀のラストにバンザイ。


総合評価 評判 口コミ

とうとう『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が本当に今日惜しまれながらも最終回を迎えました。『こち亀』がついに完結したことで、少年ジャンプの今後の発行部数にも注目が集まります。

改めて言うまでもありませんが、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』は40年目の最終話に至るまで、一度の休載もなかったことはあまりにも有名な話。もはや皆勤賞というレベルじゃない。五体不満足だと不倫をしてしまうようですが、どんな五体満足の健康的な人だって40年も生きてたら一度ぐらいは大きな風邪を引きます。

だから『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のジャンルはギャグ漫画や日常漫画に類するものの、一種の感動巨編を垣間見た気分であります。まさに大きな歴史の節目に立ち会えたという喜びの方が強い。少年ジャンプ作家もコメントを発表してるように『こち亀』の完結は寂しいですが、もはや一種の清々しさや達成感めいたものもあります。

まさに秋本治は「いいとも」のタモリを彷彿とさせます。いや、ほとんdの一人で作品を作り上げてるのだからそれ以上。タモリがサングラスとマイクなら、秋本治は原稿用紙とペン。黒柳徹子が玉ねぎヘアーなら、秋本治は山下達郎ヘアーなのだ。本当に「終わっていいとも」と作者・秋本治に声をかけてあげたいです。

ただお祭り好きな両さんですから、きっと退屈な警官生活に飽きて読者より先に寂しくなって、意外と早くに紙面に復活しそうな予感もします。自由奔放な両さんですから出版社の垣根を超えて、少年マガジンや少年サンデーあたりに登場しても面白そうかなと思いました。

ちなみに『こち亀』の両津勘吉ではないですが、最終回が掲載された少年ジャンプを読むと作者の秋本治は早くも今年の冬に復活するらしい。具体的には「ヤングジャンプ」「ジャンプスクエア」「ウルトラジャンプ」と「グランドジャンプ」に新作の読み切りマンガを掲載するそうです。個人的にはジャンプスクエアの「ミスタークリス」はエロい展開が期待できそう。

『極黒のブリュンヒルデ』全18巻のネタバレ感想をレビュー。作者は岡本倫。掲載誌はヤングジャンプ。出版社は集英社。ジャンルは青年コミックのSF恋愛漫画。数年前には『極黒のブリュンヒルデ』のアニメも放送されてたらしい。

そういえばFC2で数年前に始めた「すごないマンガがすごい!」で最初に相互リンクしてくれた方が、この『極黒のブリュンヒルデ』や岡本倫という作者が好きでした。でもいつの間にか更新がブログがストップして、果てにはツイッターのアカウントも消滅していたのは懐かしい思い出。今も元気で過ごされているんでしょうか、はてさて。

ついこの間、『極黒のブリュンヒルデ』の最終18巻まで発売されたらしいので、全巻まとめて面白いかつまらないか考察してみました。ちなみにタイトルの「極黒」の読み方は「ごくこく」。「ごっこく」や「きょくくろ」とは読みません。


あらすじ登場人物 ストーリー内容

主人公は村上良太。頭脳明晰の高校生。幼なじみ・黒羽寧子(クロネコ)のことが好きだった。クロネコは「宇宙人」の存在を信じていた不思議な女の子だった。誰も信用しなかったが、ある日村上良太を宇宙人がいる場所へ連れて行こうとする。

しかし、ふとしたキッカケで二人とも事故に遭ってしまう。そして生き残ったのは村上良太だけだった。また村上良太は一度見聞きした情報は忘れない能力を持っていたせいで、このクロネコのことをいつまでも忘れることができなかった。

極黒のブリュンヒルデ1巻 黒羽寧子 クロネコ
(極黒のブリュンヒルデ 1巻)
ただ死んだと思っていたクロネコとソックリの転校生がやって来る。しかも自分のことを「魔法使い(魔女)」と呼び、実際にサイコキネシスのような能力を使いモノを破壊できた。

黒羽寧子はヴィンガルフという研究所から逃げ出しててきた。その研究所で「魔法」という名の超常能力が使えるように人体実験されていた。クロネコ以外にも、同じく魔法が使えるカズミや佳奈、鷹取小鳥などが後に仲間として加わる。カズミはハッキング、佳奈は予知能力、鷹取小鳥は瞬間移動。

極黒のブリュンヒルデ2巻 ハーネスト her nest
(極黒のブリュンヒルデ 2巻)
しかしクロネコたちの首筋には「ハーネスト」と呼ばれる首輪が付けられ、そのスイッチを押すと画像のように溶けてしまう。また常に鎮死剤という薬を飲み続けなければ、体中から大量の出血を伴い死に至る身体にされてしまっていた。

極黒のブリュンヒルデ2巻 キカコ
(極黒のブリュンヒルデ 2巻)
そしてヴィンガルフ研究所からはクロネコや小鳥たちを捕獲・抹.殺するために、次々と魔法使い(魔女)が襲ってくる。画像はキカコという口からレーザービームを吐く魔女。他にも透明化させる魔女などが登場。

極黒のブリュンヒルデ6巻 最強の魔女 ヴァルキュリア
(極黒のブリュンヒルデ 6巻)
中でも最強の魔女がヴァルキュリア。クロネコと同じく徹底的にモノを破壊する能力を持ち、その性格も至って凶暴。人間の命を奪うことに何のためらいもない。

果たしてクロネコは敵の魔女から逃げ切ることができるのか?いやそれ以前に鎮死剤を無くして生き延びることが可能なのか?村上良太は彼女たちを守ることができるのか?

極黒のブリュンヒルデ3巻 宇宙人の受精卵
(極黒のブリュンヒルデ 3巻)
そして「宇宙人の受精卵」とは一体何を意味しているのか?…みたいな内容のストーリー。


ブリュンヒルデの意味は寧子の正体を指してる?

ちなみに漫画タイトルにある「ブリュンヒルデ」の意味は、北欧神話の女神『ワルキューレ(ヴァルキュリア)』の一人のことを指しているそう。『ヴァルキリープロファイル(PSP)』というゲームでレナスやシルメリアといった戦乙女達が登場しましたが、そういった類いの一人っぽい。

後述する最終回でも触れますが、おそらく黒羽寧子のことを指しているんだと思われます。先程画像を貼ったヴァルキュリアがロキを完全復活させるカギ。このヴァルキュリアの別名が「ブリュンヒルデ・ブリュンヒルダ」と呼ばれてるっぽい。

だからこのヴァルキュリアは個人名ではなく、漠然とした総称。野球で言うと「ピッチャー」。サッカーで言うところの「エースストライカー」的なことか。このヴァルキュリアは何人も用意されていて、その一人が黒羽寧子。つまり寧子の正体こそが「ブリュンヒルデ(ブリュンヒルダ)」ということっぽい。先にラストの結末・結果をネタバレしてしまいましたがご愛嬌。


女子キャラクターの変なノリは面白い

『極黒のブリュンヒルデ』の面白いおすすめポイントを先に挙げておくと、女性キャラクター。作者・岡本倫のよく分からないノリがテンコ盛りで不思議と笑えます。

例えば予知能力を持つ魔女の一人・佳奈は、その能力が使えることを引き換えにそれまで身体が一切動かなかった。ただ予知能力を失うことで動けるようになる。でも寝たきり状態のときから口が悪く、性格も悪かった。
極黒のブリュンヒルデ11巻 佳奈 口と性格が悪い
(極黒のブリュンヒルデ 11巻)
だから佳奈がいざ動けるようになって学校へ行くと、「私の可愛さは天下無双よ。それを他の誰かと間違えるなんて、あんたの目か頭が確実にどうかしてるわ。それともなに?私の可愛さに嫉妬して因縁を?」と、ポーズのダサさも含めてUZEEE。

極黒のブリュンヒルデ9巻 黒羽寧子 クロネコ
(極黒のブリュンヒルデ 9巻)
鷹取小鳥を助け出そうとする場面でも、いきなりお腹が減ったクロネコに対して、村上良太がドーナツを買ってあげようとする。この時点でツッコミどころ満載ですが、そこでクロネコは「ダメダメ小鳥ちゃんが捕まってるのに!7つも食べきれない!」とカズミたちの分まで全部食おうとする気満々。どんだけ空腹やってん。

このクロネコ(黒羽寧子)がヒロインのくせに、意外と訳分からないキャラクター。クロネコは記憶や常識が欠落してしまってるので、特に恋愛感情について理解できないことが多々ある。でも「村上良太のことが好き」という感情だけは忘れてない。

