バズマン。

健全な漫画の感想ブログ。面白いマンガかどうかの考察レビューも書いてます。ネタバレ込みなので注意。

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『オレゴラッソ』1話のネタバレ感想。作者は馬上鷹将。少年ジャンプ52号から連載が始まった新連載漫画。ジャンルはサッカー漫画。打ち切りコースか面白いか考察してみた。

自動車ブログ・くるまンの更新が落ち着きそうなので本格的に「面白いおすすめ漫画ランキング」の更新にそろそろ取り掛かりたいと思います(遅)。


あらすじ物語 ストーリー内容

主人公はバンバ正巳(まさみ)。初っ端から『オレゴラッソ』のダメ出ししておくと面倒くさい名前は止めるべき。一発で変換できるような既存の人名を使えよ。バンのバンは「帆」の左側の部首と「番」の組み合わせ…とダメ出し終わり。

バンバは15歳の高校一年生。元テコンドーの日本チャンピオンだったが、暴力沙汰か何かを起こして3年間の出場停止処分を食らう。高校の部活はテコンドーに類する部活を始めようとしていたが、いきなり頓挫。

オレゴラッシュ1話 あらすじ1
(オレゴラッソ 1話)
高校では何をしようかと考えあぐねていると、そこにサッカー部のマネージャー・花森真琴が話しかけてくる。花森はバンバの体幹の良さを見抜きスカウトしにやって来た。バンバは花森の可愛さから「俺は全国優勝し、日本代表として海外遠征までした男」と豪語。あくまでテコンドーの選手として…ってことなので一応ウソはついてない。

しかし、そんなウソも試合では通用しない。新入生たちで試合を行うものの、有能な選手が多くバンバは一切役に立たない。元日本代表という触れ込みもあってギャラリーは期待したものの、それもすぐ嘲笑に変わった。

オレゴラッシュ1話 あらすじ2
(オレゴラッソ 1話)
もうバンバの格好からしてTシャツはクソダサイTシャツ、ソックスもサラリーマンが履いているようなもの、シューズはテープを剥がすとベリベリと音がしそうなヤツと、どう見てもドシロート丸出し。サッカーが上手い訳がない。ここは笑った。

オレゴラッシュ1話 あらすじ3
(オレゴラッソ 1話)
ただバンバのフィジカルの強さはそれだけで才能だった。そしてテコンドーで身につけた足技を使って、スーパーゴールを決める。漫画タイトルにもある「ゴラッソ」は、ポルトガル語かスペイン語で「スーパーゴール」という意味らしい。

バンバのサッカー人生が始まる…みたいな内容のストーリー。


サッカー描写が弱い

結論から書くと微妙。もっと言えば、『オレゴラッソ』は早々に打ち切りコースに入りそう。特に致命的にダメなのがサッカー描写。

オレゴラッシュ1話1
(オレゴラッソ 1話)
例えば最初の見開きページだと「サッカーボール」の描写がない。これだとサッカー漫画か何なのか伝わらない。少年ジャンプ52号にしてもサッカーボールは一応あるものの「蹴ってる感じ」が伝わってこない。しかもサッカーボールの色が何故か黄色。は?

オレゴラッシュ1話 分かりづらい
(オレゴラッソ 1話)
これもテコンドーの技で大木を蹴ってるものの、いまいち「バンバの蹴りの破壊力」という点では伝わりづらい。こういうのが全体的に多すぎる。

作者・馬上鷹将の画力が決して下手なわけではありませんが、決して上手いわけでもない。絶妙に見せ方が、構図が下手。サッカー漫画を描くのはそこまで難しいと思わないんですが、読者が一番見たい重要な部分、肝心の箇所を描けないってのは致命的。作者的に不得意な部分とサッカー漫画として面白い部分が重なりすぎてるのかも知れない。これだと連載を続けるのは難しそう。

数年前にも少年ジャンプでサッカー漫画が連載されてましたが、これもサッカー描写が全然ダメでした。考えてみるとジャンプで成功したサッカー漫画は『キャプテン翼』や『リベロの武田』など限られそう。後者は人気が出たとは言えないか。

少年ジャンプ編集部そのものがサッカー漫画に関するノウハウなどを持っていないのかも知れない。『キャプテン翼』は色々とツッコミどころ満載なのも事実ですが(最新作ではセグウェイのようにボールの上に乗ってるwww)、何故ここまで長年に渡って人気漫画であり続けてることができるのかをしっかり分析すべきだと思います。


ストーリー冒頭からして微妙

そもそも冒頭の入りからしてややこしい。いきなり「テコンドーやってたヤツが試合の出場停止を食らってサッカー始めました」とダダーッと説明されても理解が追いつかない。途中で回想シーンが入るものの、バンバは暴力事件を起こした理由がいまいち分からない上、動機としては共感しにくい

一番最初もバンバの驚いた表情から入って、出場停止の紙を見せるという流れ。でも驚いた表情がムダに大きい。伝えるべき情報の重要度で言えば、後者の出場停止の方でしょう。そもそも出場停止を食らうぐらいの暴力事件を起こしたとしたら、それこそ高校を退学になっててもおかしくない気がするのは俺ゴラッソだけ?。

ダサいテコンドーを辞めてモテそうなサッカー部に入った」という設定で十分。テコンドーをダサいと印象付けると問題がありそうですが、ストーリーとしてはテコンドーの経験を活かしてサッカーで活躍する展開なんだろうから結果的には問題ないはず。

ここのところの少年ジャンプの新連載漫画の悪い特徴というのか、設定をシンプルに作れてないのがストーリーや展開、キャラ作りにも影響してる。こだわらなくてもいい部分にこだわっても仕方ないのに…。

とりあえず『オレゴラッソ』の全巻が発売されたら「すごないマンガがすごい!」の方でレビューするかも知れない。

『逃げるは恥だが役に立つ』1巻から8巻のネタバレ感想をレビュー。作者は海野つなみ。掲載誌はKiss。出版社は講談社。ジャンルは少女コミックの恋愛漫画。

『逃げるは恥だが役に立つ』の略称は「逃げ恥」。コミックタイトルは「逃げるが勝ち」から転じた造語かと思いきや実際にハンガリーにあることわざ(諺)らしい。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。

逃げるは恥だが役に立つ TBS公式画像 星野源
『逃げるは恥だが役に立つ』は最近TBS系列で実写ドラマ化。ヒロイン役の新垣結衣がエンディングかオープニングかで踊ってるダンスが可愛らしいと話題になり、YouTubeに動画が公開されると瞬く間に再生回数は大変なことに。

実際『逃げるは恥だが役に立つ』の視聴率も上々とのこと。まさに俺たちのガッキーは面白い番組も勉強になる番組も作れない今のテレビ業界には救世主らしい。確かに新垣結衣のダンスは可愛らしい。バイバイしてる仕草やクイッと首をかしげるムダにキレがある姿に個人的にはグッと来ました。

…あ、ここで一句思いつきました。一度でいいからハメてみたい、新垣結衣と立ちバック、桂マラ丸です。天国の歌丸師匠にも届け、俺の思いッッッ!ということで『逃げるは恥だが役に立つ』が面白い漫画なのか簡単に考察してみました。


あらすじ登場人物 ストーリー内容

主人公は森山みくり。大学院を卒業したばかりの25歳。しかしながら就職先が内定せずに、派遣社員として甘んじていた。そんな自分に不甲斐なさを感じつつ、更に派遣切りにすらあってしまう。完全にアベノミクス失敗。

そこで暗澹たる将来を不安視していると、父親からある仕事を紹介してもらう。それが父親の元部下だった津崎平匡(つざき・ひらまさ)の自宅で行う家事代行サービス。津崎平匡は京都大学卒業のエリートシステムエンジニアだったものの、36歳になった現在でも独身男性。というか今まで一度も彼女ができたことがないDTさん。

だから冒頭の星野源が完全にアレな広告だったのはDT設定がその理由。確かに星野源は完全なるホーケイ顔ですが、あくまで設定。漫画の中にも実際同じカットがあるので、星野源をディスってる訳ではありません。

そういったこともあってか津崎平匡は良くも悪くも一定の距離感を取って接してくれるので、森山みくりは淡々と家事をこなすことができた。逆に津崎は津崎で、必要以上に構ってこない森山みくりに内心好意を持っていた。

そんなある日、津崎平匡が高熱で倒れてしまう。あくまで仕事として献身的な介護をする森山みくりだったが、津崎は森山みくりの厚意にお金や仕事以上のものに心が癒された。信頼関係が徐々に深まる二人だったが、森山みくりの父親が定年退職で田舎に引っ越すと言い出す。正社員の仕事がない森山みくりは選択を迫られる。

逃げるは恥だが役に立つ1巻 あらすじ
(逃げるは恥だが役に立つ 1巻)
そこで森山みくりが津崎平匡に提案したのが「結婚という永久就職」。正確には契約結婚。もちろん二人の間で夫婦の営み的な行為はなく、いわば妻という役職に正規採用されたとでもいえば分かりやすいか。

何故なら住み込み家政婦として働くより、実際に「夫婦」になった方が公的な補助や控除を受けることが可能。病気で倒れたときにも家族だからこそ適切な情報を受けることも可能。あくまで「仕事」と割り切っているからこそ、お互いにとって「夫婦」の関係性は非常にメリットがあった。

最初は戸惑う津崎平匡だったが、森山みくり以上の家事代行を行ってくれる女性はいない。何より自分が風邪で倒れた時に介護してくれた森山みくりの献身性に心惹かれていた。二人の思惑は合致。そして森山みくりと津崎平匡の「雇用主と従業員」という奇妙な仮面夫婦的生活が始まる。

ただいくら仕事とはいえ、一つ屋根の下で男女が住む以上は「仕事」と簡単に割り切ることは難しい。どちらも異性と付き合った経験は少なく、なおかつフィーリングが合っているからこそ契約結婚にまで至った。惹かれ合わないはずがない。しかし「仕事上の契約関係」が邪魔してしまう。

逃げるは恥だが役に立つ2巻 あらすじ 津崎平匡
(逃げるは恥だが役に立つ 2巻)
でも森山みくりに「一番好きなのは平匡」と半ば告白のような言葉を言われても、津崎平匡は「それは世帯主として?」と素直に森山みくりの好意を受け取ることができない。恋愛の経験がない故に尚更。

逃げるは恥だが役に立つ3巻 あらすじ 津崎平匡
(逃げるは恥だが役に立つ 3巻)
ましてや津崎平匡はすぐ心の壁を作ってしまう。DT男子にはよくある光景。

画像の場面は森山みくりは風見というイケメンの家でも家事代行サービスとして働き出すものの、津崎にとってはそれが面白くない。あくまで森山みくりは「お得意先を増やした」だけに過ぎないものの、やはり一人の女性として見てしまう。

自分たちも表面上は仕事だけの関係を装っているからこそ、それを一方的に止めることはできない。もし止めてしまったら「自分が森山みくりを好き」と白状しているようなもの。これまで一人で過ごしてきた津崎は「自分の恋心」を疎ましくすら感じてしまう。

果たして森山みくりと津崎平匡の関係は今後どうなっていくのか?このまま雇用関係が維持されるのか?恋愛関係に発展するのか?…という内容の漫画。確かにもし新垣結衣が家事代行サービスに働いていたら、むしろコチラから契約結婚を申し込んでしまうことでしょう。安西先生…新垣結衣と結婚したいです…orz=3


仕事目線から見た「結婚」が面白い

あらすじだけ読むとシリアスっぽい雰囲気もしますが、『逃げるは恥だが役に立つ』は基本的にギャグベース。考えてみると新垣結衣が出演するドラマって、ことごとくコメディーっぽい内容ばかりかも知れない。だから仕事視点で見た「結婚」が色々とフザケてて面白い。

逃げるは恥だが役に立つ1巻 時間外勤務
(逃げるは恥だが役に立つ 1巻)
例えば津崎平匡が仕事から帰宅してクタクタ。それを気遣って森山みくりが「お茶でもいれましょうか」と声をかける。それに対して津崎は「勤務時間外ですけどいいんですか?」と返答。確かに仕事目線で考えたら、そうなりますわな(笑)

逃げるは恥だが役に立つ1巻 社員旅行 新婚旅行
(逃げるは恥だが役に立つ 1巻)
だから新婚旅行は「社員旅行」扱い。「僕が全て費用負担するということでしょうか?」という津崎の真顔も笑います。まず森山みくりの発想をツッコめよと。どうしても雇用主的には「お金の問題」が一番気になるところなのか。

逃げるは恥だが役に立つ4巻 ハグの日
(逃げるは恥だが役に立つ 4巻)
実写ドラマでも描かれてますが、毎週火曜日は「ハグの日」と決まってる。理由は叔母の土屋百合に本当に夫婦なのか疑われ始めたので、ガチでスキンシップを取り合おうという流れから生まれた契約。そこで二人は「出しましょう親密感!醸しましょう新婚感!」と盛り上がるものの、完全に方向性をはき違えてる気がしますが(笑)


素直にキュンキュンできる恋愛描写

森山みくりと津崎平匡はお互いそんなに恋愛経験は少ない。そんな二人が一つ屋根の下に暮らし出したら、お互いを男女として意識しないわけにはいかない。ましてや恋人感を出そうと距離感を縮めれば尚更。最初は仕事として割り切ろうとするものの、徐々に恋愛感情が芽生えだす。

逃げるは恥だが役に立つ2巻 ベッドの匂い
(逃げるは恥だが役に立つ 2巻)
例えば森山みくりが使った後のベッドに入ると、ものすごい「良い匂い」がしてムラムラが止まらない。直前に普段は別々に寝室を分けて寝てるものの、同僚たちが無理やり押しかけてきたので…という流れがありました。確かに何なんでしょう、あの女子特有の匂いは。

逃げるは恥だが役に立つ4巻 温泉旅行 イチャイチャ
(逃げるは恥だが役に立つ 4巻)
森山みくりの叔母・土屋百合から温泉チケットをもらって、半ば強制的に二人は新婚旅行を行くハメになる。その時も津崎平匡は風呂に入ってるとやはりムラムラ。「ワテは雇用主やでー」と理性をフルスロットルさせて感情を押さえつけるものの、星野源の股間は富士山のようにそそり立っていたことでありましょう!!!

逃げるは恥だが役に立つ5巻 津崎平匡 キスのサイン
(逃げるは恥だが役に立つ 5巻)
ハグをしてる最中も「キス」がつい頭をよぎるものの、そのタイミングを見つけるのが難しい。そもそも雇用主としてハレンチな気まぐれに何度も走っていいのか戸惑う。津崎平匡は思わず「初心者にも分かるサインをください!」と心の中で絶叫。

「契約結婚」という体で描かれてるものの、一般的な男女の仲に置き換えて考えることが可能。確かにどの流れでヤッていいのか男的には分かりづらい。後述しますが、仕事目線で読み解くからこそ「恋愛の難しさ」も客観視できる。

逃げるは恥だが役に立つ5巻 森山みくりの咆哮
(逃げるは恥だが役に立つ 5巻)
この津崎平匡の優柔不断っぷりに逆に愛おしさを感じる森山みくり。作者・海野つなみは女性だけあって、きっと津崎の性格は母性本能がくすぐられるんだと思います。思わず崖の上で「平匡さんが可愛すぎる件についてー」と絶叫。まさに『崖の上のポニョ』ならぬ「崖の上のみくり」。ノリ的には男子に近い笑いか。

逃げるは恥だが役に立つ6巻 津崎平匡 手放せない
(逃げるは恥だが役に立つ 6巻)
そして徐々に「人に愛される人っていいなー」と津崎平匡は人間の心を取り戻し始めて、自分の中に芽生えてる恋心と真剣に向き合う。最終的には「もう僕にとって簡単に手放せるものではないんです」と男らしい半ば告白めいたことも言えるようになる。

逃げるは恥だが役に立つ6巻 森山みくり 津崎平匡
(逃げるは恥だが役に立つ 6巻)
だから『逃げるは恥だが役に立つ』はフツーに恋愛漫画としても読める。画像はイチャイチャしてる場面。いずれ新垣結衣も「えへへ~」とニマニマしてくれるはず。正直若干痛々しいですが、これまでの経緯を考えるとホッコリさせられます。ただリアルでは新垣結衣の方が身長はデカそうですが(笑)


良い主婦とは何なのか?

最終的にネタバレしておくと、恋心が芽生えた二人は本当に結婚しようかという流れになる。でも、その時に津崎平匡は悪意は一切なく固定給にしようと言い出す。何故なら二人の将来を考えて「貯蓄」しておきたい。至って自然な発想。

逃げるは恥だが役に立つ6巻 家事 サビ残
(逃げるは恥だが役に立つ 6巻)
ただ森山みくりは「出たー!残業代ゼロ法案!!」と冷や汗たらたら。確かに言われてみると主婦業に終わりはないので、それを固定給で働けと主張するのは残酷。これでは電通真っ青のブラック企業だとガクブル状態の森山みくり。

だからコメディーベースとは言っても、意外と『逃げるは恥だが役に立つ』には示唆も多い。

結婚は「好意」だけで結ばれている契約。そこに金銭的なやり取りを挟まないからこそ「不安定な関係」と言える。例えば津崎平匡が「好意(無償)」で指輪をプレゼントしてくれて嬉しい反面、自分は無償で動くことにどこか躊躇してしまう。

主婦業を仕事として割り切ることに森山みくりは罪悪感を感じつつも、どうしても発端が「家事代行サービス」で始まってるので「相応の見返り(働いた分だけのお給料が欲しい)」を津崎に求めてしまう気持ちが消えない。基本的にはタダ働きの主婦業を「正当な対価をもらうべき仕事」という切り口でとらえてしまう。

逃げるは恥だが役に立つ2巻 雇用主に求めすぎ
(逃げるは恥だが役に立つ 2巻)
でも一方では、自分の手料理に対する「感謝(評価や意見)」も無意識的に津崎に求めてしまう。仕事として割り切れば尚更不必要なものですが、どうしても「女性的な部分」も確実に存在する。

果たしてお金を稼ぐとは何なのか?好意を金銭的な価値で推し量ることはできるのか?そして「良い主婦」や「良い奥さん」とは一体どういう存在なのか?またどうあるべきなのか?契約結婚を結んで二人の関係性は明確なものの、実はお互いの立場や考え方は別々で不明瞭。だからこそ「結婚という制度のあり方」や「夫婦としての付き合い方」が明確に見えてくる気がします。

いかにも女性目線の疑問が描かれるものの、最初の二人の関係が「今の日本の就職難」から入ってるので男性でも内容は理解しやすく共感もしやすい。



結婚しない人のそれぞれの人間模様

『逃げるは恥だが役に立つ』は基本的に二人の物語。結婚とはどうあるべきか、主婦とはどういう存在なのかといったテーマがメイン。でも色んな人間模様が描かれる。

逃げるは恥だが役に立つ1巻 イケメン風見
(逃げるは恥だが役に立つ 1巻)
例えばイケメンの風見。「スタイルがいいからって若い格好をしてる女性は寒々しい」とかなり辛辣な意見をズバズバ言い放つ。確かにこの意見は分からなくもありませんが、それゆえに「結婚観」に対してもかなり冷めてる。

逃げるは恥だが役に立つ2巻 土屋百合の悲哀
(逃げるは恥だが役に立つ 2巻)
またこの感想記事でも何度か既に出ましたが、森山みくりの叔母・土屋百合だとバリバリのキャリアウーマン。ただ今の今まで誰一人として異性と付き合うことはなく、処女のまま生理が上がってしまったアラフィフ女子。どちらかと言えば結婚したかったタイプで、「誰からも一度も選ばれないって辛いじゃない?」という発言はあまりに重すぎる。

だから風見と土屋は性格が全く合わないものの、実は最終的に少し惹かれ合う。果たして二人の恋の行方は?という展開も待ってます。

逃げるは恥だが役に立つ8巻 ゲイ沼田
(逃げるは恥だが役に立つ 8巻)
他にはハゲ頭の沼田などゲイのキャラクターも意外とチラホラ。正直ストーリーの進行上、沼田といったゲイキャラの必要性は感じないものの、確かに今の日本で結婚制度に一番縁遠い存在が同性愛者と言えます。

こんな風に「結婚から逃げる」という同じ軸を起点に、様々なキャラクターの視点で物語が描かれているのが『逃げるは恥だが役に立つ』と言えます。作者・海野つなみもあとがきを読む限りは、実はそういった多様性を描きたいらしい。それゆえに幅広い読者層でも読みやすいかも知れない。


作者・海野つなみの個人的な主張が多い?

実写ドラマだとどうなってるのかは知りませんが(おそらくカットされてる)、『逃げるは恥だが役に立つ』は作者・海野つなみの個人的な政治的な主張も意外と目立ちます。一応「仕事」や「結婚」と絡めてあるので親和性が全くないわけではないですが、ややもするとネトウヨっぽい側面も。

逃げるは恥だが役に立つ2巻 作者の政治的主張
(逃げるは恥だが役に立つ 3巻)
例えば最近流行りの「反グローバリズム」。イケメンの風見が「グローバリズム化と機械化でどんどん職が失われていく未来」を危惧し出す。日本の就職難から始まってる漫画ですから違和感は少ないものの、いきなり具体的に時事ネタが飛び出すと「おっ」となる。

漫画家はまずグローバリズムの波にのまれるとは思いませんが、ネトウヨというより漫画家は不安定な職業だからこそ何か思想的にシンパシーを感じるのかも知れない。きっと作者・海野つなみは自民党が強行採決したTPPについても色々と思うことがありそう。アメリカ大統領にトランプが選ばれたのも、差別意識というより「漠然とした将来に対する不安」が根底にあるのかも。

逃げるは恥だが役に立つ3巻 作者の政治的主張
(逃げるは恥だが役に立つ 3巻)
他にも主人公・森山みくりが「いっそみんな高校生で子供産んだらいいんじゃね?」とか言い出す。一見すると極論ですが、直前の「生物としての妊娠出産と社会制度としての結婚が合ってない」という叔母・土屋百合の主張には少しうなずけます。

もし30代で赤ちゃんを出産してしまったら、どうしてもキャリアが中途半端に大きく断裂されてしまう。でも仮に10代で女性が出産しておけば、30歳前半までに子供は成長して手がかからなくなる。つまり、そこから女性は社会人としてキャリアを積んでいけば、割りとスムーズに快適な人生が送れるんじゃないかという発想。合理的と言えば合理的。

逃げるは恥だが役に立つ2巻 クルマ離れの若者
(逃げるは恥だが役に立つ 2巻)
他にも「最近の若者はクルマを所有しない」という嘆き。自分も「ヴェゼルハイブリッドの実燃費」や「セレナ自動運転の実燃費」などのマイナーな記事を書いてるぐらい自動車好きだからうなずけます。世の中には「カーリース」という方法も存在するので、若者に限らずクルマと人間の距離が近づけばいいなーと思いながら自動車ブログも書いてます。

…とはいえ都会住みだとクルマを買いたいと思わないのも分かります。

何故なら都会は駐車スペースが物理的に見つからない上、公共交通機関が強烈に発達してる。東京だと数分に一本ぐらいの電車が来るので、まず乗り遅れの心配がない。これだと「買うタイミング」がないのも事実でしょう。実際、土屋百合の愛車もホンダ・フィットと、エリートキャリアウーマンにしてはしょぼい。経済性や実用性の視点だけで語るには若者の心を動かせないのも仕方ないか。

こういった時事ネタや個人的な主張が気になる読者は気になると思いますが、後半にかけてこういった主張は減るのでご安心を。


「逃げ恥」の総合評価 評判 口コミ


『逃げるは恥だが役に立つ』のネタバレ感想をまとめると、森山みくりと津崎平匡のキャラは地味だがまあまあ面白い。

就職浪人の若い女子が契約結婚する…という設定こそ奇をてらってますが、割りと幅広い層の読者が共感できそうな内容に仕上がってる。どうしても作者・海野つなみの性別的に「女性目線」が多いものの「愛」や「結婚」という価値観を通じて、それぞれの人生模様が描かれてる。

これから結婚しようか考えてる若いカップル、現在進行形で独身社会人、とっくに婚期を逃した中年の方など、『逃げるは恥だが役に立つ』を読めば何かしら得るものはあるかも知れない。「結婚から逃げる」ことで改めて見えてくる人間関係や新しい価値観があって、結果的にどちらを選択するにしても人生が開けてくるというポジティブなメッセージが込められているのかも。

『逃げるは恥だが役に立つ』の実写ドラマがそれなりに視聴率(というかいい加減この表現は正しいのか?テレビのスイッチが入ってるだけで実際に視聴されてるか分からんくね?)が良いのは、決して新垣結衣と劣化綾野g…もとい星野源のキャラの良さだけでウケてるわけではないはず。

絵柄は少年コミックのように「漫画漫画」してないし、少女コミックのように「きらびやかさ」にも欠ける。どうしても見た目は地味で見劣りするものの、だからこそとも言えますが画力に関しては安定してるのでダラダラと読める。

最大限ホメるとしたら「派手な面白さはないが…」といった感じか。そこら辺を理解した上で買うなら有り。漫画の内容とほとんど変わらないはずなので、実写ドラマ経由で『逃げるは恥だが役に立つ』を知って面白いと思った方は巻数も少ないのでおすすめしておきます。

『デモンズプラン』1話のネタバレ感想。作者は岡本喜道。少年ジャンプ51号から開始した新連載漫画。打ち切りコースに入るかどうかも含めて簡単に考察してみました。


あらすじ物語 ストーリー内容

デモンズプラン1話 カルロスとボロ
(デモンズプラン 1話)
主人公はボロ(左)とカルロス(右)。港町ダンピングタウンで生まれ育った二人は幼馴染。一部の人間だけが富める貧富の格差が激しい街だったが、二人はいちるの希望を抱いて生きていた。

デモンズプラン1話1
(デモンズプラン 1話)
何故なら十年前に「デモンズプラン(悪魔の設計図)」と呼ばれる箱が魅せた奇跡を覚えていたから。その奇跡とは、一歩も歩けない少年の足を根治させるというもの。ある金持ちが持つ「デモンズプラン」は誰でも試せるわけではなく、100万を渡せば挑戦することができた。そこで二人は10年かけて大金を集めた。

ある日、ボロとカルロスは窃盗罪の疑いをかけられてしまう。二人が10年かけて集めた大金はデモンズプランを所有する金持ちから盗んだというのだ。もちろん二人は無実。しかしカルロスがボロの身代わりとなって逮捕される。

デモンズプラン1話3ニセモノ
(デモンズプラン 1話)
しかも実はデモンズプランは存在しなかった。金持ちが「夢見た馬鹿」から効率良く大金を集めるためについたウソだった。要は壮絶なマッチポンプ。そしてカルロスは怒り狂う中、死刑執行のときが訪れようとしていた。

デモンズプラン1話4本物の悪魔の設計図
(デモンズプラン 1話)
それを聞きつけたボロが慌てて駆けつけると、そこにはカルロスとナゾの男・バトロンの姿があった。そして金持ちと警察の亡骸。このバトロンが「本物のデモンズプラン」を所有しており、カルロスは欲望を糧に悪魔に設計されていた。

つまりデモンズプランとは「悪魔の能力を得る」ことができるというものだった。カルロスはそれに選ばれたことで「血霧翼」という能力を得た。カルロスは「どんなに種を植えても土が腐っていれば花は咲かない。俺は世界を牛耳るクズを葬る。一緒に行こう」とボロを誘う。カルロスの夢は幼馴染のボロを幸せにすること。そのためだけに今まで生きてきた。

デモンズプラン1話5
(デモンズプラン 1話)
しかしボロは「俺が願ったのは俺たちが笑っているハッピーエンドだ」と断る。悪魔の能力を持つカルロスにボコボコにされるものの、ボロはそれでもひるまない。

デモンズプラン1話6
(デモンズプラン 1話)
そしてボロも「選ばれし者」として悪魔の能力を得る。その名も守護欲を満たす「赤鎧(あかがね)」。自らの血液を固まらせるというもの。この能力を使いカルロスをぶっ飛ばすものの、そのままナゾの男・バトロンにカルロスは連れ去られてしまう。

果たしてボロの運命は?カルロスの運命は?デモンズプランとは一体何なのか?…という内容のストーリー。


デモンズプランの良いところ

まず『デモンズプラン』の良いところを挙げておくと、見せゴマの迫力にあります。

デモンズプラン1話 カルロス
(デモンズプラン 1話)
例えばカルロスが悪徳刑事に立ち向かってる場面ですが、割りと迫力がある。他にもボロがカルロスを終盤で見開きページいっぱいにぶっ飛ばす場面も良かった。構図も上手い印象です。

あらすじを読んでも分かるように、きっと能力バトル系の展開に走ると考えられるので、こういった見せゴマを増やすことができれば長期連載も可能か。少なくともすぐ打ち切りにされる可能性は低いか。


情報の伝え方が下手くそ

改めて説明しておくと、デモンズプランとは悪魔に改造されて能力者に変身するというもの。ただ「デモンズプラン」って結局何なん?って話。

あくどい金持ちが「デモンズプランはニセモノでした」とネタバラシしつつ、いきなりバトロンという男が登場して「やっぱり本物だよ(てへぺろ」と唐突に真逆の展開が始まる。そこに何の説明もないので思わず「は?」。本物があるという前提でニセモノを描かなきゃいけない。それができてない。

一体どういった世界観なのか、世界の人にとってデモンズプランはどういう位置付けなのか。そもそもデモンズプランはおとぎ話的な存在で知ってるけど実は誰も信じてないとか、そういうことも含めて根本的にアイデアが固まってないのか知りませんが全部曖昧。設定がフワッとしてて、なおかつ説明もフワッとしてる。

もう展開に脈絡がないので正直付いていけない。次の展開に繋げるための前フリが一切ない。何故バトロンが登場したのか?どうやって牢屋にいるカルロスを見つけたのか?バトロンもどういう立場なん?バトロンはデモンズプランにとっての何?所有者なの?開発者なの?

最終的にカルロスを連れ去った意味も分からない。そもそも何キッカケでどういう経緯で、主人公たちの能力が発動したのかもチンプンカンプン。言いたいことを詰め込みすぎてる割に説明を端折りすぎてて、何も伝わってこない。

個人的にW主人公は作者が扱いきれないので一番失敗するパターンだと思ってますが、しかも初っ端から主人公のボロもカルロスも一度も紹介がない。普通は吹き出しでバンと説明しなきゃいけない。「流れ上、何となくこういう名前なんかな…」と分かる程度。さすがに話にならない。

コマ割りの使い方も下手くそ。情報の重要度によってコマ割りの大きさは異なる。要所要所で「どのコマを大きく見せたらいいか」が分かってない。先程は構図が上手いと書きましたが、おそらくどっかの漫画を参考にしてる節がありそう。

とにかく情報の伝え方が全般的に下手くそ。


総合評価 評判 口コミ

『デモンズプラン』が打ち切りになるかどうかですが、微妙。確かに見せゴマは上手い。バトル漫画としては期待させてくれる。でも「漫画を書く」という点ではどうしようもなく未熟

主人公のボロとカルロスのドラマを描きたいのは分かるものの、その5割6割も描けてない。もしそこをストーリーとして重点的に描きたいのであれば、冒頭はまず二人の過去シーンから入る必要があった。そうすることで1話のラストで二人が別れるシーンが効果的に生きてくる。

まさに「出会いと別れ」という見事なコントラストが一話の中で体現できる。途中から過去話を始めたって、読者は何一つとして興味を抱いてないキャラの過去にそれこそ興味はない。でも一番初めの冒頭にさえ描いてれば「何か意味がありそう」と読者は考えてくれる。逆に冒頭も冒頭で描く以外に余地はない。

本当に作者が表現したい部分のチョイスが全部絶妙に噛み合ってない。結局ストーリーの軸も見えない。ストーリーのゴールはどこなのかも不明。バトロンは敵なのか味方なのか。バトロンを倒した所で何が発生するのか。「デモンズプランで能力を開花させる」ということであれば、既に達成済み。

ボロがカルロスを助けに行くとしても、あらすじで説明したように性格が最低。しかも強力な能力者に開眼しちゃってるわけですから、ピーチ姫のようなか弱い女の子でもないので盛り上がりには欠けるでしょう。うーん。

ただもっと設定やストーリーをシンプルかつシンプルに仕上げて、もっと絵やコマ割りを見やすいように心がけて、見せゴマが生きるバトル描写を増やすことができれば活路(打ち切り回避)は見出だせるかも知れない。

『エルドライブ -elDLIVE-』1巻から6巻のネタバレ感想をレビュー。作者は天野明。掲載サイトは少年ジャンプ+。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックのSF漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。ちなみに漫画タイトルは正確には「élDLIVE」。eの上に点みたいなんが付いてます。

来年2017年1月から『エルドライブ』がアニメ化されるらしいので、今回も面白い漫画か面白くないマンガか考察してみました。ちなみに『エルドライブ』は全編フルカラー仕様と割りと豪華。でもだからか分かりませんが紙コミック版が売ってないという声もあるとか。そういう場合はキンドルといった電子コミックがおすすめ。


エルドライブのあらすじ物語 ストーリー内容

主人公は九ノ瀬宙太(ここのせちゅうた)。家庭科以外は取り立てて才能がない、至って平凡な男子中学生。

エルドライブ elDLIVE1巻 あらすじ 九ノ瀬宙太
(elDLIVE 1巻)
この九ノ瀬宙太は幼いころから「謎の声」が聞こえる性質があった。もちろん周りの人間にその声は聞こえないので、周囲からは独り言が多い変わった少年と見られることも多かった。そのため友達は決して多くなく、いつしか「人に迷惑をかけない空気のように生きていく」という信念を持つようになり性格は消極的だった。

エルドライブ elDLIVE1巻 登場人物 其方美鈴
(elDLIVE 1巻)
性格は消極的だったものの、片想いしていた少女がいた。それが同じクラスの其方美鈴(そのかた・みすず)。ルックスは美少女だが、中身は究極に冷たい。まさに「天使の皮をかぶった悪魔」。独り言が多い九ノ瀬に対して、思わず「跡形もなくしんでください」とキッパリ。

エルドライブ elDLIVE1巻 登場人物 レイン ブリック署長
(elDLIVE 1巻)
そんな九ノ瀬宙太の前に「宇宙刑事エルドライブ」を名乗るレイン・ブリック署長が現れる。なんでもエルドライブは宇宙警察の素質がある人物をマザーコンピューターで探し出すことができた。主人公・九ノ瀬宙太はそのマザーコンピュータに選出されてしまった。

しかもレイン・ブリックの隣には何故か片想い中の其方美鈴。既に宇宙警察エルドライブの一員だった。最初は乗り気ではなかった九ノ瀬宙太だったが、其方美鈴の悪態挑発に乗るカタチでしぶしぶエルドライブの採用試験を受けることを了承してしまう。

しかし何事も上手くはいかない。悪いシャブロール星人を逮捕しようとするものの、友達が捉えられてしまう。まさに絶体絶命のピンチ。いつもの九ノ瀬宙太なら逃げるものの、初めて何かに対して立ち向かう決意を抱く。そこで「謎の声」にも「一緒に考えて」とお願いする。

エルドライブ elDLIVE1巻 あらすじ 宙太 ドルー
(elDLIVE 1巻)
そうすると九ノ瀬宙太の中からニョッキリと登場。名前はドルー。共生体(モニタリアン)とは40億年以上も昔に栄えたとされるグリフィス星人が様々な惑星に送り込んだ監視用生命体のこと。二人がイメージを共有化させることで、敵を倒すための合体技を発動することができた。

エルドライブ elDLIVE4巻 あらすじ 宙太 ドルー
(elDLIVE 4巻)
そして晴れてエルドライブの一員となった九ノ瀬宙太はドルーと共に、そして愛しの(?)其方美鈴と共に日夜悪い星人と戦うこととなる。果たして九ノ瀬宙太は宇宙と地球の平和を守ることはできるのか?巨大犯罪組織・デミルとは一体何者なのか?…といった内容のマンガになります。

だから漫画タイトルの『エルドライブ -elDLIVE-』の意味とは「宇宙警察の名前」のこと。ヒーローモノで例えるとしたら「(宇宙刑事)ギャバン」的なノリに近そう。あとドルーはさしずめ『ド根性ガエル』ってところか。


ベロニカやニノチカといった女の子キャラクター・登場人物

『エルドライブ』の登場人物を改めて紹介しておくと、主人公の九ノ瀬宙太。九ノ瀬宙太に取り憑いたドルー。同じく行動を共にする宇宙刑事の其方美鈴と、彼らを統括するレイン・ブリック署長。

エルドライブ elDLIVE3巻 登場人物 ベロニカ ニノチカ
(elDLIVE 3巻)
他にも捜査5課のベロニカとニノチカといった宇宙刑事もいます。やはりムダに美少女。きっとルックス審査が裏で行われているに違いありません。

エルドライブ elDLIVE3巻 ベロニカ パンツ バトル描写
(elDLIVE 3巻)
ベロニカが戦っている画像はコチラ。髪の毛がオレンジ色といった淡色系の女の子は活発というイメージ。パンツが見えてるような気がしますが、きっと気のせいです。

エルドライブ elDLIVE3巻 登場人物 ドクターラブ
(elDLIVE 3巻)
かわいらしいキャラクターだけではなく、ドクターラブといったカッコイイキャラクターもいます。

エルドライブ elDLIVE5巻 登場人物 キング
(elDLIVE 5巻)
敵の親玉であるキングというキャラクターもムダにカッコイイ感じです。「太陽系へ殺戮の旅へ(ニヤリ」とのこと。


SFマンガらしい描写

『エルドライブ』のジャンルはSFマンガってことで、やはりSFには欠かせない「宇宙船」といった描写を見ておきたいと思います。

エルドライブ elDLIVE2巻 SF描写 デミル艦
(elDLIVE 2巻)
敵であるデミルの戦艦はこんな感じの画像。赤色が特徴的。

エルドライブ elDLIVE2巻 SF描写
(elDLIVE 2巻)
そのデミル戦艦を宇宙警察たちがビーム砲かなにかで撃ち落とそうとしてる場面がコチラ。

エルドライブ elDLIVE4巻 SF描写
(elDLIVE 4巻)
『エルドライブ』4巻のコチラの画像だと、戦闘機風の宇宙船が飛び出とうとしている瞬間。エネルギーをキィィンと注入している感じです。

エルドライブ elDLIVE6巻 SF描写
(elDLIVE 6巻)
ラストは虫の甲殻類のような宇宙船。

ただ宇宙船といった定番のSF描写はそこまで数として多くないので注意。実は『エルドライブ』のSF描写はこれらでほぼ全部と言ってもいいぐらいか。


フルカラーでエルドライブの面白さは倍増してるのか?