だから村上良太に胸を揉まれることを想像したら、何故か興奮しちゃう。そこでふと疑問に思ったクロネコが
極黒のブリュンヒルデ15巻 黒羽寧子 謎の歌
(極黒のブリュンヒルデ 15巻)
どうして村上くんにお◯ぱいを揉まれることを考えると顔が熱くなるんだろ~♪」「不思議な不思議な流行性感冒~♪もしくは第二次性徴期~♪」と謎の替え歌を唐突に歌い出す。村上良太も「まずい!こっちに来た!」と、まさにベタすぎる展開が発生。

他にも村上良太とカズミが間接キスした場面では「間接キスなんてキスのうちには入らない~♪全然気にしない~♪」と歌い出す。しかし絶対的に作詞能力がないクロネコ。

もっと言うと黒羽寧子はヤンデレっぽい。『極黒のブリュンヒルデ』はいっぱい女の子が登場するマンガなので、村上良太が別の女の子と仲良くしていると、すぐイライラして辺りにあるモノをすぐサイコキネシスかなんかで破壊する。

極黒のブリュンヒルデ11巻 クロネコ ヤンデレ
(極黒のブリュンヒルデ 11巻)
周囲から一斉にツッコまれるものの、「私じゃない私じゃない!記憶なくしてるなくしてる!」と抗弁するものの破壊は止まらない。全然説得力なし。記憶喪失でも「村上良太に対する愛情だけは忘れてない」と読者は読み取ることができるので、一応微笑ましい演出ではあるものの冷静に考えると恐怖でしかない。

きっと浮気や不倫をすると、自民党の乙武さん状態に身体を引きちぎられてしまうでしょう。でも乙武さん状態でも不倫し放題なんですから、世の中恐ろしいもんです。


唐突に始まる下ネタがいろいろとヒドい(笑)

特に下ネタに関するキャラクターのテンションが意味不明。

例えば高屋という男子生徒に対して、若林初菜が流れで「付き合う」ことになった。でも関係性はそれまでと変わらない。お互いバージンだからどうしていいか分からない。それに対して高屋がしびれを切らして
極黒のブリュンヒルデ13巻 高屋と初菜
(極黒のブリュンヒルデ 13巻)
セッ◯スするかしないかの差しかないだろうが!それ以外にあるなら言ってみろ!そしてお前はおれと付き合うと約束した!つまりそれはおれとセック◯すると約束したことに他ならない!」と論破論破論破。思わずぐうの音も出ない初菜。ただ明らかに常軌を逸してるセリフ(笑)

そして、またある時は修学旅行へ行くことになったものの、魔女だったので当然お金がないメンバー。そこで高屋がお年玉を使って全員分の旅費をまかなうと提案。その代わりに初菜の胸をモミモミさせることが条件。
極黒のブリュンヒルデ15巻 カズミと初菜
(極黒のブリュンヒルデ 15巻)
そこで何が何でも修学旅行へ行きたいカズミが「初菜!一生のうちで今日ほどあんたのお◯ぱいに価値が出る日はないで!千載一遇のチャンス!あんたのおっ◯いを大舞台に立たせてやろうや!」と説得。ただ、さっきからお前ら何を真顔で叫んでんのーー!?という(笑)

だから『極黒のブリュンヒルデ』のこういった下ネタは面白いんですが、割りとドギツい下ネタもぶっこまれます。例えばフレイヤというスーパーハッカーな魔法使いとヴィンガルフの職員・土屋とのやり取りは面白かった。

極黒のブリュンヒルデ9巻 フレイヤと土屋
(極黒のブリュンヒルデ 9巻)
土屋という女キャラクターはゴリゴリの腐女子。三国志のBL漫画を好んでネット通販で買ってたことがハッキングされてバレてしまう。同人誌の中で使われていた「我ら生まれた時は違えどもイク時は同じ」というセリフが思わず笑った。

男と女のよく分からない独特のノリや唐突な下ネタは面白い。羞恥心に身悶える女性キャラクターの姿も面白い。ただ「面白い」とは言っても、ストーリーとほぼ関係ない部分。だからマンガとして面白いか否かを評価するのは難しい。またストーリーそのものはシリアスなので、唐突に現れるキャラクターの意味不明なノリは正直合わない。

でも「必要ない」とまで言い切るのが難しい理由が、あとで後述しますがストーリーが大して面白くない。こういったコメディー要素が要所要所の節目で見られるものの、緊張感を損なうから邪魔かと思いきや、逆にこういったネタに走った笑いがなければ場が持たない。おそらく『極黒のブリュンヒルデ』もここまで連載が続かなかったはず。他の作品を見渡すと『暗殺教室(松井優征)』などはシリアスな展開の中にベタな笑いを差し込んでたので演出としてそもそもアリな手法なんだと思います。


ワンパターンの展開がつまらない

『極黒のブリュンヒルデ』のストーリーは正直つまらないと思います。ストーリーについては更に最終回のクダリで後述しますが、基本的に展開がワンパターン。

極黒のブリュンヒルデ16巻 すぐ首がポーン
(極黒のブリュンヒルデ 16巻)
例えば惹きのシーン。主人公・村上良太も「黒ひげ危機一髪」かってぐらいに、キレイにスポーンと弾け飛ぶ。その後は初菜という魔女のおかげで当然のように生き返って、そのことが更にマヌケさも生んでるんですが、『極黒のブリュンヒルデ』はこういったグロシーンの繰り返し

本当に何かっちゃあ「切断(断裂)されるか溶けるか」の二パターンに絞られます。面白い面白くない以前に、すぐ身体が真っ二つにされるといった不意に訪れるグロい描写はやはり読者を選ぶでしょう。逆に言えば、『極黒のブリュンヒルデ』ではそれら以外の目立った展開の惹きに乏しい。

また、あらすじでも触れましたが、最強の魔女・ヴァルキュリアやマキナなどが次々とクロネコたちを襲ってくる。ただ、こういったボスクラスのキャラクターも勝手に自滅して消えることが多い。別に『極黒のブリュンヒルデ』はバトル漫画の部類ではありませんが、それにしても達成感もヘッタクレもありません。

『極黒のブリュンヒルデ』が何巻まで発売されたかというと、冒頭でも書いたように全18巻。こういった同じワンパターンの繰り返しが、その最終巻まで割りと続くので全体的にストーリーの冗長さは否めません。


最終話は新たに記憶を紡いでいくという結末

ここからは『極黒のブリュンヒルデ』のラストの最終話をネタバレするので注意。

17巻で最強の敵だと思われていたマキナが、神を喰うとされるロキに倒されてしまう。そこでヴィンガルフの所長がマキナの代わりに連れて来たのが、主人公・村上良太。それは何故か?
極黒のブリュンヒルデ17巻 村上良太
(極黒のブリュンヒルデ 17巻)
実はヴィンガルフの所長こそが村上良太の父親だった。そして父親はロキに村上良太を食わせることでロキを操作しようと考えてた。つまりは村上良太は今この時のためだけに産ませた子供だった。

人類の多くは「神」の存在を信じてる。キリスト教徒やイスラム教徒、仏教徒、いや世の中に多い無神論者ですら、漠然と神という存在を信じてる。ただ現実には「神」という存在はいない。だがこれは事実ではない。

5万年前まで地球を支配していた宇宙人たちがいた。その存在こそが神族。この宇宙人たちが我々人類を創造した。その創造する過程で「神である宇宙人の存在」を無意識的に崇めさせるようにDNAレベルで人類にインプットしていた。

ただ、この宇宙人である神たちは滅んでしまう。この神を滅ぼした唯一の存在が、ロキ。そこで村上良太の父親などヴィンガルフたちは、ロキを使って再び人類そのものをDNAレベルで殲滅させることで、「姿なき神の存在」を崇めなくてもいい新たな人類を作ろうと目論んでいた。そのためにロキと村上良太を融合させようということ。

極黒のブリュンヒルデ18巻 ロキ
(極黒のブリュンヒルデ 18巻)
ただ結果的にロキが暴走。下で埋もれてるのはビル群ですから、どんだけデカいねん。ヴァルキュリア候補だったフリストを食べることで再び真の力を得たことで巨大化。覚醒した黒羽寧子曰く、「これはもう勝てまへんで…」とあきらめムードで絶体絶命。次々と消滅していく人類。