つい先日『ブリーチ(全74巻)』のネタバレ感想をレビューしましたが、コチラも同じくフルカラー画像を使いました。もちろん『ブリーチ』の連載時はモノクロでしたので、あくまで電子コミックのフルカラー版を使っただけ。

ただ『エルドライブ』に関しては最初からフルカラーで連載(配信)されている模様。だから似てるようで全く違ってると表現してもいいと思います。結局カラー化されて漫画が面白くなってるのかなってないのかが重要。

結論としては微妙。これまで貼った画像からも分かるように「にじむような水彩画風」のタッチ。独特の世界観を描けてると言えば描けてるものの、無機質で機械的なSFの世界観とあまりマッチしてない。一応キレイといえばキレイですが、基本的にフルカラーである必要性を感じない。

エルドライブ elDLIVE4巻 敵 ペンタ星人
(elDLIVE 4巻)
例えばペンタ星人と呼ばれる敵を見ても、さしてグロくもなければ恐怖感もない。もちろん可愛らしくもない。シャキオンと呼ばれるデッカい宇宙生物にしても、うーん。登場人物には美少女も多いのでエロ的な描写も期待してしまいますが、そういうのもなし。

どうしてもカラーだからこそ作者にかかる負担が大きいのは明らか。だから意外と「しょぼい部分」も目立つ。例えば同じような顔のアップの連続なども多く、背景にキャラクターをペタッと貼り付けました程度の安っぽいコマも目立つ。

エルドライブ elDLIVE6巻 カラー画像ちゃちい
(elDLIVE 6巻)
画像はヘブンサイダーと呼ばれる敵が地球に侵略しようとしてくる場面ですが、これほど安っぽい合成も久々に見た気がします。あとフルカラーだからこそ何が描かれているがゴチャゴチャ感が増して見づらいのも痛い。

作者・天野明に何故『エルドライブ』をフルカラーで描こうと思ったのか?と小一時間問い詰めたくなるレベル。もちろん決して「めちゃめちゃ悪い」というほどではないものの、正直、このレベルならフツーにモノクロ画像で良かったやんと言いたくなります。


ストーリーが根本的につまらない

だから『エルドライブ』はカラー作業に労力が中途半端に割かれてしまってるのか、展開部分に労力が注がれてないので基本的にストーリーは幼稚。「どこをメイン」に読ませたいのか軸足が定まっていない。

エルドライブ elDLIVE2巻 グッチー
(elDLIVE 2巻)
グッチーと呼ばれる宙太の幼馴染が実は敵のデミル艦隊のボスだった。ただ地球を救うためにスパイとして敵に潜り込んでるだけで、実は味方側。しかも他にもグッチー以外にも幼馴染が消息を絶っていたものの、実は生きていてコイツラを探そうという伏線を『エルドライブ』では色々と張ってる。

エルドライブ elDLIVE4巻 ヘブンサイダー
(elDLIVE 4巻)
ただこの伏線(かつての幼馴染を探そうというクダリ)はほとんど処理されないまま、グッチーは前述のヘブンサイダーと呼ばれる敵に倒される。デミルという星ごと侵略されて破壊されてしまう。あらすじでもデミルの存在を煽ったものの、ほとんど何も解明されないままフェードアウト(笑)

エルドライブ elDLIVE3巻 スーツの男
(elDLIVE 3巻)
「スーツの男」と呼ばれる謎の男がいかにもって感じで登場するものの、実はめっちゃザコ。こんだけカッコ良かったらもっと活躍するもんやと思うやん?肩透かし感がエグい。

エルドライブ elDLIVE2巻 其方美鈴 SPH変身
(elDLIVE 2巻)
他にも『エルドライブ』ではSPHと呼ばれる必殺技がある。「匂い」を武器に使っているらしい。画像は其方美鈴が変身してる場面。なんだかキュティーハニー的な臭いもしますが、そういうのを一瞬でも期待したら肩透かしを食らうので注意。先程も書いたようにエロ的な部分は期待薄です。

だからバトル漫画的な要素はあるので一瞬期待するものの、やはりSPHに関しても意外なほどに使いこなせてない。「匂い」を武器にしてる以上、セクシー展開も期待できそうですがやはり×。最終的に『ハンターハンター』のオーラを薄っぺらくしただけ。

せっかく面白い設定なんですが思い出したようにたまに使うだけで、『エルドライブ』に少年マンガ的な面白さはない。

だから基本的に行き当たりばったり。ストーリーの軸も何もない。展開も何も掘り下げることなくダラダラと進むだけで、正直読み付いていくのがダルすぎて大変。設定は何となく作ってみたけど、それをまともに動かせてない。読者としても「もどかしさ・はがゆさ」を感じてしまう。


「エルドライブ」の総合評価 評判 口コミ


『エルドライブ』のネタバレ感想をまとめると、面白くない・つまらないというより「退屈」という表現が似合うかも知れない。アニメ化されるぐらいだからもう少し面白いだろうと期待してたんですが、個人的に期待ハズレ。

絵に華はあるものの、フルカラーにしてるメリットがあまりない。『エルドライブ』は2017年にアニメ化されることが決定してるわけですが、フルカラーであるが故にインパクト感にも欠けそう。

むしろカラー対応してるゆえの弊害も目立つ。九ノ瀬宙太と其方美鈴の恋愛も始まるんだか始まらないんだか全てが中途半端。パンツチラ見せ描写も数えるほどしかなく、それがかえって小賢しい印象も与えます。

あまりブログで言ったことはありませんが(普段は言いたくても我慢してるだけ)、辛口評価すると正直うーん買わなきゃ良かったと思いました。『エルドライブ』はフルカラーであること以外に価値がない。でも絵本のたぐいだと思えば面白い部類には入るか。

『顔に出せない吉沢くん』1巻から3巻のネタバレ感想をレビュー。作者は310。掲載サイトはガンガンオンラインで配信中。出版社はスクウェア・エニックス。ジャンルは少年コミックの4コマ学園漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。

2015年春ぐらいから連載が開始したコミックらしいですが、何故か出版社の垣根を超えて『暗殺教室』の松井優征が面白いと褒めているらしい。そこで今回も現時点まで発売されてる最新コミックスまでで、『顔に出せない吉沢くん』が面白いかつまらないか考察レビューを書いてみた。

ちなみに自動車総合ブログ「くるまン。」では「新型ルーミー VS ソリオ」や「新型フリード VS シエンタ」といった車種比較記事も書いてるのでご興味がある方は是非どうぞ。他にも「おすすめ軽自動車人気ランキング」という記事も書いてたりします。自動車ブログの被リンク数を増やしてやろう、という欲が顔に出まくってることはご愛嬌。


あらすじ登場人物 ストーリー内容

主人公は吉沢よしお。どこにでもいる高校二年生だったが、唯一の欠点があった。それが「自分の感情が全く表情として現れない」こと。

そのためクラス写真を撮影するときでも、無表情の吉沢がいるせいで何度も撮り直しさせられることもザラ。それだけならまだ実害は少ないが、不良の上級生に絡まれることもしばしば。クラスの女生徒たちからは「人間の血が通ってないんだよ」と陰口をたたかれる始末。それでも泣きたい感情すら顔に現れないのが切なすぎる。

ただ表情に感情が現れないとはいえ、さすがにマネキン人形ではありません。人間である以上、完全に表情を変化させないのも不可能。つまり逆に言えば表情を読み取る力さえあれば、もしかしたら吉沢よしおの感情を読み取ることが可能。そこで登場するのが相馬淳(そうま・じゅん)という男子生徒。

顔に出せない吉沢くん1巻 あらすじ 相馬淳
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
まさか眉間にできた0.03mmのシワを認識できるなど、吉沢よしおの表情を豊に読み取ることができた。さすがに泣いてない涙まで認識できちゃうと、いよいよ霊感的な臭いもしなくはありませんが(笑)

顔に出せない吉沢くん1巻 あらすじ 相馬
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
そこで吉沢よしおが「自分がクラスに溶け込めるように力を貸して欲しい」と必死に相馬に懇願する。果たして吉沢よしおはクラスに友達ができるのか?!完全に死んでしまった表情に再び笑顔という息吹を取り戻すことはできるのか!?

…といった内容の漫画になります。だから基本的にコメディーベースの内容です。


吉沢くん無表情で大暴走

主人公・吉沢は相沢の助けもあって、ムダに積極的に行動し始める。ただ表情は微動だにしないままなので、その活動的な言動とのギャップ感にひたすら恐怖感すら覚えることも。

顔に出せない吉沢くん1巻 無表情で痛がる
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
例えば井出という断れない美少女が棚の上の荷物を取ろうとした瞬間、脚立から落ちそうになる。それをまさかのヘッドスライディングでズサーッと受け止める。この反射神経と俊敏性もなかなか気持ち悪いですが、顔面を擦りまくった吉沢は思わず絶叫。当然無表情のまま居たがるので、軽いホラー。この得体の知れない恐怖感はすさまじい。

顔に出せない吉沢くん1巻 井出さんと拒否
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
このあと吉沢と井出は少し仲良くなって面倒事を押し付けてくる教師に立ち向かうものの、やはり無表情のままなので切実感がハンパない。このままセリフを「わたしに悪霊を押し付けないで下さい」に置き換えても十分成立しそうです。

吉沢くんはあくまで表情筋が死んでるだけで、感情は意外と豊か。相沢が意図せず面白いことをしたらお腹から笑うことも多々ある。

顔に出せない吉沢くん1巻 無表情の笑顔
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
でも当然吉沢くんは無表情のままなので、ほとんどロボット。ソフトバンクから発売されてる新型のペッパーくんか。もしくは昔ながらの日本の工芸品にこんなん売ってそうです。

顔に出せない吉沢くん2巻 悪魔の笑顔1
(顔に出せない吉沢くん 2巻)
だからたまに吉沢くんは笑顔になれることがあるものの、今度は逆に無表情に戻せないパターンも発生。金属バットなどと同じ。一度凹んだら凹んだまま。新手のニコちゃんマークか。口角が鋭利にとがりすぎてて恐怖感しか覚えない。

顔に出せない吉沢くん2巻悪魔の笑顔2
(顔に出せない吉沢くん 2巻)
でもこの表情のまま先程のように爆笑したら大変。ただの半狂乱状態の悪魔。ほぼほぼ警察に通報されるレベル。子供に与える精神的破壊力という点では、東北地方のナマハゲの数倍に匹敵するはず。

顔に出せない吉沢くん1巻 バイト面接1
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
そしてバイトの面接時には「笑顔に自信があります」と平気でウソをつく腹黒さも持ち合わせてる。自民党がTPPで「聖域を守る」と断言するぐらい説得力がありません。

こんなように吉沢くんはムダに言動が激しい。特に怖かったのが、他にも他人とコミュニケーションが上手くいかなくて自暴自棄になった吉沢くんが取った行動。

顔に出せない吉沢くん1巻 頭ガンガン
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
ひたすら壁に自分の頭を何度もガンガン打ち付けまくる。「なんでだよぉぉなんでぇぇなんでぇぇ」というセリフも加味すると恐怖が倍増。動機の切なさも相まって『八つ墓村』臭しかしてこない。スケキヨーーー!!!


ふと見せる吉沢くんのツンデレっぷりが良い

無表情が持つ破壊力が実はヤバいことが分かる漫画なわけですが、だからこそ吉沢くんが笑顔になった瞬間は思わずホッコリする。

顔に出せない吉沢くん1巻 ふと見せる笑顔
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
何という穏やかな笑顔。まさにギャップ感とギャップ感の連続と応酬。『顔に出せない吉沢くん』と似たような漫画に『古見さんはコミュ障です。』がありますが、コチラでも主人公の古見さんが見せるテレ顔にはツンデレ心がそそられます。

顔に出せない吉沢くん1巻 バイト面接2
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
吉沢くんは井出たちと触れ合うことで徐々に心というか、凍りついた表情が溶かされていく展開も読み心地は悪くない。


顔に出せない吉沢くんの2巻目以降は失速気味?

ただ『顔に出せない吉沢くん』の2巻以降(もっと言えば1巻の段階)は失速気味。コチラが期待したような展開に進まない。

顔に出せない吉沢くん1巻 イケメン黒山 海が割れる
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
あらすじでも説明した相馬や井出以外にもイケメンの黒山といったキャラクターが登場する。黒山は街を歩くだけで女子が寄ってくるものの、吉沢が隣りにいるせいで誰も寄ってこない。お前はムシューダか!

ただ2巻以降は相馬のヤンキー友達の宮崎や、若本規夫超えの青葉冴など更に新しいキャラクターが登場する。つまり新キャラを登場させてようやくページを埋められている感じ。個人的に一番面白くないタイプの漫画にありがちな最たる傾向。

新キャラが登場すればするほど、主人公・吉沢くんなどメインキャラの存在もかすむ。せめて展開の流れ上必要であればまだしも、やはり登場に唐突感が否めない。「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」的なノリで、一人一人のキャラに強い必要性を感じない。まだ連載が5巻10巻と続いてるならまだしも、どうしてもアイデアの息切れ感がハンパない。

吉沢くんの「無表情ゆえの暴走」をもっと読みたいんですが、もっとその引き出しを探せば見つかりそうなもんですが残念です。井出とのクダリなどももっと増やせそうなもんですが、作者・310の画力もそこそこあるので「成長性」に期待したものの、コチラの要求を満たすレベルには達してない気がする。

なんとなく先程紹介した『古見さんはコミュ障です』と足して2で割るぐらいでちょうど良さそう。


「顔に出せない吉沢くん」の総合評価 評判 口コミ



『顔に出せない吉沢くん』のネタバレ感想をまとめると、1巻目はまあまあ面白かった。もちろん露骨に面白くなくるわけではないものの、うーんコレジャナイ感もあって以降は意外とすぐ飽きそう。せめて3巻4巻ともう少し粘ってくれるかなーと思ったんですが残念です。

『顔に出せない吉沢くん』は最新刊まで一気に買わず、とりあえず1巻2巻でどんなもんか確認してから、その後購入するかしないかを判断すると良いと思います。

『ごくりっ』全2巻のネタバレ感想をレビュー。作者は前原タケル。掲載誌は月刊スピリッツ。出版社は小学館。ジャンルは青年コミックのラブコメ漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。

そういえば気付けばそろそろ年末ですが、2017年は軽自動車のフルモデルチェンジラッシュということで、最近「軽自動車のおすすめ人気ランキング2017」を作ってみました。これから軽自動車を買おうと考えてる方はどうぞ。割りと力作です。新車や中古車を買う予定がなかったとしても、今後のクルマ選びに参考になるはずです。他にも自動車ブログでは「新型ルーミー・トール vs ソリオ」といった比較記事も書いてます。

この『ごくり』は最近完結したらしく、既に最終2巻も発売済み。特にネタバレ感想を書くつもりもなかったんですが、軽自動車と同じようにボリュームが少ないのでさっくり全巻まとめて面白いかつまらないか考察してみました。


あらすじ物語 ストーリー内容

主人公は拓。普通の男子高校生。

ごくりっ1巻 あらすじ 本田理子
(ごくりっ 1巻)
この拓には本田理子(リコ)という幼馴染がいた。性格は活発で明るい。道にできた水たまりを見かけると、思いっきり飛び越えようと試みる。さすがに女子高生となると「無邪気」と表現していいか戸惑いますが、拓はこんなリコのことが好きだった。

しかも幼馴染だけあって、拓とリコの家は両隣。拓の部屋からはリコの部屋が丸見え。リコは性格は明るいものの、少しガサツというか無頓着なところがあってカーテンを開けっ放しで着替えることもしばしば。拓のリコに対する好きな気持ち(股間)が一層ふくらむことは言うまでもありません。

しかしリコには海外へ引っ越した直樹という彼氏がいた。直樹も同じく幼馴染。拓とリコがいつも一緒にいても、リコの頭の中は直樹のことばかり。拓が付け入るスキはどこにもなかったが、直樹がいない今こそ最大のチャンス。

ある日、拓は「恋の願いならなんでも叶えてくれる神社」の存在を友達から知らされる。半信半疑だったものの、やはり人間は根拠がないからこそ神頼みをしてしまうもの。そこで「リコに俺のことだけを考えて欲しい。俺がいないと死んじゃうぐらいに」とついお願いしてしまった。

そうすると翌日、リコの体調が急変。お腹がモゾモゾすると言い出したと思ったら、高熱で今にも倒れそう。拓は急いでリコを保健室に連れて行って、ベッドに寝かせてあげる。

ごくりっ1巻 あらすじ 悪魔
(ごくりっ 1巻)
そして急にリコのお腹から悪魔のような得体の知れない存在がニョキッと飛び出てくる。そこで一言。「お前のアレを飲ませないとリコは死ぬ。もってあと30分だな」とポツリ。アレとはそう。往年の狩野英孝のギャグ風に言うとしたら、「ラーメン・つけめん、ぼく◯ーメン」。

拓は思わず何言ってんだこいつ状態。ただリコの体調はどんどん悪化していく中、その言葉を信じざるを得ない。しかも自分で処理して出したアレを飲んでもダメ。あくまでリコの手か口で放出させたアレでなければ死んでしまう。

ごくりっ1巻 あらすじ 本田理子 シコシコ
(ごくりっ 1巻)
リコはリコで死にたくない一心から、悪魔の言われた通りに実行。ユサユサと揺れてしまうのは不可抗力というものです。罪悪感にさいなまれる拓だったが、悪魔は「お前の願いはこういうことだろ」とニヤリ。

ごくりっ1巻 あらすじ 文化祭
(ごくりっ 1巻)
しかもリコがお腹がすくタイミングは神のみぞ知る。だから文化祭でリコが主役を演じている最中にお腹がすくことも。まさに所構わずチソチソシュッシュ。

果たして、拓が望んだ願いは天国か地獄か。永遠に続くであろう、リコとの緊張感ある刺激的な毎日は何をもたらすのか。拓とリコの運命はいかに?…といった内容になります。だからまさに「THEタイトル通り」な漫画。「誤クリック(ごくりっく)」的な意味は含まれてません。


ヒロインの本田理子がいけ好かない

タイトル通りのマンガってことで、やはりヒロイン・本田理子の存在が重要になってきます。キャラクターとしての魅力がマンガの面白さが決まってくる。下系の実用性という点でも重要。ただ結論から書くといささか微妙。

確かにリコは肉感的でパイオツカイデー。シコシコしてくれちゃってるときにもプルンプルンのムッチンプリン。はい正直大好物です。ただリコの性格が悪い。

ごくりっ1巻 本田理子 ヒロイン失格
(ごくりっ 1巻)
あらすじの説明を読めば単なるネアカっぽく見えますが、何故か主人公・拓に対してやたらと高圧的なタメ口を使ってくる。見た目の雰囲気と合ってない。

それ以前に漫画のテーマを考えると「やりたくないけどやらざるを得ない」のがミソ。言っちゃえば「女性の恥じらい」が実用性を高めるポイントになるはずですが、まさかの逆方向を全力で突っ走ってくれちゃってる。

ごくりっ2巻 リコ つば手コキ
(ごくりっ 1巻)
他にも彼氏・直樹にもこんなことしたことないんだよと恥じらいつつ、まさかのツバで自分の手をグチュグチュさせてからシコってくる。お前めちゃめちゃ手練のプロフェッショナルやんけ!デリヘルやったら絶対人気出てるやんけ!!指名してるやんけ!!!

リアルでこんな女の子がいたらウッヒョーものですが、やはりヒロインとしてのキャラクターが曖昧。大人しい純情キャラでもなければ、誰にでも股を開くようなビッチキャラでもない。これだと読者は感情移入しづらい上に、面白い展開も作りづらい。

あとでもう少し詳しく最終回は後述しますが、主人公・拓とリコは結果的に結ばれる。でも読後感としては「お、おう」ってのが正直な感想です。どうしても恋愛ものとしては盛り上がりに欠けるでしょう。


出オチ漫画以上でも以下でもない

だからつまるところ『ごくりっ』は出オチという表現がピッタリ。「男のジャーメンを飲まないと死んでしまう女子」という設定ありき。ピュッとしてごっくんしてるだけ。

ごくりっ2巻 リコ 直樹 拓 三つ巴
(ごくりっ 2巻)
最終2巻では彼氏・直樹が日本に帰国して、まさにリコに抜いてもらってる最中に出くわす。いかにも面白くなりそうな展開ですが、結果的に不発だった印象。こういった不慮の事態を打開する展開こそが漫画的に面白くなるポイントだと思いますが、ことごとく月並み。ただ「書いてるだけ」ってだけで山場を何一つとして作れてない。

ごくりっ2巻 最終回
(ごくりっ 2巻)
最終回もネタバレしておくと、主人公・拓は自分で自分の股間をぶっ刺す。生殖機能を自ら破壊することで、リコにジャーメンを与えることが不可能な状況を作った。結果的に悪魔が追い詰められて…という終わり方。

でも、この悪魔も結局何をしたかったのか良く分からない。別に生殖機能を再生させることもできそうなもんですし、拓とリコの関係性に興味があればもっとガツガツ絡んで来れそうなもんです。ジャーメンがダメだったら「唾液」というのもありでしょう。

あとフェチ的な部分でも批判しておくと「ごくり」の部分を一切描かない。リコがゴックンする時は毎回「ごくり」という文字(吹き出し)が書かれるだけ。一時期DMMで大人向けビデオのレビューをしまくったAVマイスターである自分としては、やはり「ゴックン」の良さは女性の嫌がる表情や喉元が上下に運動する部分にあると思うんです。

そこを視覚的に一切描いてないのは大問題。何のための設定なのか。他にも口元から白い液体を垂らすってのも良かったでしょう。そもそもジャーメンを「アレ」や「◯△◆」とボヤかして表現するなど、何故最後までまどろっこしい表現を使い続けた演出も理解に苦しむ。何の意味があったのか不明。


ごくりっ全2巻の総合評価 評判 口コミ


『ごくりっ』全2巻のネタバレ感想をまとめると、そこまで面白い漫画ではなかった感じ。下系や実用目的では多少使えるかも知れませんが、ストーリー展開やキャラクター的にはイマイチでした。

偶然一話目かを雑誌で読んだ記憶があって個人的に興味を持ったマンガの一つですが、最後はやや打ち切り気味の最終話。一応作品としてはまとまってるものの、実に平凡なまま軟着陸。別にモヤッと感もなかったものの、読後感もほとんど何も残らない。

それでも設定そのものはベタでシンプル(だからこそ面白くするのが難しい?)ですから、描く人が描けばそれなりに面白くはなりそうです。ということで、どなたか同じ設定で新しくマンガを描いてみてはいかがでしょう?(笑)