そして村上良太は自滅覚悟で、自分を食わせることでロキの意識を乗っ取ろうと考える。もちろんロキはその魂胆が分かってるので村上良太だけは食わない。そこでカズミがエッダにアクセスすることで宇宙人たちの記憶を全消去。

宇宙人たちは記憶を全員で共有しあってて、その記憶を留めておく重要な器官が「エッダ」。このエッダにアクセスするために必要な鍵となるのがヴァルキュリア。ロキの自我が消滅するものの、カズミもそこでお陀仏。しかしこのカズミの犠牲のおかげで、結果的に村上良太が食われることでロキを制御。そして人類は救われた。

でも村上良太は戻ってこない。何故なら村上良太はエッダの中で永遠に生き続けるハメになったから。そこで黒羽寧子はエッダの場所を探り当てる。最終的に黒羽寧子がヴァルキュリアになったことで、そのエッダにアクセスできるのは黒羽寧子だけ。

永遠に現実世界に戻れないことが分かっていても、黒羽寧子はエッダの中へ侵入する。無事二人はエッダの中で遭遇。「記憶があろうがなかろうが人は変わらない。おれはずっとこいつが好きだったんだ」と村上良太は改めて黒羽寧子のことが好きであることを再確認。そして永遠に続く止まった時間の中で、二人は新しく愛を記憶を永遠に刻んでいく。

極黒のブリュンヒルデ18巻 最終話 最終回
(極黒のブリュンヒルデ 18巻)
…という幻想的で恋愛胸キュンなまま終わるのかと思ったら、まさかエッダの中には生まれ変わったカズミと小鳥も一緒にいたという、すごいゆるーいラストの終わり方。何故かカズミはロリ少女になっていて、画像の左端っこでこっそり覗いてるのが小鳥。


最終回は打ち切りで完結?

この最終回はネット上だと少し物議を醸した模様。確かに意味が分からない結末。『極黒のブリュンヒルデ』は村上良太と黒羽寧子が幼い頃に出会った場面か始まる。いわば二人の恋愛物語。じゃあ最終回でカズミや小鳥といった、途中から参加したキャラクターを登場させる必要があったのか?そもそも何故カズミが小さくなってるのか?

でも前述のように『極黒のブリュンヒルデ』はコメディー要素も強かった漫画だったので、これはこれでアリな最終話だったのかなーと個人的に思います。だから打ち切りっぽい最後に見えますが、その点に関して言うと最終話は一応まとまって完結してるので『極黒のブリュンヒルデ』のストーリーが決して破綻してたとは思いません。

ただ、それでも納得感がある終わり方だったか面白い結末だったかは別問題でしょう。「終わり良ければ全て良し」といった言葉だけで片付けることはできない最終回でもありました。


総合評価 評判 口コミ


『極黒のブリュンヒルデ 全18巻』のネタバレ感想をまとめると、そんなに面白くないです。正直よくここまでダラダラと続いたなという印象。キャラのノリは面白いものの、いかんせんダラダラとした展開はつまらない

だから『極黒のブリュンヒルデ』はストーリーそのものは月並みのレベル。一部と二部に分ける意味もあったのかは不明。ラスト、村上良太パパの目的もいまいち分かるようで分からない。確かに「人間の潜在的に潜む神(宇宙人)」を駆逐したから何なんだって話。

おすすめできるかどうかで言えば、『極黒のブリュンヒルデ』はあくまでキャラクターものとして割り切って購入すればそこまで損はしない気がします。ただやはり物語はそこまで面白いものではないので、逆にストーリー重視で読むとキャラクターのノリが逆に邪魔になってくると思うので、その場合はあまりおすすめしません。

『帝一の國』全14巻のネタバレ感想をレビュー。作者は古屋兎丸。掲載誌はジャンプスクエア。最初の一年間はジャンプSQ.19で連載してたそうですが、その後『帝一の國』はジャンプスクエアに移籍したらしい。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックの学園漫画。

この『帝一の國』は少し前に完結したんですが、早くも2017年に実写映画が公開されることが決まってるらしい。主演は菅田将暉。なんていう読み方をするか分からなかったんですがググると「すだまさき」だそう。いやいや真ん中の「が」はどこ行ってん!(笑)

そこで「帝一の國は面白いかつまらないか、おすすめか」を考察してみました。


あらすじ物語 ストーリー内容

時代は昭和。舞台は海帝高校。東京都にある中高一貫の私立の男子校。海軍兵訓練学校として創設された海帝高校は、政財界に対して優秀な人材を数多く輩出していることでも知られる超名門校。

この海帝高校で生徒会長に選ばれると、日本一の国立大学・東都大学への入学が約束されているほどだった。生徒会長には様々な権限が付与されるなど、絶対的な地位を確立。この地位の格差や派閥は将来に渡るまで影響を及ぼし、将来の人脈作りという点でも重要だった

帝一の國1巻 赤場帝一
(帝一の國 1巻)
主人公は赤場帝一(あかば・ていいち)。海帝高校へ成績トップで入学するほどの秀才。この赤場帝一が会長選挙で敗れた父・譲介のかたきを討つため、海帝高校の生徒会長を目指す。帝一の名前も「海帝高校で一番になれ」という父の強い想いで命名されていることからも、まさに並々ならぬ執念が伺えます。

果たして赤場帝一は生徒会長になることができるのか?そして将来総理大臣になることはできるのか?生徒会長の座をめぐって繰り広げられる青臭き権力闘争の行方は?…という内容のストーリー。

ちなみにマンガタイトルは「帝一の国」ではありません。何故か簡単な方の「国」ではなく難しい方の旧字体です。時代が昭和という設定なので、その雰囲気感を出すためでしょうか。詳しい理由は不明。


選挙という血みどろの死闘

『帝一の國』のストーリーは、基本的に「選挙」を軸に展開されます。もはやメインは「選挙」しかないと言っても過言ではありません。だから『帝一の國』の内容は乏しいのかと思いきや、選挙期間中は、いや選挙前から命がけのナンデモアリの工作が横行する。

帝一の國6巻 氷室 買収工作
(帝一の國 6巻)
高校生のくせにまさかの露骨な買収。あらすじでも説明しましたが、生徒たちの親も海帝高校出身で、既に各業界で成功している強者エリートたちが大半。海帝高校に寄付した金額で生徒の地位も決まったりするぐらいですから、当然生徒たちはお金を持ってる。

有権者が数十万人単位に及ぶ国政レベルだと買収はほとんど意味が無いと思われますが、有権者が1000人も満たなければ意外と効果的な手段なんでしょう。ただネタバレしておくと、この買収工作は失敗します。からくりを説明されれば納得。

帝一の國2巻 氷室ローランド 非校民
(帝一の國 2巻)
生徒会長候補の氷室ローランドだと、ヤル気がない仲間に対して「戦う気がないなら自決しろよ!非校民が!」と罵る。「非国民」的なノリ。きっと「給食を欲しがりません勝つまでは」など弱小生徒たちは言わされている可能性もありそうです。

帝一の國5巻 赤場帝一の切腹
(帝一の國 5巻)
実際、主人公の赤場帝一は切腹を試みることもあるなど、ノリはやや古い。

帝一の國3巻 候補者を消す裏工作
(帝一の國 3巻)
他にも実力行使で出馬させないといった禁じ手にも走ります。選挙が始まってから勝負?ドアホウ!選挙が始まる前から勝負が始まっとんのじゃい。かのマリーアントワネットも「選挙で勝ちたい?だったら出馬させなければいいじゃない」と言っているじゃないですか。だから拉致監禁も当たり前。

画像は氷室ローランドが草壁という生徒を会長候補にさせないために指令を出した場面。ちなみに、この氷室ローランドの野望は「ヒムローランド」を建設すること。何やねんそれ。きっとヘンテコ野望ありきで付けられたキャラ名でありましょう(笑)

帝一の國5巻 帝一 氷室 裏切り
(帝一の國 5巻)
これまで綿密に手を取り合っていた仲間同士の裏切りも勃発。画像は主人公・赤場帝一が命がけで応援していた氷室ローランドを裏切る場面。裏切り者には当然の報いや粛清が待ち構えている。実際の政治の世界でも裏切り者が出世できたのは、東京都知事の小池百合子ぐらいでしょう(テキトー)。

果たして二人の間に何があったのか?そして赤場帝一の運命は?