『食糧人類-Starving Anonymous-』1巻のネタバレ感想をレビュー。作者は水谷健吾(原案)、蔵石ユウ(原作)、イナベカズ(作画)。掲載サイトはeヤングマガジン。出版社は講談社。ジャンルは青年コミックのサバイバル漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。

最近「新型インプレッサ vs ゴルフ」や「新型ルーミー・トール vs ソリオ

といった自動車比較記事を書いてたりするんですが、漫画でも似たような比較記事を書いても面白そうなのかなと思い始めた。強いて言えば似たような漫画を探すのが大変。需要があるならメールでリクエストしてくださっても構いません。自動車の比較に関しても同様。

…と少し話は自動車にズレてしまいましたが、今回のレビューは『食糧人類』。割りと内容が衝撃的だったのでレビューするか迷ってたんですが、とりあえず『食糧人類-Starving Anonymous-』が面白いか面白くないかサクッと感想を書いてみた。もちろん閲覧注意。


「食糧人類」のあらすじ物語 ストーリー内容

主人公は伊江(いえ)。どこにでもいる男子高校生。いつものように学校帰りにファストフード店で骨なしナゲットを、いつものように友達とダベりながら食べていた。そしていつものように帰宅するためにバスに乗っていた。そして事件が起きた。

食糧人類1巻 あらすじ1
(食糧人類 1巻)
バス車内の乗客が突如として意識を失った。伊江が運転手に何が起きたかを尋ねに行くと何故か運転手はガスマスクを被っていた…ことを確認した瞬間、カズも意識を失った。明らかにバス車内に睡眠ガスみたいなものを充満させられていた。

伊江が気付くと、自分の周囲には冷凍されてカチコチに固まった無数の人間が転がっていた。そして、それらが淡々と解体されていく。あまりに異様な光景に伊江は「本物の人間ではない」と思うしかなかったが、作業員と思しき男から更なる恐怖の言葉をかけられる。「ココからは絶対に逃げらんねぇからよー。兄ちゃん覚悟決めといた方がいいぞ」。

伊江は冷凍人間にはされなかったが、ある場所に突き落とされる。そこにはかつての親友・カズがいたが、何か様子がおかしかった。
食糧人類1巻 あらすじ2
(食糧人類 1巻)
この状況からいかにして逃げるべきか考えるべきなのに、天井からぶら下がったホースから大量に流れ出てくる「ナゾの甘い水」に延々と飲み続けていた。明らかにその水を飲んではいけなかった。何故なら、周囲には同じくナゾの水を飲み続けるブクブクと太った無数の人間がいたから。

食糧人類1巻 あらすじ3
(食糧人類 1巻)
伊江も喉の渇きから口にしそうになったが、それを静止してくれたのは既に数日前から監禁されていた山引とナツネ。そして二人から衝撃的な事実を知らされることになる。ここは「人間を繁殖するための飼育室」であることを。先程の水は人間を薬漬けするための液体だった。

そもそも山引やナツネは味方なのか?果たして主人公・伊江はこの人間繁殖施設から逃げ出すことはできるのか?そもそも人間繁殖施設の目的とはなんなのか?…みたいな内容のマンガ。そしてここからは閲覧注意。


食糧人類は閲覧注意なグ口描写満載

結論から書いておくと、『食糧人類』の内容はかなりグロいっす。いやグログロっす。ファイト一発!グロビタンD!って感じです(なんのこっちゃ)。本当に割りとガチで閲覧注意なので行間を空けておくので、そういうのが苦手な方はバックしてください。。














食糧人類1巻 冷凍解体
(食糧人類 1巻)
一番印象的な場面が冷凍した状態を解体する。ただの人形にしか見えませんが思わず冷凍マグロか!とツッコミを入れてしまった。だから、この一線は超えちゃダメだろっていうラインを簡単に超えてきてる。

今絶賛問題視されている汚物まみれの豊洲新市場では、こんな使い道しか残されていないのかも知れない。でも人間の頭蓋骨はマグロの骨より硬いはずですから…と詳しく想像しただけで思わず喉奥から酸っぱいものがこみ上げてきます。

あらすじや漫画タイトル『食糧人類』からも分かりますが、まさに「人間」がこんな扱いばっかり。ヤバすぎて笑っちゃいます。単なる「飼育されるだけの食糧」に対していちいち気兼ねを持つ意味がないと言わんばかり。

「生殖種」と呼ばれる女性は無理やり何人も赤ちゃんを産ませる。優秀な生殖種であれば、18歳で20人以上を産んでいることもザラ。排卵誘発剤を使って三つ子四つ子を何回も産ませてる。言葉で説明するだけでも色々とアレですが、他にも人間の全身の皮を一気にベリッとめくるような描写や部位が切断されてしまうような描写が多々あります。

食糧人類1巻 グロ描写
(食糧人類 1巻)
この怯えた表情が何もかも証明してくれてると思います。

「コイツらにも家族とかもいたろーになぁと思うとさ、なんだか気の毒に思えてなぁ」
「コイツらが運悪く構ってコロされるから俺たちやその他大勢がこうして生きられる訳じゃないですか。だったらやたらと可哀想がるんじゃなくてもっと感謝すべきだと思うんスよね」

…といったセリフなど完全に人間が飼育化・家畜化されてることしか伺えない。細かい端々の演出からもたらされる空気感の作り方も完全にヤバい(上手い)。


オチをネタバレするのがやや早い

ただ前述の画像を見たら少し分かりますが、「何故人間が食糧になっているのか?」という核心部分にあたるオチをネタバレするのが早い。

食糧人類1巻 ネタバレが早い
(食糧人類 1巻)
結論から書いておくと、食糧である人間を食べてるのはナゾの異生物。実在するイモムシも見た目はかなりグロテスクですが、もちろん巨大化させても気持ち悪いままです(笑)

つまりこの異生物のために人間繁殖施設(人間養殖施設)が運営されているわけですが、漫画的には「ありきたりなオチ・ネタ」とも言えます。リアルだと絶対に有り得ない話ですが、マンガの中だと割りとありうる設定。だからこそもう少し3巻4巻ぐらいは展開は引っ張っても良かった気がする。

もちろん内容が内容なので「異生物」を絡めなければ、単なるスナッフ漫画になってしまう。そこを回避しなければいけないという「大人の事情」があったもやと想像はされますが、人間をどう調理・料理するのかといった展開に広げることもできたはず。

つまり『食糧人類』の今後の展開は「ひたすら食われる」以上でも以下でもないストーリーが待っていると想像されます。人間を食糧にしているのは何なのか?その目的は何なのか?といったことが語られてしまったら、もう展開としてなかなか広がりようがない気がします。


物語のカギとなる二型・2型とは?

一応『食糧人類』の今後のカギを握りそうなワードが「二型(2型)」。

食糧人類1巻 2型 二型とは?
(食糧人類 1巻)
主人公の伊江が繁殖施設の職員に言われた言葉。伊江は麻酔ガスや催淫剤(?)を吸い込んでも、何故かあまり効果がない。だからこそ繁殖施設から脱出を試みようと画策できてるわけですが、そこがキーポイントになりそうです。

ありがちな展開としては異生物を操ることができる能力を有しているなどそういった展開も予想されます。ただ末端の作業員が知ってるぐらいなので、単なるエサとしての種類程度の意味しかない可能性も高いか。


食糧人類の総合評価 評判 口コミ


『食糧人類』のネタバレ感想をまとめると、1巻の段階ではまあまあ面白い。『進撃の巨人』から始まるようなタブー中のタブーを犯した問題作。作者・イナベカズの画力が高いのでグロ描写は良くも悪くも見る価値はある。

食糧人類1巻 伊江カズ
(食糧人類 1巻)
冒頭に「食べる場面」から始めてるのも、演出としては非常に底意地が悪いです。読者は「食べる行為」を否が応でも想像してしまう。お腹が減っていたら今日は何を食べよう、お腹が満腹だったらさっき食べた食事を思い出す。その流れでの人体解体ショー。もう吐き気しか覚えない。

どうしても『食糧人類』の設定など出落ち感は否めないものの、あくまでサバイバル漫画として評価したら5巻ぐらいまでは楽しめそうか。もちろん読者をかなり選ぶ漫画であることに違いはないので、「気持ち悪い」のが嫌いな読者や小中学生も読まないことを強くおすすめします。

『生贄投票』1巻2巻のネタバレ感想をレビュー。ちなみに漫画タイトル『生贄投票』の読み方は「いけにえとうひょう」。生贄の「贄(にえ)」の読みは漢字が苦手な方だと難しいかも知れません。

『生贄投票』の作者は江戸川エドガワと葛西竜哉(原案のみ)。掲載サイトはeヤングマガジンで無料配信中。出版社は講談社。ジャンルは青年コミックのサバイバル漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。

特にレビューするつもりはなかったんですが、最近低反発マットレスを購入したんですが異様に重くて見事に失敗しました。万年床でもない限り、低反発マットレスなんて買うもんじゃないなと。だから半ばヤケクソで「低反発マットレスと高反発マットレスの違い」という比較記事を書いてみたので、是非マットレスを購入する時の参考にして下さい。

まさにちょっとした「生贄気分」ということで、今回は何となく『生贄投票』が面白いか面白くないか考察してみたいと思います。是非この感想を読んで購入の参考にして下さい。他ブログのリンクを貼る口実としてはさすがに色々と無理があるか(笑)


あらすじ登場人物 ストーリー内容

主人公は今治美奈都(いまばり・みなと)。半年ほど前に2-Cというクラスに編入してきたばかりの転校生ですが、既にクラスには溶け込んでて楽しい学校生活を送っていた。ただ一点、クラスの女王様的存在の入山環奈(いりやま・かんな)にスマホの既読スルーされるのに少しイラついていた。

生贄投票1巻 あらすじ1
(生贄投票 1巻)
そんな今時スマホ中毒の今治美奈都に突然「生贄投票」という画面が表示される。再起動しても画面は動かずちょっとしたウイルス感染か…と四苦八苦していると、

生贄投票1巻 あらすじ2
(生贄投票 1巻)
次に表示された画面が「投票により選ばれた者は24時間以内に課題をクリアできなかったとき【生贄】とする。生贄には【社会的死】が与えられる」と脅迫めいた文言。

既読スルーされ続けたイラ立ちもあって、ふと冗談半分でクラス名簿に表示されていた「入山環奈」の名前を何気なくタップしてしまった。すると画面は「正午に結果発表するよ!」という文章と共に、再びスマホ画面が正常に戻った。

もちろん翌日2-Cでは「生贄投票」の話題で持ち切りだったが、誰も本気にするものはいなかった。しかし運命の昼休み。生贄に選ばれた生徒の名前が発表される。それが今治美奈都も投票した入山環奈だった。

そして入山に社会的死が下される。大学生の彼氏とのハメ撮り映像がXvideo系の動画サイトに公開されてしまう。いわゆるリベンジポルノ。実際に色んな事件もありました。身内を生活保護で不当に養っている、年下男好きの自民党・三原じゅん子が聞いたらファビョるはず。

生贄投票1巻 あらすじ 入山環奈
(生贄投票 1巻)
あまりに冷酷な現実を突きつけられた入山環奈は、現実逃避から思わず学校から飛び出す。しかしながら周囲を見ていなかったせいで、自動車にズドンとはねられてしまい死亡。みなさんも交通事故には注意しましょう。

ちなみに自分は自動車ブログ(くるまン。)も書いてるせいか、つい漫画や映像に写った車の車種を特定したがる癖があるんです。昔「千と千尋の神隠しのパパが実は高級車に乗ってる件」といった自動車記事も書いたぐらい。いちから作者が自動車デザインを創作するパターンは少なく、実際に販売されている車種を模写してるケースが大半。

画像を見る限り、おそらく車高の高さなどからSUV系。フェンダミラーが付いてるSUVは最近だと珍しいので古い車種と範囲が絞られます。直後のコマだと自動車メーカーがスバルってことが分かるので、フロントマスクなどの形状から答えは先代フォレスターだと推察されます。うーんムダすぎる特技。

生贄投票1巻 元担任 二階堂ありさ
(生贄投票 1巻)
…と話が再び脱線しすぎましたが、この生贄投票というナゾのアプリは全て「二階堂ありさ」という元オンナ担任の呪いという。新人教師だったので張り切って授業などを行っていたものの、それがウザかったのか生徒たちからイジメられる。その結果、心身ともに疲れ果てて休職。

生贄投票2巻 元担任 二階堂ありさ
(生贄投票 2巻)
そして1ヶ月後に戻ってきた時には、完全に変わり果てた姿。腕には無数のリスカとアムカ跡。別人ってレベルじゃねーぞ。そのまま教壇に立って一通り生徒の名前を点呼した後に「お前ら全員呪ってやる」と捨てゼリフを吐いて、そのまま帰宅。その後、自宅庭で焼身自殺を図った。

果たして二階堂ありさの呪いは存在するのか?一体誰が「生贄投票」というアプリを作ったのか?主人公・今治美奈都を筆頭に「社会的死」から逃れることはできるのか?…みたいな内容の漫画です。


衝撃過去の暴露大会が気持ち悪いんやで

『生贄投票』のミソは「生贄(いけにえ)」に選ばれた生徒に対する罰ゲーム(社会的死)。簡単に言えば、生徒たちの「恥ずかしい過去」が盛大に暴露されるわけです。だからみんな自分の過去が暴かれないように、必死に他人を蹴落とし合う。これが非常に醜い。

生贄投票1巻 江留えどめ巌
(生贄投票 1巻)
例えば江留巌(えどめ)は普段はクラスで目立たないグループ(スクールカースト底辺)に属しているものの、意地汚い狡猾な部分を発揮。そして江留の表情は見るからにウザいですが、いつもは偉そうに振る舞っている女子をおとしめていく。

その餌食となったのが香川怜(かがわ)という女生徒。菊川晃司(きくかわ)という男子生徒と付き合ってるものの、江留にハメられてしまう。結果、香川は自撮りヌード画像が暴露されてしまうわけですが、犯人は「身代わり」を許可してた。でも何故認められなかったのか。

それは江留が助けてやる代わりに香川に肉体的な要求を行った。そしてその一部始終を撮影した映像を身代わりに立候補しようとした菊川に直前に見せつけてこう囁く。「誰にでもヤらせる女だぞ」。

生贄投票1巻 香川怜 菊川晃司
(生贄投票 1巻)
つまりは身代わりを拒否。香川怜の「違うのぉぉ」と叫んでるポージングが、どう見てもサッカー選手がゴールを決めた瞬間の雄叫びのポーズ。もしくはドーハの悲劇。もし英語風にアテレコするのであれば「Ohhhhhh!! Gooood!!」みたいなところか。確かにこんな女子は好きになれません(笑)

生贄投票1巻 柴田康介
(生贄投票 1巻)
他にも柴田康介(しばた)という男子生徒は、普段はクラスのムードメーカー的な存在で常に明るい。見方によってはウザいキャラとも言えますが、だから生贄に決まってしまう。でもそんな場面でも「俺は気にしないぜ!誰にでも間違いはあるさアハハ」と明るく振る舞う。やっぱりウザい。

生贄投票1巻 柴田康介2
(生贄投票 1巻)
この柴田の衝撃過去は、まさかの赤ちゃんプレイ好き。「ママぁーゆっくりねーゆっくりぃーしてぇー」というセリフが悦な表情と相まって、何とも親子愛を感じさせる微笑ましい光景です。生贄に選ばれても、そりゃあ全然苦に感じてないのもうなずけます。

シバター
ちなみに後に柴田が、ゴリラで初めてユーチューバーになったシ◯ターパイセンと同一人物かは不明。ゴリラのくせによく喋るんだ。ただママに甘えたさんだけあって、いつも語尾が「どぅえ~す」なのが類似性を強く感じさせます。一応こう見えてシ◯ターパイセンはプライドが高いので絶対ディスりは禁物やで。マジで自分のウ◯コ投げてきよるからね。

生贄投票2巻 工藤勇作
(生贄投票 2巻)
キャラクターの表情などを見ても分かるように、作者の底意地の悪さが伝わってきて面白い。例えば、AKB48の入山杏奈といった芸能人の名前をモジッたキャラクター名が多い。成功者に対する妬みが、そのまんま漫画の中に込められてる。きっとシバターパイセンも共感を抱くに違いない。


ラストの犯人ネタバレ予想

『生贄投票』というアプリを制作した犯人は一体誰なのか?実はクラスの中にいる。『金田一少年の事件簿』や『名探偵コナン』の犯人のように黒塗り化されてることからも明らか。

生贄投票2巻 元担任 二階堂ありさの母親
(生贄投票 2巻)
二階堂ありさの母親も雰囲気的に犯人候補として考えられますが、娘の後を追うように父親も死亡するなど現実に耐えきれずに情緒不安定。この風貌でITに強いというのは、さすがにキャラクター設定として致命的に無理があるでしょう。

結論から書いておくと、真犯人は「二階堂ありさの弟」らしい。その弟の年齢がちょうど同じ高校生。つまり二階堂の弟が復讐のために苗字を変えて、主人公たちと同じ学校に潜伏している可能性が高い。では一体誰なのか?というのがストーリーのポイント。

『生贄投票』の登場人物は決して多くない上、犯人の性別が「男性」と限られているので、割りと犯人の目星は付きやすいかも知れない。個人的に予想しておくと玉森修太(たまもり・しゅうた)あたりが犯人として怪しいかなーと思います。

玉森は主人公の幼馴染でパソコンスキルに長けてる生徒で、何度目かの生贄に選ばれてしまう。ただ生贄に選ばれたことを逆手に取って、真犯人に逆ハッキングを仕掛けようとする。結果的に返り討ちに遭ってしまい、直後に毛利ユミという女子生徒に刺されて病院に運ばれてしまう。

でも、もしかするとコレは自作自演の可能性がある。何故なら玉森は生贄に選ばれたにも関わらず、救急車に運ばれてウヤムヤになったことを理由に、自分の過去が暴露されていない唯一の人物でもある。明らかに不自然。別に過去を暴露したっていいわけです。何故暴露できないかと言えば、姉・二階堂ありさと過ごした過去しかないから。

どや!ワテの推理は!!って別に『生贄投票』はそんな大したミステリー要素もありませんが。


生贄投票の総合評価 評判 口コミ


『生贄投票』のネタバレ感想をまとめると、エブリスタ発信の漫画ということで内容はくだらない。世の中の高校生が都合よく、そんなヘンタイな過去や趣味を持ってるわけないやん。パイセンのア◯ルはいくらなんでもHENTAIに目覚めるのが早すぎ。しかも下ネタ系ばかりでワンパターン。

生贄投票2巻 警視庁サイバー犯罪対策課
(生贄投票 2巻)
他にも警視庁のサイバー犯罪対策課なども登場してくるなど、発想のレベルが小学生レベルで稚拙そのもの。ベッキー不倫騒動の時に「サイバーポリスが動いてる」とドヤ顔をかました長谷川豊じゃねーんだから。

でもくだらないなら、くだらないなりに「面白い」と思える部分もあります。幼稚さも含めて、一周回って良い意味でバカバカしい。下手に超常現象的な展開も起こさないので、そこまで冷めるような大げさな展開はない。

ホラー、サスペンス、ギャグ、工ロが程よく混ざっていて、根底にある「ゲスっぷり」がスパイスとして効いている。また作者・江戸川エドガワの画力は高いので、意外と安定して最後まで読むことが可能です。正直恐怖感は一切ないものの、別にこれはこれで有りなんじゃね?的な。

下手に引き伸ばしをせず4・5巻程度でしっかり完結してくれるなら、『生贄投票』を買い集めても損はしない気がします。

『AV女優とAV男優が同居する話。』のネタバレ感想をレビュー。作者は時計。掲載誌は不明。

あとがきを読む限りは、もともと同人誌で発売していたマンガだったらしい。こんな漫画のブログを運営しておいて何なんですが雑誌までは手が回ってないことも多いので、意外と何の漫画雑誌に掲載されてるか分からないことって多いですよね。

とりあえず作者・時計の定番のネタらしく、『AV女優とAV男優が同居する話。』は株式会社アイプロダクションという出版社から発行されています。ジャンルは青年コミックの恋愛漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。

『AV女優とAV男優が同居する話』が人気コミックかどうかは知りませんが、何となく面白いか面白くないか考察してみた。やっぱりアクセスが取れるマンガの感想は容赦なくレビューしなければいけませんからね!!


あらすじ物語 ストーリー内容

AV女優とAV男優が同居する話1
(AV女優とAV男優が同居する話)
主人公は漫画タイトル通り、柊梓というAV女優館石大地というAV男優がひょんなことから同居生活を始めるところからストーリーが進む。

ことの経緯は柊梓がアパートを追い出されることになったため、監督・千葉に相談すると事務所が借りている部屋をおすすめされた。そこに館石大地が既に住んでいたという流れ。館石は館石でお金がないので、監督・千葉のツテを使って部屋を借りていた。

そこで下世話な男子中学生ならふと考えてしまうだろう。女優と男優が屋根の下に一緒に住んだら、当然アッハンウッフンな情事が始まるはずと。しかしあまりに平凡な発想というもの。プロの漫画家だからといって必ずしも『ハンターハンター』や『BLEACH』を読んでいるとは限らない。それと同じで仕事は仕事、趣味は趣味。

AV女優とAV男優が同居する話2
(AV女優とAV男優が同居する話)
性をなりわいにしているからこそ「カメラが回ってない所で金にならないことしてどーすんの?」と草生える状態。仕事でやりまくっているからこそ、家でやろうという気は起きない。もちろん男優の館石も同じ考え。

だからこそ二人の男女としての関係性が進む。

女優も企画ネタの発案を求められる。そこで柊梓は館石大地の協力もあって、自分が考えた企画が無事通った。そこで館石のためにお祝いの料理を作ってあげる。ただ誰かのために料理を作ったことがなかったので焦げまくり。思わず「人のために作ったこととかないの」と館石に言い訳。

AV女優とAV男優が同居する話4
(AV女優とAV男優が同居する話)
それを聞いた館石は「へー初めて?それはちょっと嬉しいかも」と頬を赤らめながら指をぺろり。優しい配慮とツンデレっぷりに思わず柊梓も頬を赤らめる。

同居生活が進むにつれ、ますます距離が縮まっていく二人。AVの世界に身を置いてるからこそ分かり合えることもある。むしろ一般人と付き合ったとしても、絶対に分かり合えない部分の方が多いはず。つまりは「お互いがお互いにとって最良の恋人」として認識し合う。

AV女優とAV男優が同居する話5監督千葉
(AV女優とAV男優が同居する話)
…と思った直後、まさかの二人がビデオで共演させられる。清水、何という鬼畜(笑)

柊梓が館石に本格的に恋心を抱く前に「どうせ二人でするんだったら、お金になるカメラの前でした方が面白い」という発言してた。監督・千葉はそれを鵜呑みにしたわけですが、あくまで柊梓的には冗談で言ったつもり。

AV女優とAV男優が同居する話6
(AV女優とAV男優が同居する話)
当然二人はAV女優とAV男優。監督の千葉には恩義があることも手伝ってか、撮影の進行は止まらない。初めて肌を重ね合わせたのはカメラの前。「どうしてこんなばかなことができると思ったんだろう…面白くなんか全然ない…あんなこと言わなければ良かった」と柊梓。お互い涙ながらに抱き合う。

AV女優とAV男優が同居する話7
(AV女優とAV男優が同居する話)
撮影後、「AVという仕事を始めてなかったら、まともな恋人関係が始まれたのかもね」と柊梓の目にはやはり大粒の涙。「AV女優とAV男優はお互いがお互いを理解できるこれ以上のない幸せな関係」と思ったのも束の間。結局は幻想でしかなかった。

そして柊梓は一通の別れの手紙だけを置いて、そのまま何も告げずに館石大地が住むアパートを出て行く…。

初めてのクルマにおすすめの車種ランキング」という自動車記事を書いたこともありますが、もし好きになった異性と初めてエッチするのがこんな状況だったら男でも泣きます。漫画コミックだから館石は仕事を一通りこなせたってことになってますが、きっと勃たないはず(笑)


性をなりわいにしてるからこその悲恋

AV女優の恋愛事情は男子なら誰しもが想像したことがあると思いますが、その想像の中で最大限ピュアに切なく描かれている恋物語。女優も一人の女性であり、男優も一人の男性。当たり前のことに傷付き、当たり前のことに喜ぶ。

でもやはり性を現在進行形で「なりわい」にしているからこそ、そんな簡単に恋愛は成就しない。部外者が想像しうる障害が、やはり厳然たる障害として立ちはだかる。ただ、だからこそ「真実の恋とは何か?」という疑問に答えを、そしてヒントを見出すことは可能。

つまり漫画タイトル的に下系描写を期待してしまうと失敗します。むしろそういった描写は一切なく、かなり憂鬱な悲恋が描かれているだけなのでイチモツが萎縮するだけですので注意。

AV女優とAV男優が同居する話8
(AV女優とAV男優が同居する話)
ただ見出しで「悲恋」とも書きましたが、一応オチはハッピーエンド。お互いが仕事を辞めて、いちOLとして、いちサラリーマンとして再び出会う。そして「もう一度初めましてからやってみよう」と館石が告白。二人はようやく「本当の恋人」として歩み出す。

AV女優とAV男優が同居する話9
(AV女優とAV男優が同居する話)
更にその後の展開も描かれて、むしろ笑い有りの大オチが待ってる。初めてプライベートでエッチしようとなった時に、やはり緊張からお互いがたどたどしくプレイを始める。でもたどたどしさが一周回って、何故か変な言葉攻めをしだす館石。

どうしても、こういう漫画やストーリー設定は結末もムナクソなまま終わらせたくなりますが、しっかりキュンキュンできるハッピーエンドで完結させるのもアリ。読後感はやはり気持ちが良いので、当たり前っちゃ当たり前かも知れませんが新しい面白い発見か。


寂しいから女優になる?


ちなみに館石のその後も描かれていて、柊梓は辞めたものの金銭的な理由から男優は続けている模様。そこでリリというアイドル経由の女優と再び同居するハメになる。もちろん監督・清水の差し金。
 
AV女優とAV男優が同居する話9リリ
(AV女優とAV男優が同居する話)
ただリリはいわゆる構ってちゃん。誰かに愛されたい気持ちが強いからアイドルになったぐらい。一つ屋根の下で暮らす以上は特に「エッチなし=愛されてない」のと同義。当然彼女がいる館石は頑なに拒む。それに対して「お金」を払ってまで行為をねだる。かなり悲しいタイプの女性。

このリリとダブるのが「なんてヒダヒダ」…ではなく「何て日だ!」の元カノ。ホスト狂いの結果にAVデビューしちゃってます。SNSで色んな言動を発信しているらしいですが正直見てられません。恋愛が禁止されてるAKB48でもホスト狂いのメンバーもいるらしいですが、注目されたいという感情は「常に誰かに愛されたい」という願望と表裏一体。

その結果にAVデビューというのも自然な流れなのか。本当に嘆かわしいやら我慢汁でワクテカになるやらで、正直何とも言いがたい感情に襲われます。客観的に突き放して「オナネタ」として見たらアイドルたちがAVデビューするのは大歓迎ですが、やはり一人一人の女性には人生がある。そういうことを考えたら余計に興h…ではなく、やはり色々と考えさせられます。

一応リリの結末もハッピーエンドで決して読後感は悪くありません。


総合評価 評判 口コミ


ただストーリーに読み応えがあるかと問われると、それはやや微妙。何故なら、このストーリーは40ページ程度しか収録されていないから。つまりほとんど読み切り漫画に近く、コミック一冊分まるまる収録されているわけではない。

実は他にもAV以外の色んなストーリーが収録されていて、言っちゃえば短編オムニバス。ちなみにこの「AV女優とAV男優が同居する話」以外のストーリーも既にすごないマンガがすごい!でレビュー済みだったりしますが、ある程度のボリュームを期待すると読後感はやや味気ないか。

でも逆に読み切り漫画だからこそテンポ感は良い。変な引き伸ばしや設定の説明もないのでスルスル読める。面白い設定であり、面白い内容でもあり、読後感も悪くない。ひたすらコンパクトに楽しめるという点ではオススメ。

とはいえ一般的なコミックとは違って構成が特殊なので、あくまで「同人誌の延長線上 or オムニバスコミック」と思って読みましょう。

『BLEACH-ブリーチ-』全74巻のネタバレ感想をレビューしてみた。『ブリーチ』の詳細を簡単にまとめておくと、作者は久保帯人。掲載誌は少年ジャンプ。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックのバトル漫画。『ブリーチ』はAmazonのKindleでもダウンロード購入は可能です。

この『ブリーチ』の連載が始まったのは2002年からですが、今年2016年8月後半についに完結。足掛け14年ぐらいの連載が続いた長編人気マンガ。赤ちゃんだった読者が中学生にまで成長した計算。だからいろいろとネット上では長編漫画は批判されがちですが『こち亀』200巻と同様にやはり完結したら完結したで一抹の寂しさがこみ上げてきます。

そして今月11月4日に最終74巻も発売されたということで、少年ジャンプが誇る長編人気バトル漫画『ブリーチ』が面白い漫画だったか、つまらないマンガだったかを全巻まとめて考察してみました。一万文字以上の長文の感想レビューになるのでご注意を。


BLEACHをフルカラー画像で読む意味・買う価値

ちなみにキンドル版『ブリーチ』ではフルカラー版が発売されてるので、今回の全74巻のレビューはフルカラー画像をメインに使った感想になります。もちろんキンドルペーパーホワイトではモノクロのままなので注意。

BLEACH1巻 黒崎一護 フルカラー画像
(BLEACH 1巻)
例えば主人公・黒崎一護の初登場シーンも、ばっちり髪の毛のオレンジ色も伝わります。空白部分がオレンジ色に塗ることでより「黒崎一護感」も伝わります。ブリーチは余白が多いバトル漫画と言われてるだけに、良くも悪くもフルカラーだと最適に映えます。

BLEACH15巻 四楓院夜一 文字がピンク
(BLEACH 15巻)
他にも面白い場面を探してみると、コチラの画像。夜一がしれっと混浴しようとした瞬間の、一護の「ボフー」という吹き出す文字の色がピンク色。『ブリーチ』の意外と多い下ネタギャグについては後述しますが、フルカラーだとこういう演出ができるのが面白いですわな。フォントカラーもブラック以外の色も多いです。

井上雄彦あたりもフルカラーであれば電子コミック化してもいいのではなかろうか。水彩画っぽく色塗りすれば『バカボンド』の世界観も更に映えるのではないか。アーティストぶってんじゃねーよ!というコメントをアホの巣窟・ヤフコメで見ましたが、是非再考して欲しいものです。

ただこの全74巻をレビューし終わった時点では、『ブリーチ』60巻ぐらいまでしかフルカラー版のコミックが発売されていないのでご了承を。ざっくり使用しているカラー画像は藍染惣右介編(アランカル編)ぐらいまで。きっと来年2017年中には『ブリーチ』全74巻でフルカラー化されてるはず。

あと言うまでもありませんが画像サイズは圧縮してるので、実際の画質はもっとキレイなのでご安心を。


BLEACHのあらすじ物語 ストーリー内容

主人公は黒崎一護(くろさき・いちご)。東京都の空座町(からくらちょう)に住む普通の男子高校生…ではなく先程画像を貼ったように髪の毛がまさかのオレンジ。だから黒崎一護はちょっとだけ不良キャラ。

そして、もう一つの特徴が幼いころから「幽霊」が見えていたこと。黒崎一護の父親が町医者をやっていたこともあって、人の生死に触れる機会が多かったためと推察される。ただ基本的に幽霊が見えたとしても人畜無害。黒崎一護が何か呪われたり、攻撃されることはなかった。

BLEACH1巻 あらすじ 黒崎一護1
(BLEACH 1巻)
しかしある日、自分の部屋に死神・朽木ルキアが突然目の前に現れる。朽木ルキア曰く、「ソウルソサエティ(尸魂界)という場所から悪霊退治にやって来た」という。

BLEACH16巻 あらすじ 虚 ホロウ
(BLEACH 16巻)
もちろん黒崎一護はにわかに信じられなかったが、朽木ルキアが話すようにホロウ(虚)と呼ばれる悪霊たちが次々と襲ってくる。ついには黒崎一護の妹や家族がホロウの毒牙にかかり、死神であるはずの朽木ルキアもダメージを負ってしまう。

BLEACH1巻 あらすじ 黒崎一護2
(BLEACH 1巻)
そこで黒崎一護が「死神代行」として立ち上がる。果たして黒崎一護は家族や井上織姫といった友達、そして空座町の人々をホロウたちから守ることはできるのか!?…という内容のストーリーになります。

でも人間は本来死神は見えるはずがない。また死神が愛用する斬魄刀(ざんぱくとう)は、個々の死神の霊力に応じて姿を変える。しかし黒崎一護が斬魄刀を持つと、画像のように朽木ルキアが見たことがないほど異様に巨大化してしまう。

つまり黒崎一護は何故か既に膨大な霊力を持っている証拠。一体それは何を意味しているのか?そもそも黒崎一護は死神代行として活動することになったのは単なる偶然なのか?など意外と『ブリーチ』は初っ端から伏線が散りばめられてたりします。


キャラクターや登場人物が個性的で飽きない

まず『ブリーチ』の登場人物・キャラクターが個性的。

全員を説明すると長いので多くは省略しますが、まず主人公の黒崎一護と朽木ルキアから始まり、味方キャラの井上織姫(いのうえおりひめ)、石田雨竜(いしだうりゅう)、茶渡泰虎(さどやすとら)、ナゾに多く包まれた浦原商店の浦原喜助など、可愛い女性から大柄男やメガネキャラまで人物の幅が広い。

BLEACH35巻 護廷十三隊
(BLEACH 35巻)
そして尸魂界(ソウルソサエティ)を守る死神の護廷十三隊を見ても、ジジイ(総隊長の山本元柳斎重國)からちびっ子イケメン(日番谷冬獅郎)まで登場人物はやはり幅広く描かれてることが伺えます。他にもパイオツカイデーのお姉ちゃん(松本乱菊)から人外キャラ(狛村左陣)もいるなど、ほとんど誰一人としてキャラ被りがない。

BLEACH34巻 涅マユリ
(BLEACH 34巻)
涅マユリ(くろつちまゆり)は「得体の知れない」としか表現しようがないキャラ。画像は敵に名前を訊いてるんですが、その理由が「君を瓶詰めにした時に、その瓶に名前を書く為だヨ」とニマー。いろいろとツッコミどころが多すぎ(笑)

BLEACH35巻 エスパーダ 十刃
(BLEACH 34巻)
敵キャラクターを見ても、視覚的に個性的で被りが薄い。画像は「十刃(エスパーダ)」と呼ばれる藍染惣右介が率いる10体の破面(アランカル)。他にも「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」といった敵も個性的なキャラクターばかり。

全74巻という『ブリーチ』のボリュームを考えたら、そこまでキャラ数がめっちゃ多いとまで言えないかも知れませんが、それでも作者・久保帯人のキャラの引き出しの多さは見事という他ありません。

何故なら絵が上手いとされてる漫画家でも、特定のキャラクターしか描けないこともザラ。例えば美少女キャラは描けるけどオッサンキャラは描けない、イケメンキャラは描けても美女キャラは描けないなど(なんとなく具体的に何の漫画をディスってるかは察して下さい)。

BLEACH42巻 キャラクターのお手本 仮面の軍勢
(BLEACH 42巻)
でも『ブリーチ』の作者・久保帯人は比較的どんな登場人物を描かせても上手い。画像の仮面の軍勢(ヴァイザード)を見ても如実に久保帯人のすごさが伝わります。子供から老人まで、イケメンから美少女まで、二枚目キャラから三枚目キャラまで、ほとんど描けないキャラクターが見当たらない。

またジョジョ立ちほど超絶個性さはないものの、それでもポージングの上手さがかっこよさやオシャレさにつながってる。しかもキャラクターの振り幅やギャップ感の作り方も上手い。

BLEACH37巻 バラガン部下 シャルロッテ・クールホーン
(BLEACH 37巻)
例えば破面の一人・シャルロッテ・クールホーンというザコ敵。内面はマツコ・デラックスっぽいキャラクターらしいんですが、どうしてもモッコリ部分のラスプーチンぶりに目が行くことからも明らかなようにギャグとして描いてることは一目瞭然。

BLEACH37巻 吉良イズル 斬魄刀 侘助
(BLEACH 37巻)
でも一方ではこういった表情も作れる。もちろん同一人物です。ちなみに右は吉良イヅル。侘助という斬魄刀を所持してる死神。

つまりBLEACHのキャラクターの特筆すべきは「しっかり笑いとシリアスが共存」できてる点がすごい。

普通の漫画は三枚目キャラは三枚目な言動しか取らない。二枚目キャラでも同様ですが、見た目と相反する言動を取ると読者はフツーそこに違和感を抱く。必要以上にダサく感じてしまったり、笑いが上滑りしてしまったり、変に副作用も大きい。ただ『ブリーチ』だと一人のキャラクターでギャグもシリアスもどちらも見事に両立させて、キャラの魅力にも繋がってる。

また『ブリーチ』はキャラクターの見せ方も上手い。

『ONE PIECE』あたりが好例ですが、キャラクターをいくら多彩に描けたところで、あんまりにも登場人物が多すぎても読者は混乱する。でも『ブリーチ』は死神なら死神の服装を共通化させるなど、「味方が誰か敵が誰か」を視覚的に認識しやすい。またグループ単位での登場が多いので意外と混乱しないので、読者は『ブリーチ』の世界観に没入しやすい。

他にも登場人物をバーンと先に活躍させてから、その後でキャラクターが持つ背景や過去を説明する流れも自然で上手い。意外と「最初からどんなキャラかをウダウダと説明するパターン」も世の漫画には多いんですが、まず『ブリーチ』は「今何をしてくれるキャラなのか」を描写してくれる。読者としても何をしてくれるのか描いてくれないと興味を持てない。興味を持てないキャラの過去をいくら説明されたところでポカーン。


ブリーチのバトル描写は無難に上手い

『ブリーチ』のジャンルは能力系バトルマンガなので、ざっくりバトル描写はどんなもんか確認しておきます。

BLEACH10巻 バトル描写
(BLEACH 10巻)
まずは黒崎一護と斑目一角のバトル。最初の斑目一角の一太刀がカッコイイ。黒崎一護もスパッと避けてから、すぐさま斑目一角に立ち向かうテンポ感も良い。最後の左端のコマで二人が刀を交えることで次のページにめくりたくもなります。「躱した!?」「いい体捌きだ」といったセリフもテンポ感に奏功してるか。

BLEACH13巻 バトル描写
(BLEACH 13巻)
黒崎一護が「内なるホロウ」と戦っている場面だと、白色一護の柄の巻布で戦うアイデア力が面白い。剣を飛び道具に使う発想は他の漫画ではあまり見かけない。

BLEACH24巻 バトル描写
(BLEACH 24巻)
黒崎一護と十刃の一人・グリムジョーのバトル描写だと、右下コマの目線の使い方なんかがオシャレでカッコイイ。

BLEACH46巻 バトル描写
(BLEACH 46巻)
黒崎一護と藍染惣右介のバトルだと「一瞬の切り取った描写」も上手い。

『ブリーチ』以外でも見かけるバトル描写にも感じますが、画像はしっかり基本に忠実。藍染惣右介の顔は右コマだと見えないから、左コマの表情が活きる。ダメな漫画だと既に右コマでキャラの表情が見えてるパターンも多い。それだと左コマの表情があまり意味を成さない。

BLEACH40巻 バトル描写
(BLEACH 40巻)
『ブリーチ』のストーリー展開については後述しますが、ストーリーの中で生まれた地理的条件を上手く使ったバトル展開も上手い。画像はヤミーという敵が直前に開けた穴から、味方の石田雨竜がオシャレに登場する場面。「実はさっきの展開がここで活きるんか?」っていうさり気ない演出も多くて、その前後の展開が繋がった時はまさにア~ン気持ちE~。

BLEACH43巻 スケールでかいバトル描写
(BLEACH 43巻)
こじんまりした殴り合いや剣を交え合いだけではなく、『ブリーチ』は画像のようなスケールのデカいバトルもイケる。

危他にも機感を煽ったり形勢逆転を象徴する表情も上手く、構図もシンプルで見やすい。余白が多いという批判的な評価もありますが、ゴチャゴチャと描かないことで『ブリーチ』のテンポ感やリズムの良さにも繋がってるはず。『ブリーチ』でしか描けない卓抜した部分こそ少ないですが、それでも久保帯人のバトル描写は無難に上手いと評価できます。