帝一の國12巻 天照という宗教組織
(帝一の國 12巻)
そして選挙で確実に勝利するためには「特定の団体」に媚びを売ることも必須。画像は天照霊波救世教(あまてらすれいはきゅうせいきょう)という、いかにもウサン臭い信仰宗教団体の教祖の息子・高天原蒜山(たかまがはらひるぜん)。

創価学会をディスってるワケではないと思いますが、やはりそれなりの規模を持つ宗教団体は大規模な組織票を持っていることは言うまでもありません。現在の自民党が安定的に政権を維持できているのも、マスコミがアホしか働いてないからだけではなく、創価学会という強固な組織票もバックに付いているから。

帝一の國12巻 森園億人
(帝一の國 12巻)
画像の森園億人は普段は温厚な生徒会長なんですが、あまりに姑息な手段を講じた東郷菊馬陣営に対して怒りの涙を流す。

この生徒会長は次期生徒会長候補を選択することが可能。東郷菊馬は真っ先に候補から外されていたものの、森園億人の父親に対して間接的に圧力・脅迫をかけてきた。東郷を外すと父親が会社が倒産しかねないため、森園億人は父親のためにやむなく東郷を会長候補に選ぶ。

まさに選挙が始まる前から選挙は始まってる。ちなみに森園億人に圧力をかけたのは、前述の高天原蒜山。創価学会による集団ストーキングも真っ青であります。最終14巻のラストを新興宗教に対する皮肉も込められていたことが分かります。他にも敢えて言及は避けますが、薄っすらと作者の思想性も垣間見えます。

帝一の國5巻 赤場帝一の親父の背中毘沙門天の入れ墨
(帝一の國 5巻)
海帝高校の生徒たちは親も海帝高校出身であることが多いので、どうしても親同士の過去の因縁や背景も自分たち子供世代の選挙に影響してくる。前述の赤場帝一の裏切りも、実は帝一の父親と氷室ローランドの父親が犬猿の仲だったから。特に自民党などは世襲議員も多いですが、リアルの政治の世界でもこういったことは起きうるのでしょう。

もうクセしかない生徒たちがそれぞれの思惑と謀略と策略をぶつけあって、まさにドロドロの会長選挙が『帝一の國』では展開されます。「選挙」がテーマということで一見すると地味な作品に仕上がってるかと思いきや、『帝一の國』では露骨な選挙妨害や勢力の姑息なまでの取り込みなど、割りと要所要所でのドラマが見られます。

赤場帝一と白鳥美美子、そして大鷹弾の三角関係といった、学生らしい青臭い青春要素も描写することで、「本気の選挙」だけどどこか抜けている部分も本質的に残してる。そういったユルさが良い意味で堅苦しさを緩和してくれているので、『帝一の國』が少年コミック誌で割りと長期間連載できていた理由かも知れません。

バカバカしいっちゃバカバカしい工作も目立ちますが、そういった大げさなことを描くからベタな笑いを作れてるんだと思います。その笑いは幼稚そのものですが、それ故にメインの若い読者層も気兼ねなく笑えて、ストーリーやキャラクターなど共感や感情移入しやすい内容になっていたのかも知れない。


心の中の声がゲスいが一周回って名言?

『帝一の國』ではキャラクターが心の中で毒づく。これは最終回でも使われる演出なんですが、これが清々しいぐらいにゲスい。

帝一の國3巻 赤場帝一
(帝一の國 3巻)
例えば赤場帝一の「【正々堂々】という言葉は帝一辞典から削除済みだ」。清々しいぐらいにゲスすぎて面白い。状況を説明すると更にゲスいことが分かります。

画像は前述の草壁の出馬をどう取りやめさせるか謀議している場面を、ライバルの大鷹弾に聞かれていた。そこで大鷹弾は「男なら正々堂々と勝負をしろ」とふっかけられた直後に出た赤場帝一のセリフ。まさにゲスの極み・赤場。きっとベッキーだけはヌレヌレキュンキュンしてるはず。

最終的に氷室ローランドは生徒会長選に負けてしまうんですが、最後はなりふり構わず投票してもらおうと「泣き落とし」する。
帝一の國6巻 氷室ローランドの嗚咽 平気で靴を舐める
(帝一の國 6巻)
その時の心の中のセリフが「泣いて一票でも増えるならいくらでも泣いてやるわ!僕の涙は一兆円の価値があるのさ!!ははははは」。男の涙を最大限利用してくる。これを民進党の蓮舫が聞いていたら、きっとタピオカミルクティーでもブッカケられるはず。

当然この直後に氷室ローランドは負けるので、こんなに無様なセリフもないという。しかも氷室は靴を舐めようとしたり、この時の一挙手一投足は痛々しいレベルを越えてて笑えます。ちなみに氷室は選挙で負けた直後、屋上から飛び降りますが光明が機転を利かせたことで結果的に死亡・死去してません。

他にも次期生徒会長を目指す赤場帝一だと、二年生の票固めは成功していたものの一年生の票を取りこぼしていた状態だった。ましてや大鷹弾が生徒会長選挙に出馬することを決めたことで、赤場帝一の当選は危うい状態だった。
帝一の國10巻 赤場帝一の名言
(帝一の國 10巻)
そこで出た名言が「だがしかし僕は負けない!それが100%の確率ならば残りの0%を父親譲りの海帝魂でひっくり返してみせる!」。半ば根性論に近いセリフですが「0%でも勝ってやる」という意気込みは、いかにも少年漫画的な名言と言えるでしょう。

冒頭でも触れましたが、この『帝一の國』は2017年に実写映画化されることは決まってる。以上を見てみるときっと実写化はしやすい。ただこの笑いのノリをリアルでやれば「ダダスベリするか大ウケするか」の二択にハッキリ分かれると思うのでややリスキーか。

まだキャスト名すら公開されてない段階で面白いかつまらないか評価するのもどうかと思いますが、果たして『帝一の國』の実写映画が面白いかどうか観客はどう判断するんでしょうか?


BL描写にムフフ?

『帝一の國』は登場人物がほぼ全員オトコということもあってか、選挙とは全く関係ない変な描写がちょいちょい見られます。

帝一の國10巻 氷室と赤場帝一 BL描写
(帝一の國 10巻)
結論から言えば、いわゆるBL描写。もちろん政敵な…もとい性的な直接的描写はないもの、それを匂わす描写がそこかしこで見られます。きっと実写映画の菅田将暉もアッハンウッフンする可能性が(*´Д`)ハァハァ

例えばサバイバルゲームの最中に光明がお尻を狙われて「ああああ」と悶絶してみたり、他にも男子キャラクターのふんどし姿など、作者・古屋兎丸の趣味なのか性癖なのか知りませんが、好きな人は好きなBL描写ですが嫌いな人は嫌いだと思うので注意が必要です。特に作者・古屋兎丸の絵柄も独特ですから。


最終回は帝一が本当の総理大臣へ

ここからは『帝一の國』の最終話をネタバレするので注意。選挙がテーマということで、果たして最終回で赤場帝一は生徒会長になることができたのか?

帝一の國14巻 最終話
(帝一の國 14巻)
結論から言うと、今回の生徒会長選挙をキッカケに最終話で赤場帝一は数十年後総理大臣に就任することができます。人差し指のポージングは、きっとアメリカの大統領・オバマをモチーフにしてるに違いない。確かに昭和時代の数十年後は平成にあたるので違和感はないのか。

まさに最終回はベタすぎるオチ。良い意味で意外感はなく、妥当な終わり方。そういう意味ではつまらないかも知れない。じゃあ赤場帝一が生徒会長になれたかというと、否。

野々宮総理大臣が会長選挙に割り込んで、大鷹弾が自分のブレーンであり、また学費援助を申し出たのは自分だったことを暴露。そして息子・裕次郎の命令で学費の納付をストップさせてた不正も暴露。この告発を機に総理大臣辞職を発表。一人の父親として再び息子・裕次郎に向き合う。

一方、洗脳されていた光明も自身が残したニャンコちゃんテープで見事復活。つまりは高天原の詐欺的行為が発覚して、票が分散。東郷菊馬本人も赤場帝一に投票したことで、一票差で大鷹弾を上回る。
帝一の國14巻 最終回
(帝一の國 14巻)
だからこのままいけば赤場帝一の生徒会長就任は確実だったんですが、何故かそこで赤場帝一は自身の票を大鷹弾に入れる。つまり大鷹弾が生徒会長に選出される斜め上な展開へ。