卍解という必殺技が少年漫画的にカッコイイ

やはり能力系バトル漫画に欠かせないのが「必殺技」。

BLEACH38巻 檜佐木修兵
(BLEACH 38巻)
この『ブリーチ』でそれにあたるのが「斬魄刀(ざんぱくとう)」。この斬魄刀は一人一キャラクターによって異なる形状や破壊力を持つ。画像の檜佐木修兵という割りとモブキャラの斬魄刀・風死(かぜしに)でも、割りとしっかり様になってます。「命を刈り奪る形をしてるだろ?」と表情だけ見たら完全に悪役(笑)

更に厳密に言えば「卍解(ばんかい)」という覚醒を行うことで、その斬魄刀が真の力を発動できる。『ブリーチ』は少年マンガの核を見事に突いていて、その斬魄刀が決め技や決めゴマとして効果的に活かされています。

BLEACH17巻 阿散井恋次 狒狒王蛇尾丸
(BLEACH 17巻)
具体的に何人かの斬魄刀(卍解)を見ておくと、阿散井恋次だと蛇尾丸という斬魄刀を卍解させることで「狒狒王蛇尾丸(ひひおうざびまる)」が発動される。蛇尾丸は普段は伸び縮みするだけなんですが、いざという時はそのまんま巨大な蛇と化す。

BLEACH17巻 狛村左陣 黒縄天譴明王
(BLEACH 17巻)
狛村左陣の卍解だと「黒縄天譴明王(こくじょうてんげんみょうおう)」。斬魄刀がどこの『進撃の巨人』やねんていうぐらいデカい侍巨人に変身。「貴公の好きなコロし合いを始めるぞ」と言われても、どうやってコッチはお前を倒したらええねんと(笑)

BLEACH15巻 涅マユリ 卍解 斬魄刀
(BLEACH 15巻)
涅マユリの「金色疋殺地蔵(こんじきあしそぎじぞう)」という卍解は、致死毒を霧状にして半径100間以内に撒き散らす。見るからに毒々しいですが、しかも自分の血液から生成した毒。だから斬魄刀という「剣」のイメージからかなり飛び出してるパターンもあります。

BLEACH18巻 山本元柳斎重國
(BLEACH 18巻)
山本元柳斎重國の場合は、まさにTHE炎。ジジイというキャラクターも相まって、かなり良い味出してます。破面相手に「意気に免じて火傷程度で済ましておいてやる」と捨てゼリフを吐くんですが、敵は山本総隊長の業火に体の中から焼けただれて瀕死状態。どこが火傷やねんみたいな(笑)

ただ山本総隊長の卍解は画像の流刃若火(りゅうじんじゃっか)じゃない。

「残火の太刀(ざんかのたち)」と呼ばれる山本総隊長の卍解は、一見すると「焼け焦げた小さな刀」にしか見えないものの、斬魄刀に全ての炎を閉じ込めたことで逆にヤバイ状態。THEギャップ感。尸魂界中の水が蒸発してしまうほど熱を持つ。しかも更に「残日獄衣(ざんじつごくい)」という別の卍解では1500万度の炎を身にまとう。もう色々とアホか(笑)

BLEACH67巻 兵主部一兵衛 卍解
(BLEACH 67巻)
もう一人のジジイキャラ・兵主部一兵衛(ひょうすべいちべえ)の卍解は「一文字」。シンプルに筆っぽいものの、極悪な表情も相まって思わず震えます。ちなみにこれでも味方キャラクター。

BLEACH20巻 日番谷冬獅郎 大人化 四界氷結 全ての天は俺の支配下だ
(BLEACH 20巻)
『ブリーチ』の人気キャラクター・日番谷冬獅郎の卍解だと「大紅蓮氷輪丸(だいぐれんひょうりんまる)」という氷系の必殺技。氷系の卍解ですが、カラーでも細かく青色系の着色が使い分けられているようです。

BLEACH34巻 朽木白哉 千本桜景厳
(BLEACH 34巻)
朽木白哉の卍解だと「千本桜景厳(せんぼんざくらかげよし)」とかなり幻想的な必殺技ですが、敵は無数の刃からは逃げられることができない。

以上卍解や斬魄刀を見てきたわけですが、デザイン的なカッコ良さだけではなく、地味にネーミングセンスも光ることも伺えます。しっかり凝ってるけど分かりにくすぎない絶妙さが良い。『僕のヒーローアカデミア』の作者などにも是非参考にしてほしいです。

BLEACH13巻 黒崎一護 斬魄刀・斬月と会話
(BLEACH 13巻)
ちなみに斬魄刀はそれぞれに自我を持っていて、画像は黒崎一護の斬魄刀・斬月(ざんげつ)。お互いが語り合うことで黒崎一護は成長していく発想も面白い。

しかもこのことが『ブリーチ』の最終局面である「千年血戦篇」に登場するラスボス・ユーハバッハにもつながってる。単なる必殺技でしかなかった斬魄刀や卍解が、実は『ブリーチ』のストーリー根幹部分にも繋がる壮大な伏線だったのもすごいし面白い。


ブリーチの展開はベタで王道だから面白い

だから『ブリーチ』の伏線が意外と多くて、それもさり気なくオシャレに張られてる。でもそれらの伏線はハッキリ見えていて分かりやすい。つまりは『ブリーチ』の展開は定番すぎるほどベタだから面白い。

BLEACH13巻 更木剣八 黒崎一護
(BLEACH 13巻)
例えば尸魂界に朽木ルキアを救いに来た黒崎一護は、死神の更木剣八(ざらきけんぱち)と戦う。立場的には黒崎一護が侵入者にあたるので当然。しかも更木剣八はかなり好戦的で、まさに死闘を繰り広げる。

でも時間が経ったことでお互いの立場が変わることもある。

BLEACH34巻更木 黒崎一護 かつての敵が友
(BLEACH 34巻)
つまりは「昨日の敵は今日の友」。かつて敵として戦ったキャラクターがその後仲間に入る。まさに王道すぎるベタな展開。

BLEACH21巻 ヴァイザード 仮面の軍勢
(BLEACH 21巻)
他にも「仮面の軍勢(ヴァイザード)」と呼ばれる虚化できる人間・平子真子(ひらこしんじ)が目の間に現れる。最初は敵としか思えない雰囲気で登場。でも実はヴァイザードたちは…というベタすぎる展開が待ってる。

一つ一つの詳細なネタバレこそ割愛しますが、ただ以外にもベタな演出であっても手垢にまみれてる感は乏しい。むしろ堂々と王道な展開を描いているからこそ、不思議と新鮮味は損なわれない。例えば形勢逆転を演出する救世主の登場に関しても、「え?何故このタイミングでコイツが!?」という良い驚きしかなく、面白くない漫画にありがちな悪い意味での唐突感や戸惑いはない

それだけ『ブリーチ』はストーリーの軸がきれい。そして分かりやすい前フリがあって、適度なタイミングでそれが明らかになる。展開に付いていけなくなることはなく、言ってしまえば久保帯人の演出自体が理路整然としてる。

バクマン。』を読むと漫画作者はネタ切れを起こすと、序盤にテキトー描いた出来事を「さも伏線であったか」のように装って強引に新しい展開に繋げることも多々あるそうですが、作者・久保帯人は前後の展開の繋げ方が非常に上手い。最初から伏線を考えていたようにしか思えない巧みっぷり。


ストーリーのテンポ感も見事

だから『ブリーチ』のテンポ感やリズム感は見事。

内容は基本的に「敵とのバトル」のみなのでテンポ感が良い。一対戦あたりのボリューム感が適度で絶妙なので、『ブリーチ』全74巻を一気に読み終えるのも6時間程度もかからない気がする。ただAmazonのキンドルなど電子コミックだとページめくりに時間がかかるので更に+数時間以上は消費するか。

やはり最大の理由は、何度も言うようにストーリーが一本のぶっとい軸を中心に見事に展開されるから。脱線が一切なく、ストーリーの迷子になることはまずない。登場人物が複数に分かれて行動することも多いものの、某『ONE PIECE』とは違って、ストーリーがどうなっているか混乱することもない。まさに『ブリーチ』は漫画のお手本と言えましょう。

またストーリーも間断なく切れ間がない。『ブリーチ』はボスの倒すまでのクダリは良くも悪くも非常に長い。だからといって引き伸ばし感も少ない。何故なら小ボス程度の敵は登場したら、その回でほぼ必ず倒してくれるから。細切れ的ではあるものの細切れ的ではないので、結果的に読後感は充実。

しかも『ブリーチ』は常にバトルの連続なのに、常にテンション高めの状態を維持できてるのがすごい。バトル漫画のクライマックスは、言うまでもなくバトル描写にある。だからバトルが一度終わると、普通はどこかで「小休止」みたいな展開が欲しい。

何故ならギャグ漫画でも言えますが、常に笑わせ続けることは難しい。そこで読者のテンションを再びフラットな状態にすることで、再び笑いやすくさせることができる。おそらく漫画作りにおける一種の王道的なセオリー。

ただ『ブリーチ』の場合は小休止的な展開はほとんどない。つまりは面白さがずっと持続している状態。この理由を考察するなら、ひとえに作者・久保帯人の展開力とキャラ作りがなせるわざ。キャラクターが豊富だからこそ飽きない。展開も変に引き伸ばさないので一人一人倒すことで一定の読後感を得ることが可能。

強いて言えば、フルプリング(完現術)がどうのこうの登場した『ブリーチ』50巻前後の「死神代行消失編」の数巻分はあまり面白くなかったので、そこが箸休め or お口直し的な部分か。


BLEACHは見開きページの構図がオシャレ

少し順番がズレた気もしますが、既にキャラクターのクダリに貼った画像などからも分かりますが、見開きページの使い方が上手い。特に『ブリーチ』は構図がオシャレ。

BLEACH25巻 見開きページの使い方
(BLEACH 25巻)
例えば画像は黒崎一護が虚化して暴走しかけた瞬間、それをヴァイザードのメンバーが止めに入るシーン。この場面の何がすごいのかを説明しておくと、キャラクターを全員コマの中に収める配置力にあると言えましょう。

下手くそな漫画家だったらキャラデザの時点で身長が全員同じってことも多いですが、『ブリーチ』のキャラは体格や身長をしっかり描き分けできてる。いくら見開きページとはいえ限られたスペースしかない中、それだけ難易度は格段にアップする。

しかも画像だと刀の向きやキャラの頭の位置や視線の向きもそれぞれバラバラ。なおかつ黒崎一護だけを凝視してる。だから絵的に飽きない上に、情報として分かりやすい。もちろん一部のキャラだけ省くというズルもしてない。

久保帯人の画力の高さがあるからこそだと思いますが、こういうシーンは最初の構図で勝負は決まってくると思うんです。土台となる部分で失敗してたら、コマの中にキャラクターが入るものも入らない。それでいて「カッコ良くオシャレ」に描いているのだから、まさに『ブリーチ』の作者・久保帯人は構図の天才と言えるでしょう。


合間合間に入る下ネタギャグ要素が割りとドギツイw

BLEACH28巻 ネル 破面 ギャグ表情
(BLEACH 28巻)
先程『ブリーチ』はシリアスとギャグの使い分けも見事と書きましたが、改めて確認しておくとキャラクターの表情が上手い。シリアスだとしっかりカッコ良い表情を、ギャグだとしっかりフザケた表情を描けてる。

でも『ブリーチ』の世界観は崩れない。絵柄の良さもやはり重要なんだと痛感させられます。ちなみに画像はネムという破面が黒崎一護たちと少し仲良くなってしまった後に、実は黒崎一護が侵入者だったと知ってしまった場面。

あと改めて『ブリーチ』を読み直してみると意外に下ネタが多い(笑)

BLEACH23巻 松本乱菊 お色気ギャグ
(BLEACH 22巻)
例えば死神・松本乱菊が人間界にやってきた時、主人公・黒崎一護の家に泊まろうとする。そこで制服をプチプチと脱ごうとすると、黒崎一護は「止めろ!」と言いつつ指の隙間からしっかり松本乱菊をチェック。考えてみたら男子的には松本乱菊の露出度は、下手したらどんなスパイよりも強敵(笑)

BLEACH22巻 猿柿ひよ里 浣腸
(BLEACH 23巻)
「仮面の軍勢」の猿柿ひよ里は思いっきりカンチョーされる。「カンチョーは止めろ言うてるやろ!お嫁に行かれへんようになったらどないすんねん!」と思わず絶叫。よしんば男の子キャラなら分かりますが、いくら性格がガサツとはいえ女の子キャラにこんな仕打ちをした漫画も少ないでしょう。

他にも股間から武器を取り出そうとするキャラクターがいたり、『ブリーチ』32巻ではネムというキャラに黒崎一護がチ◯ポをパーンと叩かれたり、主人公が股間攻めされる漫画を初めて見たわ。往年の『ドラゴンボール』以上に下ネタのオンパレード(笑)

BLEACH43巻 猿柿ひよ里 日番谷 ギャグ
(BLEACH 43巻)
ちなみに久保帯人の出身地が関西なのか知りませんが、この猿柿ひよ里を筆頭としてムダに関西弁の使いこなしが圧巻。

日番谷冬獅郎に対して「はァん!?聞こえませんなァ!こっち見ろや!大体何やそんなガキみたいなナリして隊長羽織着よってホンマ隊長なんかオマエ!?」と言葉攻めしてるシーンは、関西人以上に関西人(笑)

しかも日番谷冬獅郎はイケメンキャラで通っているはずなので、そんな人気キャラに対しても作者・久保帯人は容赦なくイジりまくり。それでもシリアスな『ブリーチ』の世界観が不思議と崩れないんだからすごい。

BLEACH35巻 エロギャグ 涅ネム 復活
(BLEACH 35巻)
地味に凄かった場面が、涅ネムが体液などを吸い取られて敵にシワクチャにされたものの、師匠(?)の涅マユリが復活させる。でも涅マユリの復活させ方が「ジュブジュブボジュボジュ」といった擬音満載。

明らかに何かを挿入してないか?と想像させるぐらい、阿散井恋次や石田雨竜も思わず見入るほどエ口いシーン。いや少年コミック誌で一体何してくれてんねん(笑)

さすがにフルカラー画像を使っているので多くを貼ることは難しいんですが、改めて割りと露出度が高いシーンが多いことも伺えます。冒頭に貼った四楓院夜一が好例ですが、やたらと脱ぎまくる。もちろんモノクロ画像でも結構な破壊力ですが、本当に奥さん久保帯人ってドスケベですねぇ~(*´Д`)


BLEACHの最終回は黒崎一護と井上織姫が結婚

FC2の「すごないマンガがすごい!」では既に『ブリーチ』の最終回は既にレビュー済みですが、最後は『ブリーチ』の最終回までの展開をざっくりネタバレしたいと思います。ネタバレが嫌いな方はスバッと下へスクロール推奨。

『BLEACH』最終74巻は死神 VS 滅却師の最終局面。主人公・黒崎一護はラスボス・ユーハバッハと対峙。黒崎は死神と滅却師の力を溶け合わせることで、2つの相反する力を最大限発揮。月牙天衝とグラン・レイ・セロの合体技でユーハバッハを追い詰めていく。しかし最終奥義の「天鎖斬月」を卍解するものの返り討ち。

ブリーチ74巻 最終回 ユーハバッハ
(BLEACH 74巻)
何故ならユーハバッハは「未来を読む」のではなく「未来そのものを変える力」を持っていたから。

「一護よ、お前は今迄幾度となく絶望を乗り越え未来を変えてきただろう?何故それができたか解るか?そこに【私が居なかった】からだ」とユーハバッハはニヤリ。そして黒崎一護はユーハバッハから全ての能力を奪われてしまい、斬魄刀も折られてしまう。

ただかつて戦った月島が登場して「折られなかった過去」を黒崎一護の中に挟んでおく。つまりは斬魄刀が再び復活。先程は「死神代行消失編」が面白くないと書きましたが、この最終局面で生かすためのネタフリだったのでしょう。

そして石田雨竜の父・竜弦も登場。聖別にかけられたクインシーたちは心臓に銀の血栓ができて死ぬらしいんですが、その銀を集めて作った銀の鏃(やじり)を石田雨竜に渡す。これは「静止の銀」と呼ばれ相手の能力をほんの一瞬無にできるというもの。

ブリーチ74巻 最終回 藍染惣右介 鏡花水月 伏線
(BLEACH 74巻)
一方、藍染惣右介は鏡花水月の力を使って、自分のことを黒崎一護だとユーハバッハに思い込ませる。そのスキを付いて黒崎一護が月牙天衝でユーハバッハを真っ二つ。しぶといユーハバッハは再び復活するものの、石田雨竜の銀の鏃を撃たれたことで未来を書き換える力を行使できずに黒崎一護にとどめを刺される。つまり黒崎一護はユーハバッハをついに倒したことで、人間界も尸魂界にも平和が訪れる。

まさかの藍染惣右介の鏡花水月の伏線が最終回で回収されるとは。

ストーリーは十年後。崩壊した尸魂界は再び活況を取り戻していた。そこには隊長として戻った平子真子などがおり、朽木ルキアは十三番隊隊長に就任していた。そして黒崎一護は井上織姫と結婚。すっかり女性であることを忘れてましたが、朽木ルキアは阿散井恋次と結婚していた。

『ブリーチ』の何巻かは忘れましたが、井上織姫が朽木ルキアに嫉妬するシーンなども描かれていましたが、まさに大団円。ちなみに面白くない個人的偏見を述べておくと、ルキアのB地区は意外とデカくて黒ずんでそうです。背が小さい女性に限って。阿散井恋次も最初は思わず生唾を飲み込んだに違いない。そして井上織姫は陥没t(略。

ブリーチ74巻 最終回 黒崎一勇 阿散井苺花
(BLEACH 74巻)
10年後の話ってことで黒崎一護と朽木ルキアには、それぞれ黒崎一勇(かずい)と阿散井苺花(いちか)という子供がいた。名前もパット見から色々と意味が込められてそうです。しかもどちらも死ってことで、これからもまだまだ『ブリーチ』の物語は続く…みたいな余韻が残るような最終話でした。

ちなみにレビューの文字数が膨大になりすぎたため、『ブリーチ』の名言は別途まとめました。興味がある方はあとでチェックしてみて下さい。この全巻の感想とほぼ同ボリュームぐらいですので割りと読むのに時間がかかるはず。


ブリーチ-BLEACH-総合評価 評判 口コミ


『ブリーチ-BLEACH-』全74巻のネタバレ感想をまとめると、これぞ「万人受けするTHE商業漫画」といった評価ができます。十中八九ハズレがなく、シンプルに面白い。『ブリーチ』は「オシャレなだけ」「カッコイイだけ」が売りと思われがちですが、中身はありとあらゆる点で「王道要素」がぎっしり詰まってる。

バトル重視のストーリーも読みやすく、シリアスからギャグまで振り幅が広い展開を描けるのも強み。作者・久保帯人の画力もシンプルに高い。例えば手の描き方なども上手く、きっと女子ウケも抜群ではないか。また構図のセンスも相まって、卍解など決めゴマの迫力たっぷりで少年心がかき立てられる。

キャラクター良し、バトル良し、展開良し。下手に小細工に走らないことで「弱点」というものが存在しない。まさに『ブリーチ』はどの他の漫画よりもトータルバランスに優れていて、ほとんど面白さにムラがない。長期連載漫画が長期連載になるしっかりとした面白い理由があることが分かります。

また『ブリーチ』はちゃんと最後の最後までストーリーを描き切ってるので、読者としてもモヤッと感がなく最終的な読後感もGoodというのが良い。そういう点で評価すると、このBLEACHより面白いと思ってる『ハンターハンター』のラストはものすごく不安だったりしますが(笑)

『ニセコイ』全25巻のネタバレ感想をレビュー。作者は古味直志。掲載誌は少年ジャンプ。出版社は集英社。Amazonのキンドルでも絶賛ダウンロード可能です。

この『ニセコイ』の連載が始まったのは2012年ですが、つい先日2016年夏に完結。連載期間は4年程度と標準的な期間でしたが、それでも『ニセコイ』の累計発行部数は1000万部を超えた人気マンガ作品と言えます。

ニセコイ19巻 チアガール姿 登場人物
(ニセコイ 19巻)
『ニセコイ』のジャンルは少年コミックのラブコメ漫画ということもあって可愛らしい女の子の登場人物が多め。やはり「女の子は可愛く、男の娘はカッコ良く」という基本が発行部数を伸ばしやすいセオリー。それでもラブコメというジャンルを考えると『ニセコイ』の発行部数は驚異的と言えるでしょう。

そこで『ニセコイ』が最終25巻もようやく発売されたので、さっそく「ニセコイが面白いかつまらないマンガだったのか」を考察してみました。何かと批判されていた最終回や何故噛ませ犬の小野寺小咲が選択されなかった理由についても後半の方で考察してます(ってこれ軽いネタバレか)。

ちなみに、この『ニセコイ』全25巻のレビューをアップしたのは9月後半。『ニセコイ』最終25巻が発売されたのは10月頭でタイムラグがあるものの、リアルタイムで少年ジャンプを読んでたので内容的には問題ナッシング。

ただ『ニセコイ』最終回のレビューだけは最終25巻以降でいいやとずっと放置してたので、とりあえず簡単に最終回について一ヶ月遅れで今更ながら追記してきます。え?放置してた理由?もちろんシンプルに「忘れてた」だけですよ( ゚∀゚)アハハ八八


ニセコイのあらすじ物語 ストーリー内容

主人公は一条楽(いちじょう・らく)。一見するとどこにでもいる普通の高校生だが、実は親が「集英組」という893さん。しかし一畳楽はケンカはからっきしだったため、893を継ぐ気はサラサラなかった。そのため将来の夢も安定の公務員。

当然親が893ということもあってか女性にもモテたことはなく、小野寺小咲(おのでらこさき)という優しい性格の幼馴染に片思いを抱いていた。そんな時、アメリカから転校してきた美少女・桐崎千棘(きりさきちとげ)と出会ったことで運命は一変する。

桐崎千棘は一条楽と同じく、親がギャング「ビーハイブ」のボスという娘だった。しかも集英組とビーハイブは抗争が激化しつつあったので、893の父親がギャングとの融和を図るため、息子の一条楽とギャングのボスの娘である桐崎千棘と付き合わせることにした。それを知らされた893とギャングの部下たちは大喜び。抗争なんてどこ吹く風。

そして血みどろの抗争を避けるため、一条楽と桐崎千棘の「ニセモノの恋愛」が始まる。ただ桐崎千棘は美少女はあったが、小野寺小咲とは正反対のガサツな性格だったので二人の相性は最悪。いつもケンカばかり。一条楽が好きな小野寺小咲と付き合うという目標(本当の恋)が遠ざかるばかり。

ニセコイ1巻 ザクシャインラブ
(ニセコイ 1巻)
また事態を複雑にさせるのが一条楽が持っているペンダントの存在。一条楽は10年前に天駒高原(てんくこうげん)という場所で、謎の少女と「再会したら結婚する」という約束をしていた。このペンダントを開けるためには、その少女に預けたカギが必要だった。

しかも、この運命のカギと思しきカギを桐崎千棘だけではなく、小野寺小咲も所持していた。つまりは究極の三角関係が始まる。果たして運命の結末は?一体謎の少女とは誰なのか?はたまた別の女の子と愛を誓い合ったのか?…みたいな内容のストーリー。


ザクシャインラブの意味

最終話については後述しますが、一条楽と謎の少女(桐崎千棘?小野寺小咲?)が別れ際に交わしたセリフが「ザクシャインラブ」。また鍵となる絵本タイトルにも使われている言葉。だから『ニセコイ』の中では重要なキーワード

この「ザクシャインラブ」という絵本の筆者は、一条楽の母親。もともとはロミオとジュリエットをモチーフにいたこともあって悲劇的な完結を考えていたものの、これ嫌で一条楽が勝手にハッピーエンドに書き換えてしまった。でも結果的にハッピーエンドに書き換えたことで、一条楽の母親はこの絵本が大ブレーク。そして、このことが運命の女の子との出会いにも繋がったらしい。

ポーランドにあるトゥムスキ橋にある伝説(欄干に錠を付けてカギを川に投げ入れると二人は永遠に結ばれる)をモチーフにストーリーを作ったので、一条楽の母親はタイトルにもポーランド語も使いたかった。

そこでお手軽に翻訳サイトを使ったは良かったものの、当時は(今もじゃね?)の翻訳レベルや精度は低かった。そのため「愛を永遠に」とポーランド語に翻訳したつもりが「Zawsze in Love」と間違って翻訳されてしまったのが事の顛末。実際のポーランド語では「Zawsze w mitosci」と書くのが正しいらしい。だから「ザク・シャイン・ラブ」みたいに、ガンダムに関係してそうな意味はありません。


桐崎千棘など登場人物の女の子たちが可愛らしい

ニセコイ19巻 チアガール姿 登場人物
(ニセコイ 19巻)
『ニセコイ』の魅力というか面白い部分がやはり「女の子キャラクター」と言えます。冒頭の画像を再び貼っておくと皆可愛らしい。右から桐崎千棘、小野寺姉妹、左の三人が上から鶫誠士郎、橘万里花、宮本るり。

一見すると見分けが付きにくい絵柄で、いかにも少女マンガテイストな雰囲気ですが、それぞれのキャラクターは個性的なので普通に読んでる限りは戸惑うことはない。この登場人物たちの表情がとにかく豊か。

ニセコイ8巻 小野寺小咲 特別な義理
(ニセコイ 8巻)
例えば、小野寺小咲の照れ顔。主人公・一条楽にバレンタインデーの日に義理チョコを渡すシーンですが、小野寺は恥ずかしいので「ちょっとだけ特別な義理です」と一言付け添える。義理に特別とか一般とかあんのー?!(笑)

ニセコイ15巻 小野寺小咲 表情
(ニセコイ 15巻)
またある時の小野寺小咲は、一条楽のことを照れ隠しでポコポコ叩いてくる場面。いろいろ狙いすぎてる感はアリアリですが、まあ漫画なのでコレぐらいでちょうどいいんだろうと思います。

ニセコイ15巻 小野寺小咲 宮本るり 表情 奏倉羽
(ニセコイ 15巻)
画像は小野寺小咲と宮本るりが衝撃的な事実を聞いてしまった時の表情。オタクマンガにありがちな表現っぽいですが、無難に面白いっちゃ面白い。

ニセコイ17巻 ラッキースケベ 小野寺小咲
(ニセコイ 17巻)
基本的に作者・古味直志の画力は乏しいので、あんまりラッキースケベな展開は少ないですが、たまーに画像のような描写もあります。小野寺小咲が露天風呂に入ろうとした瞬間、そこが混浴風呂だと気付かずにかち合ってしまった場面。

その時の小野寺小咲の表情が、まさに時間が止まったスタープラチナ状態。でも一条楽もそこまでガビーンとしなくてもいいやんという。あまりに驚愕しすぎて絶体絶命のピンチ的な嫌悪感すら匂わす表情やん。もう少し喜びの表情も入れてほしかったところ。

ニセコイ19巻 小野寺春 表情
(ニセコイ 19巻)
この小野寺小咲の妹・春は性格が真反対で若干イヤなヤツなんですが、それが表情にもよく現れています。小野寺春が初めて登場した『ニセコイ』9巻ではもっと酷い表情があるものの、それは小野寺春の名誉のためにも割愛しときます(笑)

ニセコイ12巻 桐崎千棘 表情
(ニセコイ 12巻)
またもう一人のメインヒロイン・桐崎千棘の表情も笑えます。画像は手紙で一条楽に好きという気持ちを伝えようと軽く考えるものの、あまりの恥ずかしさに手紙を破ってしまう場面。何故か毎回叫び声が「ほにゃー」。狙いすぎてる感はありますが「良し」としましょう。

ニセコイ18巻 橘万里花 表情 千棘転校
(ニセコイ 18巻)
脇を固めるサブキャラクターで印象的な登場人物が橘万里花(たちばなまりか)。やはり一条楽のことが大好きでザクシャインラブの候補の一人なんですが、表情を見ても分かるようにの性格は若干難あり。桐崎千棘が転校する話が持ち上がると「寂しくなるわ」と言いつつも、表情が勝ち誇る。

ニセコイ8巻 橘万里花 バレンタイン
(ニセコイ 8巻)
この橘万里花はバレンタインデーに一条楽の等身大チョコを作ってくるなど強引。天井にゴリゴリ当たりまくりで、一条楽を大事にしてんだかしてないんだか。『ニセコイ』21巻には結婚指輪型のチョコも作ってくるなど、橘万里花の精神状態はやや黄色信号。実際に橘万里花の体調は…おっとネタバレは控えましょう。

この橘万里花は『ニセコイ』のキャラクター人気投票で、通称「千葉県のYさん」という方がめちゃめちゃ投票しまくってたキャラ。それでランキング2位に踊り出るなど漫画外ではちょっとしたチートキャラ。病的なキャラには病的な読者がファンになるんでしょうか…とか書いたら怒られるか(笑)

ニセコイ22巻 橘万里花 表情
(ニセコイ 22巻)
だから橘万里花は完全なお笑いキャラなんですが、この終盤の泣きそうな表情にはグッと来ました。主にコメディー路線だけかと思いきや、こういったシリアスな表情でもしっかりキュンキュンできる

可愛らしい表情からのデフォルメ表情、そしてデフォルメ表情からのシリアス表情。これら怒涛のギャップ感の連続が魅力的なキャラクターを生み、それが読者を引きつける『ニセコイ』の面白要素だったのかも知れない。


一条楽のかっこいい名言集

『ニセコイ』は女の子キャラクターに目が行きがちなんですが、それを支える主人公・一条楽がかっこいい名言を吐きまくり。え?お前は893の息子やで?というツッコミを何度したことか。いやあまりに名言吐きまくりで、その893設定を忘れてしまうほど。

例えば、一条楽と桐崎千棘が定期デートしている最中、桐崎千棘がたまたまエイプリルフールだったから「500人体制でビーハイブが監視してる」とウソを付く。そこで偽の恋人同士だとバレないように一条楽は孤軍奮闘する。その姿がおかしい桐崎千棘だったものの、 あまりに積極的に接してくるのでフンギャーと興奮しまくりでつい一条楽を投げ飛ばす。

ニセコイ9巻 一条楽 名言
(ニセコイ 9巻)
それに対して一条楽は「不安なのか?お前はニセモノの恋人だけど、もし何かあってもちゃんとオレが守ってやっから安心しろって」とニコリ。やだ、何サラッと歯に浮くセリフを吐いてくれちゃってんの、やだもう…これじゃあホンモノの恋人になるしかないじゃない…(*μ_μ)

他の名言だと、奏倉羽(かなくらゆい)という女教師は一条楽の幼馴染。教師だから当然年上なんですが、実は両親を過労で亡くすなど不遇な人生を歩んできた。それでも一条楽に会いたいがために中国マフィアを統率するなど孤軍奮闘。

何故中国マフィアから日本の女教師になったんだなど細かいツッコミはスルーするとして、周囲から大事な人が消えるのが怖くて、どうしても奏倉羽は一人で何でも抱えて一人で頑張るクセが付いてしまった。そしてある日倒れてしまう。それに対して一条楽がズバッと名言を吐く。

ニセコイ17巻 一条楽 名言
(ニセコイ 17巻)
もう一人で頑張ろうとするなよ。家族なんだから重い荷物を持つときは、一緒に持ちたいんだ。これから何があってもオレとの繋がりは失くならないから絶対一人にはしない」。あまーーい!!小沢さーん!例えは全く浮かばないけどとにかく甘いよー!

ニセコイ18巻 一条楽 名言
(ニセコイ 18巻)
画像はクロードに無理やり転校させられそうになった桐崎千棘。一条楽はクロードに対して、「今まで千棘がどれだけ周りと仲良くなるために努力したか分かってんのか?あんたにこいつの未来を語る資格はねぇ!こいつの未来はこいつのもんだ!」と一喝する場面。

最終回のクダリでも後述しますが、こういった名言を見ていくと一条楽は桐崎千棘に対してのそれが多い印象。『ニセコイ』7巻だとリップを新しくした桐崎千棘が全然気付いてくれなくてモヤモヤしてると、最後のオチで一条楽が「んなもん気付いたって、わざわざ似合ってるなんて男が言わねーだろフツー」とツンデレっぷりを発揮したりもします。

他にも『ニセコイ』10巻だと記憶喪失になった一条楽は、性格も更に素直で優しくなる。そこで献身的に接してくれる桐崎千棘に対して、「桐崎さんみたいな人に優しくされたら誰だって好きになってしまいそう」と遠回しに大好きアピール。

『ニセコイ』16巻の名言だと、ノンビーリ王国の王女がやってきた場面。見た目が瓜二つの桐崎千棘と入れ替わる。そこで一条楽をからかってやろうと試みるんですが、それに対して簡単に見破った一条楽が一言言う。「アホ。んなもん一発で分かるわ。オレがお前とどんだけ一緒にいると思ってんだよ」。

あま、あま、あま、あまままままままーーーーい!!!!!

こういった名言やセリフをサラッとシレッと吐くので、一条楽はまさに「ナチュラル女たらし」と言えるでしょう。いや、もはや歩く生殖器と言ってもない過言ではありません。さすがに全てネタバレしてしまうのは気が引けるので避けますが、自分が名言候補にピックアップしただけでもあと4個5個ほど残ってます。

ニセコイ23巻 舞子集 宮本るり
(ニセコイ 23巻)
ひょうひょうとしてる舞子集といった脇を固める男子キャラクターも、場面場面では地味に冴える。一条楽の見た目がイケメンかどうかはさておき、女子でもキュンキュンできる要素も実は散りばめられているので意外と女性読者にもおすすめできるのかなーと思います。


ニセコイの最終回の結末は一体誰?

最後は賛否両論があった『ニセコイ』の最終回のネタバレ。果たして一条楽は誰を選んだのか?もっと言えば、桐崎千棘と小野寺小咲のどちらを選んだのか?

主人公・一条楽は運命の女の子と結婚の約束を果たした「天駒高原」に向かう。そこには小野寺小咲と桐崎千棘たちも記憶を辿るためにやって来た。そして3人は全ての記憶を思い出す。

一条楽が運命の女の子と約束をした岩に「一条楽と小野寺小咲」の相合い傘が刻み込まれていた。つまり運命の女の子は桐崎千棘ではなく、小野寺小咲だった。「やっぱりニセモノじゃん」と泣き崩れる桐崎千棘。

一方、小野寺小咲は喜んでいるのかと思いきや、実は当時の記憶では「本来カギは桐崎千棘が最初に持っていた」事実を思い出す。桐崎千棘が譲ってくれるカタチで、結果的に小咲と一条楽がくっついただけに過ぎない。小野寺小咲は当時も今も変わらぬ桐崎千棘の優しさに泣き崩れる。

ニセコイ25巻 最終話 一条楽 小野寺小咲
(ニセコイ 25巻)
そして一条楽に告白するものの玉砕。中学の頃からずっと小野寺小咲のことが好きだったものの、既に一条楽の頭の中には桐崎千棘のことしかなかった。

当然、次に告白するのは一条楽の番。「口は悪いし、いつもケンカばっかで正直最初は大嫌いだった。でもしばらく一緒にいるうちに、いつの間にか気付いたら好きになってた」と桐崎千棘に告白。「あんたがずっと探してた女の子じゃないんだよ?ニセモノだけどそれでもいいの?」と桐崎千棘が返答すると、一条楽は笑顔で「ああ、お前がいいんだ」。

ニセコイ25巻 最終話 一条楽 桐崎千棘 キス
(ニセコイ 25巻)
つまりは最終的には桐崎千棘と恋が成就したのである。そして桐崎千棘はアメリカへ帰国、一条楽は大学進学を目指すなどそれぞれの道を歩むが、数年後、社会人になった二人は日本で結婚式を挙げる。その直前に運命の場所「天駒高原」で再び出会った二人は再会のキス。これから二人は新たな人生を歩む…みたいな終わり方。


何故ラストに小野寺小咲は選ばれなかったのかを徹底考察した

つまり『ニセコイ』のオチではみんなだいすき「小野寺小咲が選ばれなかった事実」を意味しています。この一条楽のラストの選択に対して、「ドラクエ5でビアンカかフローラを選ぶ時に、ルドマン選ぶぐらい意味不明である」と誰かは目から我慢汁を流しながら慟哭したらしい。

思わずそんな名言も出てしまうぐらいに、『ニセコイ』の最終話は一部ネットで大荒れしたそう。作者・古味直志に対して「漫画家辞めろ」「ひどい事件だった」というコメントも一部で散見。この阿鼻叫喚地獄っぷりに思わず鼻水が盛大に吹き出たのは内緒ですが、確かに実際の『ニセコイ』の掲載順位も後半のラストにかけて露骨に下がった記憶があります。ニセコイ読者の多くは小咲エンドを確信していたのかも知れない。

でも一条楽の選択が本当に意味不明だったのか?要は小野寺小咲という不憫な女の子が何故選ばれなかったのかを考察してみたいと思います。もう面倒だから結論から先に書いてしまうと、小野寺小咲が選ばれなくて当然の流れだったと思います。

ニセコイ23巻 小野寺は好みな女に過ぎない
(ニセコイ 23巻)
何故なら一条楽のセリフを借りれば「小野寺小咲は好みの女の子でしかなかった」から。もちろん三次元のリアルでも女子は可愛い方が良いに決まってる。ただリアルの恋愛事情でも言えますが、別に「好みの異性 or 理想の異性=好きになる or 付き合う」わけではない。

一条楽の小野寺小咲への思いは、所詮はファンがアイドルに対して「かわええな~」と抱く感情以上でも以下でもなかったということ。ましてや実際のアイドルでも必ずしも「顔の良さが全て」ではないことが分かります。

例えばAKB48で一番人気は性欲メスゴリラの指原莉乃が不動のトップではないですか。それに比べて見た目も貞操の固さも指原より上回っているであろう渡辺麻友は何度対戦しても指原莉乃に勝ててない。

それこそ不動産で例えるなら桐崎千棘は古びた2DKマンション、小野寺小咲は新築のデザイナーズマンション。どちらの方が使い勝手が良いか。自分は自動車ブログ「くるまン。」も運営してるのでクルマで例えるなら、桐崎千棘がトヨタのミニバン車・ノアヴォクシー、小野寺小咲はGT-R。

昔から欲しい夢があったとしても、結局現実的に選択するのは「使いやすい商品」になるはず。これは恋愛においても同じ。それこそ実際に付き合うとなった場合、桐崎千棘(性欲メスゴリラの指原莉乃)と小野寺小咲(しゃくれ前髪女の渡辺麻友)のどちらと一緒にいて楽しいのか想像してごらんなさい。ちなみにオレは手越祐也のカキタレ鼻ニンニクさんでありますYO!

また一条楽との接点が多かったのは桐崎千棘。『ニセコイ』21巻だと橘万里花が母親に強制連行されたとき、助けに行くか迷ってる一条楽に対して、桐崎千棘は「らしくない!困った人がいたら脊髄反射で助けるのが、いつものあんた!」とバンと背中を叩く。

前述の名言のクダリを合わせて読んでもらえると助かりますが、結局こういったお互い励まし合う場面が小野寺小咲にどれだけあったのか?一条楽は色んな女性キャラクターに対してヒーロー面してるわけですが、特に小野寺小咲に対してはとりわけ少なかった。それだけ一条楽にとって桐崎千棘の方がより身近な存在だった。選択しないはずがない。

そもそもゴリラの何が悪いのか。ゴリラだからこそ可愛く見えることもある。イケメンゴリラがいていいなら、美少女ゴリラがいたっていいじゃないか!!