じゃあ何故赤場帝一はわざわざ大鷹弾を「勝たせた」のか?この真相は『帝一の國』を是非読んで判断してみてください。『デスノート』のキラ並みの「計算通り」というゲスい赤場帝一の心の内が読み取れます(笑)

ただ強いて言えば、ラストの数十年後に描かれるのは主人公の赤場帝一だけ。

赤場帝一が総理大臣のままサラッと完結した方が余韻が残るってのはなんとなく理解できますが、大鷹弾や氷室ローランドなどは一切登場せずではさすがに寂しい。これだけ個性的なサブキャラクターが豊富に登場してるのですから、せめて白鳥美美子や榊原光明たちもその後がどうなったかラストで描いても良かった。

特に赤場帝一のサポート役として懸命に奮闘してた、「大事な伴侶」「もう一生離さない」とまで言わしめた光明についても一切登場しないのは違和感が残る終わり方。赤場帝一が総理大臣に就任した以上、ナントカ大臣など何かしらで関わってて欲しかった気はする。まあオッサン同士のキャッキャウフフと戯れる姿を想像するとなかなかキツい光景ですが(笑)


総合評価 評判 口コミ


『帝一の國』全14巻のネタバレ感想をまとめると、独特のやや劇画チックな絵柄さえ気にならなかったらそれなりにベタに笑えると思います。ストーリーも「生徒会長選挙」を軸に展開されるので非常にシンプル。良くも悪くも話が脱線することは少なく、誰にとっても読みやすいはず。

笑いのノリが合わないと辛いですが、それでも学園青春ドラマ要素や突拍子もないキャラクターや展開など比較的最後まで飽きさせないか。ただ『帝一の國』は基本的に同じネタが全14巻も続くようなもんなので間延び感や中だるみ感もゼロではないですが。

最後にまとめると「一風変わった漫画」を読みたい方には『帝一の國』をおすすめしてみます。高校の生徒会選挙という一点に絞って、ここまで連載を続けた漫画も未だかつて存在しないはず。政治や選挙の世界で言うところの、まさに「ワンイシュー」だけで戦った漫画

それ故に評価が分かれそうな感じもしますが、色んな漫画を読み飽きたわーと自負する方にこそ、新たなジャンルを開拓したいとウズウズしてる方にこそ『帝一の國』をおすすめしてみます。

『久住くん、空気読めてますか?』1巻から3巻のネタバレ感想をレビュー。作者はもすこ。掲載誌は月刊ガンガンジョーカー。出版社はスクウェア・エニックス。ジャンルは少年コミックのラブコメ4コマ漫画。

何故今のタイミングで『久住ん空気読めてますか』の感想レビューをアップしたのか問われると困りますが、いずれアニメ化されれば、このネタバレ感想記事もアクセスが増えると思うので、是非そうなればいいなという邪な気持ちいっぱいで『久住ん空気読めてますか』が面白いか、つまらないマンガか考察してみました。


あらすじ物語 ストーリー内容

主人公は女子高生の佐倉えりか。学校一の美少女でありモテ女。振り返って目が合うだけで男子はイチコロ。当然、今まで告白された数は数知れず。しかし未だ佐倉えりかの首を縦に振らせた男子生徒はいない。しかし、この佐倉えりかには大きなヒミツがあった。

久住くん空気読めてますか1巻 佐倉えりか1
(久住くん、空気読めてますか? 1巻)
それが何故か冴えない男子生徒・久住(くずみ)のことが気になって仕方なかった。授業中もずっと久住をチラチラと見てしまう佐倉えりか。

例えば久住がシャーペンの芯をカチカチ遊んでいると、その数を無意識に数えてしまって「1秒間におよそ12回…!?速い!」と佐倉えりかは驚愕する。どんだけ佐倉えりか授業に集中してないねん。それぐらい久住のことが大好き。

佐倉えりかの性格はどこか高飛車なところがあるので、どうしても久住との関係は進まない。そもそも自分の好きという気持ちすら、どこか否定している節もある。それでも思い続けてれば願いが叶うではないですが、久住と良い雰囲気になることも。

久住くん空気読めてますか2巻 デート
(久住くん、空気読めてますか? 2巻)
ただ久住は超絶的に空気が読めない。たまたま映画館で隣の席になって、内心テンションが上がる佐倉えりかに対して、さりげなく久住は佐倉のヒジ置きを奪ってしまう。これは大好きな人でもされるとウザい。レディーファースト?新しいファストファッションブランド?ってなもん。

久住くん空気読めてますか1巻 佐倉えりか 傘1
(久住くん、空気読めてますか? 1巻)
帰宅しようと思ったら急に雨が降り出した。久住はどうやら傘がない様子。そこで佐倉えりかが勇気を振り絞って「傘がないんだったら、入れてあげてもいいけど?」と誘う。

久住くん空気読めてますか1巻 佐倉えりか 傘2
(久住くん、空気読めてますか? 1巻)
ただ久住はまさかのカッパを持参してたー!!しかもポンチョ風のカッパでムダにオシャレに仕上がってるーー!!ポツンと佇む佐倉えりかが切ないです。

果たして佐倉えりかは久住と結ばれることはできるのか?本当に割りとマジでどうでもいい二人の日常が描かれている内容の4コマストーリー。だから漫画タイトルも、そのまんまの意味。

ちなみに「久住」の読み方をずっと「くすみ」と読んでたことは内緒。意外とこういうことって気付きにくいよね。あはは。例えばこういう誤解を招かないように、作者は平仮名でキャラクター名を呼ばせたりすると効果的です。


佐倉えりかのツンデレっぷりに萌え萌えキュン

ただ『久住くん空気読めてますか?』のメインは空気が読めてない久住ではなく、あくまでメインは恋に恋する佐倉がメイン。あらすじを読んで分かると思いますが、この主人公・佐倉えりかはいわゆるツンデレキャラクター。

でもこのブログでも何度か指摘してますが、ツンデレを描くのは意外と難しい。単に情緒不安定だったり、単に攻撃的だったりして、キャラとして痛々しさだけが前面に出がち。結果嫌味なキャラクターに終始してるだけってパターンも目立ちます。

ただ佐倉えりかに関しては、それがない。ツンデレ特有の情緒不安定さはあるものの、しっかり愛嬌があって不快感が乏しい。

久住くん空気読めてますか1巻 佐倉えりか2
(久住くん、空気読めてますか? 1巻)
例えば教室で久住と二人きりになったら、どんどん妄想が止まらない。この乙女フィルターが微笑ましくて笑う。ちなみに久住は空気が読めてない以前に、基本的に無口。というか、ほぼほぼ久住は言葉を発しない。そこで佐倉えりかの乙女的な妄想が進むのかも知れない。

久住くん空気読めてますか2巻 佐倉えりか 久住1
(久住くん、空気読めてますか? 2巻)
他にも保健室で体調が悪くて眠っている久住に対して、「早く教室戻ってきてよ。あんたいないと張り合いがないじゃない」と囁く。久住が眠っているからこそ本音が言える。それでも言い回しが遠回しな表現ってのが可愛らしいじゃないですか。

久住くん空気読めてますか1巻 盗撮する佐倉えりか
(久住くん、空気読めてますか? 1巻)
久住が教室で居眠りしていると、思わず写メを撮ってしまうヤンデレ感も可愛らしい。しかもその場面を久住の友達・千葉榛名に見つかってしまうドジっぷりが何ともマヌケで、キャラクターとしては良い意味で「スキ(隙)」を作れている感じがします。

他にも久住のことを考えすぎて下のジャージを履き忘れたり、夏休みにナンパされた人数も「100人」とウソ丸出しを答える。でも佐倉えりかの実際の夏休みは、宿題とジョギングを日課とした健康的かつ地味すぎる日々を送ってただけ。おじいちゃんか!

佐倉は「これぞツンデレキャラクター」と評価できるような魅力的なキャラクターに仕上がってて、安心して読めるので面白い。スカートの丈も短いなどツボを押さえてるのでおすすめ。


一人妄想ノリツッコミが割りとおもしろい

こんな感じで佐倉は久住のことで終始妄想が止まらない。久住とおそろいのストラップを買ったことを知った佐倉えりかは内心喜ぶものの、即座にその乙女モードを発動した自分に対して「何喜んでんだ!」とストラップを地面に叩きつける。

だからムダにノリツッコミが上手い。でも周囲の人間が妄想してるとは思わないので、そこがシンクロすると変な会話が成立してしまう。

久住くん空気読めてますか2巻 佐倉えりか 逆ギレ すれ違い
(久住くん、空気読めてますか? 2巻)
例えば夏休み明けに久しぶりにあった友達が「えりか!おひさー!夏エンジョイしてたー?」と尋ねたものの、佐倉は久住を妄想して緊張している自分がいた。そこで「(緊張)するわけないでしょ!このあたしが!」といつものようにノリツッコミしたものの、その友達は「私が夏をエンジョイするわけないでしょ」とキレ気味に言われたと思ってビビる。

お笑いでいうところの「すれ違いコント」という演出が『久住くん空気読めてますか?』では意外に上手くて面白い。


久住の内面は意外にイケメン?

久住は前述のように基本的に喋らない。そして空気が読めない。久住の見た目も冴えない部類に入ります。だから何故久住がモテんねんって話になると思いますが、意外と久住の内面がイケメン。

久住くん空気読めてますか1巻 優しい久住 千葉榛名
(久住くん、空気読めてますか? 1巻)
前述の千葉榛名という男子生徒は見た目がゴリゴリの不良。周囲の生徒たちからは恐れられていたものの、久住だけは普通に接してくれた。久住は偏見を持たない。こういうキャラや性格は特に女子がいかにも好きでそうです。そして久住は千葉と仲良く友だちになるわけですが、この久住と千葉のエピソードを聞いていた佐倉えりかは思わず胸キュン。

久住くん空気読めてますか2巻 佐倉えりか 久住2
(久住くん、空気読めてますか? 2巻)
コチラも先程の保健室の場面ですが、佐倉えりかが「あんたいないと張り合いがないじゃない」と言った直後に、久住がパチっと目を覚ましてる。このタイミングが何とも抜群。ここでいかにもなツンデレキャラだとブチ切れして終わるところですが、佐倉は思わずテレ顔で黙ってしまうのがキュンキュンしてしまうではないですか。

実は久住も佐倉えりかのことが好きではないかと予感させるシーンがちらほらあります。

例えば3巻だと、バレンタインデーの日に佐倉えりかが勇気を振り絞って、久住に飴を渡す。何故チョコではないんだというツッコミはさておき、その飴を千葉榛名が冗談で奪おうとすると久住は頑なに拒否する。千葉は「そんなにこの飴好きだったっけ?」と訝しがるんですが、久住は鼻歌でルンルン気分。

あらすじでも書いた映画の場面。映画のストラップを久住が無くしてしまう。姉のために買っておいたストラップを佐倉が久住にあげる。ただ遠目から投げて久住の頭に当てる。久住が誰がそんなことをしてくれたか不明。

佐倉は久住とたまたまいたことがクラスメートに見られる。そこで次の日に学校へ行くと、クラス中は何故か「佐倉が御曹司と結婚する」というウワサで持ち切り。ウワサがウワサを読んで尾ひれをつけたにしてはヒドすぎるだろと思いますが、佐倉は収集がつかない事態に困って「好きな男子は久住」とついに本心を語ろうと考える。

そこで久住が窓ガラスをバリンと割る。そうすると話題が全部久住に移って、佐倉はなんとか事なきを得る。当然久住が何故こんなことをしたか、佐倉にはチンプンカンプン。久住を「私が困ってるの知ってて助けてくれたんじゃないの?」と問い詰めるものの、久住はヘッドホンで音楽を聴いてて答えない。

久住くん空気読めてますか2巻 粋なお返しプレゼント
(久住くん、空気読めてますか? 2巻)
佐倉は「もう期待するのはやめよう」と思った瞬間に、久住が「(ストラップの)お返し」と微笑む。ヘッドホンで音楽聴いてなかったんかーい!おそらく久住が初めて喋った場面。久住のセリフや言動もそうですが、タイミングの使い方が上手い。

つまりは久住は空気が読めてないという設定ですが、意外にしっかり空気が読めてる。そういったギャップ感を演出として使われているわけです。


総合評価 評判 口コミ


『久住くん、空気読めてますか?』のネタバレ感想をまとめると、無難に面白い。

そつなく笑えて、そつなくキュンキュンできる。佐倉えりかのキャラクターも嫌味がなくて、読んでて不快になることがない。正直アニメ化とかまで勝手に考えると久住や佐倉のキャラクターにやや弱さも感じますが、「マンガ」のサイズ感だと必要十分のクオリティ。

佐倉えりかと久住との絶妙な距離感もたまらない。淡い二人の青春ラブストーリーとしても普通の楽しめる。だから『久住くん、空気読めてますか?』は普通にラブコメ漫画としても面白い。

また1ページに8コマも詰め込んでる昔ながらの古いタイプではないので、4コマ漫画でありながらもスラスラっと読める。コマ割りが大きくコマ数も少ないので、『はんだくん』のようにむしろ4コマであることをそこまで意識させない。

久住くん空気読めてますか3巻 成田若菜 マカロン
(久住くん、空気読めてますか? 3巻)
サブキャラクターもそこそこ個性的。画像は成田若菜。マカロンを作ってる最中ですが、ユーチューバーの悪ノリ動画にしか見えません。久住と佐倉の関係を邪魔しないかというと微妙な感じもしますが。

トータルすると『久住くん、空気読めてますか?』は割りと面白いので、ゆる~いラブコメ漫画が好きならそこそこおすすめできます。自分も昔は4コマ漫画を敬遠してましたが、4コマだから買わないとしたらその選択肢はもったいない。

『若林くんが寝かせてくれない』1巻2巻のネタバレ感想をレビュー。作者は音井れこ丸。音井レコ丸ではありません。掲載誌は漫画アクション。出版社は双葉社。ジャンルは青年コミックの学園漫画。AmazonのKindleでもダウンロード可能です。

ちなみに『若林くんが寝かせてくれない』という漫画タイトルですが、このままURL・パーマリンクにアルファベットにしてみると、やたらと「a」と「e」が多いことに感想レビューを書き終えて気付きました。だから何だって話ですが(笑)


あらすじ登場人物 ストーリー内容

主人公はとある高校の教師・須住(すすむ)。どこにでもいる普通の教師だったが平均睡眠時間は一日2時間と極めて少ない。ナポレオン・ボナパルトでも睡眠時間はもっと欲しがるでしょう。

何故なら、この理由は隣りに住むカップルが毎晩アッハンウッフンじったんばったんハッスルしているから。須住先生は独身生活を送っているので、その艶めかしい声が気になって気になって眠ることができなかった。

若林くんが寝かせてくれない1巻 須住先生
(若林くんが寝かせてくれない 1巻)
そこで須住先生の唯一のパラダイスでありフリーダムが、学校の昼休みといった授業を行っていない時間。そういった空き時間に昼寝をするのが須住先生の日課だった。

若林くんが寝かせてくれない1巻 あらすじ
(若林くんが寝かせてくれない 1巻)
しかし、その須住先生の昼寝をことごとく邪魔をしてくる女生徒がいた。それが若林郁乃(わかばやし・いくの)

快眠を貪りたいだけの須住先生はさあ困った。一体何故そこまでひたすら他人の昼寝を邪魔してくるんだ?果たして須住先生が安眠できる日々がやって来るのか!?…みたいな内容のストーリー。だから基本的に登場人物はこの二人がメインのギャグ漫画になります。


どこでも寝てしまう須住先生

この須住先生は基本的にどこでも寝てしまう。

若林くんが寝かせてくれない1巻 須住先生 どこでも寝る
(若林くんが寝かせてくれない 1巻)
例えばトイレをしている最中もグースカピーと眠りこける。思わず隣でお小水をしている男子生徒も驚愕。もっと言うと須住先生は「立ち寝」が得意。授業中でも頻繁に立ったまま寝てしまう。

一般的に太陽光に当たるとメラトニンという物質が体内で生成されて、そのメラトニンのおかげで人間は快眠することが可能らしい。そんな小難しい理論が真実かどうかはさておき、確かに実際に日光に当たると気持よくてついウトウトしてしまいます。

若林くんが寝かせてくれない1巻 須住先生 どこでも寝る2
(若林くんが寝かせてくれない 1巻)
そこで須住先生が寝ている最中に鏡を使って日光を当てると、その方向につい移動してしまう。Amazonや楽天市場で探せば、こんなオモチャ売ってそう。どんな習性だよ。植物は日光が当たる方向に向かって伸びるらしいですが、まさにそんな感じ。

快眠を妨害してくる若林が悪いのかと思いきや、実は須住先生の自業自得という側面もあります。そこに突き入れられて須住先生は強く怒ることが出来ず、若林がもて遊ぶって感じの展開です。