ニセコイがニセコイで完結するために

確かに小野寺小咲は約束の女の子(本命)だった。本命と成就することは決して奇をてらってるわけではなく、むしろ恋愛漫画の結末としては王道と言えます。

ただこの漫画はあくまで『ニセコイ』。偽物の恋がメインテーマのラブコメ。もし小野寺小咲との恋愛が成就してしまったら、それは単なる「ガチコイ(マジコイ)」のストーリーとして完結してしまう。小咲エンドはやはり邪道の結末。

「偽恋(ニセコイ)」が「本気恋(マジコイ)」に変換されて完結するからこそ面白い。桐崎千棘が運命の人ではなかったからこそそこに芽生えた恋に価値があり、また演出として効果的に生きてくる。ニセの恋に真実の愛が埋まっていたというテーマこそが、この『ニセコイ』の醍醐味。

だからオチとしては実にキレイかつセオリー通りの結末を持ってきたと言えます。むしろ小野寺小咲を選択する必然性はやはり皆無に等しいとまで言える。まだ王道でベタすぎるオチという理由で批判する理由は分かりますが、それこそ小野寺小咲が選択されていたら「陳腐でつまらないラブコメ漫画」として後世に語り継がれていたことでしょう。

マジカルパティシエ小咲ちゃん4巻 最終話
(マジカルパティシエ小咲ちゃん 4巻 最終話)
ちなみにスピンオフ漫画『マジカルパティシエ小咲ちゃん(全4巻)』の最終回では小野寺小咲が一条楽と結ばれる。もし『ニセコイ』の結末でも小野寺小咲が選ばれていたとしたら、まさに最終回のオチがダブってしまうので漫画的にこれほどヒドい話もない。

だからこの『ニセコイ』のスピンオフが発売されてた時点で、もう小咲エンドの可能性がなかったと言えます。むしろ順番的には報われない小野寺小咲を救うために発売されたと言っても過言ではないか。


ニセコイに隠された伏線まとめ

そこで『ニセコイ』に隠されていた伏線や前フリについて軽くまとめてみました。
ニセコイ14巻 奏倉羽 前フリ 伏線
(ニセコイ 14巻)
例えば、奏倉羽が「約束の相手が誰か分かったら、その人のことを好きになるの?」と一条楽に語りかけてるシーン。これを漫画的な解釈をしたら「一条楽は本命の相手・運命の少女は好きにならないよね?」と暗示してるに等しい。これほど露骨な伏線もなかった。

例えば『ニセコイ』23巻でも、一条楽と桐崎千棘が定期デートをするものの、ちょっとしたことでケンカ別れして別行動を取る。ただ一条楽は行くところ行くところ、全てに桐崎千棘がいる。そこで二人はケンカしたことも忘れて大笑いして仲直り。

最終25巻付近でも桐崎千棘がアメリカに逃げ戻った時にも不意に何度も遭遇しかけるなど、偶然に何度も出会うような現象を「運命の赤い糸」と呼ばずになんと呼ぶのか。他にも20巻でも小野寺小咲のことを想っていても、一条楽の頭をよぎるのは何故か桐崎千棘の顔。

ラストまでの展開は多少慌てた感はあるのかも知れませんが、それでも普通に読んでたら桐崎千棘ENDは明らかであり、それを証明する伏線が『ニセコイ』内ではそこかしこに散りばめられています。少なくともルドマン(舞子集あたり)が選ばれた最終回ではないことは明らかでしょう。


最終話や橘万里花などへのツッコミ

ただ強いて最終話に至るまでの展開にツッコミを入れるとしたら、一条楽と小野寺小咲を一度付き合わせておいた方が良かったかも知れない。

リアルでも実際に付き合ってみると全然違うことってありますが、小野寺小咲は性格が内向的で、どうしても一条楽は気を使ってしまう。お互いに関係がギクシャクするばかりで、小野寺小咲と付き合っている最中も常に一条楽の頭にあるのは桐崎千棘の顔。

そして小野寺小咲をこっぴどく振ってしまう or 振られてしまう…という流れがあった上での桐崎千棘で選択していたら、ラストの結末に抱く読者の納得感も違ったかも知れません。ただそういう紆余曲折を描いてしまうと最終話がキレイにオチないか。

ニセコイ25巻 最終話 一条楽 893
(ニセコイ 25巻 最終話)
893やマフィアというキャラ設定も不要だった気がする。最終話を更にネタバレしておくと、一条楽は893をそのまま継いで、なおかつ同時に公務員として働き出す。でも、さすがにこのトンデモないオチには笑ってしまいました。

一条楽はこのまま893として生活して、桐崎千棘との二人の幸せな未来が本気で待っていると思っているのか。桐崎千棘のことを想っているからこそ893を廃業して公務員になるべきでした。かつての組員たちにまっとうな職を就かせるためにハローワークの職員として働くなんてオチも良かったでしょう。

あと確かに魅力的なキャラクターは多いと思うんですが、敢えて批判的なことも書いておくと橘万里花や奏倉羽などはあくまで「一条楽の初恋候補(ザクシャインラブの候補)」として登場する。でも最終的にザクシャインラブの候補は結局は桐崎千棘と小野寺小咲の二者択一に絞られるのは明々白々。

だから「初恋候補」として無理やり色んな登場人物をストーリーに絡めてきたとしても、どうしても展開を引っ張ろうとムダに勿体つけた感じしか与えない。決して橘万里花といったキャラクターがダメなわけではないものの、間延び感やイライラ感もゼロではなかったのかなと。


総合評価 評判 口コミ


『ニセコイ 全25巻』のネタバレ感想・考察をまとめると、ラブコメ漫画としては無難に面白い。キャラクターや展開力はそつなくレベルが高いので、笑いあり、キュンキュンあり、ために泣けるなど割りと飽きさせない。いずれ『ニセコイ』が実写映画化・ドラマ化される可能性もありうると思います。

最終的な結末はどうあれ、結果的にここまで多くのファンを引きつけたのは、作者・古味直志の展開力やキャラクター作りの上手さがあったから。桐崎千棘や小野寺小咲が魅力的なキャラクターだったとしたら、それは結局ひとえに『ニセコイ』が面白い漫画だったからに他なりません。

フツーはハーレム物以外だと、男主人公がどんな女の子と付き合うかなんて男読者は興味ない。嫉妬心も混じってどうでもいいとすら思う。でも個性的な登場人物の女の子たちが一条楽をめぐって競い合うことで、結果的にさながらバトル漫画の強さ議論のような盛り上がりを見せたのではないか。

まさに「少年漫画+少女コミック」を絶妙に融合させた珍しいラブコメ漫画と言えます。ラブコメ好きなら一度は『ニセコイ』を読んでおいて損はしないでしょう。

『最後のレストラン』1巻から8巻のネタバレ感想をレビュー。作者は藤栄道彦。掲載誌は月刊コミックバンチ。出版社は新潮社。ジャンルは青年コミックのグルメ漫画。Kindleでもダウンロード可能です。

今年8月ぐらいに『最後のレストラン』のリクエストを頂いたんですが、ようやく感想を書き終えました。既に「すごないマンガがすごい!」で『最後のレストラン』を一度レビュー済みだったのであまり気乗りはしなかったものの、それが随分前の話で記事のクオリティーも低かったと記憶してるので、結果的には改めて感想を書き直そうということをモチベーションにしてみました。

俺が選んだ面白い人気おすすめ漫画BEST100」というランキング記事も現在書いてる最中なので『最後のレストラン』の感想はもう少し先送りしようかなーと考えてたんですが、さすがにこれ以上放置してしまうとレビューする時期を完全に逸するので精一杯頑張りましたよ、えぇ。

また「セレナNISMOの最新情報」や「スズキ・スペーシア 2018年のフルモデルチェンジ情報」といった自動車記事もチラホラと書き終えて落ち着いたので、漫画『最後のレストラン』が面白いかつまらないか改めて考察してみたいと思います。


あらすじストーリー内容・登場人物

舞台はレストラン「ヘブンズドア」。主人公はそこのオーナー兼シェフの園場凌(そのば・しのぐ)。一週間ばかり前に父親の店を継ぐカタチでオーナーになったものの、今日もまたヘブンズドアには閑古鳥が鳴いていた。

他にもアルバイト店員の前田あたりや有賀千恵などがいたが、あまりに客足が伸びないため客引きをしようと店を出ようとした瞬間…
最後のレストラン1巻 織田信長 あらすじ1
(最後のレストラン 1巻)
何故かお供を引き連れた織田信長が登場。織田信長は明智光秀に襲撃され、本能寺は火を放たれた直後だった。今まさに死の間際に瀕した織田信長が何を考えたか。それが「最期に何を食べたいか」。この思いがまさにレストラン「ヘブンズドア(天国への扉)」に通じた。

最後のレストラン1巻 織田信長 あらすじ2
(最後のレストラン 1巻)
そして織田信長が主人公・園場に対して「どこの誰も食べたことのない空前絶後の料理を作れ」と無理難題を注文してくる。ほとほと困り果てた園場だったが、かぼちゃのポタージュなど前菜を差し出すと喜ぶ織田信長。反面、期待値が上がってしまう。

そこで園場は天下無二の織田信長自身に料理をさせることで、まさに天下無二(誰も食べたことのない)の料理を提供することに成功。織田信長は「まさしくこれはわしの最後にふさわしい料理であったわ」と満足気に再び戦国時代へと戻っていく。

つまり『最後のレストラン』はかつての偉人たちが「最後の晩餐」として未来へタイムスリップしてきて、その偉人たちが抱える悩みをウナギのゼリー寄せといった料理で解決するという内容。ストーリーの軸がハッキリしてるので、展開としては読みやすい比較的読みやすいオムニバス漫画になってます。


歴史上の人物の悩みをズバッと解決?

だからストーリー的にはとにかく色んな歴史上の人物・偉人たちが登場します。

最後のレストラン8巻 近藤勇
(最後のレストラン 8巻)
例えば織田信長以外だと近藤勇や大塩平八郎、安徳天皇や真田幸村などが登場します。

最後のレストラン7巻 最後の小料理屋 太宰治
(最後のレストラン 7巻)
セルフスピンオフ的なノリの「最後の小料理屋」では小説家の太宰治なども登場します。

最後のレストラン6巻 楊貴妃 無理難題
(最後のレストラン 6巻)
他にも楊貴妃は「面白い!ならば見せてちょうだい!愛を証明する料理を!」など無理難題を注文してくる。マツコ・デラックスを参考にしたかは不明。楊貴妃だけではなくクレオパトラやカエサルや玄奘など、日本だけではなく割りと幅広く世界中の偉人たちが登場します。

最後のレストラン5巻 メアリー・スチュアート
(最後のレストラン 5巻)
マイナーどころの歴史上の人物だとメアリー・スチュアートが「自分の血と肉で作った料理をエリザベス一世に提供しなさい」と無理難題を注文。何故女性の偉人はことごとく気持ち悪い料理を注文してくるのか。ボニー&クライドなどもマイナーな歴史人物か。

最後のレストラン7巻 忠犬ハチ公
(最後のレストラン 7巻)
面白いところだと「忠犬ハチ公」というパターンもあります。もはや人間じゃなくなったよ(笑)

最後のレストラン7巻 切り裂きジャック
(最後のレストラン 7巻)
他にもジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)の回では、ちょっとしたミステリー漫画風にストーリーが展開されます。基本的に一話完結のオムニバスで、必ず歴史上の偉人たちが最後の晩餐で悩みを解決していく展開は読み味としてはシンプルで悪くない。


パロディーネタが多いなど基本はギャグテイスト

歴史上の人物が登場するのでネタとしては古くさいのかと思いきや、何故か2巻のクレオパトラのクダリではダチョウ倶楽部など最近のパロディーが多い。だから『最後のレストラン』は基本的にギャグベースのグルメ漫画になります。

最後のレストラン1巻 ガイウス・ユリウス・カエサル
(最後のレストラン 1巻)
ガイウス・ユリウス・カエサルだと「伝説になるような一皿」という無理難題を注文してくるんですが、何故かガッペムカつくで有名な江頭2:50風のルックス。確かに色んな意味で「伝説」ですけど。

最後のレストラン4巻 マハトマ・ガンジー
(最後のレストラン 4巻)
マハトマ・ガンジーのケースだと何故か『サザエさん』の波平風。左のコマにチラッと写ってますが、著作権的にクリアーしているかは不明。

最後のレストラン5巻 ラスプーチン 変態仮面
(最後のレストラン 5巻)
ラスプーチンに至っては、ただの変態仮面。異様にタマタマがデカすぎやろ。


作者・藤栄道彦の思想性や政治性がチラチラと垣間見える

ただどうしても歴史モノを扱おうとすると、そこに思想や政治信条などが絡んでくることもしばしばあります。特に近現代史に至っては特にそう。

その傾向はこの『最後のレストラン』でもご多分に漏れず。決してめちゃめちゃ偏ってる・ぶっ飛んでるレベルでもありませんが、やはり作者・藤栄道彦の思想性や政治性が漫画の内容を邪魔してくることもしばしば。

例えば現時点での最新刊だと東條英機。言うまでもなく、第二次世界大戦を指揮した戦争指導者の代表的な一人。

最後のレストラン8巻 東条英機
(最後のレストラン 8巻)
現代にタイムスリップした東條英機がゴミ箱を漁りながら「配給がきちんと行き届いていないのか。いかに占領下とはいえ庶民は生活に窮せぬよう連合国は配慮すべきではないのか?」と言う。東條英機は国民に配給されている野菜や魚のクズが捨てられているか自ら確認して回っていたらしい。

部分的に事実を切り取ってこそいますが、どこか東條英機に同情を誘おうとしている意図が垣間見えます。当時の国民は戦争のせいで貧困にあえいでいたわけですから、何をか言わんやって話。実際の戦地では何百万人という兵士が餓死してる。東條英機はその首謀者の一人と言えるわけです。もし北朝鮮の金正男がゴミ箱をちぇっくしていたところで、誰も感心などしないでしょう。

実際に『最後のレストラン』のあとがきを読むと「(東條英機は)悪人ではないと思います」と作者が語ってる。確かに天王の意を汲んで対米開戦を避けようとしていたのは事実ですが、一方で東條英機は直前まで天皇に対して徹底抗戦を続けるように直訴したのではなかったか。やはり当時の軍人はすべからくクズだと思うんです。

また東條英機に対する感想として「何かしら責任があるとすれば、それは唯一【敗戦の責任】」とも語ってるんですが、それこそ日本のトップである大元帥だった天皇の責任はどうなるのか。日の丸や君が代なんて、まさに敗戦の象徴だろう。イタリアやドイツのように何故変更しないのか。天皇の責任を追及したがらないヤツに限って、天皇を国家元首にしようとか言い出すんだから呆れるしかありません。

他にも前述のマハトマ・ガンジーに関しても、作者・藤栄道彦は『最後のレストラン』4巻のあとがきで「彼は結果イギリスで教育を受け弁護士にもなってますし、そんなに悪い統治でもなかったんじゃないのかな」と書いてる。これに関してはインドには自治権が与えられ、インド共産党といった政党などもあったようですから、とことん酷い植民地とは言えない部分もありそう。

ただ、それでも独立運動や抗議運動を行ったことでガンジーは何度も逮捕されていますし、ガンジーはアジア諸国で植民地化を進めていた日本に対しても批判していたはず。そもそも現代世界において植民地化されていた国はことごとく独立しているわけですから、それを肯定するのは理屈的にもしんどいでしょう。

東條英機のクダリも同時に勘案すると、やはり遠回しに過去の日本の蛮行を肯定したい意図がうっすら見えるのが実に浅ましいという感想しか抱けない。


習近平もちょっぴりディスっちゃうわよー

他にもまだまだ政治ネタがあって、例えば現在の中国の国家主席・習近平

最後のレストラン5巻 習近平ディスり
(最後のレストラン 5巻)
何故かPTAの会長・平近ならいとして登場させてる。でも中国が共産国家だからか知りませんが、習近平こと平近を「平等団結」を是としたゆとり教育の代弁者として登場させてる。そして画像には写ってませんが、これに立ち向かわせているのが何故か子供会会長の安倍晋三(風のキャラ)。

そもそも習近平が何故ゆとり教育の代弁者なのか分からない上、むしろ媚を売りまくってるのが安倍晋三でありましょう。尖閣諸島問題でもダンマリ、安倍談話でも植民地支配などについても中韓などにある意味潔く懺悔してるわけですから。

これが実にしょぼいジャブで、苦笑いしか出てこない。

まだ大和田秀樹の『ムダヅモ無き改革』ぐらいまでキチ◯イっぷりを惜しみなく発揮してくれたら、これはこれでビジネスとして割り切ってる感があって逆に「実は真人間なのかも?」と1%でも思わなくはない。少なくとも正常な人間が描いた漫画ではないと読者側も完全に諦めて生暖かい目で見守るしかなく、また真性のキチ◯イ読者は読者で歓喜に湧くと思うんです。

でも『最後のレストラン』の描写は誰も喜ばないような、本当にしょぼいジャブばっかり。ネトウヨ受けするほどキチ◯◯じみてもなく、ただただ中途半端で微妙なツッコミどころを増やしてるだけ。視界に小さい虫が入ってくるような感覚。これがめちゃめちゃ偏った内容を書いてるわけでもないのに、得体の知れない気持ち悪さを感じてしまう理由。


漫画で政治ネタを扱うのはアリか?

そもそも漫画の中でこういった政治ネタを扱うのはアリなのか?ナシなのか?結論から書くと『最後のレストラン』程度の政治ネタであれば全く必要性ないと思います。

自分はマンガ以外にも新車のフルモデルチェンジ情報や実燃費記事などを扱った自動車総合ブログ「くるまン。」も運営しているんですが、たまに自民党批判などチョロっと政治的な発言や記事を書くことがあるんです。とはいえマンガはマンガ、自動車は自動車とわきまえているのでボリューム的には少ないです。それでも「政治的な発言はなー」というクレームが来たことがあります。

自分のような素人のブログですら政治的な発言に関しては、意外というかやはりというか反感をもたれる。基本的にブログは個人の意見や価値観を述べるのが前提なので、そこを含めての記事やレビューの閲覧になると思ってますが、『最後のレストラン』といった漫画やドラマなどは完全な創作フィクション。

その中で唐突に主人公などキャラクターが急に政治的な発言をすれば、そこに違和感を感じる読者は多いだろうとは容易に想像されます。しかも漫画は1話あたりのページ数が知れてる。週刊誌だとせいぜい20ページ程度のボリュームでは、所詮は言い訳程度の内容しか書けないのだから「見苦しさ」だけが読後感として沈殿していくだけ。

個人的には『最後のレストラン』という漫画を利用して、作者・藤栄道彦が政治ネタを書いてるだけにしか見えない。政治的なネタを書くならそれはそれでいいんですが、ネトウヨが食いつくほど「日本は最強に正しかった」や「イアン婦は存在しなかった」と主張するわけでもなく内容は何とも中途半端。

別に保守思想は保守思想で結構だとも思うんですが、そうだとしたら安倍晋三をディスる部分もあっていいはず。でも結局漫画内で描こうとしてることって、出版社が新潮社だからってのもあるのかアホのネトウヨに毛が生えた程度のことしか書いてない。気持ち悪い個人崇拝以上でも以下でもない。

現状としては『最後のレストラン』に書かれてるレベルの薄っすい政治的なネタは漫画作品として興ざめさせる部分・評価を下げる部分にしかなってない。世界観やストーリーの流れに必然性を感じない。少なくともプロの漫画家であれば「書くなら書く、書かないなら書かない」とはっきりビジネスとして割り切るべきでしょう。

本当に『最後のレストラン』を読む限りは、この程度の政治的な主張ならブログやSNSで発信すればいいやんとしか思えない。もし漫画の中に詰め込みたくなるぐらい作者・藤栄道彦の中でなにかフラストレーションが溜まってるとしたら、いずれ元フジテレビアナウンサー・長谷川豊みたいな顛末にならないことを願うばかりであります。


最後のレストランの総合評価 評判 口コミ


『最後のレストラン』が面白いかつまらないかでまとめると、そこそこ面白いグルメ漫画ではあると思います。個人的な感想としては一話完結のオムニバスで読みやすく、テンポ感は◯。歴史上の人物の死に際を料理でもてなすという設定もまあまあ新鮮で、その設定を活かした展開も作れててGood。シリアスとギャグの配分もちょうど良い。

作者・藤栄道彦の画力もそこそこ上手い方なので、特に悪い意味で気になることはないでしょう。強いて言えば、その分だけ料理描写が目立って美味そうに見えないのはグルメ漫画としては難か。存在感の強さで言えば、どうしても織田信長やクレオパトラといった歴史上の人物の方が目立ってしまう。

でもちょいちょい覗かせるネトウヨ的な思想が、やはり『最後のレストラン』という漫画の一般受けを阻害してる側面もあります。ギャグテイストが大半を占めるから尚更不要。それこそ料理の調味料などと同じで、中途半端なイデオロギーであれば最初から入れない方がベター。

そういうプロとして割り切れてない作者・藤栄道彦の姿勢が作品としての「こじんまり感」にも繋がっていて、どこか『最後のレストラン』に「同人誌臭」も臭ってくる理由かも知れない。大人しく漫画のクオリティーを高める努力をした方が良いでしょう。

ちなみに今回はリクエストに応じて『最後のレストラン』のネタバレ感想をレビューしたわけですが、その代わりにカンパしてくれとは言わないので、このブログの漫画の感想記事をご自身のブログやサイトなどで紹介してください。アクセス数が少ないとか気にしなくて大丈夫です。リンクを貼られる事自体に意味があるんです。

要は『最後のレストラン』の記事リンクなどを貼って下さると、この「バズマン。」というブログの評価も上がって検索上位に記事が表示されやすくなるんです。結果として半永久的に支援してることと同じになるので、非常に漫画の感想を書くモチベーション(ヤル気)に繋がります。強制ではありませんが、ほぼ半強制です(笑)