須住先生のキャラクターの狙いはテディベアーのような熊さんキャラ。後述しますが、そこに若林も惚れている感じ。確かに雰囲気的には演出できてるものの、もう少し「一般的なかわいさ」が欲しいのも事実。髪型が男読者でもやっぱキモい。


若林郁乃のキャラクターがウザいけど微笑ましい

ただ若林郁乃が手練手管を使って邪魔をしてくるパターンが面白いってことではなく、若林と須住先生のやり取りがメイン。若林は須住先生のことが何故か好き。その「ちょっかい」がホッコリして笑えて面白い。

若林くんが寝かせてくれない1巻 若林郁乃
(若林くんが寝かせてくれない 1巻)
ついヒジをついてウトウト寝てしまったものの、ふと起きた須住先生に対して、若林は同じくヒジをついて顔をめちゃめちゃ近づける。

画像の状況を説明しておくと、女子たちが体育の授業があるから着替え中。そこで運悪く須住先生が目覚めた。当然目を開ける訳にはいかないんですが、若林はチャンスとばかりに近づく。須住先生も「顔の前に圧力が…」と体温なり吐息なりでなんとなく気付く。それ故に気持ち悪い。

若林くんが寝かせてくれない2巻 抱きつく若林
(若林くんが寝かせてくれない 2巻)
寝付きが良くなるストレッチと称して、めっちゃ密着してくる。須住先生はムラムラして逆に目が覚める。女子の身体は全体的に柔らかいので、特に胸があろうがなかろうが実は関係ない。

若林くんが寝かせてくれない2巻 若林 不思議発言
(若林くんが寝かせてくれない 2巻)
そのくせ「今の言葉セクハラですよ」と意味もなく脅迫してくる。須住先生は「何故保健室にいるの?」と聞いただけ。年下の女の子にこんな恫喝されると割りとマジでビビります。ヤッてなくても自白してしまいます。何こいつ、めちゃくちゃ面倒クセー。

若林くんが寝かせてくれない2巻 モップ
(若林くんが寝かせてくれない 2巻)
避難訓練で学校に取り残された二人。そんな状況でも眠っている須住先生。そこで若林はホウキを使って、めちゃめちゃ雑に移動させる。ムダに豪快すぎるアクション

若林くんが寝かせてくれない1巻 日光移動
(若林くんが寝かせてくれない 1巻)
先程須住先生は日光がなにより大好きと説明しましたが、映像授業中もご多分に漏れず。若林が鏡を巧妙に使って須住先生を移動させて、見事に授業を破壊するクダリは結構笑えました。

若林くんが寝かせてくれない2巻 若林の衝動
(若林くんが寝かせてくれない 2巻)
これだけ色んなちょっかいを出してるくせに、若林が自分が須住先生のことを好きだと気付いたのは結構後半。そこでも「これが好きか…よし!チュウしてこよう」と予測不能な行動を取ろうとする。

若林くんが寝かせてくれない1巻 テンションアップ
(若林くんが寝かせてくれない 1巻)
個人的に面白いと思ったのが、若林が眠ってる須住先生を見てテンションが上がると、やたらとピョンピョンと跳ねる仕草が可愛らしい。外国人風にアテレコするのであれば「YES!YES!」みたいなところか。

若林くんが寝かせてくれない2巻 テンションアップ
(若林くんが寝かせてくれない 2巻)
他にも須住先生の満面の笑みを見た瞬間も、その時はソファの上に座ってたので立ったり座ったりを繰り返す。これほどテンションの高さが見事に伝わる表現もなく、割りと見落としがちな穴場な演出だと思われます。

ちなみに画像は須住先生が何でそこまで優しい性格をしているのかを若林に半ばキレ気味に尋ねられたら、「嫌なことがあっても寝て起きたら忘れちゃってるから」というセリフを言い放った直後の場面。確かにイケメンが言えばキュンキュンしちゃうセリフかも。

でも冷静に考えてみると、いやいや、この漫画はお前が寝られてへん漫画やぞと(笑)


総合評価 評判 口コミ


『若林くんが寝かせてくれない』が面白いかつまらないかネタバレ感想をまとめると、ありがちなオタク向けの学園ギャグっぽい内容かと思いきや、意外に面白い漫画だった。日常系が面白いと思えない読者はつまらないと感じるかも知れません。

出落ち感が満載の設定ですが展開は意外と幅広く描けてるので、最後まで飽きずによどみなくスルスルと読み終えることが可能。あくまでクスクス程度の笑いが基本ですが、たまにホームラン級の笑いもあって、ハードルさえ下げて読めばそれなりに面白い。

若林の淡い初恋っぷりにキュンキュンできたり笑えたり、汗かき女教師や保健室の先生などサブキャラクターも地味に光る。また若林郁乃との関係性の描写も上手い
若林くんが寝かせてくれない1巻 保健の先生
(若林くんが寝かせてくれない 1巻)
「ヤバイ美しい!」と須住先生に萌える若林に対して、「感受性が豊かなのはいいことだわ」と全面肯定。そこは注意しろよ。全てを受け入れる無意味な母性と、ヤル気の無さ全開の他人事っぷりに何故かホッコリします。一見すると常識人っぽい立ち位置なのに、どっかズレてる感も面白い。

ただ若林のキャラクターは、特に女性読者が面白いと思えるかは疑問か。良くも悪くも大げさというか、何でうら若きJKがこんなテディベアーみたいなオッサンを好きになんねんとツッコミを入れたくなる読者さんがいても不思議ではありません。

例えば、恋愛漫画『恋は雨上がりのように』でも一部で批判されていましたが、「男の変な願望が詰まっている」という見方で読んでしまうと、きっと「つまらない・面白くない」と感じる可能性も。だから若林をJKと認識せず女子小学生程度の存在と思って、「パパが好きな娘」程度に割り切って読めばそれなりに面白いと思えるはず。

『賭ケグルイ(賭けぐるい)』が面白いかマンガつまらない漫画かレビューしてみた。

『賭ケグルイ』の情報を簡単にまとめておくと、作者は河本ほむら。作画は尚村透。掲載誌は月刊ガンガンジョーカー。出版社はスクウェア・エニックス。だからジャンルは少年コミックのギャンブル漫画。

この『賭ケグルイ(かけぐるい)』は2014年から連載が始まったらしいんですが、今更ながら面白いかどうか考察してみたいと思います。


あらすじ物語 ストーリー内容

舞台は私立百花王(ひゃっかおう)学園。創立122年を迎える伝統ある名門校だったが、唯一他の高校と違ったのが、ギャンブルの強さで生徒を評価すること。学園内では毎日ようにギャンブルが行われ、その全てを生徒会が一元で管轄していた。

掛け金は数百万円数千万円は当たり前。負けると多額の借金を背負うこともザラ。だからギャンブルが強ければ人望を集め、逆にギャンブルが弱い生徒はポチ or ミケとして家畜扱いされる。まさに階級制度がまかり通っていた。

賭ケグルイ1巻 蛇喰夢子
(賭ケグルイ 1巻)
そんな百花王学園に転校してきたのが、蛇喰夢子(じゃばみ・ゆめこ)。一見すると清楚で大人しそうで、ギャンブルとは程遠い人生を送ってきたような清楚な美人…に見えてしまったお前らはとんだフシアナさん。

賭ケグルイ1巻 蛇喰夢子の不敵な笑み
(賭ケグルイ 1巻)
実は蛇喰夢子こそ大のギャンブルマニアだった。黒髪ぱっつんヘアーが清楚なんて、もはや時代遅れ。清楚系ビッチに貞操観念がないように、清楚系蛇喰夢子には金銭感覚なんて皆無だった。むしろ百花王学園にこれほど最適な生徒もいない。

この蛇喰夢子は一人暮らし。そして両親は他界済み。唯一の肉親である姉は、長期に渡って大学病院の特別病棟に入院中。もちろん入院費用は全て蛇喰夢子が負担してるわけですが、この資金の出処はどこなのか全く謎。そもそも姉が入院している中、何故ここまで好戦的なまでにギャンブルにのめり込むのか?

大金が舞い踊るギャンブル三昧の学園に蛇喰夢子という徒花が狂い咲く。果たして蛇喰夢子は百花王学園を食い潰すことはできるのか?全てを牛耳る生徒会たちは蛇喰夢子を止めることができるのか…みたいな内容のストーリー。


蛇喰夢子の恍惚がやばい

『賭ケグルイ』の面白さはギャンブルそのもののクオリティもありますが、やはり何といっても主人公・蛇喰夢子のキャラクター性。ギャンブル漫画としては有り得ない方向性をズンズンと突き進む。

普通の主人公は「勝つ」ためにギャンブルを行う。そこで勝利して大金をせしめることがゴール。でも蛇喰夢子の場合は「スリルそのものを楽しむ」ことが目的でありゴール。厳密には勝利に対しても執着してますが、運否天賦で結果が決まることに対して一種の喜びや快感を感じてる。

「うふふっ。ただの運でけっこうじゃないですか」「自分の意志ではどうすることもできない不条理。それこそがギャンブルの本質ですもの」といった蛇喰夢子のセリフからも、そういったことが読み取れるでしょう。

賭ケグルイ1巻 蛇喰夢子の恍惚
(賭ケグルイ 1巻)
だからリスクが高いギャンブルであればあるほど、蛇喰夢子の中ではどんどん快楽物質が解き放たれてゾクゾク感が止まらず、全身が色んな意味で滾って滾って滾ってしまう。

他にも股間がキュンキュンなる描写などもあって、蛇喰夢子は頭ではなく子宮で感じるようなギャンブラー。かつてブルース・リーは「頭で考えるな、感じろ」という言葉を遺したらしい。きっと蛇喰夢子のことを指していたと推察されます。

ただ途中からこういう場面に遭遇したら、『賭ケグルイ』は一体どういうマンガであるか読者の多くは皆目見当がつかないでしょう(笑)

賭ケグルイ2巻 蛇喰夢子の快感
(賭ケグルイ 2巻)
「ギャンブル中毒の負け猫だにゃん(ハート。うっかり生徒会に負けちゃって3億円も借金しちゃったニャン(ハート」とおどけてみせるものの、この時の蛇喰夢子の目玉が完全にイッてる。

女子中学生を風俗で雇った旦那を持つ、現在は自民党議員の今井絵理子さんが所属していた「SPEED」の名曲風に言うのであれば、「ゴーゴーヘブン♪どこまでも逝こう♪へーいいぇーい」といったところ。

賭ケグルイ5巻 蛇喰夢子の表情
(賭ケグルイ 5巻)
「行くところまで行きましょう」と掛け金をどんどん吊り上げていく場面も、きっと蛇喰夢子のオパンテーはズブズブの濡れ濡れでありましょう。この「イッた目」がステキで大好き。焦点が合ってるんだか合ってないんだか分からない、でも確実にコチラを見据える眼差しが不気味で不気味で仕方ない。

賭ケグルイ5巻 蛇喰夢子の恍惚
(賭ケグルイ 5巻)
蛇喰夢子にとってはお金を賭けるだけなんてつまらない。果てには「人生」を賭けることも厭わない。他にも実家の家業など賭け対象はとどまるところを知らない。

だから蛇喰夢子はギャンブルで負けても構わない。ただリスクを積極的に背負う姿勢があるからこそ、そのノンブレーキの暴走列車に対戦キャラが恐怖におののき、全ての運否天賦が蛇喰夢子に舞い降りる。

狂気をはらむ主人公らしからぬ暴走に思わずハラハラさせられるものの、この破綻しそうで破綻しない展開が、まさにギャンブルで感じる「それ」。底なし沼の愉悦に読者もいつの間にか入っている?


登場人物たちの極悪すぎる表情

もちろん狂気に満ちているのは主人公・蛇喰夢子だけではない。『賭ケグルイ』ではその他の登場人物もまさに極悪。その一端が垣間見えるのが、やはりキャラクターの表情であります。

賭ケグルイ3巻 桃喰綺羅莉 キラリ
(賭ケグルイ 3巻)
例えば、生徒会長の桃喰綺羅莉(ももばみきらり)。前述の学園内のシステムを完成させたのが、この桃喰。

画像は「月の裏側を見たことがある?地球からは絶対に月の裏側を観測することはできない。考えてみれば私…眼球の裏側って見たことがない。貴女の左目を3億で買うわ」と、ギャンブルで敗北した生志摩妄に対して片目を差し出すように迫ってる場面。まさに冷酷なまでの女王。

賭ケグルイ3巻 生志摩妄 いきしまみだり
(賭ケグルイ 3巻)
ただ生志摩妄(いきしまみだり)もギャンブル狂い。笑い方がヒドすぎますが、こう見えてドMちゃん。先程の桃喰との一件があって以降は、ギャンブルで自分が負け死ぬことを目標としてる。だからそこまで実際強くないんですが、舞台上で死ねたら本望的なノリ。落語家で言う桂歌丸みたいなものか。

賭ケグルイ5巻 豆生田 まにゅうだ
(賭ケグルイ 5巻)
豆生田(まにゅうだ)楓という生徒会会計はこんな表情。ただいかにも負け犬臭がぷんぷん漂います。そう予想できたアナタはなかなかの天才さんです。

賭ケグルイ5巻 皇伊月 極悪表情
(賭ケグルイ 5巻)
その後、皇伊月(すめらぎ・いづき)という元後輩の女生徒に寝首をかかれて惨敗を喫する。その時の皇の表情もまた極悪。先程の表情もフリとして生きてきて、まさにカウンターパンチ的にダメージ倍増。

「人のことを分不相応とかけなしておいて、挙句負けるって一体どんなお気持ちなんですかァァァ!?」というセリフを一言で集約すると「ザマァwww」といったところ。これほどザマァを的確に表現した表情もないでしょう。

賭ケグルイ1巻 蛇喰夢子の不敵な笑み
(賭ケグルイ 1巻)
もちろん主人公・蛇喰夢子も負けてない。画像の「だァって…面白いのはここからですもの」とニマァっと不敵な笑みを浮かべてる場面は、誰が見てもサタンあたりの悪魔が憑依しているようにしか思えない。

賭ケグルイ4巻 蛇喰夢子のホラーすぎる表情
(賭ケグルイ 4巻)
蛇喰夢子の目玉をひん剥いてる画像に至っては、単なるホラー漫画。白目部分の面積が多すぎて、まさに蛇そのもの。ややもすると画像のアヒル口は笑いに繋がってしまいますが、恐怖と笑いは表裏一体で共存してくれるので意外と問題ない。

この極悪すぎるキャラクターの表情が、場のボルテージをフルスロットルで引き上げて、その後に起きる展開の緊張感や期待感を煽ってくれる。ギャンブル漫画はどうしても「ゲームそのもの」のクオリティいかんで面白いさの評価が左右される傾向がありますが、こういった「攻め方もあり」なんだと『賭ケグルイ』は教えてくれている気がします。


総合評価 評判 口コミ


『賭ケグルイ』が面白いかつまらないかまとめると、まあまあ面白い。意外な角度から攻めてきたギャンブル漫画として初見の衝撃は大きかった。出オチっぽい設定ですが、それでも作品の完成度は全体的に高い。面白いか面白くないマンガかで言えば、基本的に面白い部類に入るはず。

賭ケグルイ2巻 二枚インディアンポーカー
(賭ケグルイ 2巻)
「二枚インディアンポーカー」などギャンブルゲームそのものはオリジナリティがあって、そこで展開される心理戦や頭脳戦も比較的クオリティーが高い部類に入ります。程よく難易度が高く、程よく頭を使うレベルで面白い。

福本伸行の『カイジ』ほど勝負がムダに長引くこともないので、全体的なテンポ感は◯。ただゲーム性の高さは早乙女芽亜里が主演のスピンオフ漫画『賭ケグルイ双』の方がレベルが高くて面白いかも知れない。

でも強いて『賭ケグルイ』を批判するのであれば、キャラクターの「表情」という強力な武器を持ってるが故に、そこに頼り切りになっている傾向も見られるのは残念。もっと言うと、蛇喰夢子のキャラクター頼み。

だから作品としての幅が狭まっていて、意外と展開やキャラ設定にややワンパターンさも感じる。「飽き」が来ないかと言えば嘘になる。キレイな絵柄的にブサキャラや三枚目キャラが作れないのもマンガとしては痛い。

ただそれでもゲーム性の高さなどを含めると、『賭ケグルイ』はギャンブル漫画好きならきっと食指が動くマンガだと思います。2016年9月現時点では5巻まで発売されていますが、10巻の大台に乗る可能性も十分あります。いずれ『賭ケグルイ』のアニメ化もありうるかも知れません。